JP3149370B2 - 建物用目隠しパネル - Google Patents

建物用目隠しパネル

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JP3149370B2
JP3149370B2 JP34458896A JP34458896A JP3149370B2 JP 3149370 B2 JP3149370 B2 JP 3149370B2 JP 34458896 A JP34458896 A JP 34458896A JP 34458896 A JP34458896 A JP 34458896A JP 3149370 B2 JP3149370 B2 JP 3149370B2
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賢 諸岡
雅俊 山平
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ワイケイケイアーキテクチュラルプロダクツ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、フェンス
およびバルコニーなどの要部を構成する建物用目隠しパ
ネルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の建物用目隠しパネルとし
て、実開平4−119572号公報に記載のものが知ら
れている。この目隠しパネルは、単一の矩形状のパネル
体を有し、支柱間に適宜ねじ止めして組み込まれ、フェ
ンスなどを構成している。また、広範囲に亘ってフェン
スを設ける場合には、パネル体を複数枚用意し、それぞ
れの側端部に設けられた縦枠同士を突き合わせてパネル
体同士を相互に連結している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の建物
用目隠しパネルでは、単一のパネル体を支柱間に取り付
けるだけでフェンスの要部を構成し得るため、組立が容
易であるものの、パネル体自体が大きいため、その取扱
いおよび運搬が極めて煩雑である。そこで、例えば、上
下の側端部にそれぞれ掛止め部および掛止受け部が設け
られた複数の横長のパネル片を相互に連結してパネル体
を構成することが考えられる。
【0004】ところが、通常フェンスは、風雨などによ
りパネル体の面に対して直交する方向(見込み方向)か
らの外力を受けやすいため、例えば掛止受け部の形状を
断面「レ」字状に形成し、一方掛止め部の形状を単に掛
止受け部に掛けるだけの形状として、これらを係合して
パネル体を構成すると、掛止受け部と掛止め部との間に
生じる不可避的な間隙により、パネル片同士の連結部分
は撓みやすく、外力が大きい場合には、連結部が外れて
しまうおそれもある。また、複数のパネル体の周囲に上
下枠および1対の縦枠を設け、これらのパネル体の縦枠
同士を突き合わせて構成したフェンスでは、縦枠の製造
上の不可避的な歪みにより縦枠間の微小な隙間から光り
が漏れてしまうという問題もある。
【0005】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたものであり、複数のパネル片を相互に連結
してパネル体を構成する場合であっても、その連結部分
における撓みを少なくすることができるとともに、連結
部分が外れてしまうことを確実に回避でき、また縦枠同
士を突き合わせてパネル体同士を相互に連結する場合で
あっても、縦枠間の隙間からの光漏れを確実に回避する
ことができる建物用目隠しパネルを提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る建物用目隠
しパネルは、複数のパネル片の側端部を相互に連結して
構成される建物用目隠しパネルにおいて、各パネル片
は、パネル片本体と、パネル片本体の一方の側端部に設
けた掛止め部と、パネル片本体の他方の側端部に設けら
れ連結する他のパネル片の掛止め部を受容するととも
に、掛止め部の見込み方向からの挿入を許容する挿入開
口を形成した掛止受け部とを有し、挿入開口は、連結姿
勢における掛止め部の掛止受け部からの離脱を阻止可能
に形成されるとともに、連結姿勢から傾斜させた掛止め
部の掛止受け部への挿入を許容可能に形成され、且つ連
結姿勢において、掛止め部は掛止受け部に遊嵌されると
共に、掛止め受け部は、その基部側を掛止め部の基部近
傍に、先端部側を掛止め部の先端部にそれぞれ当接して
いることを特徴とする。
【0007】この構成によれば、連結すべきパネル片同
士をほぼ同一平面内で連結した際の連結姿勢から、一方
のパネル片(以下、「受けパネル片」という)の掛止受
け部に対し、他方のパネル片(以下、「掛止パネル片」
という)の掛止め部を傾斜させた状態で挿入開口を介し
て挿入し、続いて掛止パネル片を連結姿勢となるように
回動させて、受けパネル片および掛止パネル片を相互に
連結する。つまり、掛止め部は傾斜させた状態でのみ挿
入開口を介し掛止受け部への挿入が許容され、両パネル
片同士を連結姿勢にすると、連結方向およびパネル片本
体の面に直交する方向(見込み方向)のいずれからも掛
止め部を掛止受け部から離脱させることが不可能とな
る。このため、受けパネル片および掛止パネル片を相互
に連結した状態では、見込み方向から外力を受けても、
掛止め部が掛止受け部から離脱してしまうことはない。
また、掛止受け部と掛止め部とは2点で当接するため、
連結部分はこの2点間の剛性により見込み方向の外力に
抗することになる。すなわち、挿入開口と反対側から連
結部分を撓ませるように作用する外力は、上記2点間に
おける掛止め部および掛止受け部に曲げ力として作用す
る。このため、2点間の剛性が外力に抗することにな
り、この部分の撓みが抑制される。さらに、掛止受け部
と掛止め部とは、上記2点で相互に当接しているため、
上記のような外力を受けてもがたつくことはない。
【0008】この場合、掛止め部は、1対のフランジ部
とこれらを連結するウェブ部とで断面略「コ」字状に形
成され、掛止受け部は、1対のフランジ部とこれらを連
結するウェブ部とで形成した断面略「コ」字状の受け部
本体と、受け部本体の一方のフランジ部の先端から他方
のフランジ部の先端に向かって延設され、両フランジ部
間に連結方向に直交する挿入開口を構成する縦壁片とで
一体に形成されていることが好ましい。
【0009】この構成によれば、例えば、受けパネル片
と掛止パネル片とを上下方向に連結する場合において、
まず受けパネル片を垂直に保持するとともに、掛止パネ
ル片を略水平に保持して、掛止め部の先端側のフランジ
部(以下、「先端フランジ部」という)を、受けパネル
片の挿入開口を介して掛止受け部内に挿入する。次い
で、掛止パネル片を連結姿勢、すなわち垂直となるよう
に回動させつつ、先端フランジ部をさらに掛止受け部内
へ挿入するとともに、掛止め部のウェブ部も掛止受け部
内へ挿入する。この場合、ウェブ部を挿入開口の開口面
に対して傾斜させた状態で掛止受け部内に挿入させるた
め、ウェブ部を含む掛止め部の連結方向の長さが挿入開
口のその方向の長さより長くても、挿入開口を介して掛
止め部を完全に掛止受け部内に挿入させることができ
る。このように、断面略「コ」字状の掛止め部を、断面
略「コ」字状の受け部本体を有する掛止受け部に係合さ
せると、パネル片本体が見込み方向から外力を受け、両
パネル片の連結部分に上下に引張り力が働いても、掛止
め部の基端側のフランジ部(以下、「基端フランジ部」
という)が、対向する掛止受け部の他方のフランジ部
(縦壁片が設けられていないフランジ部)に当接して、
その引張り力に抗し、パネル片本体の撓みが抑制され
る。また、パネル片同士を連結した状態では、連結方向
における挿入開口の長さが掛止め部におけるその方向の
長さより短いため、パネル片本体が上記のような外力を
受ける場合であっても、掛止め部が掛止受け部から外れ
てしまうことはない。
【0010】
【0011】
【0012】また、縦壁片の先端には、内側に向かって
延びる受け側撓止め片が延設されていることが好まし
い。
【0013】この構成によれば、連結された両パネル片
が挿入開口側から外力を受ける場合には、両パネル片の
パネル片本体がそれぞれ上下方向に引っ張られ、掛止め
部の基端フランジ部が対向する掛止受け部の他方のフラ
ンジ部(縦壁片が設けられていないフランジ部)に内接
するとともに、先端フランジ部が受け側撓止め片に係止
される。この2箇所で掛止め部が掛止受け部内にて係止
されるため、連結部分が大きく撓む前にその撓みが抑制
される。つまり、連結部分を撓ませるように作用する外
力は、掛止受け部の他方のフランジ部に内接する基端フ
ランジ部を中心に掛止め部の開口を拡開しようとする曲
げ力として作用するものの、連結部分の上記2箇所の剛
性がその力に抗することにより、連結部分の撓みが抑制
される。このため、基端フランジ部および先端フランジ
部が掛止受け部内にて係止されるまでに連結部分が若干
撓むものの、その撓みは小さいものとなる。また、先端
フランジ部が受け側撓み止め片に鉤状に係止されている
ため、挿入開口が拡開しても、掛止め部が掛止受け部か
ら外れることはない。
【0014】さらに、掛止め部の基端側のフランジ部に
は、ウェブ部の位置からさらに先方に延びる掛止め側撓
止め片が延設されていることが好ましい。
【0015】この構成によれば、連結された両パネル片
が挿入開口側から外力を受ける場合には、掛止パネル片
および受けパネル片のパネル片本体がそれぞれ上方向お
よび下方向に引っ張られるとともに、掛止受け部の他方
のフランジ部に内接する掛止め部の掛止め側撓み止め片
を中心に両パネル片が回動しようとする。この回動の作
用により、掛止め側撓み止め片の先端部が受けパネル片
を上方向へ持ち上げるように作用するため、両パネル片
のパネル片本体に作用する引張り力はより一層大きくな
る。このため、両パネル片の連結部分の剛性がその引張
り力に抗し、連結部分の撓みが抑制される。
【0016】本発明の他の建物用目隠しパネルは、複数
のパネル片の側端部を相互に連結して構成される建物用
目隠しパネルにおいて、各パネル片は、パネル片本体
と、パネル片本体の一方の側端部に設けた掛止め部と、
パネル片本体の他方の側端部に設けられ連結する他のパ
ネル片の掛止め部を受容すると共に、掛止め部の見込み
方向からの挿入を許容する挿入開口を形成した掛止受け
部とを有し、掛止め部は、弦方向に掛止受け部への挿入
を導く切欠き部を有して断面「C」字状の略円形形状に
形成されると共に、周方向の両外端部を逃げた位置でパ
ネル片本体に連なり、掛止受け部は、その内周面が掛止
め部の外周面と相補的な断面逆「C」字状の略円形形状
に形成され、挿入開口は、連結姿勢における掛止め部の
掛止受け部からの離脱を阻止可能に形成されると共に、
連結姿勢から傾斜させた掛止め部の掛止受け部への挿入
を許容可能に形成され、且つ掛止め部および掛止受け部
のいずれか一方には、連結状態において掛止め部および
掛止受け部の相互間における一方向の回転を阻止する回
り止め部が形成されていることを特徴とする。
【0017】この構成によれば、掛止パネル片と受けパ
ネル片とを連結する際に、まず掛止パネル片を受けパネ
ル片に対して傾斜させることにより、掛止め部における
切欠き部の弦方向と受けパネル片の挿入開口への挿入方
向とを一致させて、掛止め部を掛止受け部内に挿入す
る。次いで、掛止パネル片を回動させて連結姿勢とす
る。これに伴い、掛止め部が相補形状に形成された掛止
受け部内で回転し、挿入開口に臨む掛止め部の部分は、
挿入開口の大きさより大きくなるため、見込み方向の外
力により連結部分が撓んでも、掛止め部が掛止受け部か
ら外れることはない。また、掛止め部または掛止受け部
には回り止め部が設けられているため、連結部分におけ
る一方向の回転を阻止することができる。このため、回
転阻止が可能な方向に連結部分を回転させようとする外
力に対して、連結部分の撓みを抑制することができる。
【0018】本発明に係る他の建物用目隠しパネルは、
パネル体と、パネル体の四周に設けた上枠、下枠および
1対の縦枠とからなり、上枠および下枠が1対の縦枠に
対して横通しで枠組みされた建物用目隠しパネルにおい
て、上枠および下枠は、いずれの小口端も各縦枠の外側
端から僅かに突出して枠組みされ、各縦枠には、小口端
より外側に突出するとともに柔軟性を有する目隠し部材
が設けられていることを特徴とする。
【0019】この構成によれば、複数の建物用目隠しパ
ネル同士を、例えば左右方向に相互に連結する場合に、
上枠の小口端同士、下枠の小口端同士をそれぞれ突き合
わせるとともに、縦枠同士を突き合わせて連結すると、
各縦枠に設けられた目隠し部材同士が密接し、縦枠間の
隙間を完全に塞ぐことができる。このため、縦枠間の隙
間からの光漏れを確実に回避することができる。また、
上枠および下枠の小口端が縦枠の外側端よりも突出して
いるため、上枠の小口端同士、下枠の小口端同士を直接
突き合わせることができ、目隠し部材の突出量および柔
軟性などに影響を受けることなく、連結した目隠しパネ
ルの見付け方向の寸法決めを正確に行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
発明の建物用目隠しパネルをフェンスに適用した場合に
ついて説明する。図1は、第1実施形態に係る建物用目
隠しパネルを左右方向に連結して構成した2スパン分の
フェンスを示す外観正面図である。図2は、図1のA−
A線拡大断面図である。これらの図に示すように、フェ
ンス1は、左右1対の支柱3,3間において、1対の建
物用目隠しパネル2,2を左右方向に突き合わせて構成
されている。建物用目隠しパネル2は、枠体9と、その
内側に組み込まれたパネル体5とにより構成されてい
る。この枠体9は、上胴縁(支持材)6および下胴縁
(支持材)7と、その左右両端部に横通しで設けられた
縦枠8,8とで構成されている。一方、パネル体5は、
横長の複数のパネル片4同士を上下方向に相互に連結し
て構成されている。なお、上胴縁6、下胴縁7、縦枠
8,8および各パネル片4は、いずれもアルミニウムの
押し出し形材などで構成されている。
【0021】上胴縁6は、中空の上胴縁本体11と、上
胴縁本体11の下面から下方に延設した下向係止片12
とで、一体に構成されており、下向係止片12の下端部
12aは、後述するパネル片4の一方の側端部(下端
部)に設けられた掛止め部41と同一形状に形成されて
いる。同様に、下胴縁7は、中空の下胴縁本体13と、
下胴縁本体13の上面から上方に延設した上向係止片1
4とで一体に構成されており、上向係止片14の上端部
14aは、後述するパネル片4の他方の側端部(上端
部)に設けられた掛止受け部31と同一形状に形成され
ている。このように、上胴縁6および下胴縁7にぞれぞ
れ下向係止片12および上向係止片14を設け、後述す
るパネル片4同士を相互に連結する場合と同様にして、
パネル片4を直接上胴縁6および下胴縁7に取り付ける
ようになっている。
【0022】図3は、図1のB−B線断面図であり、パ
ネル2,2同士の突き合わせ部分を示している。この図
に示すように、縦枠8,8は、中空の縦枠本体15と、
この縦枠本体15の側面に設けられ、パネル体5の左右
の側端部を保持するパネル保持部16とで一体に構成さ
れている。縦枠本体15の外端側の隅部には、凹部17
が形成され、この凹部17には、目隠し部材19が装着
されている。この目隠し部材19は、例えば塩化ビニル
などの柔軟性を有する材質のものからなり、図4に示す
ように、断面略「コ」字状の取付部19aと、この取付
部19aの一方の端部から延設したひれ片19bとによ
り一体に構成されている。また、取付部19aの外面は
凹凸形状に形成され、目隠し部材19を縦枠本体15の
凹部17に装着した際に、凹部17の内側に形成した凹
凸に係合し、目隠し部材19が縦枠本体15に抜止め状
態で取り付けられている。
【0023】一方、このような目隠し部材19が装着さ
れた縦枠8,8に対して、上枠6および下枠7が横通し
で枠組みされている。この場合、縦枠8は上枠6および
下枠7の小口端より若干(距離d1)内側に配設されて
いる。すなわち、上枠6および下枠7の小口端が縦枠8
の外端より若干突出した状態で枠組みされ、隣接する縦
枠8、8間には隙間が生じている。そして、この隙間を
埋めるように、両縦枠8,8の目隠し部材19のひれ片
19bの先端部が、上枠6および下枠7の小口端より外
側に突出している。このため、パネル2,2同士を相互
に突き合わせて連結したフェンス1では、上枠6の小口
端同士および下枠7の小口端同士が当接するとともに、
目隠し部材19,19のひれ片19b,19b同士が密
接して撓み、縦枠8,8間の隙間を完全に覆っている。
したがって、このように、目隠しパネル2,2の縦枠
8,8同士を突き合わせて連結すると、その隙間からの
光漏れを確実に回避することができる。また、上枠6の
小口端同士、下枠7の小口端同士を直接突き合わせて、
目隠しパネル2,2同士を連結しているため、目隠し部
19aの突出量および柔軟性などに影響を受けることな
く、連結した目隠しパネル2,2の見付け方向の寸法決
めを正確に行うことができる。
【0024】次に、パネル体5を構成しているパネル片
4について、図5および図6を参照して説明する。図5
に示すように、パネル片4は、パネル片本体25と、こ
のパネル片本体25の上下端部にそれぞれ形成された掛
止受け部31および掛止め部41とにより一体に構成さ
れている。パネル片本体25には、上下に2つの膨出部
(上膨出部21、下膨出部22)が形成され、さらに下
膨出部22の下端部から上下両膨出部21,22間の平
板部23と同程度の長さで延出した延出部24が形成さ
れている。このように形成されたパネル片本体25は、
見込み方向の強度が高められ、上下方向に連結して構成
したパネル体5を正面から見ると、膨出部21,22が
等間隔に表れたデザインとなる。
【0025】上膨出部21の上端部に形成された掛止受
け部31は、1対のフランジ部(上フランジ部32、下
フランジ部33)およびこれらを連結するウェブ部34
からなる断面略「コ」字状の受け部本体35と、下フラ
ンジ部33の先端から上フランジ部32の先端に向かっ
て延設した縦壁片36と、この縦壁片36の先端から受
け部本体35の内側に延びる受け側撓止め片37とによ
り構成されている。そして、上フランジ部32と縦壁片
36との間には、他のパネル片4の掛止め部41を挿入
するための挿入開口38が形成されている。一方、延出
部24の下端部に形成された掛止め部41は、1対のフ
ランジ部(基端フランジ部42、先端フランジ部43)
とこれらを連結するウェブ部44とからなり、断面略
「コ」字状に構成されており、上記挿入開口38と同じ
側に開口部45が形成されている。また、ウェブ部44
を含む掛止め部41の連結方向(上下方向)の長さd3
は、掛止受け部31の挿入開口38の長さd2より長く
なっている。
【0026】このように構成されたパネル片4(以下、
掛止受け部側のパネル片を「受けパネル片4A」、掛止
め部側のパネル片を「掛止パネル片4B」とする)同士
を相互に連結し、連結姿勢とした状態では、図6に示す
ように、掛止パネル片4Bの掛止め部41が受けパネル
片4Aの掛止受け部31内に挿入されている。また、掛
止め部41の先端フランジ部43の先端が掛止受け部3
1の縦壁片36に当接するとともに、掛止受け部31の
上フランジ部32の先端が掛止め部41の基部近傍のパ
ネル片本体25(延出部24)に当接している。
【0027】このような連結姿勢とするには、まず、受
けパネル片4Aを垂直に保持するとともに、掛止パネル
片4Bを寝かせた状態で、その先端フランジ部43を挿
入開口38から掛止受け部31内に挿入する。そして、
図7に示すように、掛止め部41を中心に、掛止パネル
片4Bを図示反時計回りに回動させて、掛止め部41を
掛止受け部31内に完全に挿入する。この場合、掛止パ
ネル片4Bを回動させる途中では、掛止め部41のウェ
ブ部44が挿入開口38の開口面に対して傾斜した状態
となるため、掛止め部41の連結方向の長さd3が挿入
開口のその方向の長さd2より長くても、挿入開口38
を介して、掛止め部41を掛止受け部31内に容易に挿
入することが可能となる。
【0028】このようにして、複数のパネル片4同士を
相互に順次連結して、パネル体5を構成し、その上端部
および下端部をそれぞれ上枠6および下枠7に連結する
とともに、平板部23または延出部24で左右の側端部
を縦枠8,8に適宜ビス止めする。そして、ビスの頭部
が正面から見えないようにするために、カバー18を装
着する。
【0029】次に、上記のように構成されたパネル体5
が外力を受ける場合について、図8を参照して説明す
る。図8(a)に示すように、挿入開口38の反対側か
ら外力を受ける場合には、パネル体5は外力の方向に湾
曲しようとする。このとき、受けパネル片4Aおよび掛
止パネル片4Bには、連結部分を中心に曲げ力が作用す
る。すなわち、図8(a)に示すP点またはQ点を中心
に受けパネル片4Aは図示時計回りに、掛止パネル片4
Bは反時計回りに回動しようとする。この場合、例え
ば、P点を中心に両パネル片4A,4Bが回動しようと
すると、掛止め部41の先端フランジ部43は、外力と
同一方向(右方向)へ移動しようとするものの、掛止受
け部31の縦壁片36が外力と反対方向(左方向)へ移
動しようとして、PQ間の連結部分における剛性が曲げ
力に抗することになる。このため、掛止パネル片4Bの
PQ間の剛性が十分大きければ、連結部分の回動による
撓みはほとんど生じない。なお、Q点を中心に両パネル
片4A,4Bが回動しようとする場合も同様である。
【0030】一方、図8(b)に示すように、挿入開口
38側から外力を受ける場合には、受けパネル片4Aお
よび掛止パネル片4Bがそれぞれ回動しながら下方向お
よび上方向に僅かに引っ張られ、掛止め部41の基端フ
ランジ部42の端部が、掛止受け部31の上フランジ部
32に内接するとともに、先端フランジ部43が、受け
側撓止め片37に係止される。図8(b)に示すR点お
よびS点で掛止め部41が掛止受け部31内にて係止さ
れるため、連結部分が大きく撓む前にその撓みが抑制さ
れる。つまり、上記の外力が両パネル片4A,4Bのパ
ネル片本体25に作用すると、掛止め部41は、基端フ
ランジ部42が掛止受け部31の上フランジ部32にP
点で内接するまで、掛止受け部31内で若干ずれ、この
ずれにより連結部分が若干撓むものの、掛止受け部31
の受け側撓止め片37が先端フランジ部43を下方へ押
し下げようとする。このため、上記外力は、掛止受け部
41の開口部45を拡開しようとする力として作用する
ものの、PQ間の連結部分の剛性がその力に抗すること
により、連結部分の撓みが抑制される。なお、先端フラ
ンジ部43が受け側撓止め片に鉤状に係止されているた
め、両パネル片4A,4Bに極めて大きな外力が作用
し、挿入開口38が拡開しても、掛止め部41が掛止受
け部31から外れることはない。
【0031】以上のように、本実施形態においては、パ
ネル片4の上下端部にそれぞれ所定形状の掛止受け部3
1および掛止め部41が設けられているので、複数のパ
ネル片4同士を相互に連結して構成したパネル体5が、
見付け方向から外力を受ける場合であっても、パネル片
4の連結部分の撓みを極めて小さくすることができ、連
結部分が外れてしまうことを確実に回避することができ
る。なお、本実施形態においては、パネル片4同士を上
下方向に連結する場合について説明したが、パネル片4
同士を左右方向に連結してパネル体5を構成してもよい
ことはいうまでもない。
【0032】次に、図9を参照して、本発明の第2実施
形態について説明する。本実施形態の目隠しパネルは、
掛止めパネル片4Bの掛止め部に撓止め片が設けらたも
のである。具体的には、パネル片4Bの掛止め部41
は、基端フランジ部42および先端フランジ部43と、
これらを連結するウェブ部44とで構成され、基端フラ
ンジ部42の先端には、ウェブ部44の位置よりさらに
掛止受け部31内に向かって延びる掛止め側撓止め片4
6が延設されている。また、受けパネル片4Aの掛止受
け部31は、上フランジ部32および下フランジ部33
と、これらを連結する「V」字状のウェブ部34と、下
フランジ部33の先端から上フランジ部32の先端に向
かって延びる縦壁片36とにより構成されている。
【0033】このように構成されたパネル片4A,4B
を相互に連結する場合には、上記第1実施形態と同様
に、挿入開口38を介して掛止め部41の先端フランジ
部43を掛止受け部31内に挿入した後、掛止パネル片
4Bを回動させて、掛止め部41を掛止受け部31内に
挿入する。
【0034】上記のようなパネル片4同士を相互に連結
して構成したパネル体5が、見付け方向から外力を受け
る場合には、以下のようになる。すなわち、挿入開口3
8の反対側から外力を受ける場合には、上記第1実施形
態と同様に、掛止め部41の先端フランジ部43の先端
が掛止受け部31の縦壁片36に当接するとともに、上
フランジ部32の先端が掛止め部41の基部近傍のパネ
ル本体25(延出部24)に当接しているため、連結部
分の撓みはほとんど生じない。
【0035】一方、図9(b)に示すように、挿入開口
38側から外力を受ける場合には、受けパネル片4Aお
よび掛止パネル片4Bのパネル片本体25がそれぞれ下
方向および上方向に引っ張られるとともに、掛止受け部
31の上フランジ部32に内接する掛止め部41の掛止
め側撓止め片の先端部を中心に両パネル片4A、4Bが
回動しようとする。この回動の作用により、掛止め側撓
止め片46の先端部が受けパネル片4Aを上方向へ持ち
上げるように作用するため、両パネル片4A,4Bのパ
ネル片本体25に作用する引張り力はより一層大きくな
る。このため、連結部分の剛性が、両パネル片4A,4
Bのパネル片本体25に作用する引張り力に抗し、連結
部分の撓みが抑制される。
【0036】以上のように、本実施形態においては、基
端フランジ部42の先端部から更に掛止受け部31内へ
掛止め側撓止め片が延設されているため、挿入開口38
側から外力を受ける場合であっても、パネル片本体25
に生じる引張り力がより一層大きくなるため、連結部分
の剛性がその引張り力に抗し、連結部分の撓みを抑制す
ることができる。
【0037】次に、図10を参照して、本発明の第3実
施形態について説明する。本実施形態の目隠しパネル
は、パネル片同士の連結部分を円形形状としたものであ
る。具体的には、掛止パネル片4Bの掛止め部61は、
外形が断面略円形形状で、弦方向に切り欠かれた断面
「C」字状に形成されている。そして、この掛止め部6
1は、その外面から屈曲部62を介して掛止パネル片4
Bのパネル片本体25に連なるように形成されている。
一方、掛止受け部51は、内周面が掛止め部61と相補
形状に形成されるとともに、掛止め部61を挿入するた
めの挿入開口54を備えた断面逆「C」字状に形成され
ている。この挿入開口54の長さd4は、掛止め部61
の最小外径、すなわち、切欠き部63の弦に対して直交
するとともに、掛止め部61の中心を通る長さd5より
大きく、かつ掛止め部61の外径より小さくなってい
る。
【0038】このように形成された掛止パネル片4Bを
掛止受け部4Aに連結する場合には、まず、掛止パネル
片4Bを受けパネル片4Aに対して傾斜させることによ
り、掛止受け部61の切欠き部63の弦方向と挿入開口
54への挿入方向とを一致させて、掛止め部61を掛止
受け部51内に挿入する。次いで、掛止め部61を中心
に掛止パネル片4Bを回動させて、受けパネル4Aおよ
び掛止パネル片4Bを連結姿勢とする。
【0039】このようにして連結された両パネル片4
A,4Bが見込み方向から外力を受ける場合には、以下
のようになる。両パネル片4A,4Bのパネル片本体2
5が挿入開口54側(図10の左側)から外力を受ける
と、連結部分を中心に両パネル片4A,4Bが回動しよ
うとする。すなわち、受けパネル片4Aは図示反時計回
りに、掛止パネル片4Bは図示時計回りに回動しようと
する。しかし、この場合、掛止パネル片4Bの屈曲部6
2が掛止受け部51の一方の開口縁部53に当接し、こ
の屈曲部62が掛止受け部51に対する掛止め部61の
回転を阻止する回り止め部として機能するするため、両
パネル片4A,4Bは何ら回動することがない。このた
め、連結部分における撓みがほとんど生じない。一方、
挿入開口54と反対側(図10の右側)から外力を受け
る場合には、上記のような回り止め部がないため、両パ
ネル片4A,4Bの回動による連結部分の撓みが生じる
ものの、両パネル片4A,4Bが大きく回動しない限
り、掛止受け部61が掛止受け部51から外れてしまう
ことはない。
【0040】以上のように、本実施形態においては、挿
入開口54側からの外力に対して、両パネル片4A,4
Bの連結部分の撓みを阻止できるとともに、掛止め部6
1が掛止受け部51から外れてしまうことを回避するこ
とができる。また、掛止め部61が断面円形形状に形成
されているため、パネル片4の連結作業を容易に行うこ
とができるとともに、連結部分をビスホールとして使用
することもできる。
【0041】なお、以上の実施形態においては、目隠し
パネルをフェンスに適用した場合について説明したが、
本発明の目隠しパネルは、種々の建物において目隠しを
必要とする部分、例えばバルコニーなどにも適用できる
ことはいうまでもない。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
パネル片の両側端部にそれぞれ所定の掛止め部および掛
止受け部を形成し、このようなパネル片同士を相互に連
結して構成したパネル体に見付け方向から外力が作用し
ても、連結部分における撓みを少なくすることができる
とともに、連結部分が外れてしまうことを確実に回避す
ることができる。また、縦枠同士を突き合わせてパネル
体同士を相互に連結する場合であっても、縦枠間の隙間
からの光漏れを確実に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る建物用目隠しパネ
ルを連結して構成した2スパン分のフェンスを示す外観
正面図である。
【図2】図1のA−A線拡大断面図である。
【図3】図1のB−B線断面のうち、目隠しパネルの突
き合わせ部分を示す拡大断面図である。
【図4】縦枠本体の目隠し部材回りを示す拡大横断面図
である。
【図5】パネル片を示す側面図である。
【図6】パネル片同士の連結部分回りを示す拡大側面図
である。
【図7】パネル片の連結手順を示す拡大側面図である。
【図8】パネル片が見込み方向から外力を受けたときの
連結部分の撓みを示す拡大側面図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係る建物用目隠しパネ
ルにおけるパネル片同士の連結部分を示す拡大側面図で
ある。
【図10】本発明の第3実施形態に係る建物用目隠しパ
ネルにおけるパネル片同士の連結部分を示す拡大側面図
である。
【符号の説明】
4 パネル片、5 パネル体、6 上枠、7 下枠、8
縦枠、19 目隠し部材、25 パネル片本体、31
掛止受け部、32 上フランジ部、33 下フランジ
部、36 縦壁片、37 受け側撓止め片、38 挿入
開口、41 掛止め部、42 基端フランジ部、43
先端フランジ部、44 ウェブ部、46掛止め側撓止め
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 17/00 - 17/26 E04F 11/18

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のパネル片の側端部を相互に連結し
    て構成される建物用目隠しパネルにおいて、 前記各パネル片は、パネル片本体と、当該パネル片本体
    の一方の側端部に設けた掛止め部と、当該パネル片本体
    の他方の側端部に設けられ連結する他のパネル片の前記
    掛止め部を受容するとともに、前記掛止め部の見込み方
    向からの挿入を許容する挿入開口を形成した掛止受け部
    とを有し、 前記挿入開口は、連結姿勢における前記掛止め部の前記
    掛止受け部からの離脱を阻止可能に形成されるととも
    に、連結姿勢から傾斜させた前記掛止め部の前記掛止受
    け部への挿入を許容可能に形成され、且つ連結姿勢において、前記掛止め部は前記掛止受け部
    に遊嵌されると共に、前記掛止め受け部は、その基部側
    を前記掛止め部の基部近傍に、先端部側を当該掛止め部
    の先端部にそれぞれ当接している ことを特徴とする建物
    用目隠しパネル。
  2. 【請求項2】 前記掛止め部は、1対のフランジ部とこ
    れらを連結するウェブ部とで断面略「コ」字状に形成さ
    れ、 前記掛止受け部は、1対のフランジ部とこれらを連結す
    るウェブ部とで形成した断面略「コ」字状の受け部本体
    と、当該受け部本体の一方のフランジ部の先端から他方
    のフランジ部の先端に向かって延設され、両フランジ部
    間に連結方向に直交する前記挿入開口を構成する縦壁片
    とで一体に形成されていることを特徴とする請求項1に
    記載の建物用目隠しパネル。
  3. 【請求項3】 前記縦壁片の先端には、内側に向かって
    延びる受け側撓止め片が延設されていることを特徴とす
    請求項2に記載の建物用目隠しパネル。
  4. 【請求項4】 前記掛止め部の基端側の前記フランジ部
    には、前記ウェブ部の位置からさらに先方に延びる掛止
    め側撓止め片が延設されていることを特徴とする請求項
    に記載の建物用目隠しパネル。
  5. 【請求項5】 複数のパネル片の側端部を相互に連結し
    て構成される建物用目隠しパネルにおいて、 前記各パネル片は、パネル片本体と、当該パネル片本体
    の一方の側端部に設け た掛止め部と、当該パネル片本体
    の他方の側端部に設けられ連結する他のパネル片の前記
    掛止め部を受容すると共に、前記掛止め部の見込み方向
    からの挿入を許容する挿入開口を形成した掛止受け部と
    を有し、 前記掛止め部は、弦方向に前記掛止受け部への挿入を導
    く切欠き部を有して断面「C」字状の略円形形状に形成
    されると共に、周方向の両外端部を逃げた位置で前記パ
    ネル片本体に連なり、 前記掛止受け部は、その内周面が前記掛止め部の外周面
    と相補的な断面逆「C」字状の略円形形状に形成され、前記挿入開口は、連結姿勢における前記掛止め部の前記
    掛止受け部からの離脱を阻止可能に形成されると共に、
    連結姿勢から傾斜させた前記掛止め部の前記掛止受け部
    への挿入を許容可能に形成され、 且つ 前記掛止め部および前記掛止受け部のいずれか一方
    には、連結状態において当該掛止め部および当該掛止受
    け部の相互間における一方向の回転を阻止する回り止め
    部が形成されていることを特徴とする建物用目隠しパネ
    ル。
  6. 【請求項6】 パネル体と、当該パネル体の四周に設け
    た上枠、下枠および1対の縦枠とからなり、前記上枠お
    よび前記下枠が前記1対の縦枠に対して横通しで枠組み
    された建物用目隠しパネルにおいて、 前記上枠および前記下枠は、いずれの小口端も前記各縦
    枠の外側端から僅かに突出して枠組みされ、前記各縦枠
    には、前記小口端より外側に突出するとともに柔軟性を
    有する目隠し部材が設けられていることを特徴とする建
    物用目隠しパネル。
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