JP3149044B2 - 感光性フレキソ版 - Google Patents

感光性フレキソ版

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JP3149044B2 JP15554492A JP15554492A JP3149044B2 JP 3149044 B2 JP3149044 B2 JP 3149044B2 JP 15554492 A JP15554492 A JP 15554492A JP 15554492 A JP15554492 A JP 15554492A JP 3149044 B2 JP3149044 B2 JP 3149044B2
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフレキソ印刷版に関し、
さらに詳しくは感光層表面に生じる粘着性を抑制し、製
版性能と取り扱いに優れた感光性フレキソ版に関する。
【0002】
【従来の技術】感光性フレキソ版は、一般に一定の厚さ
に成型された感光性エラストマー組成物を用いてレリー
フを形成する凸版印刷用ゴム版であり、感光性組成物に
ネガフイルムを密着させ、活性光を照射し、感光性組成
物層の選択された部分を露光せしめた後、未露光部を溶
解、除去してレリーフを形成する方法が行われている。
感光性フレキソ版の表面は粘着性が強いため、ネガフイ
ルムを密着させようとしても両者の間に気泡が入り込
み、その結果版が正確に再現できなくなる問題がある。
【0003】このような問題を解決する方法として、ス
リップフイルムと称される約0.5〜10μmの薄膜で
被覆する方法が提案されている(米国特許第43236
37号明細書、特開昭51−33619号公報、特開平
3−140959号公報等)。
【0004】一方水溶性感光性凸版印刷版の表面の粘着
を防止する方法としては、感光層表面を直接マット化す
る方法(特公昭50−31488号公報)等が提案され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、感光性
フレキソ版の表面にスリップフイルムを被覆する場合に
は、感光層の強い粘着性を除去するためにスリップフイ
ルムを5〜20μm程度に厚くしなければならず、高解
像度のレリーフを得ることができない。
【0006】又、通常感光性フレキソ版は柔軟性がある
ため、露光前の版を屈曲させたとき亀裂を生じ、ネガフ
イルムとの密着が不十分又は感光層とスリップフイルム
との間に浮きを生じ、高解像度のレリーフを得ることが
できない。
【0007】感光層表面を直接マット化する方法の場合
においても、感光性フレキソ版の感光層自体が強い粘着
性を有しているため、直接マット化する方法は、粘着性
を除去することができず、ネガフイルムとの密着性を十
分に高めることができないので高解像度のレリーフを得
ることができないという欠点がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な問題を解決して製版性能及び取扱い性に優れた感光性
フレキソ版を提供すべく研究を重ねた結果、感光層表面
に現像液可溶性の粘着防止用樹脂皮膜を設け、その上に
表面粗さRaが0.05μm〜0.3μmであるマット
フイルムを密着被覆することにより、その目的を達成し
得ることを見いだし、その知見に基づいて本発明を完成
するに至った。
【0009】以下に本発明を詳細に説明する。本発明の
感光性フレキソ版は、エラストマー結合剤として主とし
て炭素数4〜5の共役脂肪族ジエンの重合体を含有す
る。例えば天然ゴム、ブタジエンおよびイソプレンの単
独重合体または共重合体、ブタジエンおよび/またはイ
ソプレンとスチレン、ビニルトルエン、アクリロニトリ
ル、(メタ)アクリル酸エステルなどの他の単量体との
共重合体、例えばニトリルゴム、スチレン/ブタジエ
ン、スチレン/イソプレンおよびスチレン/イソプレン
/ブタジエンのランダム共重合体またはスチレン含量1
0〜50重量%を有するスチレン単量体とブタジエンお
よび/またはイソブレンとのブロック共重合体が挙げら
れる。この種のエラストマー結合剤は西独特許公開第2
215040号明細書に記載されている。
【0010】本発明に係る感光層は、一般に前記エラス
トマー結合剤型の少なくとも1種を20〜98重量%、
好ましくは30〜95重量%含有し、遊離基によって重
合できる少なくとも1種のオレフイン性不飽和化合物お
よび少なくとも1種の光重合開始剤を含有する。
【0011】オレフイン性不飽和化合物は、アクリル酸
およびメタクリル酸のエステルおよびアミドである。例
えばエチレングリコール、ジー、トリー、テトラーまた
はポリエチレングリコール(好ましくは10〜15個の
エチレングリコール単位を有する)、1.3−プロパン
ジオール、1.6−ヘキサンジオール、ドデカンジオー
ル、グリセロール、1.1.1−トリメチロールプロパ
ン、1.2.4−ブタントリオール、ペンタエリトリト
ールなどの一価または多価アルコールの相容性モノアク
リレートおよびジアクリレートおよびモノメタクリレー
トおよびジメタクリレート、例えばエチレングリコール
モノメタクリレート、1.3−プロパンジオールメタク
リレート、グリセロールモノアクリレートおよびジアク
リレート、ヘキサンジオールジアクリレート、ヘキサン
ジオールジメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリ
レート、ラウリルメタクリレート、ステアリルメタクリ
レート、1.2.4−ブタントリオールモノメタクリレ
ート、ペンタエリトリトールアクリレート、ポリエチレ
ングリコールメチルエーテルアクリレート、テトラデカ
エチレングリコールジメタクリレートまたはグリセロー
ルとN−メチロールアクリルアミドまたはN−メチロー
ルメタクリルアミドとのトリエステルである。オレフィ
ン性不飽和化合物の量は、一般に感光層成分に対して約
1〜70重量%、好ましくは約2〜50重量%である。
【0012】感光層に使用する光重合開始剤は、記録材
料の加工時に適当な熱安定性を有し、かつ露光時に遊離
基の適当な形成を示してオレフィン性不飽和化合物の重
合を開始する既知の化合物を挙げることができる。光重
合開始剤は約250〜約500nmの波長域内の光を吸
収して遊離基を形成する。好適な光重合開始剤の例はア
シロインおよびそれらの誘導体、例えばベンゾイン、ベ
ンゾインアルキルエーテル、例えばベンゾインイソプロ
ピルエーテル、vicジケトンおよびそれらの誘導体、
例えばベンジル、ベンジルアセタール、例えばベンジル
ジメチルケタール、フルオレノン、チオキサントン、多
核キノン、アクリジンおよびキノキサリン、さらに ト
リクロロメチル−S−トリアジン、2−ハロゲノメチル
−4−ビニル−1.3.4−オキサジアゾール誘導体、
トリクロロメチル基で置換されたハロゲノ−オキサゾー
ル、西独特許公開第3333450号明細書に記載され
たトリハロゲノメチル基含有カルボニルメチレン複素環
式化合物、アシルホスフインオキシド化合物、例えば西
独特許開第3133419号明細書に記載のものおよび
他のリン含有光重合開始剤、例えば独特許公開第382
7735.2号明細書に記載の6−アシル−(6H)−
ジベンゾ[c.e][1.2]オキサホスホリン6−オ
キシド、特に6−(2.4.6−トリメチルベンゾイ
ル)−(6H)−ジベンゾ[c.e][1.2]オキサ
ホスホリン6−オキシドである。また光重合開始剤は単
独またはこれらの組み合わせで使用でき、または補助開
始剤、活性剤、例えばミヒラーケトンおよびその誘導体
または2−アルキル−アントラキノンと併用することも
できる。光重合開始剤の量は、一般に感光層成分の約
0.01〜10重量%、好ましくは約0.5〜5重量%
である。
【0013】また、さらに他の補助剤、例えば熱重合の
抑制剤、例えばヒドロキノンおよびその誘導体、2.6
−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ニトロフエノー
ル、ニトロソアミン、例えばN−ニトロソジフエニルア
ミンまたはN−ニトロソシクロヘキシルヒドロキシルア
ミンの塩、それらのアルカリ金属塩またはアルミニウム
塩を感光層に加えることは、しばしば有利である。さら
に他の通常の添加剤は染料、顔料、可塑剤、抗ハレーシ
ョン剤、酸化防止剤、架橋剤である。
【0014】具体的には、特開平3−100552号公
報にあるポリアミド、エチレン系不飽和化合物、光重合
開始剤の組み合わせや特開平2−4255公報、特開平
2−305805号公報、特開平3−72353号公
報、特開平3−228060号公報等の水性現像感光性
フレキソ版などが好適である。
【0015】また現像液可溶性の粘着防止用皮膜の形成
に用いられる樹脂としては、溶剤現像型と水性現像型の
感光性フレキソ版によって異なるが、溶剤現像型感光性
フレキソ版の場合には、米国特許第4323637号明
細書に記載のアルコール可溶性ポリアミドや特開昭51
−33619号公報に記載のカルボン酸のエステル基を
有するセルロース等を使用することができる。
【0016】一方水性現像型感光性フレキソ版の場合に
は、メチルセルロース、PVA、水溶性ポリアミド等を
使用することができる。
【0017】この皮膜は0.5〜10μm、好ましくは
2〜7μmであり、0.5μm未満の場合には感光層の
粘着性を防止することができず、また10μmを超える
と粘着性防止の効果はそれ以上に向上せず、解像性を悪
くするので好ましくない。
【0018】次に本発明におけるマットフイルムについ
ては、例えばポリエステル、ポリオレフイン、ポリアミ
ド等のフイルムの表面をアルカリ処理、サンドブラスト
処理、コーテイング処理などの処理を施したものが使用
できる。
【0019】このマットフイルムの表面粗さRaは0.
05μm〜0.3μmのものである必要がある。好まし
くは0.1μm〜0.2μmである。Raが0.05μ
m未満では感光性フレキソ版を屈曲させた場合に亀裂が
生じると同時に粘着防止用皮膜が薄いときには粘着防止
効果が得られず、一方Raが0.3μmを超えると感光
性フレキソ版表面での光の乱反射等により高解像性のレ
リーフを得ることができない。なおここでRaとはJI
S表面粗さ(BO601)の中心線平均粗さをいう。
【0020】又感光性フレキソ版は支持体を設けること
もある。支持体としてはポリエステルフイルム、鉄板、
アルミニウムシート、発泡体、ゴム等である。この支持
体と感光層との間にハレーション防止層又は接着層を設
ける場合もある。
【0021】次に本発明の感光性フレキソ版の製造方法
の一例を説明する。まずRaが0.05μm〜0.3μ
mのマットフイルムに、粘着防止用樹脂皮膜を形成する
ための樹脂を揮発性溶媒に溶解させたものを塗布し、乾
燥させる。一方支持体表面に感光性組成物を用いて感光
層を形成し、この感光層の表面に、前記のようにして得
られた二層からなるフイルムを粘着性防止用樹脂皮膜と
感光層とが対面するようにして圧着し感光性フレキソ版
を得る。
【0022】なお前記以外に、支持体上に感光層、粘着
防止用樹脂皮膜、マットフイルム、カバーフイルムを順
次積層して感光性フレキソ版を得ることもできる。
【0023】このような構成の積層体として形成された
本発明の感光性フレキソ版は、使用に際し、ポリエステ
ルような支持体の場合には、必要ならば全面露光し、一
部不溶化層を作る。次にマットフイルムを剥離し、露出
したマット化された粘着防止用皮膜にネガフイルムを密
着させ露光する。未露光部の現象はトリクロロエタン、
テトラクロロエチレンのような塩素化炭化水素、キシレ
ン、トルエンのような芳香族炭化水素、リモネン、石油
蒸留物、低級脂肪族アルコールを使用する。使用する感
光層の結合剤によっては水、アルカリ水溶液、界面活性
剤等も使用することができる。これらの現像液をブラシ
式現像機等により未露光部を溶解除去し、次に乾燥し、
必要ならば後露光する。さらに必要があれば乾燥の後に
300nm以下の波長の化学線で後処理することもでき
る。
【0024】
【発明の効果】本発明の感光性フレキソ版は粘着防止用
樹脂皮膜がマット化されているため、取り扱い中に屈曲
させても、しわが入ることもなくて取り扱いやすく、ま
た解像性の良いレリーフが得られる。
【0025】
【実施例】
実施例1〜3,比較例1〜2 トルエン 300g カリフレックスTR1102 90g (スチレン/ブタジエン/スチレン 三元ブロック共重合体、シェル化学製) ヘキサンジオールジアクリレート 10g 液状ポリブタジエン 20g (日石ポリブタジエンB−2000日本石油化学製) ベンジルジメチルケタール 2g 2.6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール 0.3g からなる溶液を、接着層を設けた125μmのポリエス
テル上に塗布し、40℃で24間乾燥し、厚さ1.6m
mの感光層を形成させた。
【0026】一方アルコール可溶性ポリアミド(Mac
romelt6900ヘンケル社製)の5重量%ブタノ
ール溶液を表1のように
【0027】
【表1】
【0028】Raの異なるアルカリエッチング処理によ
り表面がマット化されたポリエステルフイルム(100
μm厚)に乾燥膜厚が3μmになるように塗布し80℃
で5分間乾燥して粘着防止用樹脂皮膜を得た。
【0029】先に得られた感光層表面に該フイルムをポ
リアミドが感光層表面に接するようにして80℃で圧着
した。このようにして得られた感光性フレキソ版を1週
間放置後、支持体側から紫外線ランプにて1分間裏露光
を行った。次にマットフイルムを剥がし、粘着防止用皮
膜面にテスト用ネガフイルムを重ね、減圧密着後15分
間露光を行った。ネガフイルムを除き、トリクロロエタ
ン/イソブタノール(70/30重量)現像液を用いブ
ラシ式現像機で2分間現像し、その後60℃で2時間乾
燥し、5分間後露光した。
【0030】得られたフレキソ版について網点133線
/インチ5%の再現性、0.5mm白抜き細線の深度及
び0.5mm独立線の幅を、又粘着防止層について粘着
度合及び屈曲性を調べ、表2の結果を得た。
【0031】
【表2】
【0032】 1.133線/インチ 5%が完全に再現 ○ 133線/インチ 5%が不完全に再現 × 2.0.5mm白抜き細線の深度測定値 3.0.5mm独立線の幅の測定値 4.露光後ネガフイルムを取り除く際、 ネガフイルムが粘着防止用皮膜に付着せず ○ やや付着 × 5.感光性フレキソ版を90℃に折り曲げた後、 平面に戻した際、全くしわのないもの ○ しわのあるもの ×
【0033】実施例4 実施例1と同様にして感光性フレキソ版を作成した。但
し感光層の厚みは2.62mmとした。この際、粘着防
止用皮膜としてのアルコール可溶性ポリアミドの代りに
セルロースアセテートブチレート樹脂を使用し、その乾
燥厚膜を7μmとし、マットフイルムのRaは0.2と
した。又サイズは762mm×1016mmとした。
【0034】この版を日本電子精機(株)製露光機(円
筒型)にセットし、ネガフイルムを装着した。この際感
光性フレキソ版とネガフイルムの位置合わせのために感
光性フレキソ版を露光機から3度取り除きセットしなお
したが粘着防止用皮膜はしわ又はわれは発生していず、
数回曲げたりフラットにしても全く問題なく、取り扱い
やすかった。次に露光を行い、実施例1の現像液にて日
本電子精機(株)製製版機で現像し、その後60℃で1
時間乾燥し殺菌灯で5分間処理し、その後、後露光を行
った。得られたフレキソ版はネガフイルムを忠実に再現
しており、その後印刷機にかけ印刷したが、優れた印刷
物を得ることができた。
【0035】実施例4においてアルカリエッチング処理
マットを使用せず、フラットフイルムを使用した。この
ようにして得られた感光性フレキソ版を露光機上で実施
例4と同様に3度セットしなおしたところ、粘着防止用
皮膜はしわ又はわれが発生していた。その後の製版物、
フレキソ版について調べたところ、粘着防止用皮膜のし
わ又はわれが発生していたところの画像は太りを生じて
いた。その版は印刷にかけることができず、不良品とな
ってしまった。
【0036】比較例4 実施例4において粘着防止用皮膜を使用せず、感光層表
面に直接マットフイルムをラミネートしたものを使用し
た。このようにして得られた感光性フレキソ版を露光機
上で3度セットしなおしたところ、感光層表面は粘着性
があり、ネガフイルムの位置合せが難かしかった。その
後製版物、フレキソ版について調べたところ、感光性フ
レキソ版とネガフイルムとの密着が完全に行われず、部
分的な焼きボケが発生していた。この版は印刷にかける
ことはできず、不良品となってしまった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−167552(JP,A) 特開 昭63−259552(JP,A) 特開 昭62−40463(JP,A) 特開 平5−72740(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 7/00 502 G03F 7/11 501

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光層表面に溶剤現像液可溶性の粘着防
    止用樹脂皮膜を設け、その上に表面粗さRaが0.05
    μm〜0.3μmであるマットフィルムを密着被覆して
    なる溶剤現像型感光性フレキソ版。
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