JPH0765706A - 陰極装置及びその製造方法 - Google Patents
陰極装置及びその製造方法Info
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- JPH0765706A JPH0765706A JP11530994A JP11530994A JPH0765706A JP H0765706 A JPH0765706 A JP H0765706A JP 11530994 A JP11530994 A JP 11530994A JP 11530994 A JP11530994 A JP 11530994A JP H0765706 A JPH0765706 A JP H0765706A
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- substrate
- forming
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は陰極装置及びその製造方法に関し、
できるだけ低い電圧で電界放出を起こさせることができ
るようにすることを目的とする。 【構成】 基板1と、該基板に形成され、円錐状の先端
部分2Aを有する少なくとも1つのエミッタティップ2
と、該基板の上方に形成され、該エミッタティップの先
端部分を露出させる開口部4Aを有するゲート電極層4
とを具備し、該ゲート電極層の該開口部4Aの直径が該
エミッタティップ2の該基板との接合部における直径よ
りも小さい構成とする。製造方法においては、ゲート電
極層4がゲート電極材料がエミッタティップ2の円錐状
の先端部分の表面の拡散膜に付着せしめられようにし、
該拡散膜の除去により、ゲート電極層4の開口部の内周
壁がエミッタティップ2の円錐状の先端部分とほぼ平行
に延びるようにする。
できるだけ低い電圧で電界放出を起こさせることができ
るようにすることを目的とする。 【構成】 基板1と、該基板に形成され、円錐状の先端
部分2Aを有する少なくとも1つのエミッタティップ2
と、該基板の上方に形成され、該エミッタティップの先
端部分を露出させる開口部4Aを有するゲート電極層4
とを具備し、該ゲート電極層の該開口部4Aの直径が該
エミッタティップ2の該基板との接合部における直径よ
りも小さい構成とする。製造方法においては、ゲート電
極層4がゲート電極材料がエミッタティップ2の円錐状
の先端部分の表面の拡散膜に付着せしめられようにし、
該拡散膜の除去により、ゲート電極層4の開口部の内周
壁がエミッタティップ2の円錐状の先端部分とほぼ平行
に延びるようにする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は陰極装置、特には微小電
界放出冷陰極と呼ばれる陰極装置に関する。本発明はさ
らにエッチングを使用した陰極装置の製造方法に関す
る。
界放出冷陰極と呼ばれる陰極装置に関する。本発明はさ
らにエッチングを使用した陰極装置の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】微小電界放出冷陰極は、例えば図28に
示されるように、基板1上に形成された1又は複数の円
錐状の先端部分を有するエミッタティップ2と、基板1
の上方に配置され、エミッタティップ2の先端部分を露
出させる開口部を有するゲート電極層4とからなる。絶
縁層3が基板1とゲート絶縁層4との間に設けられる。
エミッタティップ2の基端部2Bとゲート電極層4との
間に電圧を印加することにより、エミッタティップ2の
先端部分2Aとゲート電極層4の開口部4Aの内周壁4
Bとの間で強電界が生じ、エミッタティップの先端部分
から電子が放出される。
示されるように、基板1上に形成された1又は複数の円
錐状の先端部分を有するエミッタティップ2と、基板1
の上方に配置され、エミッタティップ2の先端部分を露
出させる開口部を有するゲート電極層4とからなる。絶
縁層3が基板1とゲート絶縁層4との間に設けられる。
エミッタティップ2の基端部2Bとゲート電極層4との
間に電圧を印加することにより、エミッタティップ2の
先端部分2Aとゲート電極層4の開口部4Aの内周壁4
Bとの間で強電界が生じ、エミッタティップの先端部分
から電子が放出される。
【0003】微小電界放出冷陰極は、電子の放出源であ
り、表示装置やマイクロ真空管等として使用される。ま
た、微小電界放出冷陰極は、電子の移動度が大きいので
高速動作が可能であり、また、高温動作や放射損傷に対
する耐性が高いなどの特徴がある。従って、微小電界放
出冷陰極は、上記した用途ばかりでなく、マイクロ波素
子、超高速演算素子、宇宙や原子炉など放射環境で使用
する能動素子、高温環境で使用される能動素子などの分
野での用途が期待されている。
り、表示装置やマイクロ真空管等として使用される。ま
た、微小電界放出冷陰極は、電子の移動度が大きいので
高速動作が可能であり、また、高温動作や放射損傷に対
する耐性が高いなどの特徴がある。従って、微小電界放
出冷陰極は、上記した用途ばかりでなく、マイクロ波素
子、超高速演算素子、宇宙や原子炉など放射環境で使用
する能動素子、高温環境で使用される能動素子などの分
野での用途が期待されている。
【0004】このような陰極装置をエッチングを利用し
て形成することが知られている。例えば、図29におい
て、シリコン基板1を用い、該基板1上にエミッタティ
ップ2の直径に相当するマスク51を形成し(A)、エ
ッチングを行うと、基板1のマスク51で覆われていな
い部分の表面が削られ、基板のマスクの下方の部分が山
形に残り(B)、この山形の部分がエミッタティップ2
となる。それから、このマスク51を残したままで、基
板1に熱酸化処理を行うと、酸化物がエミッタティップ
の内部に拡散し、酸化膜52がエミッタティップ2の表
面に形成される(C)。この酸化膜52を除去すると鋭
い先端を有するエミッタティップ2ができる。
て形成することが知られている。例えば、図29におい
て、シリコン基板1を用い、該基板1上にエミッタティ
ップ2の直径に相当するマスク51を形成し(A)、エ
ッチングを行うと、基板1のマスク51で覆われていな
い部分の表面が削られ、基板のマスクの下方の部分が山
形に残り(B)、この山形の部分がエミッタティップ2
となる。それから、このマスク51を残したままで、基
板1に熱酸化処理を行うと、酸化物がエミッタティップ
の内部に拡散し、酸化膜52がエミッタティップ2の表
面に形成される(C)。この酸化膜52を除去すると鋭
い先端を有するエミッタティップ2ができる。
【0005】それから、マスク51を残したままで、基
板絶縁層3を形成していた。エミッタティップ2の上に
はマスク51があるので、絶縁層3は基板1のマスク5
1で覆われていない部分の上、及びマスク51の上に形
成される。それから、この絶縁層3の上に蒸着等により
ゲート電極層4が形成される。ゲート電極層4は、基板
1上の絶縁層3の上、及びマスク51の上の絶縁層51
の上に形成される。そこで、マスク51を除去すると、
マスク51の上の絶縁層3及びゲート電極層4が同時に
除去される。従って、こうして除去されたマスク51に
対応して、基板の上の絶縁層3及びゲート電極層4の開
口部ができ、図28に示されるように、エミッタティッ
プ2が露出する。
板絶縁層3を形成していた。エミッタティップ2の上に
はマスク51があるので、絶縁層3は基板1のマスク5
1で覆われていない部分の上、及びマスク51の上に形
成される。それから、この絶縁層3の上に蒸着等により
ゲート電極層4が形成される。ゲート電極層4は、基板
1上の絶縁層3の上、及びマスク51の上の絶縁層51
の上に形成される。そこで、マスク51を除去すると、
マスク51の上の絶縁層3及びゲート電極層4が同時に
除去される。従って、こうして除去されたマスク51に
対応して、基板の上の絶縁層3及びゲート電極層4の開
口部ができ、図28に示されるように、エミッタティッ
プ2が露出する。
【0006】このようにして製造した陰極装置において
は、エミッタティップ2の基板1との接合部(底面部)
の大きさDはマスク51の大きさよりも小さい。そし
て、ゲート電極層4の開口部4Aの大きさdはマスク5
1の大きさに依存する。よって、(D<d)であった。
実際には、図30に示されるように絶縁層3を蒸着によ
り形成するときに、マスク51上の絶縁層3の輪郭形状
が上にいくほど広がっていく傾向があり、エミッタティ
ップの段部に襟状成長部分10ができることがある。そ
の後のゲート電極層4の形成においては、ゲート電極層
4の開口部4Aの大きさがマスク51よりもさらに大き
くなる。図31に示されるように、マスク51及びその
上の絶縁層3、並びに襟状成長部分10を除去すると、
エミッタティップとの大きさDはゲート電極層4の開口
部4Aの大きさdよりも小さい。また、マスクの大きさ
も、現在のフォトリソグラフィの技術により、例えば1
μm程度以下にできない。
は、エミッタティップ2の基板1との接合部(底面部)
の大きさDはマスク51の大きさよりも小さい。そし
て、ゲート電極層4の開口部4Aの大きさdはマスク5
1の大きさに依存する。よって、(D<d)であった。
実際には、図30に示されるように絶縁層3を蒸着によ
り形成するときに、マスク51上の絶縁層3の輪郭形状
が上にいくほど広がっていく傾向があり、エミッタティ
ップの段部に襟状成長部分10ができることがある。そ
の後のゲート電極層4の形成においては、ゲート電極層
4の開口部4Aの大きさがマスク51よりもさらに大き
くなる。図31に示されるように、マスク51及びその
上の絶縁層3、並びに襟状成長部分10を除去すると、
エミッタティップとの大きさDはゲート電極層4の開口
部4Aの大きさdよりも小さい。また、マスクの大きさ
も、現在のフォトリソグラフィの技術により、例えば1
μm程度以下にできない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、でき
るだけ低い電圧で電界放出を起こさせることのできる陰
極装置及びその製造方法を提供することである。
るだけ低い電圧で電界放出を起こさせることのできる陰
極装置及びその製造方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による陰極装置
は、基板1と、該基板に形成され、円錐状の先端部分2
Aを有する少なくとも1つのエミッタティップ2と、該
基板の上方に形成され、該エミッタティップの先端部分
を露出させる開口部4Aを有するゲート電極層4とから
なり、該ゲート電極層の該開口部4Aの直径が該エミッ
タティップ2の該基板との接合部における直径よりも小
さいことを特徴とするものである。また、本発明はこの
ような陰極装置を備えた表示装置を提供するものであ
る。
は、基板1と、該基板に形成され、円錐状の先端部分2
Aを有する少なくとも1つのエミッタティップ2と、該
基板の上方に形成され、該エミッタティップの先端部分
を露出させる開口部4Aを有するゲート電極層4とから
なり、該ゲート電極層の該開口部4Aの直径が該エミッ
タティップ2の該基板との接合部における直径よりも小
さいことを特徴とするものである。また、本発明はこの
ような陰極装置を備えた表示装置を提供するものであ
る。
【0009】また、上記陰極装置を製造するのに適した
陰極装置の製造方法は、円錐状の先端部分を有する少な
くとも1つのエミッタティップを基板に形成する工程
と、形成された該エミッタティップの表面に酸化膜を形
成する工程と、ゲート電極材料が少くとも該エミッタテ
ィップの円錐状の該先端部分の表面の酸化膜に付着せし
められ、かつ該エミッタティップの先端部分を露出させ
る開口部4Aを有するようにゲート電極層4を形成する
工程と、該エミッタティップの表面の酸化膜を除去する
酸化膜除去工程とを含み、該酸化膜の除去により、該ゲ
ート電極層の該開口部の内周壁が円錐状の該先端部分の
外側に該先端部分とほぼ平行に延びるように形成される
ことを特徴とする。
陰極装置の製造方法は、円錐状の先端部分を有する少な
くとも1つのエミッタティップを基板に形成する工程
と、形成された該エミッタティップの表面に酸化膜を形
成する工程と、ゲート電極材料が少くとも該エミッタテ
ィップの円錐状の該先端部分の表面の酸化膜に付着せし
められ、かつ該エミッタティップの先端部分を露出させ
る開口部4Aを有するようにゲート電極層4を形成する
工程と、該エミッタティップの表面の酸化膜を除去する
酸化膜除去工程とを含み、該酸化膜の除去により、該ゲ
ート電極層の該開口部の内周壁が円錐状の該先端部分の
外側に該先端部分とほぼ平行に延びるように形成される
ことを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明による陰極装置においては、ゲート電極
層の開口部の直径がエミッタティップの基板との接合部
における直径よりも小さくしたので、エミッタティップ
の先端部分がゲート電極層の開口部の内周壁により接近
し、従来よりもかなり低い電圧で電界放出を起こさせる
ことができるようになる。また、本発明による陰極装置
の製造方法においては、ゲート電極層の開口部の内周壁
がエミッタティップの円錐状の先端部分の外側に該先端
部分とほぼ平行に延びるほぼ切頭円錐状に形成され、よ
って、ゲート電極層の開口部の直径がエミッタティップ
の基端部の直径よりも小さくなるようにすることができ
る。このため、かなり低い電圧で電界放出を起こさせる
ことができる陰極装置を得ることができる。
層の開口部の直径がエミッタティップの基板との接合部
における直径よりも小さくしたので、エミッタティップ
の先端部分がゲート電極層の開口部の内周壁により接近
し、従来よりもかなり低い電圧で電界放出を起こさせる
ことができるようになる。また、本発明による陰極装置
の製造方法においては、ゲート電極層の開口部の内周壁
がエミッタティップの円錐状の先端部分の外側に該先端
部分とほぼ平行に延びるほぼ切頭円錐状に形成され、よ
って、ゲート電極層の開口部の直径がエミッタティップ
の基端部の直径よりも小さくなるようにすることができ
る。このため、かなり低い電圧で電界放出を起こさせる
ことができる陰極装置を得ることができる。
【0011】このような陰極装置の進歩とともに、でき
るだけ低い電圧で電界放出を起こさせることが求められ
ている。できるだけ低い電圧で電界放出を起こさせるた
めには、エミッタティップが露出するゲート電極層の開
口部の大きさをできるだけ小さくし、ゲート電極層の開
口部の内周壁をエミッタティップにできるだけ近接させ
ることが望ましいことを本発明者らは見出した。さら
に、ゲート電極層の開口部の内周壁の高さをできるだけ
高くし、エミッタティップの先端部分を包囲する面積を
大きくするのがよいことを本発明者らは見出した。
るだけ低い電圧で電界放出を起こさせることが求められ
ている。できるだけ低い電圧で電界放出を起こさせるた
めには、エミッタティップが露出するゲート電極層の開
口部の大きさをできるだけ小さくし、ゲート電極層の開
口部の内周壁をエミッタティップにできるだけ近接させ
ることが望ましいことを本発明者らは見出した。さら
に、ゲート電極層の開口部の内周壁の高さをできるだけ
高くし、エミッタティップの先端部分を包囲する面積を
大きくするのがよいことを本発明者らは見出した。
【0012】
【実施例】図1は本発明による陰極装置100を示す図
である。陰極装置100は、基板1と、基板1に形成さ
れたエミッタティップ2と、絶縁層3と、ゲート電極層
4とからなる。また、基板1と絶縁層3との間には、酸
化膜52が形成されている。エミッタティップ2は円錐
状の先端部分2Aと、円柱状の基端部分2Bとからな
る。ただし、エミッタティップ2は円柱状の基端部分2
Bがなく、実質的に円錐状の先端部分2Aのみからなる
構造とすることもできる。絶縁層3及びゲート電極層4
はそれぞれエミッタティップ2を露出させる整列した開
口部3A、4Aを有する。ゲート電極層4の開口部4A
の内周壁4Bはエミッタティップ2の先端部分2Aを取
り囲み、エミッタティップ2の先端部分2Aとゲート電
極層4の開口部4Aの内周壁4Bとの間に強電界が発生
し、エミッタティップ2の先端部分2Aから電子を放出
するものである。なお、カソード電極(図示せず)がエ
ミッタティップ2の基端部分2Bに接続される。
である。陰極装置100は、基板1と、基板1に形成さ
れたエミッタティップ2と、絶縁層3と、ゲート電極層
4とからなる。また、基板1と絶縁層3との間には、酸
化膜52が形成されている。エミッタティップ2は円錐
状の先端部分2Aと、円柱状の基端部分2Bとからな
る。ただし、エミッタティップ2は円柱状の基端部分2
Bがなく、実質的に円錐状の先端部分2Aのみからなる
構造とすることもできる。絶縁層3及びゲート電極層4
はそれぞれエミッタティップ2を露出させる整列した開
口部3A、4Aを有する。ゲート電極層4の開口部4A
の内周壁4Bはエミッタティップ2の先端部分2Aを取
り囲み、エミッタティップ2の先端部分2Aとゲート電
極層4の開口部4Aの内周壁4Bとの間に強電界が発生
し、エミッタティップ2の先端部分2Aから電子を放出
するものである。なお、カソード電極(図示せず)がエ
ミッタティップ2の基端部分2Bに接続される。
【0013】図1においては、ゲート電極層4の開口部
4Aの内周壁4Bがエミッタティップ2の円錐状の先端
部分2Aの外側にこの先端部分2Aとほぼ平行に延びる
ほぼ切頭円錐状に形成される。従って、ゲート電極層4
の開口部4Aの内周壁4Bの直径がエミッタティップ2
の基板1との接合部(底面部)における直径よりも小さ
くなっている。ゲート電極層4の開口部4Aの内周壁4
Bの(エミッタティップ2の高さ方向に見た)幅はゲー
ト電極層4の(絶縁層3の上の部分の)厚さよりも大き
い。
4Aの内周壁4Bがエミッタティップ2の円錐状の先端
部分2Aの外側にこの先端部分2Aとほぼ平行に延びる
ほぼ切頭円錐状に形成される。従って、ゲート電極層4
の開口部4Aの内周壁4Bの直径がエミッタティップ2
の基板1との接合部(底面部)における直径よりも小さ
くなっている。ゲート電極層4の開口部4Aの内周壁4
Bの(エミッタティップ2の高さ方向に見た)幅はゲー
ト電極層4の(絶縁層3の上の部分の)厚さよりも大き
い。
【0014】図2は図1の陰極装置100を使用する例
を示す略図である。この例では、表示基板1は例えばn
型のシリコン半導体からなり、n型の基板1の表面には
導電型が反対のp型の領域1aが形成されている。複数
のエミッタティップ2がp型の領域1aにそれぞれ形成
されている。この場合、p型の領域1aはカソード電極
として使用され、あるp型の領域1aとゲート電極層4
との間に電圧を印加すると、そのp型の領域1aのエミ
ッタティップ2から電子が矢印で示されるように放出さ
れ、放出された電子はこの陰極装置と関連して設けられ
る陽極装置200へ飛んでいくようになっている。
を示す略図である。この例では、表示基板1は例えばn
型のシリコン半導体からなり、n型の基板1の表面には
導電型が反対のp型の領域1aが形成されている。複数
のエミッタティップ2がp型の領域1aにそれぞれ形成
されている。この場合、p型の領域1aはカソード電極
として使用され、あるp型の領域1aとゲート電極層4
との間に電圧を印加すると、そのp型の領域1aのエミ
ッタティップ2から電子が矢印で示されるように放出さ
れ、放出された電子はこの陰極装置と関連して設けられ
る陽極装置200へ飛んでいくようになっている。
【0015】図3は、図1及び図2の陰極装置100を
表示装置に使用した例を示す図である。p型の領域1a
とゲート電極層4とは絶縁層3を介してマトリクス状に
配置されており、マトリクス上の特定の位置のエミッタ
ティップ2から陽極装置200へ向かって電子を飛ばす
ことができる。一方、陽極装置200は透明な板に陽極
層201を形成し、さらに陽極層201に蛍光層(R、
G、B)202を設けてある。従って、陰極装置100
の特定の位置からから飛来した電子は特定の位置の蛍光
層102に当たって発光する。これによって、カラー表
示を行うことができる。陰極装置100はこの例に限定
されることなく、上記したようにマイクロ真空管等の種
々の例に応用可能である。
表示装置に使用した例を示す図である。p型の領域1a
とゲート電極層4とは絶縁層3を介してマトリクス状に
配置されており、マトリクス上の特定の位置のエミッタ
ティップ2から陽極装置200へ向かって電子を飛ばす
ことができる。一方、陽極装置200は透明な板に陽極
層201を形成し、さらに陽極層201に蛍光層(R、
G、B)202を設けてある。従って、陰極装置100
の特定の位置からから飛来した電子は特定の位置の蛍光
層102に当たって発光する。これによって、カラー表
示を行うことができる。陰極装置100はこの例に限定
されることなく、上記したようにマイクロ真空管等の種
々の例に応用可能である。
【0016】図4から図10は図1の陰極装置100を
製造するための製造方法の第1実施例の連続的な工程を
示す図である。図4において、Si基板1を準備する。
Si基板1は図2に示したようにn型のタイプのもので
あり、その表面にp型領域1aを予め形成しておく。あ
るいは、別の導体からなるカソード電極をSi基板1に
形成しておいてもよい。
製造するための製造方法の第1実施例の連続的な工程を
示す図である。図4において、Si基板1を準備する。
Si基板1は図2に示したようにn型のタイプのもので
あり、その表面にp型領域1aを予め形成しておく。あ
るいは、別の導体からなるカソード電極をSi基板1に
形成しておいてもよい。
【0017】そこで、Si基板1上にエミッタティップ
2形成のためのマスクとなる層を例えば化学気相堆積
(CVD)法により形成する。実施例においては、この
マスク層は、例えば厚さ300nmのSi3 N4 の第1
の絶縁層61と、例えば厚さが300nmのSiO2 の
第2の絶縁層51との2層構造である。第1の絶縁層6
1が基板1のすぐ上にあり、第2の絶縁層51が第1の
絶縁層61の上にある。Si3 N4 等の窒化物はSiO
2 よりも熱リン酸に対して溶解しやすい性質がある。し
かし、全体の厚ささえ適切に選択すれば、マスク層は例
えばSiO2 からなる絶縁膜51のみでもよい。なお、
他の実施例においては、このような2層構造にすること
が特に有利になることがある。
2形成のためのマスクとなる層を例えば化学気相堆積
(CVD)法により形成する。実施例においては、この
マスク層は、例えば厚さ300nmのSi3 N4 の第1
の絶縁層61と、例えば厚さが300nmのSiO2 の
第2の絶縁層51との2層構造である。第1の絶縁層6
1が基板1のすぐ上にあり、第2の絶縁層51が第1の
絶縁層61の上にある。Si3 N4 等の窒化物はSiO
2 よりも熱リン酸に対して溶解しやすい性質がある。し
かし、全体の厚ささえ適切に選択すれば、マスク層は例
えばSiO2 からなる絶縁膜51のみでもよい。なお、
他の実施例においては、このような2層構造にすること
が特に有利になることがある。
【0018】図5において、第1及び第2の絶縁層6
1、51を公知の露光手段により露光した後で、第1及
び第2の絶縁層61、51をエッチングし、エミッタテ
ィップ2の形状に対応したマスクパターンとする。この
エッチングは、エッチングガスとしてCF4 を使用し、
RIE法を適用する。
1、51を公知の露光手段により露光した後で、第1及
び第2の絶縁層61、51をエッチングし、エミッタテ
ィップ2の形状に対応したマスクパターンとする。この
エッチングは、エッチングガスとしてCF4 を使用し、
RIE法を適用する。
【0019】図6において、マスク61、51を使用し
て、Si基板1をエッチングしてエミッタティップ2を
形成する。この場合、エッチングガスとしてSF6 を使
用し、RIE法を適用する。エッチングにより、基板1
のマスクで覆われていない部分の表面が削られ、基板1
のマスクの下方の部分が山形に残り、残った山形の部分
がエミッタティップ2となる。
て、Si基板1をエッチングしてエミッタティップ2を
形成する。この場合、エッチングガスとしてSF6 を使
用し、RIE法を適用する。エッチングにより、基板1
のマスクで覆われていない部分の表面が削られ、基板1
のマスクの下方の部分が山形に残り、残った山形の部分
がエミッタティップ2となる。
【0020】エミッタティップ2が円錐状の先端部分2
Aと、円柱状の基端部分2Bとからなる比較的に長い形
状のものとするために、実施例においては、最初に等方
性に近いエッチングを行って円錐状の先端部分2Aを形
成し、引き続き異方性エッチングを行ってほぼ円柱状の
基端部分2Bを形成している。なお、RIE法を用いれ
ば、圧力等のエッチング条件を選択することにより、等
方性エッチング及び異方性エッチング等のエッチングの
特徴を制御して実施することができる。
Aと、円柱状の基端部分2Bとからなる比較的に長い形
状のものとするために、実施例においては、最初に等方
性に近いエッチングを行って円錐状の先端部分2Aを形
成し、引き続き異方性エッチングを行ってほぼ円柱状の
基端部分2Bを形成している。なお、RIE法を用いれ
ば、圧力等のエッチング条件を選択することにより、等
方性エッチング及び異方性エッチング等のエッチングの
特徴を制御して実施することができる。
【0021】図7において、熱酸化法を適用することに
より、表出されているSi基板1にSiO2 からなる酸
化膜52を形成する。この酸化膜52は、酸化物がSi
基板1及びエミッタティップ2の内部に拡散していくこ
とにより形成され、図6の段階のSi基板1の表面並び
にエミッタティップ2の表面よりも内部に拡散する。こ
の酸化膜52が除去されると、エミッタティップ2はさ
らに鋭くなっている。
より、表出されているSi基板1にSiO2 からなる酸
化膜52を形成する。この酸化膜52は、酸化物がSi
基板1及びエミッタティップ2の内部に拡散していくこ
とにより形成され、図6の段階のSi基板1の表面並び
にエミッタティップ2の表面よりも内部に拡散する。こ
の酸化膜52が除去されると、エミッタティップ2はさ
らに鋭くなっている。
【0022】酸化膜52はまた図6の段階のSi基板1
の表面並びにエミッタティップ2の表面形状よりも外側
にも膨らむ。従って、マスク61、51は除去されてい
ない段階では、エミッタティップ2の円柱状の基端部分
2Bの酸化膜52の外形はマスク61、51の外形より
もわずかに大きくなる(マスク61、51の外形の延長
線は図7に破線で示されている)。つまり、エミッタテ
ィップ2の円柱状の基端部分2B上のの酸化膜52の肩
部が、マスク61、51の外形輪郭よりも外側にはみ出
している。
の表面並びにエミッタティップ2の表面形状よりも外側
にも膨らむ。従って、マスク61、51は除去されてい
ない段階では、エミッタティップ2の円柱状の基端部分
2Bの酸化膜52の外形はマスク61、51の外形より
もわずかに大きくなる(マスク61、51の外形の延長
線は図7に破線で示されている)。つまり、エミッタテ
ィップ2の円柱状の基端部分2B上のの酸化膜52の肩
部が、マスク61、51の外形輪郭よりも外側にはみ出
している。
【0023】図8において、真空蒸着法を適用すること
により、例えば厚さ1000nmのSiO2 からなる絶
縁層3を形成する。この際、マスク61、51上の絶縁
層3の輪郭形状は上にいくほど( 絶縁層3の厚さが増
すほど)半径方向外方に広がっていき、マスク61、5
1のない部分の基板1上の酸化膜52上の絶縁層3の輪
郭形状も同様に広がっていく。
により、例えば厚さ1000nmのSiO2 からなる絶
縁層3を形成する。この際、マスク61、51上の絶縁
層3の輪郭形状は上にいくほど( 絶縁層3の厚さが増
すほど)半径方向外方に広がっていき、マスク61、5
1のない部分の基板1上の酸化膜52上の絶縁層3の輪
郭形状も同様に広がっていく。
【0024】さらに、この絶縁層3の形成において、絶
縁層3の材料がエミッタティップ2の円柱状の基端部分
2B上の酸化膜52の肩部の上に付着し、襟状成長部分
10が寄生的に形成される。襟状成長部分10は、エミ
ッタティップ2の円柱状の基端部分2B上の酸化膜2B
がマスク61、51の外形形状よりも外側にはみ出して
いるからできるのである。従って、後の例で出てくる
が、絶縁層3の形成において、襟状成長部分10ができ
ない場合もある。
縁層3の材料がエミッタティップ2の円柱状の基端部分
2B上の酸化膜52の肩部の上に付着し、襟状成長部分
10が寄生的に形成される。襟状成長部分10は、エミ
ッタティップ2の円柱状の基端部分2B上の酸化膜2B
がマスク61、51の外形形状よりも外側にはみ出して
いるからできるのである。従って、後の例で出てくる
が、絶縁層3の形成において、襟状成長部分10ができ
ない場合もある。
【0025】図9において、真空蒸着法を適用すること
により、例えば厚さ200nmのCrからなるゲート電
極層4を形成する。この実施例においては、ゲート電極
層4の形成工程において、襟状成長部分10の存在を積
極的に利用する。すなわち、ゲート電極材料がエミッタ
ティップ2の円錐状の先端部分2A上の酸化膜52によ
り多く付着せしめられるように、襟状成長部分10を受
け皿として使用してゲート電極材料が襟状成長部分10
の上方を通りエミッタティップ2の先端部分2A上の酸
化膜52の近傍へまわりこむようにする。
により、例えば厚さ200nmのCrからなるゲート電
極層4を形成する。この実施例においては、ゲート電極
層4の形成工程において、襟状成長部分10の存在を積
極的に利用する。すなわち、ゲート電極材料がエミッタ
ティップ2の円錐状の先端部分2A上の酸化膜52によ
り多く付着せしめられるように、襟状成長部分10を受
け皿として使用してゲート電極材料が襟状成長部分10
の上方を通りエミッタティップ2の先端部分2A上の酸
化膜52の近傍へまわりこむようにする。
【0026】さらに、ゲート電極層4の形成工程におい
て、好ましくは斜め蒸着を行う。すなわち、基板1をそ
の中心軸線(回転軸線)のまわりで回転しつつゲート電
極材料を基板1に該回転軸線に対して斜め方向(矢印
A))から蒸着する。それによって、ゲート電極材料が
襟状成長部分10の上を通ってエミッタティップ2の先
端部分2A上の酸化膜52により多く到達し、酸化膜5
2に付着する。
て、好ましくは斜め蒸着を行う。すなわち、基板1をそ
の中心軸線(回転軸線)のまわりで回転しつつゲート電
極材料を基板1に該回転軸線に対して斜め方向(矢印
A))から蒸着する。それによって、ゲート電極材料が
襟状成長部分10の上を通ってエミッタティップ2の先
端部分2A上の酸化膜52により多く到達し、酸化膜5
2に付着する。
【0027】また、ゲート電極層4の形成工程におい
て、真空蒸着法の代わりに、スパッタリング法やCVD
法を利用することができる。これらの方法においては、
ゲート電極材料が襟状成長部分10の上方でエミッタテ
ィップ2の先端部分2A上の酸化膜52の近傍へ回り込
んでゲート電極材料が酸化膜52に付着しやすい。さら
に、ゲート電極材料が回り込みやすい処理条件を選択す
ることもできる。例えば、スパッタリング法の場合、成
膜圧力を標準的な5mtorrから20mtorrに上
げたり、基板1とターゲットとの間の距離を通常の12
0mmから70mmに狭め、基板1から見込んだターゲ
ットの立体角を増加させる等の方法が効果的である。ま
た、膜厚を増加させると、酸化膜52に付着するゲート
電極材料が増加する。
て、真空蒸着法の代わりに、スパッタリング法やCVD
法を利用することができる。これらの方法においては、
ゲート電極材料が襟状成長部分10の上方でエミッタテ
ィップ2の先端部分2A上の酸化膜52の近傍へ回り込
んでゲート電極材料が酸化膜52に付着しやすい。さら
に、ゲート電極材料が回り込みやすい処理条件を選択す
ることもできる。例えば、スパッタリング法の場合、成
膜圧力を標準的な5mtorrから20mtorrに上
げたり、基板1とターゲットとの間の距離を通常の12
0mmから70mmに狭め、基板1から見込んだターゲ
ットの立体角を増加させる等の方法が効果的である。ま
た、膜厚を増加させると、酸化膜52に付着するゲート
電極材料が増加する。
【0028】それから、図10に示されるように、マス
ク61、51、エミッタティップ2の円錐状の先端部分
2Aの表面の酸化膜52、及び襟状成長部分10を除去
する。実施例においては、基板1をフッ化水素酸エッチ
ャント中に浸漬して、これらの部分を溶解させた。酸化
膜52の溶解により、鋭いエミッタティップ2が現れ、
絶縁層3及びゲート電極層4はそれぞれエミッタティッ
プ2を露出させる開口部3A、4Aを備えることにな
る。
ク61、51、エミッタティップ2の円錐状の先端部分
2Aの表面の酸化膜52、及び襟状成長部分10を除去
する。実施例においては、基板1をフッ化水素酸エッチ
ャント中に浸漬して、これらの部分を溶解させた。酸化
膜52の溶解により、鋭いエミッタティップ2が現れ、
絶縁層3及びゲート電極層4はそれぞれエミッタティッ
プ2を露出させる開口部3A、4Aを備えることにな
る。
【0029】それから、ゲート電極層4はウエットエッ
チングを適用することにより、適切なパターン(図3参
照)に形成される。図10の陰極装置100は図1の陰
極装置と同じである。図10においては、ゲート電極層
4の開口部4Aの内周壁4Bの直径がdで示され、エミ
ッタティップ2の基板1との接合部における直径がDで
示されている。本発明では、d<Dとなっている。さら
に、ゲート電極層4の開口部4Aの内周壁4Bの幅Wが
ゲート電極層4の厚さtよりも大きい。
チングを適用することにより、適切なパターン(図3参
照)に形成される。図10の陰極装置100は図1の陰
極装置と同じである。図10においては、ゲート電極層
4の開口部4Aの内周壁4Bの直径がdで示され、エミ
ッタティップ2の基板1との接合部における直径がDで
示されている。本発明では、d<Dとなっている。さら
に、ゲート電極層4の開口部4Aの内周壁4Bの幅Wが
ゲート電極層4の厚さtよりも大きい。
【0030】図11は、本発明及び従来の陰極装置の電
圧と電流との関係を測定した結果を示す図である。横軸
には電圧を、縦軸には放出電流をそれぞれとってある。
丸印が本発明によるもの、四角印が従来技術によるもの
をそれぞれ示している。測定においては、6400個の
陰極装置を配列して動作させ、その測定結果を表したも
のである。図から分かるように、本発明による陰極装置
は、従来技術によるものと比較して、低い電圧で急速に
エミッションが開始されている。
圧と電流との関係を測定した結果を示す図である。横軸
には電圧を、縦軸には放出電流をそれぞれとってある。
丸印が本発明によるもの、四角印が従来技術によるもの
をそれぞれ示している。測定においては、6400個の
陰極装置を配列して動作させ、その測定結果を表したも
のである。図から分かるように、本発明による陰極装置
は、従来技術によるものと比較して、低い電圧で急速に
エミッションが開始されている。
【0031】図12は、ファウラ・ノルドハイムの公式
に準拠したフィールドエミッションの特性を表す図であ
り、横軸に1000/Vを、縦軸にI/Vをそれぞれと
ってある。電界放出に基づく特性は、下記のファウラ・
ノルドハイムの公式に従い、両辺に対数をとった場合、
直線になれば、電界放出と見なせる。
に準拠したフィールドエミッションの特性を表す図であ
り、横軸に1000/Vを、縦軸にI/Vをそれぞれと
ってある。電界放出に基づく特性は、下記のファウラ・
ノルドハイムの公式に従い、両辺に対数をとった場合、
直線になれば、電界放出と見なせる。
【0032】Je=Aexp(Bφ3/2 ) ここで、Jeは電流密度、φは仕事関数、A、Bは定数
である。このデータも、6400個の陰極装置を配列し
て動作させ、その測定結果を表したもので、丸印が本発
明によるもの、四角印が従来技術によるものをそれぞれ
示している。
である。このデータも、6400個の陰極装置を配列し
て動作させ、その測定結果を表したもので、丸印が本発
明によるもの、四角印が従来技術によるものをそれぞれ
示している。
【0033】この図では、特性線に傾きが少なく、且
つ、上方にあることがよい結果を示すことが知られてい
る。図から分かるように、本発明による陰極装置は、従
来技術によるものと比較して、より低い電圧でより大き
い電流が得られることを示している。
つ、上方にあることがよい結果を示すことが知られてい
る。図から分かるように、本発明による陰極装置は、従
来技術によるものと比較して、より低い電圧でより大き
い電流が得られることを示している。
【0034】図13はエミッタティップ2の高さと電界
増倍係数との関係を示す図である。各曲線P、Q、R
は、図1の酸化膜52と絶縁層3との厚さの合計が1μ
mであり、且つゲート電極層4の開口部4Aの内周壁4
Bの幅Wがそれぞれ0.2、0.4、0.6μmである
ときの電界増倍係数を示している。各曲線P、Q、Rで
は、電界増倍係数はエミッタティップ2の高さが約1.
41μmのときにピークとなることを示している。ま
た、電界増倍係数は内周壁4Bの幅Wが大きくなるほど
高く(曲線R>曲線Q>曲線P)なることを示してい
る。従って、本発明により、ゲート電極層4の開口部4
Aの内周壁4Bが、エミッタティップ2の円錐状の先端
部分2Aとほぼ平行に延びるほぼ切頭円錐状に形成さ
れ、よって内周壁4Bの幅Wを大きくできることによ
り、電界増倍係数を高くすることができる。
増倍係数との関係を示す図である。各曲線P、Q、R
は、図1の酸化膜52と絶縁層3との厚さの合計が1μ
mであり、且つゲート電極層4の開口部4Aの内周壁4
Bの幅Wがそれぞれ0.2、0.4、0.6μmである
ときの電界増倍係数を示している。各曲線P、Q、Rで
は、電界増倍係数はエミッタティップ2の高さが約1.
41μmのときにピークとなることを示している。ま
た、電界増倍係数は内周壁4Bの幅Wが大きくなるほど
高く(曲線R>曲線Q>曲線P)なることを示してい
る。従って、本発明により、ゲート電極層4の開口部4
Aの内周壁4Bが、エミッタティップ2の円錐状の先端
部分2Aとほぼ平行に延びるほぼ切頭円錐状に形成さ
れ、よって内周壁4Bの幅Wを大きくできることによ
り、電界増倍係数を高くすることができる。
【0035】図14から図17は 陰極装置100を製
造するための製造方法の第2実施例の連続的な工程を示
す図である。前の実施例の図4から図7と同じ工程が第
2実施例においても採用され、図14は、前の実施例の
図8の状態と同じ状態を示している。つまり、図14
は、Si基板1上にエミッタティップ2形成のためのマ
スク61、51を形成し、同マスク61、51をパター
ニングし、マスク61、51を使用してSi基板1をエ
ッチングしてエミッタティップ2を形成し、Si基板1
の表面並びにエミッタティップ2の表面に酸化膜52を
形成し、そして、絶縁層3を形成した状態を示してい
る。また、絶縁層3の形成と同時に、襟状成長部分10
が寄生的に形成される。
造するための製造方法の第2実施例の連続的な工程を示
す図である。前の実施例の図4から図7と同じ工程が第
2実施例においても採用され、図14は、前の実施例の
図8の状態と同じ状態を示している。つまり、図14
は、Si基板1上にエミッタティップ2形成のためのマ
スク61、51を形成し、同マスク61、51をパター
ニングし、マスク61、51を使用してSi基板1をエ
ッチングしてエミッタティップ2を形成し、Si基板1
の表面並びにエミッタティップ2の表面に酸化膜52を
形成し、そして、絶縁層3を形成した状態を示してい
る。また、絶縁層3の形成と同時に、襟状成長部分10
が寄生的に形成される。
【0036】この実施例においては、図15に示される
ように、絶縁層3を形成した後、基板1を熱リン酸から
なるエッチャント中に浸漬する。Si3 N4 等の窒化物
はSiO2 よりも熱リン酸に溶解しやすいので、マスク
の第1の絶縁層61は容易に溶解して基板1から除去さ
れ、それと同時にマスクの第2の絶縁層51も除去され
る。一方、絶縁層3及び襟状成長部分10は溶解せずに
残る。
ように、絶縁層3を形成した後、基板1を熱リン酸から
なるエッチャント中に浸漬する。Si3 N4 等の窒化物
はSiO2 よりも熱リン酸に溶解しやすいので、マスク
の第1の絶縁層61は容易に溶解して基板1から除去さ
れ、それと同時にマスクの第2の絶縁層51も除去され
る。一方、絶縁層3及び襟状成長部分10は溶解せずに
残る。
【0037】図16において、真空蒸着法を適用するこ
とにより、例えば200nmのCrからなるゲート電極
層4を形成する。この場合には、マスク61、51がな
いので、ゲート電極層4は襟状成長部分10及びエミッ
タティップ2の先端部分2Aの上の酸化膜52に付着
し、次第に肥大化しつつ成長する。
とにより、例えば200nmのCrからなるゲート電極
層4を形成する。この場合には、マスク61、51がな
いので、ゲート電極層4は襟状成長部分10及びエミッ
タティップ2の先端部分2Aの上の酸化膜52に付着
し、次第に肥大化しつつ成長する。
【0038】図17において、基板1をフッ化水素酸エ
ッチャント中に浸漬して、エミッタティップ2を覆って
いる酸化膜52及び襟状成長部分10を除去する。エッ
チャントはエミッタティップ2の先端部分2Aの酸化膜
52の上端部のゲート電極材料の縁部にできるギャッ
プ、又はギャップ状に薄くなっているゲート電極材料に
浸透し、よって酸化膜52等が除去される。なお、例え
ば図6に相当する図26に示されるように、基板1のエ
ッチング工程において、エミッタティップ2の先端部分
2Aにくびれ2CができるようにRIE条件を適切に設
定しておくと、図16に相当する図27に示されるよう
に、ゲート電極層4のギャップ4Gを大きくすることが
でき、図17の酸化膜52の除去がより容易となる。こ
のようにして、酸化膜52及び襟状成長部分10の除去
を行うと、エミッタティップ2の先端部分2Aの周囲に
は、ゲート電極層4の開口部4A及び絶縁層3の開口部
3Aが形成される。第2実施例によって生成されるゲー
ト開口部4Aの開口径は、前の実施例のゲート開口部4
Aの開口径に比較してさらに小さくすることができる。
ッチャント中に浸漬して、エミッタティップ2を覆って
いる酸化膜52及び襟状成長部分10を除去する。エッ
チャントはエミッタティップ2の先端部分2Aの酸化膜
52の上端部のゲート電極材料の縁部にできるギャッ
プ、又はギャップ状に薄くなっているゲート電極材料に
浸透し、よって酸化膜52等が除去される。なお、例え
ば図6に相当する図26に示されるように、基板1のエ
ッチング工程において、エミッタティップ2の先端部分
2Aにくびれ2CができるようにRIE条件を適切に設
定しておくと、図16に相当する図27に示されるよう
に、ゲート電極層4のギャップ4Gを大きくすることが
でき、図17の酸化膜52の除去がより容易となる。こ
のようにして、酸化膜52及び襟状成長部分10の除去
を行うと、エミッタティップ2の先端部分2Aの周囲に
は、ゲート電極層4の開口部4A及び絶縁層3の開口部
3Aが形成される。第2実施例によって生成されるゲー
ト開口部4Aの開口径は、前の実施例のゲート開口部4
Aの開口径に比較してさらに小さくすることができる。
【0039】図18は 陰極装置100を製造するため
の製造方法の第3実施例を示す図である。(A)は、S
i基板1上にエミッタティップ2形成のためのマスク6
1、51を形成し、同マスク61、51をパターニング
し、マスク61、51を使用してSi基板1をエッチン
グしてエミッタティップ2を形成し、絶縁層3を形成し
た状態を示している。この実施例では、酸化膜52より
も前に絶縁層3を形成する。エミッタティップ2は比較
的に背が低く、実質的に円錐状の先端部分2Aのみから
なる。この場合には、前の実施例で説明した基端部分2
Bの肩部がないので、襟状成長部分10は寄生的に形成
されない。
の製造方法の第3実施例を示す図である。(A)は、S
i基板1上にエミッタティップ2形成のためのマスク6
1、51を形成し、同マスク61、51をパターニング
し、マスク61、51を使用してSi基板1をエッチン
グしてエミッタティップ2を形成し、絶縁層3を形成し
た状態を示している。この実施例では、酸化膜52より
も前に絶縁層3を形成する。エミッタティップ2は比較
的に背が低く、実質的に円錐状の先端部分2Aのみから
なる。この場合には、前の実施例で説明した基端部分2
Bの肩部がないので、襟状成長部分10は寄生的に形成
されない。
【0040】(B)においては、絶縁層3を形成した
後、基板1を熱リン酸からなるエッチャント中に浸漬す
る。この場合にも、Si3 N4 等の窒化物はSiO2 よ
りも溶解しやすいので、マスク61、51は基板1から
除去され、絶縁層3は溶解せずに残る。
後、基板1を熱リン酸からなるエッチャント中に浸漬す
る。この場合にも、Si3 N4 等の窒化物はSiO2 よ
りも溶解しやすいので、マスク61、51は基板1から
除去され、絶縁層3は溶解せずに残る。
【0041】(C)においては、エミッタティップ2を
鋭くするために、Si基板1の表面並びにエミッタティ
ップ2の表面に酸化膜52を形成する。(D)において
は、ゲート電極層4を形成する。この場合には、マスク
61、51及び襟状成長部分10がないので、ゲート電
極層4はエミッタティップ2の先端部分2Aの上の酸化
膜52に十分に付着する。
鋭くするために、Si基板1の表面並びにエミッタティ
ップ2の表面に酸化膜52を形成する。(D)において
は、ゲート電極層4を形成する。この場合には、マスク
61、51及び襟状成長部分10がないので、ゲート電
極層4はエミッタティップ2の先端部分2Aの上の酸化
膜52に十分に付着する。
【0042】(E)においては、エミッタティップ2を
覆っている酸化膜52をエッチャントで除去する。エッ
チャントはエミッタティップ2の先端部分2Aの酸化膜
52の上端部の縁部にできるゲート電極層4のギャッ
プ、又はギャップ状に薄くなっているゲート電極材料に
浸透し、よって酸化膜52が除去される。この場合に
も、図26に示されるように、エミッタティップ2の先
端部分2Aにくびれ2Cができるようにしておけば、図
27に示されるように、ゲート電極層4のギャップ4G
を大きくすることができ、よって酸化膜52の除去がよ
り容易となる。この実施例においても、ゲート開口部4
Aの直径はエミッタティップ2の底面部の直径よりも小
さくなる。
覆っている酸化膜52をエッチャントで除去する。エッ
チャントはエミッタティップ2の先端部分2Aの酸化膜
52の上端部の縁部にできるゲート電極層4のギャッ
プ、又はギャップ状に薄くなっているゲート電極材料に
浸透し、よって酸化膜52が除去される。この場合に
も、図26に示されるように、エミッタティップ2の先
端部分2Aにくびれ2Cができるようにしておけば、図
27に示されるように、ゲート電極層4のギャップ4G
を大きくすることができ、よって酸化膜52の除去がよ
り容易となる。この実施例においても、ゲート開口部4
Aの直径はエミッタティップ2の底面部の直径よりも小
さくなる。
【0043】図19は陰極装置100を製造するための
製造方法の第4実施例を示す図である。この実施例は図
18の実施例とほぼ同様である。(A)は、Si基板1
上にエミッタティップ2形成のためのマスク61、51
を形成し、同マスク61、51をパターニングし、マス
ク61、51を使用してSi基板1をエッチングしてエ
ミッタティップ2を形成し、絶縁層3を形成した状態を
示している。ただし、エミッタティップ2は円錐状の先
端部分2Aと円柱状の基端部分2Bとからなる。しか
し、酸化膜52はまだ形成されていないので、酸化膜5
2の形成に伴う形状の膨張はなく、基端部分2Bの肩部
はマスク61、51よりもはみださないので、襟状成長
部分10は寄生的に形成されない。
製造方法の第4実施例を示す図である。この実施例は図
18の実施例とほぼ同様である。(A)は、Si基板1
上にエミッタティップ2形成のためのマスク61、51
を形成し、同マスク61、51をパターニングし、マス
ク61、51を使用してSi基板1をエッチングしてエ
ミッタティップ2を形成し、絶縁層3を形成した状態を
示している。ただし、エミッタティップ2は円錐状の先
端部分2Aと円柱状の基端部分2Bとからなる。しか
し、酸化膜52はまだ形成されていないので、酸化膜5
2の形成に伴う形状の膨張はなく、基端部分2Bの肩部
はマスク61、51よりもはみださないので、襟状成長
部分10は寄生的に形成されない。
【0044】(B)においては、基板1を熱リン酸から
なるエッチャント中に浸漬して、マスク61、51を基
板1から除去する。絶縁層3は溶解せずに残る。それか
ら、エミッタティップ2を鋭くするために、Si基板1
の表面並びにエミッタティップ2の表面に酸化膜52を
形成する。
なるエッチャント中に浸漬して、マスク61、51を基
板1から除去する。絶縁層3は溶解せずに残る。それか
ら、エミッタティップ2を鋭くするために、Si基板1
の表面並びにエミッタティップ2の表面に酸化膜52を
形成する。
【0045】(C)においては、ゲート電極層4を形成
する。この場合には、マスク61、51及び襟状成長部
分10がないので、ゲート電極層4はエミッタティップ
2の先端部分2Aの上の酸化膜52に十分に付着す
る。。(E)においては、エミッタティップ2を覆って
いる酸化膜52をエッチャントで除去する。この実施例
においても、ゲート開口部4Aの直径はエミッタティッ
プ2の底面部の直径よりも小さくなる。
する。この場合には、マスク61、51及び襟状成長部
分10がないので、ゲート電極層4はエミッタティップ
2の先端部分2Aの上の酸化膜52に十分に付着す
る。。(E)においては、エミッタティップ2を覆って
いる酸化膜52をエッチャントで除去する。この実施例
においても、ゲート開口部4Aの直径はエミッタティッ
プ2の底面部の直径よりも小さくなる。
【0046】図20は陰極装置100を製造するための
製造方法の第5実施例を示す図である。(A)は、Si
基板1上にエミッタティップ2形成のためのマスク6
1、51を形成し、同マスク61、51をパターニング
し、マスク61、51を使用してSi基板1をエッチン
グしてエミッタティップ2を形成し、エミッタティップ
2を鋭くするために、Si基板1の表面並びにエミッタ
ティップ2の表面に酸化膜52を形成した状態を示して
いる。この実施例では、エミッタティップ2は比較的に
背が低く、実質的に円錐状の先端部分2Aのみからな
る。
製造方法の第5実施例を示す図である。(A)は、Si
基板1上にエミッタティップ2形成のためのマスク6
1、51を形成し、同マスク61、51をパターニング
し、マスク61、51を使用してSi基板1をエッチン
グしてエミッタティップ2を形成し、エミッタティップ
2を鋭くするために、Si基板1の表面並びにエミッタ
ティップ2の表面に酸化膜52を形成した状態を示して
いる。この実施例では、エミッタティップ2は比較的に
背が低く、実質的に円錐状の先端部分2Aのみからな
る。
【0047】(B)においては、酸化膜52を形成した
後に、絶縁層3を形成する。この場合には、前の実施例
で説明した基端部分2Bの肩部がないので、襟状成長部
分10は寄生的に形成されない。(C)においては、基
板1を熱リン酸からなるエッチャント中に浸漬し、マス
ク61、51を除去する。絶縁層3は溶解せずに残る。
後に、絶縁層3を形成する。この場合には、前の実施例
で説明した基端部分2Bの肩部がないので、襟状成長部
分10は寄生的に形成されない。(C)においては、基
板1を熱リン酸からなるエッチャント中に浸漬し、マス
ク61、51を除去する。絶縁層3は溶解せずに残る。
【0048】(D)においては、ゲート電極層4を形成
する。この場合にも、マスク61、51及び襟状成長部
分10がないので、ゲート電極層4はエミッタティップ
2の先端部分2Aの上の酸化膜52に十分に付着する。
(E)においては、エミッタティップ2を覆っている酸
化膜52をエッチャントで除去する。エッチャントはエ
ミッタティップ2の先端部分2Aの酸化膜52の上端部
の縁部にできるゲート電極材料のギャップ、又はギャッ
プ状に薄くなっているゲート電極材料に浸透し、よって
酸化膜52が除去される。この場合にも、図26に示さ
れるように、エミッタティップ2の先端部分2Aにくび
れ2Cができるようにしておけば、図27に示されるよ
うに、ゲート電極層4のギャップ4Gを大きくすること
ができ、よって酸化膜52の除去がより容易となる。こ
の実施例においても、ゲート開口部4Aの直径はエミッ
タティップ2の底面部の直径よりも小さくなる。
する。この場合にも、マスク61、51及び襟状成長部
分10がないので、ゲート電極層4はエミッタティップ
2の先端部分2Aの上の酸化膜52に十分に付着する。
(E)においては、エミッタティップ2を覆っている酸
化膜52をエッチャントで除去する。エッチャントはエ
ミッタティップ2の先端部分2Aの酸化膜52の上端部
の縁部にできるゲート電極材料のギャップ、又はギャッ
プ状に薄くなっているゲート電極材料に浸透し、よって
酸化膜52が除去される。この場合にも、図26に示さ
れるように、エミッタティップ2の先端部分2Aにくび
れ2Cができるようにしておけば、図27に示されるよ
うに、ゲート電極層4のギャップ4Gを大きくすること
ができ、よって酸化膜52の除去がより容易となる。こ
の実施例においても、ゲート開口部4Aの直径はエミッ
タティップ2の底面部の直径よりも小さくなる。
【0049】図21は 陰極装置100を製造するため
の製造方法の第6実施例を示す図である。この実施例は
図20の実施例とほぼ同様である。(A)は、Si基板
1上にエミッタティップ2形成のためのマスク61、5
1を形成し、同マスク61、51をパターニングし、マ
スク61、51を使用してSi基板1をエッチングして
エミッタティップ2を形成し、エミッタティップ2を鋭
くするために、Si基板1の表面並びにエミッタティッ
プ2の表面に酸化膜52を形成し、そして、絶縁層3を
形成した状態を示している。この実施例では、エミッタ
ティップ2は円錐状の先端部分2Aと円柱状の基端部分
2Bとからなり、襟状成長部分10が寄生的に形成され
る。
の製造方法の第6実施例を示す図である。この実施例は
図20の実施例とほぼ同様である。(A)は、Si基板
1上にエミッタティップ2形成のためのマスク61、5
1を形成し、同マスク61、51をパターニングし、マ
スク61、51を使用してSi基板1をエッチングして
エミッタティップ2を形成し、エミッタティップ2を鋭
くするために、Si基板1の表面並びにエミッタティッ
プ2の表面に酸化膜52を形成し、そして、絶縁層3を
形成した状態を示している。この実施例では、エミッタ
ティップ2は円錐状の先端部分2Aと円柱状の基端部分
2Bとからなり、襟状成長部分10が寄生的に形成され
る。
【0050】(B)においては、基板1を熱リン酸から
なるエッチャント中に浸漬し、マスク61、51を除去
する。絶縁層3は溶解しないが、襟状成長部分10は溶
解するようにエッチングを行う。それから、ゲート電極
層4を形成する。この場合にも、マスク61、51及び
襟状成長部分10がないので、ゲート電極層4はエミッ
タティップ2の先端部分2Aの上の酸化膜52に十分に
付着する。
なるエッチャント中に浸漬し、マスク61、51を除去
する。絶縁層3は溶解しないが、襟状成長部分10は溶
解するようにエッチングを行う。それから、ゲート電極
層4を形成する。この場合にも、マスク61、51及び
襟状成長部分10がないので、ゲート電極層4はエミッ
タティップ2の先端部分2Aの上の酸化膜52に十分に
付着する。
【0051】(C)においては、エミッタティップ2を
覆っている酸化膜52をエッチャントで除去する。この
実施例においても、ゲート開口部4Aの直径はエミッタ
ティップ2の底面部の直径よりも小さくなる。
覆っている酸化膜52をエッチャントで除去する。この
実施例においても、ゲート開口部4Aの直径はエミッタ
ティップ2の底面部の直径よりも小さくなる。
【0052】図22は陰極装置100を製造するための
製造方法の第7実施例を示す図である。(A)は、Si
基板1上にエミッタティップ2形成のためのマスク6
1、51を形成し、同マスク61、51をパターニング
し、マスク61、51を使用してSi基板1をエッチン
グしてエミッタティップ2を形成した状態を示してい
る。
製造方法の第7実施例を示す図である。(A)は、Si
基板1上にエミッタティップ2形成のためのマスク6
1、51を形成し、同マスク61、51をパターニング
し、マスク61、51を使用してSi基板1をエッチン
グしてエミッタティップ2を形成した状態を示してい
る。
【0053】(B)においては、基板1を熱リン酸又は
フッ化水素酸からなるエッチャント中に浸漬し、マスク
61、51を除去した後で、エミッタティップ2を鋭く
するために、Si基板1の表面並びにエミッタティップ
2の表面に酸化膜52を形成する。エミッタティップ2
は実質的に円錐状の先端部分2Aのみからなる。なお、
この場合マスクはSiO2 51のみの単層膜でもよい。
(C)においては、酸化膜52を形成した後に、ゲート
電極層4を形成する。この場合にも、マスク61、51
及び襟状成長部分10がないので、ゲート電極層4はエ
ミッタティップ2の先端部分2Aの上の酸化膜52に十
分に付着する。
フッ化水素酸からなるエッチャント中に浸漬し、マスク
61、51を除去した後で、エミッタティップ2を鋭く
するために、Si基板1の表面並びにエミッタティップ
2の表面に酸化膜52を形成する。エミッタティップ2
は実質的に円錐状の先端部分2Aのみからなる。なお、
この場合マスクはSiO2 51のみの単層膜でもよい。
(C)においては、酸化膜52を形成した後に、ゲート
電極層4を形成する。この場合にも、マスク61、51
及び襟状成長部分10がないので、ゲート電極層4はエ
ミッタティップ2の先端部分2Aの上の酸化膜52に十
分に付着する。
【0054】(D)においては、エミッタティップ2を
覆っている酸化膜52をエッチャントで除去する。エッ
チャントはエミッタティップ2の先端部分2Aの酸化膜
52の上端部の縁部にできるゲート電極材料のギャッ
プ、又はギャップ状に薄くなっているゲート電極材料に
浸透し、よって酸化膜52が除去される。この場合に
も、図26に示されるように、エミッタティップ2の先
端部分2Aにくびれ2Cができるようにしておけば、図
27に示されるように、ゲート電極層4のギャップ4G
を大きくすることができ、よって酸化膜52の除去がよ
り容易となる。しかし、基板1の表面上の、エミッタテ
ィップ2の配置領域以外の部分においては、酸化膜52
は溶解せずに残り、基板1とゲート電極層4との間の絶
縁層となる。この実施例においても、ゲート開口部4A
の直径はエミッタティップ2の底面部の直径よりも小さ
くなる。
覆っている酸化膜52をエッチャントで除去する。エッ
チャントはエミッタティップ2の先端部分2Aの酸化膜
52の上端部の縁部にできるゲート電極材料のギャッ
プ、又はギャップ状に薄くなっているゲート電極材料に
浸透し、よって酸化膜52が除去される。この場合に
も、図26に示されるように、エミッタティップ2の先
端部分2Aにくびれ2Cができるようにしておけば、図
27に示されるように、ゲート電極層4のギャップ4G
を大きくすることができ、よって酸化膜52の除去がよ
り容易となる。しかし、基板1の表面上の、エミッタテ
ィップ2の配置領域以外の部分においては、酸化膜52
は溶解せずに残り、基板1とゲート電極層4との間の絶
縁層となる。この実施例においても、ゲート開口部4A
の直径はエミッタティップ2の底面部の直径よりも小さ
くなる。
【0055】図23は、陰極装置100を製造するため
の製造方法の第8実施例を示す図である。この実施例は
図22の実施例とほぼ同様である。(A)は、Si基板
1上にエミッタティップ2形成のためのマスク61、5
1を形成し、同マスク61、51をパターニングし、マ
スク61、51を使用してSi基板1をエッチングして
エミッタティップ2を形成し、マスク61、51を除去
した後で、エミッタティップ2を鋭くするために、Si
基板1の表面並びにエミッタティップ2の表面に酸化膜
52を形成した状態を示している。
の製造方法の第8実施例を示す図である。この実施例は
図22の実施例とほぼ同様である。(A)は、Si基板
1上にエミッタティップ2形成のためのマスク61、5
1を形成し、同マスク61、51をパターニングし、マ
スク61、51を使用してSi基板1をエッチングして
エミッタティップ2を形成し、マスク61、51を除去
した後で、エミッタティップ2を鋭くするために、Si
基板1の表面並びにエミッタティップ2の表面に酸化膜
52を形成した状態を示している。
【0056】(B)においては、酸化膜52を形成した
後に、さらに絶縁層3を形成した後で、ゲート電極層4
を形成する。(C)においては、エミッタティップ2を
覆っている酸化膜52及び絶縁層3の一部をエッチャン
トで除去する。この実施例においても、ゲート開口部4
Aの直径はエミッタティップ2の底面部の直径よりも小
さくなる。
後に、さらに絶縁層3を形成した後で、ゲート電極層4
を形成する。(C)においては、エミッタティップ2を
覆っている酸化膜52及び絶縁層3の一部をエッチャン
トで除去する。この実施例においても、ゲート開口部4
Aの直径はエミッタティップ2の底面部の直径よりも小
さくなる。
【0057】図24は陰極装置100を製造するための
製造方法の第9実施例を示す図である。この実施例は、
エミッタティップ2が円錐状の先端部分2Aと円柱状の
基端部分2Bとからなる点を除くと、図22の実施例と
ほぼ同様である。すなわち、(A)においては、マスク
を使用してSi基板1をエッチングしてエミッタティッ
プ2を形成し、マスクを除去した後で、Si基板1の表
面並びにエミッタティップ2の表面に酸化膜52を形成
する。
製造方法の第9実施例を示す図である。この実施例は、
エミッタティップ2が円錐状の先端部分2Aと円柱状の
基端部分2Bとからなる点を除くと、図22の実施例と
ほぼ同様である。すなわち、(A)においては、マスク
を使用してSi基板1をエッチングしてエミッタティッ
プ2を形成し、マスクを除去した後で、Si基板1の表
面並びにエミッタティップ2の表面に酸化膜52を形成
する。
【0058】(B)においては、酸化膜52を形成した
後に、ゲート電極層4を形成する。(C)においては、
エミッタティップ2を覆っている酸化膜52をエッチャ
ントで除去する。しかし、基板1の表面上の、エミッタ
ティップ2の配置領域以外の部分においては、酸化膜5
2は溶解せずに残り、基板1とゲート電極層4との間の
絶縁層となる。この実施例においても、ゲート開口部4
Aの直径はエミッタティップ2の底面部の直径よりも小
さくなる。
後に、ゲート電極層4を形成する。(C)においては、
エミッタティップ2を覆っている酸化膜52をエッチャ
ントで除去する。しかし、基板1の表面上の、エミッタ
ティップ2の配置領域以外の部分においては、酸化膜5
2は溶解せずに残り、基板1とゲート電極層4との間の
絶縁層となる。この実施例においても、ゲート開口部4
Aの直径はエミッタティップ2の底面部の直径よりも小
さくなる。
【0059】図25は、陰極装置100を製造するため
の製造方法の第10実施例を示す図である。この実施例
は、エミッタティップ2が円錐状の先端部分2Aと円柱
状の基端部分2Bとからなる点を除くと、図23の実施
例とほぼ同様である。すなわち、(A)は、マスクを使
用してSi基板1をエッチングしてエミッタティップ2
を形成し、マスクを除去した後で、Si基板1の表面並
びにエミッタティップ2の表面に酸化膜52を形成す
る。
の製造方法の第10実施例を示す図である。この実施例
は、エミッタティップ2が円錐状の先端部分2Aと円柱
状の基端部分2Bとからなる点を除くと、図23の実施
例とほぼ同様である。すなわち、(A)は、マスクを使
用してSi基板1をエッチングしてエミッタティップ2
を形成し、マスクを除去した後で、Si基板1の表面並
びにエミッタティップ2の表面に酸化膜52を形成す
る。
【0060】(B)においては、酸化膜52を形成した
後に、さらに絶縁層3を形成した後で、ゲート電極層4
を形成する。(C)においては、エミッタティップ2を
覆っている酸化膜52及び絶縁層3の一部をエッチャン
トで除去する。この実施例においても、ゲート開口部4
Aの直径はエミッタティップ2の底面部の直径よりも小
さくなる。
後に、さらに絶縁層3を形成した後で、ゲート電極層4
を形成する。(C)においては、エミッタティップ2を
覆っている酸化膜52及び絶縁層3の一部をエッチャン
トで除去する。この実施例においても、ゲート開口部4
Aの直径はエミッタティップ2の底面部の直径よりも小
さくなる。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、ゲート電極層の開口部
の内周部の直径をエミッタティップの基板との接合部に
おける直径よりも小さくしたので、低い電圧で電界放出
を起こさせることができる陰極装置を得ることができ、
それによって精細な表示装置等を構成することができ
る。しかも、ゲート電極層はエミッタティップの先端部
分により近接して配設することができるので、電界集中
の効果は格段に向上し、微小電界放出冷陰極を動作させ
る為の電圧を低下させることができる。
の内周部の直径をエミッタティップの基板との接合部に
おける直径よりも小さくしたので、低い電圧で電界放出
を起こさせることができる陰極装置を得ることができ、
それによって精細な表示装置等を構成することができ
る。しかも、ゲート電極層はエミッタティップの先端部
分により近接して配設することができるので、電界集中
の効果は格段に向上し、微小電界放出冷陰極を動作させ
る為の電圧を低下させることができる。
【図1】本発明の実施例の陰極装置を示す断面図であ
る。
る。
【図2】図1の陰極装置を使用する例を示す略図であ
る。
る。
【図3】図1の陰極装置を使用した表示装置の概略斜視
図である。
図である。
【図4】本発明による陰極装置の製造方法の第1実施例
の1工程を示す図である。
の1工程を示す図である。
【図5】図4の次の工程を示す図である。
【図6】図5の次の工程を示す図である。
【図7】図6の次の工程を示す図である。
【図8】図7の次の工程を示す図である。
【図9】図8の次の工程を示す図である。
【図10】図9の次の工程を示す図である。
【図11】本発明及び従来技術の陰極装置の電圧と電流
との関係を示す図である。
との関係を示す図である。
【図12】本発明及び従来技術の陰極装置のフィールド
エミッション特性を示す図である。
エミッション特性を示す図である。
【図13】エミッタティップの高さとゲート電極の厚さ
の関係を示す図である。
の関係を示す図である。
【図14】本発明による陰極装置の製造方法の第2実施
例の1工程を示す図である。
例の1工程を示す図である。
【図15】図15の次の工程を示す図である。
【図16】図16の次の工程を示す図である。
【図17】図17の次の工程を示す図である。
【図18】本発明による陰極装置の製造方法の第3実施
例を示す図である。
例を示す図である。
【図19】本発明による陰極装置の製造方法の第4実施
例を示す図である。
例を示す図である。
【図20】本発明による陰極装置の製造方法の第5実施
例を示す図である。
例を示す図である。
【図21】本発明による陰極装置の製造方法の第6実施
例を示す図である。
例を示す図である。
【図22】本発明による陰極装置の製造方法の第7実施
例を示す図である。
例を示す図である。
【図23】本発明による陰極装置の製造方法の第8実施
例を示す図である。
例を示す図である。
【図24】本発明による陰極装置の製造方法の第9実施
例を示す図である。
例を示す図である。
【図25】本発明による陰極装置の製造方法の第10実
施例を示す図である。
施例を示す図である。
【図26】図6のエッチング工程の変化例を示す図であ
る。
る。
【図27】図16のゲート電極工程の変化例を示す図で
ある。
ある。
【図28】従来の陰極装置を示す図である。
【図29】従来の陰極装置の製造工程を示す図である。
【図30】従来の陰極装置の他の製造工程を示す図であ
る。
る。
【図31】図30で形成された従来の陰極装置を示す図
である。
である。
1…基板 2…エミッタティップ 3…絶縁層 4…ゲート電極層 52…酸化膜 51,61…マスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中谷 忠司 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内
Claims (35)
- 【請求項1】 基板(1)と、該基板に形成され、円錐
状の先端部分(2A)を有する少なくとも1つのエミッ
タティップ(2)と、該基板の上方に形成され、該エミ
ッタティップの先端部分を露出させる開口部(4A)を
有するゲート電極層(4)とを具備し、該ゲート電極層
の該開口部(4A)の直径が該エミッタティップ(2)
の該基板との接合部における直径よりも小さいことを特
徴とする陰極装置。 - 【請求項2】 該ゲート電極層の該開口部の内周壁の幅
が該ゲート電極層の厚さよりも大きいことを特徴とする
請求項1に記載の陰極装置。 - 【請求項3】 該ゲート電極層の該開口部の内周壁が該
エミッタティップの円錐状の該先端部分の外側で該先端
部分とほぼ平行に延びるほぼ切頭円錐状に形成されるこ
とを特徴とする請求項2に記載の陰極装置。 - 【請求項4】 該基板と該ゲート電極層との間に絶縁層
があり、該絶縁層は該エミッタティップを露出させる開
口部を有することを特徴とする請求項1に記載の陰極装
置。 - 【請求項5】 該基板と該ゲート電極層との間に絶縁層
があり、該絶縁層が酸化膜からなることを特徴とする請
求項1に記載の陰極装置。 - 【請求項6】 該エミッタティップは該基板との接合部
と該先端部分との間にほぼ円柱状の基端部分を有するこ
とを特徴とする請求項1に記載の陰極装置。 - 【請求項7】 該エミッタティップは該基板との接合部
から該先端部分までほぼ連続的な円錐状に形成されるこ
とを特徴とする請求項1に記載の陰極装置。 - 【請求項8】 該エミッタティップの該基板との接合部
がカソード電極に電気的に接続されることを特徴とする
請求項1に記載の陰極装置。 - 【請求項9】 円錐状の先端部分を有する少なくとも1
つのエミッタティップ(2)を基板(1)に形成する工
程と、 形成された該エミッタティップの表面に酸化膜(52)
を形成する工程と、 ゲート電極材料が少なくとも該エミッタティップの円錐
状の先端部分の表面の酸化膜に付着せしめられ、かつ該
エミッタティップの先端部分(2A)を露出させる開口
部(4A)を有するようにゲート電極層(4)を形成す
る工程と、 該エミッタティップの表面の酸化膜を除去する工程とを
含み、該酸化膜の除去により、該ゲート電極層の該開口
部の内周壁が該エミッタティップの円錐状の該先端部分
の外側に該先端部分とほぼ平行に延びるよう形成される
ことを特徴とする陰極装置の製造方法。 - 【請求項10】 該基板と該ゲート電極層との間に該エ
ミッタティップを露出させる開口部を有する絶縁層を形
成する工程を含むことを特徴とする請求項9に記載の陰
極装置の製造方法。 - 【請求項11】 該絶縁層形成工程が、該エミッタティ
ップの中間部から寄生的に成長する襟状成長部分の形成
を含み、該ゲート電極層の形成工程において、該襟状成
長部分をマスクとして使用してゲート電極材料が該襟状
成長部分の上方で該エミッタティップの先端部分の近傍
へまわりこむようにすることを特徴とする請求項10に
記載の陰極装置の製造方法。 - 【請求項12】 該ゲート電極層を形成する工程におい
て、該ゲート電極層の該開口部の内周壁が該エミッタテ
ィップの円錐状の該先端部分の外側に該先端部分とほぼ
平行に延びるほぼ切頭円錐状に形成されることを特徴と
する請求項9に記載の陰極装置の製造方法。 - 【請求項13】 エミッタティップの形成工程が、基板
にエミッタティップの形状に対応するマスクを形成する
工程と、該マスクを用いて該基板をエッチングする工程
と、該マスクを除去する工程とを含むことを特徴とする
請求項9に記載の陰極装置の製造方法。 - 【請求項14】 該マスクの少なくとも一部を該酸化膜
とは異なった材料で形成し、該マスクを除去する工程に
おいて、該マスクを該酸化膜に対して選択的に除去する
ことを特徴とする請求項13に記載の陰極装置の製造方
法。 - 【請求項15】 該マスクを除去する工程が該ゲート電
極層の形成工程の後に行われることを特徴とする請求項
14に記載の陰極装置の製造方法。 - 【請求項16】 該マスクを除去する工程が該ゲート電
極層の形成工程の前に行われることを特徴とする請求項
14に記載の陰極装置の製造方法。 - 【請求項17】 該酸化膜形成工程が熱酸化処理工程か
らなることを特徴とする請求項9に記載の陰極装置の製
造方法。 - 【請求項18】 該酸化膜形成工程において、酸化膜が
該エミッタティップの表面並びに該基板の表面に形成さ
れ、該基板の表面の酸化膜が該基板と該ゲート電極層と
の間の絶縁層として作用することを特徴とする請求項1
7に記載の陰極装置の製造方法。 - 【請求項19】 該基板の表面の酸化膜とは別に該基板
と該ゲート電極層との間に絶縁層を形成する工程を含
み、該絶縁層形成工程が該酸化処理の前に行われること
を特徴とする請求項17に記載の陰極装置の製造方法。 - 【請求項20】 該基板の表面の酸化膜とは別に該基板
と該ゲート電極層との間に絶縁層を形成する工程を含
み、該絶縁層形成工程が該酸化処理の後に行われること
を特徴とする請求項17に記載の陰極装置の製造方法。 - 【請求項21】 エミッタティップの形成工程が、基板
にエミッタティップの形状に対応するマスクを形成する
工程と、該マスクを用いて該基板をエッチングする工程
と、該マスクを除去する工程とを含み、 該酸化膜形成工程の後でゲート電極層形成工程の前に該
基板と該ゲート電極層との間に該エミッタティップを露
出させる開口部を有する絶縁層を形成する工程を含み、 該マスク除去工程及び該酸化膜除去工程がゲート電極層
形成工程の後に行われることを特徴とする請求項9に記
載の陰極装置の製造方法。 - 【請求項22】 該絶縁層の形成工程が、該エミッタテ
ィップの中間部から寄生的に成長する襟状成長部分の形
成を含み、該ゲート電極層の形成工程において、該襟状
成長部分をマスクとして使用してゲート電極材料が該襟
状成長部分の上方で該エミッタティップの先端部分の近
傍へまわりこむようにし、ゲート電極層の形成の後で該
マスク及び該エミッタティップの周囲の酸化膜とともに
該襟状成長部分を除去することを特徴とする請求項21
に記載の陰極装置の製造方法。 - 【請求項23】 エミッタティップの形成工程が、基板
にエミッタティップのためのマスクを形成する工程と、
該マスクを用いて該基板をエッチングする工程と、該マ
スクを除去する工程とを含み、 該酸化膜形成工程の後かつゲート電極層形成工程の前で
該基板と該ゲート電極層との間に該エミッタティップを
露出させる開口部を有する絶縁層を形成する工程を含
み、 該マスク除去工程が絶縁層形成工程の後かつゲート電極
層形成工程の前に行われ、該酸化膜除去工程が該ゲート
電極層の形成の後で行われることを特徴とする請求項9
に記載の陰極装置の製造方法。 - 【請求項24】 該絶縁層の形成工程が、該エミッタテ
ィップの中間部から寄生的に成長する襟状成長部分の形
成を含み、該ゲート電極層の形成工程において、該襟状
成長部分をマスクとして使用してゲート電極材料が該襟
状成長部分の上方で該エミッタティップの先端部分の近
傍へまわりこむようにし、ゲート電極層の形成の後で該
マスク及び該エミッタティップの周囲の酸化膜とともに
該襟状成長部分を除去することを特徴とする請求項23
に記載の陰極装置の製造方法。 - 【請求項25】 エミッタティップの形成工程が、基板
にエミッタティップのためのマスクを形成する工程と、
該マスクを用いて該基板をエッチングする工程と、該マ
スクを除去する工程とを含み、 該酸化膜形成工程の前に該基板と該ゲート電極層との間
に該エミッタティップを露出させる開口部を有する絶縁
層を形成する工程を含み、 該マスク除去工程が絶縁層形成工程の後かつ該酸化膜形
成工程の前に行われ、該マスク除去工程の後で該ゲート
電極層形成工程が行われることを特徴とする請求項9に
記載の陰極装置の製造方法。 - 【請求項26】 エミッタティップの形成工程が、基板
にエミッタティップのためのマスクを形成する工程と、
該マスクを用いて該基板をエッチングする工程と、該マ
スクを除去する工程とを含み、 該酸化膜形成工程の後に該基板と該ゲート電極層との間
に該エミッタティップを露出させる開口部を有する絶縁
層を形成する工程を含み、 該マスク除去工程が絶縁層形成工程の後で行われること
を特徴とする請求項9に記載の陰極装置の製造方法。 - 【請求項27】 該絶縁層の形成工程が、該エミッタテ
ィップの中間部から寄生的に成長する襟状成長部分の形
成を含み、該ゲート電極層の形成工程において、該襟状
成長部分をマスクとして使用してゲート電極材料が該襟
状成長部分の上方で該エミッタティップの先端部分の近
傍へまわりこむようにし、ゲート電極層の形成の後で該
マスク及び該エミッタティップの周囲の酸化膜とともに
該襟状成長部分を除去することを特徴とする請求項26
に記載の陰極装置の製造方法。 - 【請求項28】 エミッタティップの形成工程が、基板
にエミッタティップのためのマスクを形成する工程と、
該マスクを使用して該基板をエッチングする工程と、該
マスクを除去する工程とを含み、 該マスク除去工程が酸化膜形成工程の前に行われ、該基
板上の酸化膜が該基板と該ゲート電極層との間の絶縁層
となることを特徴とする請求項9に記載の陰極装置の製
造方法。 - 【請求項29】 エミッタティップの形成工程が、基板
にエミッタティップのためのマスクを形成する工程と、
該マスクを用いて該基板をエッチングする工程と、該マ
スクを除去する工程とを含み、 該酸化膜形成工程の前に該基板と該ゲート電極層との間
に該エミッタティップを露出させる開口部を有する絶縁
層を形成する工程を含み、 該マスク除去工程が酸化膜形成工程の前に行われること
を特徴とする請求項9に記載の陰極装置の製造方法。 - 【請求項30】 該ゲート電極層の形成工程において、
該基板を回転軸線のまわりで回転しつつゲート電極材料
を該基板に該回転軸線に対して斜め方向から蒸着するこ
とを特徴とする請求項9に記載の陰極装置の製造方法。 - 【請求項31】 該ゲート電極層の形成工程において、
ゲート電極材料を該基板にスパッタリング法により付着
させることを特徴とする請求項9に記載の陰極装置の製
造方法。 - 【請求項32】 該ゲート電極層の形成工程において、
ゲート電極材料を該基板にCVD法により付着させるこ
とを特徴とする請求項9に記載の陰極装置の製造方法。 - 【請求項33】 エミッタティップの形工程において、
最初に等方性に近いエッチングを行い、引き続き異方性
エッチングを行って、円錐状の先端部分及びほぼ円柱状
の基端部分を有する該エミッタティップを形成すること
を特徴とする請求項9に記載の陰極装置。 - 【請求項34】 陰極装置と、該陰極装置から放出した
電子を受ける陽極装置とからなる表示装置であって、 該陰極装置が、基板(1)と、該基板に形成され、円錐
状の先端部分(2A)を有する少なくとも1つのエミッ
タティップ(2)と、該基板の上方に形成され、該エミ
ッタティップの先端部分を露出させる開口部(4A)を
有するゲート電極層(4)とを具備し、該ゲート電極層
の該開口部(4A)の直径が該エミッタティップ(2)
の該基板との接合部における直径よりも小さいことを特
徴とする表示装置。 - 【請求項35】 複数のグループのエミッタティップ
(2)がマトリクス状に配置され、該陽極装置は該エミ
ッタティップ(2)のマトリクスの行及び列の少なくと
も一方に対応して配置された表示部(202)を有する
ことを特徴とする請求項34に記載の表示装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11530994A JPH0765706A (ja) | 1993-06-14 | 1994-05-27 | 陰極装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5-141654 | 1993-06-14 | ||
| JP14165493 | 1993-06-14 | ||
| JP11530994A JPH0765706A (ja) | 1993-06-14 | 1994-05-27 | 陰極装置及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0765706A true JPH0765706A (ja) | 1995-03-10 |
Family
ID=26453850
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11530994A Pending JPH0765706A (ja) | 1993-06-14 | 1994-05-27 | 陰極装置及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0765706A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5924903A (en) * | 1996-02-07 | 1999-07-20 | Nec Corporation | Method of fabricating a cold cathode for field emission |
| US6043103A (en) * | 1997-06-25 | 2000-03-28 | Nec Corporation | Field-emission cold cathode and method of manufacturing same |
| KR20040034251A (ko) * | 2002-10-21 | 2004-04-28 | 삼성에스디아이 주식회사 | 전계방출소자 |
| JP2005135590A (ja) * | 2003-10-28 | 2005-05-26 | Sony Corp | 電子放出素子とその製造方法、及び表示装置とその製造方法 |
| KR100569264B1 (ko) * | 1999-06-21 | 2006-04-10 | 비오이 하이디스 테크놀로지 주식회사 | 전계방출 표시소자의 제조방법 |
| US7175495B2 (en) | 1999-03-19 | 2007-02-13 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Method of manufacturing field emission device and display apparatus |
-
1994
- 1994-05-27 JP JP11530994A patent/JPH0765706A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5924903A (en) * | 1996-02-07 | 1999-07-20 | Nec Corporation | Method of fabricating a cold cathode for field emission |
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| KR20040034251A (ko) * | 2002-10-21 | 2004-04-28 | 삼성에스디아이 주식회사 | 전계방출소자 |
| US7233102B2 (en) | 2002-10-21 | 2007-06-19 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Field emission device with gate having cylindrical part |
| JP2005135590A (ja) * | 2003-10-28 | 2005-05-26 | Sony Corp | 電子放出素子とその製造方法、及び表示装置とその製造方法 |
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