JP3201029B2 - 薄膜トランジスタ - Google Patents

薄膜トランジスタ

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JP3201029B2
JP3201029B2 JP35025092A JP35025092A JP3201029B2 JP 3201029 B2 JP3201029 B2 JP 3201029B2 JP 35025092 A JP35025092 A JP 35025092A JP 35025092 A JP35025092 A JP 35025092A JP 3201029 B2 JP3201029 B2 JP 3201029B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶ディスプレイパネ
ルや密着型イメージセンサ等の画像入出力装置の駆動回
路として用いられる薄膜トランジスタに係り、特に、ポ
リシリコン薄膜を動作層として用いることにより安価な
ガラス基板上に形成可能な薄膜トランジスタにおける動
作層の放熱効率を向上させるための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】画像入出力装置の小型化及び高機能化を
図るため、前記画像入出力装置の駆動回路には、大面積
基板に多数の素子を同時に形成できる薄膜トランジスタ
(TFT)が使用されている。前記基板として安価なガ
ラス板を使用可能とするため、薄膜トランジスタの動作
層としては、TFTの作製プロセスを600℃以下に抑
え、且つ高移動度を有するpoly-Si薄膜材料が適してい
る。その理由としては、ガラス基板の耐熱温度は、熱歪
を考慮すると最高で600℃位と考えられ、また、画像
入出力装置の駆動回路の高駆動能力を確保するために
は、電子の移動度が高い必要があるからである。すなわ
ち、poly-Si薄膜材料を形成する方法としては、例え
ば、ガラス基板上にアモルファスシリコン(a−Si)
を堆積し、これをパルスレーザであるエキシマレーザに
てアニールすることによりpoly-Si薄膜が得られ、この
方法によると、紫外線で高エネルギーだが短いパルス幅
のビームを出射できるエキシマレーザを用いるため、膜
内の欠陥を少なくでき且つガラス基板に熱ダメージを与
えにくい。
【0003】上記したエキシマレーザアニールを用いた
従来のpoly-Si薄膜トランジスタの製造方法について、
図5を参照しながら説明する。ガラス等の絶縁性基板1
1上にLPCVD法等により1000オングストローム
の膜厚にアモルファスシリコン(a−Si)を堆積して
a−Si膜12を形成する(図5(a))。続いて、こ
のa−Si膜12をエキシマレーザによりアニールし、
poly-Si膜13とする(図5(b))。次に、poly-Si膜
13を島状にパターニングして動作層14を形成し、更
に、SiO2の堆積によるゲート絶縁膜15、poly-Siの
堆積及びパターニングによるゲート電極16を順次形成
する(図5(c))。続いて、ゲート電極16をマスク
としてイオン注入を行ない、活性化アニールしてソース
電極17a及びドレイン電極17bを形成した後、Si
O2等の堆積による層間絶縁膜18の形成する(図5
(d))。続いて、コンタクト孔19の形成、金属膜の
着膜及びパターニングによる配線20の形成、SiN等
の着膜によるパッシベーション膜21の形成をそれぞれ
行ない、ポリシリコン薄膜を動作層として用いる薄膜ト
ランジスタ(poly-SiTFT)を作製する(図5
(e))。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】上記プロセスで作製
されたpoly-SiTFTは、熱伝導率の良好なシリコン
(Si)基板上に直接形成されるTFTとは異なり、熱
伝導率が低い絶縁性基板11上に形成される。絶縁性基
板11として、ガラス基板を用いた場合、その熱伝導率
は0.014w/cm・degであり、前記Si基板に比較
して熱伝導率が2桁以上低くなるので、次のような問題
点があった。例えば、液晶ディスプレイ等において、po
ly-SiTFTから成る駆動回路を前記液晶ディスプレイ
と同一のガラス基板上に形成する場合、駆動回路では比
較的大きな電流が流れるので消費電力も大きくなる。し
かしながら、ガラス基板の熱伝導率が小さいため、TF
Tの動作層14のチャネル領域で発生した熱は散逸され
ずらく、TFTのチャネル温度が上昇しやすい。
【0005】具体例で説明すると、チャネル幅が50μ
m、チャネル長が10μm、電界効果移動度が60cm2
/V・s、しきい値電圧VTHが2Vのn型poly-SiTF
Tのチャネルを導通状態とし、約40mVの消費電力と
なるようにソース電極及びドレイン電極間に電圧を印加
したところ、poly-SiTFTの表面温度は170〜21
0℃に達することを確認した。この温度上昇は、電気ス
トレスによるTFTの劣化を加速し、特にしきい値電圧
の上昇等の特性劣化をまねいてしまう。従って、poly-S
iTFTは、アモルファス−SiTFTに比較して高速・
大電流動作が可能であるのもかかわらず、熱伝導率の低
いガラス基板等の絶縁性基板上に作製する場合において
は十分な信頼性を確保することができなかった。
【0006】そこで、チャネル領域で発生した熱を逃す
構造として、例えば、ガラス基板と動作層(半導体活性
層)との間に熱伝導率の良好な物質で形成された放熱層
を介在させることにより、水平方向に熱を拡散させるこ
とにより基板への放熱面積を大きくし、温度上昇を防止
して放熱効率を図ることが考えられる。前記放熱層の材
料としては、poly-SiTFTの製造プロセスに適用可能
とするために、熱伝導率が良好で且つ基板との密着力が
十分であること、上部にTFTを形成するので表面平坦
性が良好であること、膜中にTFT特性を損なうような
不純物を含まないこと等、多くの条件が必要である。熱
伝導率の良好な物質による放熱層としては、アモルファ
スSi膜、ダイヤモンド薄膜、Al23膜等が存在する
が、現時点においては、前記した条件を全て満足するよ
うな材料は見当らない。
【0007】すなわち、例えば、放熱層をダイヤモンド
薄膜で形成した場合、ダイヤモンド薄膜自体が汚染源と
なるとともに、その表面平坦性が悪くなる。また、放熱
層をAl23膜で形成した場合、基板との密着性が低く
放熱層が剥離したり、膜中の不純物がpoly-SiTFTの
動作層に混入するという問題がある。また、アモルファ
スSi膜を使用する場合、熱伝導率が前記2つの膜に比
較して低いので、膜厚を厚くする必要があり、その結果
表面平坦性が劣化し、TFT特性に悪影響を及ぼす。更
に、poly-SiTFTの作製プロセスにおいて、エキシマ
レーザでアニールしてpoly-Siを得る場合、前記放熱層
の存在によりレーザにて溶融されたアモルファスシリコ
ンが固化するときの固化速度が増加してしまうことが確
認された。このため、結晶粒径の小さなpoly-Siしか得
ることができないという問題が生じた。従って、放熱層
を介在させる構造では、poly-SiTFTの作製プロセス
に悪影響を与えず且つ良好な特性を有した信頼性の高い
poly-SiTFTを得ることが困難であった。
【0008】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、poly-SiTFTの作製プロセスにおいてTFT部分
に悪影響を与えずに、TFTの放熱効率を増加させるこ
とが可能な薄膜トランジスタの構造を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の発明は、絶縁性基板上または絶縁膜上に
形成されたポリシリコン薄膜を動作層として用いる薄膜
トランジスタ(poly-Si TFT)において、TFTの側
方位置にTFT形成後に積層して畝状に形成された放熱
層を具備することを特徴としている。
【0010】請求項2記載の発明は、絶縁性基板上また
は絶縁膜上に形成されたポリシリコン薄膜を動作層とし
て用いる薄膜トランジスタ(poly-Si TFT)におい
て、TFTの側方位置にTFT形成後に積層して形成さ
れた放熱層を具備し、前記放熱層は金属配線を介してポ
リシリコン薄膜に接続され、前記金属配線が接続された
ポリシリコン薄膜部分を高抵抗領域としたことを特徴と
している。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【作用】本発明によれば、放熱層はTFT形成後に積層
されるので、poly-Si TFTの作製プロセスにおいて、
放熱層の存在によりTFT部分に悪影響を与えることが
ない。
【0015】また、放熱層は、TFTの側方位置に形成
されているので、放熱層をTFTの配線材料と同一材料
及び同一工程で形成でき、特に新たな工程を設けること
なく放熱層を形成することができる。
【0016】請求項1の発明によれば、放熱層を畝状に
形成したので、大気に触れる表面積を広くすることがで
き、放熱効果を高めることができる。
【0017】請求項2の発明によれば、放熱層は熱伝導
率が良好な金属配線を介してポリシリコン薄膜に接続さ
れているので、動作層に発生した熱を直接放熱層に伝達
させることができる。
【0018】また、金属配線が接続されたポリシリコン
薄膜部分を高抵抗領域としているので、各TFTで放熱
層を共用することができる。
【0019】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を具体的に説
明する。ガラス等の絶縁性基板11上にLPCVD法等
により1000オングストロームの膜厚にアモルファス
シリコン(a−Si)を500℃で堆積してa−Si膜
12を形成する(図1(a))。続いて、このa−Si
膜12をKrFエキシマレーザ(248nm発振、パル
ス幅20nsec、エネルギー密度450mJ/cm2)によ
りアニールし、poly-Si膜13を形成する(図1
(b))。尚、poly-Si膜13は、他のレーザによるア
ニールや、固相成長法等で形成してもよい。次に、poly
-Si膜13を島状にパターニングして動作層14を形成
し、更に、LPCVD法により1000オングストロー
ムの膜厚にSiO2の堆積してゲート絶縁膜15を形成
する。次に、3000オングストロームの膜厚にpoly-S
iを堆積し、パターニングして動作層14上に位置する
ゲート絶縁膜15上にゲート電極16を形成する(図1
(c))。続いて、ゲート電極16をマスクとしてイオ
ン注入により、nチャネルTFTとする場合にはリン
(P)、pチャネルTFTとする場合にはボロン(B)
をドーパントとして注入し、活性化アニールしてソース
電極17a及びドレイン電極17bを形成する。次に、
LPCVD法により7000オングストロームの膜厚に
SiO2を堆積して層間絶縁膜18を形成する。更に、
コンタクト孔19の形成、金属膜の着膜及びパターニン
グによる配線20の形成、SiN等の着膜によるパッシ
ベーション膜21の形成をそれぞれ行なう(図1
(e))。
【0020】上記プロセスでポリシリコン薄膜を動作層
14として用いる薄膜トランジスタ(poly-SiTFT)
を作製した後、スパッタ法により室温にて圧力が4mT
orr、2AのDCバイアスの条件で、1μmの膜厚にC
uを堆積して少なくともTFT上部を覆うように放熱層
30を形成する(図1(f))。Cuの熱伝導率は40
0W/m・Kと非常に高いので放熱効率を向上させるこ
とができる。すなわち、従来構造においては、動作層1
4で発生したジュール熱は、熱伝導率が1W/m・K以
下のガラス(絶縁性)基板11やSiO2で形成された
ゲート絶縁膜15や層間絶縁膜18を伝わるしかなく、
前記発生した熱は動作層14に畜熱する傾向があった
が、上記実施例では放熱層30の存在により、放熱層3
0から熱を逃がすことができるので、放熱効果を向上さ
せることができる。
【0021】従来例の具体例で述べた条件(チャネル幅
が50μm、チャネル長が10μm、電界効果移動度が
60cm2/V・s、しきい値電圧VTHが2Vのn型poly-
SiTFTを使用し、消費電力を約40mVとした)で放
熱効果を比較したところ、poly-SiTFTの表面温度は
100℃以下となり、放熱効率の改善を図ることができ
た。また、放熱層30の堆積及び形成により、TFTが
劣化することはなかった。これは、放熱層30をTFT
の作製プロセスの最終段で形成するためであり、放熱層
30の表面性や熱処理による変性がTFTの特性に影響
を与えないからである。
【0022】上記プロセスで作製したpoly-SiTFT
(チャネル幅/チャネル長=50μm/6μm)を次の
条件でストレス印加し、ストレス前後のしきい値電圧V
THの変化を評価した。使用したpoly-SiTFTはpチャ
ネル型であり、導通状態となるようにゲート電極、ドレ
イン電極にそれぞれ−20Vを32000秒間印加する
と、表1に示すように、放電層30の有無によりストレ
ス前後でしきい値電圧が変化した。
【0023】
【表1】 ストレス前後におけるしきい値電圧VTH ストレス前 ストレス後 サンプル1(Cu放熱層無し) −2.0V −9.5V サンプル2(Cu放熱層有り) −2.0V −4.0V
【0024】放熱層の無いサンプル1は、導通状態とな
るストレス印加によりチャネル温度が上昇し、しきい値
電圧VTHが7.5V(変動幅)劣化した。一方、放熱層
を有するサンプル2では、チャネル温度の上昇を小さく
することができるので、しきい値電圧VTHの変動が少な
いことが確認できた。
【0025】次に、導通状態とした場合のpoly-SiTF
Tの消費電力と、しきい値電圧VTHの変動幅との関係に
ついて、図2を参照しながら説明する。図中、実線は本
実施例のものであり、点線は従来構造によるものであ
る。従来例のpoly-SiTFTでは、消費電力の上昇とと
もにpoly-SiTFTの動作層における表面温度は上昇
し、しきい値電圧VTHの変動幅も大きく増加する。本実
施例のpoly-SiTFTによれば、しきい値電圧VTHの変
動幅を小さくすことができる。消費電力が20mW以下
であれば、しきい値電圧VTHの変動幅は1V以下に抑え
ることができる。実際の駆動回路の回路動作はAC駆動
であるため、その消費電力はトランジスタ当たり20m
W以下程度であり、上記実施例のpoly-SiTFTの構造
によれば、信頼性の高いpoly-SiTFTとすることがで
きる。
【0026】上記実施例では、放熱層30の材料として
Cuを使用したが、熱伝導率が良好であり且つ堆積や加
工が容易な材料、例えば、半導体装置の作製において一
般的に使用されているMo(熱伝導率が140W/m・
K),Al(熱伝導率が240W/m・K),Au(熱
伝導率が320W/m・K)等の金属でもよい。また、
放熱層30を形成する場合において、下層への影響や放
熱層の酸化が懸念される場合には、TiN膜等のバリア
層を放熱層の下層若しくは上層に配置する。また、放熱
層30は、poly-SiTFTの作製プロセス上問題がなけ
れば、金属膜以外のダイヤモンド膜やAIN膜を使用し
てもよい。更に、熱伝導率の高い半導体膜、例えば、単
結晶Si(熱伝導率が170W/m・K)を使用しても
よい。また、poly-Si(熱伝導率が20W/m・K)を
使用することもできる。すなわち、放熱層30の材料と
しては、その膜厚をある程度薄くするため、熱伝導率が
10W/m・K以上、好ましくは100W/m・K以上
であることが必要である。熱伝導率が100W/m・K
以上であれば、放熱層3の膜厚を1μm以下としても十
分な放熱効果を持たせることができる。また、作成プロ
セスに問題がなければ、放電層を保護膜下に形成しても
勿論よいが、その場合、保護膜として要求される耐湿性
等の諸条件と合致する材料を見出さなければならない。
【0027】本発明の他の実施例について図3及び図4
を参照しながら説明する。ガラス等の絶縁性基板11上
にLPCVD法等により1000オングストロームの膜
厚にアモルファスシリコン(a−Si)を500℃で堆
積してa−Si膜を形成する。続いて、このa−Si膜
をKrFエキシマレーザ(248nm発振、パルス幅2
0nsec、エネルギー密度450mJ/cm2)によりアニ
ールし、poly-Si膜を形成する。次に、poly-Si膜を島状
にパターニングして動作層14及びこれに連続する接続
部40を形成し、更に、LPCVD法により1000オ
ングストロームの膜厚にSiO2の堆積し、動作層14
を覆うとともに、接続部40の側方位置(図における右
側)に延設されるゲート絶縁膜15を形成する。次に、
1000オングストロームの膜厚にpoly-Siを堆積し、
パターニングして動作層14上に位置するゲート絶縁膜
15上にゲート電極16を形成する。
【0028】次に、ゲート電極16及び接続部40を覆
うレジスト41をマスクとしてイオン注入によりドーパ
ントを注入し、活性化アニールしてソース電極17a及
びドレイン電極17bを形成する(図3(a),図4
(a))。プラズマCVD法により9000オングスト
ロームの膜厚にSiO2を堆積し、TFTを覆うととも
にTFTの側方位置(図における右側)に延設される層
間絶縁膜18を形成する。 ゲート絶縁膜15及び層間
絶縁膜18をパターニングして、TFTの側方位置のゲ
ート絶縁膜15及び層間絶縁膜18を3μm間隔で除去
し、複数の方形孔42を形成する。続いて、ゲート絶縁
膜15及び層間絶縁膜18をパターニングして、ソース
電極及びドレイン電極上に位置するコンタクト孔19、
接続部41上に位置するコンタクト孔43をそれぞれ穿
孔する。次に、水素プラズマ処理を行ない、動作層14
の半導体とゲート絶縁膜15との界面のダングリングボ
ンドを水素で終端して欠陥準位密度を低減させる。
【0029】アルミニウム(Al)を3000オングス
トロームの膜厚に着膜し、フォトリソ法によりパターニ
ングして、ソース電極17a及びドレイン電極17bに
接続される配線20を形成する。このパターニングの際
に、コンタクト孔43を覆う引き出し部45が端部に形
成された方形状の放熱層44を形成し、前記方形孔43
を覆うように構成する。歩留り上問題がなければ、放熱
層44と配線20を異なった金属で形成してもかまわな
い。放熱層44は、方形孔42の存在により表面が凹凸
となるように畝状に形成される。更に、全体を覆うよう
にSiN等の着膜によるパッシベーション膜21を形成
する。パッシベーション膜21には、前記放熱層44を
大気にさらすための開口部46を設けている。
【0030】上記実施例によれば、放熱層44を熱伝導
率の高いAl(熱伝導率が240W/m・K)で形成
し、この放熱層44はコンタクト孔43及び接続部40
により直接動作層14に接続されているので、動作層1
4で発生したジュール熱は、放熱層44と伝わって大気
中に放熱されるので、放熱効果の向上を図ることができ
る。その結果、TFTの温度上昇を抑えることができ、
しきい値変動等の特性劣化を防止することができる。ま
た、放熱層44をTFTの配線20の材料と同一材料で
同一工程で形成できるので、特に新たな工程を設けるこ
となく放電層44を形成することができ、製造プロセス
の簡略化が図れる。また、放熱層44を畝状に形成した
ので、大気に触れる表面積を広くすることができ、放熱
効率を向上させることができる。また、放熱層44と配
線20との間には、ドーパントが注入されていない高抵
抗領域の接続部40が存在し、接触抵抗は100MΩと
非常に高いため、放熱層44により生じる容量性の負荷
がTFTの動作に影響を与えることを防いでいる。従っ
て、上記実施例では各TFTに対して放熱層44を形成
するように構成したが、放熱層44を複数のTFTで共
用することが可能であり、その結果、放熱層44の占有
面積を低減させて小型化を図ることができる。
【0031】
【発明の効果】請求項1の薄膜トランジスタによれば、
放熱層をTFTの側方位置に畝状に形成したので、大気
に触れる表面積を広くすることができ、動作層に発生し
た熱を効率よく逃がすことができ、放熱効果の向上を図
ることができる。
【0032】請求項2の薄膜トランジスタによれば、
FTの側方位置に形成した放熱層について、熱伝導率が
良好な金属配線を介してポリシリコン薄膜に接続するこ
とにより、動作層に発生した熱を直接放熱層に伝達さ
せ、放熱効果の向上を図ることができる。
【0033】
【0034】
【0035】また、金属配線が接続されたポリシリコン
薄膜部分を高抵抗領域としているので、各TFTで放熱
層を共用することができ、放熱層の占有面積を低減させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)ないし(f)は、本発明の一実施例に
係るpoly-SiTFTの製造プロセスを説明するための製
造工程断面説明図である。
【図2】 実施例のpoly-SiTFTによる消費電力とし
きい値電圧VTHの変動幅との関係を示すグラフ図であ
る。
【図3】 (a)ないし(e)は、本発明の他の実施例
に係るpoly-SiTFTの製造プロセスを説明するための
製造工程断面説明図である。
【図4】 (a)ないし(d)は、図3の実施例のpoly
-SiTFTの製造プロセスを説明するための製造工程平
面説明図である。
【図5】 (a)ないし(e)は、従来のpoly-SiTF
Tの製造プロセスを説明するための製造工程図である。
【符号の説明】
11…絶縁性基板、 12…a−Si膜、 13…poly
-Si膜、 14…動作層、 15…ゲート絶縁膜、 1
6…ゲート電極、 17a…ソース電極、 17b…ド
レイン電極、 18…層間絶縁膜、 19…コンタクト
孔、 20…配線、 21…パッシベーション膜、 3
0…放熱層、 40…接続部、 42…方形孔、 43
…コンタクト孔、 44…放熱層、 45…引き出し
部、 46…開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−133036(JP,A) 特開 平3−295267(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/786

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁性基板上または絶縁膜上に形成された
    ポリシリコン薄膜を動作層として用いる薄膜トランジス
    タ(poly-Si TFT)において、TFTの側方位置にTFT形成後に積層して畝状に形成
    された放熱層を具備する ことを特徴とする薄膜トランジ
    スタ。
  2. 【請求項2】絶縁性基板上または絶縁膜上に形成された
    ポリシリコン薄膜を動作層として用いる薄膜トランジス
    タ(poly-Si TFT)において、 TFTの側方位置にTFT形成後に積層して形成された
    放熱層を具備し、 前記放熱層は金属配線を介してポリシリコン薄膜に接続
    され、 前記金属配線が接続されたポリシリコン薄膜部分を高抵
    抗領域としたことを特徴とする薄膜トランジスタ。
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