JP3142895B2 - 電界放射型電極の製造方法 - Google Patents
電界放射型電極の製造方法Info
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- JP3142895B2 JP3142895B2 JP17288991A JP17288991A JP3142895B2 JP 3142895 B2 JP3142895 B2 JP 3142895B2 JP 17288991 A JP17288991 A JP 17288991A JP 17288991 A JP17288991 A JP 17288991A JP 3142895 B2 JP3142895 B2 JP 3142895B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電界放射により電子線
を放射するようにしたスピント方式の電界放射型電極の
製造方法に関するものである。
を放射するようにしたスピント方式の電界放射型電極の
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の電界放射型電極を製造する場
合、薄膜を応用して形成するエミッタチップには、形
状、材質等多くの種類が考えられるが、電子放出の電流
密度を高くしようとした場合には材料として高融点の金
属材料か炭化物、硼化物が望ましい。
合、薄膜を応用して形成するエミッタチップには、形
状、材質等多くの種類が考えられるが、電子放出の電流
密度を高くしようとした場合には材料として高融点の金
属材料か炭化物、硼化物が望ましい。
【0003】一方シリコン等の半導体材料の単結晶を異
方性エッチングによってピラミッド型のエッミタチップ
を形成することは比較的容易である。他方金属材料や高
融点の金属炭化物等を使用する場合には膜形成にスパッ
タリングや、真空蒸着、種々のCVD等の方法が用いら
れるが、単結晶を得るには特殊な条件が必要であり、従
って異方性エッチングによる多数個のエミッタチップを
同時形成するのは難しい。
方性エッチングによってピラミッド型のエッミタチップ
を形成することは比較的容易である。他方金属材料や高
融点の金属炭化物等を使用する場合には膜形成にスパッ
タリングや、真空蒸着、種々のCVD等の方法が用いら
れるが、単結晶を得るには特殊な条件が必要であり、従
って異方性エッチングによる多数個のエミッタチップを
同時形成するのは難しい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】スピント方式の電界放
射型電極を製造方法において、上記金属材料や高融点の
金属炭化物の材料を用いてエミッタチップを形成する際
に、単結晶多結晶体やアモルファス体などの材料を用い
た場合、エミッタチップ形成後のチップ形状を適正な形
状に修正することは困難であった。本発明は上述の点に
鑑みて為されたもので、その目的とするところはスピン
ト方式の電界放射型電極の製造方法において、一度形成
されたエミッタチップの形状やエミッタチップとゲート
層間の距離を適正に修正することができる電界放射型電
極の製造方法を提供するにある。
射型電極を製造方法において、上記金属材料や高融点の
金属炭化物の材料を用いてエミッタチップを形成する際
に、単結晶多結晶体やアモルファス体などの材料を用い
た場合、エミッタチップ形成後のチップ形状を適正な形
状に修正することは困難であった。本発明は上述の点に
鑑みて為されたもので、その目的とするところはスピン
ト方式の電界放射型電極の製造方法において、一度形成
されたエミッタチップの形状やエミッタチップとゲート
層間の距離を適正に修正することができる電界放射型電
極の製造方法を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の目的を
達成するために、導電性の基板に、絶縁層を介して導電
性のゲート層を積層し、上記絶縁層及びゲート層を通し
て上記基板の表面を露出させる放射孔を形成するととも
に放射孔内に金属性材料でエミッタチップを形成するス
ピント方式の電界放射型電極において、上記エミッタチ
ップの形成後、該エミッタチップ及び上記ゲート層表面
に酸化膜を形成し、この酸化膜を除去することによりエ
ミッタチップの形状の修正、上記エミッタチップと上記
ゲート層間距離の調整を行うことを特徴とする。
達成するために、導電性の基板に、絶縁層を介して導電
性のゲート層を積層し、上記絶縁層及びゲート層を通し
て上記基板の表面を露出させる放射孔を形成するととも
に放射孔内に金属性材料でエミッタチップを形成するス
ピント方式の電界放射型電極において、上記エミッタチ
ップの形成後、該エミッタチップ及び上記ゲート層表面
に酸化膜を形成し、この酸化膜を除去することによりエ
ミッタチップの形状の修正、上記エミッタチップと上記
ゲート層間距離の調整を行うことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明方法によれば、スピント方式の電界放射
型電極を製造する際に、既に金属性材料で形成されたエ
ミッタチップ及びゲート層表面に酸化膜を形成し、この
酸化膜を除去することによりエミッタチップの形状の修
正、ゲート層間距離の調整を行うから、従来スピント方
式の電界放射型電極において、形状修正が困難であった
金属材料や金属炭化物のような金属性材料から形成され
たエミッタチップの形状やエミッタチップとゲート層間
の距離を、酸化膜の厚さを制御することにより、簡単に
修正することができる。
型電極を製造する際に、既に金属性材料で形成されたエ
ミッタチップ及びゲート層表面に酸化膜を形成し、この
酸化膜を除去することによりエミッタチップの形状の修
正、ゲート層間距離の調整を行うから、従来スピント方
式の電界放射型電極において、形状修正が困難であった
金属材料や金属炭化物のような金属性材料から形成され
たエミッタチップの形状やエミッタチップとゲート層間
の距離を、酸化膜の厚さを制御することにより、簡単に
修正することができる。
【0007】
【実施例】図4は一次的に形成されたスピント方式の電
界放射型電極を示しており、十分にドープされたシリコ
ンよりなる導電性の基板2に、二酸化シリコンよりなる
絶縁層3を介して金属モリブデンよりなる導電性のゲー
ト層4を積層した積層体を有し、絶縁層3及びゲート層
4を通して形成されて基板2の表面を露出させる放射孔
5内に金属モリブデンよりなるエミッタチップ1を形成
している。エミッタチップ1は電子線e- を放射孔5を
通してコレクタ6に向けて放射するようになっている。
界放射型電極を示しており、十分にドープされたシリコ
ンよりなる導電性の基板2に、二酸化シリコンよりなる
絶縁層3を介して金属モリブデンよりなる導電性のゲー
ト層4を積層した積層体を有し、絶縁層3及びゲート層
4を通して形成されて基板2の表面を露出させる放射孔
5内に金属モリブデンよりなるエミッタチップ1を形成
している。エミッタチップ1は電子線e- を放射孔5を
通してコレクタ6に向けて放射するようになっている。
【0008】尚この一次的な電界放射型電極の製造方法
は、SRI International(USA)のDr.Spindt等によって
提案されている公知の方法によって行う。本発明方法は
このような一次的に既に形成されたエミッタチップ1の
形状変更を行う際にエミッタチップ1の表面を酸化させ
た後酸化膜を除去することで先端形状やエミッタチップ
1とゲート層3間の距離を調整する方法であり、以下実
施例により説明する。
は、SRI International(USA)のDr.Spindt等によって
提案されている公知の方法によって行う。本発明方法は
このような一次的に既に形成されたエミッタチップ1の
形状変更を行う際にエミッタチップ1の表面を酸化させ
た後酸化膜を除去することで先端形状やエミッタチップ
1とゲート層3間の距離を調整する方法であり、以下実
施例により説明する。
【0009】実施例1 実施例1では、金属モリブデンからなるエミッタチップ
1及びゲート層3の表面を530乃至630℃程度で加
熱して酸化させ、図1に示すように表面にMoO3 の酸
化膜7を形成する。ここでMoの酸化の際の温度条件を
変え、酸化膜7の厚さを測定したところ次のようになっ
た。
1及びゲート層3の表面を530乃至630℃程度で加
熱して酸化させ、図1に示すように表面にMoO3 の酸
化膜7を形成する。ここでMoの酸化の際の温度条件を
変え、酸化膜7の厚さを測定したところ次のようになっ
た。
【0010】 温度条件 535℃ 大気中フローで1時間酸化 膜厚測定 2.5μm/hr=約420Å/min 温度条件 570℃ 大気中フローで1時間酸化 膜厚測定 5μm/hr=約840Å/min 本実施例では535℃で約3分間酸化させて、1000
Å厚の酸化膜7を形成した。
Å厚の酸化膜7を形成した。
【0011】尚酸化は次の化学式で表せる。 Mo+3/2O2 →MoO3 この形成された酸化膜7を除去することにより、図2に
示すようにエミッタチップ1の先端形状の修正や、エミ
ッタチップ1とゲート層4間の距離の修正を行う。
示すようにエミッタチップ1の先端形状の修正や、エミ
ッタチップ1とゲート層4間の距離の修正を行う。
【0012】ここでNH3 水に対してMoO3 の酸化膜
7が可溶性を持つため、本実施例では、NH3 水で酸化
膜7を除去する。尚酸化膜7の厚さは、上記のように酸
化条件(温度と時間によって管理できる)によって設定
でき、例えば一定温度に保った状態で金属モリブデンの
酸化膜7の厚さは酸素の金属モリブデン中への拡散によ
って決定され、それはほぼ時間の2乗に比例する。また
拡散係数は温度の指数関数によって表されるので、温度
を高く設定することは効果がある。但し金属モリブデン
の6価の酸化物は比較的低温で昇華する性質があり、そ
の蒸気圧は0.30mm/700℃、10.1mm/8
00℃、476.2mm/1100℃、760mm/1
155℃である。
7が可溶性を持つため、本実施例では、NH3 水で酸化
膜7を除去する。尚酸化膜7の厚さは、上記のように酸
化条件(温度と時間によって管理できる)によって設定
でき、例えば一定温度に保った状態で金属モリブデンの
酸化膜7の厚さは酸素の金属モリブデン中への拡散によ
って決定され、それはほぼ時間の2乗に比例する。また
拡散係数は温度の指数関数によって表されるので、温度
を高く設定することは効果がある。但し金属モリブデン
の6価の酸化物は比較的低温で昇華する性質があり、そ
の蒸気圧は0.30mm/700℃、10.1mm/8
00℃、476.2mm/1100℃、760mm/1
155℃である。
【0013】このようにして酸化膜7を形成する際に、
その厚さを制御することにより、除去後の、エミッタチ
ップ1の尖鋭化や、エミッタチップ1とゲート層4間の
距離を適正なものとすることができる。実施例2 本実施例は上記実施例1と同様な条件で酸化膜7を形成
した後の除去法が実施例1と異なるものである。
その厚さを制御することにより、除去後の、エミッタチ
ップ1の尖鋭化や、エミッタチップ1とゲート層4間の
距離を適正なものとすることができる。実施例2 本実施例は上記実施例1と同様な条件で酸化膜7を形成
した後の除去法が実施例1と異なるものである。
【0014】つまり本実施例は、金属モリブデンの6価
の酸化物の昇華性を利用して、酸化膜7を加熱して昇華
除去するのである。本実施例では800℃で加熱して酸
化膜7を昇華除去した。実施例3 上記実施例1、2では金属モリブデンの酸化膜7を除去
するのに、NH3 水に対する可溶性や、昇華性を利用し
ているが、一部の酸化膜7が除去の際に4価の酸化膜と
なった場合には昇華性もなくなり、またNH3 水に対し
ても不溶性となるため、上記実施例1、2の方法では酸
化膜7の除去ができない。
の酸化物の昇華性を利用して、酸化膜7を加熱して昇華
除去するのである。本実施例では800℃で加熱して酸
化膜7を昇華除去した。実施例3 上記実施例1、2では金属モリブデンの酸化膜7を除去
するのに、NH3 水に対する可溶性や、昇華性を利用し
ているが、一部の酸化膜7が除去の際に4価の酸化膜と
なった場合には昇華性もなくなり、またNH3 水に対し
ても不溶性となるため、上記実施例1、2の方法では酸
化膜7の除去ができない。
【0015】4価の酸化膜は非常に導電性が良く残って
も問題とならない場合にはこのまま放置していても良い
が、仕事関数を上げ、電子線放射の閾値を上げる場合に
は除去する必要がある。尚金属モリブデンの比抵抗は
5.2×10-6Ωcm、MoO 3 の比抵抗は8.8×1
0-5Ωcm(500℃)である。そこで本実施例では還
元性ガスである水素を酸化膜7表面に流して金属モリブ
デンに還元することにより除去する。また表面の酸化膜
7が6価に酸化された場合には実施例1、2の方法で除
去する。
も問題とならない場合にはこのまま放置していても良い
が、仕事関数を上げ、電子線放射の閾値を上げる場合に
は除去する必要がある。尚金属モリブデンの比抵抗は
5.2×10-6Ωcm、MoO 3 の比抵抗は8.8×1
0-5Ωcm(500℃)である。そこで本実施例では還
元性ガスである水素を酸化膜7表面に流して金属モリブ
デンに還元することにより除去する。また表面の酸化膜
7が6価に酸化された場合には実施例1、2の方法で除
去する。
【0016】尚4価の酸化物ができた場合、上述のよう
に還元するのでなく、硝酸処理を行って、6価の酸化物
に変え、昇華させるようにしても良い。
に還元するのでなく、硝酸処理を行って、6価の酸化物
に変え、昇華させるようにしても良い。
【0017】
【発明の効果】本発明は、スピント方式の電界放射型電
極を製造する際に、既に金属性材料で形成されたエミッ
タチップ及びゲート層表面に酸化膜を形成し、この酸化
膜を除去することによりエミッタチップの形状の修正、
ゲート層間距離の調整を行うから、従来スピント方式の
電界放射型電極において、形状修正が困難であった金属
材料や金属炭化物のような金属性材料から形成されたエ
ミッタチップの形状やエミッタチップとゲート層間の距
離を、酸化膜の厚さを制御することにより、簡単に修正
することができ、特にエミッタチップの尖鋭化が容易に
行えるという効果がある。
極を製造する際に、既に金属性材料で形成されたエミッ
タチップ及びゲート層表面に酸化膜を形成し、この酸化
膜を除去することによりエミッタチップの形状の修正、
ゲート層間距離の調整を行うから、従来スピント方式の
電界放射型電極において、形状修正が困難であった金属
材料や金属炭化物のような金属性材料から形成されたエ
ミッタチップの形状やエミッタチップとゲート層間の距
離を、酸化膜の厚さを制御することにより、簡単に修正
することができ、特にエミッタチップの尖鋭化が容易に
行えるという効果がある。
【図1】本発明の実施例1の方法による酸化膜形成状態
の電界放射型電極の断面図である。
の電界放射型電極の断面図である。
【図2】本発明の実施例1の方法による酸化膜除去後の
電界放射型電極の断面図である。
電界放射型電極の断面図である。
【図3】一次形成時の電界放射型電極の断面図である。
1 エミッタチップ 2 基板 3 絶縁層 4 ゲート層 5 放射孔 6 コレクタ 7 酸化膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−52274(JP,A) 特開 平3−71529(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 9/02
Claims (1)
- 【請求項1】導電性の基板に、絶縁層を介して導電性の
ゲート層を積層し、上記絶縁層及びゲート層を通して上
記基板の表面を露出させる放射孔を形成するとともに放
射孔内に金属性材料でエミッタチップを形成するスピン
ト方式の電界放射型電極において、上記エミッタチップ
の形成後、該エミッタチップ及び上記ゲート層表面に酸
化膜を形成し、この酸化膜を除去することによりエミッ
タチップの形状の修正、上記エミッタチップと上記ゲー
ト層間距離の調整を行うことを特徴とする電界放射型電
極の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17288991A JP3142895B2 (ja) | 1991-07-15 | 1991-07-15 | 電界放射型電極の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17288991A JP3142895B2 (ja) | 1991-07-15 | 1991-07-15 | 電界放射型電極の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0521002A JPH0521002A (ja) | 1993-01-29 |
| JP3142895B2 true JP3142895B2 (ja) | 2001-03-07 |
Family
ID=15950207
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17288991A Expired - Fee Related JP3142895B2 (ja) | 1991-07-15 | 1991-07-15 | 電界放射型電極の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3142895B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5696028A (en) * | 1992-02-14 | 1997-12-09 | Micron Technology, Inc. | Method to form an insulative barrier useful in field emission displays for reducing surface leakage |
| US5461009A (en) * | 1993-12-08 | 1995-10-24 | Industrial Technology Research Institute | Method of fabricating high uniformity field emission display |
| JP3080142B2 (ja) * | 1996-05-10 | 2000-08-21 | 日本電気株式会社 | 電界放出型冷陰極の製造方法 |
| US6022256A (en) | 1996-11-06 | 2000-02-08 | Micron Display Technology, Inc. | Field emission display and method of making same |
| JP2011129484A (ja) | 2009-12-21 | 2011-06-30 | Canon Inc | 電子放出素子、電子源並びに画像表示装置 |
-
1991
- 1991-07-15 JP JP17288991A patent/JP3142895B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0521002A (ja) | 1993-01-29 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000704 |
|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20001212 |
|
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