JP3148514B2 - R−Fe−M−N系ボンド磁石の製造方法 - Google Patents
R−Fe−M−N系ボンド磁石の製造方法Info
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Description
チュエーター等の磁気回路を構成する永久磁石に用いる
ことが可能なR−Fe−M−N系ボンド磁石の製造方法
に係り、所要組成に配合、混合した所要金属粉末または
合金粉末を特定雰囲気にてメカニカルアロイングし、拡
散処理にてTh2Zn17型構造またはTbCu7型構造を
有するR2Fe17-xMx相(但し、x=0.2〜3.
5)、ならびにbcc構造を有するFe−M相の2相
が、各々微細結晶粒径を有し、互いに混合している集合
粉体となし、さらに窒化処理を行い、前記拡散処理と窒
化処理を同一炉内で雰囲気を切換えることにより連続的
に行い、得られた合金粉末を樹脂で結合することによ
り、高保磁力を有するR−Fe−M−N系ボンド磁石を
得る製造方法に関する。
の一体成形によるコストダウンメリット、薄肉成形品で
の歩留りの良さ等の理由により多方面で使用されてお
り、その原料としてNd−Fe−B系粉末がある。Nd
−Fe−B系永久磁石用粉末としては、超急冷法などに
より得られた超微細組織を有する磁石粉末が用いられて
きた。
キュリー点(Tc)が約300℃前後と低く、Br、i
Hcの温度係数が大きいため、ボンド磁石に用いた場合
の磁石特性の温度係数が大きいという問題がある。その
ためCo等の添加によりTcを上昇させてBrの温度係
数を改善することが可能であるが、Brの温度係数αは
せいぜい−0.08%/℃程度が限界であった。
化合物は、窒素を格子間に侵入させることによりTcが
絶対温度で2倍近く高くなり、Nd−Fe−B系のTc
よりも160℃も高く、Nd2Fe14Bを上回る異方性
磁界が得られることが報告されている(J.M.D.C
oey and H.Sun,J.Magn. Mag
n. Mat. 87 (1990)L251)。ま
た、ThMn12型構造を持つNd−Fe−M(M=T
i,V,Cr,Mo等)系化合物でも、窒素を格子間に
侵入せしめることによりTcが上昇し、Nd2Fe14B
と同程度の異方性磁界が得られることが報告されている
(Ying−chang Yang et al.,S
olid State Commun.78(199
1)317.)。
Nd−Fe−M系組成を持つ合金をメカニカルアロイン
グ法で得た後、加熱拡散処理によりThMn12型構造の
微細な結晶を析出させ、さらに窒化処理して得られる磁
石粉末を樹脂で結合するR−T−M−N系ボンド磁石の
製造方法を提案した(特開平5−234731号)。こ
の製造方法においては、添加元素MはThMn12構造を
安定化させる必須元素として7at%以上添加する必要
があるが、この非磁性元素の添加により磁化が低下する
という磁気特性上の問題点があった。
少ないSmを多く含有することから比較的高価になる問
題があり、資源的に豊富な元素を多く含有する永久磁石
粉末が求められている。その解決策として、SmとFe
の組成比をSm2Fe17の化学量論比よりもFeを多く
した組成比となるように配合、混合した原料をメカニカ
ルアロイングし、加熱拡散処理によりSm2Fe17相と
α−Fe相を微細に析出、混合させた後、窒化するSm
2Fe17Nx+α−Fe系2相磁石の製造方法が提示され
ている(例えば、J.Ding,P.G.McCorm
icandR.Street,J.Magn.Mag
n.Mat.124(1993),1)。しかし、この
方法によれば、Sm2Fe17Nx相およびα−Fe相の結
晶粒径を充分に微細することができず、高保磁力を得る
ことができない。
相磁石の製造、特にメカニカルアロイング法を用いた製
造方法において、微細な結晶粒径の磁石粉末を得て磁気
特性の高いボンド磁石を製造できるR−Fe−M−N系
ボンド磁石の製造方法の提供を目的としている。
アロイング法を用いたSm2Fe17NX+α−Fe系2相
磁石の製造方法において、磁気特性を向上させるため、
このタイプの磁石にとって理想的な組織、すなわち、窒
化後にハード相となるSm2Fe17と、ソフト相である
α−Feのそれぞれが、極めて微細に析出し、互いに混
合し合っているような組織を実現させる方法を鋭意検討
した結果、出発原料中に15at%以下の添加元素M
(M:Ti,V,Cr,Co,Ni,Nb,Mo,T
a,W,Al,Si,Ga,Zr,In,Sn,Hf,
のうち1種または2種以上)を加え、メカニカルアロイ
ングを行った後、適当な条件で加熱拡散処理を行うこと
により、上記の理想的組織が現出し、窒化処理後の磁気
特性が向上することを知見し、この発明を完成した。ま
た、発明者らは、上記加熱拡散処理と窒化処理の工程に
おいて、両工程を同一の炉内で連続的に行うことによ
り、それぞれ個別に実施する場合に比べて処理する粉末
中の酸素量が低減され、磁気特性が向上することを知見
し、この発明を完成した。
1〜15at%、(但し、R:Yを含む希土類元素の
少なくとも1種で、かつSmを50%以上含有、 M:Ti,V,Cr,Co,Ni,Nb,Mo,Ta,
W,Al,Si,Ga,Zr,In,Sn,Hfのうち
一種または2種以上)の配合組成となるように、所要の
金属粉末または合金粉末を配合、混合後、 2) 真空中あるいはArガス中にてメカニカルアロイ
ングし、 3) さらに真空中あるいはArガス中にて600〜8
50℃、10分〜12時間の加熱拡散処理を行い、Th
2Zn17型構造またはTbCu7型構造を有するR2Fe
17-xMx相(但し、x=0.2〜3.5)、ならびにb
cc構造を有するFe−M相の2相が、各々平均粒径
0.05〜0.5μmを有して互いに混合している平均
粒度0.5〜500μmの粉末を得、 4) この粉末を0.5〜1000atmのN2ガス中
で300〜550℃に10分〜12時間保持する窒化処
理を行い、前記加熱拡散処理と窒化処理を同一炉内で雰
囲気を切換えて連続的に行い、R 5〜7at%、Fe
75〜92at%、M 1〜15at%、N3〜12
at%を含有する合金粉末を得、 5) これを樹脂で結合したことを特徴とする温度特性
にすぐれたR−Fe−M−N系ボンド磁石の製造方法で
ある。
石では、Fe−M相の存在が必須条件であり、この点が
従来のR−T−M−N系磁石と本質的に異なるところで
ある。この発明に使用する原料組成において、希土類元
素RはY,La,Pr,Nd,Sm,Gd,Tb,H
o,Er,Tm,Luが包含され、これらのうち少なく
とも1種以上で、SmをRの50at%以上含有する。
Rの50at%以上をSmとするのは、Smが50%以
下では十分な保磁力が得られないためである。また、R
として全量Smを使用してもよい。メカニカルアロイン
グ前のR組成は、6at%未満ではFe−M相に対する
R2Fe17-xMx相の体積比が小さすぎて、保磁力が低下
し、また、8at%を超えるとFe−M相が減少して磁
化が低下するため、6〜8at%とする。Rとして全量
Smを使用する場合のSmの組成範囲も、上記と同じ理
由で6〜8at%とする。より好ましいメカニカルアロ
イング前のRの範囲は、7〜8at%である。
経て、窒化処理した後のR組成は、Rがメカニカルアロ
イング中にミル内壁やボール表面に付着したり、あるい
は加熱拡散処理時に蒸発したりするため、メカニカルア
ロイング前に比べて減少する傾向にある。また、窒化処
理による窒素量の増加や製造プロセス上、不可避な粉末
の酸化による酸素料の増加のため、Rの組成は相対的に
減少する。Rが5at%未満ではFe−M相に対するR
2Fe17-xMx相の体積比が小さすぎて、保磁力が低下
し、また、7at%を超えるとRがR2Fe17-xMxの化
学量論組成を超えるためFe−M相が消滅し、RFe3
相などが析出して磁化が低下するため、窒化処理後のR
は5〜7at%とする。より好ましい窒化処理後のRの
範囲は6〜7at%である。
N系ボンド磁石では、Fe−M相の存在が必須条件であ
るが、ThMn12型構造の化合物においては、Rの化学
量論組成は7.7at%と低く、この発明のRの組成範
囲においてFe−M相を存在させることは困難となる。
このため、この発明では加熱拡散処理後の粉末を構成す
る化合物をTh2Zn17型構造またはTbCc7型構造を
有するR2Fe17-xMx相、ならびにbcc構造を有する
Fe−M相に限定する。Feは、75at%未満ではR
Fe3相などが析出して磁化が低下し、92at%を超
えるとFe−M相に対するR2Fe17-xMx相の体積比が
小さすぎて保磁力が低下するため、75〜92at%と
する。より好ましいFeの範囲は80〜85at%であ
る。
R2Fe17相およびα−Fe相中に置換あるいは固溶し
て、両相の結晶粒径が0.5μm以上に粗大化するのを
防止し、結果として保磁力が低下するのを抑制する効果
を有する元素が望まれ、特に顕著な効果を持つものとし
て、Ti,V,Cr,Co,Ni,Nb,Mo,Ta,
Wがある。また、Mのうち、Al,Si,Ga,Zr,
In,Sn,Hfは、R2Fe17-xMx相の結晶構造を安
定化し、窒化処理における同相の分解反応を抑制するの
に有用な元素である。従って、Mとしては、上記の元素
を目的に応じて組み合せて用いることが得策である。添
加量は、15at%を超えると強磁性でない第2相が析
出して磁化を低下することから、Mは15at%以下と
する。より好ましいMの範囲は1〜10at%である。
異方性を持つ窒素侵入型化合物R2Fe17-xMxNyを形
成するが、Nが3at%未満だと一軸異方性が得られ
ず、また12at%を超えるとTh2Zn17型構造また
はTbCu7型構造が不安定となり、R2Fe17-xMxNy
相がRNとFe−Mに分解して好ましくないため、3〜
12at%とする。より好ましいNの範囲は7〜11a
t%である。
成に配合した金属粉末あるいは合金粉末を混合、調整し
た後、真空中またはArガス中で鋼球などの微粉砕媒体
を収容した微粉砕装置により、前記金属粉末あるいは合
金粉末を原子レベルまで混合することにより、常温で機
械的に合金化する工程である。メカニカルアロイングに
使用する装置は、容器内を不活性ガスで置換することが
可能なものであれば、ボールミル、振動ミル、遊星ボー
ルミル、アトライターなどが使用できるが、その性能な
どにより運転条件が異なるので、適宜選定する必要があ
る。メカニカルアロイング後の生成物は、R−Fe−M
系非晶質あるいはR−Fe−M系非晶質中にbcc−F
e、元素MおよびFe−Mのうちの1種、あるいは2種
以上が微細に分散した状態のいずれかであることが望ま
しい。
件を600〜850℃、10分〜12時間に限定した理由は以下の
とおりである。加熱拡散処理温度が600℃未満では、構
成元素の拡散速度が遅いため、メカニカルアロイング後
に得られた構成元素が微視的オーダーで混合した組成物
から、Th2Zn17型構造あるいは多くの積層欠陥を含んだ
構造であるTbCu7型構造を有するR2Fe17-xMx化合物が析
出する速度が極めて遅くなり、反応に長時間を要するた
め好ましくなく、また850℃を超えるとTh2Zn17型構造ま
たはTbCu 7 型構造を有するR2Fe17-xMx化合物が速やかに
析出するが、粗大結晶となり保磁力が低下して好ましく
ない。より好ましい温度範囲は650〜750℃である。加熱
拡散処理時間が10分未満では、粉末全体を均一な組織に
することが困難となり、また12時間を超えると粗大粒成
長による保磁力の低下、および熱処理中の粉末の酸化に
より磁気特性に低下を招来し、また処理費用が高騰する
ため好ましくない。より好ましい加熱拡散処理時間は30
〜60分である。
0.05〜0.5μmに限定した理由は、0.05μm
未満では事実上生成が困難であり、0.05μm未満の
結晶が得られたとしても特性上の利点はなく、また0.
5μmを超えると窒化処理後のR2Fe17-xMxNy相の
粒径が単磁区粒子臨界径よりも大きくなり、粉末の保磁
力が減少して、永久磁石用粉末として好ましくないため
である。より好ましい平均結晶粒度は0.1〜0.3μ
mである。本発明の磁石粉末を構成するR2Fe17-xMx
Ny相およびFe−M相のいずれもが、上記の平均結晶
粒度範囲を維持し、しかも、両相が互いに結晶粒界を介
して混合していることが必要不可欠である。
微粉末の平均粒度を0.5〜500μmに限定したの
は、0.5μm未満では粉末の酸化による磁気特性劣化
のおそれがあり、また、500μmを超えると窒化処理
に長時間を要して好ましくないためである。より好まし
い微粉末の平均粒度は1〜10μmである。
した理由は、0.5atm未満では窒化反応が遅く、圧力を上
げると反応は速やかに進行するが、1000atmを超えると
処理設備が大きくなりすぎ、工業生産コスト的に好まし
くないためである。より好ましい圧力範囲は1〜50atmで
ある。窒化処理時の温度を300〜550℃に限定した理由
は、300℃未満では窒化が進行せず、550℃を超えるとR2
Fe17-xMx化合物がRNとFe-Mに分解し、磁気特性の劣化を
招来するためである。より好ましい温度範囲は400〜450
℃である。また、窒化処理時の保持時間は、10分未満で
は充分な窒化が進行せず、また12時間を超えると分解が
起こり、磁気特性の劣化を招来するため、10分〜12時間
とする。より好ましい保持時間は1〜5時間である。
理の両工程を同一の炉内で雰囲気を切換えて連続的に行
う方法としては、バッチ式または連続式の炉のいずれを
用いてもよく、後者の場合は、加熱拡散処理室と窒化処
理室の少なくとも2室を備え、炉内の両室間で処理用原
料の入った容器を移動させる構造のものが好ましい。
ド磁石は、以下に示す圧縮成形、射出成形、押し出し成
形、圧延成形、樹脂含浸法など、公知のいずれの製造方
法であってもよい。圧縮成形の場合は、磁石粉末に熱硬
化性樹脂、カップリング剤、滑剤などを添加混練した
後、圧縮成形後加熱し、樹脂を硬化して得られる。射出
成形、押し出し成形、圧延成形の場合は、磁石粉末に熱
可塑性樹脂、カップリング剤、滑剤などを添加混練した
後、射出成形、押し出し成形、圧延成形のいずれかの方
法で成形して得られる。樹脂含浸法においては、磁石粉
末を圧縮成形後、必要に応じて熱処理した後、熱硬化性
樹脂を含浸し、加熱して樹脂を硬化させて得る。あるい
は、磁石粉末を圧縮成形後、必要に応じて熱処理した
後、熱可塑性樹脂を含浸して得る。
末の充填率は、前記製造方法により異なるが、70〜9
9.5wt%であり、残部0.5〜30wt%が樹脂そ
の他である。圧縮成形法の場合、磁石粉末の充填率は9
5〜99.5wt%、射出成形法の場合、90〜95w
t%、樹脂含浸法の場合、96〜99.5wt%が好ま
しい。この発明において、バインダーとして用いる合成
樹脂は熱硬化性、熱可塑性のいずれでも使用できるが、
熱的に安定な樹脂が好ましく、例えば、ポリアミド、ポ
リイミド、ポリエステル、フェノール樹脂、フッソ樹
脂、ケイ素樹脂、エポキシ樹脂などが適宜選択される。
u7型構造のR2Fe17のFeを添加元素Mで置換するた
め、メカニカルアロイング後に行う加熱拡散処理で晶出
するTh2Zn17型結晶構造またはTbCu7型構造を有
するR2Fe17-xMx化合物の粒径を0.5μm以下にす
ることができ、その結果、晶出した結晶粒径は単磁区粒
子径と同等以下となり、窒化処理の後、得られた磁石用
合金粉末はすぐれた保磁力を発現する。また、この発明
は、原子オーダーで混合された特定組成のR−Fe−M
系合金粉末をメカニカルアロイングにて作製した後、さ
らに600〜850℃で加熱拡散処理することにより、
Th2Zn17型構造またはTbCu7型構造のR2Fe
17-xMx相およびbcc構造のFe−M相の2相を主相
とする特定平均結晶粒径を有する粉末を得ることがで
き、これを同一炉内で特定条件にてN2ガス中で窒化処
理することにより、3kOe以上の保磁力を有する所要
のR−Fe−M−N系合金粉末を製造でき、これを樹脂
で結合することにより、温度特性の優れたR−Fe−M
−N系ボンド磁石を容易に製造できる。
150μm以下のFe粉末、および添加元素Mの粉末を
表1に示す組成に配合後、この配合原料の36gを直径
128mm×高さ132mm寸法のボールミル内に装入
し、さらに微粉砕媒体として直径9.8mmのステンレ
ス鋼球500gを装入し、このボールミル内をArガス
にて置換後、回転数95rpm、回転時間200時間の
条件にてメカニカルアロイング処理した。メカニカルア
ロイングの結果、実施例No.1〜9の原料は、平均粒
度1.5μmの微粉末となった。この粉末は、X線回折
によるとアモルファス相と結晶質のbcc構造を有する
Fe−M相の混合物であった。
理条件にて熱処理を行い、Th2Zn17型構造のR2Fe
17-xMx相およびbcc構造のFe−M相の2相を主相
とする粉末を得た。粉末の平均結晶粒径ならびに平均粒
度はそれぞれ0.1μmおよび1.5μmであった。S
EM観察したところ、粉末粒度分布が大きく、さらに各
粉末は細かい粒子が凝集したように見えた。メカニカル
アロイング後の粉末を、新たにArガス中で表2に示す
加熱拡散処理条件にて熱処理を行い、さらに処理炉内の
雰囲気を圧力1atmのN2ガスで置換し、表2に示す
窒化条件にて窒化処理した後、冷却した。得られた合金
粉末の組成を表1に示し、また、実施例No.1〜3の
X線回折パターンを図1に示す。図1から明らかなよう
に、実施例の試料No.1,2,3の磁石粉末のX線回
折パターンは、いずれもSm2Fe17-xMxNy相とbc
c構造のFe−M相の回折ピークからなり、この発明の
磁石粉末がこれら2相からなっていることを示してい
る。
エポキシ樹脂を混合し、3.0ton/cm2の圧力で
圧縮成形し、さらに温度150℃、1時間の条件で樹脂
を硬化させてボンド磁石を作製した。ボンド磁石の特性
を測定し表2に示し、また、試料No.1(実施例N
o.1)の減磁カーブを図2に示す。図2から明らかな
ように、減磁カーブは点線で示したマイナーループの傾
きが大きいことから、Sm2Fe17−xMxNy相とF
e−Co相とが、互いに磁気的な交換相互作用を及ぼし
合うのに充分なほど短い距離で混合し合っていることが
わかる。さらに、試料No.1(実施例No.1)のボ
ンド磁石の残留磁束密度と保磁力の、20〜140℃に
おける温度変化率を測定したところ、それぞれα=−
0.02%/℃、β=−0.28/℃であった。
合後、実施例と同一のメカニカルアロイング処理を施
し、得られた粉末Arガス中で表2に示す加熱拡散処理
条件にて熱処理を行い、さらに処理炉内の雰囲気を圧力
1atmのN2ガスで置換し、表2に示す窒化条件にて
窒化処理し、磁石用粉末(比較例No.1)を得た。得
られた合金粉末の組成を表1に、実施例と同様の方法で
樹脂結合後のボンド磁石の磁気特性を表2に示す。
メカニカルアロイング処理を施し、得られた粉末をAr
ガス中300℃で15分間保持する加熱拡散処理を行
い、さらに処理炉内の雰囲気を圧力1atmのN2ガス
で置換し、表2に示す窒化条件にて窒化処理し、磁石用
粉末(比較例No.2)を得た。得られた合金粉末の組
成を表1に、実施例と同様の方法で樹脂結合後のボンド
磁石の磁気特性を表2に示す。
メカニカルアロイング処理を施し、得られた粉末をAr
ガス中で表2に示す熱拡散処理条件で熱処理を行い、さ
らに処理炉内の雰囲気を圧力1atmのN2ガスで置換
し、900℃で2時間保持する窒化処理を行い、磁石用
粉末(比較例No.3)を得た。得られた合金粉末の組
成を表1に、実施例と同様の方法で樹脂結合後のボンド
磁石の磁気特性を表2に示す。
合後、実施例と同一のメカニカルアロイング処理を施
し、得られた粉末Arガス中で表2に示す加熱拡散処理
条件にて熱処理を行い、さらに処理炉内の雰囲気を圧力
1atmのN2ガスで置換し、表2に示す窒化条件にて
窒化処理し、ThMn12型構造を有するNdFe12-xV
xNy相を主相とする磁石用粉末(比較例No.4)を得
た。得られた合金粉末の組成を表1に、実施例と同様の
方法で樹脂結合後のボンド磁石の磁気特性を表2に示
す。
またはTbCu7型構造の安定化元素MとしてTi,
V,Cr,Co,Ni,Nb,Mo,Ta,W,Al,
Si,Ga,Zr,In,Sn,Hfの少なくとも1種
を15at%以下含有する特定組成のR−Fe−M系合
金粉末を作製することにより、メカニカルアロイング後
の加熱拡散処理温度を600〜850℃と比較的低い温
度とすることができ、この加熱拡散処理により容易にT
h2Zn17型構造またはTbCu7型構造のR2Fe17-x
Mx相およびbcc構造のFe−M相の2相を主相とす
る特定平均結晶粒径を有する粉末を得ることができ、こ
れを特定条件でのN2ガス中窒化処理することにより、
3kOe以上の保磁力を有する所要のR−Fe−M−N
系合金粉末を製造でき、これを樹脂で結合することによ
り、温度特性に優れたR−Fe−M−N系ボンド磁石を
容易に製造できる。
線回折パターンを示すグラフである。
ブを示すグラフである。
Claims (1)
- 【請求項1】 R(R:Yを含む希土類元素の少なくと
も1種で、かつSmを50%以上含有)6〜8at%、
Fe 75〜92at%、M(M:Ti,V,Cr,C
o,Ni,Nb,Mo,Ta,W,Al,Si,Ga,
Zr,In,Sn,Hfのうち一種または2種以上)1
〜15at%の配合組成となるように、所要の金属粉末
または合金粉末を配合、混合後、真空中あるいはArガ
ス中にてメカニカルアロイングし、さらに真空中あるい
はArガス中にて600〜850℃、10分〜12時間
の加熱拡散処理を行い、Th2Zn17型構造またはTb
Cu7型構造を有するR2Fe17-xMx相(但し、x=
0.2〜3.5)、ならびにbcc構造を有するFe−
M相の2相が、各々平均粒径0.05〜0.5μmを有
して互いに混合している平均粒度0.5〜500μmの
粉末を得、この粉末を0.5〜1000atmのN2ガ
ス中で300〜550℃に10分〜12時間保持する窒
化処理を行い、前記加熱拡散処理を窒化処理と同一の炉
内で雰囲気を真空中またはAr中から窒素ガス中に切替
えることにより連続的に行い、R 5〜7at%、Fe
75〜92at%、M 1〜15at%、N 3〜1
2at%を含有する合金粉末を得、これを樹脂で結合し
たことを特徴とする温度特性にすぐれたR−Fe−M−
N系ボンド磁石の製造方法。
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| JP11452194A JP3148514B2 (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | R−Fe−M−N系ボンド磁石の製造方法 |
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Family Applications (1)
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| JP11452194A Expired - Lifetime JP3148514B2 (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | R−Fe−M−N系ボンド磁石の製造方法 |
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1994
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