JP3148418B2 - 長尺管材連結装置 - Google Patents

長尺管材連結装置

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一雄 黒島
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株式会社ナブコ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば油圧エレベータ
ーの油圧ジャッキのプランジャに用いられる長尺管材の
連結装置に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧エレベーターの油圧ジャッキのプラ
ンジャ(ピストンロッド)やシリンダは、その長さが非
常に長くなる場合が多く、そのため運搬や施工現場での
組み立ての都合から長手方に分割して形成し、施工現場
で連結して用いることが出きるような連結部分を有する
構成のものがある。その連結部分は、例えばプランジャ
の場合には、軸芯合わせが正確にできることが当然必要
であり、特にその外周面はロッドカバーのパッキング部
分を通過するときにパッキングを傷つけないような滑ら
かなものであることが必要である。
【0003】従来のこの種の連結装置としては、特開昭
63−38710号公報に記載のものがある。この連結
装置は、図3、図4に示すように、プランジャ11の連
結部分を、すなわち管部材13、14の間を連結装置1
2により連結してある。一方の管部材13の端部の内周
面には、外周面と同心で一定の基準内径の基準周面15
が形成され、端部の先端には軸芯Cに直角な基準端面1
6が形成され、基準周面15よりも軸方向(図3の右
方)において、テーパ面部17、嵌合面部18、及び雌
ねじ部19が順次形成されている。そして、他方の管部
材14は、基準端面21を有し、端部に連結管部25が
溶接により一体化されている。管部材14の端部には、
外周面と同心で基準周面15よりも千分の数ミリないし
千分の数十ミリメートルだけ大きい外径を有し基準周面
15と締まりばめ嵌合すると共に、管部材13の端部の
に肉厚よりも十分に薄肉であって縮径方向に変形可能な
嵌合変形部20が形成されている。嵌合変形部20の基
部は凹溝20aにより薄くなっており、嵌合変形部20
の変形が行われやすくなっている。連結管部25には、
前述の嵌合変形部20の内径よりも小径で間隙sを有す
ることのできる逃げ面部26、前述の嵌合部18と遊嵌
合する嵌入部27、雄ねじ部29が形成されている。こ
の連結部は、雄ねじ部29を雌ねじ部19に螺合させる
ことにより連結管部25は管部材13内に挿入され、嵌
合変形部20が塑性変形と弾性変形とにより基準周面1
5内に締まり嵌め状態で嵌入し、基準端面16、21同
士が互いに強く当接して連結された状態になる。33は
パッキンである。
【0004】この連結装置は、嵌合変形部20と基準周
面15とがしまり嵌め嵌合であるから圧接しており軸直
角方向のクリアランスを有しないので、両管部材13、
14の軸芯が正確に一致するとともに、基準端面16、
21同士が圧接しているので、高い真直性が得られる。
嵌合変形部20は、基準周面と弾性的に圧接するので、
連結装置12を分解し再び連結させた場合でも略同様な
状態で連結され、軸芯のずれや傾きが起こらない。従っ
て、両管部材13、14の外周面の間に段差がほとんど
発生せず、仮に段差が発生した場合でも最小限におさえ
られるから、簡単な手入れ研磨を行って容易に段差をな
くすことができるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の連結装置に
よれば、プランジャを構成する両管部材の接続部の外周
面に生じる段差の問題については解消されるものの、実
用試験によると、両管部材の接続部の端面間から油が滲
みだす問題のあることが分かった。その原因は、プラン
ジャの接続部分がシリンダの圧力室内にある時、両管部
材の当接面から圧油が進入し、パッキン33で管部材の
内孔と区画された図4に34で示す空隙部分(間隙sを
含む)に圧油がたまり、プランジャの連結部がロッドカ
バーのパッキンを越えてシリンダ外に出た時プランジャ
外面は油圧の作用しない大気圧であるから、空隙部分3
4内で加圧状態にあった気泡を含む圧油が膨張して外面
に滲みだすのである。この油の滲みだす量は少量ではあ
るが、プランジャの動作により常に繰り返されるからポ
ンプのようなものであり、1回の往復動作でにじみだし
が認められる程度であれば、長期間では周辺部が油で汚
れ、また作動油の減少分を補充しなければならないとい
う問題が生じる。この問題を解決するために、パッキン
を両管部材の当接面間に設けることが考えられる。この
ような構成のものは、前記公報に記載の発明の実施例と
して第3図を用いて説明してあるものがある。しかし、
これにはプランジャは強度の許す範囲で管部材に肉厚の
薄いものが使用されることから、パッキン収容溝の必要
な幅を確保し難い問題がある。本発明は、管部材の端面
にパッキン収容溝を設けない構成で前記問題を解決する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の手段は、第1管
材の接続端部の端面に第1管材の外径よりも小外径で薄
肉円筒状の嵌合変形部を突設し、前記第1管材と外径の
等しい第2管材の接続端部に前記嵌合変形部にしまりば
め嵌合する嵌合内径部を設け、その嵌合内径部より間隔
を隔てた奥部に雌ねじを形成し、その雌ねじに螺合可能
な雄ねじを有する第3部材を前記第1管材の内周面に溶
接し、前記雌ねじと雄ねじを螺合させることにより前記
第1管材と第2管材とを端面で当接させて連結するとと
もに前記嵌合変形部と前記ねじの螺合部との間の位置に
接続管材の内外をシールするようにOリングを設けた構
成の長尺管材連結装置において、前記嵌合変形部と前記
雄ねじとの間の位置の前記第3部材に嵌合変形部の突出
端面および前記嵌合内径部の内周面に続く内周面に微小
隙間を隔ててランド部を設け、そのランド部に前記Oリ
ングを収容するOリング溝を設け、前記嵌合変形部の内
側に前記微小隙間に続く第2微小隙間を設けたことを特
徴とする。
【0007】上記手段において、前記第1管材および第
2管材の材質を炭素含有量0.25%程度の鋼管とし、
前記嵌合変形部と嵌合内径部のしめ代を0.04mm以
下とするのがよい。
【0008】
【作用】上記手段によれば、第1管材と第2管材との当
接面からOリングに至るまでの空隙の容積が極めて小さ
いものとなるから、圧油が進入し空隙内に満たされて連
結部分がシリンダ外に出たときに滲みだす油の量は極め
て僅かとなり、プランジャの1回の往復動作ではほとん
ど認められない程度となる。第1管材および第2管材の
材質並びにしめ代の指定は焼きつき防止のためである。
【0009】
【実施例】本発明の一実施例を図1、図2を用いて説明
する。図において図3、図4と同等部分は同一図面符号
で示すものとする。この連結装置40は、第1管材1
4、第2管材13、第1管材14に溶接部39によって
結合された第3部材25で構成され、雌ねじ19と雄ね
じ29が螺合して連結され、連結状態で端面16、21
が当接し、第1管材14の端面から突出した薄肉円筒状
の嵌合変形部20が第2管材の嵌合内径部15にしまり
嵌め嵌合している点は、図3、図4に示したものと略同
様である。
【0010】異なる点は、連結状態における嵌合変形部
20の先端と雌ねじ19との間の第2管材13に嵌合内
径部15と同じ内径で雌ねじ19に達する嵌合内径部の
延長部41を設け、嵌合変形部20の先端と雄ねじ29
との間の位置の第3部材25に嵌合変形部20の突出端
面および延長部41の内周面に夫々微小隙間e1、e2
を隔ててランド部42を設け、そのランド部42にOリ
ング43を収容するOリング溝44をできるだけ微小隙
間e1側に近づけて設け、嵌合変形部20の内側に微小
隙間e1に続く第2微小隙間e3を設けた点である。第
2微小隙間e3は、図1に示すように、角θが5°の斜
面45を嵌合変形部20の基端内側よりも少しだけ図の
右側に位置するように設けたものである。
【0011】この連結装置40は、連結状態において嵌
合変形部20と嵌合内径部15とのしまり嵌め嵌合によ
り第1管材14と第2管材13が軸芯の一致した状態に
連結される点は前記従来のものと同じであが、この連結
装置を具備するプランジャを設けた油圧ジャッキが作動
するとき、第1管材14と第2管材13の当接面間から
油がにじみだす量が極めて少量である点が異なる。すな
わち、Oリングで区画された微小隙間e1、e2、e3
の容積が従来のものよりも格段と小さいから、高圧と大
気圧とを繰り返すときに押し込まれる油の量が少ないの
で呼吸のように出入りする油の量も少ないのである。
【0012】
【発明の効果】本発明の連結装置は、プランジャを構成
する長尺管材の連結に適用して、長期間使用しても作動
油の減少が殆どない。本連結装置は連結する第1管材と
第2管材との当接端面にパッキンを使用しない構成であ
るから、パッキン溝を設けるために不必要に管材の肉厚
を大きくしなくても良いという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の主要部軸方向断面拡大図で
ある。
【図2】同実施例の軸方向断面部分図である。
【図3】従来の長尺管材連結装置の軸方向断面部分図で
ある。
【図4】図3の部分拡大図である。
【符号の説明】
13 第2管材 14 第1管材 15 嵌合内径部 16 端面 19 雌ねじ 20 嵌合変形部 21 端面 25 第3部材 42 ランド部 43 Oリング 44 Oリング溝 e1 微小隙間 e2 微小隙間 e3 微小隙間

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1管材の接続端部の端面に第1管材の
    外径よりも小外径で薄肉円筒状の嵌合変形部を突設し、
    前記第1管材と外径の等しい第2管材の接続端部に前記
    嵌合変形部にしまりばめ嵌合する嵌合内径部を設け、そ
    の嵌合内径部より間隔を隔てた奥部に雌ねじを形成し、
    その雌ねじに螺合可能な雄ねじを有する第3部材を前記
    第1管材の内周面に溶接し、前記雌ねじと雄ねじを螺合
    させることにより前記第1管材と第2管材とを端面で当
    接させて連結するとともに前記嵌合変形部と前記ねじの
    螺合部との間の位置に接続管材の内外をシールするよう
    に0リングを設けた構成の長尺管材連結装置において、
    前記嵌合変形部と前記雄ねじとの間の位置の前記第3部
    材に嵌合変形部の突出端面および前記嵌合内径部の内周
    面に続く内周面に微小隙間を隔ててランド部を設け、そ
    のランド部に前記0リングを収容するOリング溝を設
    け、前記嵌合変形部の内側に前記微小隙間に続く第2微
    小隙間を設けたことを特徴とする長尺管材連結装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の長尺管材連結装置におい
    て、前記第1管材および第2管材の材質を炭素含有量
    0.25%程度の鋼管とし、前記嵌合変形部と嵌合内径
    部のしめ代を0.04mm以下としたことを特徴とする
    長尺管材連結装置。
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