JP3147895B2 - 斉発穿孔発破における穿孔間隔長決定方法 - Google Patents
斉発穿孔発破における穿孔間隔長決定方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、斉発穿孔発破すなわち、第1図で示すよ
うに、所望の穿孔間隔長で複数の孔を列刻し、それらに
火薬を装填して、一斉に発破作業を行う場合に、穿孔間
隔長rを最適に選定することによって、飛石事故が生じ
ない安全性と、有効な最多破壊が生じる能率性の双方を
充足させ得る穿孔間隔長決定方法に関する。
うに、所望の穿孔間隔長で複数の孔を列刻し、それらに
火薬を装填して、一斉に発破作業を行う場合に、穿孔間
隔長rを最適に選定することによって、飛石事故が生じ
ない安全性と、有効な最多破壊が生じる能率性の双方を
充足させ得る穿孔間隔長決定方法に関する。
従来、発破の装薬量を決定する算出式として、ハウザ
ーの公式、すなわち、 装薬量L(kg)=発破係数c×最小抵抗線W3が周知であ
る。この公式は、円錐の体積を求める公式V(m3)=1/
3×π×r2×hの一変形であって、前記破壊半径rと込
物長hとをいずれもWに置き換えてみれば、前記ハウザ
ーの公式が実現する。もっとも、それは、r=Wを条件
とした場合のことであり、第2図で示すように、装薬点
aで爆発した装薬量Lの火薬が体積Vの岩盤を破壊する
場合に、発破係数すなち破壊岩盤単位c=0.25〜0.45の
範囲が飛石の生じない安全装薬量とされている。
ーの公式、すなわち、 装薬量L(kg)=発破係数c×最小抵抗線W3が周知であ
る。この公式は、円錐の体積を求める公式V(m3)=1/
3×π×r2×hの一変形であって、前記破壊半径rと込
物長hとをいずれもWに置き換えてみれば、前記ハウザ
ーの公式が実現する。もっとも、それは、r=Wを条件
とした場合のことであり、第2図で示すように、装薬点
aで爆発した装薬量Lの火薬が体積Vの岩盤を破壊する
場合に、発破係数すなち破壊岩盤単位c=0.25〜0.45の
範囲が飛石の生じない安全装薬量とされている。
このハウザーの公式は、火薬の体積を0と仮定し、装
薬位置も極小の一点として考える限りにおいては正確で
ある(第2図参照)。
薬位置も極小の一点として考える限りにおいては正確で
ある(第2図参照)。
しかしながら、実際の発破工事においては、第4図以
下で示すように、装薬には所定の穿孔長hと径R(図示
省略)とが存在し、装薬の体積が0または一点の火薬は
現実に存在せず、従って、現実に装薬の体積が存在する
以上は、ハウザーの公式で正確な装薬量、とりわけ、飛
石の心配のない安全で高能率な最多装薬量を算出するこ
とは不可能であった。
下で示すように、装薬には所定の穿孔長hと径R(図示
省略)とが存在し、装薬の体積が0または一点の火薬は
現実に存在せず、従って、現実に装薬の体積が存在する
以上は、ハウザーの公式で正確な装薬量、とりわけ、飛
石の心配のない安全で高能率な最多装薬量を算出するこ
とは不可能であった。
他方において、斉発穿孔発破においては、所望の径R
と長さhの孔をいかなる間隔長rで穿孔すれば、飛石の
生じない安全範囲内においてもっとも能率の高い岩盤破
壊が得られるかに関する迅速確実な指示が望まれる。
と長さhの孔をいかなる間隔長rで穿孔すれば、飛石の
生じない安全範囲内においてもっとも能率の高い岩盤破
壊が得られるかに関する迅速確実な指示が望まれる。
この発明の目的は、上記の必要に鑑みて、ハウザーの
公式L=cW3を最大限に活用しつつ、飛石が生じない安
全性と最多破壊が生じる能率性の双方を兼備した最適間
隔長rを決定する方法を提供することである。
公式L=cW3を最大限に活用しつつ、飛石が生じない安
全性と最多破壊が生じる能率性の双方を兼備した最適間
隔長rを決定する方法を提供することである。
この発明は、所定の径Rと長さhの孔を複数個列刻し
て行う斉発穿孔発破において、まず、穿孔間隔長rをそ
れらの孔の込め物長Wと等しくなるように設定すること
を第1条件とし、 次に、火薬比重Aにおける 装薬量L=Aπ(R/2)2×(h−W) ……(1) 破壊岩盤量V=r2h ……(2) 発破係数c=L/V ……(3) 0.25≦c≦0.45 ……(4) の条件下において(4)式に(1)(2)(3)式を代
入して得た (5)式を満足する穿孔間隔長rを決定することにあ
る。
て行う斉発穿孔発破において、まず、穿孔間隔長rをそ
れらの孔の込め物長Wと等しくなるように設定すること
を第1条件とし、 次に、火薬比重Aにおける 装薬量L=Aπ(R/2)2×(h−W) ……(1) 破壊岩盤量V=r2h ……(2) 発破係数c=L/V ……(3) 0.25≦c≦0.45 ……(4) の条件下において(4)式に(1)(2)(3)式を代
入して得た (5)式を満足する穿孔間隔長rを決定することにあ
る。
装薬量L=Aπ(R/2)2×(h−W)において、装
薬長(h−W)を増大させていくことは込物長Wが減少
することであり、込物長Wと穿孔間隔長rとは等しいの
で、上記の場合、穿孔間隔長rの価が減少していくこと
になる。
薬長(h−W)を増大させていくことは込物長Wが減少
することであり、込物長Wと穿孔間隔長rとは等しいの
で、上記の場合、穿孔間隔長rの価が減少していくこと
になる。
前記(5)式において、分母に存在するrの価が減少
すれば(5)式の価すなわち発破係数cの価が増大する
ことになり、そのcの価が0.45を超えると、その穿孔発
破は飛石が生じて危険となる。
すれば(5)式の価すなわち発破係数cの価が増大する
ことになり、そのcの価が0.45を超えると、その穿孔発
破は飛石が生じて危険となる。
上記とは逆に、装薬長(h−W)を減少させていくこ
とは込物長Wが増大することであり、込物長Wと穿孔間
隔長rとは等しいので、穿孔間隔長rの価が増大してい
くことになる。
とは込物長Wが増大することであり、込物長Wと穿孔間
隔長rとは等しいので、穿孔間隔長rの価が増大してい
くことになる。
前記(5)式において、分母に存在するrの価が増大
すれば、(5)式の価すなわち発破係数cの価が減少す
ることになり、そのcの価が0.25未満になると、その穿
孔発破は有効な破壊が得られず、安全ではあるが能率に
低いことになる。
すれば、(5)式の価すなわち発破係数cの価が減少す
ることになり、そのcの価が0.25未満になると、その穿
孔発破は有効な破壊が得られず、安全ではあるが能率に
低いことになる。
飛石が生じない安全性と、有効な破壊が得られる能率
性とを兼備したrの価は、cの価が0.25≦c≦0.45の範
囲内にある。
性とを兼備したrの価は、cの価が0.25≦c≦0.45の範
囲内にある。
第4図乃至第8図において、穿孔径R=25mm、穿孔長
h=3mmの孔に火薬を装填し、その装薬長h−W(Wは
込物長=穿孔間隔長r)のlの価を 第4図では、l=1.5m 第5図では、l=2.0m 第6図では、l=2.1m 第7図では、l=2.2m 第8図では、l=2.4m とした場合は、穿孔間隔長r(=込物長W)の価は、 第4図で、r=1.5m 第5図で、r=1.0m 第6図で、r=0.9m 第7図で、r=0.8m 第8図で、r=0.6m となり、装薬量L=Aπ(R/2)2×(h−W)の価
は、火薬比重Aを0.83とすれば、 第4図で、L=0.62kg 第5図で、L=0.81kg 第6図で、L=0.86kg 第7図で、L=0.90kg 第8図で、L=0.98kg となり、破壊岩盤量V=r2hの価は、 第4図で、V=6.75m3 第5図で、V=3.00m3 第6図で、V=2.43m3 第7図で、V=1.92m3 第8図で、V=1.08m3 となり、かくして発破係数c=L/Vの価は、 第4図で、c=0.09 第5図で、c=0.27 第6図で、c=0.35 第7図で、c=0.47 第8図で、c=0.91 となり、0.25≦c≦0.45の範囲内における第5図、第6
図及び第7図の発破状況は安全と能率を兼備するが、第
4図は破壊量が不足して非能率的である一方、第8図は
飛石が生じて危険極まりない。
h=3mmの孔に火薬を装填し、その装薬長h−W(Wは
込物長=穿孔間隔長r)のlの価を 第4図では、l=1.5m 第5図では、l=2.0m 第6図では、l=2.1m 第7図では、l=2.2m 第8図では、l=2.4m とした場合は、穿孔間隔長r(=込物長W)の価は、 第4図で、r=1.5m 第5図で、r=1.0m 第6図で、r=0.9m 第7図で、r=0.8m 第8図で、r=0.6m となり、装薬量L=Aπ(R/2)2×(h−W)の価
は、火薬比重Aを0.83とすれば、 第4図で、L=0.62kg 第5図で、L=0.81kg 第6図で、L=0.86kg 第7図で、L=0.90kg 第8図で、L=0.98kg となり、破壊岩盤量V=r2hの価は、 第4図で、V=6.75m3 第5図で、V=3.00m3 第6図で、V=2.43m3 第7図で、V=1.92m3 第8図で、V=1.08m3 となり、かくして発破係数c=L/Vの価は、 第4図で、c=0.09 第5図で、c=0.27 第6図で、c=0.35 第7図で、c=0.47 第8図で、c=0.91 となり、0.25≦c≦0.45の範囲内における第5図、第6
図及び第7図の発破状況は安全と能率を兼備するが、第
4図は破壊量が不足して非能率的である一方、第8図は
飛石が生じて危険極まりない。
因みに理想的な発破を行い得るc=0.35(第6図)の
穿孔間隔長r=0.9mを基準線Sとして、その価を第4
図、第5図、第7図及び第8図中で破線で示してみる
と、第4図の基準線Sは土中深くに存在し、それより上
部の岩盤を破壊するエネルギーが不足するに対し、第8
図の基準線Sは空中高くに存在し、その分だけ火薬の破
壊量がエネルギーとなって空中に噴き上がることにな
る。第5図及び第7図のそれらは、前者がやや不足し、
後者がやや過剰であることが判る。
穿孔間隔長r=0.9mを基準線Sとして、その価を第4
図、第5図、第7図及び第8図中で破線で示してみる
と、第4図の基準線Sは土中深くに存在し、それより上
部の岩盤を破壊するエネルギーが不足するに対し、第8
図の基準線Sは空中高くに存在し、その分だけ火薬の破
壊量がエネルギーとなって空中に噴き上がることにな
る。第5図及び第7図のそれらは、前者がやや不足し、
後者がやや過剰であることが判る。
第1表は、穿孔長h=3m,発破係数c=0.23〜0.47の
範囲内における各穿孔径Rの間隔長rを示す。
範囲内における各穿孔径Rの間隔長rを示す。
第2表は、穿孔長h=7m,発破係数c=0.23〜0.47の
範囲内における各穿孔径Rの間隔長rを示す。
範囲内における各穿孔径Rの間隔長rを示す。
第3表は、穿孔長h=15m,発破係数c=0.23〜0.47の
範囲内における各穿孔径Rの間隔長rを示す。
範囲内における各穿孔径Rの間隔長rを示す。
前記第1表、第2表及び第3表を一括してグラフにま
とめたものが第3図である。
とめたものが第3図である。
以上詳述したように、この発明では、穿孔間隔長rを
込物長Wと等しくなるように設定し、装薬量Lを破壊岩
盤量Vで除した価cが0.25〜0.45の範囲内であるときの
穿孔間隔長rを、飛石の生じない安全性と破壊量の大き
い能率性とを兼備した最適値と定めたので、従来のカン
に頼ったあいまいな穿孔間隔長から生じた飛石事故や作
業能率の低さから開放され、迅速確実な斉発穿孔発破を
行うことが可能になった。
込物長Wと等しくなるように設定し、装薬量Lを破壊岩
盤量Vで除した価cが0.25〜0.45の範囲内であるときの
穿孔間隔長rを、飛石の生じない安全性と破壊量の大き
い能率性とを兼備した最適値と定めたので、従来のカン
に頼ったあいまいな穿孔間隔長から生じた飛石事故や作
業能率の低さから開放され、迅速確実な斉発穿孔発破を
行うことが可能になった。
第1図は、この発明が課題とする斉発穿孔発破の状況を
例示する平面図、 第2図は、従来周知のハウザーの公知L=cr2W(ただし
r=W)を図示した断面図、 第3図は、所望の穿孔径Rと穿孔長hにおいて、火薬比
重Aを0.83とすれば、 を満足する穿孔間隔長rの価を示すグラフ、 第4図乃至第8図は、一定の径Rと長さhとを有し、装
薬長(h−W)を順次増大させていった場合に、r=W
の減少に伴なって生じる発破係数cの増大を示す断面図
である。 R……穿孔径、 h……穿孔長、 r……穿孔間隔長、 W……込物長、 L……装薬量、 V……破壊岩盤量、 c……破壊岩盤単位、 h−W=l……装薬長、 A……装薬比重 a……装薬頂点、 S……r=0.9の基準線。
例示する平面図、 第2図は、従来周知のハウザーの公知L=cr2W(ただし
r=W)を図示した断面図、 第3図は、所望の穿孔径Rと穿孔長hにおいて、火薬比
重Aを0.83とすれば、 を満足する穿孔間隔長rの価を示すグラフ、 第4図乃至第8図は、一定の径Rと長さhとを有し、装
薬長(h−W)を順次増大させていった場合に、r=W
の減少に伴なって生じる発破係数cの増大を示す断面図
である。 R……穿孔径、 h……穿孔長、 r……穿孔間隔長、 W……込物長、 L……装薬量、 V……破壊岩盤量、 c……破壊岩盤単位、 h−W=l……装薬長、 A……装薬比重 a……装薬頂点、 S……r=0.9の基準線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F42D 1/08
Claims (2)
- 【請求項1】所定の穿孔径Rと穿孔長hの孔を複数個列
刻して行う斉発穿孔発破において、 穿孔間隔長rをそれらの孔の込物長Wと等しくなるよう
に設定し、 装薬量L=Aπ(R/2)2×(h−W) ……(1) ただし、(1)式における数値Aは火薬比重、 破壊岩盤量V=r2h ……(2) 発破係数c=L/V ……(3) 0.25≦c≦0.45 ……(4) の条件下において、(4)式に(1)(2)(3)式を
代入して得た (5)式を満足する穿孔間隔長rを決定することを特徴
とする斉発穿孔発破における穿孔間隔長決定方法。 - 【請求項2】発破係数cの価の範囲を岩盤または土壌の
質に対応させて変更した請求項1記載の斉発穿孔発破に
おける穿孔間隔長決定方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29310390A JP3147895B2 (ja) | 1990-10-30 | 1990-10-30 | 斉発穿孔発破における穿孔間隔長決定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29310390A JP3147895B2 (ja) | 1990-10-30 | 1990-10-30 | 斉発穿孔発破における穿孔間隔長決定方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04165300A JPH04165300A (ja) | 1992-06-11 |
| JP3147895B2 true JP3147895B2 (ja) | 2001-03-19 |
Family
ID=17790465
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29310390A Expired - Fee Related JP3147895B2 (ja) | 1990-10-30 | 1990-10-30 | 斉発穿孔発破における穿孔間隔長決定方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3147895B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CA2265629C (en) * | 1996-11-12 | 2002-07-23 | Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha | Blasting method |
| EP1046879B1 (de) * | 1999-04-23 | 2002-10-16 | Roboth Vertriebsgesellschaft mbH | Verfahren zum Sprengen von Gesteinsmassen |
| JP2014041055A (ja) | 2012-08-22 | 2014-03-06 | Ngk Spark Plug Co Ltd | ガス検出装置及びガス検出方法 |
| CN114543603B (zh) * | 2021-11-23 | 2023-07-28 | 深圳市中金岭南有色金属股份有限公司凡口铅锌矿 | 矿山爆破边孔距的确定方法和装置 |
-
1990
- 1990-10-30 JP JP29310390A patent/JP3147895B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (2)
| Title |
|---|
| 「新発破ハンドブック」(平成1年5月15日 株式会社山海堂 初版発行 p.184〜186) |
| 「爆破−全訂2版」(昭和55年12月25日 鹿島出版会 全訂第2版第1刷発行 p.211 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04165300A (ja) | 1992-06-11 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |