JP3142028B2 - 光減衰器 - Google Patents

光減衰器

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JP3142028B2
JP3142028B2 JP04258336A JP25833692A JP3142028B2 JP 3142028 B2 JP3142028 B2 JP 3142028B2 JP 04258336 A JP04258336 A JP 04258336A JP 25833692 A JP25833692 A JP 25833692A JP 3142028 B2 JP3142028 B2 JP 3142028B2
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正夫 橘
信雄 鈴木
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/26Optical coupling means
    • G02B6/264Optical coupling means with optical elements between opposed fibre ends which perform a function other than beam splitting
    • G02B6/266Optical coupling means with optical elements between opposed fibre ends which perform a function other than beam splitting the optical element being an attenuator

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  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
  • Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光ファイバーによる
信号伝送を用いて通信やセンシングを行う産業分野にお
いて、光受信器に入力される光信号パワーが大きすぎる
場合に伝送線路中に挿入して光信号パワーを低下させる
光減衰器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光ファイバー伝送系用の光減衰器
は何種類も提案され、製品としても既に製造・販売され
ているが、その動作原理は大別して二種類に分けられ
る。第一類は入力用ファイバーと出力用ファイバーとの
間に光パワーを減衰させる要素部品を挿入したものであ
る。この場合、この減衰用部品と入出力ファイバーを光
学的に結合するための部品が通常必要となるが、この光
学的結合はなるべく結合損失が少なくなるように理想的
結合に近いものとし、所定の光減衰量は減衰要素部品の
みで発生するようにするのが普通である。
【0003】図3に示したのは、このような構成を持つ
代表的な光減衰器の一例の、ファイバーを通る中心面で
の断面図である。この例においては、減衰用要素部品と
してNDフィルター12を用い、外部に接続される入出
力ファイバー1および2とこのNDフィルターとの光学
的結合には、結合用の短尺ファイバー3および3’を使
用しているが、光学結合用要素部品としてレンズ系を使
用するものも多い。この例では、外部入出力ファイバー
の機械的着脱を可能とするために、入出力ファイバー
1、2及び短尺ファイバー3、3’はそれぞれフェルー
ル4、5、6、6’の中に心出しして保持され、1と
3、2と3’、3と3’との整列はそれぞれフェルール
と嵌合するスリーヴ8、9’、9によって実現される。
この例では、スリーヴ8は光減衰器には属さず、外部の
コネクターに属している。光減衰器その物には属さず、
外部から接続される部品であるスリーヴ8、入出力ファ
イバー1、2及びフェルール4、5は、図3においては
破線によって、光減衰器と接続された状態を概念的に示
している。
【0004】これらのフェルール・スリーヴ嵌合機構に
よって、入出力ファイバー1及び2と短尺ファイバー3
及び3’との結合並びにNDフィルター12と短尺ファ
イバー3及び3’との結合を低損失な物にする工夫がな
されている。7は3の側に雄(プラグ)、3’の側に雌
(リセプタクル)の締結機構を備えた筺体であり、11
は雄側のカップリングナット、10は筺体内に短尺ファ
イバーやNDフィルターなどの内部構造を浮動構造とし
て保持するためのコイルスプリングである。
【0005】第二類は独立した減衰要素部品を用いず、
入出力ファイバーとの光学的結合系をわざと結合損失の
大きいものにして、それだけで所定の光減衰量を得るも
のである。そのような構成を持つ光減衰器の代表的な例
の、ファイバーを通る中心面での断面図を図4に示す。
この例では、外部の入力ファイバー1および出力ファイ
バー2との間に結合用の短尺ファイバー3および3’を
使用しているのは図3に示した例と同じであるが、この
短尺ファイバーの向かい合う結合端面の間に間隙を設け
て、意図的に結合損失が生じるようになっている。その
他の部分は図3に示した例と同等である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、第一類の構成
に置いて従来用いられていた減衰要素部品は、特に光フ
ァイバーの伝播モードとの整合性を考えて作られたもの
ではないために、これを入出力間に挿入する事によって
必然的に結合損失を生ずる。この結合損失は、NDフィ
ルターなどが持つ固有の減衰性とは別のもので、入力光
が減衰要素を通過して出力ファイバーに再結合する際に
伝播モードには結合せず、放射モードや漏洩モードに結
合する為に発生するものである。
【0007】図3に示した例で云えば、NDフィルター
12は導波路的な構造を持たないため、入力側短尺ファ
イバー端面から出射した光ビームはNDフィルター伝播
中に光ファイバーのNAに対応した広がり角で拡散し、
他方の短尺ファイバーに入射する時点ではそのビーム径
は入射側短尺ファイバーのモードフィールド径に比べて
大きくなっており、短尺ファイバー伝播モードに結合す
る成分の他に、放射モードや漏洩モードに結合する成分
が発生する。この部分に無限系レンズ2個を挿入した、
いわゆるコリメーターレンズ系を用いたとしても、ND
フィルター表面での屈折作用、レンズ収差や結像系の組
立誤差などにより、大なり小なりの結合損失が生じる事
は同じである。従って、このような光減衰器による減衰
量は、減衰要素固有の減衰量と出力ファイバーの伝播モ
ード以外のモードに結合するために生ずる結合損失との
和(減衰量をdB単位で測った場合)になるが、前者は
NDフィルターなどの減衰要素部品固有の値であるた
め、所定の値に設計・製造する事は比較的容易である。
【0008】しかし、後者の結合損失はファイバー再結
合時の種々のモードへの分配比に支配されるため、透過
光の再結合条件によって決まり、要素部品の固有の量と
して制御できる量ではない。この透過光の再結合条件は
入出力両ファイバーのNA・モードフィールド径等の構
造パラメーター、入力ファイバーの種々のモードへの光
パワー分布、入力光の波長、両ファイバーの相対位置等
多くの要因によって変化し、製造時に所定の値に合わせ
込むのが難しいのみならず、使用時の入力モード励振条
件、環境温度、出力ファイバーの光減衰器への接続条件
等によって左右される。このため一定の減衰量を安定し
て維持するのが難しく、このような減衰要素部品透過後
の再結合損失は極力抑え、減衰量は要素部品固有の減衰
率によって決まるようにする事が望ましい。
【0009】実際によく使用されている、両端にコネク
ター締結機構を備えかつコンパクトな寸法に形成されて
いる製品においては、さらに不安定な要因が加わる。こ
のような製品では、図3の例に挙げたように入出力側の
光学的結合に短尺ファイバー3及び3’を用いる構成が
多く見られるが、この短尺ファイバー3及び3’は本
来、機械的に着脱される入出力ファイバー1及び2と減
衰要素部品12との光学的結合条件を安定させるために
挿入されるものである。ファイバーと減衰要素部品との
結合は、着脱しない短尺ファイバーとの間で行う事によ
り前述の結合損失の変動を抑える。
【0010】機械的着脱は、短尺ファイバーと入出力フ
ァイバーとの間で行う。互いにモード的な整合性を持つ
光ファイバー間の結合に対しては、機械的着脱について
も比較的安定な光コネクター部品が既に得られており、
これを利用するわけである。しかしながら、短尺のファ
イバーに於いては漏洩モードや放射モードもクラッドの
中を伝播し、あまり損失を被らない内に本来失われる筈
の光パワーが他端に到達してしまう。
【0011】図3の例のような構成では、短尺ファイバ
ーの長さは10mm内外で、クラッド中を伝播するモー
ドの損失は殆ど期待できない。出力側短尺ファイバーと
外部出力ファイバーとの間の結合が理想的なものであれ
ば、短尺ファイバーコアの伝播モードは出力ファイバー
コアの伝播モードに、クラッド中の光は出力ファイバー
のクラッド中の漏洩または放射モードに結合し、短尺フ
ァイバーに入る時点でコア伝播モードに結合しなかった
部分は、通常長尺である出力ファイバーのクラッド中を
伝わる内に、減衰を被って結局失われる。
【0012】ところが、短尺ファイバーと出力ファイバ
ーとの結合は一般には理想的ではなく、この結合部分で
モード変換が多少なりとも発生する。この場合、短尺側
コアモードが出力側漏洩ないし放射モードに変換して損
失となる部分だけがコネクターでは注目されているが、
実はその逆、つまり短尺側漏洩ないし放射モードが出力
側伝播モードに入って、見かけ上失われていたクラッド
中の光が失われずに再度出力として現れる現象も発生し
得る。短尺ファイバーと出力ファイバーとの間の結合
は、機械的に着脱可能とするために結合条件を厳密に一
定とする事が困難であり、モード変換係数が着脱する度
に変動するのを避け難い。その結果出力パワーも変動す
る事になり、安定した減衰量を得るのは容易ではない。
【0013】第二類の構成による場合には状況は更に悪
化する。この構成では要素部品固有の減衰量によって決
まる部分がなく、すべての減衰量は入出力ファイバー間
に挿入される結合系の結合損失によってのみ与えられ
る。本質的に不安定なために極力抑えるべき結合損失そ
のものを積極的に利用するため、当然前に述べたような
結合損失を決める要因の変化によって、減衰量が大きく
左右される事になり、安定な減衰量を維持する事はます
ます困難になる。特に、結合要素として短尺ファイバー
を用いる場合には、出射側の短尺ファイバーへの結合時
に失われるパワーはそのほとんどが短尺ファイバーの漏
洩モードないし放射モードに入り、クラッド中を伝わっ
て前述のようにかなりの部分が損失を被らずに他端に到
達する。
【0014】例えば、図4に挙げた例では、実際の応用
で要求されるような、数dBから20dB程度までの減
衰量を得るために必要な短尺ファイバー3及び3’の間
隙の長さは、シングルモードファイバーに関してはせい
ぜい1mm以下であり、片方の短尺ファイバーから出射
した光ビームの他方の短尺ファイバー端面におけるファ
ーフィールド径は100μm程度にしかならず、通常の
125μm径のファイバーを使用する限りは、全てファ
イバー内に入射してしまう。このうちクラッドに入った
成分も、前述のように、10mm程度の短尺ファイバー
においては殆ど減衰せず、短尺ファイバー他端に現れ
る。減衰器の設定減衰量が大きい(例えば10dB以
上)場合には、本来の減衰を被った部分、すなわち短尺
ファイバー伝播モードに入ったエネルギーは、クラッド
中を伝わってくる部分より小さい事さえ有り得る。
【0015】このような場合には、出力ファイバーとの
コネクター結合部でのモード変換により、短尺ファイバ
ークラッドから再度出力ファイバー伝播モードに結合し
て出てくる量は、本来のコアのみを経由して出てくる量
に対して無視できない。特に、使用するファイバーがシ
ングルモードファイバーの場合には、モードの数が伝播
モードとしては縮退した基本モード2個しかないのに対
して、漏洩モードないし放射モードは無数にあるため、
短尺ファイバー伝播モードだけに結合するように減衰部
を構成するのは殆ど不可能で、相対的に大きな光エネル
ギーが漏洩ないし放射モードの方に結合してしまうこと
になり、伝播モード数と漏洩ないし放射モード数とのバ
ランスがそれほど片寄っていないマルチモードファイバ
ーに比べて、短尺ファイバークラッド経由の成分の寄与
が大きくなる。
【0016】例えば結合損失による減衰量が15dBに
設定されている場合、短尺ファイバーのコアを伝播して
出力ファイバーの伝播モードに出てくる光パワーは、入
力光に対して[(−15dB)−(コネクター部結合損
失)]であるが、通常コネクター部結合損失は、シング
ルモードファイバーについてでも、機械的着脱による変
動を受けても1dB以下に抑える事が出来るので、この
値は−15dBから−16dB付近となる。
【0017】一方、短尺ファイバークラッドに入ってク
ラッドを若干の損失を被りながら伝わり、コネクター部
でモード変換されて出力ファイバーの伝播モードに出て
くる光パワーは、入力光に対して[(短尺ファイバーク
ラッドモードへの結合係数)−(クラッドモードの短尺
ファイバー中での減衰率)+(出力ファイバー伝播モー
ドへの変換係数)]であるが、シングルモードファイバ
ーについての代表的な例では、第1項は−3dB、第2
項は6dB、第3項はコネクターの結合条件によって変
動が大きく、−30dBから−10dB程度の値で着脱
等によってばらつく。
【0018】つまり、精密な部品配置や環境変化に対し
て安定な固定法によって、内部の結合損失を15dB一
定に保てたとしても、短尺ファイバークラッド中を伝わ
ってコネクター部分で出力ファイバー伝播モードに結合
する量が、大きいときでは−19dBとなり無視できな
い。しかもこの量は機械的着脱などのコネクター部の変
動により大きく影響を受ける為、結果として得られる減
衰量の不安定を招く原因になる。
【0019】特に、近年用いられるようになったDFB
レーザーダイオード等の可干渉性の高い光信号源に対し
ては、短尺ファイバーのコアを伝播して出力ファイバー
の伝播モードに出てくる光成分と、短尺ファイバークラ
ッド中を伝わってコネクター部分で出力ファイバー伝播
モードに結合する光成分とは、可干渉性を保っているた
めに、この−16dB近辺のパワーと、−19dBから
−数十dBまで変動するパワーとは、互いに干渉し合う
ため、互いの位相差によって、重ね合わせられて出てく
るパワーは大きく変動する。この異なるモード間の位相
差は、光の波長や、環境温度の変動に伴う熱膨張・屈折
率変化によって、容易にπ以上変化し得るため、このよ
うな光源に対しての光減衰器の減衰量は、非常に不安定
になる。
【0020】このように、従来の光ファイバー用減衰器
に於いては、減衰要素部品固有の減衰率だけでは減衰率
を完全に制御する事が出来ず、光学的結合用の部品の相
対位置、入力ファイバーの励振条件、入力光の波長など
多くの要因によって左右され環境温度や機械的着脱によ
る変動を受け易い内部での光ファイバー結合損失が、全
体としての減衰率に無視できない程度寄与してくるとい
う欠点があった。
【0021】そこで、この発明の目的は、従来のこのよ
うな欠点を克服するため、内部での光ファイバー結合損
失を極力抑えた、環境温度の変動や入出力ファイバーの
機械的着脱に対しても減衰率が安定な光ファイバー用減
衰器を提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は光ファイバー用減衰器に於いて用いられ
る減衰要素部品として、減衰性をもった媒質でできた光
ファイバーを使用する事により、外部の入出力ファイバ
ーとの導波モードに関しての整合性を保ちながら所定の
減衰量を得、内部での結合損失を極力抑えて、減衰量の
安定が図れるようにした。
【0023】
【作用】上記のように構成された光減衰器においては、
減衰性の材料から作られた光ファイバーが内部の減衰要
素として働いて減衰量を発生させるが、この減衰量は、
材料自体の減衰率(コアとクラッドで材料が異なる場合
には減衰率のファイバー横断面内での分布)と、ファイ
バー中のモード分布で決まる。
【0024】前者は、減衰性媒質のドープ量やファイバ
ーの長さといった、要素部品固有の特性を制御する事に
よって、安定に制御する事が容易にできる。後者は、こ
の減衰性ファイバーが外部から接続された入力ファイバ
ーによってどのような条件で励振されるかで決まるが、
減衰性ファイバーを導波路構造として入出力ファイバー
と互換性のあるものに設計・製造する事が可能であり、
したがって入出力ファイバーとの結合部に於いてモード
変換が非常に起きにくい結合を達成する事が可能であ
る。
【0025】このような結合を実現する事によって、減
衰性ファイバーの励振条件を安定に制御する事ができる
ため、結果として減衰器の減衰量を安定にする事ができ
る。言葉を変えれば、減衰という機能と、入出力ファイ
バー間の光学的結合という機能が、減衰性ファイバーと
いう形で一体の要素で実現されているために、減衰性フ
ァイバー以外の、レンズ系やNDフィルター、ファイバ
ー結合のためだけに挿入される短尺ファイバーといった
付加的な要素部品を最小限に抑える事ができる。
【0026】したがって、これらの、入出力ファイバー
と導波路構造としての互換性が無い部品の挿入によって
必然的に発生する、内部でのファイバー結合損失を最小
限に止めて、減衰率の不安定を招く要因を少なく抑える
事が可能である。更に、特許請求項第2項に記載したよ
うに、減衰性ファイバーの減衰率分布を、クラッドに於
いてコアに於いてよりも高くなるようにした場合には、
このファイバーはクラッドを伝わるようなモードに対し
ての減衰率がコアの伝播モードに対するそれよりも高
い、一種のモードフィルターとしての作用を持つ事にな
る。
【0027】前の段落に述べたように、減衰要素部品と
して減衰性ファイバーを用いる事によって、内部に於け
る結合損失を最小限に止める事が可能ではあるが、それ
でも外部の入出力ファイバーとの結合部二箇所では多少
の結合損失を生じる事は免れない。特にこの結合部での
機械的着脱が必要な場合には、現在の光コネクターの技
術レベルではシングルモードファイバーに対して0.数
dBの損失が生じるのは避けられない。この損失分は前
述のように、殆どクラッド中を伝わるモードに入る。こ
のようにしてクラッド中を伝わる成分は、その量が入力
ファイバーの励振条件やコネクター部の接続条件によっ
て変動し、モード変換によって出力ファイバーの伝播モ
ードに再結合する割合も同様に変動するため、不安定要
素として寄与する事になる。
【0028】そこで請求項第2項のようにクラッドの減
衰率の高いファイバーを用いれば、モードフィルターと
しての作用によって、クラッド中を伝わる不安定な成分
は除かれ、コアでの減衰率で所定の減衰度を安定に制御
できるようになる。このような構成は、光減衰器を小さ
な寸法に実現しようとする場合、短尺のファイバーによ
っても有効にクラッド中を伝播する成分を除去できるた
め、非常に有効である。
【0029】このような構成をとれば、減衰器内部にお
ける、(減衰ファイバーによって生ずる減衰とは異な
る)ファイバー結合損失を積極的に利用するような、前
記第二類に近い構成を減衰ファイバーと併用する事も可
能である。以上のような、減衰性ファイバーによる、入
出力ファイバーとの導波路構造としての整合性を考えた
構成は、前述の理由によって、マルチモードファイバー
に比べて内部結合損失変動やモード変換の影響を受け易
いシングルモードファイバーにおいて、特に有効である
事はいうまでもない。
【0030】
【実施例】以下に、この発明の実施例を図に基づいて説
明する。図1は本発明による一実施例についての、ファ
イバーを通る中心面での断面図である。この図におい
て、1及び2は外部に接続された入出力ファイバーであ
り、13はコア及びクラッドが減衰性の媒質で構成さ
れ、更にクラッドの減衰率がコアのそれよりも高い、減
衰性ファイバーである。
【0031】入出力ファイバー及び減衰性ファイバーが
それぞれフェルール4、5、6によって心出しして保持
され、それらの整列はスリーヴ8、9との嵌合によって
実現されている事は、図3に示した例と同様である。内
部構造がコイルスプリング10によって浮動構造として
筺体7の中に保持され、この筺体にはカップリングナッ
ト11をはじめとするコネクター締結機構が備えられて
いる事も同じである。
【0032】減衰性ファイバーは、そのコア内を伝播す
る光に対して所定の減衰量を与え、クラッド中を伝播す
る光に対しては更に大きな減衰量を与えるが、導波路構
造としては、そのパラメーターは入出力ファイバーと同
等である。入出力ファイバーと減衰性ファイバーとの結
合は、既に確立されたコネクター技術により、現時点で
得られる最小の結合損失のレベルで達成できる。短尺フ
ァイバーに固有の問題である、クラッド中の光成分の伝
播は、減衰性ファイバーに付与されたモードフィルター
としての機能によって、効果的に除去される。
【0033】したがって、この実施例においては、全体
としての実効的な減衰量は、ほぼ完全に減衰性ファイバ
ーのコア伝播モードに対する減衰率だけで制御され、そ
れに加わるコネクター結合損失も、現状で得られる最高
のコネクター技術を使用できるため最低限に抑えられ
る。たとえコネクター部で多少のクラッド中のモードへ
の結合が発生したとしても、その成分は減衰性ファイバ
ーのクラッド中で大きな損失を受け、出力光には寄与し
ない。したがって、コネクター部での最小限のモード変
換によって生じる変動要因も、この実施例では除く事が
できる。
【0034】図2に本発明による他の実施例について
の、ファイバーを通る中心面での断面図を示す。この実
施例は、コネクターによる機械的着脱を必要としない用
途に対する物であり、入力及び出力側の形状は、光ファ
イバーがある長さで自由に処理できるように出ている、
いわゆる両端ピッグテールの構造である。1および2は
入出力用のファイバーピッグテール、13は図1の例と
同様の減衰率分布を持つ減衰性ファイバーである。1お
よび2と3の結合部は、既に確立されている光ファイバ
ー融着技術により永久接続されており、したがってコネ
クターによるよりも更に良好な、モード変換が少なく結
合損失も少ない状態で一体化されている。
【0035】したがって、クラッド中を伝播するモード
の発生は、最小限に抑えられているが、その最小限の成
分でさえも、減衰性ファイバーのクラッド内での損失に
より抑圧され、殆ど完璧に除去される。そのため、外部
の入出力ファイバーを、融着ないしコネクター接続によ
りこの減衰器のごく近傍で(即ち入出力ピッグテールを
短くして)接続しても、その接続点で生じたクラッド中
を伝播するモードの影響によって、減衰量が不安定にな
る事は無い。入出力ピッグテールと減衰性ファイバーと
の融着接続点は、通常融着においてなされるように、保
護管14の中に収納され、適当な被覆チューブ15によ
って覆われ、機械的に保護されている。
【0036】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように、光フ
ァイバー用減衰器における減衰要素部品として、外部の
入出力ファイバーと導波路構造として互換性のある減衰
性のファイバーを用いることにより、所定の減衰量を得
ながら同時に内部結合損失の極めて少ない、減衰要素部
品と結合用要素部品が同時に一部品で実現されている構
成としたので、減衰量を所定の値に安定に容易に実現で
きるという効果がある。減衰要素部品が一般の光ファイ
バーと互換性のある構造であるため、入出力ファイバー
との結合部には、既に確立されているコネクターないし
は融着技術をそのまま用いる事ができ、安定な接続を容
易に実現できる。
【0037】レンズ系などの付加的な部品及びそれらの
減衰要素部品との間の精密な組立と云うような、コスト
の掛かる部分を除く事ができる。ファイバーとの接続部
でのモード変換が最小限に抑えられる為に、例え近年用
いられるようになった可干渉性の高い光信号源に対して
も、出力が不安定になる事無く使用する事ができる。特
にクラッドにコアより減衰性の高い媒質を用いた場合に
はこの効果は顕著であり、多少性能の悪い(つまりその
分安価な)コネクターなどの接続技術を入出力部に使っ
たとしても、減衰器内部で発生した複数のモードが出力
ファイバーの伝播モードに再結合した場合に起こる、干
渉による不安定性を除く事ができるという効果がある。
【0038】以上述べたような効果は、損失の少ない結
合を実現するのが難しく、かつモード変換の影響を受け
易いシングルモードファイバー用減衰器においては、特
に顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光ファイバー用減衰器の一実施例
の、ファイバーを通る中心面での断面図である。
【図2】本発明による光ファイバー用減衰器の、コネク
ターによる締結機構を伴わない実施例の、ファイバーを
通る中心面での断面図である。
【図3】従来の方法による光ファイバー用減衰器の一実
施例の、ファイバーを通る中心面での断面図である。
【図4】従来の方法による光ファイバー用減衰器の他の
実施例の、ファイバーを通る中心面での断面図である。
【符号の説明】
1,2 外部から光ファイバー用減衰器に接続される、
入出力ファイバー 4,5 外部の入出力ファイバーを保持するフェルール 7 筺体 8 外部の入出力ファイバーとの締結時に用いられるス
リーヴ 9 スリーヴ 10 コイルスプリング 11 カップリングナット 13 減衰性ファイバー 14 補強管 15 被覆チューブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−313102(JP,A) 特開 平3−25403(JP,A) 特開 昭57−200009(JP,A) 実開 昭60−94612(JP,U) 特公 昭61−19001(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバーから入力された光信号を一
    定量だけ減衰させて他の光ファイバーに出力する光減衰
    器において、 一端が光信号の入力用ファイバーに融着接続され、他端
    が光信号の出力用ファイバーに融着接続され、コアとク
    ラッドに前記光信号の波長において減衰性の媒質を有
    し、かつ前記クラッドの減衰性が前記コアの減衰性より
    高い減衰性ファイバーと、 前記減衰性ファイバーと前記入力用ファイバーの前記減
    衰性ファイバーに接続する端部と前記減衰性ファイバー
    と前記出力用ファイバーの前記減衰性ファイバーに接続
    する端部を中に収納する保護管と、 前記保護管を被う被覆チューブとからなる両端ピッグテ
    ール構造を有する光減衰器。
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