JP3144438B2 - 育苗ポット洗浄装置 - Google Patents

育苗ポット洗浄装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、育苗ポットの凹部内を
ブラシにて洗浄する育苗ポット洗浄装置の構成に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、碁盤目状の凹部を有する育苗ポッ
トの洗浄は、搬送される育苗ポット全体に対して散水、
及びブラシを施していたのであり、各凹部の内部に一個
ずつブラシを挿入して洗浄する技術は公知となっていな
いのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】育苗ポットに多数設け
られている凹部内を完璧に洗浄しようと思えば、各凹部
毎にブラシを挿入して該凹部内を洗浄するのが望まし
い。しかし、各凹部毎にブラシを挿入する技術に関して
問題となるのは、もしブラシが単に上下運動のみで凹部
内に挿入されるのであれば、該凹部内をブラシが洗浄し
ている間は、育苗ポットの搬送を停止しなければならな
い。そうでなければ、上下運動のみのブラシに対して育
苗ポットが水平方向に移動することによって、ブラシ或
いは育苗ポットを破損する事態を生じるおそれがある。
しかし、該洗浄装置にて一々育苗ポットを停止するの
は、連続的な洗浄作業を施すに当たって、著しい作業効
率の低下となる。そこで、育苗ポットを搬送する過程中
に洗浄することが望ましいのである。また、育苗ポット
の上下を通常状態のまま洗浄すると、除去した汚れが凹
部の底に溜まってしまうという問題もある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
課題を解決するために、次のような方法を用いるもので
ある。即ち、碁盤目状の凹部を有する育苗ポットの凹部
内を搬送しながら洗浄する育苗ポット洗浄装置におい
て、育苗ポットの上下を逆にして水平状に搬送し、搬送
部下方に回転体を配置し、該回転体を、幅方向の凹部と
同数のブラシを突出したブラシ支持体と遊星歯車連より
構成し、該ブラシ支持体を遊星歯車を介して公転させな
がら反対方向に自転させて、ブラシを垂直上方に向けな
がらブラシを凹部内に挿入したまま育苗ポットを搬送す
ると共に、育苗ポットの凹部内に挿入するブラシを公転
とともに自転させて洗浄すべく構成し、前記回転体を複
数個搬送方向に設け、未洗浄の凹部を次の回転体のブラ
シが洗浄すべく構成したものである。
【0005】
【作用】育苗ポット洗浄装置内上方の搬送架台5上に、
上下逆にした育苗ポットPが搬送され、回転体Rにおい
て、モーター駆動にて支点軸8a・8bを中心としてス
プロケット9a・9bの回転とともに筒8c・8d及び
支持部材13a・13bが回転しする。その際、支点軸
8aに固着した固定ギア10に噛合した内側遊星ギア1
1bが公転方向と同一方向に回転しつつ支持部材13a
とともに公転し、該内側遊星ギア11bに噛合する内側
制御ギア12bが公転方向とは逆方向に自転しつつ支持
部材13aとともに公転し、内側制御ギア12bに固定
されたブラシ支持体15と一体に公転させる。これによ
って、ブラシ支持体15は、公転と共に自転して垂直方
向の姿勢を維持している。また、ブラシ支持体15内に
おいては、内側遊星ギア11bと一体に回転する外側遊
星ギア11cに噛合する外側制御ギア12cと一体に回
転する制御ギア回転軸12aの自転によってブラシ回転
駆動ギア16が回転し、噛合するブラシ駆動ギア17を
回転させ、ブラシ姿勢制御ギア17より介装ギア19を
介してブラシ自転用ギア18を回転させ、ブラシ7を自
転させる。こうして、ブラシ支持体15が、支点軸8a
・8bを中心に公転する一方、ブラシ7は垂直上方を向
いたまま自転するのである。
【0006】また、回転体R’において、回転体Rと同
様に支点軸8a・8bを中心にしてブラシ支持体15’
を公転し、ブラシ支持体15’の内部にて、外側制御ギ
ア12cと一体に回転する回転軸28に付設したハスバ
ギア29を介してブラシ自転ギア30が回転して、ブラ
シ7を自転させるのである。
【0007】また、回転体R(R’)を複数個(3連)
連設した構造において、最初の回転体R1によって、育
苗ポットの一列凹部P1を洗浄し、該回転体R1にて洗
浄し切れない一列凹部P2、P3のうち、P2を次の回
転体R2が洗浄し、次に、なお未洗浄の一列凹部P3を
回転体R3が洗浄して、全凹部の洗浄を完了するもので
ある。
【0008】
【実施例】本発明の解決すべき課題及び構成は以上の如
くであり、次に添付の図面に示した本発明の実施例を説
明する。図1は育苗ポット洗浄装置における育苗ポット
Pの搬送及び回転体Rの運動を示す全体側面図、図2は
育苗ポット洗浄装置の駆動系統を示す全体側面図、図3
は同じく平面図、図4は図3におけるX−X断面図、図
5は図3におけるY−Y断面図、図6は回転体Rの駆動
側一部平面図、図7は回転体Rによる作業状態を示す側
面断面図、図8は複数個の回転体Rによる育苗ポット洗
浄状態を示す側面略図、図9は回転体の他の駆動実施例
の構造を示す斜視図である。
【0009】まず、図1乃至図3にて育苗ポット洗浄装
置の概略について説明する。育苗ポット洗浄装置は、搬
入部Aと洗浄部Bより構成される。搬入部A側部にはモ
ーターM1が配設されており、該モーターM1によって
搬入用ローラー2及びブラシローラー3を駆動する。育
苗ポット洗浄装置に育苗ポットを搬入する時は、案内架
台1上に育苗ポットPを上下逆にして載置し、奥部へ押
し込むと、該搬入用ローラー2が育苗ポットの搬送方向
に回転しており、該ポットを搬入し、洗浄部Bへ搬送す
る。その途中、ブラシローラー3が上方にて育苗ポット
Pの搬送方向に対して逆向きに回転しており、育苗ポッ
トPの裏側(搬送中は上面となっている)の汚れを除去
するのである。
【0010】洗浄部Bにおける構成を説明する。下部に
モーターM2を設置し、該モーターM2の駆動によっ
て、育苗ポットの凹部内洗浄用のブラシ7を有する回転
体Rを回転し、また、装置出口に配設した搬出用ローラ
ー6を回転する。洗浄部Bの上方には搬入部Aより搬入
される育苗ポットPが載置される如く搬送架台5を架設
しており、該洗浄部Bにおいては、育苗ポットPが搬入
ローラー2によって搬送架台5上に押し出され、更に装
置出口の搬出用ローラー6にて搬出する構造としてい
る。
【0011】次に、回転体Rの構成について、図4乃至
図6より説明する。回転体Rの駆動側(X側)において
は、洗浄部Bの側板4aに支点軸8aを固定し、該支点
軸8aは筒体8cを遊嵌する。従動側(Y側)の側板4
bには支点軸8bを固定し、該支点軸8bに筒体8dを
遊嵌する。筒体8c・8dには、モーターM2の駆動軸
との間にチェーンを巻回するためのスプロケット9a・
9b、及び支持部材13a・13bを各々固着する。
【0012】そして、X(駆動)側においては、該回転
軸8aの先端部で機体内側に固定ギア10を固着し、支
持部材13aの中途部には回転軸11a・11aを、両
端には制御ギア回転軸12a・12aを枢支し、該回転
軸11a・11aの内側部に内側遊星ギア11b・11
bを固設して前記固定ギア10に噛合させ、更に前記制
御ギア回転軸12a・12aの内側部に内側制御ギア1
2b・12bを遊嵌して内側遊星ギア11b・11bと
噛合させる。また、遊星ギア回転軸11a・11a及び
制御ギア回転軸12a・12aの外側部において、各々
の回転軸に外側遊星ギア11c・11cと外側制御ギア
12c・12cを固着して噛合させている。なお、制御
ギア12b・12cのうち、内側制御ギア12bはブラ
シ支持体15に固設しており、ブラシ支持体15の自転
を形成するものであり、外側制御ギア12cは制御ギア
回転軸12aに固設されている。
【0013】Y(従動)側においては、筒体8dに支持
部材13bを固設し、該支持部材13bの両端部に支持
軸14・14を枢支し、内側制御ギア12b・12bと
支持軸14・14との間にブラシ支持体15・15を横
設し固定する。このように、モーターM2の駆動により
筒体8c・8d及び支持部材13a・13bが回転する
ことによって、ブラシ支持体15・15が支点軸8a・
8bを中心として公転し、公転方向と逆向きに制御ギア
12bが回転するのである。即ち、支持部材13aが公
転するのにかかわらず、公転方向と逆向きにブラシ支持
体15が自転し、常にブラシ7が垂直方向を向くのであ
る。
【0014】ブラシ支持体15の内部構造について説明
する。X側において、制御ギア回転軸12aの内側の軸
端部にベベルギアのブラシ回転駆動ギア16が固着され
ており、該ブラシ回転駆動ギア16は、ブラシ支持体1
5の端部において、制御ギア回転軸12aと垂直方向に
枢支された軸17aに付設されたベベルギアのブラシ駆
動ギア17と噛合している。そして、ブラシ支持体15
において、搬送される育苗ポットPの凹部の横方向の同
一間隔に、ブラシ自転軸18a・18a・・・を枢支
し、ブラシ自転軸18a・18a・・・にはブラシ自転
用ギア18・18・・・を固設し、該ブラシ自転用ギア
18・18間には介装ギア19・19・・・を介装して
互いに噛合し、X側において、介装ギア19に該ブラシ
駆動ギア17の平歯車と噛合させる。ブラシ7・7・・
・は、ブラシ自転軸18a・18a・・・の上部に固着
する。
【0015】このようにして、スプロケット9aの回転
により回転軸11aが回転し、外側遊星ギア11c、外
側制御ギア12cを介して制御ギア回転軸12aが回転
され、更に、ベベルギア16・17、介装ギア19を介
してブラシ自転用ギア18・18・・・が回動されて各
ブラシ7・7・・・が自転する構成となっているのであ
る。なお、外側制御ギア12cと外側遊星ギア11cの
歯数を変えることによりブラシ7の回転数を調節するこ
とが可能である。
【0016】図9は、ブラシ支持体15に付設したブラ
シを垂直上方に向けたまま自転させる実施例である回転
体R’について図示している。即ち、支点軸8a・8b
を中心に支持部材13a・13bを公転させてブラシ支
持体15’を自転させる構造は、回転体Rと同一構造で
あり、また、固定ギア10を支点軸8aに付設し、該支
持部材13aに枢支した遊星ギア11及び制御ギア12
を噛合させる構造も同一である。回転体Rとの相違点
は、ブラシ支持体15’の内部構造である。即ち、回転
体Rと同様に、X側端部を内側制御ギア12bに、Y側
端部を支持軸14に固着したブラシ支持体15’の内部
において、外側制御ギア12cと一体である制御ギア回
転軸12aと支持軸14とを回転軸28によって連結
し、一体構成とする。或いは、制御ギア回転軸12aを
そのまま延長して支持軸14と一体化させたものとして
もよい。該回転軸28にハスバギア29・29・・・を
固設し、該ハスバギア29にブラシ自転ギア30を噛合
させ、該ブラシ自転ギア30にブラシ7を植設するので
ある。このように構成することによって、ブラシ支持体
15’及び回転軸28が、制御ギア12の回転と一体に
回転するものであり、該制御ギア12は、固定ギア10
より遊星ギア11を介して噛合しているので、公転方向
と逆方向に回転し、ブラシ7を自転させる構造としてい
るのである。
【0017】図1乃至図3に示した育苗ポット洗浄装置
の洗浄部Bは、前記のような構成の回転体Rを二個配設
した構成となっている。その駆動構造について、図2及
び図3より説明すると、X側において、モーターM2の
駆動軸に付設したスプロケット20a、回転体R・Rの
支点軸8a・8aを遊嵌した筒体8c・8c付設のスプ
ロケット9a・9a、そして、側板4aに開口した長孔
に上下移動可能に取り付けたテンション軸21aに付設
したテンションスプロケット22a、下部回転軸23付
設の下部スプロケット24a間に、ブラシ駆動チェーン
25aを巻回する。同様に、Y側においても、図3の如
く、支点軸8b・8bを遊嵌する筒体8d・8d付設の
スプロケット9b・9b、テンション軸21b付設のテ
ンションスプロケット22b、下部回転軸23付設の下
部スプロケット24b間にブラシ駆動チェーン25bを
巻回する。なお、X側においては、下部回転軸23付設
のスプロケット26より搬出用ローラー6付設のスプロ
ケット6aに搬出用駆動チェーン27を巻回している。
このような駆動構成は、回転体Rを回転体R’としても
同じである。
【0018】このような駆動構造のブラシ駆動装置を有
する育苗ポット洗浄装置において、育苗ポットPが、前
記の如く、搬入用ローラー2及び搬出用ローラー6の駆
動により搬送架台5上を搬送される。そして、回転体R
・Rが、図1または図7の如く回転してブラシ支持体1
5を公転させ、該ブラシ支持体15が上方に移動すると
ともにブラシ7が育苗ポットPの凹部内に挿入され、育
苗ポットPの搬送とともにブラシ7を該凹部内に挿入し
たまま該棒状体が搬送方向に公転し、そして、下方に移
動する際にブラシ7が該凹部より脱却される。搬入用ロ
ーラー2及び搬出用ローラー6の回転速度は、回転体R
の回転速度と等しくすることによって、ブラシ7が該凹
部内に挿入されている間に、ブラシ7と育苗ポットPが
同じ速度で移動し、その間、ブラシ7が自転して該凹部
内を洗浄するのである。従って、育苗ポットPの搬送を
一々停止することなく、搬送したままでブラシを凹部内
に挿入して該凹部内洗浄ができるのである。なお、回転
体R・Rに代えて、回転体R’・R’を配設した場合
も、同様の機能により同じ効果を生むものである。
【0019】図8は、回転体Rを3個連設した構造につ
いて図示しており、前の回転体によって未洗浄の凹部を
次の回転体により洗浄して、連続的で、漏れのない凹部
洗浄を行うことを目的としている。即ち、育苗ポットP
の凹部P1は、回転体R1によって洗浄されているが、
その前列及び前々列の凹部P2及びP3は、未洗浄であ
る。しかし、育苗ポットPが搬送されていくと、凹部P
2に回転体R2のブラシ7が挿入されて洗浄される。更
に、回転体R2によっても洗浄されなかった凹部P3
が、回転体R3によって洗浄される。こうして、全凹部
を3連の回転体R1・R2・R3によって連続的に洗浄
する構成としているのである。勿論、3連の回転体R’
によっても、同一の効果を得るものである。但し、育苗
ポット洗浄装置は洗浄水を噴射させてブラシの回転と共
に洗浄するが、本実施例では省略してある。
【0020】
【発明の効果】本発明は、請求項の如く構成することに
より、次の如き効果を奏するものである。即ち、育苗ポ
ットを上下逆にして、ブラシ洗浄装置の上方位置にて搬
送し、その搬送中に、常に垂直上方を向き、自転するブ
ラシが棒状体に付設され、該棒状体が公転運動をして、
上方への移動の際に該ブラシを該育苗ポットの凹部内に
挿入し、搬送とともに棒状体が同じ速度にて公転運動を
続ける間、ブラシが凹部内を洗浄し、該棒状体が下方に
移動するとともにブラシを該凹部より脱却する構造なの
で、育苗ポットの搬送を一々停止してブラシを挿入・洗
浄・脱却してから再び育苗ポットを搬送するという手間
が不要であり、効率のよい育苗ポットの洗浄が得られ
る。また、育苗ポットを上下逆にしているので、凹部内
において除去した汚れが自然に落下し、該凹部の底に溜
まるということがないので、洗浄の確実性が向上するの
である。また、このような棒状体を有する回転体を複数
個連続的に取り付け、前の回転体にて未洗浄である凹部
を次の回転体が洗浄するという構成にすることにより、
一層効率のよい育苗ポットの洗浄作業が得られるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】育苗ポット洗浄装置における育苗ポットPの搬
送及び回転体Rの運動を示す全体側面図である。
【図2】育苗ポット洗浄装置の駆動系統を示す全体側面
図である。
【図3】同じく平面図である。
【図4】図3におけるX−X断面図である。
【図5】図3におけるY−Y断面図である。
【図6】回転体Rの駆動側一部平面図である。
【図7】回転体Rによる作業状態を示す側面断面図であ
る。
【図8】複数個の回転体Rによる育苗ポット洗浄状態を
示す側面略図である。
【図9】回転体の他の駆動実施例の構造を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
P 育苗ポット R・R’回転体 7 ブラシ 15・15’ ブラシ支持体

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 碁盤目状の凹部を有する育苗ポットの凹
    部内を搬送しながら洗浄する育苗ポット洗浄装置におい
    て、育苗ポットの上下を逆にして水平状に搬送し、搬送
    部下方に回転体を配置し、該回転体を、幅方向の凹部と
    同数のブラシを突出したブラシ支持体と遊星歯車連より
    構成し、該ブラシ支持体を遊星歯車を介して公転させな
    がら反対方向に自転させて、ブラシを垂直上方に向けな
    がらブラシを凹部内に挿入したまま育苗ポットを搬送す
    ると共に、育苗ポットの凹部内に挿入するブラシを公転
    とともに自転させて洗浄すべく構成したことを特徴とす
    る育苗ポット洗浄装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の回転体を複数個搬送方向
    に設け、未洗浄の凹部を次の回転体のブラシが洗浄すべ
    く構成したことを特徴とする育苗ポット洗浄装置。
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