JP3148929U - 物品の吊り上げ機構 - Google Patents

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孝典 金子
孝典 金子
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Abstract

【課題】 構成が簡易で確実にパラペットに取り付けて地上から建物の屋上に物品の吊り上げることができる物品の吊り上げ機構を提供する。【解決手段】 パラペット1に固定され上端に横管固定部24を備えた固定枠2と、前記横管固定部24に固定された横管4と、この横管4に固定された縦管5と、縦管5に固定される縦管支持体6と、前記縦管5の上部に固定されたブーム支持体7と、前記ブーム支持体7を介して水平方向に回動自在に支持されたブーム8と、前記ブーム8によって物品93を吊り上げるウインチ90とからなる物品の吊り上げ機構。【選択図】図1

Description

本考案は、建物の屋上などに通信設備等の重量物を吊り上げるための物品の吊り上げ機構に関するものである。
建物の屋上にアンテナ等の通信設備を設置する際に、通信設備の部品を地上より設置現場まで吊り上げて組み立てる。この場合、従来では、建物の屋上に、張出足場と呼ばれる作業半径1m程度の吊り上げ手段を用いて吊り上げていた。
この張出足場は、定格荷重250kg、揚程約20m、作業半径約1mであるため、高い建物へ重量物を吊り上げることができず、かつ半径作業も小さいため作業に制約があった。
また、特許文献1に示すような、簡易クレーンも提案されていた。
この簡易クレーンは、足場支柱(1)に取り付けて用いるものであり、アーム(5)基部端の上部に設けられ足場支柱(1)が貫通可能なリング状取付部(3)と、アーム(5)基部端の下部に設けられ足場支柱(1)に当接する当接部(4)を有するものである。
この簡易クレーンによれば、足場への取り付け、取り外しが容易であり、作業現場における作業効率を向上させるという効果を奏する。
実用新案登録第3023683号
しかし、前記特許文献1の簡易クレーンは、1本の足場支柱に貫通させるリング(1)と下方の当接部(4)だけで支持するため、通信設備のような重量物を吊り上げることはできず、作動状態も不安定であるという問題点があった。
本考案は上記の点に鑑みなされたものであり、パラペット(建物の屋上などの外周部に設けられた低い壁)に、強固、確実に固定されるため、安定性がよく、重量物を高所まで安全に吊り上げることのできる物品の吊り上げ機構を提供する。
本考案の要旨とするところは、パラペットに固定され上端に横管固定部を備えた固定枠と、前記横管固定部に固定した横管と、この横管に固定した縦管と、前記縦管に固定した縦管支持体と、前記縦管の上部に固定したブーム支持体と、前記ブーム支持体に水平方向に回動自在に取り付けたブームと、前記ブーム先端に設けた滑車を介して物品を吊り上げるウインチとからなる物品の吊り上げ機構である。
また本考案の要旨とするところは、前記固定枠を、パラペットの上側面に密着する水平部材と、前記水平部材の一端に固定されパラペットの外側面に密着する外側垂直部材と、前記水平部材の他端に固定され下部に固定手段を備えた内側垂直部材とによって略コ字状に構成した物品の吊り上げ機構である。
また本考案の要旨とするところは、前記縦管支持体を、3枚の側板によって平面視略正三角形に構成し、各頂点の3箇所に縦管の固定部を設けた物品の吊り上げ機構である。
また本考案の要旨とするところは、前記ブーム支持体を、3枚の側板によって平面視略正三角形に構成し、各頂点の3箇所に縦管の固定部を設け、かつ2枚の側板に2枚の支持板を取り付けて、この支持板にピン挿通部を構成した物品の吊り上げ機構である。
本考案は上記の如き構成であるため、請求項1記載の考案によれば、パラペットに固定した固定枠を基礎として横管と縦管を組み立てて吊り上げ機構を構築するため、吊り上げ機構を簡単、確実、強固に建物の屋上に取り付けることができ、安全で能率のよい重量物の吊り上げ作業を行うことができる。
請求項2記載の考案によれば、前記固定枠を、水平部材と外側垂直部材と内側垂直部材とによって略コ字状に構成したから、固定枠をパラペットに簡易かつ強固に取り付けることができる。
請求項3記載の考案によれば、縦管支持体を平面視略正三角形に構成し、各頂点の3箇所に縦管の固定部を設けたので縦管が安定して支持される。
請求項4記載の考案によれば、ブーム支持体の縦管支持体を平面視略正三角形に構成し、各頂点の3箇所に縦管の固定部を設けると共に、ブームを回動自在に取り付けるためのピン挿通部を構成したのでブームを安定して支持することができる。
本考案を実施するための最良の形態は、上端に横管固定部を備えた略コ字状の固定枠をパラペット上に固定し、この横管固定部に横管をクランプによって水平に固定する。
前記横管に3本の縦管をクランプで垂直に固定して、この縦管を縦管支持体で固定支持する。
前記縦管の上部にブーム支持体を固定し、このブーム支持体を介してブームを水平方向に回動自在に取り付け、前記ブーム先端に設けた滑車を介して物品を吊り上げるウインチを屋上に設置した物品の吊り上げ機構である。
以下、本考案の一実施例を図に基づいて説明する。
図1は物品の吊り上げ機構の側面図、図2は同平面図、図3は固定枠のパラペットへの取り付け状態の側面図、図4は固定枠の一部切欠分解斜視図、図5は縦管支持体の分解斜視図、図6はブーム支持体の分解斜視図及び図7はブームの側面図である。
図1ないし図4に基づいて固定枠2を説明する。固定枠2は略コ字状でパラペット1の上側面1bに密着する水平部材22と、水平部材22の両端に直角に、外側垂直部材21と内側垂直部材23を固定している。
前記水平部材22には、パラペット1の上側面1bに安定して密着させるために、水平板22bの裏側にゴム材22aを固定すると共に、表側に横管固定部24を立設する。この横管固定部24に横管4をクランプ41で水平に固定するのである。
さらに前記水平板22bには、6個の長孔22cを2列に分けて穿設してある。
前記外側垂直部材21にはパラペット1の外側面1aに密着させるために裏側にゴム材21aを固定してある。
前記内側垂直部材23の下方には固定手段25を構成する。
前記固定手段25は、固定枠2の内側垂直部材23の垂直板23aの下部に設けた孔23aを貫通する作動杆26とその先端に設けた押圧体27からなる。この押圧体27の表面にはゴム27aが取り付けられている。
作動杆26は周面に螺旋が構成されていて、前記孔23aと螺合しながら水平方向に前方(図3中、左方向)に移動して、移動部材31を押圧する。
一方、前記水平部材22の下面に水平方向に移動自在に移動部材31を取り付ける。この移動部材31はH鋼で構成されていて、上端に構成した上板31bに、前記水平部材22の水平板22bの長孔22cに対応した4個の孔31cを穿設し、前方の側板31dには2個の長孔31eを穿設してあり、上端にゴム31aを貼着する。
前記長孔22cと孔31cにボルトBを通して、移動部材31を水平板22bに固定するのである。
前記移動部材31の側板31dにはアングル35を取り付ける。このアングル35はL字状の金属板で、上面の水平部35aにゴム35bを固定し、垂直部35cに2個の孔35dを穿設している。この孔35dは、前記側板31dの長孔31eに対応するもので、この孔35dと長孔31eにボルトBを通して、アングル35を側板31dに固定するのである。
図5に基づいて縦管支持体6の構成を説明する。
縦管支持体6は、同一形状の3枚の長方形の側板61を正三角形に構成し、各頂点の3箇所に縦管の固定部62を設ける。
縦管の固定部62は、固定挟持体63と可動挟持体64によって構成する。前記固定挟持体63は側板61の頂部3箇所に固定され、縦管5を収納する凹部63bとその両側に張り出した締結部63aからなる。
一方、可動挟持体64は、前記固定挟持体63と同一形状であり、締結部64aによって固定挟持体63の締結部63aにボルトBで締結されるのである。
図6に基づいてブーム支持体7の構成を説明する。
ブーム支持体7は、前記縦管支持体6における2枚の側板61に2枚の平行な支持板71を取り付けて、この支持板71前方に固定板73,73を水平に固定し、この固定板73,73を貫通してパイプ状のピン挿通部72を構成したものである。
図7に基づいてブームの構成を説明する。
ブーム8は、先端に滑車91を備えた水平杆81と傾斜杆82及び垂直杆83によって、直角三角形状に構成されている。
前記垂直杆83には、ピン挿通部85を構成した回動支持部84が固定されている。この回動支持部84の上下を前記2個のブーム支持体7で挟んで、ピン挿通部72、85、72にピン88を挿通することでブーム8を水平方向に回動自在に取り付けるのである。
上記のように構成した本実施例の作用を説明する。
まず固定枠2の水平部材22をパラペット1の上側面1bに、外側垂直部材21をパラペット1の外側面1aに密着して、固定枠2をパラペット1に取り付ける。
この場合、図2に示すようにパラペット1の角部の4箇所に固定枠2を固定する。
次いで、前記内側垂直部材23に取り付けた固定手段25の作動杆26を前進させ、その先端の押圧体27で移動部材31を移動させてパラペット1の内側面1dに押圧する。これによって移動部材31がパラペット1の内側面1dを押圧して、固定枠2はパラペット1に確実に固定される。
その後、あらかじめ水平部材22の長孔22cと移動部材31の孔31cに通してあったボルトBを締結して、移動体31を水平板22bに固定する。この場合、移動体31は長孔22cの長さだけ移動可能であるから、パラペット1の幅に対応することができるのである。
次いで、側板31dに沿ってアングル35を上方に移動してゴム35bをパラペット1の下面に押圧し、その後ボルトBを締結してアングル35を側板31dに固定する。
次に、固定枠2の横管固定部24に横管4をクランプ41によって水平に固定する。本実施例では4個の固定枠を設け、4本の横管4を交差して固定するため組み付けが強固になる。この横管4に3本の縦管5をクランプ41で固定する。
前記横管4に4本の補強縦管55を垂直に固定して屋上に立設する。この補強縦管55を安定させるために、平行な2本の補強横管45と、クロスした補強横管46を、夫々補強縦管55の下部に水平にクランプ41で固定する。
さらに前記補強横管45に直交して2本の補強横管47を水平に固定し、この補強横管47に3本の縦管5の下部をクランプ41で固定する。
その後、屋上に立設した3本の縦管5に縦管支持体6を取り付けて縦管5同士を固定する。この縦管5の固定方法を図5に基づいて説明する。
縦管支持体6の固定挟持体63の凹部63bに縦管5を収納し、その上から可動挟持体64を被せ、それらの締結部63a、64a同士を4個のボルトBで締結して固定する。
この縦管支持体6は本実施例では5個取り付けている。この取り付け個数は任意であるが、少なくとも縦管5の下部に1〜2個必要である。
次に、前記縦管5の上端に2個のブーム支持体7を取り付ける。この取り付け方法は前記縦管支持体6と同様であるので説明を省略する。
前記ブーム支持体7の先端に、ブーム8を水平方向回動自在に取り付ける。すなわち図6に示すようにブーム支持体7の先端のピン挿通部72にピン88を挿通して、そのピン88をブーム8の回動支持部84のピン挿通部85に挿通する。
このように組み立てた後、物品93をロープ92に掛けて滑車91を介してウインチ90で吊り上げるのである。
このように、本実施例によれば、パラペットに固定した略コ字状の固定枠を基礎として横管と縦管を組み立てたから、吊り上げ機構を簡単、確実、強固に屋上に取り付けることができ、安全で能率のよい重量物の吊り上げ作業を行うことができる。
縦管は縦管支持体によって安定して支持されると共に、ブーム支持体は縦管を支持すると共に、ブームを回動自在に安定支持することができるため、安全で効率の良い吊り上げ作業ができるのである。
物品の吊り上げ機構の側面図 物品の吊り上げ機構の平面図 固定枠のパラペットへの取り付け状態の側面図 固定枠の一部切欠分解斜視図 縦管支持体の分解斜視図 ブーム支持体の分解斜視図 ブームの側面図
符号の説明
1 パラペット
2 固定枠
4 横管
5 縦管
6 縦管支持体
7 ブーム支持体
8 ブーム
21 外側垂直部材
22 水平部材
23 内側垂直部材
24 横管固定部
25 固定手段
26 作動杆
27 押圧体
31 移動部材
35 アングル
61 側板
62 縦管の固定部
63 固定挟持体
64 可動挟持体
71 支持板
72 ピン挿通部
81 水平杆
82 傾斜杆
83 垂直杆
84 回動支持部
91 滑車

Claims (4)

  1. パラペットに固定され上端に横管固定部を備えた固定枠と、前記横管固定部に固定した横管と、この横管に固定した縦管と、前記縦管に固定した縦管支持体と、前記縦管の上部に固定したブーム支持体と、前記ブーム支持体に水平方向に回動自在に取り付けたブームと、前記ブーム先端に設けた滑車を介して物品を吊り上げるウインチとからなる物品の吊り上げ機構。
  2. 前記固定枠を、パラペットの上側面に密着する水平部材と、前記水平部材の一端に固定されパラペットの外側面に密着する外側垂直部材と、前記水平部材の他端に固定され下部に固定手段を備えた内側垂直部材とによって略コ字状に構成したことを特徴とする請求項1記載の物品の吊り上げ機構。
  3. 前記縦管支持体を、3枚の側板によって平面視略正三角形に構成し、各頂点の3箇所に縦管の固定部を設けたことを特徴とする請求項1記載の物品の吊り上げ機構。
  4. 前記ブーム支持体を、3枚の側板によって平面視略正三角形に構成し、各頂点の3箇所に縦管の固定部を設け、かつ2枚の側板に2枚の支持板を取り付けて、この支持板にピン挿通部を構成したことを特徴とする請求項1記載の物品の吊り上げ機構。
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