JP3144516B2 - 双頭ロボット - Google Patents

双頭ロボット

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JP3144516B2
JP3144516B2 JP17418893A JP17418893A JP3144516B2 JP 3144516 B2 JP3144516 B2 JP 3144516B2 JP 17418893 A JP17418893 A JP 17418893A JP 17418893 A JP17418893 A JP 17418893A JP 3144516 B2 JP3144516 B2 JP 3144516B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば固定型と可動型
で構成される鋳造型の固定型と可動型を開いたときに、
両型間に形成される空間内に進入してワークを取出すと
ともに、ワークの取出された型内面に離型剤を塗布する
作業を実行するロボットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ワークの取出しと離型剤の塗布作業を実
行するために、現在ワーク取出しロボットと離型剤吹出
ノズルを併用する技術が用いられている。ワーク取出し
ロボットは、ワーク保持部を備えたアームを型間空間内
に進入させてワークを保持し、その後ワークを型外に取
出す。離型剤吹出ノズルは、固定型と可動型を開いた状
態での各型の内面を指向する姿勢で、しかも固定型と可
動型を閉じたり開けたりすることを妨げない位置に固定
されている。用いられる型が交換されることがあること
から、通常離型剤吹出ノズルはいずれの種類の型にも対
応できるように多数個が用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の離型剤吹出ノズ
ルによると、必要な部位に必要な量の離型剤を吹出すこ
とが困難であり、いきおい無駄に吹出される離型剤の量
が多くなる。とくに種々の型に対応可能なように多数の
ノズルが配置されていると、個々の型についてみれば不
必要な吹出しがなされることになる。このために離型剤
が無駄に浪費されているのが現状であり、さらにまた過
分に吹出された離型剤が霧状になって飛散して作業環境
を悪化させているという点も深刻な問題となっている。
【0004】型の内面に対し、必要なところに必要な量
の離型剤を塗布するためには、離型剤吹出ノズルをロボ
ットの先端に取付けて、ロボットによってノズル位置を
移動させつつ塗布することが考えられる。しかしなが
ら、作業現場の実情では、型の周辺に型の開閉装置やワ
ークの取出しロボットのみならず型の交換用の機器が設
置されていたり、あるいは型の搬入・搬出のためのスペ
ース等を確保しておく必要があり、ワーク取出しロボッ
トとは別に離型剤吹出ノズルを動かすためのロボットを
設置することができない場合が多い。そのために、吹出
ノズルをロボットで移動させるという技術は多くの場合
採用できない。そこで本発明では、2台のロボットを設
置することができないスペースしかない場合にも、ワー
クの取出しと離型剤の塗布作業をともにロボットによっ
て実行させ得るようにすることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、上記目
的を達成するために、ワーク保持部と離型剤吹出部の2
つの作業ヘッドを有し、一対の型が開けられたときに型
間の空間内に進入して型からワークを取出すとともにワ
ークが取出された型内面に離型剤を塗布する双頭ロボッ
トであり、前記ワーク保持部が取付けられた第1アーム
と、前記離型剤吹出部が取付けられた第2アームと、前
記第1アームと前記第2アームのそれぞれを前記型間の
空間内に一緒に進入させる一対のアーム進入手段と、前
記第1アームを前記型間の空間内で移動させるワーク保
持部移動手段と、前記第2アームを前記型間の空間内で
移動させる離型剤吹出部移動手段とを有し、前記離型剤
吹出部は、前記ワーク保持部と一緒に前記型間の空間内
に進入するときに、型開きによってワークが型から取出
される側の型内面に離型剤を吹出しつつ進入し、型開き
の際にワークが残留する側の型から前記ワーク保持部が
ワークを取出したあとに、ワークが取出された型内面に
離型剤を吹出すことを特徴とする双頭ロボットを作成し
た。
【0006】
【作用】この双頭ロボットによると、ワーク保持部も離
型剤吹出部もともに同一方向から一緒に型間の空間
進入することができ、型の周囲が比較的閉ざされている
ような作業現場にも適用することができる。そして、ワ
ーク保持部によってワークの取り出し作業が実行される
とともに、離型剤吹出部によって型内面への離型剤の塗
布作業が実行される。このとき、型開きによってワーク
が一方の型から取出されるために、離型剤吹出部はワー
ク保持部と一緒に前記型間の空間内に進入するときに型
開きによってワークが取り出された型内面に離型剤を吹
出しつつ進入することによって、ワークの取り出し作業
と同時並行して一方の型に対する離型剤塗布作業を実行
する。従って、ワーク保持部がワークを取り出す時点ま
でに一方の型に対する離型剤塗布作業を完了することが
できる。このために、ワーク保持部がワークを取出した
あと、他方の型に対してのみ離型剤塗布作業を実行すれ
ばよい。この結果、サイクル時間を長くさせない。
【0007】
【発明の効果】この発明によると、型の周囲空間の利用
が制約され、一方側からしかロボットが接近できないよ
うな現場でも、ワークの取出しと離型剤の塗布作業が一
台のロボットによって実行される。このためロボットに
よって離型剤を必要な場所に必要な量だけ塗布すること
が可能となり、従来のように離型剤を無駄に浪費して作
業環境を悪化させるといった不都合が解消される。ま
、ワークを保持して型外に取出す作業と、一方の型内
面に離型剤を塗布する作業を同時並行して実行すること
から、サイクル時間を長くさせない。ワークの取出しと
離型剤の塗布という2つの作業をともにロボットに実行
させても、作業時間が長くなるといった不都合は生じな
い。
【0008】
【実施例】次に図1〜図4を参照して、本発明の第一実
施例を説明する。まず最初に図1を用いてこの第一実施
例の概要を説明する。図1は第一実施例を概念的に説明
する図であり、型A,Bの割り面と平行な面内で伸びる
X軸方向に延設された案内部材Dと、その案内部材Dで
案内されて前記X軸方向に移動可能な1対のX軸可動部
E1,E2と、そのX軸可動部E1,E2のそれぞれに
案内されて前記割り面に直交するY軸方向に移動可能な
一対のY軸可動部F1,F2と、そのY軸可動部F1,
F2のそれぞれに案内されて前記X軸と前記Y軸の双方
に直交するZ軸方向に移動可能な一対のZ軸可動部G
1,G2と、一方のZ軸可動部G1に取付けられたワー
ク保持部H1と、他方のZ軸可動部G2に取付けられた
離型剤吹出部H2と、前記X軸可動部E1,E2のそれ
ぞれをX軸方向に移動させる1対のX軸アクチュエータ
I1,I2と、前記Y軸可動部F1,F2のそれぞれを
Y軸方向に移動させる1対のY軸アクチュエータJ1,
J2と、前記Z軸可動部G1,G2のそれぞれをZ軸方
向に移動させる1対のZ軸アクチュエータQ1,Q2と
を備えたものである。
【0009】このような構成において、前記第1アーム
と第2アームは、Z軸可動部G1,G2によって構成さ
れ、前記一対のアーム進入手段は、1対のZ軸アクチュ
エータQ1,Q2によって構成される。また、ワーク保
持部移動手段は、Y軸可動部F1およびY軸アクチュエ
ータJ1によって達成され、ワーク保持部H1を割り面
に直交する面内で移動させる。また離型剤吹出部移動手
段は、X軸可動部E2、X軸アクチュエータI2、Y軸
可動部F2およびY軸アクチュエータJ2によって構成
され、離型剤吹出部H2を割り面に直交する面内と平行
な面内で移動させる。
【0010】図2〜図4はこの実施例を具体的に示すも
のであり、図2は平面図、図3は図2のIII −III 線断
面図、図4は図2のIV−IV線断面図を示している。図2
において参照符号2は移動側ダイプレートを示し、この
移動側ダイプレート2は4本のタイバー4k,4l,4
m,4n(図3も参照)によって固定側ダイプレート6
に対して平行を保った状態で接離可能となっている。移
動側ダイプレート2は図示しない型開閉装置によって、
図2に示す開放状態と固定側ダイプレート2側に接近し
た閉状態との間で移動される。
【0011】移動側ダイプレート2には可動型aが着脱
可能に取付けられ、一方固定側ダイプレート6に固定型
bが着脱可能に取付けられる。可動型aと固定型bで構
成される型は交換可能となっており、図2に一部が示さ
れているコンベア40によって搬入・搬出される。
【0012】固定側ダイプレート6の上部には、ガイド
フレームd1が差し渡されている。このガイドフレーム
d1は型a,bの割り面と平行な面内でしかも水平方向
(これをX軸という)に伸びており、サポート脚8で支
えられている。ガイドフレームd1の上部には1対の案
内レールd2,d3がX軸方向に延ばされている。
【0013】この案内レールd2,d3に、スライダ1
0等を介して1対のベース板e1,e2が移動可能に取
付けられている。このため1対のベース板e1,e2は
X軸方向に移動可能な1対のX軸可動部E1,E2を構
成し、一方案内レールd2,d3は型の割り面と平行な
面内で伸びるX軸に沿って延設された案内部材Dとなっ
ている。
【0014】1対のX軸方向に可動なベース板e1,e
2のそれぞれには、X軸可動ベース板e1,e2のそれ
ぞれをX軸方向に移動させる1対のX軸モータi1,i
2が取付けられている。それぞれのモータi1,i2は
ガイドフレームd1の上面に固定されているラック12
と噛合う図示しないピニオンを回転させることによっ
て、X軸方向に可動なベース板e1,e2のそれぞれを
X軸方向に移動させる。すなわち一対のX軸モータi
1,i2は図1のX軸可動部E1,E2のそれぞれをX
軸方向に移動させる1対のX軸アクチュエータI1,I
2となっている。X軸アクチュエータI1,I2は後述
する1対のY軸可動部F1,F2に相当する1対のY軸
アームf1,f2の外側に配置されている。
【0015】1対のX軸方向に可動なベース板e1,e
2には図4に良く示されているように適数個のスライダ
14が固定されており、このスライダによって1対のY
軸アームf1,f2がスライド可動となっている。一方
のY軸アームf1は一方のX軸方向の可動ベース板e1
に対しスライド可能であり、他方のY軸アームf2は他
方のX軸方向の可動ベース板e2に対してスライド可動
となっている。それぞれのY軸アームf1,f2はX軸
に直交する(すなわち型の割り面に直交する)Y軸方向
にスライド可能になっている。本実施例では一対のY軸
アームf1,f2が図1の1対のY軸可動部F1,F2
を構成している。
【0016】一方のX軸方向の可動ベース板e1には一
方のY軸モータj1が固定されており、他方のX軸方向
の可動ベース板e2には他方のY軸モータj2が固定さ
れている。それぞれのY軸モータj1,j2はそれぞれ
のY軸アームf1,f2の側面に形成されたラックと噛
合うピニオンを回転させることによってそれぞれのY軸
アームf1,f2をY軸方向に移動させる。すなわちY
軸モータj1,j2は図1のY軸可動部F1,F2をY
軸方向に移動させるアクチュエータJ1,J2であり、
1対のY軸可動部F1,F2の外側に配置されている。
【0017】このようにX軸アクチュエータI1,I2
(具体的にはX軸モータi1,i2)とY軸アクチュエ
ータJ1,J2(具体的にはY軸モータj1,j2)
は、1対のY軸可動部F1,F2(具体的にはY軸アー
ムf1,f2)の外側に配置されているために、図示さ
れているように1対のY軸可動部F1,F2(具体的に
はf1,f2)をごく接近させることができる。
【0018】1対のY軸アームf1,f2のそれぞれの
先端にはベースプレートf3,f4が固定されている。
このベースプレートf3,f4には図4に良く示されて
いるように適数個のスライダ16が垂直方向(Z軸方
向)に固定されており、これによってZ軸アームg1,
g2がベースプレートf3,f4に対してスライド可動
となっている。すなわちこの実施例ではZ軸アームg
1,g2によって、図1のZ軸方向に移動可能な1対の
Z軸可動部G1,G2が構成されている。
【0019】1対のベースプレートf3,f4のそれぞ
れには1対のZ軸モータq1,q2が固定されている。
Z軸モータq1,q2の出力軸は前記ベースプレートf
3,f4を貫通してZ軸アームg1,g2に連携されて
いる。これによってZ軸モータq1の回転によってZ軸
アームg1がZ軸方向に移動され、Z軸モータq2の回
転によってZ軸アームg2がZ軸方向に移動される。Z
軸モータq1,q2はY軸アームf1,f2の上部に配
置されており、Y軸アームf1,f2がごく接近するこ
とを妨げない。この実施例ではZ軸モータq1,q2に
よって図1の1対のZ軸アクチュエータQ1,Q2が構
成されている。
【0020】一方のZ軸アームg1(すなわちZ軸可動
部G1)の下端部にはワーク保持部h1が取付けられて
いる。ワーク保持部h1は1対の把持フィンガ18,2
0とそれを開閉する図略のシリンダを主体として構成さ
れており、かつその把持部全体h1がシリンダ22によ
って水平軸のまわりに90゜旋回可能となっており、把
持フィンガ18,20が水平を向く姿勢と下方を向く姿
勢の2つの姿勢をとり得るようになっている。
【0021】他方のZ軸アームg2(すなわち本発明の
Z軸可動部G2)の下端部には離型剤吹出部h2が取付
けられている。吹出部h2は、図3に良く示されている
ように、第1円筒部30をX軸に平行なV軸のまわりに
回転可能に支える1対のフレーム28,29と、第1円
筒部30に直交方向でかつZ−Y面内にあるH軸回りに
回転可能に取付けられている第2円筒部31とその第2
円筒部31の下端部に固定されている離型剤入りカセッ
トの収容箱32と収容箱32の外面に適数個取付けられ
ている離型剤吹出ノズル33とで構成されている。第1
円筒部30がV軸回りに回転することで離型剤の上下方
向への吹出方向が調整され、第2円筒部31がH軸回り
に回転することで離型剤の水平面内の吹出方向が調整さ
れる。なお第1円筒部30と第2円筒部31の回転は、
モータ24,26によって行われる。また図3中34は
ワークを冷却するための水槽であり、36はワークをト
リミングするためのプレスである。
【0022】次にこの双頭ロボットの作動の様子を説明
する。まず型が閉じられた状態で型内のキャビティに溶
湯が注入される。溶湯は冷却されてワークWが得られ
る。ここでワークWは本当に必要な部位W1とそれに溶
湯を導くための流路に形成されたビスケットW2とを有
している。ワークWが冷却されて保形されるようになっ
た後、可動型aが遠ざけられる。するとワークWは可動
型aの内面に張付いた状態で固定型bの側から取出され
る。
【0023】型が開けられると、1対のZ軸モータq
1,q2が回転を開始し、1対のZ軸アームg1,g2
が同時に下降を開始する。このとき1対のX軸方向に可
動なベース板e1,e2、1対のY軸アームf1,f
2、1対のZ軸アームg1,g2がそれぞれごく接近し
た状態におかれているために、1対のZ軸アームg1,
g2はタイバー4k,4l間を同時に通り抜けることが
できる。
【0024】一方のZ軸アームg1はその下端に固定さ
れているワーク保持部h1がワークWのビスケットW2
に対応する位置で停止する。そして把持フィンガ18,
20が閉じられ、ワークWのビスケットW2を把持す
る。この後Y軸モータj1が動いてワーク保持部h1が
型aから面直方向に遠ざけられ、ワークWを型aから取
出す。次にZ軸モータq1が動いてワークWをタイバー
4k,4lの上方に持上げ、次にX軸モータi1が動い
てワークWを水槽34の上部に移動させる。そしてZ軸
モータq1が前とは逆方向に動いてワークWを水槽34
内に下降させて冷却する。冷却されたワークはさらにト
リミングプレス36に移送されトリミング処理される。
すなわちワーク保持部h1はY軸モータj1によって型
の割り面に直交する面内で移動されるために、型からワ
ークWを取出すことができる。
【0025】一方離型剤吹出部h2は、ワーク保持部h
1と一緒に下降する間に、固定型bの内面に離型剤を吹
出しつつ下降する。このとき吹出部h2の姿勢がモータ
24とモータ26で回動され、型内面とほぼ面直となる
姿勢に調整される。ワーク保持部h1がワークWを保持
してワークWを型aから取出すと、今度は吹出ノズル3
3が型aの側を指向する姿勢とされ、その後X軸、Y
軸、Z軸モータi2,j2,q2によってノズル33の
位置が変えられ型aの内面各所に対する吹出が続けられ
る。この間モータ24,26が動き、ノズル33を型内
面に対してほぼ面直状態とする。このように離型剤吹出
部h2はY軸モータj2によって型の割り面に直交する
面内で移動され、X軸モータj2とZ軸モータq2によ
って型の割り面に平行な面内で移動され、この複合した
移動によって型の内面の各所に離型剤を吹出すことがで
きる。
【0026】次に図5〜7を参照して第2実施例につい
て説明する。図5は平面図であり、図6は図5のVI−VI
線図を示している。図中102は可動側ダイプレート、
106は固定側ダイプレート、104k,104l,1
04m,104nはタイバーである。図中a100は可
動型であり、中央部に鋳造用のキャビティa102が設
けられている。一方図中b100は固定型である。以上
の部分は第一実施例のものとほぼ同一であり、詳しい説
明を省略する。
【0027】図中h100はワーク保持部であり、これ
は第一実施例とほぼ同等の構造を有している。すなわち
一対のフィンガと図示省略の開閉用シリンダ等を備えて
いる。図中h200は離型剤吹出部であり、これも第一
実施例とほぼ同等の構造を示している。すなわち離型剤
入りカセットの収容部や吹出ノズル等を備えている。
【0028】ワーク保持部h100は関節h102とh
103を介して第1アームr100に取付けられてい
る。関節h102はモータh104,h105によって
垂直軸まわりに屈曲可能となっており、また水平軸まわ
りに回転可能となっている。第1アームr100は第1
スライダs100に対してスライド可能となっており、
第1進退用モータw100で進退される。第1スライダ
s100は固定ポスト108に対して旋回可能でかつ上
下動可能となっており、第1旋回用モータu100で旋
回され、第1上下動用モータt100で上下動される。
【0029】このため第1進退用モータw100が第1
アームr100を伸ばすと、ワーク取出部h100が型
a100とb100間の空間c100内に進入すること
ができる。また第1旋回用モータu100によってスラ
イダs100と第1アームr100が旋回されることに
よって、ワーク保持部h100が型の割り面に垂直な面
内で移動する。また関節h102によって第1アームr
100の旋回中ワーク保持部h100が型a100に面
直な姿勢を保つことも可能となっている。
【0030】離型剤吹出部h200は関節h202とh
204を介して第2アームr200に取付けられてい
る。関節h202は水平軸を中心に回転可能となってお
り、関節h204は垂直軸を中心に回転可能となってい
る。このために離型剤吹出部h200は3次元空間の任
意の方向に指向可能となっており、型の内面の各所に対
して面直な姿勢に調整可能となっている。この離型剤吹
出部h200の関節h202,h204の動きはモータ
h205,h206によって実現される。
【0031】第2アームr200は第2スライダs20
0に対してスライド可能となっており、第2進退用モー
タw200で進退される。第2スライダs200は固定
ポスト108に対して旋回可能でかつ上下動可能となっ
ており、第2旋回用モータu200で旋回され、第2上
下動用モータt200で上下動される。第2スライダs
200は第1スライダs100の上方に位置している。
第1上下動用モータt100と第2上下動用モータt2
00、ならびに第1旋回用モータu100と第2旋回用
モータu200、および第1進退用モータw100と第
2進退用モータw200のそれぞれは独立に制御される
ために、第1アームr100と第2アームr200は独
立な動きをすることが可能となっている。なお図中13
4は水槽、136はトリミング用プレスであり、これら
は第1実施例のものと同一である。
【0032】この実施例の場合も、第1・第2上下動用
モータt100,t200と第1・第2旋回用モータu
100,u200は第1・第2アームr100,r20
0の外側に配置されており、第1・第2アームr100
とr200はごく接近することが可能となっている。
【0033】この形式の双頭ロボットの作動を図7を参
照して説明する。まず鋳造工程が終了して型が開かれる
と、第1・第2進退用モータw100とw200が同時
に動いて、ワーク保持部h100と離型剤吹出部h20
0を型間空間に進入させる(ステップS70,71)。
このとき第1・第2アームr100とr200は上下方
向にごく接近しており、同時にタイバー104l,10
4n間を通り抜けることができる。次に、第1旋回用モ
ータu100が第1アームr100を旋回させ、ワーク
保持部h100をワークWに接近させる。このとき関節
h102によってワーク保持部h100はワークWに対
して一定の角度を保って接近する。ワーク保持部h10
0が所定位置に達すると、フィンガーを閉じてワークを
保持する。ワークを保持すると第1旋回用モータu10
0が逆に動いて第1アームr100を型a100から遠
ざける。このとき関節h102によってワーク保持部h
100が型a100に対して一定の角度を保つために、
ワークWは型a100から直交する方向に取出される。
このように第1アームr100が型の割り面に直交する
面内で動くことでワークWは型から取出される(ステッ
プS72)。
【0034】次に第1進退用モータw100によって第
1アームr100が縮められてワークWが型外に取出さ
れる(ステップS72)。次に第1旋回用モータu10
0によって第1アームr100が水槽134上に旋回
し、さらに第1上下動用モータt100によって第1ア
ームr100が下降してワークWが水槽に投入されて冷
却される(ステップS73)。第1アームr100は第
2アームr200よりも下方にあるために、第1アーム
r100のみが下降することが許される。
【0035】ワークWが型から取出されると、第1・第
2上下動用モータt100,t200が同時に同速で回
転して、第1スライダs100と第1アームr100と
第2スライダs200と第2アームr200を下降させ
る(図7のステップS75とS74)。この結果、離型
剤吹出部h200が型a100のキャビティa102に
対応する高さに移動される。この後、離型剤吹出部h2
00から離型剤が吹出され、型の内面に対する離型剤の
塗付が行なわれる。このとき、第2旋回用モータu20
0によって第2アームr200が固定型b100に接近
した姿勢と可動型a100に接近した状態とが切換えら
れる。また同時に関節h202が180゜反転し、離型
剤吹出部h200が固定型b100に指向する姿勢と可
動型a100に指向する姿勢とが切換えられる。そして
それぞれの姿勢において、各種モータが制御され、型の
内面の各所に対して吹出部h200が面直を保った状態
で離型剤の塗付が行なわれる(図7のステップS7
6)。なお固定型b100の上部に対してはステップS
71aで塗付が行なわれる。塗付作業の終了後、離型剤
吹出部h200は初期位置に復帰する(ステップS7
8)。初期位置は、型a100,b100の開閉を妨げ
ない位置であり、この状態で次の鋳造が行なわれる(ス
テップS80)。なお鋳造工程S80は、h100がワ
ークWを移動させている状態で開始することができる。
【0036】ワークWが冷却された後、モータw10
0,u100,t100は再度動き、ワークWをプレス
136の被加工位置に搬送する(ステップS77)。そ
の後ワーク保持部h100も初期位置に復帰する(ステ
ップS79)。
【0037】以上の2つの実施例から明らかなように、
第1アーム(g1,r100)と第2アーム(g2,r
200)は型の割り面に大略沿った面内で移動すること
によって型間の空間に進入する。図5において第1アー
ムr100のスライド方向は必ずしも型の割り面に平行
になっていないが、大略平行であり、型間の空間内に進
入可能となっている。また第1アーム(g1,r10
0)はワークWを把持した後、型の割り面に垂直な面内
で動くことでワークWを型から取出している。本実施例
はこれらの作動を得るための一実施例にすぎず、前記し
た以外の多様な構造で本発明を具体化することが可能で
ある。
【0038】本実施例によると次の利点が得られる。 (1) 床面に2台のロボットを設置できない場合、例えば
本実施例の場合、コンベア40があって2台のロボット
を設置できない場合にも、ワークの取出しと離型剤の塗
布作業をともにロボットによって実行することが可能と
なる。 (2) 2本のアーム(g1とg2、ならびにr100とr
200)をごく接近させておくことができるために、2
本のアームが型間の空間中に同時に進入できる。このた
め両作業をロボットによって実行させてもサイクルタイ
ムが長くならない。 (3) 離型剤吹出ノズルは型内面の各所に対して面直な姿
勢に調整されることから、必要なところに必要なだけの
離型剤が吹付けられることになり、離型剤が無駄に浪費
されることや、離型剤が飛散って作業環境を悪化させる
ことを大幅に低下することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施例を模式的に示す図
【図2】第一実施例の平面図
【図3】図2のIII −III 線断面図
【図4】図2のIV−IV線断面図
【図5】第二実施例の平面図
【図6】図5のVI−VI線平面図
【図7】第二実施例の作動を説明する図
【符号の説明】
A,B 一対の型 D X軸案内部材 E1,E2 1対のX軸可動部 F1,F2 1対のY軸可動部 G1,G2 1対のZ軸可動部 H1 ワーク保持部 H2 離型剤吹出部 I1,I2 1対のX軸アクチュエータ J1,J2 1対のY軸アクチュエータ Q1,Q2 1対のZ軸アクチュエータ r100 第1アーム r200 第2アーム h100 ワーク保持部 h200 離型剤吹出部 s100 第1スライダー s200 第1スライダー w100,w200 進退用モータ t100,t200 上下動用モータ u100,u200 旋回用モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 克己 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田 工機株式会社内 (72)発明者 大野 誠一 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田 工機株式会社内 (72)発明者 阿南 正治 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 多田 昭治 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 審査官 佐々木 正章 (56)参考文献 特開 昭61−293645(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B25J 9/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワーク保持部と離型剤吹出部の2つの作
    業ヘッドを有し、一対の型が開けられたときに型間の空
    間内に進入して型からワークを取出すとともにワークが
    取出された型内面に離型剤を塗布する双頭ロボットであ
    り、 前記ワーク保持部が取付けられた第1アームと、 前記離型剤吹出部が取付けられた第2アームと、 前記第1アームと前記第2アームのそれぞれを前記型間
    の空間内に一緒に進入させる一対のアーム進入手段と、 前記第1アームを前記型間の空間内で移動させるワーク
    保持部移動手段と、 前記第2アームを前記型間の空間内で移動させる離型剤
    吹出部移動手段とを有し、 前記離型剤吹出部は、前記ワーク保持部と一緒に前記型
    間の空間内に進入するときに、型開きによってワークが
    型から取出される側の型内面に離型剤を吹出しつつ進入
    し、型開きの際にワークが残留する側の型から前記ワー
    ク保持部がワークを取出したあとに、ワークが取出され
    た型内面に離型剤を吹出す ことを特徴とする双頭ロボッ
    ト。
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