JP3141711B2 - ねじ加工装置及びねじ加工方法 - Google Patents

ねじ加工装置及びねじ加工方法

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JP3141711B2 JP06285106A JP28510694A JP3141711B2 JP 3141711 B2 JP3141711 B2 JP 3141711B2 JP 06285106 A JP06285106 A JP 06285106A JP 28510694 A JP28510694 A JP 28510694A JP 3141711 B2 JP3141711 B2 JP 3141711B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タップ盤に代表される
ねじ加工装置及びねじ加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】被加工物にねじ加工工具(以下、タップ
と称する)を用いてねじ山を加工する場合、タップの食
いつき部で創成されたねじ溝に完全ねじ部が導かれるこ
とで、一定のねじ山のピッチを持ったねじが創成され
る。
【0003】従来、数値制御装置(以下、NC装置と称
する)を適用したねじ加工装置におけるタッピング動作
の制御は、タップのピッチPと主軸の回転速度との積が
送り軸(以下、Z軸と称する)の送り速度と一致するよ
うに制御していた。
【0004】つまり、ピッチPと主軸の回転位置の積が
Z軸の位置と一致するように制御していた。ここでは、
送り軸に対する主軸回転の追従性(または主軸回転に対
する送り軸の追従性)をいかに向上させるかが一つの課
題であった。
【0005】そこで、実際の送りの移動量を検出し、そ
の移動量に従って回転モータを駆動するもの(特開昭6
0−155319号公報)とか、送り速度及び送り加速
度から回転指令値を演算するもの(特開昭63−251
121号公報)などの装置が提案されている。
【0006】これらの装置は送りと回転との同期精度が
高いため、精度よいねじ加工ができる。
【0007】以下、図5を参照して従来技術のねじ加工
装置の構成及び動作を説明する。
【0008】ねじ加工装置の機械本体1は立て型のタッ
プ盤をなすものであり、基台2に直立配置したコラム3
にスライダ4を介して主軸ヘッド5が上下に摺動自在に
支持され、主軸ヘッド5はボールねじ6に係合されてい
る。ボールねじ6はACサーボモータからなる送りモー
タ7に連結されて回転駆動され、主軸ヘッド5を昇降す
る。送りモータ7には、回転速度を検出するタコゼネレ
ータ8と、回転位置を検出するパルスゼネレータ9とが
設けられている。パルスゼネレータ9は主軸ヘッド5の
送り位置を検出する送り位置検出手段をなす。
【0009】主軸ヘッド5には主軸11が回転自在に軸
支えされ、回転モータ12により回転駆動される。回転
モータ12はACサーボモータからなり、回転速度を検
出するタコゼネレータ13と、回転位置を検出するパル
スゼネレータ14が設けられている。
【0010】主軸11の下端にはタップ工具15がタッ
パーを介することなく直接取り付けられ、下穴16のあ
けられた被加工物17にねじ加工を施す。
【0011】主軸ヘッド5を上下する送り系(Z軸と称
する)の制御回路について説明する。
【0012】入力装置21から入力されたデータに基づ
き、演算器22において送り指令値Zが演算され、送り
速度に応じたパルス列として送り偏差カウンタ23に出
力される。送り偏差カウンタ23には位置フィードバッ
クとして、送りモータ7の回転角に応じたパルスがパル
スゼネレータ9から入力される。送り偏差カウンタ23
では送り指令値Zとパルスゼネレータ9で検出された機
械の送り位置zとの偏差E(Z)=Z−zを演算し、そ
の送り偏差E(Z)を速度指令として送りサーボアンプ
24に出力する。送りサーボアンプ24には速度フィー
ドバック信号としてタコゼネレータ8からの実際の速度
に応じた信号v(z)が入力され、速度ループ系を構成
して送りモータ7を駆動する。
【0013】次に、主軸11を回転制御する回転系(R
軸と称する)の制御回路について説明する。回転系で
は、回転指令値Rが入力装置21から直接与えられるの
ではなく、送り指令値Zから算出され制御される。
【0014】演算器22からの送り指令値Zは加速度演
算器25に入力される。加速度演算器25では単位時間
当たりの送り指令値ΔZから送りの加速度A(Z)=d
/dt*ΔZを演算し、その加速度A(Z)を加算器2
6に出力する。加算器26のもう一方の入力には、パル
スゼネレータ9からの送りフィードバックパルスが入力
される。加算器26では、単位時間当たりの実際の送り
量Δzと送り指令値Zの加速度A(Z)を加算し、回転
指令演算器27に出力する。単位時間当たりの送り量Δ
zは実際の送り速度v(z)に対応した値になるから、
加算器26の出力は送りの速度と加速度を加え合わせた
もの(Δz+d/dt*ΔZ)になる。回転指令値演算
器27では、あらかじめ入力装置21から入力され演算
器22を経由して与えられるねじ加工のピッチPとボー
ルねじ6のリードLから、加算器26の出力をL/P倍
し回転指令値R1=L/P*(Δz+d/dt*ΔZ)
を算出する。
【0015】回転指令値演算器27から出力される回転
指令値R1は、送り速度と加速度を加え合わせたものに
相当する値となるから、主軸ヘッド5のこれからの移動
を予測した回転指令値になる。そして、この回転指令値
R1は加算器28を経由して回転サーボアンプ29に出
力される。
【0016】加算器28では回転指令値R1の補正が行
われる。すなわち、主軸11の回転位置rを検出するパ
ルスゼネレータ14からのパルスは回転偏差カウンタ3
0に入力される。一方、送り量zを検出するパルスゼネ
レータ9からのパルスは回転補正演算器31に入力さ
れ、ねじ加工のねじピッチPとボールねじのリードLと
から送り量zをL/P倍し、送り量zに相当する回転補
正値r(z)=L/P*zを演算して回転偏差カウンタ
30に出力する。回転偏差カウンタ30では、上記回転
補正値r(z)と主軸11の回転位置rとの回転偏差E
(r)を演算し、加算器28に出力する。加算器28で
は、回転指令値演算器27からの回転指令値R1を回転
偏差E(r)により補正し、補正された回転指令値R
(E)=R1+E(r)を回転サーボアンプに29に出
力する。
【0017】回転サーボアンプ29には速度フィードバ
ック信号として、タコゼネレータ13からの速度に応じ
た信号v(r)が入力され、速度ループ系を構成して回
転モータ12を補正された回転指令値R(E)に従って
駆動する。
【0018】入力装置21からねじのピッチ、送りのス
トローク(タップ深さ)、送り速度などのデータを入力
することにより、送りモータ7が駆動され、送りモータ
7に従動して回転モータ12が同期して回転駆動され、
ねじ加工が行われる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ねじ加工装置においては、ねじ加工の開始時点つまり被
加工物にタップが食い込むとき、およびねじ加工中など
に、被加工物とタップの間にZ軸方向の負荷(以下、Z
軸方向の負荷を負荷と称する)が発生する。この負荷を
負荷Faとすると、負荷Faはタップの種類により異な
るが、例えば転造タップを使用する場合、200kgf
もの値になる場合がある。この負荷Faにより、被加工
物や主軸などにはZ軸方向に「たわみ」が生じる。負荷
Faと「たわみ」には比例関係があり、負荷が発生する
と「たわみ」を生じる。また逆に「たわみ」を生じてい
る場合は、負荷が発生している。
【0020】そして、従来のように、ピッチPと主軸の
回転速度との積を送り軸の送り速度と一致するように制
御してねじ加工する場合は、タップがねじ溝に導かれる
場合と同じように主軸と送り軸は移動する。言い替える
ならば、ねじ溝に完全ねじ部が導かれない場合でも、一
定のねじ山のピッチを持ったねじが創成されるように主
軸と送り軸は移動する。そのため、ねじの加工中(以
下、往路と称する)や、ねじの加工後主軸を反転させて
タップを加工前の位置に戻すとき(以下、復路と称す
る)に負荷Faは除去されない。
【0021】なぜならば、往路では、被加工物にタップ
が食い込むときに発生した負荷Faにより生じた「たわ
み」を含む状態で始めのねじ溝が創成される。タップは
このねじ溝に導かれて移動しようとする。主軸と送り軸
もタップがこのねじ溝に導かれたように移動するため、
両者の間に移動量の差はない。そのため往路では始めに
発生した「たわみ」を常に含んだ状態でねじが創成され
る。言い替えるならば、始めに負荷Faが発生すると、
往路の間、負荷Faは常に維持されていることになる。
復路では、往路で創成された「たわみ」を含んだねじ溝
に沿ってタップが戻る。そのため「たわみ」が生じ、負
荷Faが発生する。
【0022】以上のような負荷Faにより次のような問
題点を生じる。一つは被加工物の厚さが薄い場合、負荷
Faにより被加工物が変形する恐れがあることである。
もう一つはこの負荷Faにより、被加工物とタップの刃
の前面または後面が強く押しつけられた状態でねじ加工
するため、タップの刃の前面または後面の摩耗を引き起
こし、タップの寿命が短くなることである。それ故、タ
ップの限界に近いような高速加工もできなくなる。
【0023】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、その目的は、負荷Faを低減さ
せることにより、被加工物の損傷を防ぎ、また工具寿命
を長くすることができ、更に、タップの限界に近いよう
な高速加工を可能にすることのできるねじ加工装置及び
ねじ加工方法を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の請求項1のねじ加工装置は、被加工物とねじ
加工工具とを相対的に一軸線の回りに回転させる回転駆
動手段と、一軸線と同方向に被加工物とねじ加工工具と
を相対的に移動させる送り駆動手段とを備え、ねじ加工
工具のねじピッチと回転駆動手段の回転速度の積を送り
駆動手段の送り速度とを一致させるようにして被加工物
にねじ溝を形成するねじ加工装置において、送り駆動手
段の送り方向における負荷を検出する負荷検出手段と、
その負荷検出手段によって検出された負荷に応じて、ね
じピッチと回転速度と送り速度との少なくとも1つの値
を補正する補正手段とを備えている。
【0025】また、請求項2のねじ加工装置は、補正手
段が負荷検出手段によって検出された負荷が低減するよ
うにねじピッチと前記回転速度と前記送り速度との少な
くとも1つの値を補正する。
【0026】そして、請求項3のねじ加工装置は、ねじ
加工工具のねじピッチを入力するねじピッチ入力手段を
備え、補正手段が検出された負荷に応じてねじピッチ入
力手段から入力されたねじピッチを補正し、送り駆動手
段の送り速度が補正されたねじピッチと回転駆動手段の
回転速度の積に一致させられる。
【0027】更に、請求項4のねじ加工方法は、ねじ加
工工具の回転速度とねじ加工工具のねじピッチとの積
を、被加工物とねじ加工工具との相対送り速度に一致さ
せるようにして被加工物にねじ溝を形成するねじ加工方
法において、ねじ加工工具に加わる負荷を検出するステ
ップと、検出された負荷に応じてねじピッチと回転速度
と相対送り速度との少なくとも1つの値を補正するステ
ップとを備えている。
【0028】
【作用】上記の構成を有する本発明の請求項1のねじ加
工装置においては、負荷検出手段が送り駆動手段の送り
方向における負荷を検出すると、補正手段がその負荷検
出手段によって検出された負荷に応じて、ねじピッチと
回転速度と送り速度との少なくとも1つの値を補正し、
その補正された値に従って、ねじ加工工具のねじピッチ
と回転駆動手段の回転速度の積を送り駆動手段の送り速
度とを一致させるようにねじ溝を形成する。
【0029】また、請求項2のねじ加工装置において
は、補正手段が負荷検出手段によって検出された負荷が
低減するようにねじピッチと前記回転速度と前記送り速
度との少なくとも1つの値を補正する。
【0030】そして、請求項3のねじ加工装置において
は、ねじピッチ入力手段がねじ加工工具のねじピッチを
入力すると、補正手段が検出された負荷に応じてねじピ
ッチ入力手段から入力されたねじピッチを補正し、送り
駆動手段の送り速度が補正されたねじピッチと回転駆動
手段の回転速度の積に一致させられる。
【0031】更に、請求項4のねじ加工方法において
は、ねじ加工工具に加わる負荷を検出すると、検出され
た負荷に応じて、ねじピッチと回転速度と相対送り速度
との少なくとも1つの値を補正して、ねじ加工工具の回
転速度とねじ加工工具のねじピッチとの積を、被加工物
とねじ加工工具との相対送り速度に一致させるようにし
て被加工物にねじ溝を形成する。
【0032】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。
【0033】図1は本実施例の構成を示すブロックずで
あり、従来技術の構成と同一の構成については同一の符
号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0034】入力装置21は、ねじピッチ入力手段に相
当し、主軸11の下端に取り付けられたタップ工具15
のねじピッチPを入力して、そのねじピッチPに関する
データを演算器22に供給するように構成されている。
そして、演算器22は、送りモータ7を駆動するための
送り指令値Zを偏差カウンタ23に供給すると共に、ね
じピッチPを補正器42に供給するように構成されてい
る。
【0035】補正器42は、補正手段に相当し、入力さ
れたねじピッチPを後述する負荷検出器41によって検
出された負荷に応じて新たな補正ピッチP1に補正し
て、回転指令値演算器27、回転補正演算器31に供給
するように構成されている。
【0036】次に、負荷検出器41について説明する
と、負荷検出器41は、送りモータ7を駆動するために
送りサーボアンプ24から出力される電流、電圧を受
け、その入力された電流、電圧より負荷を求め補正器4
2に出力するように構成されている。
【0037】負荷検出器41の負荷の検出方法は例えば
次のようになる。空切削(被加工物がない場合の運転)
時の電流、電圧値を0とした場合に現在入力されている
値はいくつになるのかというように相対値を求める。つ
まり、負荷検出器41はタップ加工により発生した負荷
を補正器42に出力することになる。従って、負荷検出
器41が送り方向の負荷を検出する負荷検出手段とな
る。
【0038】補正器42は負荷検出器41からの値に応
じピッチPを補正し変更されたピッチP1を出力する。
補正器42のピッチPの補正方法は例えば次のようにな
る。演算器22より入力したピッチPを負荷検出器41
の値がプラス方向であれば小さくし、マイナス方向であ
れば大きくするように補正する。また、検出した負荷の
値と補正する量の関係は予め実験等により求めておき補
正器42に入力されている。こうして、補正器42から
補正されたピッチP1が出力される。具体的に数値に置
き換えると、負荷が+100kgfの時補正量は−0.
01mmとなり、ピッチPが2.00mmの時ピッチP
1は1.99mmとなる。補正器42は負荷検出手段か
らの値によりねじピッチ入力手段より入力されたねじピ
ッチを変更するねじピッチ補正手段となる。
【0039】図2は本装置を用いてねじ加工を行う場合
の負荷の発生について、模式的に表した図であり、この
図2を用いて負荷の発生状況を説明する。この図2で
は、Z軸の上方をプラス、下方をマイナスとし、負荷F
aがZ軸のマイナス方向に働く場合を想定している。ま
た、説明をわかりやすくするため、回転速度が一定状態
の場合について説明する。
【0040】ピッチPと回転速度の積を送り速度と一致
するように制御すると負荷Faがマイナス方向に発生す
る。負荷検出によりピッチP1がピッチPよりΔP(補
正量)だけ小さくなった場合、つまり、主軸一回転当た
りのねじ溝51に導かれるタップの移動量と送り移動量
の差がΔPが生ずると、被加工物17にはZ軸のプラス
方向に新たな、負荷Fbが働く。また、実際に発生する
負荷Fcは負荷Faと負荷Fbを加算した値である。そ
れ故、負荷Faと負荷Fbは逆方向に発生し互いに打ち
消し合うため、被加工物17やタップ15にかかる実際
の負荷Fcは低減する。
【0041】以上説明したこれらの制御回路は、マイク
ロコンピュータを用いた内部演算処理として実現され
る。
【0042】以上説明したように、本実施例において
は、補正器42にて、入力装置21から入力されたピッ
チPを負荷検出器41の値に応じて補正を行い、この補
正されたピッチP1と回転駆動手段の回転速度の積を送
り駆動手段の送り速度と一致させるよう制御する。それ
故、被加工物にねじが食いついた時や、加工中に発生す
る負荷Faを打ち消す負荷Fbを発生し、被加工物やタ
ップにかかる実際の負荷は低減する。この結果、被加工
物の損傷を防ぎ、また工具寿命を長くでき、タップの限
界に近いような高速加工も可能になる。
【0043】なお、本発明は上記の実施例に限定される
ものでなく、負荷検出器41の入力を送りサーボアンプ
24からとるのでなく、基台2と被加工物17の間に検
出器を設け負荷検出してもよい。
【0044】また、本実施例においては、負荷検出器4
1が検出した負荷を補正器42に出力し、補正器42に
よってピッチPをピッチP1に補正するように構成され
ているが、次に示すように構成してもよい。
【0045】まず、図3を参照して送り速度を補正する
場合を説明する。
【0046】パルス補正器50、51、52は、入力パ
ルスを負荷に応じて補正して出力するものである。
【0047】そして、負荷が発生し、送りモータ7の送
り速度を上げるように補正する場合、パルス補正器52
では負荷に応じたパルスが挿入され、実際の送り速度が
上がる。この時、回転速度は変えてはいけないため、パ
ルス補正器50、51では、パルス補正器52に挿入し
たパルス数と同じ数だけパルス数を減じる。
【0048】即ち、パルス補正器50、51とパルス補
正器52の補正する符号は常に反転する。この理由は、
主軸11の回転速度は、Z軸の送り速度により発生して
いるため、送り速度を負荷による補正を加えると同時に
主軸の回転速度も変化するためである。
【0049】よって負荷Faが発生すると、パルス補正
器52により送り速度が補正され、更に回転速度は、パ
ルス補正器50、51により一定に保たれる。よって、
負荷Faを打ち消す負荷Fbを発生し、実際の負荷Fc
は低減する。
【0050】次に、図4を参照して主軸11の回転速度
を補正する場合を説明する。
【0051】パルス補正器53、54は入力パルスを負
荷に応じて補正し出力するものである。
【0052】そして、負荷が発生し、主軸11の回転速
度を上げるように補正する場合、パルス補正器54では
負荷に応じたパルスが挿入され、実際の回転速度が上が
る。この時、回転偏差カウンタ30の値が補正した分だ
け大きくなってしまうのを防ぐため、パルス補正器53
では、パルス補正器54に挿入したパルス数と同じ数だ
けパルス数を減じる。即ち、パルス補正器53とパルス
補正器54の補正する符号は常に反転する。この理由
は、回転偏差カウンタ30は、回転補正値r(z)と主
軸11の回転位置rとの回転偏差E(r)を演算するた
め、送り速度を変化させず回転速度のみ負荷による補正
を加え、主軸11の回転速度が変化すると回転偏差E
(r)の値が補正した分大きくなるためである。
【0053】よって負荷Faが発生すると、パルス補正
器54により回転速度が補正され、更に回転偏差E
(r)は、パルス補正器53により一定に保たれる。よ
って、負荷Faを打ち消す負荷Fbを発生し、実際の負
荷Fcは低減する。
【0054】そして、これらのピッチ、送り速度、回転
速度の補正を組み合わせてもよいし、1つのみを単独で
補正するようにしてもよい。
【0055】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明のねじ加工装置及びねじ加工方法においては、負荷
Faを低減させることにより、被加工物の損傷を防ぐこ
とができ、また工具寿命が長くなるという効果がある。
また、タップの限界に近いような高速加工が可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示すブロック図である。
【図2】本実施例のねじ加工を行う場合の負荷の発生に
ついて模式的に示した図である。
【図3】本発明の第1変形例を示すブロック図である。
【図4】本発明の第2変形例を示すブロック図である。
【図5】従来技術の実施例を示したブロック図である。
【符号の説明】
7 送りモータ 11 主軸 12 回転モータ 15 タップ 17 被加工物 21 入力装置 22 演算器 23 偏差カウンタ 28 加算器 41 負荷検出器 42 補正器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23G 1/16

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物とねじ加工工具とを相対的に一
    軸線の回りに回転させる回転駆動手段と、前記一軸線と
    同方向に被加工物とねじ加工工具とを相対的に移動させ
    る送り駆動手段とを備え、ねじ加工工具のねじピッチと
    回転駆動手段の回転速度の積を送り駆動手段の送り速度
    とを一致させるようにして被加工物にねじ溝を形成する
    ねじ加工装置において、 前記送り駆動手段の送り方向における負荷を検出する負
    荷検出手段と、 その負荷検出手段によって検出された負荷に応じて、前
    記ねじピッチと前記回転速度と前記送り速度との少なく
    とも1つの値を補正する補正手段とを備えたことを特徴
    とするねじ加工装置。
  2. 【請求項2】 前記補正手段は、前記負荷検出手段によ
    って検出された負荷が低減するように前記ねじピッチと
    前記回転速度と前記送り速度との少なくとも1つの値を
    補正することを特徴とする請求項1記載のねじ加工装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ねじ加工工具のねじピッチを入力す
    るねじピッチ入力手段を備え、 前記補正手段は、検出された負荷に応じて前記ねじピッ
    チ入力手段から入力されたねじピッチを補正し、 前記送り駆動手段の送り速度は、補正されたねじピッチ
    と前記回転駆動手段の回転速度の積に一致させられるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載のねじ加工装置。
  4. 【請求項4】 ねじ加工工具の回転速度とねじ加工工具
    のねじピッチとの積を、被加工物とねじ加工工具との相
    対送り速度に一致させるようにして被加工物にねじ溝を
    形成するねじ加工方法において、 前記ねじ加工工具に加わる負荷を検出するステップと、 検出された負荷に応じて、前記ねじピッチと前記回転速
    度と前記相対送り速度との少なくとも1つの値を補正す
    るステップとを備えたことを特徴とするねじ加工方法。
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