JP3155486B2 - ロ−ル混練装置の安全装置 - Google Patents

ロ−ル混練装置の安全装置

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JP3155486B2
JP3155486B2 JP03632297A JP3632297A JP3155486B2 JP 3155486 B2 JP3155486 B2 JP 3155486B2 JP 03632297 A JP03632297 A JP 03632297A JP 3632297 A JP3632297 A JP 3632297A JP 3155486 B2 JP3155486 B2 JP 3155486B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シール用ゴム材
の混練作業等に使用するロール混練装置において、作業
者の手等が2本のロ−ル間の危険領域に侵入した場合に
運転を停止させる安全装置に関する。2種以上の材料を
混練する方法として、横並びの2本のロ−ル間に材料を
入れて行う方法が一般的に行われている。特にゴム材料
では、ベ−スゴム、補強材及び加硫材などの各種材料を
ロ−ルによって混練する方法が広く採用されている。図
10に示すように、ロール混練装置11は、横並びの2
本のロール12,12の周側面を接近させて、これらの
ロール12,12を向かい合う周側面が共に下方に向か
うように回転させる。これらのロール12,12は、架
台13上の受皿24の上方に配置されると共に、この架
台13の両縁部から立設された側板15,15に回転軸
の両端部を回転自在に支持されている。そして、図11
に示すように、これらのロール12,12の回転軸は、
それぞれ伝動装置16を介してモータ17に接続される
ことにより回転駆動される。この際、これらのロール1
2,12は、図10に示す作業者Aに近い側の方が他方
よりも速く回転するようになっている。また、これらの
ロール12,12の内部には、加熱用に図示しない電熱
ヒータが設けられている。これらのロール12,12間
の上方には仕切板移動用バー18が架設されている。そ
して、この仕切板移動用バー18に2枚の仕切板19,
19が挿通されてロール12,12の軸方向に摺動自在
となり、それぞれグリップ20のねじによって摺動位置
を固定できるようになっている。
【0002】混練作業の作業者Aは、原料を混合したゴ
ム材Bをこのロール混練装置11の上方から仕切板1
9,19の間に投入する。すると、ゴム材Bは、ロール
12,12の回転に伴ってこれらの間の隙間を通り下方
に送られると共に、回転速度の速い手前側のロール12
の周面に沿って作業者A側に排出される。作業者Aは、
この排出されたゴム材Bを手で取り、再び上方から仕切
板19,19の間に投入する作業を繰り返すことにより
ゴム材Bを混練する。この際、作業者Aは、均一かつ十
分な混練を行うために、排出されるゴム材Bを順次巻き
取って筒状にした後に、この筒状のゴム材Bを縦方向に
再投入したり、排出されるゴム材Bを順次ナイフでカッ
トしながら再投入する。また、この混練作業の間に、必
要に応じてグリップ20のねじを緩めて仕切板19,1
9の間隔を調整する。
【0003】ところで、上記ロール混練装置11におけ
るロール12,12間の隙間は、ゴム材Bを混練する場
合であってもわずか数mm程度であり、最終的に薄いシ
ート状に仕上げる場合には1mm程度の極めて狭いもの
となる。このため、作業者Aがゴム材Bを手で持って仕
切板19,19の間に投入する際に、この手がロール1
2,12間の隙間に近づき過ぎると、これらの回転に巻
き込まれて狭い隙間に挟み込まれるおそれがある。
【0004】そこで、従来のロール混練装置11は、図
10に示すように、ロール12,12の上方にタッチバ
ー31を設けたり、マイク32を配置していた。タッチ
バー31には、これが操作されたことを基部のリミット
スイッチで検知しモータ17の電源をしゃ断する安全装
置が接続されている。従って、もし作業者Aが手をロー
ル12,12間に巻き込まれた場合に、もう一方の手で
タッチバー31を押したり引いたりすれば、ロール1
2,12の回転を緊急停止させることができる。また、
マイク32には、ここに大きな音声が入力されたことを
検知してモータ17の電源をしゃ断する安全装置が接続
されている。従って、もし作業者Aが手をロール12,
12間に挟まれて絶叫をあげると、これによってロール
12,12の回転を緊急停止させることができる。な
お、上記タッチバー31に代えて、緊急用紐を張設し、
この緊急用紐が引っ張られたことを検知してモータ17
の電源をしゃ断する安全装置を接続する場合もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
安全装置は、作業者Aが手を巻き込まれて危険を感じた
り実際に手を挟まれてタッチバー31等の操作を行った
場合や、この作業者Aが手を挟まれることにより絶叫を
あげた場合にロール12,12を緊急停止させるもので
あるため、重大な事故が発生する寸前やこの事故が起き
た直後に迅速な措置を行うことができるようにしたもの
に過ぎず、事故の発生を未然に防止し得るものではない
という問題があった。
【0006】この発明は、上記する課題に鑑みてなされ
たものであり、作業者の手がロール間の周辺領域に侵入
したことをセンサによって検出し緊急停止させることに
より、事故の発生を未然に防止することができるロール
混練装置の安全装置を提供することを目的としている。
また、この発明は、ロールが停止している安全な時に、
光電センサに特定の性質の光を受光させて正常に動作で
きるかどうかをテストすることにより、この光電センサ
の故障を未然に発見することができるロール混練装置の
安全装置を提供することを目的としている。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【課題を解決するための手段】また、請求項1に記載の
発明は、横並びの2本のロールの側周面を接近させて、
これらのロールを向かい合う周側面が共に下方に向うよ
うに回転させたことによりゴム材を混練するロール混練
装置において、少なくとも2本のロール間の周辺の領域
に光を照射する投光器と、ロール混練装置の作業者の手
等に装着するものであり、投光器からの光を受けて特定
の性質の光のみ反射させる検出用反射体と、2本のロー
ル間の周辺の領域からの特定の性質の光のみを受光する
光電センサと、少なくとも1つの光電センサが特定の性
質の光を所定量以上受光した場合に、ロール混練装置の
運転を停止させる緊急停止手段とを備えた安全装置であ
って、ロールの回転が停止している間の適宜時期に、ロ
ール混練装置の運転を開始させない状態に設定し、各光
電センサがそれぞれ少なくとも1回以上特定の性質の光
を所定以上受光するまでは、この運転の開始制限を解除
しない運転開始制限手段が設けられたことを特徴とす
る。
【0014】この請求項1に記載の発明によれば、例え
ば作業の始業前等のロールの回転が停止している安全な
時期に、運転開始制限手段がロール混練装置の運転を開
始させないように設定する。そして、作業者が検出用反
射体を装着した手を光電センサの前にかざす等の点検作
業を行い、各光電センサがこの検出用反射体からの特定
の性質の光を受光すると、運転開始制限手段が運転の開
始制限を解除するので、ロール混練装置の運転を開始で
きるようになる。従って、いずれかの光電センサが故障
により特定の性質の光を受光できなくなっていた場合
や、この光電センサは受光可能であっても検出回路の故
障により受光したことを検出できなかった場合には、運
転開始制限手段が運転の開始制限を解除しないので、こ
れらの故障により生じる危険を回避することができる。
しかも、光電センサの検査を実際の検出用反射体で行う
ので、作業者が間違った反射体を装着した場合や、この
検出用反射体が汚れ等により特定の性質の光を反射でき
なくなっていた場合にも、運転を開始できないようにす
ることができる。
【0015】さらに、請求項2に記載の発明は、請求項
1の検出用反射体が、ロール混練装置の作業者の手首に
装着するリストバンドの外周面の全周に設けられ、か
つ、投光器からの光を受けて特定の性質の光のみを反射
させるものであり、この検出用反射体を設けたリストバ
ンドを嵌めて回転させるリストバンド回転支持体と、こ
のリストバンド回転支持体に装着されたリストバンドの
検出用反射体における一部の領域に光を照射するテスト
用投光器と、このテスト用投光器が光を照射する検出用
反射体の領域からの特定の性質の光のみを受光するテス
ト用光電センサと、ロールの回転が停止している間の適
宜時期に、ロール混練装置の運転を開始させない状態に
設定すると共に、リストバンド回転支持体を少なくとも
1回転以上回転させ、このリストバンド回転支持体が回
転している全期間にわたってテスト用光電センサが連続
して特定の性質の光を所定量以上受光しなければ、前記
運転開始制限手段の状態にかかわらず、この運転の開始
制限を解除しない第2運転開始制限手段が設けられたこ
とを特徴とする。
【0016】この請求項2に記載の発明によれば、事前
にリストバンドをリストバンド回転支持体に装着してお
けば、例えば作業の始業前等に自動的にこのリストバン
ドの検出用反射体を全周にわたって点検することがで
き、一部でも汚れ等により光を反射しない部分がある
と、ロール混練装置の運転を開始させないようにするこ
とができる。従って、作業者は、この検出用反射体の安
全を確認した上でリストバンドを装着し、光電センサに
かざす等の点検作業を行った後に、ロール混練装置の運
転をできるようになる。
【0017】或は、請求項3に記載の発明は、請求項1
の投光器、又は、請求項2の投光器とテスト用投光器
が、ほぼ直線偏光の光のみを照射するものであり、検出
用反射体が、入射した光の偏光方向を変えて反射させる
ものであり、請求項1の光電センサ、又は、請求項2の
光電センサとテスト用光電センサが、投光器又はテスト
用投光器からの光を検出用反射体又はテスト用反射体で
反射させた場合の偏光方向を有するほぼ直線偏向の光の
みを受光するものであることを特徴とする。
【0018】この請求項6に記載の発明によれば、投光
器からのほぼ直線偏光の光がゴム材やロール等で反射さ
れた場合には偏光方向が変化しないので、光電センサは
ほとんど受光しないが、作業者の手等に装着した検出用
反射体で反射された場合には偏光方向が変化するので、
光電センサで受光することができる。従って、この安全
装置は、2本のロール間の周辺の危険領域に侵入した作
業者の手等をゴム材やロール等と確実に区別して検出す
ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、この発明の具体的実施の形
態について図面を参照して説明する。図1は、この発明
のロール混練装置の安全装置の第1の実施形態を示すブ
ロック図である。なお、図10と図11に示した従来例
と同様の機能を有する構成部材には同じ番号を付記して
説明を省略する。
【0020】図1〜図4は本発明の第1実施形態を示す
ものであって、図1はロール混練装置の安全装置のブロ
ック図、図2は光電センサの構造を説明するための部分
断面斜視図、図3は手袋に縫いつけた反射体を示す平面
図である。なお、図10と図11に示した従来例及び図
1に示した第1の実施形態と同様の機能を有する構成部
材には同じ番号を付記して説明を省略する。この実施形
態では、図1に示すように、センサのケ−ス5に収容し
た複数個の投光器5aと複数個の光電センサ5bを用い
た場合について説明する。このケ−ス5に収容した光電
センサ5bは、図2に示すように、投光器5aが照射し
た光を反射させて受光する反射型のものであり、これら
投光器5aと光電センサ5bを下方に向けてロール混練
装置11におけるロール12,12間の上方に配置す
る。また、この光電センサ5bは、その指向特性をこれ
らロール12,12間の周辺の領域に限定し、投光器5
aもこの指向範囲を含む領域に光を照射するようになっ
ている。また、1組の投光器5aと光電センサ5bの指
向範囲が、図4に示すように、円形Dである場合には、
複数の投光器5aと光電センサ5bの組をロール12の
軸方向に沿わせて配置する。
【0021】上記ケ−ス5には、図2に示すように、投
光器5aの前方にX方向の直線偏光の光のみを透過する
偏光板5cを配置すると共に、光電センサ5bの前方に
X方向とは直交するY方向の直線偏光の光のみを透過す
る偏光板5dを配置している。従って、投光器5aから
X方向の偏光板5cを介して照射された光が通常の物体
で反射されて戻って来た場合には、偏光方向がX方向の
ままであるため、Y方向の偏光板5dを透過できず光電
センサ5bでは受光されない。なお、偏光板5c,5d
は、同様の機能を有するものであれば、他の偏光子を用
いることもできる。
【0022】前記ケ−ス5に収容された光電センサ5b
を用いる場合、図3に示すように、作業者Aは、検出用
反射体6を手の甲の部分に縫い付けた手袋7を装着して
作業を行う必要がある。検出用反射体6は、表面に微小
な凹状の反射面を多数配置すると共に、これらの反射面
の上面に1/4波長板を配置したものである。反射面
は、頂角が90°の逆円錐形をなす場合には、入射光を
効率よく入射方向に反射して返し、湾曲した凹状の場合
にも、入射光の一部を確実に入射方向に反射して返すの
で、検出用反射体6の向きにかかわりなく、投光器5a
からの光を受けると、これを反射して光電センサ5b側
に確実に返すことができる。また、1/4波長板は、直
線偏光の入射光を透過し裏面の反射面で反射させて再び
透過させると、偏光方向が90°回転した直線偏光の光
を出射するので、投光器5aから偏光方向がX方向の直
線偏光の光が照射されると、偏光方向がY方向の直線偏
光の光が光電センサ5b側に返される。そして、この偏
光方向がY方向の光は、偏光板5dを透過することがで
きるので、光電センサ5bで受光される。なお、反射面
は、微小な凹状ではなく、微小な凸状や反射光を散乱さ
せる平坦面であってもよい。また、1/4波長板は、同
様の機能を有するものであれば、他の光学素子を用いる
こともできる。さらに、これら反射面と1/4波長板の
機能を合わせ持った他の光学素材を用いることもでき
る。
【0023】上記ケ−ス5に収容した光電センサ5bが
受光した受光量は、随時判定回路3に送られるようにな
っている。判定回路3は、送られて来た受光量の値が所
定値を超えたかどうかを判定し、この判定結果に応じた
制御信号をロール混練装置11の駆動部11aに送る。
即ち、受光量が所定値を超えたと判定した場合には、駆
動部11aにロール混練装置11の運転停止を指示する
制御信号を送り、所定値を超えていない場合には運転続
行を指示する制御信号を送る。駆動部11aは、運転続
行を指示する制御信号が送られて来る場合にはそのまま
ロール混練装置11の運転を続行するが、運転停止を指
示する制御信号が送られて来ると、ロール12,12の
回転を緊急停止させて運転を停止するようになってい
る。
【0024】上記構成により、通常のロール混練装置1
1の混練作業中には、ケ−ス5に収容した投光器5aか
ら照射される偏光方向がX方向の直線偏光の光はロール
12,12やゴム材Bなどで反射されるだけなので、こ
の反射光は偏光方向がY方向の偏光板5dを透過するこ
とができず、外光による反射光のうちでたまたまY方向
の偏光方向を持つ光だけが透過するだけで、光電センサ
5bの受光量もわずかなものとなる。しかし、作業者A
の手が不注意等でロール12,12間の周辺の領域に侵
入すると、投光器5aからの光がこの作業者Aの手に装
着された手袋7の検出用反射体6によって反射され、偏
光方向をY方向に変えられると共に光電センサ5b側に
確実に返されるので、この反射光は偏光板5dを透過し
て光電センサ5bの受光量を増加させる。すると、判定
回路3がこの受光量の増加によって運転停止を指示する
制御信号を駆動部11aに送り、駆動部11aが直ちに
ロール12,12を緊急停止させる。従って、作業者A
の手がロール12,12の回転に巻き込まれる前に、ロ
ール混練装置11の運転を確実に停止させることがで
き、事故の発生を未然に防止することができる。
【0025】ところで、投光器5aと光電センサ5bを
収容したケ−ス5を、図10に示した仕切板移動用バー
18よりも上方に配置する場合には、作業者Aがグリッ
プ20のねじを緩めて仕切板19,19の間隔を調整す
る際に、手がこの光電センサ5bの指向範囲内に侵入す
る。ただし、このとき作業者Aの手は、ロール12,1
2間よりも十分に上方にあるので特に危険はない。そこ
で、この場合には、ケ−ス5に収容した光電センサ5b
が受光し得ない不感帯を有する特性のものを使用するこ
とにより、不要な運転停止を回避することができる。ま
た、この第1実施形態では、反射体6を手袋7に縫い付
けたが、リストバンド風にして手首に直接装着するよう
にしてもよいし、その他任意の方法で作業者Aの手や
指,手首又は腕の先に装着することができる。
【0026】さらに、この第1の実施形態では、光の偏
光を利用してロール12,12やゴム材Bからの反射光
と作業者Aの手に装着した反射体6からの反射光とを識
別したが、光電センサ5bを黄色や緑色等のようにロー
ル12,12やゴム材Bからの反射光の波長成分にはほ
とんど含まれない色の光のみを受光する受光器によって
構成すると共に、検出用反射体6を同じ黄色や緑色等の
光のみを反射する反射テープ等で形成したり、手袋7自
体を反射体6としてこの黄色や緑色等の色調にした場合
にも、同様にロール12,12やゴム材Bからの反射光
と検出用反射体6からの反射光とを識別することができ
る。この場合の光電センサ5bは、特定の波長領域の光
にのみ感度を有するものを使用してもよいし、通常の受
光器の手前に特定の波長領域の光のみを透過するフィル
タを配置してもよい。
【0027】なお、センサとして、光電センサ5bのほ
か静電容量センサや熱線センサが検出した物理量にのみ
基づいて判定回路3が運転停止の制御信号を発している
場合もあるが、他の位置に配置した別のセンサと組み合
わせて、これらの検出結果が所定の条件を満たす場合に
のみ運転停止の制御信号を発するようにすることもでき
る。
【0028】なお、上記第1の実施例においては、光電
センサ5bは、特定の偏光方向の光や特定の色の光を受
光することにより安全装置を動作させるものであるた
め、故障によりこの光電センサ5bが光を受光できなく
なっていても、正常時において光を受光していない状態
と区別をすることができない。即ち、光電センサ5bが
光を受光することにより異常を検出するタイプの安全装
置では、故障によりこの光電センサが受光時にも光を受
光していな時と同じ出力を行った場合に、故障が発生す
ると安全側に動作を行うフェールセーフの構成を採るこ
とができない。しかも、ロール12,12間の周辺の危
険領域は、通常はロール12の軸方向に沿った長細い領
域であり、多数(例えば16個)の光電センサをこの領
域に沿って横並びに配置し指向範囲を重複させることが
多いので、これらの内の1個の光電センサのみが故障し
ても、すぐには異常を発見できない場合が多くなる。
【0029】このため、光電センサ5bが故障を起こし
ていることを知らずに作業者Aが作業を開始することが
あり、危険領域に手が侵入してもロール12,12の回
転が停止せず、事故の発生を未然に防止できない場合が
生じる。そこで、更に、この発明のロ−ル混練装置の安
全装置では次の第2の実施の形態と第3の実施の形態に
よりこの問題を解決した。
【0030】図5〜図6はこの発明の第2の実施形態を
示すものであって、図5はロール混練装置の安全装置の
ブロック図、図6は光電センサの指向範囲を示すための
ロール混練装置の平面図である。
【0031】この第2の実施形態のロール混練装置の安
全装置では、光の偏光を利用して危険領域への作業者の
手の侵入を検出する光電センサを用いる場合について説
明する。図5に示すように、この安全装置の投光器5a
と光電センサ5bは、ケース5に収納されてロール混練
装置11のロール12,12間の上方に配置される。ケ
ース5内では、図2に示すように、これらの投光器5a
と光電センサ5bが対になって下方に向けて配置されて
いる。光電センサ5bは、図6に示すように、ロール1
2,12間の周辺の領域にハッチングで示すような円形
の指向範囲Dを有している(図4と同様) 。そして、複
数個の光電センサ5b…をケース5内に適宜間隔で並べ
て配置することにより、各円形の指向範囲Dが互いに部
分的に重複しながらロール12,12間の周辺の細長い
領域を覆うようになっている。また、各光電センサ5b
と対になる投光器5aも、それぞれ指向範囲Dを含む領
域に光を照射するようになっていて、光電センサ5bと
同様に複数個がケース5内に適宜間隔で並べて配置され
る。なお、図6では5個の光電センサ5b…を配置した
場合を示すが、実際にはロール12,12間の周辺の危
険領域は軸方向の長さが幅に比べて十分に長いので、も
っと多く(例えば16個)の光電センサ5b…が配置さ
れる。ただし、1個の光電センサ5bの指向範囲Dがそ
のままロール12,12間の周辺の領域全体を覆うよう
になっている場合には、この1個の光電センサ5bを設
けるだけで済むこともあり得る。
【0032】この第2の実施の形態においても図2に示
すように、上記投光器5aの前面には、X方向の直線偏
光の光のみを透過する偏光板5cが配置され、上記光電
センサ5bの前面には、X方向とは直交するY方向の直
線偏光の光のみを透過する偏光板5dが配置されてい
る。従って、投光器5aからX方向の偏光板5cを介し
て照射された光が通常の物体で反射されて戻って来た場
合には、偏光方向がX方向のままであるため、Y方向の
偏光板5dを透過できず光電センサ5bでは受光されな
い。なお、偏光板5c,5dは、同様の機能を有するも
のであれば、他の偏光子を用いることもできる。
【0033】上記投光器5aと光電センサ5bを収納し
たケース5は、図2に示すように、ロータリソレノイド
8に取り付けられて、ロール12に平行な回転軸の回り
に90°回転させることができるようになっている。ま
た、このケース5が回転する側の側方には、ほぼこのケ
ース5に沿った長板状のテスト用反射体9が配置されて
いる。テスト用反射体9は、ケース5と向かい合う側が
鏡面の反射面になると共に、この反射面の前面に1/4
波長板を配置したものである。1/4波長板は、直線偏
光の入射光を透過し裏面の反射面で反射させて再び透過
させると、偏光方向を90°回転した直線偏光の光を出
射するものである。従って、このテスト用反射体9は、
ケース5が回転し投光器5aから偏光方向がX方向の直
線偏光の光が照射されると、偏光方向がY方向の直線偏
光の光を光電センサ5bに返すことになる。
【0034】この実施形態の安全装置でも、図3に示す
ように、検出用反射体6を手の甲の部分に縫い付けた手
袋7を作業者Aが手に装着して作業を行う。なお、テス
ト用反射体9の反射面は、検出用反射体6の反射面と同
様のものであってもよい。また、これらの反射面は、微
小な凹状ではなく、微小な凸状や反射光を散乱させる平
坦面等であってもよい。また、テスト用反射体9と検出
用反射体6の1/4波長板は、同様の機能を有するもの
であれば、他の光学素子を用いることもできる。さら
に、これら反射面と1/4波長板の機能を合わせ持った
他の光学素材を用いることもできる。
【0035】図5に示すように、上記各光電センサ5b
から出力される受光量の信号は、随時緊急停止回路10
に送られるようになっている。緊急停止回路10は、少
なくともいずれか1個の光電センサ5bから送られて来
た信号の受光量が所定値を超えると、ロール混練装置1
1の駆動部11aに運転停止信号を送るものである。駆
動部11aは、この緊急停止回路10から運転停止信号
が送られて来ると、ロール12,12の回転を緊急停止
させて運転を停止する。
【0036】上記各光電センサ5bから出力される受光
量の信号は、随時テスト回路21にも送られるようにな
っている。また、駆動部11aは、始動前や作業者Aが
運転操作を中止する等によりロール12,12の回転が
停止している期間に、受光対象切替回路22にロール停
止信号を送るようになっている。受光対象切替回路22
は、ロール停止信号が送られて来た期間だけ、ロータリ
ソレノイド8を駆動させて投光器5aと光電センサ5b
を収納したケース5を90°回転させると共に、テスト
回路21に動作可能信号を送る。テスト回路21は、動
作可能信号が送られて来た期間だけ、各光電センサ5b
から送られて来た信号の受光量が所定値を超えたかどう
かを検査し、いずれか1個の光電センサ5bでも受光量
が所定値を超えないものがあると警告を発する回路であ
る。警告は、作業者A等に光電センサ5bの故障が分か
るようなものであればどのような手段でもよく、通常は
ランプの点灯やブザー音等を用いる。また、各光電セン
サ5bごとに常時緑色に点灯するランプを割り当ててお
き、このテスト回路21が故障を検出すると、その光電
センサ5bに対応するランプを赤色点灯に切り替えるよ
うにしてもよい。さらに、このテスト回路21は、警告
を発すると同時に、駆動部11aに図示しない運転停止
信号を送り、作業者Aが運転操作をしてもロール12,
12が回転できないようにすることが好ましい。
【0037】上記構成により、通常のロール混練装置1
1の混練作業中には、投光器5aから照射されるX方向
の直線偏光の光がロール12,12やゴム材Bなどで反
射されるだけなので、この反射光はY方向の偏光板5d
を透過することができず光電センサ5bに受光されな
い。また、この場合には、外光による反射光のうちでた
またまY方向の偏光方向を持つ光がこの偏光板5dを透
過することになるが、光電センサ5bの受光量はわずか
なものでありほとんど影響はない。しかし、作業者Aの
手が不注意等でロール12,12間の周辺の危険領域に
侵入すると、投光器5aからの光がこの作業者Aの手に
装着された手袋7の検出用反射体6によって反射され、
偏光方向をY方向に変えられると共に光電センサ5b側
に確実に返されるので、この反射光は偏光板5dを透過
して光電センサ5bの受光量を増加させる。すると、緊
急停止回路10がこの受光量の増加によって運転停止を
指示する制御信号を駆動部11aに送り、直ちにロール
12,12を緊急停止させる。従って、作業者Aの手が
ロール12,12の回転に巻き込まれる前に、ロール混
練装置11の運転を確実に停止させることができ、事故
の発生を未然に防止することができる。
【0038】また、ロール混練装置11の始業前や、作
業中であっても作業者Aが運転操作を中止した場合に
は、ロール12,12が回転を停止するので、この期間
内に作業者Aの手がロール12,12間の周辺の領域に
侵入したとしても危険はない。そして、このようなロー
ル12,12の回転が停止している期間には、受光対象
切替回路22がロータリソレノイド8を駆動させて投光
器5aと光電センサ5bを収納したケース5を90°回
転させると共に、テスト回路21が各光電センサ5bか
ら送られて来た信号の受光量が所定値を超えたかどうか
の検査を行う。すると、投光器5aからの光がテスト用
反射体9によって反射され、この反射光が偏光方向をY
方向に変えて偏光板5dを透過する。このため、光電セ
ンサ5bが正常であれば受光量が増加するので、テスト
回路21は、この光電センサ5bの受光量が所定値を超
えたことを検出する。しかし、1個でも光電センサ5b
が故障であったり、この光電センサ5bの検出回路に異
常がある場合には、この光電センサ5bの受光量が所定
値を超えないことをテスト回路21が検出して警告を発
する。従って、作業者Aは、この警告により光電センサ
5b等の故障を知ることができるので、安全装置の故障
を知らずに作業を開始して事故が発生するようなおそれ
がなくなる。
【0039】なお、本実施形態では、始業前や作業者A
が運転操作を中止した場合に各光電センサ5bの検査を
行ったが、ロール12,12が回転を停止している全て
の期間ごとにこの検査を行う必要はなく、例えば始業前
にだけこの検査を行うようにしてもよい。
【0040】また、本実施形態では、ケース5をロータ
リソレノイド8によって回転させたが、他の駆動装置を
用いて回転させたり手動によって回転させるようにして
もよい。さらに、本実施形態では、ケース5を回転させ
ることにより投光器5aと光電センサ5bをテスト用反
射体9の方に向けたが、これら投光器5aと光電センサ
5bの光路をミラー等でテスト用反射体9側に反射させ
るようにしてもよく、テスト用反射体9自体を移動させ
て、投光器5aや光電センサ5bとロール12,12と
の間に配置するようにしてもよい。また、本実施形態で
は、複数組の投光器5aと光電センサ5bを対で配置し
たが、1個又は2個以上の投光器5aを光電センサ5b
とは別個独立に配置することもできる。
【0041】図7及び図8はこの発明の第3の実施形態
を示すものであって、図7はロール混練装置の安全装置
のブロック図、図8は運転開始制限回路の構成を示すブ
ロック図である。なお、図5〜図6に示した第2実施形
態と同様の機能を有する構成部材には同じ番号を付記し
て説明を省略する。
【0042】この実施形態のロール混練装置の安全装置
は、第2の実施形態で示したものとほぼ同様の構成であ
る。ただし、本実施形態では、第2の実施形態で示した
テスト用反射体9やロータリソレノイド8は設けず、受
光対象切替回路22も用いない。従って、ケース5は回
転せず、投光器5aや光電センサ5bは、常にロール1
2,12間の周辺の危険領域を向いている。また、第4
の実施形態で示したテスト回路21に代えて、駆動部1
1aに運転停止信号を送る運転開始制限回路14が設け
られている。
【0043】運転開始制限回路14は、各光電センサ5
bから出力される受光量の信号が入力されるようになっ
ている。そして、電源投入後の初期状態では、駆動部1
1aに常時運転停止信号を送るが、全ての光電センサ5
bの受光量が1度でも所定値を超えると、以降は駆動部
11aへの運転停止信号の送出を停止する。
【0044】このような動作を行う運転開始制限回路1
4の構成例を図8に示す。各光電センサ5bからの受光
量の信号は、それぞれ比較回路14a…を介してRSフ
リップフロップ回路14b…のセット端子に入力され
る。各比較回路14aは、対応する光電センサ5bから
の信号の受光量を示す電圧値が所定の基準電圧Vref を
超えた場合にHレベルとなる信号を出力する2値化回路
である。また、各RSフリップフロップ回路14b…の
リセット端子には、電源投入後に1回だけHレベルとな
るリセット信号が入力される。そして、各RSフリップ
フロップ回路14b…の出力Qは、NAND回路14c
に入力される。従って、電源投入後には、リセット信号
によって全てのRSフリップフロップ回路14b…がリ
セットされて出力QがLレベルとなるので、NAND回
路14cから出力されるHレベルが運転停止信号として
駆動部11aに送られることになる。また、各光電セン
サ5bの受光量が1度でも所定値を超えると、これに対
応するRSフリップフロップ回路14bがセットされて
以降の出力QがHレベルを保持するので、全てのRSフ
リップフロップ回路14b…がセットされると、NAN
D回路14cの出力がLレベルに切り替わり運転停止信
号が送出されなくなる。
【0045】なお、各RSフリップフロップ回路14b
ごとにランプを設け、対応するRSフリップフロップ回
路14bがリセットされている場合にはこれらのランプ
を赤色に点灯させると共に、セットされるとこれらのラ
ンプを緑色の点灯に切り替えるようにすることもでき
る。
【0046】上記構成により、ロール混練装置11に電
源を投入した直後には、運転開始制限回路14が駆動部
11aに運転停止信号を送り続けるので、作業者Aは運
転操作を行っても運転を開始することができない。しか
し、作業者Aが手袋7を装着した手を、投光器5aと光
電センサ5bを収納したケース5の下方にかざし、この
ケース5に沿って順に移動させる点検作業を行うと、各
光電センサ5bが順に検出用反射体6からのY方向の直
線偏光の反射光を受光する。そして、全ての光電センサ
5bの受光量が所定値を超えると、運転開始制限回路1
4が運転停止信号の出力を停止する。すると、ロール混
練装置11は、作業者Aが運転操作を行うことにより運
転を開始することができるようになる。また、運転開始
制限回路14にランプを設けた場合には、電源投入の直
後に全てのランプが赤色に点灯し、作業者Aが光電セン
サ5bの下方に手をかざすと、この光電センサ5bに対
応するランプが順に緑色の点灯に切り替わり、全てのラ
ンプが緑色に点灯することにより運転操作が可能になっ
たことを知らせることができる。この作業者Aによる点
検作業は、例えば毎朝の始業点検等の際に実行する。
【0047】従って、1個でも光電センサ5bに故障が
発生していたり、この光電センサ5bの検出回路に異常
がある場合には、この光電センサ5bの下方に作業者A
が手をかざしても受光量が所定値を超えないので、運転
開始制限回路14が運転停止信号を出力し続ける。ま
た、運転開始制限回路14にランプを設けた場合には、
故障の光電センサ5bに対応するランプのみが赤色の点
灯のままで残る。このため、作業者Aが安全装置の故障
を知らずに作業を開始して事故を起こすようなおそれが
なくなる。また、第2の実施形態の場合と異なり、実際
に作業者Aが手に装着した手袋7の検出用反射体6を用
いて光電センサ5bの検査を行うので、この作業者Aが
間違った手袋を装着した場合や、検出用反射体6が汚れ
等により光を反射できなくなっていた場合にも、これを
事前に検出して運転を開始できないようにすることがで
きる。さらに、第2の実施形態の場合の回転するケース
5のような可動部が不要となるので、安全装置を安価に
構成することもできる。
【0048】なお、本実施形態では、始業前にのみ各光
電センサ5bの検査を行ったが、ロール12,12が回
転を停止している期間であれば何時この検査を行っても
よい。
【0049】また、上記第2 と第3の実施形態では、光
の偏光を利用してロール12,12やゴム材Bからの反
射光と作業者Aの手に装着した検出用反射体6からの反
射光とを識別したが、光電センサ5bを黄色や緑色等の
ようにロール12,12やゴム材Bからの反射光の波長
成分にはほとんど含まれない色の光のみを受光するもの
によって構成するようにしてもよい。この場合、第2の
実施形態のテスト用反射体9や検出用反射体6と第5の
実施形態の検出用反射体6は、同じ黄色や緑色等の光の
みを反射する反射テープ等で形成する。さらに、光電セ
ンサ5bは、特定の波長領域の光にのみ感度を有する受
光素子を使用してもよいし、通常の受光素子の手前に特
定の波長領域の光のみを透過するフィルタを配置しても
よい。
【0050】また、上記第2と第3の実施形態では、検
出用反射体6を手袋7に縫い付けたが、手袋7自体を検
出用反射体6で形成したり、この検出用反射体6をリス
トバンド風にして手首に直接装着するようにしてもよ
く、その他任意の方法で作業者Aの手や指,手首又は腕
の先に装着することができる。
【0051】ところで、この発明の第3の実施形態にお
いて、上記検出用反射体6をリストバンドの外周面の全
周に設けて作業者Aの手首に装着する場合、この検出用
反射体6の全周の一部のみが汚れて光を反射できなくな
っていたとしても、作業者Aが検出用反射体6の汚れて
いない側の面を光電センサ5b側に向けて手をかざす
と、運転開始制限回路14が運転停止信号の出力を停止
してロ−ル混練装置11の運転開始が可能になるという
危険が生じる。
【0052】そこで、例えば図9に示すように、リスト
バンド25に設けた検出用反射体6の汚れ等を検査する
ための検査装置を設けることもできる。この検査装置
は、リストバンド25を外周に嵌めて装着する円筒状の
支持体26,26を一対備えている。これらの支持体2
6,26は、小型モ−タ27,27によって回転駆動さ
れるようになっている。また、各支持体26,26の下
方には、上記1組の投光器5a、偏光板5c、光電セン
サ5b及び偏向板5dと同じ構成のテスト用光電検出器
28,28が配置されている。各テスト用光電検出器2
8,28は、テスト用投光器が互いに他方側の支持体2
6に装着されたリストバンド25の検出用反射体6にX
方向の直線偏光の光を照射し、テスト用光電センサがこ
の検出用反射体6の一部の領域のみからのY方向の直線
偏光の反射光のみを受光するようになっている。そし
て、図示しない制御回路が、例えばロ−ル混練装置11
の電源投入時に小型モ−タ27,27を1回転以上回転
させると共に、これによって支持体26,26が回転し
ている時間内に、テスト用光電検出器28,28の受光
量が所定値を越えない期間が1度でもあると、運転開始
制限回路14に運転停止信号の出力を停止させないよう
にする。
【0053】従って、作業者Aは、予め1対のリストバ
ンド25,25を支持体26,26に装着しておけば、
電源投入と同時にこれらのリストバンド25,25の検
出用反射体6,6の検査を行うことができる。そして、
汚れ等により検出用反射体6の全周の一部にでも光を反
射しない部分があると、テスト用光電検出器28の受光
量が所定値を越えない期間が生じるので、運転開始制限
回路14がそれ以降も運転停止信号の出力を停止させな
いようになり、作業者Aが汚れた検出用反射体6を使用
して安全装置が働かなくなる危険を事前に回避すること
ができる。また、検出用反射体6に汚れが無かった場合
には、支持体26,26の回転期間中にテスト用光電検
出器28の受光量が所定値を越え続けるので、運転開始
制限回路14が通常通りの作動を行う。そこで、作業者
Aは、リストバンド25,25を支持体26,26から
外して両手首に装着し、これを光電センサ5b側に向け
てかざすことにより、運転開始制限回路14の運転停止
信号の出力を停止させれば、ロ−ル混練装置11の運転
を開始することができる。
【0054】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のロール混練装置の安全装置によれば、作業者の手がロ
ール間に巻き込まれる等の危険を事前に検知してロール
混練装置の運転を停止させるので、重大事故の発生を未
然に防止することができ、安全性の高い作業環境を提供
することができるようになる。特に、作業の始業前や作
業中のロールが回転を停止するたび等に、光電センサの
故障等の異常を自動的に検出し、又は、作業者の操作等
によって検出できるので、この作業者が故障や検出用反
射体の汚れを知らずに作業を開始して事故が発生するの
を未然に防止できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のロール混練装置の安全装置の第1の
実施形態を示すブロック図である。
【図2】この発明のロール混練装置の安全装置の第1の
実施形態における投光器と光電センサ部分の構造を説明
するための部分断面斜視図である。
【図3】この発明のロール混練装置の安全装置の第1の
実施形態における手袋に縫いつけた反射体を示す平面図
である。
【図4】この発明のロール混練装置の安全装置の第1の
実施形態の光電センサの指向範囲を示すためのロ−ルの
混練装置の平面図である。
【図5】この発明のロール混練装置の安全装置の第2の
実施形態を示すブロック図である。
【図6】この発明のロール混練装置の安全装置の第2実
施形態における光電センサの指向範囲を示すためのロー
ル混練装置の平面図である。
【図7】この発明のロール混練装置の安全装置の第3実
施形態を示すブロック図である。
【図8】この発明のロール混練装置の安全装置の第3実
施形態における運転開始制限回路の構成を示すブロック
図である。
【図9】この発明のロール混練装置の安全装置の第3の
実施形態においてリストバンドを使用する場合のリスト
バンドの汚れ等を検査する検査装置の斜視図である。
【図10】従来のロール混練装置の構造を説明するため
の縦断面側面図である。
【図11】従来のロール混練装置の平面図である。
【符号の説明】
3 判定回路 5 ケ−ス 5a 投光器 5b 光電センサ 5c 偏光板 5d 偏光板 6 検出用反射体 7 手袋 8 ロータリソレノイド 9 テスト用反射体 10 緊急停止回路 11 ロール混練装置 11a 駆動部 12 ロール 13 架台 14 運転開始制限回路 15 側板 16 伝動装置 17 モータ 18 仕切板移動用バー 19 仕切板 20 グリップ 21 テスト回路 22 受光対象切替回路 25 リストバンド 26 支持体 27 小型モ−タ 28 テスト用光電検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 克也 和歌山県有田市箕島663番地 三菱電線 工業株式会社箕島製作所内 (56)参考文献 特開 昭59−12742(JP,A) 特開 平4−104420(JP,A) 特開 昭48−81412(JP,A) 特開 昭61−77783(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 9/02 B01F 13/04 B29B 7/56 B29B 7/58

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横並びの2本のロールの側周面を接近さ
    せて、これらのロールを向かい合う周側面が共に下方に
    向うように回転させたことによりゴム材を混練するロー
    ル混練装置において、 少なくとも2本のロール間の周辺の領域に光を照射する
    投光器と、 ロール混練装置の作業者の手等に装着するものであり、
    投光器からの光を受けて特定の性質の光のみ反射させる
    検出用反射体と、 2本のロール間の周辺の領域からの特定の性質の光のみ
    を受光する光電センサと、 少なくとも1つの光電センサが特定の性質の光を所定量
    以上受光した場合に、ロール混練装置の運転を停止させ
    る緊急停止手段とを備えた安全装置であって、 ロールの回転が停止している間の適宜時期に、ロール混
    練装置の運転を開始させない状態に設定し、各光電セン
    サがそれぞれ少なくとも1回以上特定の性質の光を所定
    以上受光するまでは、この運転の開始制限を解除しない
    運転開始制限手段が設けられたことを特徴とするロール
    混練装置の安全装置。
  2. 【請求項2】 前記検出用反射体が、ロール混練装置の
    作業者の手首に装着するリストバンドの外周面の全周に
    設けられ、かつ、投光器からの光を受けて特定の性質の
    光のみを反射させるものであり、 この検出用反射体を設けたリストバンドを嵌めて回転さ
    せるリストバンド回転支持体と、 このリストバンド回転支持体に装着されたリストバンド
    の検出用反射体における一部の領域に光を照射するテス
    ト用投光器と、 このテスト用投光器が光を照射する検出用反射体の領域
    からの特定の性質の光のみを受光するテスト用光電セン
    サと、 ロールの回転が停止している間の適宜時期に、ロール混
    練装置の運転を開始させない状態に設定すると共に、リ
    ストバンド回転支持体を少なくとも1回転以上回転さ
    せ、このリストバンド回転支持体が回転している全期間
    にわたってテスト用光電センサが連続して特定の性質の
    光を所定量以上受光しなければ、前記運転開始制限手段
    の状態にかかわらず、この運転の開始制限を解除しない
    第2運転開始制限手段が設けられたことを特徴とする請
    求項1に記載のロール混練装置の安全装置。
  3. 【請求項3】 請求項1の投光器、又は、請求項2の投
    光器とテスト用投光器が、ほぼ直線偏光の光のみを照射
    するものであり、 検出用反射体が、入射した光の偏光方向を変えて反射さ
    せるものであり、 請求項1の光電センサ、又は、請求項2の光電センサと
    テスト用光電センサが、投光器又はテスト用投光器から
    の光を検出用反射体又はテスト用反射体で反射させた場
    合の偏光方向を有するほぼ直線偏向の光のみを受光する
    ものであることを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載のロール混練装置の安全装置。
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