JP3140987B2 - 送信装置,受信装置及び通信装置並びにモデム信号送受信方法 - Google Patents

送信装置,受信装置及び通信装置並びにモデム信号送受信方法

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JP3140987B2
JP3140987B2 JP09153646A JP15364697A JP3140987B2 JP 3140987 B2 JP3140987 B2 JP 3140987B2 JP 09153646 A JP09153646 A JP 09153646A JP 15364697 A JP15364697 A JP 15364697A JP 3140987 B2 JP3140987 B2 JP 3140987B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 発明の属する技術分野 従来の技術(図31〜図33) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1〜図3) 発明の実施の形態 ・第1実施形態の説明(図4〜図10) ・第2実施形態の説明(図11〜図14) ・第3実施形態の説明(図15〜図23,図31) ・第3実施形態の変形例の説明(図24,図25) ・第4実施形態の説明(図26〜図29,図31) ・第4実施形態の変形例の説明(図30) ・その他 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声、モデムのキ
ャリア等のアナログ信号をディジタルデータに変換し、
ダイヤル情報等とともに送信する一方、対向する装置か
らの受信データを受信するモデム信号送受信装置に関
し、特にメタル回線又はインバンドリンガを介して接続
されたトール網を介して接続された装置間において通信
を行なう際に用いて好適な、送信装置,受信装置及び通
信装置並びにモデム信号送受信方法に関する。
【0003】
【従来の技術】一般的に、構内交換機(PBX)に収容
された電話やFAX端末と、他の構内交換機に収容され
た電話やFAX端末との間において、メタル回線等の専
用回線を介して通信を行なう際には、図31に示すよう
に、これらの構内交換機間を接続する専用回線上にイン
バンドリンガ(IBR)及びモデム(変復調装置)が介
装されるようになっている。
【0004】即ち、この図31に示すように、構内交換
機103は、インバンドリンガ104及びモデム105
を介してトール網としての専用回線111に接続され、
構内交換機108は、インバンドリンガ107及びモデ
ム106を介して専用回線111に接続されるようにな
っている。ここで、インバンドリンガ104は、構内交
換機103と専用回線111との間のダイヤル情報等の
信号変換処理を行なうもので、同様に、インバンドリン
ガ107は、構内交換機108と専用回線111との間
のダイヤル情報等の信号変換処理を行なうものであり、
いずれのインバンドリンガ104,107においても、
専用回線111側に出力するダイヤル信号としては、例
えば3kHz程度の単一トーン信号を使用するようにな
っている。
【0005】また、モデム105は、対向するモデム1
06に専用回線111を介して接続されて、構内交換機
103側の端末101,102からの送信アナログ信号
をモデム106に対して送信する一方、対向する構内交
換機108側の端末109,110からのアナログ信号
について受信するものである。同様に、モデム106
は、構内交換機108側の端末109,110からの送
信アナログ信号をモデム105に対して送信する一方、
対向する構内交換機103側の端末101,102から
のアナログ信号について受信するものである。
【0006】これにより、一方の構内交換機103に収
容される端末(例えばFAX端末101や電話端末10
2)と、他方の構内交換機108に収容される端末(例
えばFAX端末109や電話端末110)間において、
インバンドリンガ104,107,モデム105,10
6及び専用回線111を介することにより通信を行なう
ことができるようになっている。
【0007】ここで、モデム105,106は、いずれ
も詳細には図32,図33に示すようなモデム信号送信
部112及びモデム信号受信部119をそなえて構成さ
れている。ここで、モデム105におけるモデム信号送
信部112は、図32に示すように、A/D変換部11
3,復調部114,キャリア発生部115,ロールオフ
フィルタ116,判定部117及びモデム送信処理部1
18をそなえて構成されている(以下においては、モデ
ム信号送信部112の構成についてモデム105に着目
した説明を行なっているが、モデム106についても同
様の構成を有している)。
【0008】即ち、A/D変換部113は、電話端末1
01又はFAX端末102から構内交換機103及びイ
ンバンドリンガ104を介して入力されたアナログ信号
(例えば音声帯域0.3〜3.4kHz)を入力され、
例えばサンプルレート12kHz程度でディジタル信号
に変換するものである。また、復調部114は、A/D
変換部113からのディジタルデータについて、キャリ
ア発生部115にて発生される例えば1700Hz程度
のキャリア周波数を有する角度情報を所定角度毎に与え
ることにより、アナログ信号をベースバンド信号に復調
するものである。
【0009】さらに、ロールオフフィルタ116は、復
調部114からの復調信号についてデシメーション処理
を施すことにより、サンプルレート(12kHz程度)
からシンボルレート(例えば3000Hz程度)に変換
することを通じて、情報量を落とすものであり、デシメ
ーション処理用フィルタとしての機能を有している。
【0010】なお、上述のキャリア発生部115にて発
生される1700Hzの周波数帯域や、ロールオフフィ
ルタ116にて変換されるシンボルレート3000Hz
の周波数帯域は、音声と勧告V.29,V.22bis
及びV.32等にて設定されている周波数帯域を考慮し
た、共通に使用可能なものである。特に、復調周波数帯
1700Hzは、勧告V.29におけるG3FAXのキ
ャリア周波数に相当するものである。
【0011】また、判定部117は、ロールオフフィル
タ116にてデシメーション処理の施された信号を入力
され、二次元平面上で座標を判定することにより、ベー
スバンド信号に復調された信号を専用回線111上で伝
送するための必要な情報量にするものである。さらに、
モデム送信処理部118は、判定部117からの判定結
果としてのディジタルデータについて、例えばグレイ/
ナチュラル変換,和分,信号点発生,ロールオフフィル
タ処理,変調処理,D/A変換処理等のモデム処理を施
すものであり、このようなモデム処理の施されたモデム
信号(アナログ信号)は、専用回線111を介してモデ
ム106に送信されるようになっている。
【0012】また、モデム106のモデム信号受信部1
19は、図33に示すように、モデム受信処理部12
0,ロールオフフィルタ121,復調部122,キャリ
ア発生部123及びD/A変換部124をそなえて構成
されている(以下においては、モデム信号受信部119
の構成についてモデム106に着目した説明を行なって
いるが、モデム105についても同様の構成を有してい
る)。
【0013】即ち、モデム受信処理部120は、対向す
るモデム105のモデム送信処理部118から専用回線
111を介して受信した信号について、A/D変換処
理,復調処理,ロールオフフィルタ処理,自動利得制
御,自動等化,キャリア位相補正,信号点判定,差分等
の逆モデム処理を施すものである。さらに、ロールオフ
フィルタ121は、モデム受信処理部37からの逆モデ
ム処理の施された信号について、インタポレーション処
理(上述の送信側のローフオフフィルタ116における
デシメーション処理に対応した処理)を施すインタポレ
ーション処理用フィルタとしての機能を有している。
【0014】即ち、ロールオフフィルタ121によるフ
ィルタ処理により、シンボルレート(例えば3000H
z程度)からサンプルレート(12kHz程度)に変換
することを通じて、情報量を元に戻すことができるよう
になっている。また、変調部122は、ロールオフフィ
ルタ121からの出力信号について、キャリア発生部1
23にて発生される1700Hz程度のキャリア周波数
信号で変調し、ベースバンド信号を元の周波数帯域(例
えば音声信号では0.3〜3.4kHz)の信号とする
ものである。
【0015】さらに、D/A変換部124は、変調部1
22で変調されたディジタル信号をアナログ信号に変換
するものであり、変換されたアナログ信号はモデム信号
受信部119出力としてインバンドリンガ107に出力
されるようになっている。このような構成により、上述
の図31に示すような通信システムにおいては、例え
ば、電話端末102,110間又はFAX端末101,
109間において通信を行なう際には、インバンドリン
ガ104,107により信号変換の施されたダイヤル情
報が構内交換機103,108間でやり取りされ、音声
信号,FAX信号等のアナログ信号がモデム105,1
06及び専用回線111を介してやり取りされる。
【0016】例えば、電話端末101からのアナログ信
号としての音声信号(又はFAX端末102からのFA
X信号)については、モデム105のA/D変換部11
3にてディジタル信号に変換され、復調部114におい
て復調され、判定部117において座標が判定される。
また、判定結果としてのディジタルデータは、モデム送
信処理部118にてモデム処理が施された後に専用回線
111,モデム106,インバンドリンガ107及び構
内交換機108を介して相手方の電話端末110に出力
される。
【0017】また、例えばモデム105におけるモデム
信号送信部112の判定部117においては、上述のご
ときアナログ信号の他に、インバンドリンガ104から
のトーン信号(例えば3kHz程度)についても判定を
行なって、専用回線111を介してインバンドリンガ1
07に伝送される。インバンドリンガ107において
は、送信側のインバンドリンガ104からのトーン信号
が認識される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな図31に示す通信システムにおけるモデム105,
106では、判定部117における判定面を構成する判
定点数に制限があるために、トーン信号を伝送する際に
は、ロールオフフィルタ116出力をそのまま判定する
と、トーン信号に要求されるS/N比(信号雑音比)を
満足しない判定誤差が生じる場合がある。
【0019】換言すれば、発側のインバンドリンガ10
4(107)からのトーン信号についてのロールオフフ
ィルタ出力を、判定部117においてそのまま判定する
と、要求されるS/N比を満足する判定誤差で判定を行
なうことができない場合がある。この場合においては、
着側のインバンドリンガ107(104)においては、
発側からのトーン信号を認識することができず、送信側
からのダイヤル情報を受信側に正確に通知することがで
きないという課題がある。
【0020】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、要求されるS/N比を満足するような純粋な
トーン信号を伝送することにより、トーン信号を着側に
おいて確実に認識できるようにした、送信装置,受信装
置及び通信装置並びにモデム信号送受信方法を提供する
ことを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理ブロ
ック図であり、この図1において、201は通信装置で
あり、この通信装置201は、アナログ信号をディジタ
ル信号に変換して送出する送信部202と、受信したデ
ィジタル信号をアナログ信号に変換する受信部203と
をそなえている。
【0022】ここで、送信部202は、入力されるアナ
ログ信号に対し、特定の周波数を持つトーン信号を直流
信号に変換するような周波数シフトを施す第1周波数シ
フト部202Aと、第1周波数シフト部202Aから出
力される信号の二次元座標平面上での座標を判定する座
標判定部202Bとをそなえて構成されている。また、
受信部203は、受信したディジタル信号に対し、直流
信号を特定の周波数を持つトーン信号に変換するような
周波数シフトを施す第2周波数シフト部203Aをそな
えて構成されている。
【0023】ところで、上述の通信装置201を構成す
る送信部202及び受信部203のそれぞれの機能につ
いて着目すれば、送信部202を単に送信装置として構
成したり、受信部を単に受信装置として構成することも
できる。換言すれば、送信装置としての送信部202
は、入力されるアナログ信号の二次元座標平面上での座
標を判定して、前記座標が判定された信号をディジタル
信号として伝送するものであって、単一の周波数による
トーン信号が直流信号となるように、上記入力されるア
ナログ信号に対して周波数シフトを施す周波数シフト部
202Aと、周波数シフト部(第1周波数シフト部)2
02Aによる周波数シフトが施されたアナログ信号の二
次元座標平面上での座標を判定する座標判定部202B
とをそなえて構成されている。
【0024】また、上述の送信装置としての送信部20
2においては、座標判定部202Bからの座標判定結果
を入力され、同一判定結果が連続しているか否かを判定
する判定点判断部と、同一判定結果が連続している場
合、上記周波数シフトが施された信号の位相と、座標判
定部出力信号の位相との位相差を検出する位相差検出部
と、位相差検出部にて検出された位相差を用いることに
より、周波数シフト部202Aにて上記周波数シフトが
施された信号の位相を補正して座標判定部202Bに出
力する位相補正部とをそなえて構成することもできる。
【0025】さらに、上記入力されるアナログ信号を特
定の周波数を持つキャリア信号により復調する復調部を
そなえるとともに、周波数シフト部202Aが、上記の
トーン信号の周波数とキャリア信号の周波数との差分に
相当する分、入力されるアナログ信号を周波数シフトす
るように構成してもよい。また、上記入力されるアナロ
グ信号に含まれる上記トーン信号の単一周波数に応じ
て、周波数シフト部202Aにおける周波数シフト量を
設定しうるように構成することもできる。
【0026】さらに、上述の受信装置としての受信部2
03は、受信したディジタル信号に対し、直流信号から
特定の周波数を持つトーン信号が再生されるような周波
数シフトを施す周波数シフト部(第2周波数シフト部)
203Aをそなえるとともに、周波数シフト部203B
により周波数シフトが施されたディジタル信号をアナロ
グ信号に変換するディジタル/アナログ変換部をそなえ
ることもできる。
【0027】また、受信装置としての受信部203にお
いて、周波数シフト部203Aから出力されるディジタ
ル信号を特定の周波数を持つキャリア信号で変調する変
調部をそなえ、周波数シフト部203Aが、上記のトー
ン信号の周波数とキャリア信号の周波数との差分に相当
する周波数分、上記ディジタル信号に対して周波数シフ
トを施すように構成することもできる。
【0028】なお、上述の第2周波数シフト部203A
による周波数シフトは、第1周波数シフト部202Aに
よる周波数シフトの逆周波数シフトに相当することがで
る。また、上述の通信装置201においては、入力さ
れたアナログ信号を特定の周波数を持つ第1キャリア信
号により復調して、第1周波数シフト部202Aに対し
て復調された信号を出力する復調部と、第2周波数シフ
ト部203Aから出力された信号を特定の周波数を持つ
第2キャリア信号により変調し、変調された信号を出力
する変調部とをそなえ、第1周波数シフト部202A
が、上記のトーン信号の周波数と第1キャリア信号の周
波数との差分に相当する周波数分、入力される信号に対
して周波数シフトを施すように構成され、第2周波数シ
フト部203Aが、上記のトーン信号の周波数と第2キ
ャリア信号の周波数との差分に相当する周波数分、入力
される信号に対して周波数シフトを施すように構成して
もよい。
【0029】さらに、上述の通信装置201において
は、座標判定部202Bから出力される判定信号を入力
され、入力される判定信号が連続して同一判定結果とな
っているかどうかを判定する判定点判断部と、判定点判
断部において同一判定信号が連続して発生していると判
定された場合、周波数シフト部から出力される信号の位
相と、座標判定部から出力される信号の位相との位相差
を求める位相差検出部と、位相差検出部にて求められた
上記位相差に基づいて、周波数シフト部から出力される
信号の位相を補正する位相補正部とをそなえて構成する
こともできる。
【0030】また、図2は本発明の原理ブロック図であ
り、この図2において、12はモデム信号送受信装置で
あり、このモデム信号送受信装置12は、モデム信号送
信部13及びモデム信号受信部14をそなえて構成され
ている。ここで、モデム信号送信部13は、復調部2,
位相差分演算部3,送信側単一トーン判定部4,座標判
定部5及び信号送信部6をそなえて構成されている。
【0031】即ち、復調部2は、送信信号について所定
のキャリア周波数で復調するものであり、位相差分演算
部3は、復調部3からの連続する復調信号における位相
差分を演算するものであり、送信側単一トーン判定部4
は、復調部2にて復調された復調信号が単一トーンであ
るか否かを判定するものである。また、座標判定部5
は、上記の復調部2からの復調信号か又は位相差分演算
部3からの位相差分信号のいずれかについて座標判定を
行なうものである。具体的には、送信側単一トーン判定
部4における判定の結果、復調信号が単一トーンでない
場合に、座標判定部5においては復調部2からの復調信
号について座標判定を行なう一方、復調信号が単一トー
ンである場合には、座標判定部5においては位相差分演
算部3からの位相差分信号について座標判定を行なうよ
うになっている。
【0032】なお、信号送信部6は、座標判定部5にお
ける判定結果を送信するものである。また、モデム信号
受信部14は、信号受信部8,位相和分演算部9,受信
側単一トーン判定部10及び変調部11をそなえて構成
されている。ここで、信号受信部8は、対向する装置1
5(例えば符号12と同様のモデム信号送受信装置15
のモデム信号送信部17)からの送信信号を回線18を
介して受信するものであり、位相和分演算部9は、信号
受信部8からの連続する受信信号における位相和分を演
算するものであり、受信側単一トーン判定部10は、受
信信号が単一トーンであるか否かを判定するものであ
る。
【0033】さらに、変調部11は、上記の信号受信部
8からの受信信号か又は位相和分演算部9からの位相和
分信号のいずれかについて変調処理を施すものである。
具体的には、受信側単一トーン判定部10における判定
結果に基づき、受信信号が単一トーンでない場合には、
変調部11においては受信信号を変調する一方、受信信
号が単一トーンであると判定された場合には、変調部1
1において位相和分演算部9からの位相和分信号につい
て変調するようになっている。
【0034】なお、上述のモデム信号送信部13及びモ
デム信号受信部14のみに着目すれば、それぞれ、単に
モデム信号送信装置及びモデム信号受信装置として構成
することもできる。この場合においては、モデム信号送
信装置13を用いることにより、送信データについて座
標判定を行なって送信する際には、送信側単一トーン判
定部4において、送信データが単一トーンであるか否か
を判定する。
【0035】ここで、送信データが単一トーンであると
判定された場合については、位相差分演算部3におい
て、連続する送信データの位相差分を演算し、座標判定
部5において、位相差分の演算結果について座標判定を
行なって送信する。また、送信データが単一トーン以外
の信号であると判定された場合については、座標判定部
5では、送信データについて座標判定を行なって信号送
信部6で送信する。
【0036】また、対向する装置15が、上述のモデム
信号送受信装置12と同様の構成を有している場合に
は、信号送信部6からの送信データを受信データとして
受信する際に、モデム信号受信部16における図示しな
い受信側単一トーン判定部において、受信データが単一
トーンであるか否かを判定する。ここで、受信データが
単一トーンであると判定された場合については、位相和
分演算部において、連続する受信データの位相和分を演
算し、変調部において位相和分の演算結果について変調
するとともに、受信データが単一トーン以外の信号であ
ると判定された場合については、変調部では、受信デー
タについて変調する。
【0037】なお、上述の送信側単一トーン判定部4
を、所定回数連続して入力される復調信号のレベルが一
定である場合に、所定回数連続して入力される復調信号
は単一トーンであると判定するように構成することがで
る。具体的には、位相差分演算部3の前段に、連続し
て所定回数入力される復調信号のうちの最大レベル情報
に基づいて、復調信号における利得制御を行なう利得制
御部をそなえ、送信側単一トーン判定部4を、利得制御
部からの利得制御情報に基づき、所定回数連続して入力
される復調信号のレベルが一定か否かを判定し、レベル
が一定である場合に、所定回数連続して入力される復調
信号は単一トーンであると判定するように構成すること
ができる。
【0038】また、送信側単一トーン判定部4を、所定
回数連続して入力される復調信号の位相差が一定である
場合に、復調信号は単一トーンであると判定するように
構成することもできる。さらに、上述の受信側単一トー
ン判定部10を、所定回数連続して入力される受信信号
のレベルが一定である場合に、所定回数連続して入力さ
れる受信信号は単一トーンであると判定するように構成
することができる。
【0039】具体的には、受信側単一トーン判定部10
を、対向する装置15(例えば、上述の符号12と同様
の構成を有するモデム信号送受信装置)からの利得制御
情報に基づいて、所定回数連続して入力される受信信号
のレベルが一定であるか否かを判定し、レベルが一定で
ある場合に、所定回数連続して入力される受信信号は単
一トーンであると判定するように構成することもでき
る。
【0040】また、受信側単一トーン判定部10を、所
定回数連続して入力される受信信号の位相差が一定であ
る場合に、受信信号は単一トーンであると判定するよう
に構成することもできる。さらに、図3も本発明の原理
ブロック図であり、この図2において、20はモデム信
号送受信装置であり、このモデム信号送受信装置20に
ついても、モデム信号送信部21及びモデム信号受信部
22をそなえて構成されている。
【0041】ここで、モデム信号送信部21は、復調部
23,位相差分演算部24,座標判定部25,位相誤差
検出部26,送信側単一トーン判定部27及び信号送信
部28をそなえて構成されている。即ち、復調部23
は、送信信号について所定のキャリア周波数で復調する
ものであり、位相差分演算部24は、復調部23からの
連続する復調信号における位相差分を演算するものであ
り、座標判定部25は、位相差分演算部24からの出力
について座標判定を行なうものであり、信号送信部28
は、座標判定部25における判定結果を送信するもので
ある。
【0042】また、位相誤差検出部26は、座標判定部
25からの座標判定結果と位相差分演算部24からの位
相差分演算結果とに基づいて位相誤差を検出するもので
あり、送信側単一トーン判定部27は、位相差分演算部
24に入力される復調信号が単一トーンであるか否かを
判定するものである。これにより、送信側単一トーン判
定部27において、復調信号が単一トーンでないと判定
された場合には、位相誤差検出部26にて検出された位
相誤差情報を位相差分演算部24にフィードバックする
一方、復調信号が単一トーンであると判定された場合に
は、位相誤差検出部26にて検出された位相誤差情報の
位相差分演算部24へのフィードバックを停止するよう
になっている。
【0043】また、モデム信号受信部22は、対向する
装置(例えば、上述の符号20と同様の構成を有するモ
デム信号送受信装置33におけるモデム信号送信部3
5)から、位相誤差の補正された送信信号を含む送信信
号を回線19を介して受信する信号受信部29と、信号
受信部29からの連続する受信信号における位相和分を
演算する位相和分演算部30と、位相和分演算部30に
て演算された位相和分についての変調処理を行なう変調
部31とをそなえて構成されている。
【0044】なお、上述のモデム送受信装置12は、単
にモデム信号送信部21と同様の機能を有するモデム信
号送信装置として構成することもできるほか、モデム信
号受信部22と同様の機能を有するモデム信号受信装置
として構成することもできる。この場合においては、モ
デム信号送信装置21の座標判定部25において、送信
データについて座標判定を行なって信号送信部28から
送信する際に、送信側単一トーン判定部27において、
送信データが単一トーンであるか否かを判定する。
【0045】ここで、送信データが単一トーンであると
判定された場合については、連続する送信データの位相
差分を演算し、位相差分の演算結果について座標判定を
行なって送信するとともに、送信データが単一トーン以
外の信号であると判定された場合については、連続する
送信データの位相差分を演算し、位相差分の演算結果に
ついて座標判定を行なって送信する一方、位相誤差検出
部26において、位相差分の演算結果と座標判定の結果
との誤差を抽出し、次の送信データについての位相差分
演算時に、誤差の補正を行なう。
【0046】また、上述のモデム信号送信装置21に対
向する装置33のモデム信号受信部34が、上述のモデ
ム信号受信部22と同様の構成を有する場合には、送信
データを受信データとして受信する際に、位相和分演算
部において、連続する受信データの位相和分を演算した
後に、変調部にて変調する。なお、上述の送信側単一ト
ーン判定部27を、所定回数連続して入力される復調信
号のレベルが一定である場合に、所定回数連続して入力
される復調信号は単一トーンであると判定するように構
成することができる。
【0047】具体的には、位相差分演算部24の前段
に、連続して所定回数入力される復調信号のうちの最大
レベル情報に基づいて、復調信号における利得制御を行
なう利得制御部をそなえ、送信側単一トーン判定部27
を、利得制御部からの利得制御情報に基づき、所定回数
連続して入力される復調信号のレベルが一定か否かを判
定し、レベルが一定である場合に、所定回数連続して入
力される復調信号は単一トーンであると判定するように
構成することができる。
【0048】また、送信側単一トーン判定部27を、所
定回数連続して入力される復調信号の位相差が一定であ
る場合に、復調信号は単一トーンであると判定するよう
に構成することもできる。なお、本発明のモデム信号送
受信方法は、単一トーンにより構成された送信データに
ついて、連続する送信データの位相差分を演算し、位相
差分の演算結果について座標判定を行なって送信すると
ともに、送信データを受信データとして受信する際に、
連続する受信データの位相和分を演算し、位相和分の演
算結果について変調することを特徴としている。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照することにより
本発明の実施の形態について説明する。 (a)第1実施形態の説明 図4は、本発明の第1実施形態によるモデムを構成する
送信部210を示すブロック図であり、図5は本発明の
第1実施形態によるモデムを構成する受信部を示すブロ
ック図である。
【0050】第1実施形態にかかるモデムにおいても、
前述の図31に示すような通信システムにおけるモデム
105,106として用いることができる。即ち、第1
実施形態にかかる通信装置としてのモデムを、例えばモ
デム105として適用(モデム105の位置に配置)す
れば、図4に示す送信部210により、構内交換機10
3に収容される端末101,102からの送信アナログ
信号を専用回線111を介してモデム106に対して送
信する一方、図5に示す受信部220により、対向する
構内交換機108側の端末109,110からのアナロ
グ信号について受信することができる。
【0051】また、送信部210においては、インバン
ドリンガ104からの単一トーンについては復調,判定
処理等を行なって伝送することができ、受信部220に
おいては、インバンドリンガ107からの単一トーン
(判定データ)については、デコード,変調処理等を行
なってインバンドリンガ104に出力することができ
る。
【0052】上述したように、第1実施形態にかかる通
信装置としてのモデムは、詳細には図4に示すような送
信部210及び図5に示すような受信部50をそなえて
いるが、第1実施形態にかかる通信装置としてのモデム
の構成についても、図31に示すモデム105の位置に
配置された場合に着目して詳細に説明しているが、対向
モデム106についても、モデム105と同様の構成を
有している。
【0053】ここで、送信部210は、A/D変換部2
11,復調部212,キャリア発生部213,ロールオ
フフィルタ214,周波数シフト部(第1周波数シフト
部)215,座標判定部216及びモデム送信処理部
(信号送信部)217をそなえており、入力されたアナ
ログ信号はA/D変換部211,復調部212,ローフ
オフフィルタ,周波数シフト部215,座標判定部21
6,モデム送信処理部217の順に各部を通過した後、
回線111に送出される。
【0054】A/D変換部211は、電話端末,FAX
端末又はインバンドリンガ104から入力されたアナロ
グ信号(例えば0.3〜3.4kHzの帯域)が入力さ
れ、例えばサンプルレート12kHz程度でディジタル
信号に変換するものである。また、復調部212は、A
/D変換部211から出力されるディジタルデータを、
1700Hzの周波数を持つキャリア信号により復調す
ることで、パスバンド信号をベースバンド信号に変換す
るものである。なお、キャリア信号はキャリア発生部2
13により発生されている。
【0055】ロールオフフィルタ214は、復調部21
2から出力される復調信号についてデシメーション処理
を施すものである。ここでは、サンプルレート(12k
Hz,4サンプル/シンボル)からシンボルレート(3
000Hz,1サンプル/シンボル)に変換して、復調
信号の情報量を落とす処理が施されており、ロールオフ
フィルタ214はデシメーション処理用のフィルタとし
て機能している。
【0056】ここで、ロールオフフィルタ214から出
力された信号は、周波数シフト部215に入力される。
周波数シフト部215は、単一の周波数によるトーン信
号が直流信号となるように、ロールオフフィルタ214
から入力された信号に対して周波数シフトを施すように
なっている。例えば、インバンドリンガとして3000
Hzの単一トーン信号が用いられてる場合には、周波数
シフト量としてはトーン信号の周波数3000Hzとキ
ャリア信号の周波数1700Hzとの差分(−1300
Hz)だけ、周波数シフト部215に入力する信号に対
して周波数シフトが施される。
【0057】この処理を行なうことによって、周波数シ
フト部215から出力される3000Hzのトーン信号
は直流信号に変換されることとなる。図6は、周波数シ
フト部215の等価回路を示す図であり、この周波数シ
フト部215は、周波数シフト演算部215−1,丸め
処理部215−2及びゲイン調整部215−3をそなえ
て構成されている。図6において、RRFRは周波数シ
フト部215に入力される信号の実部成分を示し、同様
にRRFIは周波数シフト部215に入力される信号の
虚部成分を示している。
【0058】ここで、周波数シフト演算部215−1
は、ロールオフフィルタ214から入力される信号の実
部成分RRFRをcos θ0 、虚部成分RRFIをsin θ
0 とすると、これらの成分cos θ0 ,sin θ0 について
実質的に以下の式(1),(2)に示す三角関数の演算
を行なうことにより、周波数シフト演算を行なうもので
ある。ここで、ωはシフトすべき周波数fの情報を含む
角速度である(ω=f/2π)。
【0059】 cos(θ0 −ω)=cos θ0 ・cos ω+sin θ0 ・sin ω …(1) sin(θ0 −ω)=sin θ0 ・cos ω−cos θ0 ・sin ω …(2) 即ち、周波数シフト部215に入力する信号の実部・虚
部成分は、それぞれ周波数シフトを施すためのキャリア
信号cos ω,−sin ωと掛け合わされる。なお、これら
のキャリア信号は、第1実施形態の場合には前述の周波
数シフト量と同じ1300Hzの周波数を持つものとす
る。このキャリア信号の周波数は、所望の周波数シフト
量に合わせて適宜変更することが可能である。
【0060】それぞれキャリア信号cos ω,−sin ωが
掛け合わされた入力信号の実部成分と虚部成分とは、続
いて加算器により加算される。cos ωが掛け合わされた
実部成分は、−sin ωが掛け合わされた虚部成分との差
分が求められる。一方、−sin ωが掛け合わされた実部
成分は、cos ωが掛け合わされた虚部成分と足し合わさ
れる。
【0061】丸め処理部215−2は、周波数シフト演
算部215−1からの演算結果について、丸め処理を施
すものである。具体的には、実部成分,虚部成分それぞ
れの加算結果に対して丸めのための係数RNが足し合わ
せるものであり、これにより、入力信号に対する−13
00Hzの周波数シフトが完了する。周波数シフトされ
た信号は、ゲイン調整部(図中Gain調整)215−
3によりその振幅が調整された後、それぞれ実部成分R
RFR′,虚部成分RRFI′として周波数シフトから
出力される。
【0062】図7〜図9は、周波数シフト部215によ
る動作を説明するための図である。図7はロールオフフ
ィルタ214から出力されるアナログ信号を図示した図
面である。この場合は、3000Hzのトーン信号の場
合について図示している。また、図示される(S1)〜
(S3)の点は、それぞれ単一トーン信号をサンプリン
グした結果得られたシンボル(サンプル値)を示してい
る。
【0063】前述の通り、ロールオフフィルタ214か
ら出力される信号は、シンボルレートが3000Hzと
なっている。これは、トーン信号の周波数に一致してい
る。そのため、ロールオフフィルタ214から出力され
る信号(トーン信号のサンプル値)は、一定の位相差θ
を持って周波数シフト部215に入力される。また、シ
ンボルレートとトーン信号の周波数とが一定であるた
め、ロールオフフィルタ214から出力されるトーン信
号のシンボルの振幅はいずれも同一となる。従って、ロ
ールオフフィルタ214出力の信号は、図7に図示され
る円周上を回転するように見える。
【0064】図8は、周波数シフトが施された後のトー
ン信号を示す図である。前述の通り、周波数シフトを施
すことによって3000Hzの周波数を持つ単一トーン
信号が直流信号に変換されるため、周波数シフト部21
5からの出力信号の位相差は零となり、常に同一点デー
タとして出力されることとなる。図8の場合には、X軸
上に単一トーン信号に対応する信号が配置されているこ
とが図示されている。
【0065】即ち、ロールオフフィルタ214からの信
号点が、図7に示す点(S1)〜(S3)に示すよう
に、一定の位相差θを持って入力されているが、周波数
シフト部215にて周波数シフトを行なうことにより、
図8に示すように一点のデータ(S4)として出力され
るのである。図9は周波数シフト部215からの出力信
号の二次元座標平面上での座標が判定された後の状態を
示している。図8のようにトーン信号が直流信号に変換
されており、振幅・位相ともに常に同一となっているた
め、二次元平面上で判定される判定点の座標も常に点
(S5)で一定となる。図9の場合には、図7での直流
信号が配置されている位置と同じ位置に判定点が配置さ
れている。
【0066】図10は本実施形態による判定点の配置例
を示した図である。図10に示す判定面48Aの場合に
は、合わせて63点の判定点が配置されている。この判
定面48Aでは、一つの判定点が正六角形の領域の中心
に配置されている。ここで、判定誤差が生じないように
するためには、図9にて判定された直流信号が図10の
判定点のいずれか一つの位置に対応するよう信号点配置
等を決めるのが最も望ましい。
【0067】座標判定部216から出力された信号は、
モデム送信処理部217において周知のグレイ/ナチュ
ラル変換や変調処理を施して、専用回線を介して変調信
号を対向するモデムに対して送信される。一方、受信部
220は、図5に図示されているようにモデム受信処理
部(信号受信部)221,周波数逆シフト部(周波数シ
フト部,第2周波数シフト部)222,ロールオフフィ
ルタ223,変調部224,キャリア発生部225及び
D/A変換部226をそなえている。そして、回線を介
して入力された信号はモデム受信処理部221,周波数
逆シフト部222,ロールオフフィルタ223,変調部
224,D/A変換部226の順で各部を通過して、ア
ナログ信号として出力される。
【0068】回線を介して受信された信号は、モデム受
信処理部221により復調処理などが施された後、周波
数逆シフト部222に入力される。なお、復調処理は従
来のモデムにより実施されていた周知の技術をそのまま
適用することができる。ここで、周波数逆シフト部22
2は、受信したディジタル信号に対し、直流信号から特
定の周波数を持つトーン信号が再生されるような周波数
シフトを施すものである。
【0069】具体的には、周波数逆シフト部222は、
送信部による周波数シフトとは全く逆の処理を行なうも
のである。3000Hzの周波数を持つトーン信号は送
信部の周波数シフト部により直流信号に変換されている
ため、回線を介して受信する直流信号に対しては周波数
逆シフトを施して3000Hzのトーン信号を再生して
やる必要がある。
【0070】送信部では−1300Hzの周波数シフト
が施されていたため、受信部220側では+1300H
zの周波数シフトを施す。つまり、受信部220の周波
数逆シフト部222に入力される信号の状態は図8のも
のとなり、周波数逆シフトが施された状態の信号(周波
数逆シフト部222からの出力信号)は図7の状態のも
のとなる。
【0071】換言すれば、周波数逆シフト部222は、
トーン信号の周波数とキャリア信号の周波数との差分に
相当する周波数分、受信されたディジタル信号に対して
周波数シフトを施すように構成されている。周波数逆シ
フト部222から出力される信号は、続いてロールオフ
フィルタ223の入力される。受信部220のロールオ
フフィルタ223では、入力する信号に対してインタポ
レーション処理を施す。このインタポレーション処理
は、送信部で施されたデシメーション処理に相当するも
のとなっている。
【0072】ロールオフフィルタ223によるインタポ
レーションフィルタ処理によって、3000Hzのシン
ボルレートから12kHzのサンプルレートに変換され
る処理が施され、これにより情報量を元に戻すことがで
きる。ロールオフフィルタ223出力は、続いて変調部
224に入力される。変調部224では、キャリア発生
部225により発生される1700Hzのキャリア信号
により入力される信号を変調することで、ベースバンド
信号をパスバンド信号(音声信号では0.3〜3.4k
Hz)とする処理を行なう。
【0073】変調部224出力はD/A変換部226に
入力し、ここではディジタル信号が元のアナログ信号に
変換された後に出力される。D/A変換部226からの
出力は、図5には図示されていないインバンドリンガに
入力する。このような構成を取ることで、特定の周波数
(この場合3000Hz)の単一トーン信号を周波数シ
フトにより直流信号に変換して座標判定するとともに、
受信した直流信号を周波数逆シフトにより元のトーン信
号に再生するため、座標判定の際の判定誤差を極力減ら
すことが可能となり、専用回線を介して送出されるイン
バンドリンガに用いられるようなトーン信号が歪まない
ように、S/N比を低下させることなく伝送することが
でき、受信側装置においてトーン信号を確実に認識する
ことができる。
【0074】このように、本発明の第1実施形態によれ
ば、送信部210に周波数シフト部215及び座標判定
部216をそなえたことにより、図31に示すモデム1
05として用いた場合に、単一トーンを送信する場合で
も、トーン信号のS/N比を低下することなくトーン信
号を伝送することが可能となる。そのため、インバンド
リンガなどにおいても、単一トーン信号を確実に認識す
ることができる利点がある。
【0075】また、送信部210における周波数シフト
部215により、トーン信号の送出の際に、特定の周波
数上での座標判定を行なうため、単一トーン信号につい
ては常に同一の座標に判定されることとなるため、判定
点が移動することもなくなり、信号のS/N比を向上さ
せることができる利点がある。さらに、受信部220の
周波数逆シフト部(周波数シフト部,第2周波数シフト
部)222をそなえたことにより、受信側では対向装置
としての送信側で行なわれた周波数シフトに対応する周
波数逆シフトを行なうことによって、伝送された直流信
号から、単一トーン信号をS/N比を低下させることな
く再生することが可能となる。
【0076】(b)第2実施形態の説明 図11は本発明の第2実施形態によるモデムの送信部2
10Aを示す図であるが、第2実施形態にかかる通信装
置としてのモデムにおいても、前述の第1実施形態の場
合と同様、図31に示すような通信システムにおけるモ
デム105,106として用いることができる。
【0077】また、第2実施形態の場合においては、基
本的には第1実施形態に示された受信部220と全く同
一のものを使用することができるため、ここでは特に受
信部220については説明を省略する。図11に図示さ
れる送信部210Aでは、第1の実施形態による送信部
210A210と比較して、以下の点で相違する。 (1)周波数シフトを、インバンドリンガで用いるトー
ン信号の周波数に応じて変更可能とした点。 (2)トーン信号を送出しているかどうかを判別するよ
うにした点。 (3)周波数シフト部215Aの出力と座標判定部21
61の出力との位相差を求め、これに基づいて位相誤差
補正を行なう点。
【0078】図11に図示される周波数シフト部215
Aでは、−1300Hz,−900Hz,−600H
z,−300Hzの4種類の周波数シフトを行なうこと
ができる。この場合にも、復調部212でのキャリア信
号は1700Hzの周波数を持つものとする。インバン
ドリンガで使用されるトーン信号の周波数は、第1の実
施形態のように3000Hzのみとするわけでなく、こ
の他にも2600Hz,2300Hz,2000Hzな
どの周波数を取ることもできる。インバンドリンガがこ
の4種類のトーン信号に対応している場合には、トーン
信号を直流信号に変換するためには周波数シフト量とし
ては−1300Hzだけでは不十分であり、−900H
z,−600Hz,−300Hzといった周波数シフト
量も設定可能としておく必要がある。
【0079】この場合には、図11に図示された周波数
シフト部215Aで使用される周波数シフトキャリアと
しては、前述の4種類の周波数と同じ周波数シフトキャ
リアを選択的に用いることができる(等価回路は図6と
ほぼ同じ)。ここで、インバンドリンガで使用されるト
ーン信号は、そのシステム毎に特定の周波数を持つもの
とすればよいのであれば、周波数シフト部215Aで使
用される周波数シフトキャリアは固定的に設定されてい
ればよい。また、場合によって使用されるトーン信号の
周波数が変わることが想定される場合には、送信される
トーン信号に応じて周波数シフトキャリアの周波数も適
宜選択していけばよい。
【0080】上述の周波数シフト部215Aで使用され
る周波数シフトキャリアとしては、入力されるアナログ
信号に含まれるトーン信号の単一周波数に応じて、設定
することができるようになっている。即ち、周波数シフ
ト部215Aにおいては、例えば図14に示すような、
周波数シフトキャリアに応じた実部成分,虚部成分のキ
ャリア情報(cos θ1 〜cosθ4 ,sin θ1 〜sin
θ4 )を記憶するテーブル215A−1をそなえてお
り、上述の4種類の周波数シフトキャリアのうちのいず
れかを選択する場合には、外部から選択情報としての2
ビットのディジタル情報を入力されて、この選択情報に
基づいて、上述のテーブル215A−1を参照すること
により、キャリア情報を抽出することができるようにな
っている。
【0081】このように、複数種類の周波数シフトに周
波数シフト部215Aが対応できるようにしておくこと
で、それぞれ異なった周波数を持つトーン信号をインバ
ンドリンガに使用する場合でも、それぞれのトーン信号
を直流信号に変換し、S/N比が低下しないように専用
回線を介して伝送することが可能となる。なお、受信部
220での周波数逆シフト量は、送信部210Aでの周
波数シフト量に対応した量にしなければ、受信信号を正
しく再生できないことはいうまでもない。
【0082】送信部210Aでの周波数シフト量が固定
的に設定されている場合には、受信部220での周波数
逆シフト量も予め固定されるように設定すればよい。こ
こで、送信部210Aに入力される単一トーン信号に対
して周波数偏差が生じたり、モデム内での信号処理の基
準となるクロック信号に偏差が生じる場合がある。この
ような各種の偏差があるときには、周波数シフト部21
5Aにより周波数シフトが施された単一トーン信号が完
全な直流信号とはならないおそれがある。周波数シフト
された信号が完全な直流信号とならないと、二次元平面
上での判定結果に判定誤差が現れるが、この判定誤差が
時間とともに累積して大きくなることから、本来は一つ
の判定点に固定されるべき単一トーン信号に対応する信
号点が、別の判定点に移動してしまう可能性がでてく
る。
【0083】第2実施形態においては、単一トーン信号
の送受信を行なう場合には、単一の判定点が送受信され
るという前提にたっているため、このように判定点の移
動が生じると受信側では受信した信号をトーン信号とし
て認識できなくなる可能性がある。上記した(2)及び
(3)は、このような問題点を解決するために用いられ
る構成である。
【0084】そのための構成として、第2実施形態にか
かる送信部210Aは、第1実施形態による送信部21
0Aに加えて、判定点判断部2163,位相誤差検出部
2165及び位相誤差補正部2166をそなえている。
また、第2実施形態による送信部210Aは追加的に第
1,第2正規化部2162,2164をそなえている。
図12は判定点判断部2163(図中判断1),第1正
規化部2162(図中正規化),位相誤差検出部216
5及び位相誤差補正部2166の等価回路を図示したも
のである。
【0085】なお、座標判定部2161は、前述の第1
実施形態におけるもの(符号216参照)と同様であ
る。判定点判断部2163は、入力される信号が単一ト
ーン信号であるか否かを判定するものであり、位相誤差
検出部2165は、周波数シフト部215Aから出力さ
れる信号の位相と、座標判定部2161から出力される
信号の位相との位相差(位相誤差)を検出するものであ
る。また、位相誤差補正部2166は、位相誤差補正部
2166により検出された位相誤差に基づいて、周波数
シフト部215Aから出力される信号の位相誤差を補正
する。
【0086】すでに述べた通り、単一トーン信号の座標
判定を行なった場合には、その判定結果は同一判定点と
なるはずである。それに対し、この他の音声・FAX信
号の場合には、様々な周波数成分が含まれているため、
周波数シフトを施したとしても座標判定部2161から
は同一の判定点が連続して出力される可能性は非常に低
いと考えることができる。
【0087】即ち、判定点判断部2163は、座標判定
部2161からの座標判定結果を入力され、同一判定結
果が入力しているか否かにより、入力される信号が単一
トーン信号であるか否かを判定するようになっている。
具体的には、判定点判断部2163では、座標判定部2
161から出力される信号(DECOUT)の判定点を
確認し、同一判定点が所定数(第2実施形態の場合には
15シンボル)連続している場合、入力される信号は単
一トーン信号に対応するものと判断する(図中)。一
方、連続する判定点が同一の判定点ではない場合には、
判定点判断部2163はこの信号が単一トーンではない
と判断する(図中)。
【0088】入力信号が単一トーン信号に対応するもの
である場合には、判定点座標の正規化、周波数シフト部
215A出力と座標判定部2161出力との位相誤差検
出及び周波数シフト部215A出力の位相誤差補正が行
なわれる。なお、位相誤差検出は、第2実施形態の場合
には15シンボル同一判定点が連続した場合につき1回
行なわれる。
【0089】15シンボルの同一判定点が検出された場
合には、判定点判断部2163からの出力(座標判定部
2161出力と同一)は第1正規化部2162により係
数1/rを乗算され、座標の正規化が行なわれる。続い
て、第1正規化部2162により正規化された信号は位
相誤差検出部2165に出力される。なお、図12に図
示された位相誤差検出部2165への入力は、実部と虚
部に分割されたものとなっている。また、位相誤差検出
部2165に入力される前の信号はベクトル信号である
(図中二重線で表記)。
【0090】一方、周波数シフト部215Aから出力さ
れた信号は、第2正規化部2164に入力され、信号の
正規化が行なわれる。図13は第2正規化部2164の
等価回路を示したものであり、この図13に示すよう
に、第2正規化部2164は、逆数演算部21641,
乗算部21642及び丸め処理部21643をそなえて
構成されている。
【0091】なお、図13の場合にも信号が実部と虚部
に分割された状態を示している。第2正規化部2164
に入力された信号は逆数演算部21641に入力され、
その逆数が演算される。続いて、第2正規化部2164
の入力された信号と逆数演算部21641からの出力と
が乗算部21642にて乗算され、丸め処理部2164
3にて丸め処理が施されることによって、周波数シフト
部215Aからの出力信号が正規化される。
【0092】位相誤差検出部2165は、判定点判断部
2163にて同一判定結果が連続していると判定された
場合、周波数シフト部215Aにて周波数シフトが施さ
れた信号の位相と、座標判定部2161からの信号の位
相との位相差を検出するものであり、位相差検出部とし
ての機能を有している。具体的には、第2正規化部21
64からの正規化出力NRRFR,NRRFIが入力さ
れる。そして、第1正規化部2162出力との間の位相
誤差が、位相誤差検出部2165により検出される。
【0093】続いて、検出された位相誤差を示す信号
は、位相誤差補正部2166に入力される。位相誤差補
正部2166は、位相誤差検出部2165にて検出され
た位相差を用いることにより、周波数シフト部215A
にて周波数シフトが施された信号の位相を補正して座標
判定部2161に出力するものであり、位相補正部とし
ての機能を有している。
【0094】具体的には、位相誤差補正部2166で
は、周波数シフト部215Aからの出力RRFR′,R
RFI′が入力されて、位相誤差検出部2165からの
出力に基づいてその位相誤差が補正され、RRFR,R
RFIとして出力される。一方、判定点判断部2163
が単一トーンではないと判断された場合には、位相誤差
補正は行なわないようにする。つなり、通常の音声など
の信号の場合には、前後するシンボル間では位相・振幅
に差があって当然と考えることができるため、このよう
な信号の場合には位相誤差補正を行なう必要はないから
である。位相誤差補正を行なわないための処理は、具体
的には、位相誤差検出部2165から出力される位相誤
差が0°、つまり位相誤差がないことを示すように制御
される。
【0095】また、同一判定点が15シンボル連続して
いないが、1シンボル前の判定点と同一であるような場
合には、判定点の座標正規化や位相誤差検出は行なわな
いが、位相誤差補正は行なうようにする(図12におけ
る参照)。このような構成をとることによって、単一
トーンが送出されている場合にはトーン信号やクロック
信号の偏差に基づく判定点の移動などを防止することが
できるようになり、まだ送出されている信号がトーン信
号ではない場合にはこのような位相誤差補正が行なわれ
ないようにもすることができる。
【0096】なお、受信側では受信した信号の種別に応
じた位相誤差検出・補正などの処理は不要である。つま
り、受信する判定点は送信される判定点に対応したもの
となっているため、送信側で判定点の移動がない場合に
は受信信号での判定点移動も生じないからである。この
ように、本発明の第2実施形態によれば、判定点判断部
2163,位相誤差検出部2165及び位相誤差補正部
2166をそなえたことにより、単一トーン信号を送出
する場合には、トーン信号の偏差などの理由による判定
点の移動などが生じないようにするために、周波数シフ
トが施された信号の位相と判定された信号の位相との位
相差を求め、これによって周波数シフトされた信号の位
相誤差を補正することができ、単一トーン信号を送出し
ている場合の判定点移動を防止することができる。
【0097】特に、単一トーン信号を送出している場合
には判定点移動を防止する必要があるが、通常の音声な
どのように周波数シフトを施した場合でも位相が変化す
るような信号に対しては判定点移動を防止するための策
を取る必要がないことから、単一トーン信号が送出され
ている間のみ位相誤差補正を行なうようにすることで、
不要な位相誤差補正を行なう必要がなくなる。
【0098】ここで、単一トーン信号か否かの判定は、
直流化されたトーン信号が同一点に配置されるのに対
し、音声信号などの場合には同一判定点が連続しないこ
とを利用して行なうことによって、簡単な方法で単一ト
ーン信号が送出されているのか否かを判定することがで
きる。また、入力されるアナログ信号に含まれるトーン
信号の単一周波数に応じて、周波数シフト部215Aに
おける周波数シフト量を設定することができるので、そ
れぞれ異なった周波数を持つトーン信号をインバンドリ
ンガに使用する場合でも、それぞれのトーン信号を直流
信号に変換し、S/N比が低下しないように専用回線を
介して伝送することが可能となり、受信側においても、
受信信号を正しく再生することができる利点がある。
【0099】(c1)第3実施形態の説明 図15は本発明の第3実施形態にかかる通信装置を構成
するモデム信号送信部(送信部,送信装置)を示すブロ
ック図であり、図16は本発明の第3実施形態にかかる
通信装置を構成するモデム信号受信部(受信部,受信装
置)を示すブロック図である。
【0100】第3実施形態にかかる通信装置としてのモ
デムにおいても、前述の図31に示すような通信システ
ムにおけるモデム105,106として用いることがで
きる。即ち、第3実施形態にかかるモデムを、例えばモ
デム105として適用(モデム105の位置に配置)す
れば、図15に示すモデム信号送信部40により、構内
交換機103に収容される端末101,102からの送
信アナログ信号を専用回線111を介してモデム106
に対して送信する一方、図16に示すモデム信号受信部
50により、対向する構内交換機108側の端末10
9,110からのアナログ信号について受信することが
できる。
【0101】また、モデム信号送信部40においては、
インバンドリンガ104からの単一トーンについては復
調,判定処理等を行なって伝送することができ、モデム
信号受信部50においては、インバンドリンガ107か
らの単一トーン(判定データ)については、デコード,
変調処理等を行なってインバンドリンガ104に出力す
ることができる。
【0102】上述したように、ここで、第3実施形態に
かかるモデムは、詳細には図15に示すようなモデム信
号送信部40及び図16に示すようなモデム信号受信部
50をそなえている。なお、第3実施形態にかかるモデ
ムの構成についても、図31に示すモデム105の位置
に配置された場合に着目して詳細に説明しているが、対
向モデム106についても、モデム105と同様の構成
を有している。
【0103】ここで、モデム信号送信部40は、A/D
変換部41,復調部42,キャリア発生部43,ロール
オフフィルタ44,利得制御部45,位相差分演算部4
6,単一トーン判定部47,判定部48及びモデム送信
処理部49をそなえて構成されている。A/D変換部4
1は、電話端末102,FAX端末101又はインバン
ドリンガ104から入力されたアナログ信号(例えば音
声帯域0.3〜3.4kHz)を入力され、例えばサン
プルレート10〜11kHz程度でディジタル信号に変
換するものである。
【0104】また、復調部42は、A/D変換部41か
らのディジタルデータについて、キャリア発生部43に
て発生される例えば1700Hz程度のキャリア周波数
を有する角度情報を所定角度毎に与えることにより、ベ
ースバンド信号に復調するものである。さらに、ロール
オフフィルタ44は、復調部114からの復調信号につ
いてデシメーション処理を施すことにより、サンプルレ
ート(10〜11kHz程度,4サンプル/シンボル)
からシンボルレート(例えば2500〜2750Hz程
度,1サンプル/シンボル)に変換することを通じて、
情報量を落とすものであり、デシメーション処理用フィ
ルタとしての機能を有している。
【0105】なお、上述のキャリア発生部43にて発生
される1700Hzの周波数帯域や、ロールオフフィル
タ44にて変換されるシンボルレート2500〜275
0Hzの周波数帯域は、音声と勧告V.29,V.22
bis及びV.32等にて設定されている周波数帯域を
考慮した、共通に使用可能なものである。特に、復調周
波数帯1700Hzは、勧告V.29におけるG3FA
Xのキャリア周波数に相当するものである。
【0106】また、利得制御部45は、位相差分演算部
46における演算を行なう前段において、シンボル単位
に連続して所定回数入力される復調信号のうちの最大レ
ベル情報に基づいて、ロールオフフィルタ44から出力
された復調信号(送信データ)における利得制御を行な
うものであり、詳細には図17に示すような構成を有し
ている。
【0107】即ち、利得制御部45は、図17に示すよ
うに、ベクトル長演算部45a,最大値判定部45b,
利得比演算部45c,利得制御データ決定部45d,テ
ーブル45e,遅延部45f及び乗算部45gをそなえ
て構成されている。ここで、ベクトル長成分演算部45
aは、ロールオフフィルタ44からの出力信号(ベクト
ル情報)について、実成分(R)及び虚成分(I)のそ
れぞれの二乗演算値を加算することにより、ベクトル長
成分を演算するものであり、乗算部45a−1,45a
−2及び加算部45a−3をそなえている。
【0108】また、最大値判定部45bは、15シンボ
ル連続して入力されたベクトル長情報のうちで、最大値
を有するベクトル長情報を判定,選択するものであり、
利得比演算部45cは、後段の判定部48にて用いる判
定面の最大値情報(二乗和演算値;例えば「1」とする
ことができる)の、最大値判定部45bからのベクトル
長情報(二乗和演算値)に対する比を演算するものであ
る。
【0109】さらに、利得制御データ決定部45dは、
利得比演算部45cにて演算されたベクトル長情報の比
に基づいて、例えば図18に示すようなテーブル45e
を参照することにより、自動利得制御を行なうべき利得
(ゲイン)情報を取り出すものである。この利得制御デ
ータ決定部45dにて取り出されたゲイン情報は後段の
乗算部45gにおける15シンボル毎の自動利得制御に
用いられるほか、15シンボル毎のゲイン情報として、
他の送信データとともに受信側に送出されるようになっ
ている。
【0110】また、遅延部45fは、ロールオフフィル
タ44からの出力信号について上述の最大値判定部45
bにてベクトル長の最大値が選択される15シンボルの
データを遅延させて出力するものである。さらに、乗算
部45gは、遅延部45fにて15シンボル分遅延され
たデータに、利得情報データ決定部45dからの自動利
得制御情報に基づくゲインを乗算するものであり、これ
により、ローフオフフィルタ44からのデータを、判定
部48における判定面の最大値を基準として利得制御す
ることができる。
【0111】ところで、図15に示す位相差分演算部4
6は、復調部42からの連続する復調信号における位相
差分を演算するものである。具体的には、上述の利得制
御部45にて利得制御されたデータをシンボルレートで
連続的に入力され、隣接するシンボル間のデータについ
て位相差分を演算するものである。なお、この位相差分
演算部46の前段には、例えば図19に示すように、レ
ベル正規化部46−1をそなえ、連続的に入力されるデ
ータについて、必要に応じてレベル調整したものを用い
ることにより位相差分を演算することもできる(図15
においては図示せず)。
【0112】即ち、この図19に示す位相差分演算部4
6の前段には、入力される実成分,虚成分のデータ(RRF
R,RRFI) のそれぞれについて最大値レベルを「1」に正
規化するレベル正規化部46−1をそなえている。ここ
で、正規化部46−1は、実成分及び虚成分における振
幅rの逆数を演算する逆数演算回路68をそなえるとと
もに、実成分,虚成分に対して振幅の逆数1/rを乗算
する乗算部61a,61bをそなえている。なお、逆数
演算回路68において、62a,62bは二乗演算部、
63は加算部、64は乗算部、65は加算部、66は二
乗演算部、67は加算部である。
【0113】また、位相差分演算部46は、レベル正規
化部46−1にて最大値レベルが正規化された実成分
(cos a),虚成分(sin a)について、それぞれ前回
入力されたデータ(cos b,sin b)との差分を演算し
て出力するものである。即ち、位相差分〔cos (a−
b)〕を実成分(RRFR)として出力する一方、位相差分
〔sin (a−b)〕を虚成分(RRFI)として出力するよう
になっている。
【0114】なお、位相差分演算部46において、69
a,69bは遅延部、70a,70bは乗算部、71
a,71bは加算部、72a,72bは乗算部、73
a,73bは丸め処理部である。即ち、上述の位相差分
演算部46においては、実質的に以下に示す式(3),
(4)に示すような演算を行なっている。
【0115】 cos(a−b)=cos a・cos b+sin a・sin b …(3) sin(a−b)=sin a・cos b−cos a・sin b …(4) ところで、利得制御部45(又はロールオフフィルタ4
4)から出力されるデータの位相は、単一トーンの場合
においては、例えば図20に示す信号(A1)〜(A
3)に示すように、各シンボル毎に一定位相差θを有し
て入力され、各シンボル毎に入力される信号のレベル
(振幅)についても常に一定の値をとるようになってい
る。
【0116】従って、図21に示すように、位相差分演
算部46において、利得制御部45からシンボルレート
で入力される復調データとしてのトーン信号について
は、隣接するシンボル間で位相差をとることにより、常
に一点のデータ〔位相差分信号,(A4)参照〕として
出力させることができるのである。さらに、送信側単一
トーン判定部としての単一トーン判定部47は、復調部
42にて復調された復調信号が単一トーンであるか否か
を判定するものであり、この判定の結果、復調信号が単
一トーンでない場合に、復調部42からの復調信号を後
段の判定部48に出力する一方、復調信号が単一トーン
である場合には、位相差分演算部46からの位相差分信
号を後段の判定部48に出力するようになっている。
【0117】具体的には、この単一トーン判定部47
は、利得制御部45から所定回数(例えば15回)連続
して入力される復調信号のレベルが一定である場合に、
当該15回連続して入力される復調信号は単一トーンで
あると判定するようになっており、この判定結果に基づ
いて、上述の如く後段の判定部48に出力する信号を選
択するようになっているのである。
【0118】また、判定部(座標判定部)48は、ロー
ルオフフィルタ44にてデシメーション処理の施された
信号を入力され、二次元平面上で座標を判定するもので
あり、例えば前述の図10に示すような、半径(最大
値)を「1」とした63値の判定点を有する判定面48
Aを有することができる。具体的には、復調部42から
の復調信号(利得制御部45からの信号)か又は位相差
分演算部46からの位相差分信号のいずれかについて座
標判定を行なうものであり、これにより、ベースバンド
信号に復調された信号を専用回線111上で伝送するた
めの必要な情報量にするようになっている。
【0119】即ち、判定部48においては、単一トーン
判定部47における判定の結果、復調信号が単一トーン
でない場合に復調部42からの復調信号について座標判
定を行なう一方、復調信号が単一トーンである場合には
位相差分演算部46からの位相差分信号〔図21の(A
4)参照〕について座標判定を行なうようになってい
る。
【0120】これにより、判定部48においては、復調
信号が単一トーンである場合に、位相差分演算部46か
らの位相差分信号〔図21の(A4)参照〕について座
標判定を行なうことができるので、判定結果としては常
に一点の値に安定させることができる〔図22における
点(P1)参照〕。これにより、単一トーンの解像度を
高くして判定部48における判定誤差を少なくしてい
る。
【0121】さらに、モデム送信処理部49は、判定部
48からの判定結果としてのディジタルデータについ
て、例えばグレイ/ナチュラル変換,和分,信号点発
生,ロールオフフィルタ処理,変調処理,D/A変換処
理等のモデム処理を施し、このようなモデム処理の施さ
れたモデム信号(アナログ信号)について、専用回線1
11を介して対向するモデム106(又はインバンドリ
ンガ107)に送信するものであり、判定部48におけ
る判定結果を送信する信号送信部としての機能を有して
いる。
【0122】なお、上述のA/D変換部41を除くモデ
ム信号送信部40の各構成要素42〜49は、主として
DSP(Digital Signal Processor)及びMPU(Micr
oprocessor Unit)により構成されている。また、図16
に示すモデム信号受信部50は、モデム受信処理部5
1,座標デコード部52,位相和分演算部53,単一ト
ーン判定部54,利得制御部55,ロールオフフィルタ
56,変調部57,キャリア発生部58及びD/A変換
部59をそなえて構成されている。
【0123】即ち、モデム受信処理部51は、対向する
モデム106(又はインバンドリンガ107)から専用
回線111を介して受信した信号について、A/D変換
処理,復調処理,ロールオフフィルタ処理,自動利得制
御,自動等化,キャリア位相補正,信号点判定,差分等
の逆モデム処理を施すものであり、対向する装置106
からの送信信号を回線111を介して受信する信号受信
部としての機能を有している。
【0124】また、座標デコード部52は、モデム受信
処理部51にて逆モデム処理の施された連続する受信信
号(判定データ)について、デコード処理を施すもので
ある。換言すれば、座標デコード部52は、対向するモ
デム106のモデム信号送信部において判定された判定
データについて、座標情報を有するベクトル情報にデコ
ードするものである。
【0125】位相和分演算部53は、座標デコード部5
2にてベクトル情報にデコードされた受信信号につい
て、連続する受信信号の和分を演算するものである。即
ち、この位相和分演算部53は、対向するモデム106
から送信されモデム受信処理部51及び座標デコード部
52を介して受信された受信信号が、位相差分情報の判
定情報である場合には、この位相和分演算部53におい
て位相和分演算を行なうことにより、差分演算前のもと
のデータに再生することができる。
【0126】さらに、受信側単一トーン判定部としての
単一トーン判定部54は、対向するモデム106からの
利得制御情報(利得制御データ決定部45dにて決定さ
れたゲイン情報)に基づいて、所定回数連続して入力さ
れる受信信号のレベルが一定であるか否かを判定するも
のであり、レベルが一定である場合に、所定回数連続し
て入力される受信信号は単一トーンであると判定するよ
うになっている。
【0127】ここで、単一トーン判定部54における判
定結果に基づき、受信信号が単一トーンでない場合に
は、座標デコード部52からの受信信号を利得制御部5
5に出力する一方、受信信号が単一トーンであると判定
された場合には、位相和分演算部53からの位相和分信
号を利得制御部55に出力するようになっている。利得
制御部55は、対向するモデム106からの利得制御情
報(利得制御データ決定部45dにて決定されたゲイン
情報)に基づいて、単一トーン判定部54からの受信信
号(ベクトル情報)について、送信側の利得制御部(符
号45参照)における利得制御前のもとの振幅に変換す
るものである。
【0128】さらに、ロールオフフィルタ56は、利得
制御部55において利得制御の施された信号について、
インタポレーション処理(上述の送信側のローフオフフ
ィルタ116におけるデシメーション処理に対応した処
理)を施すインタポレーション処理用フィルタとしての
機能を有している。即ち、ロールオフフィルタ56によ
るフィルタ処理により、シンボルレート(例えば250
0〜2750Hz程度)からサンプルレート(10〜1
1kHz程度)に変換することを通じて、情報量を元に
戻すことができるようになっている。
【0129】また、変調部57は、ロールオフフィルタ
56からの出力信号について、キャリア発生部58にて
発生される1700Hz程度のキャリア周波数信号で変
調し、ベースバンド信号を元の周波数帯域(例えば音声
信号では0.3〜3.4kHz)の信号とするものであ
る。従って、単一トーン判定部54における判定結果に
基づき、受信信号が単一トーンでない場合には、変調部
57においては受信信号を変調する一方、受信信号が単
一トーンであると判定された場合には、変調部57にお
いては位相和分演算部53からの位相和分信号について
変調するようになっているのである。
【0130】さらに、D/A変換部59は、変調部57
で変調されたディジタル信号をアナログ信号に変換する
ものであり、変換されたアナログ信号はモデム信号受信
部50出力としてインバンドリンガ104に出力される
ようになっている。なお、上述のD/A変換部59を除
くモデム信号送信部50の各構成要素51〜58につい
ても、主としてDSP(Digital Signal Processor)及
びMPU(Microprocessor Unit)により構成されてい
る。
【0131】上述の構成により、本発明の第3実施形態
にかかるモデムを、図31に示すモデム105,106
として適用した場合においては、電話端末102,11
0間又はFAX端末101,109間において通信を行
なう際には、インバンドリンガ104,107により信
号変換の施されたダイヤル情報が構内交換機103,1
08間でやり取りされ、音声信号,FAX信号等のアナ
ログ信号がモデム105,106及び専用回線111を
介してやり取りされる。
【0132】例えば、モデム105を構成するモデム信
号送信部40において、FAX端末101からのFAX
信号や電話端末102又はインバンドリンガ104から
のアナログ信号としての送信データを専用回線111に
送出する際には、A/D変換部41,復調部42,ロー
フオフフィルタ44における各信号処理を施した後、利
得制御部45において自動利得制御を行なう。
【0133】この利得制御部45における自動利得制御
を行なう際のゲイン情報については、例えば図23にお
ける(B1)に示すように、15シンボルに1回(6ビ
ット)の割合で送出するようになっている。例えば、送
信データを3kHzで送信するのに対して、ゲイン情報
を200Hzで送信している。また、単一トーン判定部
47では、利得制御部45から所定回数(例えば15
回)連続して入力される復調信号のレベルの一定性に基
づいて、送信データが単一トーンであるか否かを判定す
る。即ち、復調信号が15シンボル連続して一定レベル
である場合には、送信データは単一トーンであると判定
し、復調信号が連続して一定レベルでない場合には、単
一トーン以外の信号(例えば音声,FAX等の信号)で
あると判定する。
【0134】ここで、判定部48においては、単一トー
ン判定部47にて送信データが単一トーンであると判定
された場合については、位相差分演算部46からの連続
する送信データにおける位相差分の演算結果について座
標判定を行なうとともに、送信データが単一トーン以外
の信号であると判定された場合については、利得制御部
45からの送信データについて座標判定を行なう。
【0135】これにより、単一トーンについては、イン
バンドリンガ107における認識の際に要求される解像
度を維持し、S/Nの劣化無しに送信することができ
る。即ち、復調部42においてベースバンドに戻された
信号は、単一トーンの場合は一定の信号レベルであり、
単一トーン判定部47において一定レベルが連続すれば
単一トーンと判定する。位相差分演算部46において、
現在と過去(1タップ前)の信号の位相差分を行ったデ
ータは、単一トーンの場合には位相が一定となる。即
ち、この位相差分信号について判定部48にて判定すれ
ば、判定面上において一点に静止するため、判定結果も
常に同一点になり、純粋なトーンを伝送することができ
るのである。
【0136】その後、判定部48において上述のごとく
座標判定の行なわれた送信ディジタルデータ(例えば1
9.2kbps〜)については、モデム送信処理部49
にてモデム処理を施した後に専用回線111を介して対
向(受信側)モデム106(インバンドリンガ107)
に送出される。さらに、受信側モデム106では、モデ
ム105からの送信信号を専用回線111を介して受信
する。即ち、モデム受信処理部51及び座標デコード部
52における信号処理が行なわれた後に、位相和分演算
部53において連続する受信データの位相和分を演算す
る。
【0137】また、単一トーン判定部54では、上述の
対向(送信側)モデム105からの送信データを受信デ
ータとして受信する際に、座標デコード部52からの受
信データの一定レベルの連続性を監視し、受信データが
単一トーンであるか否かを判定している。具体的には、
単一トーン判定部54では、送信側モデム105の利得
制御データ決定部45dからのゲイン情報に基づいて受
信データが単一トーンであるか否かを判定する。即ち、
受信データが15シンボル連続して一定レベルである場
合には単一トーンであると判定し、そうでない場合には
単一トーン以外の信号(例えばFAX信号,音声信号)
であると判定する。
【0138】単一トーン判定部54における判定の結
果、受信データが単一トーンである場合については、位
相和分演算部53からの連続する受信データにおける位
相和分の演算結果について利得制御及びローフオフフィ
ルタ処理を施した後に変調部57にて変調する。さら
に、受信データが単一トーン以外の信号(例えば音声,
FAX等の信号)である場合については、座標デコード
部52からの受信データについて利得制御及びローフオ
フフィルタ処理を施した後に変調部57にて変調する。
【0139】換言すれば、変調部57では、受信データ
が単一トーンであると判定された場合については、位相
和分の演算結果について変調するとともに、受信データ
が単一トーン以外の信号であると判定された場合につい
ては、その受信データについて変調する。なお、上述の
ごとく変調された受信データ(シンボルレート)につい
ては、D/A変換部59にてアナログ信号(サンプルレ
ート)に変換された後に、インバンドリンガ107に出
力される。インバンドリンガ107では、上述の如く差
分情報の判定データで送信された純粋なトーン信号につ
いて確実に認識することができる。
【0140】このように、本発明の第3実施形態にかか
るモデムによれば、モデム信号送信部40において、位
相差分演算部46,単一トーン判定部47及び判定部4
8をそなえたことにより、受信データが単一トーンであ
ると判定された場合については、連続する受信データの
位相差分を演算し、位相差分の演算結果について該座標
判定を行なって送信するとともに、該送信データが単一
トーン以外の信号であると判定された場合については、
送信データについて座標判定を行なって送信する一方、
モデム信号受信部50をそなえたことにより、受信デー
タが単一トーンであると判定された場合については、連
続する受信データの位相和分を演算し、位相和分の演算
結果について変調するとともに、受信データが単一トー
ン以外の信号であると判定された場合については、受信
データについて変調することができるので、要求される
S/N比を満足するような純粋なトーン信号を伝送する
ことができ、トーン信号を着側において確実に認識でき
るようにすることができる利点がある。
【0141】(c2)第3実施形態の変形例の説明 上述の第3実施形態においては、モデム信号送信部40
の単一トーン判定部47及びモデム信号受信部50の単
一トーン判定部54において、入力される信号レベルの
一定性に基づいて、送信データ又は受信データが単一ト
ーンであるか否かを判定しているが、これに限定され
ず、連続して入力される信号の位相差情報の一定性に基
づいて、送信データ又は受信データが単一トーンである
と判定することもできる。
【0142】この場合においては、モデム信号送信部4
0Aとしては図24に示すような構成を有し、モデム信
号受信部50Aとしては図25に示すような構成を有す
ることができる。即ち、モデム信号送信部40Aは、上
述の第3実施形態におけるもの(符号40参照)に比し
て、単一トーン判定部47Aの構成が異なるが、その他
の構成(符号41〜46,48,49)については同様
である。なお、図24中、図15と同一の符号は、ほぼ
同様の部分を示している。
【0143】ここで、単一トーン判定部47Aは、シン
ボル単位で所定回数(例えば15回)連続して入力され
る復調信号の位相差が一定である場合に、復調信号は単
一トーンであると判定する一方、そうでない場合には単
一トーン以外の信号(例えばFAX信号,音声信号)と
判定するようになっている。具体的には、単一トーン判
定部47Aは、位相差分演算部46からの位相差の一定
性を監視し、15シンボルの復調信号が連続して一定位
相差である場合には、単一トーン信号であると判定し
て、位相差分演算部46からの位相差分演算情報を判定
部48に出力する一方(図24の参照)、15シンボ
ルの復調信号が連続して一定位相差でない場合には、単
一トーン以外の信号であると判定して、利得制御部45
からの復調信号を判定部48に出力するようになってい
る(図24の参照)。
【0144】これにより、判定部48では、前述の第3
実施形態の場合と同様に、単一トーン判定部47Aにお
ける判定の結果、復調信号が単一トーンでない場合に利
得制御部45からの復調信号について座標判定を行なう
一方、復調信号が単一トーンである場合には位相差分演
算部46からの位相差分信号について座標判定を行なう
ことができる。
【0145】また、モデム信号受信部50Aについて
も、上述の第3実施形態におけるもの(符号50参照)
に比して、単一トーン判定部54Aの構成が異なるが、
その他の構成(符号51〜53,54〜59)について
は同様である。なお、図25中、図16と同一の符号
は、ほぼ同様の部分を示している。即ち、単一トーン判
定部54Aは、座標デコード部52からシンボル単位で
所定回数(例えば15回)連続して入力される受信信号
の位相差が一定である場合に、受信信号は単一トーンで
あると判定する一方、そうでない場合には単一トーン以
外の信号(例えばFAX信号,音声信号)と判定するよ
うになっている。
【0146】具体的には、単一トーン判定部54Aは、
座標デコード部52からの受信データの位相差の一定性
を監視し、15シンボルの受信信号が連続して一定位相
差である場合には、単一トーン信号であると判定して、
位相和分演算部53からの位相和分演算情報を利得制御
部55に出力する一方(図25の参照)、15シンボ
ルの受信信号が連続して一定位相差でない場合には、単
一トーン以外の信号であると判定して、座標デコード部
52からの受信信号を利得制御部55に出力するように
なっている(図25の参照)。
【0147】これにより、変調部57では、単一トーン
判定部54Aにおける判定結果に基づき、受信信号が単
一トーンでない場合には、座標デコード部52からの受
信信号を変調する一方、受信信号が単一トーンであると
判定された場合には、位相和分演算部53からの位相和
分信号について変調することができる。従って、本変形
例においても、モデム信号送信部40Aにおいて、位相
差分演算部46,単一トーン判定部47A及び判定部4
8をそなえるとともに、モデム信号受信部50をそなえ
たことにより、上述の第3実施形態の場合と同様に、要
求されるS/N比を満足するような純粋なトーン信号を
伝送することができ、トーン信号を着側において確実に
認識できるようにすることができる利点がある。
【0148】(d1)第4実施形態の説明 図26は本発明の第4実施形態にかかるモデムを構成す
るモデム信号送信部を示すブロック図であり、図27は
本発明の第4実施形態にかかるモデムを構成するモデム
信号受信部を示すブロック図である。第4実施形態にか
かるモデムにおいても、前述の図31に示すような通信
システムにおけるモデム105,106として用いるこ
とができる。
【0149】即ち、第4実施形態にかかるモデムを、例
えばモデム105として適用(モデム105の位置に配
置)すれば、図26に示すモデム信号送信部79によ
り、構内交換機103に収容される端末101,102
からの送信アナログ信号を専用回線111を介してモデ
ム106に対して送信する一方、図27に示すモデム信
号受信部80により、対向する構内交換機108側の端
末109,110からのアナログ信号について受信する
ことができる。
【0150】また、モデム信号送信部79においては、
インバンドリンガ104からの単一トーンについては復
調,判定処理を行なって伝送することができ、モデム信
号受信部80においては、インバンドリンガ107から
の単一トーン(判定データ)についてはデコード,変調
処理等を行なってインバンドリンガ104に出力するこ
とができる。
【0151】上述したように、第4実施形態にかかるモ
デムは、前述の第3実施形態におけるものと同様に、図
26に示すモデム信号送信部79及び図27に示すモデ
ム信号受信部80をそなえて構成されている。ここで、
モデム信号送信部79は、前述の第3実施形態における
もの(符号40参照)に比して、入力されたアナログ信
号が単一トーンであるか否かにかかわらず、連続するデ
ータ間の位相差分の演算を施した結果について座標判定
を行なう一方、モデム信号受信部80において、受信信
号が単一トーンであるか否かにかかわらず、連続して入
力される受信信号について位相和分の演算を施した結果
について変調を行なうようになっている点が異なる。
【0152】なお、以下に示す説明においては、モデム
を図31に示す通信システムにおけるモデム105とし
て適用した場合について説明するが、対向モデム106
についても、モデム105と同様の構成を有することは
いうまでもない。また、図26,図27中、図15,図
16と同一の符号は、同様の部分を示している。
【0153】まず、第4実施形態にかかるモデム信号送
信部79は、図26に示すように、前述の第3実施形態
におけるものと同様のA/D変換部41,復調部42,
キャリア発生部43,ロールオフフィルタ44,利得制
御部45,位相差分演算部46,判定部48及びモデム
送信処理部49をそなえるとともに、遅延部75,位相
誤差検出部76,フィードバック制御部77及び位相誤
差加算部78をそなえて構成されている。
【0154】また、前述の第3実施形態の場合(図19
参照)と同様、位相差分演算部46の前段には、例えば
図28に示すようにレベル正規化部46−1をそなえ、
必要に応じて連続的に入力されるデータについてレベル
調整したものについて位相差分を演算することもできる
(図26においては図示せず)。なお、図28中、図1
9と同一の符号は、同様の部分を示している。
【0155】さらに、位相誤差加算部78は、レベル正
規化部46−1と位相差分演算部46との間に介装さ
れ、後述の位相誤差情報を復調信号にフィードバックし
て加算するものであり、詳細には図29に示すような構
成を有している。また、位相差分演算部46は、復調部
42からの連続する復調信号における位相差分を演算す
るものである。即ち、復調部42からの復調信号につい
てロールオフフィルタ44,利得制御部45,レベル正
規化部46−1及び位相誤差加算部78における処理を
介して入力された復調信号が単一トーンであるか否かに
かかわらず、連続して入力される復調信号の位相差を演
算して判定部48に出力するようになっているのであ
る。
【0156】具体的には、位相差分演算部46は、レベ
ル正規化部46−1にて最大値レベルが正規化され、位
相誤差加算部78にて位相誤差が補正された実成分(co
s A),虚成分(sin A)について、それぞれ前回入力
されたデータ(cos B,sinB)との差分を演算して出
力するものである。即ち、位相差分〔cos(A−B)〕を
実成分(RRFR)として出力する一方、位相差分〔sin(A−
B)〕を虚成分(RRFI)として出力するようになってい
る。
【0157】さらに、判定部(座標判定部)48は、ロ
ールオフフィルタ44にてデシメーション処理の施され
た信号(位相差分演算部46からの位相差分信号)を入
力され、この位相差分信号について座標判定を行なうも
のであり、これにより、ベースバンド信号に復調された
信号を専用回線111上で伝送するための必要な情報量
にするようになっている。この判定部48においては、
前述の第3実施形態の場合と同様に、例えば図22に示
すような判定点により構成された判定面を有することが
できる。
【0158】なお、上述の判定部48における判定結果
は、前述の第3実施形態の場合と同様に、モデム送信処
理部49にモデム処理が施された後に出力されて、専用
回線111を介して対向モデム106に送信されるよう
になっている。さらに、位相誤差検出部76は、判定部
48からの座標判定結果と、遅延部75を介して入力さ
れた位相差分演算部46からの位相差分演算結果とに基
づいて、位相誤差を検出するものである。
【0159】即ち、位相誤差検出部76に入力される位
相差分演算部46からの位相差分演算結果は、遅延部7
5にて遅延されたものであり、これにより、位相差分が
演算されたデータと、判定部48にて座標判定が行なわ
れたデータとを対応させて位相誤差を検出することがで
きるのである。また、この位相誤差検出部76は、特に
単一トーン以外の信号(FAX信号,音声信号等)を位
相差分演算部46にて位相差分を演算したデータについ
て、判定部48にて座標判定を行なうことに伴って発生
する位相誤差を検出するためのものであり、詳細には後
述する図29に示すような構成を有している。
【0160】さらに、図26に示すフィードバック制御
部77は、前述の第3実施形態におけるものと同様の機
能を有する単一トーン判定部(送信側単一トーン判定
部)47をそなえるとともにデータ切替部81をそなえ
て構成されている。即ち、単一トーン判定部47は、利
得制御部45から所定回数(例えば15回)連続して入
力される復調信号のレベルが一定性を監視し、この一定
性に基づいて入力される復調信号が単一トーンであるか
否かを判定するものであり、判定結果はデータ切替部8
1に通知されるようになっている。
【0161】具体的には、単一トーン判定部47は、利
得制御部45から所定回数(例えば15回)連続して入
力される復調信号のレベルが一定である場合に、当該1
5回連続して入力される復調信号は単一トーンであると
判定する一方、15回連続して入力される復調信号のレ
ベルが一定でない場合には、当該復調信号は単一トーン
以外の信号(FAX信号,音声信号等)であると判定
し、判定結果をデータ切替部81に通知するのである。
【0162】また、データ切替部81は、単一トーン判
定部47における判定の結果、利得制御部45からの復
調信号が単一トーンでない場合には、位相誤差検出部7
6からの位相誤差検出情報を選択して位相誤差加算部7
8に出力する一方、利得制御部45からの復調信号が単
一トーンである場合には、位相差「0」を示す信号(1
+j0)を選択して位相誤差加算部78に出力するよう
になっている。
【0163】換言すれば、フィードバック制御部77の
制御により、単一トーン判定部47において、復調信号
が単一トーンでないと判定された場合には、位相誤差検
出部76にて検出された位相誤差情報を位相差分演算部
46にフィードバックする一方、復調信号が単一トーン
であると判定された場合には、位相誤差検出部76にて
検出された位相誤差情報の位相差分演算部46へのフィ
ードバックを停止するようになっている。
【0164】また、上述の位相誤差検出部76,フィー
ドバック制御部77及び位相誤差加算部78は、詳細に
は図29に示すような構成を有している。ここで、位相
誤差検出部76の前段には、例えば図29に示すように
座標デコード部82及び乗算部83により構成されたレ
ベル調整部76−1をそなえることにより、必要に応じ
てレベル調整を行なうこともできる。
【0165】即ち、レベル調整部76−1においては、
必要に応じて連続的に入力される判定出力(DECOUT)につ
いて、座標デコード部82にて座標デコード処理を施し
たのち、乗算部83によりレベル調整(例えば判定出力
への「1/1.3」の乗算)を行なったものを用いて位
相誤差を検出することもできる(図26においては図示
せず)。
【0166】また、この図29に示すように、位相誤差
検出部76は、位相差分演算部46からの位相差分演算
結果〔実成分cos(A−B),虚成分sin(A−B)〕につ
いて、それぞれ遅延部75を構成する遅延部75a,7
5bを介して入力されるとともに、判定部48からの判
定結果を入力されて、これらの位相差分演算結果と判定
結果との位相差を、実成分,虚成分毎に演算するように
なっている。
【0167】なお、位相誤差検出部76は、前述の位相
差分演算部46におけるもの(符号70a〜73b)と
基本的に同様の乗算部84a,84b,加算部85a,
85b,乗算部85a,85b及び丸め処理部85a,
85bをそなえて構成され、前述の式(3),(4)と
ほぼ同様の位相差分演算を実質的に行なうようになって
いる。
【0168】また、位相誤差加算部78は、フィードバ
ック制御部77からの位相誤差検出情報(単一トーン入
力時には1+j0、単一トーン以外の入力時には位相誤
差検出部76出力)を、レベル正規化部46−1にてレ
ベル調整された復調信号(cos a,sin a)に対して、
実成分及び虚成分毎に加算するものであり、これによ
り、判定部48における判定により生じた位相誤差が蓄
積することを抑圧することができる。
【0169】さらに、位相誤差加算部78は、詳細には
図29に示すように、乗算部88a,88b,加算部8
9a,89b,乗算部90a,90b及び丸め処理部9
1a,91bをそなえて構成され、実質的には、以下に
示す式(5),(6)に示すような位相誤差加算演算を
行なっている。なお、各式(5),(6)における
「a」は利得制御部45からの復調信号の位相情報、
「X」は位相誤差検出部76にて検出された位相誤差検
出情報とする。
【0170】 cos(a+X)=cos a・cos X−sin a・sin X …(5) sin(a+X)=sin a・cos X+cos a・sin X …(6) ところで、図27に示すモデム信号受信部80は、前述
の第3実施形態におけるもの(符号50参照)と同様の
モデム受信処理部51,座標デコード部52,位相和分
演算部53,利得制御部55,ロールオフフィルタ5
6,変調部57,キャリア発生部58及びD/A変換部
59をそなえて構成される一方、単一トーン判定部54
をそなえていない。
【0171】即ち、送信側モデム105のモデム送信処
理部79において、単一トーンであるか否かにかかわら
ず位相差分を演算したものについて座標判定して送信し
ているので、受信側モデム106のモデム受信処理部8
0においては、受信信号が単一トーンであるか否かを判
定する必要がなくなり、第3実施形態のごとき単一トー
ン判定部54は省略されるのである。
【0172】従って、第4実施形態にかかるモデム信号
受信部80においては、受信信号が単一トーンであるか
否かにかかわらず、連続して入力される受信信号につい
て、位相和分演算部53において位相和分の演算を施し
た結果について、ロールオフフィルタ56におけるイン
タポレーション処理を行なった後に、変調部57にて変
調するようになっている。
【0173】なお、前述の第3実施形態の場合と同様
に、A/D変換部41,D/A変換部59を除くモデム
信号送信部79,モデム信号受信部80の各構成要素
は、主としてDSP(Digital Signal Processor)及び
MPU(Microprocessor Unit)により構成されている。
上述の構成により、本発明の第4実施形態にかかるモデ
ムにおいても、図31に示すモデム105,106とし
て適用した場合においては、電話端末102,110間
又はFAX端末101,109間において通信を行なう
際には、インバンドリンガ104,107により信号変
換の施されたダイヤル情報が構内交換機103,108
間でやり取りされ、音声信号,FAX信号等のアナログ
信号がモデム105,106及び専用回線111を介し
てやり取りされる。
【0174】例えば、モデム105を構成するモデム信
号送信部40において、FAX端末101からのFAX
信号や電話端末102又はインバンドリンガ104から
のアナログ信号としての送信データを専用回線111に
送出する際には、A/D変換部41,復調部42,ロー
フオフフィルタ44における各信号処理を施した後、利
得制御部45において自動利得制御を行なう。
【0175】ここで、フィードバック制御部77の単一
トーン判定部47では、送信データについて座標判定を
行なって送信する際に、送信データが単一トーンである
か否かを判定する。また、単一トーン判定部47におい
て、送信データが単一トーンであると判定された場合に
ついては、位相差分演算部46においては、フィードバ
ック制御部77からの位相誤差情報のフィードバックを
受けずに、連続する送信データの位相差分を演算し、こ
の位相差分の演算結果について判定部48にて座標判定
を行なって送信する。
【0176】換言すれば、送信データが単一トーンであ
ると判定された場合については、位相差分演算部46に
おける位相差分演算の前段の送信データについて、フィ
ードバック制御部77を介して位相誤差が「0」である
旨の信号(1+j0)を位相誤差加算部78にて加算し
ておき、その後の位相差分の演算結果について判定部4
8にて座標判定を行なって送信するのである。
【0177】さらに、送信データが単一トーン以外の信
号(例えば音声信号,FAX信号)であると判定された
場合については、位相差分演算部46において、連続す
る送信データの位相差分を演算し、位相差分の演算結果
について座標判定を行なって送信する一方、位相誤差検
出部76において、位相差分の演算結果と座標判定の結
果との誤差を抽出し、フィードバック制御部77及び位
相誤差加算部78を介して、次の送信データについての
位相差分演算時に、誤差の補正を行なう。
【0178】換言すれば、送信データが単一トーンでな
いと判定された場合については、フィードバック制御部
77の制御により、位相差分演算部46における位相差
分演算の前段の送信データに対して、位相誤差検出部7
6からの位相誤差情報を位相誤差加算部78にて加算し
ておき、その後の位相差分の演算結果について判定部4
8にて座標判定を行なって送信するのである。
【0179】従って、単一トーンでない送信データにつ
いての位相差分信号を判定することにより発生する位相
誤差が蓄積することをフィードバック制御により抑圧す
ることができる。なお、判定部48において上述のごと
く座標判定の行なわれた送信ディジタルデータ(例えば
19.2kbps〜)について、モデム送信処理部49
にてモデム処理を施した後に専用回線111を介して対
向(受信側)モデム106(インバンドリンガ107)
に送出される。
【0180】さらに、受信側モデム106では、モデム
105からの送信信号を専用回線111を介して受信す
る。即ち、モデム受信処理部51及び座標デコード部5
2における信号処理が行なわれた後に、位相和分演算部
53において連続する受信データの位相和分を演算す
る。即ち、送信側モデム105のモデム送信処理部79
において、単一トーンであるか否かにかかわらず位相差
分を演算したものについて座標判定して送信しているの
で、受信側モデム106のモデム受信処理部80におい
ても、受信信号が単一トーンであるか否かを判定する必
要がなくなる。
【0181】従って、位相和分演算部53における位相
和分の演算結果について、ロールオフフィルタ56にお
けるインタポレーション処理を施した後に、変調部57
にてそのまま変調しているのである。なお、上述のごと
く変調された受信データ(シンボルレート)について
は、D/A変換部59にてアナログ信号(サンプルレー
ト)に変換された後に、インバンドリンガ107に出力
される。インバンドリンガ107では、上述の如く差分
情報の判定データで送信された純粋なトーン信号につい
て確実に認識することができる。
【0182】このように、本発明の第4実施形態にかか
るモデムによれば、復調部42,位相差分演算部46及
び判定部48をそなえたことにより、上述の第3実施形
態の場合と同様に、要求されるS/N比を満足するよう
な純粋なトーン信号を伝送することができ、トーン信号
を着側において確実に認識できるようにすることができ
る利点がある。
【0183】また、位相誤差検出部76,フィードバッ
ク制御部77及び位相誤差加算部78をそなえたことに
より、単一トーン判定部47において、復調信号が単一
トーンでないと判定された場合には、位相誤差検出部7
6にて検出された位相誤差情報を位相差分演算部46に
フィードバックする一方、復調信号が単一トーンである
と判定された場合には、位相誤差検出部76にて検出さ
れた位相誤差情報の位相差分演算部へのフィードバック
を停止することができるので、単一トーンでない送信デ
ータについての位相差分信号を判定することにより発生
する位相誤差が蓄積することをフィードバック制御によ
り抑圧することができる。さらに、モデム信号受信部に
て単一トーンの判定を行なう必要がなくなり、モデム信
号受信部の構成を簡素化させながら単一トーンや音声信
号,FAX信号をノイズの少ない状態で通信することが
できる利点がある。
【0184】(d2)第4実施形態の変形例の説明 上述の第4実施形態におけるモデム信号送信部79で
は、フィードバック制御部79の単一トーン判定部47
において、入力される信号レベルの一定性に基づいて、
送信データ又は受信データが単一トーンであるか否かを
判定しているが、これに限定されず、連続して入力され
る信号の位相差情報の一定性に基づいて、送信データが
単一トーンであると判定することもできる。
【0185】この場合においては、モデム信号送信部7
9Aとしては、図30に示すように、上述の第4実施形
態におけるもの(符号79参照)と異なる単一トーン判
定部47Aを有しているが、その他の構成(符号41〜
46,48,49)については前述の第4実施形態にお
けるものと同様である。なお、図30中、図26と同一
の符号は、ほぼ同様の部分を示している。
【0186】なお、この場合においても、モデム信号受
信部としては、前述の第4実施形態におけるものと同様
のもの(符号80参照)を用いることができる。ここ
で、単一トーン判定部47Aは、前述の第3実施形態の
変形例と同様に、シンボル単位で所定回数(例えば15
回)連続して入力される復調信号の位相差が一定である
場合に、復調信号は単一トーンであると判定する一方、
そうでない場合には単一トーン以外の信号(例えばFA
X信号,音声信号)と判定するようになっている。
【0187】具体的には、単一トーン判定部47Aは、
位相差分演算部46からの位相差の一定性を監視し、1
5シンボルの復調信号が連続して一定位相差である場合
には、単一トーン信号であると判定し、その旨をデータ
切替部81に通知するようになっている。これにより、
データ切替部81では、位相差「0」を示す信号(1+
j0)を位相誤差加算部78に出力することができる。
【0188】また、単一トーン判定部47Aは、15シ
ンボルの復調信号が連続して一定位相差でない場合に
は、単一トーン以外の信号であると判定し、その旨をデ
ータ切替部81に通知するようになっている。これによ
り、データ切替部81では、位相誤差検出部76からの
位相誤差検出情報を選択して位相誤差加算部78に出力
することができる。
【0189】なお、判定部48では、復調信号が単一ト
ーンであるか否かにかかわらず、位相差分演算部46か
らの位相差分演算結果について判定を行なうようになっ
ている。これにより、単一トーンについては要求される
S/N比を満足するような純粋なトーン信号を伝送する
ことができる一方、特に復調信号が単一トーンでない場
合には、位相誤差検出部76にて検出された位相誤差
を、次の位相差分演算時にフィードバックさせることに
より、単一トーンでない送信データについての位相差分
信号を判定することにより発生する位相誤差が蓄積する
ことを抑圧することができるのである。
【0190】従って、本変形例においても、モデム信号
送信部79Aにおいて、復調部42,位相差分演算部4
6,判定部48をそなえるとともに、位相誤差検出部7
6,フィードバック制御部77A及び位相誤差加算部7
8をそなえたことにより、上述の第3実施形態の場合と
同様に、要求されるS/N比を満足するような純粋なト
ーン信号を伝送することができ、トーン信号を着側にお
いて確実に認識できるようにすることができる利点があ
る。さらに、単一トーンでない送信データについての位
相差分信号を判定することにより発生する位相誤差が蓄
積することをフィードバック制御により抑圧することが
できるほか、モデム信号受信部においては単一トーンの
判定を行なう必要がなくなり、モデム信号受信部の構成
を簡素化させながら単一トーンや音声信号,FAX信号
をノイズの少ない状態で通信することができる利点があ
る。
【0191】(e)その他 上述の各実施形態においては、送信部及び受信部を有す
る通信装置としてのモデムとして適用した場合について
詳述したが、本発明によれば、上述のモデム送信部4
0,40A,79,79A又は受信部50,50A,8
0,80Aを単に送信装置又は受信装置として適用する
こともできる。
【0192】さらに、上述の各実施形態においては、本
発明のモデムを、専用回線111を介して接続されたモ
デム105,106に適用した場合について詳述した
が、これに限定されず、トーン信号を送受信するような
その他の回線において適用することもできる。
【0193】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1,3,
記載の本発明によれば、送信装置(送信部)に周波数
シフト部(第1周波数シフト部)及び座標判定部をそな
えたことにより、モデムを用いて単一トーンを送信する
場合でも、トーン信号のS/N比を低下することなくト
ーン信号を伝送することが可能となる。そのため、イン
バンドリンガなどにおいても、単一トーン信号を確実に
認識することができる利点がある。
【0194】また、送信装置(送信部)における周波数
シフト部(第1周波数シフト部)により、トーン信号の
送出の際に、特定の周波数上での座標判定を行なうた
め、単一トーン信号については常に同一の座標に判定さ
れることとなるため、判定点が移動することもなくな
り、信号のS/N比を向上させることができる利点があ
る。
【0195】さらに、請求項2,17記載の本発明によ
れば、判定点判断部,位相差検出部及び位相補正部をそ
なえたことにより、単一トーン信号を送出する場合に
は、トーン信号の偏差などの理由による判定点の移動な
どが生じないようにするために、周波数シフトが施され
た信号の位相と判定された信号の位相との位相差を求
め、これによって周波数シフトされた信号の位相誤差を
補正することができ、単一トーン信号を送出している場
合の判定点移動を防止することができる。
【0196】特に、単一トーン信号を送出している場合
には判定点移動を防止する必要があるが、通常の音声な
どのように周波数シフトを施した場合でも位相が変化す
るような信号に対しては判定点移動を防止するための策
を取る必要がないことから、単一トーン信号が送出され
ている間のみ位相誤差補正を行なうようにすることで、
不要な位相誤差補正を行なう必要がなくなる。
【0197】ここで、単一トーン信号か否かの判定は、
直流化されたトーン信号が同一点に配置されるのに対
し、音声信号などの場合には同一判定点が連続しないこ
とを利用して行なうことによって、簡単な方法で単一ト
ーン信号が送出されているのか否かを判定することがで
きる。また、請求項4記載の本発明によれば、入力され
るアナログ信号に含まれるトーン信号の単一周波数に応
じて、周波数シフト部における周波数シフト量を設定す
ることができるので、それぞれ異なった周波数を持つト
ーン信号をインバンドリンガに使用する場合でも、それ
ぞれのトーン信号を直流信号に変換し、S/N比が低下
しないように専用回線を介して伝送することが可能とな
り、受信側においても、受信信号を正しく再生すること
ができる利点がある。
【0198】さらに、請求項10,15,16記載の本
発明によれば、受信装置(受信部)に周波数シフト部
(第2周波数シフト部)をそなえたことにより、受信側
では送信側で行なわれた周波数シフトに対応する周波数
逆シフトを行なうことによって、伝送された直流信号か
ら、単一トーン信号をS/N比を低下させることなく再
生することが可能となる。
【0199】また、本発明(請求項5〜9,11〜1
18〜22)によれば、送信部(送信装置)におい
て、位相差分演算部,送信側単一トーン判定部及び座標
判定部をそなえたことにより、復調信号が単一トーンで
あると判定された場合については、連続して入力される
2つの信号間の位相差分を演算し、位相差分の演算結果
について該座標判定を行なって送信するとともに、復調
信号が単一トーン以外の信号であると判定された場合に
ついては、前記復調信号について座標判定を行なって送
信する一方、受信部(受信装置)において受信側単一ト
ーン判定部をそなえたことにより、受信データが単一ト
ーンであると判定された場合については、連続する受信
データの位相和分を演算し、位相和分の演算結果につい
て変調するとともに、受信データが単一トーン以外の信
号であると判定された場合については、受信データにつ
いて変調することができるので、要求されるS/N比を
満足するような純粋なトーン信号を伝送することがで
き、トーン信号を着側において確実に認識できるように
することができる利点がある。
【0200】また、請求項6,19,21記載の本発明
によれば、送信側単一トーン判定部において、復調信号
が単一トーンでないと判定された場合には、位相誤差検
出部にて検出された位相誤差情報を位相差分演算部にフ
ィードバックする一方、復調信号が単一トーンであると
判定された場合には、位相誤差検出部にて検出された位
相誤差情報の位相差分演算部へのフィードバックを停止
することができるので、単一トーンでない送信データに
ついての位相差分信号を判定することにより発生する位
相誤差が蓄積することをフィードバック制御により抑圧
することができる。
【0201】さらに、請求項19記載の本発明によれ
ば、モデム信号受信部において単一トーンの判定を省略
することができるので、モデム信号受信部の構成を簡素
化させながら単一トーンや音声信号,FAX信号をノイ
ズの少ない状態で通信することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の原理ブロック図である。
【図3】本発明の原理ブロック図である。
【図4】本発明の第1実施形態にかかるモデムの送信部
を示すブロック図である。
【図5】本発明の第1実施形態にかかるモデムの受信部
を示すブロック図である。
【図6】本発明の第1実施形態における周波数シフト部
の等価回路を示す図である。
【図7】本発明の第1実施形態におけるロールオフフィ
ルタから出力される単一トーン信号を示す図である。
【図8】本発明の第1実施形態における周波数シフトさ
れた後の単一トーン信号を示す図である。
【図9】本発明の第1実施形態における座標判定された
単一トーン信号を示す図である。
【図10】本発明の第1実施形態にかかる判定部の判定
面を示す図である。
【図11】本発明の第2実施形態にかかるモデムの送信
部を示すブロック図である。
【図12】本発明の第2実施形態にかかるモデムの送信
部の要部を示すブロック図である。
【図13】本発明の第2実施形態にかかる第2正規化部
の等価回路を示す図である。
【図14】本発明の第2実施形態にかかる周波数シフト
量に応じた周波数シフトキャリアを記憶するテーブルを
示す図である。
【図15】本発明の第3実施形態にかかるモデムを構成
するモデム信号送信部を示すブロック図である。
【図16】本発明の第3実施形態にかかるモデムを構成
するモデム信号受信部を示すブロック図である。
【図17】本発明の第3実施形態にかかるモデム信号送
信部の要部を示すブロック図である。
【図18】本発明の第3実施形態にかかるモデム信号送
信部の要部を説明するための図である。
【図19】本発明の第3実施形態にかかるモデム信号送
信部の要部を示すブロック図である。
【図20】本発明の第3実施形態にかかるモデム信号送
信部の作用を説明するための図である。
【図21】本発明の第3実施形態にかかるモデム信号送
信部の作用を説明するための図である。
【図22】本発明の第3実施形態にかかるモデム信号送
信部の作用を説明するための図である。
【図23】本発明の第3実施形態にかかるモデムの作用
を説明するための図である。
【図24】本発明の第3実施形態の変形例にかかるモデ
ムを構成するモデム信号送信部を示すブロック図であ
る。
【図25】本発明の第3実施形態の変形例にかかるモデ
ムを構成するモデム信号受信部を示すブロック図であ
る。
【図26】本発明の第4実施形態にかかるモデムを構成
するモデム信号送信部を示すブロック図である。
【図27】本発明の第4実施形態にかかるモデムを構成
するモデム信号受信部を示すブロック図である。
【図28】本発明の第4実施形態にかかるモデム信号送
信部の要部を示すブロック図である。
【図29】本発明の第4実施形態にかかるモデム信号送
信部の要部を示すブロック図である。
【図30】本発明の第4実施形態の変形例にかかるモデ
ムを構成するモデム信号送信部を示すブロック図であ
る。
【図31】専用回線を介して通信を行なう通信システム
を示すブロック図である。
【図32】モデム信号送信部を示すブロック図である。
【図33】モデム信号受信部を示すブロック図である。
【符号の説明】
2 復調部 3 位相差分演算部 4 送信側単一トーン判定部 5 座標判定部 6 信号送信部 8 信号受信部 9 位相和分演算部 10 受信側単一トーン判定部 11 変調部 12 通信装置 13 送信部(送信装置) 14 受信部(受信装置) 15 対向する装置 16 受信部 17 送信部 18,19 回線 20 通信装置 21 送信部(送信装置) 22 受信部(受信装置) 23 復調部 24 位相差分演算部 25 座標判定部 26 位相誤差検出部 27 送信側単一トーン判定部 28 信号送信部 29 信号受信部 30 位相和分演算部 31 変調部 33 対向する装置 34 受信部 35 送信部 40,40A モデム信号送信部(送信部,送信装置) 41 A/D変換部 42 復調部 43 キャリア発生部 44 ロールオフフィルタ 45 利得制御部 45a ベクトル長演算部 45b 最大値判定部 45c 利得比演算部 45d 利得制御データ決定部 45e テーブル 45f 遅延部 45g 乗算部 46 位相差分演算部 46−1 レベル正規化部 47,47A 単一トーン判定部(送信側単一トーン判
定部) 48 判定部(座標判定部) 48A 判定面 49 モデム送信処理部(信号送信部) 50,50A モデム信号受信部(受信部,受信装置) 51 モデム受信処理部(信号受信部) 52 座標デコード部 53 位相和分演算部 54,54A 単一トーン判定部(受信側単一トーン判
定部) 55 利得制御部 56 ロールオフフィルタ 57 変調部 58 キャリア発生部 59 D/A変換部 61a,61b 乗算部 62a,62b 二乗演算部 63 加算部 64 乗算部 65 加算部 66 二乗演算部 67 加算部 68 逆数演算回路 69a,69b 遅延部 70a,70b 乗算部 71a,71b 加算部 72a,72b 乗算部 73a,73b 丸め処理部 75,75a,75b 遅延部 76 位相誤算検出部 76−1 レベル調整部 77,77A フィードバック制御部 78 位相誤差加算部 79 送信部 80 受信部 81 データ切替部 82 座標デコード部 83 乗算部 84a,84b 乗算部 85a,85b 加算部 86a,86b 乗算部 87a,87b 丸め処理部 88a,88b 乗算部 89a,89b 加算部 90a,90b 乗算部 91a,91b 丸め処理部 101,109 FAX端末 102,110 電話端末 103,108 構内交換機 104,107 インバンドリンガ 105,106 モデム 111 専用回線 112 送信部 113 A/D変換部 114 復調部 115 キャリア発生部 116 ロールオフフィルタ 117 判定部 118 モデム送信処理部 119 受信部 120 モデム受信処理部 121 ロールオフフィルタ 122 変調部 123 キャリア発生部 124 D/A変換部 201 通信装置 202 送信部(送信装置) 202A 周波数シフト部(第1周波数シフト部) 202B 座標判定部 203 受信部(受信装置) 203A 周波数シフト部(第2周波数シフト部) 210,210A 送信部 211 A/D変換部 212 復調部 213 キャリア発生部 214 ロールオフフィルタ 215,215A 周波数シフト部(第1周波数シフト
部) 215−1 周波数シフト演算部 215−2 丸め処理部 215−3 ゲイン調整部 215A−1 テーブル 216 座標判定部 217 モデム送信処理部(信号送信部) 220 受信部 221 モデム受信処理部221(信号受信部) 222 周波数逆シフト部(周波数シフト部,第2周波
数シフト部) 223 ロールオフフィルタ 224 変調部 225 キャリア発生部 226 D/A変換部 2161 座標判定部 2162 第1正規化部 2163 判定点判断部 2164 第2正規化部 2165 位相誤差検出部 2166 位相誤差補正部 21641 逆数演算部 21642 乗算部 21643 丸め処理部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−275453(JP,A) 特開 平6−169360(JP,A) 特開 平9−205500(JP,A) 特開 平7−193659(JP,A) 特開 平7−99512(JP,A) 特開 平7−99513(JP,A) 特開 昭60−144037(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 27/00 - 27/38 H04M 11/00 H04M 11/06

Claims (22)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一周波数を有するトーン信号を含むア
    ナログ信号を入力され、前記アナログ信号をディジタル
    信号に変換するアナログ/ディジタル変換部と、 該アナログ/ディジタル変換部からのディジタル信号に
    ついて、キャリア信号により復調する復調部と、 該復調部にて復調された復調信号についてデシメーショ
    ン処理を施すデシメーション処理用フィルタと、 該デシメーション処理用フィルタにてデシメーション処
    理の施された復調信号に対して、前記トーン信号が直流
    信号となるように周 波数シフトを施す周波数シフト部
    と、 該周波数シフト部による周波数シフトが施された信号の
    二次元座標平面上での座標を判定し、座標判定結果を出
    力する座標判定部と 該座標判定部から出力された信号について送信する信号
    送信部とを そなえて構成されたことを特徴とする、送信
    装置。
  2. 【請求項2】 該座標判定部からの座標判定結果を入力
    され、同一判定結果が連続しているか否かを判定する判
    定点判断部と、 同一判定結果が連続している場合、上記周波数シフトが
    施された信号の位相と、該座標判定部出力信号の位相と
    の位相差を検出する位相差検出部と、 該位相差検出部にて検出された位相差を用いることによ
    り、該周波数シフト部にて上記周波数シフトが施された
    信号の位相を補正して該座標判定部に出力する位相補正
    部とをそなえて構成されたことを特徴とする、請求項1
    記載の送信装置。
  3. 【請求項3】 周波数シフト部が、上記のトーン信号
    の周波数とキャリア信号の周波数との差分に相当する
    分、前記デシメーション処理の施された復調信号に対し
    て周波数シフトを施すように構成されたことを特徴とす
    る、請求項1記載の送信装置。
  4. 【請求項4】 上記入力されるアナログ信号に含まれる
    上記トーン信号の単一周波数に応じて、該周波数シフト
    部における周波数シフト量を設定しうるように構成され
    たことを特徴とする、請求項1記載の送信装置。
  5. 【請求項5】 単一周波数を有するトーン信号を含むア
    ナログ信号を入力され、前記アナログ信号をディジタル
    信号に変換するアナログ/ディジタル変換部と、 該アナログ/ディジタル変換部からのディジタル信号に
    ついて、所定のキャリア周波数を有するキャリア信号に
    より復調する復調部と、 該復調部にて復調された復調信号についてデシメーショ
    ン処理を施すデシメーション処理用フィルタと、 該デシメーション処理用フィルタにてデシメーション処
    理の施された復調信号を連続して入力され、連続して入
    力される2つの信号間 における位相差分を演算する位相
    差分演算部と、該デシメーション処理用フィルタにてデシメーション処
    理の施された復調信号が 単一トーンであるか否かを判定
    する送信側単一トーン判定部と、 上記のデシメーション処理用フィルタからの復調信号か
    又は位相差分演算部からの位相差分信号のいずれかにつ
    いて座標判定を行なう座標判定部と、 該座標判定部における判定結果を送信する信号送信部と
    をそなえ、 該送信側単一トーン判定部における判定の結果、前記復
    調信号が単一トーンでない場合に、該座標判定部におい
    ては該デシメーション処理用フィルタにてデシメーショ
    ン処理の施された復調信号について座標判定を行なう一
    方、前記復調信号が単一トーンである場合には、該座標
    判定部においては該位相差分演算部からの位相差分信号
    について座標判定を行なうように構成されたことを特徴
    とする、送信装置。
  6. 【請求項6】 単一周波数を有するトーン信号を含むア
    ナログ信号を入力され、前記アナログ信号をディジタル
    信号に変換するアナログ/ディジタル変換部と、 該アナログ/ディジタル変換部からのディジタル信号に
    ついて、所定のキャリア周波数を有するキャリア信号に
    より復調する復調部と、 該復調部にて復調された復調信号についてデシメーショ
    ン処理を施すデシメーション処理用フィルタと、 該デシメーション処理用フィルタにてデシメーション処
    理の施された復調信号を連続して入力され、連続して入
    力される2つの信号間に おける位相差分を演算する位相
    差分演算部と、 該位相差分演算部からの出力について、座標判定を行な
    う座標判定部と、 該座標判定部からの座標判定結果と、該位相差分演算部
    からの位相差分演算結果とに基づいて、位相誤差を検出
    する位相誤差検出部と、 該デシメーション処理用フィルタにてデシメーション処
    理の施された復調信号が 単一トーンであるか否かを判定
    する送信側単一トーン判定部とをそなえ、該送信側単 一トーン判定部において、前記復調信号が
    一トーンでないと判定された場合には、該位相誤差検出
    部にて検出された該位相誤差情報を該位相差分演算部に
    フィードバックする一方、前記復調信号が単一トーンで
    あると判定された場合には、該位相誤差検出部にて検出
    された該位相誤差情報の該位相差分演算部へのフィード
    バックを停止するように構成されたことを特徴とする、
    送信装置。
  7. 【請求項7】 該送信側単一トーン判定部が、該デシメ
    ーション処理用フィルタにてデシメーション処理の施さ
    れた復調信号が一定のレベルで所定回数連続して入力さ
    れた場合に、前記復調信号が単一トーンであると判定す
    るように構成されたことを特徴とする、請求項5又は請
    求項6記載の送信装置。
  8. 【請求項8】 該位相差分演算部の前段に、連続して所
    定回数入力される前記デシメーション処理の施された復
    調信号のうちの最大レベル情報に基づいて、前記デシメ
    ーション処理の施された復調信号における利得制御を行
    なう利得制御部をそなえ、 該送信側単一トーン判定部における前記デシメーション
    処理の施された復調信号が一定のレベルで所定回数連続
    して入力されたか否かを、該利得制御部から出力された
    前記復調信号に基づいて判定するように構成されたこと
    を特徴とする、請求項7記載の送信装置。
  9. 【請求項9】 該送信側単一トーン判定部が、所定回数
    連続して入力される前記デシメーション処理の施された
    復調信号の位相差が一定である場合に、前記復調信号
    単一トーンであると判定するように構成されたことを特
    徴とする、請求項5又は請求項6記載の送信装置。
  10. 【請求項10】 送信信号について回線を介して受信す
    る信号受信部と、該信号受信部からの受信ディジタル信
    号に対し、直流信号から特定の周波数を持つトーン信
    を再生するための周波数シフトを施す周波数シフト部
    と、該周波数シフト部にて周波数シフトが施された信号に対
    してインタポレーション処理を施すインタポレーション
    処理用フィルタと、 該インタポレーション処理用フィルタから出力されるデ
    ィジタル信号を特定の周波数を持つキャリア信号で変調
    する変調部と、 該変調部により変調 されたディジタル信号をアナログ信
    号に変換するディジタル/アナログ変換部とをそなえ、 該周波数シフト部が、上記のトーン信号の周波数とキャ
    リア信号の周波数との差分に相当する周波数分、上記デ
    ィジタル信号に対して周波数シフトを施すように構成さ
    れた ことを特徴とする、受信装置。
  11. 【請求項11】 対向する装置からの送信信号について
    回線を介して受信するとともに逆モデム処理を施す信号
    受信部と、該信号受信部からの受信ディジタル信号について、座標
    デコード処理を施す座標デコード部と、 該座標デコード部 からの受信ディジタル信号を連続して
    入力され、連続して入力される前記ディジタル信号に
    ける位相和分を演算する位相和分演算部と、該受信ディジタル信号 が単一トーンであるか否かを判定
    する受信側単一トーン判定部と、上記の信号受信部からの受信ディジタル信号か又は位相
    和分演算部からの位相和分信号のいずれかについてイン
    タポレーション処理を施すインタポレーション処理用フ
    ィルタと、 該インタポレーション処理用フィルタにてインタポレー
    ション処理の施された信号に ついて変調処理を施す変調
    部とをそなえ、 該受信側単一トーン判定部における判定結果に基づき、
    受信ディジタル信号が単一トーンでない場合には、
    信号受信部からの受信ディジタル信号についてインタポ
    レーション処理を施す一方、該受信ディジタル信号が単
    一トーンであると判定された場合には、該位相和分演算
    部からの位相和分信号についてインタポレーション処理
    を施すように構成されたことを特徴とする、受信装置。
  12. 【請求項12】 該受信側単一トーン判定部が、該受信
    ディジタル信号が一定のレベルで所定回数連続して入力
    された場合に、該受信ディジタル信号は単一トーンであ
    ると判定するように構成されたことを特徴とする、請求
    11記載の受信装置。
  13. 【請求項13】 該受信側単一トーン判定部が、該受信
    ディジタル信号が一定のレベルで所定回数連続して入力
    されたか否かを、該対向する装置からの利得制御情報に
    基づいて判定するように構成されたことを特徴とする、
    請求項12記載の受信装置。
  14. 【請求項14】 該受信側単一トーン判定部が、所定回
    数連続して入力される該受信ディジタル信号の位相差が
    一定である場合に、該受信ディジタル信号は単一トーン
    であると判定するように構成されたことを特徴とする、
    請求項11記載の受信装置。
  15. 【請求項15】 単一の周波数を有するトーン信号を含
    むアナログ信号を入力され、前記アナログ信号をディジ
    タル信号に変換するアナログ/ディジタル変換部と、該
    アナログ/ディジタル変換部からのディジタル信号につ
    いてキャリア信号により復調する復調部と、該復調部に
    て復調された復調信号についてデシメーション処理を施
    すデシメーション処理用フィルタと、該デシメーション
    処理用フィルタにてデシメーション処理の施された復調
    信号を入力され前記トーン信号が直流信号となるように
    前記デシメーション処理の施された復調信号に対して周
    波数シフトを施す第1周波数シフト部と、該第1周波数
    シフト部による周波数シフトが施された信号の二次元座
    標平面上での座標を判定し座標判定結果を出力する座標
    判定部と、該座標判定部から出力された信号を送信する
    信号送信部とをそなえてなる送信部と、 送信信号について回線を介して受信する信号受信部と、
    該信号受信部からの受信ディジタル信号に対し直流信号
    から特定の周波数を持つトーン信号を再生するための周
    波数シフトを施す第2周波数シフト部と、該第2周波数
    シフト部にて周波数シフトが施された信号に対してイン
    タポレーション処理を施すインタポレー ション処理用フ
    ィルタと、該インタポレーション処理用フィルタから出
    力されるディジタル信号を特定の周波数を持つキャリア
    信号で変調する変調部と、該変調部により変調されたデ
    ィジタル信号をアナログ信号に変換するディジタル/ア
    ナログ変換部とをそなえ、該第2周波数シフト部が上記
    のトーン信号の周波数とキャリア信号の周波数との差分
    に相当する周波数分上記ディジタル信号に対して周波数
    シフトを施すように構成された受信部とをそなえて構成
    されたこ とを特徴とする、通信装置。
  16. 【請求項16】 該第2周波数シフト部による周波数シ
    フトは、該第1周波数シフト部による周波数シフトの逆
    周波数シフトに相当することを特徴とする、請求項15
    記載の通信装置。
  17. 【請求項17】 該座標判定部から出力される判定信号
    を入力され、入力される判定信号が連続して同一判定結
    果となっているかどうかを判定する判定点判断部と、 該判定点判断部において同一判定信号が連続して発生し
    ていると判定された場合、該第1周波数シフト部から出
    力される信号の位相と、該座標判定部から出力される信
    号の位相との位相差を求める位相差検出部と、 該位相差検出部にて求められた上記位相差に基づいて、
    該第1周波数シフト部から出力される信号の位相を補正
    する位相補正部とをそなえて構成されたことを特徴とす
    る、請求項15記載の通信装置。
  18. 【請求項18】 単一の周波数を有するトーン信号を含
    むアナログ信号を入力され、前記アナログ信号をディジ
    タル信号に変換するアナログ/ディジタル変換部と、該
    アナログ/ディジタル変換部からのディジタル信号につ
    いて、所定のキャリア周波数を有するキャリア信号によ
    り復調する復調部と、該復調部にて復調された復調信号
    についてデシメーション処理を施すデシメーション処理
    用フィルタと、該デシメーション処理用フィルタにてデ
    シメーション処理の施された復調信号を連続して入力さ
    れ、連続して入力される2つの信号間における位相差分
    を演算する位相差分演算部と、該デシメーション処理用
    フィルタにてデシメーション処理の施された復調信号が
    単一トーンであるか否かを判定する送信側単一トーン判
    定部と、上記のデシメーション処理用フィルタからの信
    号か又は位相差分 演算部からの位相差分信号のいずれか
    について座標判定を行なう座標判定部と、該座標判定部
    における判定結果を送信する信号送信部とをそなえ、該
    送信側単一トーン判定部における判定の結果、前記復調
    信号が単一トーンでない場合に、該座標判定部において
    は該デシメーション処理用フィルタにてデシメーション
    処理の施された復調信号について座標判定を行なう一
    方、前記復調信号が単一トーンである場合には、該座標
    判定部においては該位相差分演算部からの位相差分信号
    について座標判定を行なうように構成された送信部をそ
    なえるとともに、 対向する装置からの送信信号について回線を介して受信
    し逆モデム処理を施す信号受信部と、該信号受信部から
    の受信ディジタル信号について座標デコード処理を施す
    座標デコード部と、該座標デコード部からの受信ディジ
    タル信号を連続して入力され連続して入力される前記デ
    ィジタル信号における位相和分を演算する位相和分演算
    部と、該受信ディジタル信号が単一トーンであるか否か
    を判定する受信側単一トーン判定部と、上記の信号受信
    部からの受信ディジタル信号か又は位相和分演算部から
    の位相和分信号のいずれかについてインタポレーション
    処理を施すインタポレーション処理用フィルタと、該イ
    ンタポレーション処理用フィルタにてインタポレーショ
    ン処理の施された信号について変調処理を施す変調部と
    をそなえてなる受信部をそなえ、 該受信側単一トーン判定部における判定結果に基づき該
    受信ディジタル信号が単一トーンでない場合には、該信
    号受信部からの受信ディジタル信号についてインタポレ
    ーション処理を施す一方、該受信ディジタル信号が単一
    トーンであると判定された場合には、該位相和分演算部
    からの位相和分信号についてインタポレーション処理を
    施すように構成された受信部をそなえたことを 特徴とす
    る、通信装置。
  19. 【請求項19】 単一の周波数を有するトーン信号を含
    むアナログ信号を入力され、前記アナログ信号をディジ
    タル信号に変換するアナログ/ディジタル変換部と、該
    アナログ/ディジタル変換部からのディジタル信号につ
    いて、所定のキャリア周波数を有するキャリア信号によ
    り復調する復調部と、該復調部にて復調された復調信号
    についてデシメーション処理を施すデシメーション処理
    用フィルタと、該デシメーション処理用フィルタにてデ
    シメーション処理の施された復 調信号を連続して入力さ
    れ連続して入力される2つの信号間における位相差分を
    演算する位相差分演算部と、該位相差分演算部からの出
    力について座標判定を行なう座標判定部と、該座標判定
    部からの座標判定結果と該位相差分演算部からの位相差
    分演算結果とに基づいて位相誤差を検出する位相誤差検
    出部と、該デシメーション処理用フィルタにてデシメー
    ション処理の施された復調信号が単一トーンであるか否
    かを判定する送信側単一トーン判定部とをそなえ、該送
    信側単一トーン判定部において、前記復調信号が単一ト
    ーンでないと判定された場合には、該位相誤差検出部に
    て検出された該位相誤差情報を該位相差分演算部にフィ
    ードバックする一方、前記復調信号が単一トーンである
    と判定された場合には、該位相誤差検出部にて検出され
    た該位相誤差情報の該位相差分演算部へのフィードバッ
    クを停止するように構成された送信部をそなえるととも
    に、 対向する装置からの送信信号について回線を介して受信
    し逆モデム処理を施し判定データを受信ディジタル信号
    として出力する信号受信部と、該信号受信部からの受信
    ディジタル信号について座標デコード処理を施す座標デ
    コード部と、該座標デコード部からの受信ディジタル信
    号を連続して入力され、連続して入力される前記ディジ
    タル信号における位相和分を演算する位相和分演算部
    と、位相和分演算部からの位相和分信号についてインタ
    ポレーション処理を施すインタポレーション処理用フィ
    ルタと、該インタポレーション処理用フィルタにてイン
    タポレーション処理の施された信号について変調処理を
    施す変調部とをそなえ て構成されたことを特徴とする、
    通信装置。
  20. 【請求項20】 送信データについて座標判定を行なっ
    て送信する際に、該送信データが単一トーンであるか否
    かを判定し、 該送信データが単一トーンであると判定された場合につ
    いては、連続して入力される2つの送信データ間におけ
    位相差分を演算し、該位相差分の演算結果について該
    座標判定を行なって送信するとともに、該送信データが
    単一トーン以外の信号であると判定された場合について
    は、該送信データについて該座標判定を行なって送信
    し、 該送信データを受信データとして受信する際に、該受信
    データが単一トーンであるか否かを判定し、 該受信データが単一トーンであると判定された場合につ
    いては、連続して入力される2つの受信データ間におけ
    位相和分を演算し、該位相和分の演算結果について変
    調するとともに、該受信データが単一トーン以外の信号
    であると判定された場合については、該受信データにつ
    いて変調することを特徴とする、モデム信号送受信方
    法。
  21. 【請求項21】 送信データについて座標判定を行なっ
    て送信する際に、該送信データが単一トーンであるか否
    かを判定し、 該送信データが単一トーンであると判定された場合につ
    いては、連続して入力される2つの送信データ間におけ
    位相差分を演算し、該位相差分の演算結果について該
    座標判定を行なって送信するとともに、 該送信データが単一トーン以外の信号であると判定され
    た場合については、連続する該送信データの位相差分を
    演算し、該位相差分の演算結果について該座標判定を行
    なって送信する一方、該位相差分の演算結果と該座標判
    定の結果との誤差を抽出し、次の送信データについての
    位相差分演算時に、該誤差の補正を行なう一方、 該送信データを受信データとして受信する際に、連続し
    て入力される2つの受信データ間における位相和分を演
    算した後に変調することを特徴とする、モデム信号送受
    信方法。
  22. 【請求項22】 単一トーンにより構成された送信デー
    タについて、連続して入力される2つの送信データ間に
    おける位相差分を演算し、該位相差分の演算結果につい
    て該座標判定を行なって送信するとともに、 該送信データを受信データとして受信する際に、連続し
    て入力される2つの受信データ間における位相和分を演
    算し、該位相和分の演算結果について変調することを特
    徴とする、モデム信号送受信方法。
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