JP3141471B2 - ディスク媒体の製造方法、及び製造装置、並びに露光方法及び露光装置 - Google Patents
ディスク媒体の製造方法、及び製造装置、並びに露光方法及び露光装置Info
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- JP3141471B2 JP3141471B2 JP03343257A JP34325791A JP3141471B2 JP 3141471 B2 JP3141471 B2 JP 3141471B2 JP 03343257 A JP03343257 A JP 03343257A JP 34325791 A JP34325791 A JP 34325791A JP 3141471 B2 JP3141471 B2 JP 3141471B2
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- G03F7/00—Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
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- G03F7/2002—Exposure; Apparatus therefor with visible light or UV light, through an original having an opaque pattern on a transparent support, e.g. film printing, projection printing; by reflection of visible or UV light from an original such as a printed image
- G03F7/201—Exposure; Apparatus therefor with visible light or UV light, through an original having an opaque pattern on a transparent support, e.g. film printing, projection printing; by reflection of visible or UV light from an original such as a printed image characterised by an oblique exposure; characterised by the use of plural sources; characterised by the rotation of the optical device; characterised by a relative movement of the optical device, the light source, the sensitive system or the mask
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- G03F7/70—Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
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- G03F7/70358—Scanning exposure, i.e. relative movement of patterned beam and workpiece during imaging
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンパクト・ディスク
(CD)、ビデオ・ディスク(VD)等のディスク状媒
体の製造方法、及びその製造装置に関するものであり、
特にディスク媒体上に凹凸で形成される周回トラック
(グルーブ)、あるいはトラック上の情報ピット等のパ
ターンを、リソグラフィ技術によって製造する方法、及
び装置に関するものである。
(CD)、ビデオ・ディスク(VD)等のディスク状媒
体の製造方法、及びその製造装置に関するものであり、
特にディスク媒体上に凹凸で形成される周回トラック
(グルーブ)、あるいはトラック上の情報ピット等のパ
ターンを、リソグラフィ技術によって製造する方法、及
び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のCD、VD等の製造方法
としては、グルーブやピットとなるパターン情報を、レ
ーザスポットによってマスターディスク(マザー)上に
ダイレクトカッティングにより形成し、それをレプリカ
として電鋳スタンパーに起し、さらに電鋳スタンパーを
用いて製品となるCD、VDをスタンピングによって作
ることが行なわれている。
としては、グルーブやピットとなるパターン情報を、レ
ーザスポットによってマスターディスク(マザー)上に
ダイレクトカッティングにより形成し、それをレプリカ
として電鋳スタンパーに起し、さらに電鋳スタンパーを
用いて製品となるCD、VDをスタンピングによって作
ることが行なわれている。
【0003】現在のCD、VDでは、グルーブ又はピッ
トの線幅が1μm内外であり、スタンピング法でも十分
精度よくパターン転写が達成でき、スループット、コス
トダウンも良好である。従ってCD、VDでは、ディス
ク円板上の周回トラック(グルーブ)が径方向に2μm
程度のピッチで同心円状、又は螺旋状に形成されてい
る。
トの線幅が1μm内外であり、スタンピング法でも十分
精度よくパターン転写が達成でき、スループット、コス
トダウンも良好である。従ってCD、VDでは、ディス
ク円板上の周回トラック(グルーブ)が径方向に2μm
程度のピッチで同心円状、又は螺旋状に形成されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ディス
ク上の単位面積当りの情報密度を、現行のものより高め
ようとすると、グルーブやピットの幅、間隔を0.5μm
〜0.3μmへと微細化する必要が生じる。これに伴って
情報の読み出しビームの波長λも短波長化される。ビー
ムの波長λを短波長にすることで、ディスク上に照射さ
れるスポット径を微細化することが可能となる。もちろ
ん、グルーブやピットの深さは光学的距離(深さ×屈折
率)がビーム波長λの1/4になるので、線幅や間隔の
微細化とともに、凹凸の量も小さくなってくる。
ク上の単位面積当りの情報密度を、現行のものより高め
ようとすると、グルーブやピットの幅、間隔を0.5μm
〜0.3μmへと微細化する必要が生じる。これに伴って
情報の読み出しビームの波長λも短波長化される。ビー
ムの波長λを短波長にすることで、ディスク上に照射さ
れるスポット径を微細化することが可能となる。もちろ
ん、グルーブやピットの深さは光学的距離(深さ×屈折
率)がビーム波長λの1/4になるので、線幅や間隔の
微細化とともに、凹凸の量も小さくなってくる。
【0005】このようにグルーブやピットが微細化され
ると、現状のスタンパー方式では正確な転写が困難にな
ってくるといった問題が生じる。すなわち、ディスクと
なる料材には多かれ少なかれ弾性があるため、圧力をか
けてグルーブやピットのパターンを刻設しようとしても
微細化され過ぎていることから、うまく転写できないと
いった問題が生じる。
ると、現状のスタンパー方式では正確な転写が困難にな
ってくるといった問題が生じる。すなわち、ディスクと
なる料材には多かれ少なかれ弾性があるため、圧力をか
けてグルーブやピットのパターンを刻設しようとしても
微細化され過ぎていることから、うまく転写できないと
いった問題が生じる。
【0006】そこで本発明は、これらの問題点を解決
し、ディスク媒体の高密度化に対応しつつ、高いスルー
プットを維持した新たな製造方法、及び装置を提供する
ことを目的とする。
し、ディスク媒体の高密度化に対応しつつ、高いスルー
プットを維持した新たな製造方法、及び装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を達成する為の手段】本発明においては、半導体
素子製造に使われている投影式のリソグラフィ法を用い
て、ディスクへパターン転写を行なうようにした。その
ため、本発明では以下の(a)〜(d)の製造段階を実
行することとした。 (a):ディスク媒体(D)上に刻設すべき周回トラッ
ク(グルーブやピット列)の領域に対応した輪帯状の原
画パターン領域(PA)を円形の透明基板上に形成する
ことで、リソグラフィ用のマスク基板(レチクルR)を
作成すること。
素子製造に使われている投影式のリソグラフィ法を用い
て、ディスクへパターン転写を行なうようにした。その
ため、本発明では以下の(a)〜(d)の製造段階を実
行することとした。 (a):ディスク媒体(D)上に刻設すべき周回トラッ
ク(グルーブやピット列)の領域に対応した輪帯状の原
画パターン領域(PA)を円形の透明基板上に形成する
ことで、リソグラフィ用のマスク基板(レチクルR)を
作成すること。
【0008】(b):レチクル(R)上の原画パターン
領域(PA)のうちの一部分が、少なくともその輪帯の
幅全体に渡って投影光学系(PL)の投影視野領域(I
f)内に位置するように、レチクル(R)の輪帯中心点
(C1)と投影光学系(PL)の光軸(AX)とを偏心
させて配置すること。 (c):ディスク媒体となる感光性円板(D)の中心点
が投影光学系(PL)の光軸(AX)から偏心するよう
に、感光性円板(D)を投影光学系(PL)の像面側の
配置すること。及び、 (d):円形レチクル(R)に照明光を照射しつつ、レ
チクル(R)を輪帯中心点(C1)を原点にして回転さ
せるとともに、感光性円板(D)の中心点を原点とし
て、レチクル(R)と同一角速度で回転させること。
領域(PA)のうちの一部分が、少なくともその輪帯の
幅全体に渡って投影光学系(PL)の投影視野領域(I
f)内に位置するように、レチクル(R)の輪帯中心点
(C1)と投影光学系(PL)の光軸(AX)とを偏心
させて配置すること。 (c):ディスク媒体となる感光性円板(D)の中心点
が投影光学系(PL)の光軸(AX)から偏心するよう
に、感光性円板(D)を投影光学系(PL)の像面側の
配置すること。及び、 (d):円形レチクル(R)に照明光を照射しつつ、レ
チクル(R)を輪帯中心点(C1)を原点にして回転さ
せるとともに、感光性円板(D)の中心点を原点とし
て、レチクル(R)と同一角速度で回転させること。
【0009】以上の段階によって、輪帯状の原画パター
ン領域の投影像が感光性円板(D)上に回転走査露光さ
れることになる。その後、本発明とは直接関係しない
が、感光性円板の現像、エッチング、等を行なうことで
円板(D)上に凹凸の周回トラックパターンが刻設され
る。また本発明のディスク製造装置は、上記4つの段階
(a)〜(d)のうち、段階(b)、(c)、(d)を
実行するための露光装置を提供するものである。
ン領域の投影像が感光性円板(D)上に回転走査露光さ
れることになる。その後、本発明とは直接関係しない
が、感光性円板の現像、エッチング、等を行なうことで
円板(D)上に凹凸の周回トラックパターンが刻設され
る。また本発明のディスク製造装置は、上記4つの段階
(a)〜(d)のうち、段階(b)、(c)、(d)を
実行するための露光装置を提供するものである。
【0010】すなわち、輪帯状の原画パターン領域(P
A)を有する円形レチクル(R)を、輪帯中心点を原点
として投影光学系(PL)の物体面側で回転可能に保持
する第1の回転保持手段(20、21)と、レチクル
(R)の原画パターン領域(PA)のうちの一部を、輪
帯の径方向の幅と同程度の長さを有して輪帯の径方向に
伸びたスリット状、もしくは扇状に制限された照明光
(IA、IA1 、IA2 )で照射する照明手段(1,
2,10:10A〜10H)と、感光性円板(D)の中
心点(C2)を投影光学系(PL)に関してレチクル
(R)の輪帯中心点(C1)とほぼ共役な位置に配置し
た状態で感光性円板(D)をその中心点(C2)を原点
として回転させる第2の回転保持手段(30)と、レチ
クル(R)と感光性円板(D)とが等しい角速度で同期
回転するように、第1回転保持手段(20、21)と第
2回転保持手段(30)を駆動させる駆動制御手段(R
RC、DRC、MCU:100A、100B、101
A、101B、102、M1 、M2 、EC1 、EC2 )
と、レチクル(R)と感光性円板(D)とが同期回転し
ているとき、その回転が整数回する間だけ、照明手段か
らの照射光(IA、IA1 、IA2 )がレチクルRを照
射するように制御する照射制御手段(10A、106〜
108)とを設けるようにした。
A)を有する円形レチクル(R)を、輪帯中心点を原点
として投影光学系(PL)の物体面側で回転可能に保持
する第1の回転保持手段(20、21)と、レチクル
(R)の原画パターン領域(PA)のうちの一部を、輪
帯の径方向の幅と同程度の長さを有して輪帯の径方向に
伸びたスリット状、もしくは扇状に制限された照明光
(IA、IA1 、IA2 )で照射する照明手段(1,
2,10:10A〜10H)と、感光性円板(D)の中
心点(C2)を投影光学系(PL)に関してレチクル
(R)の輪帯中心点(C1)とほぼ共役な位置に配置し
た状態で感光性円板(D)をその中心点(C2)を原点
として回転させる第2の回転保持手段(30)と、レチ
クル(R)と感光性円板(D)とが等しい角速度で同期
回転するように、第1回転保持手段(20、21)と第
2回転保持手段(30)を駆動させる駆動制御手段(R
RC、DRC、MCU:100A、100B、101
A、101B、102、M1 、M2 、EC1 、EC2 )
と、レチクル(R)と感光性円板(D)とが同期回転し
ているとき、その回転が整数回する間だけ、照明手段か
らの照射光(IA、IA1 、IA2 )がレチクルRを照
射するように制御する照射制御手段(10A、106〜
108)とを設けるようにした。
【0011】
【作用】以上の本発明の方法、又は装置では、フォトリ
ソグラフィ工程で使われているスキャンタイプの露光方
法と同様に、マスク基板(レチクル)と感光性円板(デ
ィスク)とを露光動作中に回転走査するようにしてあ
る。そこで回転走査露光の原理を、図1を参照して説明
する。
ソグラフィ工程で使われているスキャンタイプの露光方
法と同様に、マスク基板(レチクル)と感光性円板(デ
ィスク)とを露光動作中に回転走査するようにしてあ
る。そこで回転走査露光の原理を、図1を参照して説明
する。
【0012】図1において、照明系の一部を構成するコ
ンデンサーレンズ1からは、円形レチクル(R)の輪帯
状の原画パターン領域(PA)上を扇形の照明領域(I
A)で照射する露光光が射出される。この扇形照明領域
(IA)の原点は、輪帯パターン領域PAの中心点C
1、すなわちレチクルRの回転中心軸にほぼ一致してい
る。投影レンズPLは扇形照明領域IA内のパターン領
域PAの一部のパターン像を感光性レジストの塗布され
た円形ディスク板D上に投影するもので、図1ではコン
デンサーレンズ1(照明系)の光軸と一致した光軸AX
を有する。通常の屈折系による投影レンズでは、物体面
側のパターンが反転像(鏡像)として投影されるため、
ディスク板Dの中心点C2、すなわち回転中心軸は光軸
AXを挾んでレチクルRの中心点C1の反対側に位置す
る。すなわち投影レンズに関して中心点C1とC2は共
役関係にある。
ンデンサーレンズ1からは、円形レチクル(R)の輪帯
状の原画パターン領域(PA)上を扇形の照明領域(I
A)で照射する露光光が射出される。この扇形照明領域
(IA)の原点は、輪帯パターン領域PAの中心点C
1、すなわちレチクルRの回転中心軸にほぼ一致してい
る。投影レンズPLは扇形照明領域IA内のパターン領
域PAの一部のパターン像を感光性レジストの塗布され
た円形ディスク板D上に投影するもので、図1ではコン
デンサーレンズ1(照明系)の光軸と一致した光軸AX
を有する。通常の屈折系による投影レンズでは、物体面
側のパターンが反転像(鏡像)として投影されるため、
ディスク板Dの中心点C2、すなわち回転中心軸は光軸
AXを挾んでレチクルRの中心点C1の反対側に位置す
る。すなわち投影レンズに関して中心点C1とC2は共
役関係にある。
【0013】またディスク媒体として完成したときのデ
ィスク板D上での情報トラックの最外周の半径をSw と
すると、投影レンズPLの倍率をm(縮小投影の場合、
mは1未満)として、レチクルR上の輪帯パターン領域
PAの最外周の半径Sr は、Sw =m・Sr の関係にな
る。さて、レチクルR、投影レンズPL、ディスク板D
を図1のように配置し、レチクルRを回転駆動系RRC
で時計方向に回転させ、ディスク板Dを回転駆動系DR
Cによって反時計方向に回転させる。このとき、主制御
系MCUによってレチクルRとディスク板Dとが同一角
速度になるように制御する。そして速度が同一になった
状態で、扇状照明領域IA内に露光光を照射し、レチク
ルRとディスク板Dとが整数回(1回も含む)だけ回転
したら、照射を中止する。
ィスク板D上での情報トラックの最外周の半径をSw と
すると、投影レンズPLの倍率をm(縮小投影の場合、
mは1未満)として、レチクルR上の輪帯パターン領域
PAの最外周の半径Sr は、Sw =m・Sr の関係にな
る。さて、レチクルR、投影レンズPL、ディスク板D
を図1のように配置し、レチクルRを回転駆動系RRC
で時計方向に回転させ、ディスク板Dを回転駆動系DR
Cによって反時計方向に回転させる。このとき、主制御
系MCUによってレチクルRとディスク板Dとが同一角
速度になるように制御する。そして速度が同一になった
状態で、扇状照明領域IA内に露光光を照射し、レチク
ルRとディスク板Dとが整数回(1回も含む)だけ回転
したら、照射を中止する。
【0014】これによってディスク板Dの表面のレジス
ト層には、輪帯状のパターン領域PA全体の潜像が転写
され、以後ディスク板Dを現像し、エッチング(又は蒸
着)工程等を通すことによって、ディスク板D上に周回
トラック(グルーブ、又はピット列)を構成する微細な
凹凸が刻設される。以上の如く、ディスク板Dへの露光
は回転走査によって行なわれるめた、処理枚数(スルー
プット)を上げるためには、ディスク板D、レチクルR
の1回転で露光を完了するのが望ましい。また扇状照明
領域IAは、投影レンズPLの物体面側の円形視野領域
内に包含される大きさでなければならない。
ト層には、輪帯状のパターン領域PA全体の潜像が転写
され、以後ディスク板Dを現像し、エッチング(又は蒸
着)工程等を通すことによって、ディスク板D上に周回
トラック(グルーブ、又はピット列)を構成する微細な
凹凸が刻設される。以上の如く、ディスク板Dへの露光
は回転走査によって行なわれるめた、処理枚数(スルー
プット)を上げるためには、ディスク板D、レチクルR
の1回転で露光を完了するのが望ましい。また扇状照明
領域IAは、投影レンズPLの物体面側の円形視野領域
内に包含される大きさでなければならない。
【0015】さらにこの種の投影レンズPLは、半導体
素子(超LSI)製造用の投影露光装置(ステッパー)
で使われている片側、もくしは両側テレントリックな高
開口数(高N.A.)、高解像力のものがそのまま利用
でき、ディスク板D上で0.4〜0.3μm程度の線幅を解
像する。また露光光の光源としては、i線(又はg線)
のスペクトルを含む水銀放電灯や、紫外域に発振スペク
トルをもつエキシマレーザ、等が利用でき、短波長化に
より、微細な線幅が解像される。さらに照明光の短波長
化とともに、照明系の構成を工夫することによって、投
影像の解像と焦点深度とを向上させることもできる。あ
るいはレチクルRのパターン領域PAの周回トラック、
又はトラック内のピットに対応したレチクルパターンに
対して位相シフト法を適用するように位相部材を設けた
レチクルを使ってもよい。
素子(超LSI)製造用の投影露光装置(ステッパー)
で使われている片側、もくしは両側テレントリックな高
開口数(高N.A.)、高解像力のものがそのまま利用
でき、ディスク板D上で0.4〜0.3μm程度の線幅を解
像する。また露光光の光源としては、i線(又はg線)
のスペクトルを含む水銀放電灯や、紫外域に発振スペク
トルをもつエキシマレーザ、等が利用でき、短波長化に
より、微細な線幅が解像される。さらに照明光の短波長
化とともに、照明系の構成を工夫することによって、投
影像の解像と焦点深度とを向上させることもできる。あ
るいはレチクルRのパターン領域PAの周回トラック、
又はトラック内のピットに対応したレチクルパターンに
対して位相シフト法を適用するように位相部材を設けた
レチクルを使ってもよい。
【0016】
【実施例】次に本発明の実施例によるディスク露光装置
の構成を図2〜図5を参照して説明する。図2はディス
ク露光装置の全体構成を示し、光源を含む照明系10か
らの露光光は、ミラー2で反射されて図1に示したのと
同じコンデンサーレンズ1を通って円形レチクルRの輪
帯状パターン領域PA上の扇状に照射する。円形レチク
ルRの中心部には中心点C1を中心とした軸受用の円形
開口が形成され、この円形開口にはレチクル回転支持機
構20の回転軸21が係合する。また支持機構20には
レチクルR(軸21)を回転するための回転駆動系RR
Cが設けられる。支持機構20はレチクルRの円形開口
を上下で挾み込むような軸21を有し、全体としてコの
字形に作られている。また支持機構20は軸20Aを介
してサブコラム22へ回動自在に設けられ、レチクルR
の交換時等にレチクルRを投影光路外へ挿脱する。この
サブコラム22は、モータ、ピエゾ素子等により、投影
レンズPLを保持するメインコラムに対して水平方向に
微動可能に設けられ、その移動は主制御系MCUからの
指令によって行なわれる。これは照明系による扇状照明
領域IAとレチクルRの輪帯状パターン領域PAとを正
確に位置合わせするためである。
の構成を図2〜図5を参照して説明する。図2はディス
ク露光装置の全体構成を示し、光源を含む照明系10か
らの露光光は、ミラー2で反射されて図1に示したのと
同じコンデンサーレンズ1を通って円形レチクルRの輪
帯状パターン領域PA上の扇状に照射する。円形レチク
ルRの中心部には中心点C1を中心とした軸受用の円形
開口が形成され、この円形開口にはレチクル回転支持機
構20の回転軸21が係合する。また支持機構20には
レチクルR(軸21)を回転するための回転駆動系RR
Cが設けられる。支持機構20はレチクルRの円形開口
を上下で挾み込むような軸21を有し、全体としてコの
字形に作られている。また支持機構20は軸20Aを介
してサブコラム22へ回動自在に設けられ、レチクルR
の交換時等にレチクルRを投影光路外へ挿脱する。この
サブコラム22は、モータ、ピエゾ素子等により、投影
レンズPLを保持するメインコラムに対して水平方向に
微動可能に設けられ、その移動は主制御系MCUからの
指令によって行なわれる。これは照明系による扇状照明
領域IAとレチクルRの輪帯状パターン領域PAとを正
確に位置合わせするためである。
【0017】一方、ディスク媒体となるディスク円板D
には、中心部に軸受用の開口部が形成されており、ディ
スク円板Dはこの開口部と係合するピボット状の中心突
起を備えた回転テーブル30上に真空吸着等により固定
される。テーブル30は駆動系DRCによって回転さ
れ、そのテーブル30と駆動系DRCとは、水平方向
(図2中の紙面左右方向と紙面と垂直方向)に移動可能
なXYステージ40上に設けられ、その移動量がレーザ
干渉計等の測長器42によって検出される。このように
測長器42を設けたのは、ディスク板Dの変換時に、回
転テーブル30を投影レンズPLの直下から対比させ
て、未処理のディスク板と露光済のディスク板とを変換
する必要があるからである。さらに変換後、再びXYス
テージ40を元の露光位置に正確に復帰させる必要もあ
るからである。その測長器42の測定値は主制御系MC
Uへ送られ、XYステージ40の位置決め用のモータ等
の制御に使われる。
には、中心部に軸受用の開口部が形成されており、ディ
スク円板Dはこの開口部と係合するピボット状の中心突
起を備えた回転テーブル30上に真空吸着等により固定
される。テーブル30は駆動系DRCによって回転さ
れ、そのテーブル30と駆動系DRCとは、水平方向
(図2中の紙面左右方向と紙面と垂直方向)に移動可能
なXYステージ40上に設けられ、その移動量がレーザ
干渉計等の測長器42によって検出される。このように
測長器42を設けたのは、ディスク板Dの変換時に、回
転テーブル30を投影レンズPLの直下から対比させ
て、未処理のディスク板と露光済のディスク板とを変換
する必要があるからである。さらに変換後、再びXYス
テージ40を元の露光位置に正確に復帰させる必要もあ
るからである。その測長器42の測定値は主制御系MC
Uへ送られ、XYステージ40の位置決め用のモータ等
の制御に使われる。
【0018】さらに本実施例では、レチクルRの回転時
の平行性(光軸AXとの垂直性)を検出するためのセン
サー50と、レチクルRの回転時の平行性を調整するた
めのエアべアリング方式等のレベリング機構60とが設
けられ、ディスク板Dについても同様に、平行性を検出
するためのセンサー70が設けられる。それらセンサー
50、70の夫々からの検出信号は、フォーカス制御系
80に送られ、上記レベリング機構60や、フォーカス
合わせのために回転テーブル30を光軸AX方向へ微動
させる機構の制御に使われる。
の平行性(光軸AXとの垂直性)を検出するためのセン
サー50と、レチクルRの回転時の平行性を調整するた
めのエアべアリング方式等のレベリング機構60とが設
けられ、ディスク板Dについても同様に、平行性を検出
するためのセンサー70が設けられる。それらセンサー
50、70の夫々からの検出信号は、フォーカス制御系
80に送られ、上記レベリング機構60や、フォーカス
合わせのために回転テーブル30を光軸AX方向へ微動
させる機構の制御に使われる。
【0019】図3は照明系の構成の一例を示し、光源か
らの露光用照明光は、ロータリーシャッター10Aの位
置で集光した後、発散してコリメータレンズ10Bを通
ってほぼ平行光束になる。その後、照明光束はフライア
イレンズ10Cに入射し、フライアイレンズ10Cの射
出側には複数の2次光源像が形成される。フライアイレ
ンズ10Cの各2次光源像からの光束は、フィールドレ
ンズ10D、ミラー10Eを介して第1結像用レンズ1
0Fに入射し、レチクルブラインド(照明視野絞り)1
0Gの面内に重畳される。これによってブラインド10
G上では均一な照度分布が得られる。レチクルブライン
ド10Gの絞り開口はレチクルR上での照明領域IAを
扇形にするため、それと相似の扇形をしており、さらに
扇の開き角を可変とするように可動ブレードを有してい
る。
らの露光用照明光は、ロータリーシャッター10Aの位
置で集光した後、発散してコリメータレンズ10Bを通
ってほぼ平行光束になる。その後、照明光束はフライア
イレンズ10Cに入射し、フライアイレンズ10Cの射
出側には複数の2次光源像が形成される。フライアイレ
ンズ10Cの各2次光源像からの光束は、フィールドレ
ンズ10D、ミラー10Eを介して第1結像用レンズ1
0Fに入射し、レチクルブラインド(照明視野絞り)1
0Gの面内に重畳される。これによってブラインド10
G上では均一な照度分布が得られる。レチクルブライン
ド10Gの絞り開口はレチクルR上での照明領域IAを
扇形にするため、それと相似の扇形をしており、さらに
扇の開き角を可変とするように可動ブレードを有してい
る。
【0020】さて、ブランインド10Gを通った照明光
は第2結像用レンズ10Hを介してミラー2、コンデン
サーレンズ1に入射し、レチクルRに達する。このと
き、レチクルRのパターン面側(図2中でレチクルRの
下面)とレチクルブランインド10Gと互いに結像関係
にある。尚、本実施例ではシャッター10Aの後にフラ
イアイレンズ10Cが配置されているため、シャッター
10Aの羽根が照明光束の一部を遮断した場合で扇状照
明領域IA内の照度分布は均一に維持された状態で、そ
の平均照度だけが低下する。また本実施例においては、
シャッター10Cの開閉タイミングとレチクルR、ディ
スク板Dの回転角度位置とを、同期させる必要があるの
で、シャッター10Cの開動作時又は閉動作時のレチク
ル上での照度変化の時間特性を予めチェックしておく。
は第2結像用レンズ10Hを介してミラー2、コンデン
サーレンズ1に入射し、レチクルRに達する。このと
き、レチクルRのパターン面側(図2中でレチクルRの
下面)とレチクルブランインド10Gと互いに結像関係
にある。尚、本実施例ではシャッター10Aの後にフラ
イアイレンズ10Cが配置されているため、シャッター
10Aの羽根が照明光束の一部を遮断した場合で扇状照
明領域IA内の照度分布は均一に維持された状態で、そ
の平均照度だけが低下する。また本実施例においては、
シャッター10Cの開閉タイミングとレチクルR、ディ
スク板Dの回転角度位置とを、同期させる必要があるの
で、シャッター10Cの開動作時又は閉動作時のレチク
ル上での照度変化の時間特性を予めチェックしておく。
【0021】図4は、レチクルRで見たとき(物体面
側)の投影レンズPLの円形視野領域Ifと扇状照明領
域IA1 、IA2 との関係を示したものである。扇状照
明領域IA1 は、その開き角θ1 が比較的狭く、扇状照
明領域IA2 は開き角θ2 が比較的広い場合を表わし、
それぞれの開き角の中心位置は、レチクルRの回転中心
点C1 と一致しているものとする。本実施例では中心点
C1 と光軸AXとを結ぶ線分CLを仮定したとき、この
線分CLが開き角θ1 、θ2 の対称線になるようにレチ
クルブラインド10Gの可動ブレードを動かすものとす
る。
側)の投影レンズPLの円形視野領域Ifと扇状照明領
域IA1 、IA2 との関係を示したものである。扇状照
明領域IA1 は、その開き角θ1 が比較的狭く、扇状照
明領域IA2 は開き角θ2 が比較的広い場合を表わし、
それぞれの開き角の中心位置は、レチクルRの回転中心
点C1 と一致しているものとする。本実施例では中心点
C1 と光軸AXとを結ぶ線分CLを仮定したとき、この
線分CLが開き角θ1 、θ2 の対称線になるようにレチ
クルブラインド10Gの可動ブレードを動かすものとす
る。
【0022】さて、開き角θ1 の照明領域IA1 の場
合、照明可能な輪帯状パターン領域の輪帯幅はSr1とな
り、レチクルRの最大径はSr0+Sr1になる。ここで半
径Sr0は輪帯状パターン領域PAの内径である。ディス
ク媒体には通常、その寸法に一定の規格があるため、レ
チクルRの寸法、輪帯状パターン領域PAの最外径も一
義的に決められてしまう。従ってパターン領域PAの最
外径がSr0+Sr1のとき、視野領域Ifに包含される扇
状照明領域IAの開き角θ1 は、図4の状態よりも大き
くすることはできず、専ら開き角θ1 よりも小さくする
ことしかできない。
合、照明可能な輪帯状パターン領域の輪帯幅はSr1とな
り、レチクルRの最大径はSr0+Sr1になる。ここで半
径Sr0は輪帯状パターン領域PAの内径である。ディス
ク媒体には通常、その寸法に一定の規格があるため、レ
チクルRの寸法、輪帯状パターン領域PAの最外径も一
義的に決められてしまう。従ってパターン領域PAの最
外径がSr0+Sr1のとき、視野領域Ifに包含される扇
状照明領域IAの開き角θ1 は、図4の状態よりも大き
くすることはできず、専ら開き角θ1 よりも小さくする
ことしかできない。
【0023】ところが、図4中扇状照明領域IA2 のよ
うに、照明すべきパターン領域PAの最外径がSr0+S
r2のときは、開き角θ2 がほぼ最大であり、輪帯状パタ
ーン領域PAの周方向の照明エリアがそれだけ拡大す
る。従って開き角θ1 の照明領域IA1 で回転走査露光
するのにくらべ、開き角θ2 の照明領域IA2 で回転走
査露光した方が、走査速度を高められる点でスループッ
ト的には有利である。もちろん、本実施例ではレチクル
ブラインド10Gによって開き角を適宜調整できるか
ら、レチクルR(ディスク板D)の回転速度、照明光の
照度、レジストの感度に応じて最適な開き角に設定す
る。
うに、照明すべきパターン領域PAの最外径がSr0+S
r2のときは、開き角θ2 がほぼ最大であり、輪帯状パタ
ーン領域PAの周方向の照明エリアがそれだけ拡大す
る。従って開き角θ1 の照明領域IA1 で回転走査露光
するのにくらべ、開き角θ2 の照明領域IA2 で回転走
査露光した方が、走査速度を高められる点でスループッ
ト的には有利である。もちろん、本実施例ではレチクル
ブラインド10Gによって開き角を適宜調整できるか
ら、レチクルR(ディスク板D)の回転速度、照明光の
照度、レジストの感度に応じて最適な開き角に設定す
る。
【0024】また、本実施例では、レチクルRの照明領
域IAを、レチクルRの輪帯状パターン領域PAのうち
の局所的な角度部分の領域に対応した扇状にしたが、図
4中で線分CL上に延びた直線スリット状にしてもよ
い。ただしその場合は、スリット照明領域の幅を極端に
大きくすることが難しくなる。それはパターン領域PA
の最外径の部分と最内径の部分とでは、角速度は一定で
も周速度が異なるため、スリット状照明領域を横切る時
間がパターン領域PAの外側と内側とで異なることにな
り、ディスク板D上で得られる露光量が径方向で不均一
になるからである。従ってスリット状照明領域にする場
合は、スリット幅をあまり広くしない範囲でブラインド
を設定しなければならない。ただし、径方向の露光量分
布を故意に変える必要があるときは、扇形よりもスリッ
ト状に近い方がよい。
域IAを、レチクルRの輪帯状パターン領域PAのうち
の局所的な角度部分の領域に対応した扇状にしたが、図
4中で線分CL上に延びた直線スリット状にしてもよ
い。ただしその場合は、スリット照明領域の幅を極端に
大きくすることが難しくなる。それはパターン領域PA
の最外径の部分と最内径の部分とでは、角速度は一定で
も周速度が異なるため、スリット状照明領域を横切る時
間がパターン領域PAの外側と内側とで異なることにな
り、ディスク板D上で得られる露光量が径方向で不均一
になるからである。従ってスリット状照明領域にする場
合は、スリット幅をあまり広くしない範囲でブラインド
を設定しなければならない。ただし、径方向の露光量分
布を故意に変える必要があるときは、扇形よりもスリッ
ト状に近い方がよい。
【0025】しかしながら、比較的広い幅のスリット状
照明領域にすることがさけられず、かつ露光量分布も均
一にしたいときは、スリットの長手方向に関して透過率
が連続的、又は段階的に変化する減光フィルターをブラ
インドの位置近傍に設け、スリット状照明領域内の長手
方向の照度均一性を故意に変化させておけば、ディスク
板D上の径方向の露光量分布を均一化することができ
る。
照明領域にすることがさけられず、かつ露光量分布も均
一にしたいときは、スリットの長手方向に関して透過率
が連続的、又は段階的に変化する減光フィルターをブラ
インドの位置近傍に設け、スリット状照明領域内の長手
方向の照度均一性を故意に変化させておけば、ディスク
板D上の径方向の露光量分布を均一化することができ
る。
【0026】また露光量分布の周回方向での均一性は、
レチクルRとディスク板Dの同期回転の速度安定性で決
まるが、その制御は極めて容易に実現できる。ところ
が、照明領域IAに対してレチクルRが無策意な回転
数、例えば1.5回だけ回転する間だけシャッター10A
が開かれて照明光の照射が行なわれると、ディスク板D
上の約0.5回転分、すなわち半周の領域分に渡って露光
量が約2倍になってしまう。仮りにスループットを第一
に考えて、レチクルRとディスク板Dとを1回転で露光
させるものとすると、同期回転中のあるタイミングでシ
ャッター10Aを開いて露光を開始したら、レチクルR
(ディスク板D)が正確に1回転(360°)した時点
シャッター10Aが閉じて露光を完了するように、シャ
ッター10Aの開閉タイミングも同期させる必要があ
る。
レチクルRとディスク板Dの同期回転の速度安定性で決
まるが、その制御は極めて容易に実現できる。ところ
が、照明領域IAに対してレチクルRが無策意な回転
数、例えば1.5回だけ回転する間だけシャッター10A
が開かれて照明光の照射が行なわれると、ディスク板D
上の約0.5回転分、すなわち半周の領域分に渡って露光
量が約2倍になってしまう。仮りにスループットを第一
に考えて、レチクルRとディスク板Dとを1回転で露光
させるものとすると、同期回転中のあるタイミングでシ
ャッター10Aを開いて露光を開始したら、レチクルR
(ディスク板D)が正確に1回転(360°)した時点
シャッター10Aが閉じて露光を完了するように、シャ
ッター10Aの開閉タイミングも同期させる必要があ
る。
【0027】そこで以下、その制御のための具体的な構
成の一例を図5を参照して説明する。図5において、レ
チクルRの回転用モータ(ブラシレスDCモータ、超音
波モータ等がよい)をM1 、ディスク板Dを載置するテ
ーブル30の回転用のモータ(モータM1 と同じものが
よい)をM2 とし、各モータM1 、M2 の軸には、高分
解能のロータリーエンコーダEC1 、EC2 (同一のも
のがよい)が結合されている。本実施例ではレチクル
R、ディスク板Dの回転ムラ特性等を揃えるため、モー
タM1 の軸の負荷となる部材(レチクルR、軸受21
等)のイナーシャと、モータM2 の軸の負荷となる部材
(ディスク板D、テーブル30等)のイナーシャとを極
力一致させるようにしてある。
成の一例を図5を参照して説明する。図5において、レ
チクルRの回転用モータ(ブラシレスDCモータ、超音
波モータ等がよい)をM1 、ディスク板Dを載置するテ
ーブル30の回転用のモータ(モータM1 と同じものが
よい)をM2 とし、各モータM1 、M2 の軸には、高分
解能のロータリーエンコーダEC1 、EC2 (同一のも
のがよい)が結合されている。本実施例ではレチクル
R、ディスク板Dの回転ムラ特性等を揃えるため、モー
タM1 の軸の負荷となる部材(レチクルR、軸受21
等)のイナーシャと、モータM2 の軸の負荷となる部材
(ディスク板D、テーブル30等)のイナーシャとを極
力一致させるようにしてある。
【0028】上記モータM1 、エンコーダEC1 は図2
の駆動制御系RRCに相当し、モータM2 、エンコーダ
EC2 は駆動制御系DRCに相当する。また主制御系M
CU内には、同期速度の指令値CVを発生する部分があ
り、この指令値CVは差動演算器100A、100Bを
介して、それぞれモータドライブ回路(サーボ回路)1
01A、101Bに印加される。差動演算器100A、
100Bの各フィードバック入力には同期制御回路10
2からの偏差信号が印加される。この偏差信号はモータ
M1 、又はM2 が同期速度に達すると、指令値CVと同
一の値になる。この同期制御回路102には、エンコー
ダEC1 からのパルス信号PS1 とエンコーダEC2 か
らのパルス信号PS2 とが入力され、その両パルス信号
PS1 、PS2 の位相差の時間推移を高分解能で検出
し、位相差の推移がほぼ零に安定したら、同期完了信号
Saを論理「1」に反転する。
の駆動制御系RRCに相当し、モータM2 、エンコーダ
EC2 は駆動制御系DRCに相当する。また主制御系M
CU内には、同期速度の指令値CVを発生する部分があ
り、この指令値CVは差動演算器100A、100Bを
介して、それぞれモータドライブ回路(サーボ回路)1
01A、101Bに印加される。差動演算器100A、
100Bの各フィードバック入力には同期制御回路10
2からの偏差信号が印加される。この偏差信号はモータ
M1 、又はM2 が同期速度に達すると、指令値CVと同
一の値になる。この同期制御回路102には、エンコー
ダEC1 からのパルス信号PS1 とエンコーダEC2 か
らのパルス信号PS2 とが入力され、その両パルス信号
PS1 、PS2 の位相差の時間推移を高分解能で検出
し、位相差の推移がほぼ零に安定したら、同期完了信号
Saを論理「1」に反転する。
【0029】また同期制御回路102内には、エンコー
ダEC1 からのパルス信号PS1 の周波数に応じてレベ
ル変化する偏差信号を作成して差動演算器100Aに印
加する回路と、エンコーダEC2 からのパルス信号PS
2 の周波数に応じてレベル変化する偏差信号を作成して
差動演算器100Bに印加する回路とが設けられてい
る。
ダEC1 からのパルス信号PS1 の周波数に応じてレベ
ル変化する偏差信号を作成して差動演算器100Aに印
加する回路と、エンコーダEC2 からのパルス信号PS
2 の周波数に応じてレベル変化する偏差信号を作成して
差動演算器100Bに印加する回路とが設けられてい
る。
【0030】また図2には示していないが、レチクルR
の周縁の一ケ所にタイミング用のマークMrを刻設し、
これを対物レンズ103、光電センサー104で検出し
て、その光電信号を波形処理回路105で単パルス(ス
パイクパルス)化するタイミング検出機構が設けられて
いる。ただし、レチクルRの周縁にマークMrが刻設で
きないときは、その代りにディスク板Dのテーブル30
の周縁の一ケ所に同等のマークを刻設し、これを光電検
出するようにしてもよい。
の周縁の一ケ所にタイミング用のマークMrを刻設し、
これを対物レンズ103、光電センサー104で検出し
て、その光電信号を波形処理回路105で単パルス(ス
パイクパルス)化するタイミング検出機構が設けられて
いる。ただし、レチクルRの周縁にマークMrが刻設で
きないときは、その代りにディスク板Dのテーブル30
の周縁の一ケ所に同等のマークを刻設し、これを光電検
出するようにしてもよい。
【0031】処理回路105からのタイミングパルス
は、同期完了信号Saとともにアンドゲート106に入
力し、アンドゲート106は完了信号Saが「1」の状
態でタイミングパルスを受けたときだけ、カウンタ10
7へスタートパルスSOCを出力する。このカウンタ1
07には、プリセットデータラッチ部108に予め記憶
されたデータがロードされており、スタートパルスSO
Cに応答して、カウンタ107はエンコーダEC2 から
のパルス信号PS2 を順次ダウンカウントしていく。そ
してカウント値が零(又は一定の値)になったとき、カ
ウンタ107はストップパルスSCCを出力する。その
スタートパルスSOCとストップパルスSCCは照明系
10内に設けられるシャッター10Aの駆動系に送られ
る。シャッター10AはスタートパルスSOCに応答し
て開放動作を開始し、ストップパルスSCCに応答して
閉成動作を開始する。
は、同期完了信号Saとともにアンドゲート106に入
力し、アンドゲート106は完了信号Saが「1」の状
態でタイミングパルスを受けたときだけ、カウンタ10
7へスタートパルスSOCを出力する。このカウンタ1
07には、プリセットデータラッチ部108に予め記憶
されたデータがロードされており、スタートパルスSO
Cに応答して、カウンタ107はエンコーダEC2 から
のパルス信号PS2 を順次ダウンカウントしていく。そ
してカウント値が零(又は一定の値)になったとき、カ
ウンタ107はストップパルスSCCを出力する。その
スタートパルスSOCとストップパルスSCCは照明系
10内に設けられるシャッター10Aの駆動系に送られ
る。シャッター10AはスタートパルスSOCに応答し
て開放動作を開始し、ストップパルスSCCに応答して
閉成動作を開始する。
【0032】ここでシャッター10Aの開閉によるディ
スク板D上での照度変化特性の一例を図6に示す。図6
で横軸は時間tを表わし、縦軸はレチクルRがないとき
にディスク板D上の扇状照明領域内で得られる照度レベ
ルを表わす。図6において、時刻T1 でスタートパルス
SOCが発生したものとすると、シャッター10Aのメ
カ的な応答遅れ、電気回路系の応答遅れ等に応じた量だ
け遅れた時刻T2 で、照度は零からほぼ一定の傾きで立
ち上がり、時刻T3 でシャッター10Aが全開となって
照度は最大値Lmax になる。その後、シャッター10A
が全開状態で時刻T4 でストップパルスSCCが発生す
ると、一定量だけ遅れた時刻T5 で照度はLmax からほ
ぼ一定の傾きで降下し、時刻T6 で完全に零になる。そ
して本実施例では(T3 −T2 )=(T6 −T5 )であ
るものとする。このような照度特性は図2中のXYステ
ージ40上に光電センサーを固定し、その光電信号のレ
ベル変化を一定周波数のクロックパルスでデジタルサン
プリングしてメモリに記憶して解析することが容易に特
定できる。
スク板D上での照度変化特性の一例を図6に示す。図6
で横軸は時間tを表わし、縦軸はレチクルRがないとき
にディスク板D上の扇状照明領域内で得られる照度レベ
ルを表わす。図6において、時刻T1 でスタートパルス
SOCが発生したものとすると、シャッター10Aのメ
カ的な応答遅れ、電気回路系の応答遅れ等に応じた量だ
け遅れた時刻T2 で、照度は零からほぼ一定の傾きで立
ち上がり、時刻T3 でシャッター10Aが全開となって
照度は最大値Lmax になる。その後、シャッター10A
が全開状態で時刻T4 でストップパルスSCCが発生す
ると、一定量だけ遅れた時刻T5 で照度はLmax からほ
ぼ一定の傾きで降下し、時刻T6 で完全に零になる。そ
して本実施例では(T3 −T2 )=(T6 −T5 )であ
るものとする。このような照度特性は図2中のXYステ
ージ40上に光電センサーを固定し、その光電信号のレ
ベル変化を一定周波数のクロックパルスでデジタルサン
プリングしてメモリに記憶して解析することが容易に特
定できる。
【0033】本実施例では、シャッター10Aの開放動
作中、閉成動作中で一定の傾きをもつ照度変化の部分
を、ディスク板Dの1回転中の特定角度位置で互いにオ
ーバーラップさせることで、周回方向の露光量の均一化
を図るようにした。図7は、ディスク板Dに与えられる
1回転中での露光量変化を模式的に表わしたもので、円
CC0 は露光量零を意味し、円CC0 から放射方向に伸
びる矢印Eaが、その回転角度位置における露光量(最
大値はLmax)を表わしている。また円CC0 の回転角度
位置は時間と一義的に対応しているので、図7では図6
との対応を容易にするため角度を時間で表わしてある。
ディスク板Dが反時計方向に回転しているものとする
と、ディスク板D上で露光量が与えられる方向は相対的
に時計回りになる。今、時刻T1 においてスタートパル
スSOCが発生すると、ディスク板Dが微小量だけ回転
した時刻T2 で露光量Eaは立ち上がり、時刻T 3 でL
max に達し、以後その状態で回転が進む。そして、1回
転に達する直前の時刻T4 でストップパルスSCCが発
生し、時刻T5 で露光量は低下し、時刻T 6 では完全に
零になる。この図7からわかるように、本実施例では照
度特性(図6)上の時刻T2 の角度位置と、照度特性上
の時刻T5 の角度位置とを極力一致させるように、スト
ップパルスSCCの発生タイミングを制御する。そのた
め、例えばプリセットデータラッチ部108には、図7
中の時刻T1 の角度位置から時刻T4 の角度位置までテ
ーブル30が反時計方向に回転する間に発生するパルス
信号PS2 のパルス数がセットされる。このようにする
と、図7中の時刻T2 とT3 の間で与えられた露光量の
不均一性は、時刻T5 とT6 の間で与えられた逆特性の
露光量変化によって補償されることになり、ディスク板
Dの全周に渡って均一な露光量が得られる。
作中、閉成動作中で一定の傾きをもつ照度変化の部分
を、ディスク板Dの1回転中の特定角度位置で互いにオ
ーバーラップさせることで、周回方向の露光量の均一化
を図るようにした。図7は、ディスク板Dに与えられる
1回転中での露光量変化を模式的に表わしたもので、円
CC0 は露光量零を意味し、円CC0 から放射方向に伸
びる矢印Eaが、その回転角度位置における露光量(最
大値はLmax)を表わしている。また円CC0 の回転角度
位置は時間と一義的に対応しているので、図7では図6
との対応を容易にするため角度を時間で表わしてある。
ディスク板Dが反時計方向に回転しているものとする
と、ディスク板D上で露光量が与えられる方向は相対的
に時計回りになる。今、時刻T1 においてスタートパル
スSOCが発生すると、ディスク板Dが微小量だけ回転
した時刻T2 で露光量Eaは立ち上がり、時刻T 3 でL
max に達し、以後その状態で回転が進む。そして、1回
転に達する直前の時刻T4 でストップパルスSCCが発
生し、時刻T5 で露光量は低下し、時刻T 6 では完全に
零になる。この図7からわかるように、本実施例では照
度特性(図6)上の時刻T2 の角度位置と、照度特性上
の時刻T5 の角度位置とを極力一致させるように、スト
ップパルスSCCの発生タイミングを制御する。そのた
め、例えばプリセットデータラッチ部108には、図7
中の時刻T1 の角度位置から時刻T4 の角度位置までテ
ーブル30が反時計方向に回転する間に発生するパルス
信号PS2 のパルス数がセットされる。このようにする
と、図7中の時刻T2 とT3 の間で与えられた露光量の
不均一性は、時刻T5 とT6 の間で与えられた逆特性の
露光量変化によって補償されることになり、ディスク板
Dの全周に渡って均一な露光量が得られる。
【0034】尚、本実施例では図5のマークMr、対物
レンズ103、光電センサー104等のタイミング検出
機構によって、レチクルRのマークMrの角度位置を基
準として走査露光を開始するようにしたが、これは必ず
しも必要ではなく、同期完了信号Saが「1」に立上が
ったときに、スパイクパルスを発生するエッジトリが回
路を設け、そのスパイクパルスをスタートパルスSOC
として使ってもよい。
レンズ103、光電センサー104等のタイミング検出
機構によって、レチクルRのマークMrの角度位置を基
準として走査露光を開始するようにしたが、これは必ず
しも必要ではなく、同期完了信号Saが「1」に立上が
ったときに、スパイクパルスを発生するエッジトリが回
路を設け、そのスパイクパルスをスタートパルスSOC
として使ってもよい。
【0035】また、図7に示した例では、シャッター開
放時の応答遅れ時間(T2 −T1 )とシャッター閉成時
の応答遅れ時間(T5 −T4 )とが異なるものとした
が、それらの遅れ時間をほぼ一致させることができる場
合は、同期状態になってから最初にマークMrを検出し
てタイミング検出機構から発生するパルスに応答してス
タートパルスSOCを出力し、レチクルRの1回転後に
タイミング検出機構から発生する次のパルスに応答して
ストップパルスSOCを出力するようにしてもよい。そ
の場合は、図5中のカウンタ107、データラッチ部1
08が不要となる。
放時の応答遅れ時間(T2 −T1 )とシャッター閉成時
の応答遅れ時間(T5 −T4 )とが異なるものとした
が、それらの遅れ時間をほぼ一致させることができる場
合は、同期状態になってから最初にマークMrを検出し
てタイミング検出機構から発生するパルスに応答してス
タートパルスSOCを出力し、レチクルRの1回転後に
タイミング検出機構から発生する次のパルスに応答して
ストップパルスSOCを出力するようにしてもよい。そ
の場合は、図5中のカウンタ107、データラッチ部1
08が不要となる。
【0036】さらに、図7では1回転のみで適正露光が
得られるように同期速度の指令値CVを設定したが、2
回転、又は3回転の総和で適正露光量が得られるように
してもよい。その場合も、露光量のつなぎ合わせ制御
は、図7と全く同様に行なわれる。ところで、上述の制
御方式は、水銀ランプ等のように照明光を一定強度で連
続的に発生する光源をもつ装置には好適であるが、エキ
シマレーザ等のようにパルス発振する光源をもつ装置に
はそのまま適用することが難しい。そこでエキシマレー
ザを用いたときの回転走査露光の変形例を図8を参照し
て説明する。図8において、エキシマレーザ光源200
から放射されるビームBMはビームエキスパンダ202
等を介して所定断面形状の平行光に形成され、図3に示
したフライアイレンズ10Cに入射する。カウンタ10
7は同期完了信号Saが「1」になった時点から、エン
コーダEC2 のパルス信号PS2 (又はエンコーダEC
1 のパルス信号PS1 )をダウンカウントする。データ
ラッチ部108には、レチクルR、ディスク板Dの所定
回転量、ここではレチクルブラインドによって規定され
た扇状照明領域IA1 (又はIA2 )の開き角θ1 (又
はθ2 )に対応したパルス信号PS2 のパルス数がプリ
セットされる。そしてカウンタ107のカウント値が零
になるとトリガパルスTgがエキシマレーザ光源200
へ送られ、光源200は1パルスの発振を行う。さらに
そのトリガパルスTgは微小時間(μsオーダ)の遅延
回路109を介してカウンタ107のプリセット指令と
して印加される。このためカウンタ107は、レチクル
Rが照明領域IAの開き角θだけ回転するたびにトリガ
パルスTgを発生し、同時にプリセット動作を行う。
得られるように同期速度の指令値CVを設定したが、2
回転、又は3回転の総和で適正露光量が得られるように
してもよい。その場合も、露光量のつなぎ合わせ制御
は、図7と全く同様に行なわれる。ところで、上述の制
御方式は、水銀ランプ等のように照明光を一定強度で連
続的に発生する光源をもつ装置には好適であるが、エキ
シマレーザ等のようにパルス発振する光源をもつ装置に
はそのまま適用することが難しい。そこでエキシマレー
ザを用いたときの回転走査露光の変形例を図8を参照し
て説明する。図8において、エキシマレーザ光源200
から放射されるビームBMはビームエキスパンダ202
等を介して所定断面形状の平行光に形成され、図3に示
したフライアイレンズ10Cに入射する。カウンタ10
7は同期完了信号Saが「1」になった時点から、エン
コーダEC2 のパルス信号PS2 (又はエンコーダEC
1 のパルス信号PS1 )をダウンカウントする。データ
ラッチ部108には、レチクルR、ディスク板Dの所定
回転量、ここではレチクルブラインドによって規定され
た扇状照明領域IA1 (又はIA2 )の開き角θ1 (又
はθ2 )に対応したパルス信号PS2 のパルス数がプリ
セットされる。そしてカウンタ107のカウント値が零
になるとトリガパルスTgがエキシマレーザ光源200
へ送られ、光源200は1パルスの発振を行う。さらに
そのトリガパルスTgは微小時間(μsオーダ)の遅延
回路109を介してカウンタ107のプリセット指令と
して印加される。このためカウンタ107は、レチクル
Rが照明領域IAの開き角θだけ回転するたびにトリガ
パルスTgを発生し、同時にプリセット動作を行う。
【0037】またパルス露光であるために、扇状照明領
域IAの開く角を規定する放射方向に延びたブラインド
エッジの影がシャープであると、連続した2回のパルス
露光の間で、その露光境界部分の露光量が2倍になった
り、あるいは全く未露光になったりしてしまう。そこで
レチクルR上の扇状照明領域IAの照度分布特性を図9
に示すように、開き角を規定するエッジでの照度を周回
方向に一様に低減させるような分布にする。図9で縦軸
Zは照度を表わし、照度が零となる底面での扇状の開き
角をθbとし、照度がLmax となる上面での扇状の開き
角をθaとしたとき、θa<θbに設定するとともに、
開き角を規定する両側での照度変化量(照度傾き)は等
しく設定する。すなわち、図9の三次元の照度分布にお
いて、軸Zを中心とする任意の半径で、その分布をZ方
向に切断してできる面(円筒面)は、全て相似の台形状
をしている。
域IAの開く角を規定する放射方向に延びたブラインド
エッジの影がシャープであると、連続した2回のパルス
露光の間で、その露光境界部分の露光量が2倍になった
り、あるいは全く未露光になったりしてしまう。そこで
レチクルR上の扇状照明領域IAの照度分布特性を図9
に示すように、開き角を規定するエッジでの照度を周回
方向に一様に低減させるような分布にする。図9で縦軸
Zは照度を表わし、照度が零となる底面での扇状の開き
角をθbとし、照度がLmax となる上面での扇状の開き
角をθaとしたとき、θa<θbに設定するとともに、
開き角を規定する両側での照度変化量(照度傾き)は等
しく設定する。すなわち、図9の三次元の照度分布にお
いて、軸Zを中心とする任意の半径で、その分布をZ方
向に切断してできる面(円筒面)は、全て相似の台形状
をしている。
【0038】このような照度分布を実現するため、図3
のレチクルブラインド10Gの代りに、図10の可変N
Dフィルター付きの2枚の扇状アパーチャ円板120
A、120Bを同軸にしたものを設ける。アパーチャ円
板120Aには照明領域IAの径方向の幅を規定する寸
法で扇状の透明開口部121aが形成され、その扇の開
き角を規定する一方のエッジ部分には、周回方向の透過
率が連続的に変化するNDフィルター部122aが扇状
に形成される。同様に、アパーチャ円板120Bにも、
扇状の開口部121bが形成され、扇の開き角を規定す
る他方のエッジ部にNDフィルター部122bが扇状に
形成される。ここでNDフィルター部122a、122
bの扇の角度(θb−θa)/2は互いに等しいものと
する。また2枚のアパーチャ円板120A、120Bは
ともに回転調整可能に設けられ、図9における照度分布
の照度Lmax の上面の開き角θaを無段階に調整でき
る。
のレチクルブラインド10Gの代りに、図10の可変N
Dフィルター付きの2枚の扇状アパーチャ円板120
A、120Bを同軸にしたものを設ける。アパーチャ円
板120Aには照明領域IAの径方向の幅を規定する寸
法で扇状の透明開口部121aが形成され、その扇の開
き角を規定する一方のエッジ部分には、周回方向の透過
率が連続的に変化するNDフィルター部122aが扇状
に形成される。同様に、アパーチャ円板120Bにも、
扇状の開口部121bが形成され、扇の開き角を規定す
る他方のエッジ部にNDフィルター部122bが扇状に
形成される。ここでNDフィルター部122a、122
bの扇の角度(θb−θa)/2は互いに等しいものと
する。また2枚のアパーチャ円板120A、120Bは
ともに回転調整可能に設けられ、図9における照度分布
の照度Lmax の上面の開き角θaを無段階に調整でき
る。
【0039】尚、図9の照度分布を得る他の方法とし
て、図3に示したレチクルブラインド10Gを利用する
こともできる。そのためには、扇状照明領域IAの開き
角を規定している直線状のブレードエッジを、レチクル
Rと共役な面から光軸AX方向に故意にずらし、そのエ
ッジの像をぼかすことによって照度傾きを作るのであ
る。ただし、直線状のブレードエッジを単に光軸方向に
ずらすだけだと、エッジ像のボケ幅は扇状照明領域IA
の径方向のどの位置でも常に一定になってしまい、図9
の照度分布は得られない。そこで直線状のブレードエッ
ジのずらし量を、扇の外周へ向う程大きくするように、
すなわち光軸AXと垂直面に対して傾いた面内にブレー
ドエッジを配置する。このようにすると、扇状の外周付
近ではボケ幅がおおきくなり、内周付近では小さくなる
ので、図9に近似した照度分布が得られる。
て、図3に示したレチクルブラインド10Gを利用する
こともできる。そのためには、扇状照明領域IAの開き
角を規定している直線状のブレードエッジを、レチクル
Rと共役な面から光軸AX方向に故意にずらし、そのエ
ッジの像をぼかすことによって照度傾きを作るのであ
る。ただし、直線状のブレードエッジを単に光軸方向に
ずらすだけだと、エッジ像のボケ幅は扇状照明領域IA
の径方向のどの位置でも常に一定になってしまい、図9
の照度分布は得られない。そこで直線状のブレードエッ
ジのずらし量を、扇の外周へ向う程大きくするように、
すなわち光軸AXと垂直面に対して傾いた面内にブレー
ドエッジを配置する。このようにすると、扇状の外周付
近ではボケ幅がおおきくなり、内周付近では小さくなる
ので、図9に近似した照度分布が得られる。
【0040】以上、図8〜図10のエキシマレーザ光源
を用いた露光動作は次のように行なわれる。まず初め
に、ディスク板D(レチクルR)を一回転で露光させる
ものとすると、その1回転中をエキシマレーザビームの
何パルスで露光するかを決める。例えば扇状照明領域I
Aの上面の開き角θa(図9)と照度傾き部の角度(θ
b−θa)/2との和が20°のとき、1回転(360
°)中に18回のパルス発振を行えばよい。次に開き角
θaの回転の間にエンコーダEC2 から出力されるパル
ス数と、角度(θb−θa)/2の回転の間に出力され
るパルス数との和の値を、図8のデータラッチ部108
に記憶させるとともに、その値をカウンタ107へロー
ドしておく。その後、モータM1 、M2 の回転が同期速
度に達し、同期完了信号Saが「0」から「1」に変化
すると、エキシマレーザ光源200はレチクルR、ディ
スク板Dが角度θa+(θb−θa)/2=(θa+θ
b)/2だけ回転する毎にパルス発振する。そして例え
ば18回のパルス発振が完了したら、1枚のディスク板
Dの全周への露光が終了したことになる。
を用いた露光動作は次のように行なわれる。まず初め
に、ディスク板D(レチクルR)を一回転で露光させる
ものとすると、その1回転中をエキシマレーザビームの
何パルスで露光するかを決める。例えば扇状照明領域I
Aの上面の開き角θa(図9)と照度傾き部の角度(θ
b−θa)/2との和が20°のとき、1回転(360
°)中に18回のパルス発振を行えばよい。次に開き角
θaの回転の間にエンコーダEC2 から出力されるパル
ス数と、角度(θb−θa)/2の回転の間に出力され
るパルス数との和の値を、図8のデータラッチ部108
に記憶させるとともに、その値をカウンタ107へロー
ドしておく。その後、モータM1 、M2 の回転が同期速
度に達し、同期完了信号Saが「0」から「1」に変化
すると、エキシマレーザ光源200はレチクルR、ディ
スク板Dが角度θa+(θb−θa)/2=(θa+θ
b)/2だけ回転する毎にパルス発振する。そして例え
ば18回のパルス発振が完了したら、1枚のディスク板
Dの全周への露光が終了したことになる。
【0041】ところで、通常のエキシマレーザ光源で
は、1パルス毎の発振強度にばらつきが存在するため、
ディスク板Dの1回転での露光では扇形のショット毎に
露光量が変化してしまうことがある。そこでディスク板
Dを2回転以上の整数回だけ回転させ、パターン露光を
複数回重ね合わせて行なうとよい。一例として、ディス
ク板Dを2回転で露光するものとし、図9の照度分布の
開き角θa、θbで決まるトリガパルスTgの発生タイ
ミングの角度(θa+θb)/2が28.8°になるよう
に、レチクルブラインド10G、又はアパーチャ円板1
20A、120Bによる扇形の角度を設定し、図8のデ
ータラッチ部108に28.8°に対応したパルス数をセ
ットする。その後、モータM1 、M2 が同期速度に達す
ると、先の図8で説明した通り、回転角28.8°毎にト
リガパルスTgが発生する。
は、1パルス毎の発振強度にばらつきが存在するため、
ディスク板Dの1回転での露光では扇形のショット毎に
露光量が変化してしまうことがある。そこでディスク板
Dを2回転以上の整数回だけ回転させ、パターン露光を
複数回重ね合わせて行なうとよい。一例として、ディス
ク板Dを2回転で露光するものとし、図9の照度分布の
開き角θa、θbで決まるトリガパルスTgの発生タイ
ミングの角度(θa+θb)/2が28.8°になるよう
に、レチクルブラインド10G、又はアパーチャ円板1
20A、120Bによる扇形の角度を設定し、図8のデ
ータラッチ部108に28.8°に対応したパルス数をセ
ットする。その後、モータM1 、M2 が同期速度に達す
ると、先の図8で説明した通り、回転角28.8°毎にト
リガパルスTgが発生する。
【0042】ここで28.8°という半端な数値には大き
な意味がある。それは、ディスク板Dの2回転分の角度
720°に対しては整数25で割り切れる数であって、
1回転分の角度360°に対しては整数で割切れない数
だからである。すなわち、エキシマレーザ光のパルス発
振をディスク板Dの回転の28.8°毎に行うと、ちょう
ど25回のパルス発振で2回転分の露光が行われ、1回
転目で周方向に隣接したショット領域間でのオーバーラ
ップ部を2回転目では異なる角度位置に出現させること
ができる。この様子を図11に示す。図11で横軸はデ
ィスク板Dの回転角度位置を表わし、下段は1回転目で
の周方向に関する露光量(照度)の与えられ方を示し、
上段は2回転目での周方向に関する露光量の与えられ方
を示す。まず、最初のパルス発振による露光ショットの
光量分布をP1 とし、このときの角度位置を0°とす
る。これによって1回転目の最後では角度位置345.6
°(360°よりも28.8°/2だけ小さい角度)で1
3番目のパルス発振が行なわれる。ところが光量分布P
13が与える部分には、1回転目の最初の分布P1 の一部
がすでに与えられており、分布P13を照射した時点では
部分的に露光量が増大している。
な意味がある。それは、ディスク板Dの2回転分の角度
720°に対しては整数25で割り切れる数であって、
1回転分の角度360°に対しては整数で割切れない数
だからである。すなわち、エキシマレーザ光のパルス発
振をディスク板Dの回転の28.8°毎に行うと、ちょう
ど25回のパルス発振で2回転分の露光が行われ、1回
転目で周方向に隣接したショット領域間でのオーバーラ
ップ部を2回転目では異なる角度位置に出現させること
ができる。この様子を図11に示す。図11で横軸はデ
ィスク板Dの回転角度位置を表わし、下段は1回転目で
の周方向に関する露光量(照度)の与えられ方を示し、
上段は2回転目での周方向に関する露光量の与えられ方
を示す。まず、最初のパルス発振による露光ショットの
光量分布をP1 とし、このときの角度位置を0°とす
る。これによって1回転目の最後では角度位置345.6
°(360°よりも28.8°/2だけ小さい角度)で1
3番目のパルス発振が行なわれる。ところが光量分布P
13が与える部分には、1回転目の最初の分布P1 の一部
がすでに与えられており、分布P13を照射した時点では
部分的に露光量が増大している。
【0043】さらに2回転目(360°〜720°)に
入ると、分布P14、P15…のように28.8°毎にパルス
発振が行われ、最後の25パルス目の分布P25は角度位
置691.2°(720°から28.8°だけ小さい位置)
で照射される。この25番目の分布P25は1番目の分布
P1 の傾斜部と丁度オーバーラップすることになる。従
ってディスク板Dの全周に渡って露光光の照射が2回行
なわれ、しかも周方向の露光量分布も一様にできる。さ
らにエキシマレーザのパルス毎に強度のバラつきがあっ
ても、2回の露光による平均化効果で、全体としての光
量ムラは低減される。もちろんディスク板D上の各点で
の露光は2回行なわれるので、レーザ光源からの1パル
ス分の照度は、1回転露光の場合にくらべて1/2でよ
い。仮にディスク板Dへの適当露光量が100mJと
し、エキシマレーザの1パルス毎の照度ばらつきが±5
%であるとすると、1回転露光時にはそのばらつき量が
そのまま反映されてしまう。すなわち周方向に隣接した
ショット間で最大10mJの差が生じる確率がある。し
かしながら2回転露光で隣接ショット間での重複露光分
の出現位置を1回転目と2回転目とでずらすようにする
と、周方向の光量分布は確率的に10/√2mJの差に
縮小され得る。
入ると、分布P14、P15…のように28.8°毎にパルス
発振が行われ、最後の25パルス目の分布P25は角度位
置691.2°(720°から28.8°だけ小さい位置)
で照射される。この25番目の分布P25は1番目の分布
P1 の傾斜部と丁度オーバーラップすることになる。従
ってディスク板Dの全周に渡って露光光の照射が2回行
なわれ、しかも周方向の露光量分布も一様にできる。さ
らにエキシマレーザのパルス毎に強度のバラつきがあっ
ても、2回の露光による平均化効果で、全体としての光
量ムラは低減される。もちろんディスク板D上の各点で
の露光は2回行なわれるので、レーザ光源からの1パル
ス分の照度は、1回転露光の場合にくらべて1/2でよ
い。仮にディスク板Dへの適当露光量が100mJと
し、エキシマレーザの1パルス毎の照度ばらつきが±5
%であるとすると、1回転露光時にはそのばらつき量が
そのまま反映されてしまう。すなわち周方向に隣接した
ショット間で最大10mJの差が生じる確率がある。し
かしながら2回転露光で隣接ショット間での重複露光分
の出現位置を1回転目と2回転目とでずらすようにする
と、周方向の光量分布は確率的に10/√2mJの差に
縮小され得る。
【0044】尚、多数回の露光の重ね合わせで、つなぎ
部分の出現位置をずらす方法は、1次元の走査露光方式
すなわち従来の一次元スキャン露光方式のアライナー等
においても適用できるものである。ただし一次元走査の
場合にはレチクルと感光基板とを往復移動させる間で露
光することになる。以上、ディスク板の回転走査露光の
全体的な説明をしたが、次に投影像のパターン線幅をよ
り微細化するための照明方法、及び照明系について説明
する。一般にこの種のディスクは、径方向に並ぶ周回ト
ラックの線幅、及びピッチが微細化され、トラック内に
周方向に並ぶ情報ピットのサイズはそれ程微細化されな
い。すなわち、投影像の解像度が原画パターン領域PA
の径方向に関して優秀な系が要求される。
部分の出現位置をずらす方法は、1次元の走査露光方式
すなわち従来の一次元スキャン露光方式のアライナー等
においても適用できるものである。ただし一次元走査の
場合にはレチクルと感光基板とを往復移動させる間で露
光することになる。以上、ディスク板の回転走査露光の
全体的な説明をしたが、次に投影像のパターン線幅をよ
り微細化するための照明方法、及び照明系について説明
する。一般にこの種のディスクは、径方向に並ぶ周回ト
ラックの線幅、及びピッチが微細化され、トラック内に
周方向に並ぶ情報ピットのサイズはそれ程微細化されな
い。すなわち、投影像の解像度が原画パターン領域PA
の径方向に関して優秀な系が要求される。
【0045】そこでレチクルR上の扇状照明領域IAの
開き角があまり大きくないものとし、その領域IA内に
存在するパターン領域PAの周回トラックパターンを、
ほぼ一次元の格子状パターンとして考え、その格子状パ
ターンからの1次回折光の一方と0次光とを干渉させて
パターン結像を行う照明方法を採用することで、投影レ
ンズPLの従来の定義に基づく理論解像力以上の解像度
を得るようにする。
開き角があまり大きくないものとし、その領域IA内に
存在するパターン領域PAの周回トラックパターンを、
ほぼ一次元の格子状パターンとして考え、その格子状パ
ターンからの1次回折光の一方と0次光とを干渉させて
パターン結像を行う照明方法を採用することで、投影レ
ンズPLの従来の定義に基づく理論解像力以上の解像度
を得るようにする。
【0046】以下、その方法と照明系の原理的な構成と
を、図12、図13を参照して説明する。図12(A)
は、図3に示した通常照明方法におけるパターン投影時
の光束の振舞いを模式的に示したものである。図12
(A)において、レチクルR上の周回トラックのパター
ンは同図の紙面内で左右方向にピッチを有する格子とし
て表わしてある。また投影レンズPLは両側テレセント
リック系として構成され、その射出瞳EP内には図3中
に示したフライアイレンズ10Cの射出側に形成された
複数の2次光源像が再結像しているものとする。図12
(A)では、一例としてフライアイレンズ10Cの光軸
AX上に位置する2次光源像(軸上点光源とする)から
の光束ILcのレチクルRへの照射状態を示す。この光
束ILcはコンデンサーレンズ1によって光軸AXと平
行なほぼ平行光束となってレチクルRのパターン領域を
照射する。このときレチクルRのパターンからは、0次
光Df0の他に格子ピッチの方向に広がる±1次回折光+
Df1、−Df1も発生する。+1次回折光+Df1は同図中
で0次光Df0に対して左方向に傾いた平行光束として投
影レンズPLへ入射し、−1次回折光−Df1は0次光D
f0に対して右方向に傾いた平行光束として投影レンズP
Lに入射する。もちろん0次光Df0(平行光束)は光軸
AXと平行に投影レンズPLへ入射する。そして0次光
Df0は投影レンズPLの瞳EPの中心(光軸AXの位
置)で点光源像SP0 として集光した後、再び平行光束
となって投影レンズPLを射出してディスク板Dに垂直
に照射する。一方、±1次回折光Df1は、それぞれ瞳E
P内で点光源像SP0 と点対称な関係の2ケ所に点像+
SP1 、−SP2 となって集光され、その後ディスク板
D上で対称的に傾いて交差する平行光束となって照射さ
れる。この際、レチクルRとディスク板Dとが結像関係
になっていると、これら0次光Df0と±1次回折光Df1
(又はさらに高次の回折光)の干渉によって、ディスク
板D上にはレチクルRの格子状パターンの投影像に対応
した光強度分布(コントラスト像)が生成される。
を、図12、図13を参照して説明する。図12(A)
は、図3に示した通常照明方法におけるパターン投影時
の光束の振舞いを模式的に示したものである。図12
(A)において、レチクルR上の周回トラックのパター
ンは同図の紙面内で左右方向にピッチを有する格子とし
て表わしてある。また投影レンズPLは両側テレセント
リック系として構成され、その射出瞳EP内には図3中
に示したフライアイレンズ10Cの射出側に形成された
複数の2次光源像が再結像しているものとする。図12
(A)では、一例としてフライアイレンズ10Cの光軸
AX上に位置する2次光源像(軸上点光源とする)から
の光束ILcのレチクルRへの照射状態を示す。この光
束ILcはコンデンサーレンズ1によって光軸AXと平
行なほぼ平行光束となってレチクルRのパターン領域を
照射する。このときレチクルRのパターンからは、0次
光Df0の他に格子ピッチの方向に広がる±1次回折光+
Df1、−Df1も発生する。+1次回折光+Df1は同図中
で0次光Df0に対して左方向に傾いた平行光束として投
影レンズPLへ入射し、−1次回折光−Df1は0次光D
f0に対して右方向に傾いた平行光束として投影レンズP
Lに入射する。もちろん0次光Df0(平行光束)は光軸
AXと平行に投影レンズPLへ入射する。そして0次光
Df0は投影レンズPLの瞳EPの中心(光軸AXの位
置)で点光源像SP0 として集光した後、再び平行光束
となって投影レンズPLを射出してディスク板Dに垂直
に照射する。一方、±1次回折光Df1は、それぞれ瞳E
P内で点光源像SP0 と点対称な関係の2ケ所に点像+
SP1 、−SP2 となって集光され、その後ディスク板
D上で対称的に傾いて交差する平行光束となって照射さ
れる。この際、レチクルRとディスク板Dとが結像関係
になっていると、これら0次光Df0と±1次回折光Df1
(又はさらに高次の回折光)の干渉によって、ディスク
板D上にはレチクルRの格子状パターンの投影像に対応
した光強度分布(コントラスト像)が生成される。
【0047】通常の投影原理においては、これら±1次
回折光Df1が投影レンズPLの瞳EPの有効径内を通る
間は、良好な解像が行なわれ、±1次回折光Df1が瞳E
Pを通過できない程度の回折角をもってレチクルRから
発生する場合は解像不能とされてきた。すなわち、図1
2(A)で点像±SP1 が瞳EPの有効径の外側に位置
するとき、ディスク板Dには0次光Df0のみが達する
が、これと干渉すべき回折光が存在しないため、像の生
成は行なわれない。
回折光Df1が投影レンズPLの瞳EPの有効径内を通る
間は、良好な解像が行なわれ、±1次回折光Df1が瞳E
Pを通過できない程度の回折角をもってレチクルRから
発生する場合は解像不能とされてきた。すなわち、図1
2(A)で点像±SP1 が瞳EPの有効径の外側に位置
するとき、ディスク板Dには0次光Df0のみが達する
が、これと干渉すべき回折光が存在しないため、像の生
成は行なわれない。
【0048】ここで瞳EPの有効径に応じて一義的に決
まってしまう投影レンズPLの物体(レチクル)側の開
口数(N.A.)をNArとすると、レチクルRで発生
する0次光Df0に対する1次回折光Df1の回折角を
ψ1 、レチクルR上の格子状パターンのピッチをPgr、
照明光の波長をλとしたとき、次式の関係を満すピッチ
Pgrが解像可能なレチクルパターンとなる。
まってしまう投影レンズPLの物体(レチクル)側の開
口数(N.A.)をNArとすると、レチクルRで発生
する0次光Df0に対する1次回折光Df1の回折角を
ψ1 、レチクルR上の格子状パターンのピッチをPgr、
照明光の波長をλとしたとき、次式の関係を満すピッチ
Pgrが解像可能なレチクルパターンとなる。
【0049】MAr>λ/Pgr 一例として、波長0.365μm(i線)、投影レンズP
Lの像側(ディスク板側)の開口数NAdを0.5、投影
倍率m(縮小投影の場合、0<m<1)を0.2(1/5
縮小)とすると、NAr≒m・NAdの関係より、NA
rは0.1となるから、解像限界のピッチPgrは先の式よ
り、約3.65μmとなる。すなわちディスク板Dでは理
論上で約0.73μmの解像力が得られることになる。従
ってレチクルR上のパターンピッチPgrが3.65μmよ
りも小さくなると、解像不能となる。
Lの像側(ディスク板側)の開口数NAdを0.5、投影
倍率m(縮小投影の場合、0<m<1)を0.2(1/5
縮小)とすると、NAr≒m・NAdの関係より、NA
rは0.1となるから、解像限界のピッチPgrは先の式よ
り、約3.65μmとなる。すなわちディスク板Dでは理
論上で約0.73μmの解像力が得られることになる。従
ってレチクルR上のパターンピッチPgrが3.65μmよ
りも小さくなると、解像不能となる。
【0050】そこで図12(B)に示すように、レチク
ルRへの照明光束ILcを光軸AXに対して傾けて入射
させたとする。傾ける方向はレチクルパターンのピッチ
方向に揃えるので、同図中では紙面内で光束ILcを傾
ける。その光束ILcの中心光線CLaは、例えば図3
のフライアイレンズ10Cの軸外に位置する点光源から
きたものとなる。この図12(B)の場合、0次光Df0
は瞳EPの中心から偏心した位置に点像SP0 として集
光し、ディスク板D上には傾斜した平行光束となって達
する。一方、レチクルパターンからの+1次回折光+D
f1は、0次光D f0に対して対称的な傾きで発生して投影
レンズPLに入射し、瞳EP上では点像SP0 と点対称
な関係の位置に点像+SP1 として集光する。そしてレ
チクルパターンからの−1次回折光−Df1は投影レンズ
PLに入射したとしても、瞳EPを通過することなく遮
光されてしまう。従ってディスク板D上には、+1次回
折光+Df1のみが0次光Df0と対称的な傾きの平行光束
となって達する。これにより、ディスク板D上では0次
光Df0と+1次回折光+Df1との干渉によって結像が行
なわれる。
ルRへの照明光束ILcを光軸AXに対して傾けて入射
させたとする。傾ける方向はレチクルパターンのピッチ
方向に揃えるので、同図中では紙面内で光束ILcを傾
ける。その光束ILcの中心光線CLaは、例えば図3
のフライアイレンズ10Cの軸外に位置する点光源から
きたものとなる。この図12(B)の場合、0次光Df0
は瞳EPの中心から偏心した位置に点像SP0 として集
光し、ディスク板D上には傾斜した平行光束となって達
する。一方、レチクルパターンからの+1次回折光+D
f1は、0次光D f0に対して対称的な傾きで発生して投影
レンズPLに入射し、瞳EP上では点像SP0 と点対称
な関係の位置に点像+SP1 として集光する。そしてレ
チクルパターンからの−1次回折光−Df1は投影レンズ
PLに入射したとしても、瞳EPを通過することなく遮
光されてしまう。従ってディスク板D上には、+1次回
折光+Df1のみが0次光Df0と対称的な傾きの平行光束
となって達する。これにより、ディスク板D上では0次
光Df0と+1次回折光+Df1との干渉によって結像が行
なわれる。
【0051】この図12(B)から明らかなように、レ
チクルパターンからの0次光Df0を光軸AXから傾斜さ
せると、+1次回折光+Df1の回折角は、原理的には図
12(A)の場合にくらべて約2倍まで拡大させること
ができる。このため解像可能なレチクルパターンのピッ
チPgrは次式の関係で表わされる。 2NAr>λ/Pgr これより、解像限界のレチクルパターンのピッチは、先
の数値例の場合で約1.83μmとなり、ディスク板D上
では約0.37μmとなる。
チクルパターンからの0次光Df0を光軸AXから傾斜さ
せると、+1次回折光+Df1の回折角は、原理的には図
12(A)の場合にくらべて約2倍まで拡大させること
ができる。このため解像可能なレチクルパターンのピッ
チPgrは次式の関係で表わされる。 2NAr>λ/Pgr これより、解像限界のレチクルパターンのピッチは、先
の数値例の場合で約1.83μmとなり、ディスク板D上
では約0.37μmとなる。
【0052】また照明光束ILcの傾き(像空間におけ
る中心主線CLaの光軸AXに対する傾き)は、レチク
ルパターンのピッチに対応した1次回折光の回折角の約
半分に設定される。このようにすると、点像SP0 と+
SP1 とが瞳EP(フーリエ変換面とも言う)内で点対
称に位置し、レチクルパターンの投影像の質が最良にな
る。ただし、装置化する場合、このままだと+1次回折
光と0次光との強度が一致しないため、コントラストは
最大でも90.6%である。また一種のテレセンずれが生
じ、少しのデフォーカスで結像位置が異なることがあ
る。そこで図12(B)に示した照明光束ILcと対称
的な入射角で、もう一本の照明光束をレチクルRに照射
するようにする。その場合、もう一本の照明光束によっ
てレチクルパターンから発生する0次光と−1次回折光
のうち0次光は、図12(B)中の+1次回折光+Df1
と同一光路を通り、さらに−1次回折光は図12(B)
中の0次光Df0と同一光路を通る。
る中心主線CLaの光軸AXに対する傾き)は、レチク
ルパターンのピッチに対応した1次回折光の回折角の約
半分に設定される。このようにすると、点像SP0 と+
SP1 とが瞳EP(フーリエ変換面とも言う)内で点対
称に位置し、レチクルパターンの投影像の質が最良にな
る。ただし、装置化する場合、このままだと+1次回折
光と0次光との強度が一致しないため、コントラストは
最大でも90.6%である。また一種のテレセンずれが生
じ、少しのデフォーカスで結像位置が異なることがあ
る。そこで図12(B)に示した照明光束ILcと対称
的な入射角で、もう一本の照明光束をレチクルRに照射
するようにする。その場合、もう一本の照明光束によっ
てレチクルパターンから発生する0次光と−1次回折光
のうち0次光は、図12(B)中の+1次回折光+Df1
と同一光路を通り、さらに−1次回折光は図12(B)
中の0次光Df0と同一光路を通る。
【0053】以上のように、照明方法を特殊なものにす
ると、従来と同じ投影レンズを使った場合でも、解像力
を高めることが可能になる。同時に焦点深度を拡大させ
ることも可能である。ただし実際の装置では、上記数値
例のように2倍程度まで解像力を上げることは難しく、
現実的には1.5倍程度までであろう。図13は図12
(B)で説明した投影原理を実現化するときの装置例を
示し、照明光学系としては図3のものを前提としてい
る。本実施例では、図4に示した扇状照射領域IA1 、
IA2 の中心線CLと光軸AXとを含む平面を想定した
とき、この平面内で光軸AXに関して対称的に傾いた2
つの照明光束でレチクルRを照射するようにした。
ると、従来と同じ投影レンズを使った場合でも、解像力
を高めることが可能になる。同時に焦点深度を拡大させ
ることも可能である。ただし実際の装置では、上記数値
例のように2倍程度まで解像力を上げることは難しく、
現実的には1.5倍程度までであろう。図13は図12
(B)で説明した投影原理を実現化するときの装置例を
示し、照明光学系としては図3のものを前提としてい
る。本実施例では、図4に示した扇状照射領域IA1 、
IA2 の中心線CLと光軸AXとを含む平面を想定した
とき、この平面内で光軸AXに関して対称的に傾いた2
つの照明光束でレチクルRを照射するようにした。
【0054】そのため図13に示すように、図3中のフ
ライアイレンズ10Cを2つの群10C1 、10C2 に
分割し、フライアイレンズ10C1 の中心とフライアイ
レンズ10C2 の中心とを結ぶ線分Lf0を、扇状照射領
域IAの中心線CLと平行に設定する。このフライアイ
レンズ10C1 、10C2 は従来よりも小さな断面寸法
のエレメント(角柱)レンズを束ねたもので、線分Lf0
上の中心間隔を変えることでレチクルRへ達する2つの
照明光束の中心光線の交差角を調整することができる。
ライアイレンズ10Cを2つの群10C1 、10C2 に
分割し、フライアイレンズ10C1 の中心とフライアイ
レンズ10C2 の中心とを結ぶ線分Lf0を、扇状照射領
域IAの中心線CLと平行に設定する。このフライアイ
レンズ10C1 、10C2 は従来よりも小さな断面寸法
のエレメント(角柱)レンズを束ねたもので、線分Lf0
上の中心間隔を変えることでレチクルRへ達する2つの
照明光束の中心光線の交差角を調整することができる。
【0055】尚、フライアイレンズ10C1 、10C2
の各射出端の大きさは、投影レンズPLの瞳EP内でσ
値が0.1〜0.3程度になるように設定される。また2つ
のフライアイレンズ群10C1 、10C2 の組をもう1
組用意し、それら2組を線分Lf0に挾んで対称的に配置
すると、ディスク板上の周方向の解像度、すなわちピッ
ト例の配列方向の解像力も高めることができる。
の各射出端の大きさは、投影レンズPLの瞳EP内でσ
値が0.1〜0.3程度になるように設定される。また2つ
のフライアイレンズ群10C1 、10C2 の組をもう1
組用意し、それら2組を線分Lf0に挾んで対称的に配置
すると、ディスク板上の周方向の解像度、すなわちピッ
ト例の配列方向の解像力も高めることができる。
【0056】以上、本実施例のように照明系の構成を変
えるだけでも、ディスク板D上に十分微細な線幅のグル
ーブやピットが形成できる。また微細化を図る別の手法
として、位相シフトレチクルを使うことも考えられる。
この位相シフトレチクルによる投影露光の原理について
は、例えば特公昭62−50811号公報に開示されて
いるので、ここではその詳細な説明を省略する。
えるだけでも、ディスク板D上に十分微細な線幅のグル
ーブやピットが形成できる。また微細化を図る別の手法
として、位相シフトレチクルを使うことも考えられる。
この位相シフトレチクルによる投影露光の原理について
は、例えば特公昭62−50811号公報に開示されて
いるので、ここではその詳細な説明を省略する。
【0057】以上、本発明の実施例によるディスク露光
装置の構成と動作について説明したが、この種の走査型
露光方式では、レチクルRの回転速度とディスク板Dの
回転速度とは、少なくとも露光動作中は極めて安定して
いなければならない。すなわち両者の回転速度差がわず
かでも生じると、その部分でのパターン転写像が周回方
向に速度差に応じて伸縮することになるからである。
装置の構成と動作について説明したが、この種の走査型
露光方式では、レチクルRの回転速度とディスク板Dの
回転速度とは、少なくとも露光動作中は極めて安定して
いなければならない。すなわち両者の回転速度差がわず
かでも生じると、その部分でのパターン転写像が周回方
向に速度差に応じて伸縮することになるからである。
【0058】そこで回転速度差を高精度に検出する方式
が必要となる。先の図5では、そのために高分解能のエ
ンコーダEC1 、EC2 を使うとしたが、通常のエンコ
ーダよりもはるかに分解能が高い検出方式を以下に説明
する。この検出方式の基本技術は、光干渉法と呼ばれる
もので、ピッチ方向に移動する回折格子上に2方向から
可干渉性のレーザビームを投射し、回折格子から垂直に
発生する干渉光の強度変化を光電検出し、その信号の位
相変化を検出するものである。そこで以下に具体的な構
成を説明する。図14はレチクルRの回転軸、及びター
ンテーブル30の回転軸の夫々と同軸に固定されたイン
クリメンタル型のエンコーダディスク板150A、15
0Bの相対回転速度差を検出する系を模式的に示したも
のである。エンコーダ円板150A、150Bの夫々に
は、円周上に放射方向に伸びた格子(クロム等)が周方
向に一定ピッチで形成されている。この格子は反射型に
適した位相格子でもよい。
が必要となる。先の図5では、そのために高分解能のエ
ンコーダEC1 、EC2 を使うとしたが、通常のエンコ
ーダよりもはるかに分解能が高い検出方式を以下に説明
する。この検出方式の基本技術は、光干渉法と呼ばれる
もので、ピッチ方向に移動する回折格子上に2方向から
可干渉性のレーザビームを投射し、回折格子から垂直に
発生する干渉光の強度変化を光電検出し、その信号の位
相変化を検出するものである。そこで以下に具体的な構
成を説明する。図14はレチクルRの回転軸、及びター
ンテーブル30の回転軸の夫々と同軸に固定されたイン
クリメンタル型のエンコーダディスク板150A、15
0Bの相対回転速度差を検出する系を模式的に示したも
のである。エンコーダ円板150A、150Bの夫々に
は、円周上に放射方向に伸びた格子(クロム等)が周方
向に一定ピッチで形成されている。この格子は反射型に
適した位相格子でもよい。
【0059】図14において、レーザ光源(気体、又は
半導体等)151からのビームはビームスプリッタ15
2で一部反射され、ミラー153を介して対物レンズ1
54の光軸上に沿って進む。尚、図14では図示を省略
してあるが、レーザ光源151から射出したビームはビ
ームエキスパンダとレンズ系とを介してビームスプリッ
タ152に入射し、対物レンズ154の前側焦点面内で
ビームウェストになるように集光される。従って対物レ
ンズ154から軸上に沿って射出したビームは平行光束
となり、ミラー155で反射されてエンコーダ板150
Bの格子に垂直に投射される。これによって格子からは
ピッチ方向に広がる回折光+Df (±1次、±2次、±
3次等)が発生し、それらは対物レンズ154、ミラー
153、ビームスプリッタ152、レンズ系156、1
57、ビームスプリッタ158、及び対物レンズ15
9、ミラー160を介して、レチクルR用のエンコーダ
板150Aの格子部に達する。ここでは、検出分解能を
高めるために、対物レンズ154からレンズ系156ま
での光路中、もしくはレンズ系157から対物レンズ1
59までの光路中で、フーリエ変換面となる位置に空間
フィルターを設け、回折光+Dfn(nは次数)として±
3次回折光(n=3)を抽出するようにする。この2本
の回折光±Dfnはエンコーダ板150Aの格子部に、ピ
ッチ方向に対称的な入射角で投射されるため、その格子
部上には2本の斜入射する回折光±Dfnによって干渉縞
が生成される。そして回折光±Dfnの照射により垂直方
向に発生する再回折光と、回折光−Dfnの照射により垂
直方向に発生する再回折光とが同軸になって干渉ビーム
BTLとして発生する。この干渉ビームBTLは、光軸
上に沿ってミラー160、対物レンズ159、ビームス
プリッタ158を介して進み、光電素子161で受光さ
れる。
半導体等)151からのビームはビームスプリッタ15
2で一部反射され、ミラー153を介して対物レンズ1
54の光軸上に沿って進む。尚、図14では図示を省略
してあるが、レーザ光源151から射出したビームはビ
ームエキスパンダとレンズ系とを介してビームスプリッ
タ152に入射し、対物レンズ154の前側焦点面内で
ビームウェストになるように集光される。従って対物レ
ンズ154から軸上に沿って射出したビームは平行光束
となり、ミラー155で反射されてエンコーダ板150
Bの格子に垂直に投射される。これによって格子からは
ピッチ方向に広がる回折光+Df (±1次、±2次、±
3次等)が発生し、それらは対物レンズ154、ミラー
153、ビームスプリッタ152、レンズ系156、1
57、ビームスプリッタ158、及び対物レンズ15
9、ミラー160を介して、レチクルR用のエンコーダ
板150Aの格子部に達する。ここでは、検出分解能を
高めるために、対物レンズ154からレンズ系156ま
での光路中、もしくはレンズ系157から対物レンズ1
59までの光路中で、フーリエ変換面となる位置に空間
フィルターを設け、回折光+Dfn(nは次数)として±
3次回折光(n=3)を抽出するようにする。この2本
の回折光±Dfnはエンコーダ板150Aの格子部に、ピ
ッチ方向に対称的な入射角で投射されるため、その格子
部上には2本の斜入射する回折光±Dfnによって干渉縞
が生成される。そして回折光±Dfnの照射により垂直方
向に発生する再回折光と、回折光−Dfnの照射により垂
直方向に発生する再回折光とが同軸になって干渉ビーム
BTLとして発生する。この干渉ビームBTLは、光軸
上に沿ってミラー160、対物レンズ159、ビームス
プリッタ158を介して進み、光電素子161で受光さ
れる。
【0060】以上の構成において、ディスク板D用のエ
ンコーダ板150Bの格子部の周速度をV1 とすると、
2つの回折光+Dfnと−Dfnとは、それぞれドップラ効
果によって互いに周波数が異なったものになる。例え
ば、レーザ光源151からのビームの周波数をf0 とす
ると、回折光+Dfnの周波数f1 はf0 +ΔF×nにな
り、回折光−Dfnの周波数f2 はf0 −ΔF×nにな
る。ここでΔFは1秒間にレーザビームを横切るグレー
ティング本数である。従ってレチクルR用のエンコーダ
板150Aの格子部に生成される干渉縞は、2つの回折
光±Df の周波数差2・nΔFのために、ピッチ方向に
流れることになる。その干渉縞の流れる速度は、エンコ
ーダ板150Bの回転速度と一義的に対応したものにな
る。そこで干渉縞の流れる向きとエンコーダ板150A
の格子部が移動する向きと同一方向にすると、エンコー
ダ板150Aと150Bとが同一角速度のときには、光
電素子161に達する干渉ビームBTLは、一定強度
(直流的なレベル)のままであり、角速度に偏差が生じ
るとその偏差量に応じた周波数で正弦状に強度変化す
る。
ンコーダ板150Bの格子部の周速度をV1 とすると、
2つの回折光+Dfnと−Dfnとは、それぞれドップラ効
果によって互いに周波数が異なったものになる。例え
ば、レーザ光源151からのビームの周波数をf0 とす
ると、回折光+Dfnの周波数f1 はf0 +ΔF×nにな
り、回折光−Dfnの周波数f2 はf0 −ΔF×nにな
る。ここでΔFは1秒間にレーザビームを横切るグレー
ティング本数である。従ってレチクルR用のエンコーダ
板150Aの格子部に生成される干渉縞は、2つの回折
光±Df の周波数差2・nΔFのために、ピッチ方向に
流れることになる。その干渉縞の流れる速度は、エンコ
ーダ板150Bの回転速度と一義的に対応したものにな
る。そこで干渉縞の流れる向きとエンコーダ板150A
の格子部が移動する向きと同一方向にすると、エンコー
ダ板150Aと150Bとが同一角速度のときには、光
電素子161に達する干渉ビームBTLは、一定強度
(直流的なレベル)のままであり、角速度に偏差が生じ
るとその偏差量に応じた周波数で正弦状に強度変化す
る。
【0061】しかしながら、それだとわずかな角速度偏
差に対する検出に位相計測が適用しにくいので、エンコ
ーダ板150Aの格子部の移動方向と干渉縞の流れる方
向とが互いに逆向きになるように、光学系を構成する。
このようにすると、2つのエンコーダ板150A、15
0Bの相対角速度差が零のときは、光電素子161から
の出力がある一定の周波数(基準周波数)の交流信号
(正弦波状)になり、相対角速度に差が生じたときは、
その正負に応じて基準周波数から偏移した周波数(ここ
では4・n・ΔF=12・ΔFHz)の交流信号になる。
従って、光電素子161からの出力信号の周波数(位
相)を基準周波数(基準位相)とリアルタイムに比較
し、その位相差を検出することによって、レチクルRと
ディスク板Dとの相対的な回転速度差を逐次連続的に求
めることができる。尚、2つの回折光±Dfnもエンコー
ダ板150Aの移動する格子部に投射されるので、干渉
ビームBTLも、エンコーダ板150Aの回転速度に応
じたドップラ効果を受けたものとなっている。
差に対する検出に位相計測が適用しにくいので、エンコ
ーダ板150Aの格子部の移動方向と干渉縞の流れる方
向とが互いに逆向きになるように、光学系を構成する。
このようにすると、2つのエンコーダ板150A、15
0Bの相対角速度差が零のときは、光電素子161から
の出力がある一定の周波数(基準周波数)の交流信号
(正弦波状)になり、相対角速度に差が生じたときは、
その正負に応じて基準周波数から偏移した周波数(ここ
では4・n・ΔF=12・ΔFHz)の交流信号になる。
従って、光電素子161からの出力信号の周波数(位
相)を基準周波数(基準位相)とリアルタイムに比較
し、その位相差を検出することによって、レチクルRと
ディスク板Dとの相対的な回転速度差を逐次連続的に求
めることができる。尚、2つの回折光±Dfnもエンコー
ダ板150Aの移動する格子部に投射されるので、干渉
ビームBTLも、エンコーダ板150Aの回転速度に応
じたドップラ効果を受けたものとなっている。
【0062】以上のように、高精度、高分解能の速度セ
ンサーが使える場合はそれでもよいが、使えない場合
は、レチクルRの回転駆動系とディスク板Dの回転駆動
系(テーブル30等)とのイナーシャ(慣性モーメン
ト)を大きくし、かつエアベアリング、エアフロート
(又はマグネフロート)軸受等の採用で摩擦を最小にす
ることで、比較的容易に同期速度を維持することができ
る。
ンサーが使える場合はそれでもよいが、使えない場合
は、レチクルRの回転駆動系とディスク板Dの回転駆動
系(テーブル30等)とのイナーシャ(慣性モーメン
ト)を大きくし、かつエアベアリング、エアフロート
(又はマグネフロート)軸受等の採用で摩擦を最小にす
ることで、比較的容易に同期速度を維持することができ
る。
【0063】ところで、ディスク板Dは連続して何十枚
(又は何百枚)も露光しなければならないので、そのた
びに交換作業が必要である。すなわちイナーシャの大き
いターンテーブル30の回転を停止させ、露光済みのデ
ィスク板Dを取りはずした後、新たなディスク板Dを載
置してターンテーブル30を定速回転域まで駆動させな
ければならない。ところがこのようにイナーシャの大き
いターンテーブルの回転停止や定速回転への起動は、か
なりの時間を必要とするので、ディスク製造上のスルー
プットを悪化させる要因になる。
(又は何百枚)も露光しなければならないので、そのた
びに交換作業が必要である。すなわちイナーシャの大き
いターンテーブル30の回転を停止させ、露光済みのデ
ィスク板Dを取りはずした後、新たなディスク板Dを載
置してターンテーブル30を定速回転域まで駆動させな
ければならない。ところがこのようにイナーシャの大き
いターンテーブルの回転停止や定速回転への起動は、か
なりの時間を必要とするので、ディスク製造上のスルー
プットを悪化させる要因になる。
【0064】そこで、ターンテーブル30の構造を図1
5に示すようにすると、スループットを格段に向上させ
ることができる。図15(A)は、ターンテーブル30
を回転させるモータM2 の他に、センターアップ170
を回転させるモータM3 を設けた場合の断面を示す。セ
ンターアップ170の上端にはディスク板Dの中心孔に
係合し得る錐体状のキッャプ170Aが設けられ、この
キャップ170Aによってディスク板Dのセンタリンダ
を行なう。またキャップ170Aはターンテーブル30
の載置面に対して上下動可能に設けられ、かつモータM
3 によって回転する。このような構成で、キャップ17
0Aとターンテーブル30とは個別に回転可能であるた
め、イナーシャの大きいターンテーブル30は常時定速
回転させておき、ディスク交換の際はモータM3 の回転
のオン・オフ、及びセンターアップ170の上下動によ
って、迅速な交換作業を行なう。まず、ターンテーブル
30上のディスク板Dをアンロードするには、モータM
3 をターンテーブル30とほぼ同一速度で回転させつ
つ、センターアップのキャップ170Aを上方へ突出さ
せていく。このとき同時にターンテーブル30の載置面
の吸着動作をエアフロー等に切り換えておく。すると、
キャップ170Aはディスク板Dの中央孔に係合し、さ
らにディスク板Dをターンテーブル30の載置面から一
定量だけ持ち上げる。その後、モータM3 をダイナミッ
クブレーキ(回生制動)等によって急停止させてから搬
送アーム等でディスク板Dをキャップ170A上からア
ンロードする。図15からもわかるように、キャップ1
70A上のディスク板Dを含めたセンターアップのイナ
ーシャは、ターンテーブル30にくらべて極めて小さい
ので、急停止に要する時間、あるいは起動後の定速域に
達するまでの時間は格段に短い。
5に示すようにすると、スループットを格段に向上させ
ることができる。図15(A)は、ターンテーブル30
を回転させるモータM2 の他に、センターアップ170
を回転させるモータM3 を設けた場合の断面を示す。セ
ンターアップ170の上端にはディスク板Dの中心孔に
係合し得る錐体状のキッャプ170Aが設けられ、この
キャップ170Aによってディスク板Dのセンタリンダ
を行なう。またキャップ170Aはターンテーブル30
の載置面に対して上下動可能に設けられ、かつモータM
3 によって回転する。このような構成で、キャップ17
0Aとターンテーブル30とは個別に回転可能であるた
め、イナーシャの大きいターンテーブル30は常時定速
回転させておき、ディスク交換の際はモータM3 の回転
のオン・オフ、及びセンターアップ170の上下動によ
って、迅速な交換作業を行なう。まず、ターンテーブル
30上のディスク板Dをアンロードするには、モータM
3 をターンテーブル30とほぼ同一速度で回転させつ
つ、センターアップのキャップ170Aを上方へ突出さ
せていく。このとき同時にターンテーブル30の載置面
の吸着動作をエアフロー等に切り換えておく。すると、
キャップ170Aはディスク板Dの中央孔に係合し、さ
らにディスク板Dをターンテーブル30の載置面から一
定量だけ持ち上げる。その後、モータM3 をダイナミッ
クブレーキ(回生制動)等によって急停止させてから搬
送アーム等でディスク板Dをキャップ170A上からア
ンロードする。図15からもわかるように、キャップ1
70A上のディスク板Dを含めたセンターアップのイナ
ーシャは、ターンテーブル30にくらべて極めて小さい
ので、急停止に要する時間、あるいは起動後の定速域に
達するまでの時間は格段に短い。
【0065】次に新たなディスク板Dをローディングす
るときは、図15(A)の状態でモータM3 を停止させ
たまま、ディスク板Dの中心孔をキャップ170Aに係
合させる。それからモータM3 を起動して、キャップ1
70A、及びディスク板Dをターンテーブル30とほぼ
等しい角速度まで上昇させる。この間の時間はわずか1
〜2秒であろう。その後、センターアップを降下させて
いくと、キャップ170Aはターンテーブル30の載置
面よりも下にもぐり込み、ディスク板Dはターンテーブ
ル30上に受け渡される。
るときは、図15(A)の状態でモータM3 を停止させ
たまま、ディスク板Dの中心孔をキャップ170Aに係
合させる。それからモータM3 を起動して、キャップ1
70A、及びディスク板Dをターンテーブル30とほぼ
等しい角速度まで上昇させる。この間の時間はわずか1
〜2秒であろう。その後、センターアップを降下させて
いくと、キャップ170Aはターンテーブル30の載置
面よりも下にもぐり込み、ディスク板Dはターンテーブ
ル30上に受け渡される。
【0066】以上のような構成にすると、ターンテーブ
ル30の停止、起動が不要になるので、交換時間は極め
て短くなる。さらにセンターアップ用のモータM3 によ
ってディスク板をテーブル30と同速度になるように予
備的に回転させるため、ディスク板Dの裏面とターンテ
ーブル30の載置面との摺動が皆無となり、傷の発生を
防止することができる。
ル30の停止、起動が不要になるので、交換時間は極め
て短くなる。さらにセンターアップ用のモータM3 によ
ってディスク板をテーブル30と同速度になるように予
備的に回転させるため、ディスク板Dの裏面とターンテ
ーブル30の載置面との摺動が皆無となり、傷の発生を
防止することができる。
【0067】尚、図15(A)ではモータM3 によって
キャップ170Aを強制回転させたが、モータM2 、又
はターンテーブル30とキャップ170Aとの間に摩擦
クラッチ等を設ければ、モータM3 は不要である。ただ
し、その場合、摩擦クラッチのオン・オフによってター
ンテーブル30に速度変動が生じるので、交換作業後に
同期速度が安定に維持されるまでに若干時間を要するこ
ともある。
キャップ170Aを強制回転させたが、モータM2 、又
はターンテーブル30とキャップ170Aとの間に摩擦
クラッチ等を設ければ、モータM3 は不要である。ただ
し、その場合、摩擦クラッチのオン・オフによってター
ンテーブル30に速度変動が生じるので、交換作業後に
同期速度が安定に維持されるまでに若干時間を要するこ
ともある。
【0068】図15(B)は回転式ディスク交換機構の
変形例を示し、ここではディスク搬送アーム180の先
端部にモータM3 を固定し、このモータ軸に下向きの吸
着カップ181を取り付ける。吸着カップ181はディ
スク板Dの中心孔に係合するセンタリング用の突起18
1Aを有し、ディスク板Dの上面側の吸着する。交換に
あたっては、モータM3 を回転させ、ディスク板Dがタ
ーンテーブル30と同速度になったら、アーム180を
降下させてディスク板Dをテーブル30上へ受け渡し、
吸着カップ181の吸着を停止すると同時にテーブル3
0側の吸着を開始する。その後アーム180を上昇させ
てモータM3 の回転を停止すればよい。
変形例を示し、ここではディスク搬送アーム180の先
端部にモータM3 を固定し、このモータ軸に下向きの吸
着カップ181を取り付ける。吸着カップ181はディ
スク板Dの中心孔に係合するセンタリング用の突起18
1Aを有し、ディスク板Dの上面側の吸着する。交換に
あたっては、モータM3 を回転させ、ディスク板Dがタ
ーンテーブル30と同速度になったら、アーム180を
降下させてディスク板Dをテーブル30上へ受け渡し、
吸着カップ181の吸着を停止すると同時にテーブル3
0側の吸着を開始する。その後アーム180を上昇させ
てモータM3 の回転を停止すればよい。
【0069】尚、図15(B)の場合、アーム180の
位置決め精度が悪いと、ターンテーブル30上へ受け渡
されたディスク板Dに大きな偏心が生じることになる。
そこでテーブル30の回転中心C2 とモータM3 の回転
中心(ディスク板Dの中心)とを一致させるために、吸
着カップ181の中心に半導体レーザと小レンズとを組
み込み、そのレーザスポットをターンテーブル30に向
けて垂直に投射するような構成を設ける。さらにテーン
テーブル30の中心C1 には、レーザスポットを受光す
る4分割ディテクター等を設け、そのディテクターの出
力バランスによってアーム180の位置をアライメント
するようにしてもよい。
位置決め精度が悪いと、ターンテーブル30上へ受け渡
されたディスク板Dに大きな偏心が生じることになる。
そこでテーブル30の回転中心C2 とモータM3 の回転
中心(ディスク板Dの中心)とを一致させるために、吸
着カップ181の中心に半導体レーザと小レンズとを組
み込み、そのレーザスポットをターンテーブル30に向
けて垂直に投射するような構成を設ける。さらにテーン
テーブル30の中心C1 には、レーザスポットを受光す
る4分割ディテクター等を設け、そのディテクターの出
力バランスによってアーム180の位置をアライメント
するようにしてもよい。
【0070】以上、本発明の各実施例ではレチクルRの
回転駆動とディスク板Dの回転駆動とは個別のモータを
用いて電気的に同期速度を得るようにしたが、モータは
1個にして、その軸の両端にレチクルRとディスク板D
とが固定されるような機械系にしてもよい。この場合、
レチクルRの回転中心C1 とディスク板Dの回転中心C
2 とが同軸になってしまうため、投影光学系の光路を折
り曲げるミラーが必要になる。またその場合、レチクル
Rとディスク板Dとの回転方向は、同一の回転軸による
駆動のため、当然のことながら同一になる。
回転駆動とディスク板Dの回転駆動とは個別のモータを
用いて電気的に同期速度を得るようにしたが、モータは
1個にして、その軸の両端にレチクルRとディスク板D
とが固定されるような機械系にしてもよい。この場合、
レチクルRの回転中心C1 とディスク板Dの回転中心C
2 とが同軸になってしまうため、投影光学系の光路を折
り曲げるミラーが必要になる。またその場合、レチクル
Rとディスク板Dとの回転方向は、同一の回転軸による
駆動のため、当然のことながら同一になる。
【0071】
【発明の効果】以上、本発明によれば、高密度化、微細
化されたディスク媒体を高(1)スループットで精密に
製造することができる。さらに本発明によれば、スリッ
ト状又は扇状の照明領域を円形マスク基板上に設定し、
その照明領域をマスク基板上の輪帯状パターン領域の径
方向には全域をカバーするような寸法としたので、マス
ク基板とディスク用感光円板とは最低限1回転のみでパ
ターン露光が可能である。
化されたディスク媒体を高(1)スループットで精密に
製造することができる。さらに本発明によれば、スリッ
ト状又は扇状の照明領域を円形マスク基板上に設定し、
その照明領域をマスク基板上の輪帯状パターン領域の径
方向には全域をカバーするような寸法としたので、マス
ク基板とディスク用感光円板とは最低限1回転のみでパ
ターン露光が可能である。
【図1】回転走査露光方式の原理を説明するための装置
構成を模式的に示す斜視図
構成を模式的に示す斜視図
【図2】回転走査露光装置の構成を示す図
【図3】照明系の構成を示す斜視図
【図4】扇形照明領域と投影視野の関係を示す平面図
【図5】制御系の構成を示すブロック図
【図6】1回の露光で得られる像面照度の時間的変化を
示すグラフ
示すグラフ
【図7】回転走査露光時の露光量の変化を模式的に示す
グラフ
グラフ
【図8】レーザ露光の場合の制御系の変形例を示すブロ
ック図
ック図
【図9】扇状照度分布の特性の一例を3次元で表わした
斜視図
斜視図
【図10】扇状照度分布を得るための照明系内のフィル
ターの構成を示す斜視図
ターの構成を示す斜視図
【図11】パルス光源による回転走査露光の様式を示す
グラフ
グラフ
【図12】レチクルパターンの回折を考慮した照明方法
のちがいによる解像力向上を説明するための投影系の図
のちがいによる解像力向上を説明するための投影系の図
【図13】特殊な照明方法を採用するときの好適な照明
光学系の一例を示す斜視図
光学系の一例を示す斜視図
【図14】回転速度の偏差を高精度に検出するための計
測系の構成を示す斜視図
測系の構成を示す斜視図
【図15】ディスク板変換に好適なテーブルの構造を示
す図
す図
PL 投影レンズ R レチクル PA 輪帯状パターン領域 D ディスク板 IA 扇状照明領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−229423(JP,A) 特開 平4−277612(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/26
Claims (34)
- 【請求項1】同心円状で、若しくは螺旋状の周回トラッ
クが径方向にほぼ一様のピッチで刻設されたディスク媒
体を、投影光学系を用いたリソグラフィ法により製造す
る方法において、 (a)前記ディスク媒体上に刻設すべき周回トラックの
領域に対応した輪帯状の原画パターン領域を透明基板上
に形成することによってリソグラフィ用のマスク基板を
作成する段階と、 (b)前記原画パターン領域のうちの一部分が、少なく
ともその輪帯の幅全体に渡って前記投影光学系の物体面
側の視野領域内に位置するように、前記原画パターン領
域の輪帯中心点と前記投影光学系の光軸とを偏心させて
配置する段階と、 (c)前記ディスク媒体となる感光性円板の中心点が前
記投影光学系の光軸から偏心するように、前記感光性円
板を前記投影光学系の像面側に配置する段階と、 (d)前記マスク基板に照明光を照射しつつ、前記輪帯
中心点をほぼ原点として前記マスク基板を所定の角速度
で回転させるとともに、前記感光性円板の中心点をほぼ
原点として前記感光性円板を前記マスク基板と同一角速
度で回転させる段階とを含み、 前記原画パターン領域の投影像を前記感光性円板上に回
転走査露光することを特徴とするディスク媒体の製造方
法。 - 【請求項2】前記投影光学系の物体面側の視野領域が光
軸を中心とする直径rの円形であるとき、前記原画パタ
ーン領域の輪帯幅dは前記直径rよりも小さく定めら
れ、前記投影光学系は前記原画パターン領域の投影像を
前記感光性円板上に倍率mで反転投影するように構成さ
れ、 前記原画パターン領域の輪帯中心点の前記光軸からの偏
心量をSrとしたとき、前記感光性円板の中心点の前記
光軸からの偏心量Swをm・Srにするとともに、前記
物体面内、又は前記像面内で見たとき、前記原画パター
ン領域の輪帯中心点と前記感光性円板中心点とを前記光
軸を挾んで互いに反対側に配置したことを特徴とする請
求項1に記載の方法。 - 【請求項3】前記マスク基板への照明光の照射領域を、
前記原画パターン領域の輪帯中心点とほぼ一致した原点
を持ち、前記直径rの円形視野領域内に包含される扇形
に制限したことを特徴とする請求項2に記載の方法。 - 【請求項4】同心円状、若しくは螺旋状の周回トラック
が径方向にほぼ一様のピッチで刻設されたディスク媒体
を、投影光学系を用いたリソグラフィ法により製造する
装置において、 前記ディスク媒体上に刻設すべき周回トラックの領域に
対応した輪帯状の原画パターン領域が形成されたリソグ
ラフィ用のマスク基板を、前記原画パターン領域の輪帯
中心点をほぼ原点として前記投影光学系の物体面内で回
転可能に保持する第1の回転保持手段と; 前記マスク基板の原画パターン領域のうちの一部を、前
記輪帯の径方向の幅とほぼ同程度の長さを有して前記輪
帯の径方向に伸びたスリット状、若しくは扇状に制限さ
れた照明光で照射する照明手段と; 前記スリット状、若しくは扇状に制限された照明光で照
射された前記原画パターン領域内の一部分の像を、所定
の結像面内に投影する投影光学系と; 前記ディスク媒体となる感光性円板を前記結像面内に保
持するとともに、該感光性円板の中心点を前記投影光学
系に関して前記マスク基板の輪帯中心点とほぼ共役な位
置に配置した状態で前記感光性円板をその中心点を原点
として回転させる第2の回転保持手段と; 前記マスク基板と前記感光性基板とがほぼ等しい角速度
で同期回転するように、前記第1と第2の回転保持手段
を回転駆動させる駆動制御手段と; 前記マスク基板と前記感光性基板が前記同期回転してい
るとき、その回転がほぼ整数回する間だけ前記マスク基
板が前記照明光によって照射されるように制御する照射
制御手段とを備え、 前記原画パターン領域の像を前記感光性基板上に回転走
査露光することを特徴とするディスク媒体の製造装置。 - 【請求項5】マスクと被露光基板とを同期して動かしな
がら、前記マスクに形成されたパターンを用いて前記被
露光基板を走査露光する露光方法において、 前記走査露光に使用される照明光の照明領域をスリット
状に規定し; 該スリット状の照明領域を横切る間に前記被露光基板上
で得られる露光量を均一化するために、前記スリット状
の照明領域内の長手方向の照度均一性を変化させること
を特徴とする露光方法。 - 【請求項6】前記スリット状の照明領域内の長手方向の
照度を連続的に変化させることを特徴とする請求項5に
記載の方法。 - 【請求項7】前記照明領域を規定する視野絞りの近傍位
置に設けたフィルターを使って、前記スリット状の照明
領域内の長手方向の照度均一性を変化させることを特徴
とする請求項5または6に記載の方法。 - 【請求項8】マスクと被露光基板とを同期して動かしな
がら、前記マスクに形成されたパターンを用いて前記被
露光基板を走査露光する露光方法において、 前記走査露光に使用されるパルス発振型の照明光の前記
マスク上における照明領域の照度分布は、前記マスクの
動く方向のエッジに傾きを有し; 前記被露光基板上の各点が前記パルス発振型の照明光で
複数回露光されるように、前記照度分布を持った照明光
に対して前記被露光基板を動かすことを特徴とする露光
方法。 - 【請求項9】前記照明光はパルス発振毎に強度ばらつき
を有することを特徴とする請求項8に記載の方法。 - 【請求項10】前記照度分布の傾きはNDフィルタを使
って形成することを特徴とする請求項8または9に記載
の方法。 - 【請求項11】前記照度分布の傾きは、前記照明領域を
規定する規定部材のエッジを前記マスクと共役な面から
ずらして形成することを特徴とする請求項8または9に
記載の方法。 - 【請求項12】前記照度分布の傾きの幅を、前記照明領
域内の位置に応じて異ならせることを特徴とする請求項
8または9に記載の方法。 - 【請求項13】マスクと被露光基板とを同期して動かし
ながら、前記マスクに形成されたパターンを用いて前記
被露光基板を走査露光する露光装置において、 前記マスクのフォーカス合わせのための第1情報を検出
し; 前記被露光基板のフォーカス合わせのための第2情報を
検出し; 前記第1情報と前記第2情報とに基づいて、前記フォー
カス合わせのために、前記マスクと前記被露光基板との
相対的な位置関係を調整することを特徴とする露光方
法。 - 【請求項14】マスクと被露光基板とを同期して動かす
とともに、前記マスクに形成されたパターンの像を投影
光学系を介して被露光基板上に投影することにより、前
記被露光基板を走査露光する露光方法において、 前記マスクのパターンから発生する異なる次数の回折光
が、前記投影光学系の瞳の中心から偏心した位置を対称
な関係で通過するように、前記マスクに照明光束を傾け
て入射させることを特徴とする露光方法。 - 【請求項15】マスクと被露光基板とを同期して動かす
とともに、前記マスクに形成されたパターンの像を投影
光学系を介して被露光基板上に投影することにより、前
記被露光基板を走査露光する露光方法において、 第1の照明光束によって前記マスクのパターンから発生
する次数mの回折光と第2の照明光束によって前記マス
クのパターンから発生する次数n(n≠m)の回折光と
が前記投影光学系の瞳上で同じ位置を通過するように、
前記第1照明光束と前記第2照明光束とを互いに異なる
方向から前記マスクに傾けて入射させることを特徴とす
る露光方法。 - 【請求項16】マスクと被露光基板とを同期して動かし
ながら、前記マスクに形成されたパターンを用いて前記
被露光基板を走査露光する露光装置において、 前記走査露光のために前記マスクを動かす第1駆動機構
と、 前記走査露光のために前記被露光基板を動かす第2駆動
機構と、 前記マスクのパターンの像を前記被露光基板上に投影す
るための投影光学系と、 前記マスクのフォーカス合わせのための情報を検出する
第1センサと、 前記被露光基板のフォーカス合わせのための情報を検出
する第2センサと、 前記第1センサと前記第2センサからの検出信号に基づ
いて、前記マスクと前記被露光基板との相対的な位置関
係を調整するフォーカス制御系と、 を備えたことを特徴とする露光装置。 - 【請求項17】前記マスクのレベリング機構をさらに備
え、 前記フォーカス制御系は、前記第1センサと前記第2セ
ンサとの検出信号に基づいて前記レベリング機構を制御
することを特徴とする請求項16に記載の露光装置。 - 【請求項18】前記投影光学系の光軸にほぼ垂直な面内
における前記被露光基板の位置情報を計測する測長器を
さらに備えたことを特徴とする請求項16または17に
記載の装置。 - 【請求項19】前記照明光の照明領域をスリット状に規
定する規定部材をさらに備えたことを特徴とする請求項
16から18のいずれか一項に記載の装置。 - 【請求項20】マスクと被露光基板とを同期して動かし
ながら、前記マスクに形成されたパターンを用いて前記
被露光基板を走査露光する露光装置において、 前記走査露光のために前記マスクを動かす第1駆動機構
と、 前記走査露光のために前記被露光基板を動かす第2駆動
機構と、 前記被露光基板を走査露光するために、前記マスクの動
きと前記被露光基板の動きとが同期するように、前記第
1駆動機構と前記第2駆動機構とを制御する制御系と、 前記マスクの動く速度と前記被露光基板の動く速度との
速度差を検出する検出系と、 を備えたことを特徴とする露光装置。 - 【請求項21】前記検出系は光干渉方式を用いて前記速
度差を検出することを特徴とする請求項20に記載の装
置。 - 【請求項22】前記検出系は、前記マスクに形成された
回折格子と前記被露光基板に形成された回折格子とを用
いて前記速度差を検出することを特徴とする請求項20
に記載の装置。 - 【請求項23】マスクに形成されたパターンを用いて被
露光基板を走査露光する露光装置において、 前記マスクを動かすための第1駆動機構と、 前記被露光基板を動かすための第2駆動機構と、 前記被露光基板を走査露光するために、前記マスクの動
きと前記被露光基板の動きとが同期するよう前記第1駆
動機構と前記第2駆動機構とを制御する制御系と、 前記マスクのパターンの像を前記被露光基板上に投影す
る投影光学系と、 前記マスクのパターンから発生する異なる次数の回折光
が、前記投影光学系に瞳の中心から偏心した位置を対称
な関係で通過するように、前記マスクに照明光束を傾け
て入射させる光学部材と、 を備えたことを特徴とする露光装置。 - 【請求項24】マスクに形成されたパターンを用いて被
露光基板を走査露光する露光装置において、 前記マスクを動かすための第1駆動機構と、 前記被露光基板を動かすための第2駆動機構と、 前記被露光基板を走査露光するために、前記マスクの動
きと前記被露光基板の動きとが同期するよう前記第1駆
動機構と前記第2駆動機構とを制御する制御系と、 前記マスクのパターンの像を前記被露光基板上に投影す
る投影光学系と、 第1の照明光束によって前記マスクのパターンから発生
する次数mの回折光と第2の照明光束によって前記マス
クのパターンから発生する次数n(n≠m)の回折光と
が前記投影光学系の瞳上で同じ位置を通過するように、
前記第1照明光束と前記第2照明光束とを互いに異なる
方向から前記マスクに傾けて入射させる光学部材と、 を備えたことを特徴とする露光装置。 - 【請求項25】前記第1照明光束と前記第2照明光束と
を一組として、 前記光学部材は2組の照明光束を前記マスクに入射させ
ることを特徴とする請求項24に記載の装置。 - 【請求項26】前記光学部材は、前記第1照明光束と前
記第2照明光束の交差角を調整可能であることを特徴と
する請求項24または25に記載の装置。 - 【請求項27】パルス発振される照明光をマスクと基板
とに導くとともに、前記マスクと前記基板とを同期して
動かすことにより、前記マスクに形成されたパターンを
用いて前記被露光基板を走査露光する露光方法におい
て、 前記マスクを動かすための第1駆動機構と、 前記被露光基板を動かすための第2駆動機構と、 前記照明光を前記マスクに導くとともに、前記マスク上
における照明領域の照度分布を前記マスクの動く方向の
エッジで傾きを有するように規定する照明系と、 前記照度分布を有するパルス発振型の照明光で前記被露
光基板上の各点が複数回露光されるように、前記第1駆
動機構と前記第2駆動機構とを制御する制御系と、 を備えたことを特徴とする露光装置。 - 【請求項28】前記照明光はパルス発振毎に強度ばらつ
きを有することを特徴とする請求項27に記載の装置。 - 【請求項29】前記マスクのパターンの像を前記被露光
基板上に投影する投影光学系と、 第1の照明光束によって前記マスクのパターンから発生
する次数mの回折光と第2の照明光束によって前記マス
クのパターンから発生する次数n(n≠m)の回折光と
が前記投影光学系の瞳上で同じ位置を通過するように、
前記第1照明光束と前記第2照明光束とを互いに異なる
方向から前記マスクに傾けて入射させる光学部材と、 をさらに備えたことを特徴とする請求項27または28
に記載の装置。 - 【請求項30】前記マスクのパターンの像を前記被露光
基板上に投影する投影光学系と、 第1の照明光束によって前記マスクのパターンから発生
する次数mの回折光と第2の照明光束によって前記マス
クのパターンから発生する次数n(n≠m)の回折光と
が前記投影光学系の瞳上で同じ位置を通過するように、
前記第1照明光束と前記第2照明光束とを互いに異なる
方向から前記マスクに傾けて入射させる光学部材と、 をさらに備えたことを特徴とする請求項27または28
に記載の装置。 - 【請求項31】前記照明系は、前記光学部材と前記マス
クとの間に、前記マスク上における照明領域をスリット
状に規定する規定部材を有することを特徴とする請求項
30または30に記載の装置。 - 【請求項32】前記マスクのパターンの像を前記被露光
基板上に投影するための投影光学系と、 前記マスクのフォーカス合わせのための情報を検出する
第1センサと、 前記被露光基板のフォーカス合わせのための情報を検出
する第2センサと、 前記第1センサと前記第2センサからの検出信号に基づ
いて、前記マスクと前記被露光基板との相対的な位置関
係を調整するフォーカス制御系と、 を備えたことを特徴とする請求項27から31のいずれ
か一項に記載の装置。 - 【請求項33】前記マスクのレベリング機構をさらに備
えたことを特徴とする請求項32に記載の装置。 - 【請求項34】前記マスクの動く速度と前記被露光基板
の動く速度との速度差を検出する検出系をさらに備えた
ことを特徴とする請求項27から33のいずれか一項に
記載の装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03343257A JP3141471B2 (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | ディスク媒体の製造方法、及び製造装置、並びに露光方法及び露光装置 |
| US07/992,772 US5289231A (en) | 1991-12-25 | 1992-12-18 | Apparatus for manufacturing disc medium |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03343257A JP3141471B2 (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | ディスク媒体の製造方法、及び製造装置、並びに露光方法及び露光装置 |
Publications (2)
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