JP3144743B2 - 仮設用屋根の可動支持装置 - Google Patents

仮設用屋根の可動支持装置

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JP3144743B2 JP25217593A JP25217593A JP3144743B2 JP 3144743 B2 JP3144743 B2 JP 3144743B2 JP 25217593 A JP25217593 A JP 25217593A JP 25217593 A JP25217593 A JP 25217593A JP 3144743 B2 JP3144743 B2 JP 3144743B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築施工現場で施工空
間上部を覆う仮設用屋根を移動自在に支持する仮設用屋
根の可動支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】建築施工現場で施工空間を覆う仮設用屋
根については、特開平4−149380号公報に示され
るエアドームを利用した技術が存在する程度で、従来降
雨の為の養生としては、養生用のシートを仮設足場や上
部に位置する建設中の本体梁に張設して行われるのが通
例であり、このような方法では不安定な構造のために、
隙間部分から雨が侵入したり、風によって煽られて養生
シートが移動したりして完全な雨養生をする事が極めて
困難であった。又このような簡易な方法の欠点を除去す
るために、仮設足場間に本格的な仮設用屋根を設置する
場合も見受けられるが、これらの仮設用屋根は仮設足場
上に固定的に設置されるものであり、仮設用屋根の部分
から内部で使用される機材の搬入搬出をするための手段
を備えたものは開発されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、建築施工現場で施工空間を覆う仮設用屋根
を移動自在に支持し、移動操作を円滑に行うことが出来
ると共に仮設用屋根に加えられる各方向の外力に対して
安定した支持を行うことができ、所定位置の仮設用屋根
を開放して上部より機材の搬入搬出を可能とすると共に
仮設用屋根を閉塞した場合には充分な雨養生を得ること
ができる比較的構造簡単で安価な仮設用屋根の開閉支持
装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の仮設用屋根の可動支持装置は、細長い基台
部材と、該基台部材上長手方向に沿って配置される一対
の低摩擦係数のレール部材と、該レール部材に接する低
摩擦係数の脚滑板を支持板下面に有すると共に仮設用屋
根端部に立設された屋根端部支持脚を接合する接合片が
該支持板上面に垂設された該一対のレール部材上に載置
される支持部材と、該支持部材に於ける該支持板の上面
両側及び両側面を間隔を置いて覆う該基台部材に一体的
に設けられた覆い部材と、一対のレール部材間に於いて
該基台部材の所定位置に設けられた螺孔と、該螺孔に螺
装され該支持板下面を押圧するようにした止着螺子とよ
りなることを主な特徴とする。
【0005】
【作用】仮設用屋根を載置した支持部材は、基台部材の
レール部材上を容易に滑動させることができるので、仮
設用屋根を基台部材上の一方から他方に容易に移動する
ことができる。仮設用屋根の固定時又は移動時に於い
て、支持部材の支持板は基台部材に一体的に設けられた
覆い部材によって上面両側及び両側面を包囲されている
から、仮設用屋根に種々の方向の外力が作用しても支持
部材が基台部材から脱落するようなことがない。基台部
材の所定位置に螺挿された止着螺子を回動させることに
より、止着螺子は支持部材の支持板を押上げ、支持板は
止着螺子と覆い板とによって挟着固定され、仮設用屋根
を固定状態に維持することができる。
【0006】
【実施例】本発明の詳細な特徴について、添付図面に記
載された実施例により説明する。図1は、本発明にかか
る仮設用屋根の可動支持装置の設置状態を示す斜視図で
あり、図2は同様趣旨の側面図である。本発明者は、建
築施工現場に於いて施工現場を上方から覆う軽量で大ス
パンを有する仮設用屋根を開発しており、その概要は、
平行する一対の主梁1,1と、主梁1,1に対して斜状
に交差して配列される多数の弾性帯片2が相互の各交差
点に於いて回動自在に枢着されると共に主梁1,1に接
する端縁に於いて両主梁1,1に枢着されている格子骨
組3と、一対の主梁1,1に平行する格子骨組3の中央
部に於いて弾性帯片2と枢着される中央梁4とよりなる
骨組に凸曲面が与えられシェル構造が形成されると共
に、それら骨組の上部に透光性屋根皮膜5が引張力を与
えられて被覆張設された単位屋根m,nの一対につい
て、それらの各一方端を接合部で棟部6を形成するよう
に接合したものである。かかる仮設用屋根は、軽量で大
スパンを有するためにその内部に広い建築工事用施工用
空間を提供する事ができるが、同時にスパン方向と直交
する桁行方向は比較的に短い長さとなるものであるか
ら、数個の仮設用屋根を並列配置して一施工現場の施工
用空間を被覆する場合が多い。
【0007】したがって、施工用空間の両側に組立てら
れた枠組足場10、10上に配設された一の仮設用屋根
qに対し、桁行方向に配列される他の仮設用屋根pをや
や小寸法のものとし、仮設用屋根p,qを桁行方向に滑
動可能なものとして並列配置すれば、雨天時には、仮設
用屋根p,qによって全施工空間を覆って雨養生をする
と共に、施工用空間に対して建築施工に必要な機材の搬
入搬出が必要な場合には、仮設用屋根p,qいずれかを
滑動させて仮設用屋根q内に仮設用屋根pを入れ子状に
収容させることにより、枠組足場10、10の間に仮設
用屋根p,qの存在しない上方からの機材搬入搬出口を
形成することができる。本発明は、このように移動可能
な仮設用屋根に於いてその移動が円滑に且つ安全に行わ
れるようにした仮設用屋根の可動支持装置を提供するも
のであり、以下その詳細について説明する。
【0008】図3に於いて符号1は、やや小寸法に形成
された仮設用屋根pの片側の主梁を示している。主梁1
は山型鋼によって形成されておりその下方端にはH型断
面の支持脚12aが立設固着されている。支持脚12a
のウエブ先端は取付孔13aが穿設された突出片14a
とされている。支持脚12aは仮設用屋根pの4隅に存
在する4箇所の主梁1の下方端のいずれにも設けられ
る。一方、符号12bはその内側に仮設用屋根pを収容
可能の大きさとした仮設用屋根q(仮設用屋根本体は図
示されていない。)の主梁に固着された支持脚であっ
て、支持脚12bは支持脚12aと比較してその脚長が
長くされている以外は、支持脚12aと同一構成とされ
ており、H型断面の支持脚12bのウエブ先端は取付孔
13bが穿設された突出片14bとされている。支持脚
12bは仮設用屋根qの4隅の4箇所に設けられる。こ
れらの支持脚12a、12bを滑動可能に支持する装置
に於いて、枠組足場10上に取付けられる基台部材20
は、図4にその詳細が示されるように、上向きの溝型材
により形成されるもので、仮設用屋根を支持する両側の
枠組足場10の全長に亙って渡架される長さを有する。
長い基台部材20を補強するために、基台部材20の長
さ方向下面両側には補強条片21,21が、又幅方向に
は補強条片21,21と垂直に長さ方向所定間隔で補強
リブ22が固着されている。又基台部材20を枠組足場
10に直接取付けるために、枠組足場10の頂部垂直部
材に嵌合して止着される脚管23,23が下面長さ方向
に所定間隔で垂設されている。
【0009】基台部材20上面には、仮設用屋根qに仮
設用屋根pを入れ子状に嵌合するために、仮設用屋根p
の支持脚12aと仮設用屋根qの支持脚12bとを別々
に支持できるように、その長さ方向に沿って2組の一対
のレール部材24,24が間隔をあけて固着されてい
る。仮設用屋根が3個以上であっても通常2組の一対の
レールを設ければ足りるが、必要に応じて1組のみを設
置したり、又3組以上を設置する場合も存在する。レー
ル部材24は、低摩擦係数の平板材で形成されるもので
あるが、平鋼材の上面に低摩擦係数で硬質平滑な面を有
するステンレス鋼板を添着させた合成材で形成すること
が望ましい。固定された基台部材20に対して基台部材
20の一対のレール部材24,24上に載置されて仮設
用屋根p,qを可動的に支持する支持部材25は、仮設
用屋根p又はqの片側の2個の支持脚12a,12a又
は12b,12bを載置するために、1組の一対のレー
ル部材24,24上に2個設置されることになる。支持
部材25のそれぞれは、方形状の支持板26の下面両側
に一対のレール部材24,24と対応する位置に於いて
ポリテトラフルオロエチレンシートのような低摩擦係数
の脚滑板27が接着され、レール部材24上に載置され
る支持板26が容易に滑動できるようにされており、又
支持板26上面には前記した仮設用屋根pの支持脚12
a又は仮設用屋根qの支持脚12bにそれぞれ接合すべ
き取付孔28を穿設した接合片29が立設されて形成さ
れている。
【0010】したがって、図3に示すように、仮設用屋
根pの支持脚12aは、図3に於ける右側の支持板26
上の接合片29にその突出片14aの取付孔13aを接
合片29の取付孔28に合致させてボルト接合により接
合され、又仮設用屋根qの支持脚12bは、図3に於け
る左側の支持板26上の接合片29にその突出片14b
の取付孔13bを接合片29の取付孔28に合致させて
ボルト接合により接合され、そのようにして仮設用屋根
p,qのそれぞれの4隅の支持脚12a,12bのすべ
てが対応する支持部材25に取付けられて可動的に支持
される。隣接する2組の支持部材25が基台部材20か
ら周囲方向に脱出しないようにするために、基台部材2
5の両側フランジには、両支持部材25,25に於ける
両支持板26,26の上面外側を上方から覆うL字状覆
い部材30,30が、又基台部材25の中央部には両支
持板26,26の上面内側を上方から覆うT字状覆い部
材31がそれぞれ長さ方向に沿って取付けられている。
このように構成されることにより、例え仮設用屋根p,
qが風に煽られて接合している支持部材25が上下左右
に移動することがあっても、支持部材25の支持板26
が基台部材20、L字状覆い部材30、T字状覆い部材
31のいずれかに衝接してその移動が制限され、仮設用
屋根p,qが吹飛ばされる様な事態を生じることがな
い。
【0011】基台部材20に於ける両支持板26,26
の中心位置に対応する箇所には長さ方向に所定間隔をお
いて穿孔がなされ、該部にナット32を溶着して螺孔を
形成し、該螺孔には先端に保持板33を固定した止着螺
子34が螺装されている。このように構成することによ
り、仮設用屋根p,qを移動し、所定位置で停止させて
止着螺子34を螺回させれば、止着螺子34先端の保持
板33が上昇し、支持部材25の支持板26を下面から
押上げ、支持板26上面をL字状覆い部材30及びT字
状覆い部材31に圧着し、支持部材25と基台部材20
とは係合状態となって両者の相対的移動は許容されなく
なる。このような操作によって、基台部材20の所定箇
所に於いて仮設用屋根p,qを固定状態で維持すること
が可能となるから、風力等により仮設用屋根p,qが基
台部材20上で予期しない滑動を開始することによる不
測の事故の発生を防止することができる。
【0012】基台部材20上に仮設用屋根p,qを載置
させた場合に、切妻状に形成された仮設用屋根p,qで
は、そのスパンが広がる方向に変形する傾向を有し、そ
のために、基台部材20内に配設される支持部材25の
支持板26が外側方に張出してL字状覆い部材30やT
字状覆い部材31に接触し、仮設用屋根p,qの移動が
円滑に行われない事態が生じることがある。かかる事態
に対処するために、仮設用屋根p,qが位置する側と反
対側の支持板26の側縁には、ポリテトラフルオロエチ
レンシートのような低摩擦係数の側滑板35を接着した
側片36が固着されており、これと対向するL字状覆い
部材30又はT字状覆い部材31の側面にはステンレス
鋼板等で形成された側滑条片37が添着されている。こ
のように構成することにより、支持板26の側片36に
於ける側滑板35がL字状覆い部材30又はT字状覆い
部材31の側滑条片37に当接することになり、接触面
の摩擦力が軽減され、支持部材25を基台部材20のレ
ール部材24上に円滑に滑動させることができる。
【0013】前述したように、本発明にかかる仮設用屋
根の可動支持装置は、一般的に施工現場の両側に設置さ
れた枠組足場10上に載置された状態で使用される。図
1には、1段の高さの枠組足場10が示されているが、
施工すべき建築物の高さに応じて、多段に組立てられた
枠組足場10上に載置されて使用されることは云うまで
もない。又枠組足場10に代えて、他の支持構造物を使
用することも可能である。可動支持装置上の仮設用屋根
p,qは軽量であり、又可動支持装置での滑動に対する
摩擦力等の抵抗力は小さいから、仮設用屋根p,qの移
動は人力又は軽微な機械力によって容易に行うことがで
きる。仮設用屋根p,q上の降雨は、仮設用屋根p,q
のそれぞれの主梁1に沿って基台部材20上に流下する
が、基台部材20は溝型材で形成されているので、横樋
の役目を果し、雨水を外方に誘導することができる。
尚、仮設用屋根qに対して仮設用屋根pを小さく形成
し、仮設用屋根pを仮設用屋根q内に入れ子状に収容で
きるようにしたときには、仮設用屋根p,qのそれぞれ
の屋根面は段差を生じ、仮設用屋根p,qを広げて施工
現場全体を覆うようにした場合でも、前記段差箇所から
雨水が内部に侵入する恐れがあるが、仮設用屋根q上に
張設される透光性屋根皮膜5を主梁1外縁から外方に延
長する大きさのものとし、仮設用屋根qの主梁1外縁か
ら透光性屋根皮膜5の端縁側を垂下させ、その端縁が仮
設用屋根pの屋根面に達するようにすることによってか
かる雨水の侵入を防止することができる。
【0014】
【発明の効果】本発明は、次のような効果を奏する。 A.仮設用屋根を載置した支持部材は、基台部材のレー
ル部材上を容易に滑動させることができるので、仮設用
屋根を基台部材上の一方から他方に軽微な移動力によっ
て容易に移動することができる。 B.仮設用屋根の固定時又は移動時に於いて、支持部材
の支持板は基台部材に一体的に設けられた覆い部材によ
り上面両側及び両側面を包囲されているから、仮設用屋
根に種々の方向の外力が作用しても支持部材及びそれに
接合されている仮設用屋根が基台部材から脱落するよう
なことがない。 C.基台部材の所定位置に螺挿された止着螺子を回動さ
せることにより、止着螺子は支持部材の支持板を押上
げ、支持板は止着螺子と覆い板とによって挟着固定さ
れ、仮設用屋根を固定状態に維持することができるの
で、仮設用屋根が風力等により予期しない滑動を開始し
たりすることがない。 D.基台部材に一対のレールが数組配設され、数組の一
対のレール上には、それぞれ高さ及び幅の異なる複数の
仮設用屋根の屋根端部支持脚を支持する支持部材が載置
される態様では、支持部材を滑動させることにより複数
の該仮設用屋根を入れ子状に嵌合することが可能となる
ので、複数の仮設用屋根の開閉により、施工現場全体の
充分な雨養生と、上方からの機材の搬入搬出用口の形成
とをいずれも完全な状態で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる仮設用屋根の可動支持装置の設
置状態を概略的に示す斜視図である。
【図2】本発明にかかる仮設用屋根の可動支持装置の設
置状態を概略的に示す側面図である。
【図3】本発明にかかる仮設用屋根の可動支持装置にお
ける仮設用屋根の取付状態を示す横断面図である。
【図4】本発明にかかる仮設用屋根の可動支持装置の詳
細を示す断面図である。
【符号の説明】
12a 支持脚 12b 支持脚 20 基台部材 24 レール部
材 25 支持部材 26 支持板 27 脚滑板 29 接合片 30 L字状覆い部材 31 T字状覆
い部材 34 止着螺子 p 仮設用屋
根 q 仮設用屋根

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細長い基台部材と、該基台部材上長手方
    向に沿って配置される一対の低摩擦係数のレール部材
    と、該レール部材に接する低摩擦係数の脚滑板を支持板
    下面に有すると共に仮設用屋根端部に立設された屋根端
    部支持脚を接合する接合片が該支持板上面に垂設された
    該一対のレール部材上に載置される支持部材と、該支持
    部材に於ける該支持板の上面両側及び両側面を間隔を置
    いて覆う該基台部材に一体的に設けられた覆い部材と、
    一対のレール部材間に於いて該基台部材の所定位置に設
    けられた螺孔と、該螺孔に螺装され該支持板下面を押圧
    するようにした止着螺子とよりなることを特徴とする仮
    設用屋根の可動支持装置。
  2. 【請求項2】 前記一対のレール部材は、前記基台部材
    上長手方向に沿って数組配置されることを特徴とする請
    求項1記載の仮設用屋根の可動支持装置。
  3. 【請求項3】 前記数組配置された一対のレール上に
    は、それぞれ高さ及び幅の異なる複数の仮設用屋根の屋
    根端部支持脚を支持する支持部材が載置され、該支持部
    材を滑動させることにより複数の該仮設用屋根を入れ子
    状に嵌合できるようにしたことを特徴とする請求項2記
    載の仮設用屋根の可動支持装置。
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