JP3201836B2 - ポリカーボネート樹脂組成物 - Google Patents
ポリカーボネート樹脂組成物Info
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Description
撃性に優れ、かつ良好な溶融熱安定性を有するポリカー
ボネート樹脂組成物に関する。
を補うために、ガラス繊維を配合し、ポリカーボネート
樹脂が分解する事なく優れた耐熱性、剛性などを有する
成形品が得られていたが、ガラス繊維が表面に浮いてく
る事による外観不良や面衝撃性の低下を招いていた。
な無機充填剤を配合し、優れた耐熱性、剛性、外観を得
ようとしてもタルク配合によるポリカーボネート樹脂の
分解がおこり、かえってシルバー等の外観不良を生じる
事が知られていた(特開平4−100829)。
情の下に剛性、外観、面衝撃に優れ、しかも工業的規模
の生産において良好な溶融熱安定性および機械的強度を
持つポリカーボネート樹脂成形品を得るためのポリカー
ボネート樹脂組成物を提供することを目的とするもので
ある。
題を解決するために鋭意研究を行なった結果、ポリカー
ボネート樹脂にタルクを配合する際芳香族ポリエステル
樹脂および特定の有機リン酸エステルを併用して配合す
る事で剛性、外観、面衝撃に優れ、しかも工業的規模の
生産において良好な溶融熱安定性および機械的強度を持
つポリカーボネート樹脂成形品が得られることを見出
し、本発明に到達したものである。
(B),(C)及び(D)の合計を基準として、芳香族
ポリカーボネート樹脂(A)50〜97重量%、タルク
(B)1〜35重量%、芳香族ポリエステル樹脂(C)
1〜48重量%、及び下記式 O=P(OR)n(OH)3-n (式中Rは炭素数10〜30のアルキル基であり、nは
1または2である。)で表される有機リン酸エステル
(D)0.005〜1重量%からなる事を特徴とするポ
リカーボネート樹脂組成物に存する。
ボネート樹脂は、種々のジヒドロキシジアリール化合物
とホスゲンとを反応させるホスゲン法や、ジヒドロキシ
ジアリール化合物とジフェニルカーボネートなどの炭酸
エステルとを反応させるエステル交換法等によって得ら
れる重合体または共重合体であり、代表的なものとして
は、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン
(ビスフェノールA)から製造されたポリカーボネート
樹脂が挙げられる。
化合物としては、ビスフェノールAの他に、ビス(4−
ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)オクタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)フ
ェニルメタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メ
チルフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキ
シ−3−t−ブチルフェニル)プロパン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシ−3−ブロモフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェ
ニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,
5−ジクロロフェニル)プロパンのようなビス(ヒドロ
キシアリール)アルカン類、1,1−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)シクロペンタン、1,1−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)シクロヘキサンのようなビス(ヒド
ロキシアリール)シクロアルカン類、4,4′−ジヒド
ロキシジフェニルエーテル、4,4′−ジヒドロキシ−
3,3′−ジメチルジフェニルエーテルのようなジヒド
ロキシジアリールエーテル類、4,4′−ジヒドロキシ
ジフェニルスルフィド、4,4′−ジヒドロキシ−3,
3′−ジメチルジフェニルスルフィドのようなジヒドロ
キシジアリールスルフィド類、4,4′−ジヒドロキシ
ジフェニルスルホキシド、4,4′−ジヒドロキシ−
3,3′−ジメチルジフェニルスルホキシドのようなジ
ヒドロキシジアリールスルホキシド類、4,4′−ジヒ
ドロキシジフェニルスルホン、4,4′−ジヒドロキシ
−3,3′−ジメチルジフェニルスルホンのようなジヒ
ドロキシジアリールスルホン類等が挙げられる。
されるが、これらの他にピペラジン、ジピペリジルハイ
ドロキノン、レゾルシン、4,4′−ジヒドロキシジフ
ェニル類を混合して使用してもよい。
は、一般に化学組成式Mg3(Si4O10)(OH)2で
表されるMgOとケイ酸塩からなる天然物であり、特に
含鉄種又は含ニッケル種であってもよい。タルク粒子の
結晶形状については特に制限はなく、板状晶さらには柱
状晶であってもよい。
6μであり、粒径が30μより大きい粒子を実質的に含
まないものを使用することが好ましい。
ラン、アミノシラン等の各種シランカップリング剤で処
理しても良い。
テル樹脂は、代表的なものとしてテレフタル酸などの芳
香族ジカルボン酸またはそのジアルキルエステルと脂肪
族グリコール類との重縮合反応によって得られるポリア
ルキレンテレフタレートまたはこれを主体とする共重合
体がある。好適なものとしては、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート等が挙げられる。
ングリコール、プロピレングリコール、テトラメチレン
グリコール、ヘキサメチレングリコール等があげられる
が、これら脂肪族グリコール類と共に少量の他のジオー
ル類または多価アルコール類、例えば脂肪族グリコール
類に対して20重量%以下のシクロヘキサンジオール、
シクロヘキサンジメタノール、キシリレングリコール、
ビスフェノールA、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−
3,5−ジブロモフェニル)プロパン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン、2,2
−ビス(4−ヒドロキシエトキシ−3,5−ジブロモフ
ェニル)プロパン、グリセリンあるいはペンタエリスリ
トール等を混合して用いても良い。
ルキルエステルとしてテレフタル酸またはそのジアルキ
ルエステルを使用した場合にも、テレフタル酸またはそ
のジアルキルエステルと共に少量の他の二塩基酸または
多塩基酸またはそのアルキルエステル、例えばテレフタ
ル酸またはそのジアルキルエステルに対して20重量%
以下のフタル酸、イソフタル酸、ナフタリンジカルボン
酸、ジフェニルカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、
トリメシン酸、トリメリット酸またはそれらのアルキル
エステル等を混合して用いてもよい。
テル(D)は下記式で表される。
基であるが、アルキル基の炭素数が少ないと化合物の沸
点が低くなり、樹脂組成物を高温下で溶融混練する際に
蒸発、飛散しやすくなるので、高級アルキル基であるこ
とが好ましい。特に好ましいものとしてO=P(OC18
H37)n(OH)3-nで表わされる有機リン酸エステルが
挙げられる。
次のような比率で配合される。
(A),(B),(C)及び(D)全重量基準で50〜
97重量%、タルク(B)を同1〜35重量%、芳香族
ポリエステル樹脂(C)を同1〜48重量%、及び下記
式 O=P(OR)n(OH)3-n (式中Rは炭素数10〜30のアルキル基であり、nは
1または2である。)で表される有機リン酸エステル
(D)を同0.005〜1重量%を配合し全体量として
100重量%とする。
の配合量は、50〜97重量%、好ましくは55〜90
重量%の範囲である。配合量が50重量%以下では、芳
香族ポリカーボネート樹脂本来の耐熱性、機械的特性、
寸法特性等の性質が損なわれ、97重量%以上では、剛
性、溶融熱安定性の改良効果が少ない。
ましくは5〜30重量%の範囲内である。配合量が1重
量%未満では剛性の改良効果が少なく、35重量%を越
えると耐面衝撃性の改良効果が少ない。
は、1〜48重量%、好ましくは9〜44重量%の範囲
である。配合量が1重量%未満では、溶融熱安定性の改
良効果が少なく、48重量%を越えると機械的特性、寸
法特性等の性質が損なわれ、かつ面衝撃性の改良効果が
少ない。
は、0.005〜1重量%好ましくは0.01〜0.5
重量%の範囲内である。配合量が0.005重量%未満
では、溶融熱安定性の改良効果が少なく、また、1重量
%を越えると、かえって有機リン酸エステル(E)自体
の分解により溶融熱安定性が低下する。
ンブラー、ブレンダー、バンバリーミキサー、押出機な
どにより混合して使用されるが、押出機により溶融混練
することが最も好ましい。
物以外にも、周知の各種の添加剤、例えばパラフィンワ
ックス、ポリエチレンワックス、脂肪酸エステルなどの
滑剤、ガラス繊維、炭素繊維、鉱物繊維、ステンレス繊
維、ガラスフレーク、ガラスビーズ、シリカ、炭酸カル
シウム等の充填剤、核剤、ヒンダードフェノールや亜リ
ン酸エステル等の酸化防止剤、紫外線吸収剤、難燃剤、
発泡剤、帯電防止剤、顔料、染料等を含有していてもよ
い。また、本発明の組成物には、本発明の効果を損なわ
ない範囲で、他の樹脂、例えば、ポリエチレン、ポリス
チレン、エチレン−αオレフィン共重合体、ABSやエ
ラストマーとしてMBS、アクリルゴムなどを混合して
使用することが出来る。
押出成形、圧縮成形等、当該業者に周知の各種方法で成
形加工することができる。
するが、本発明はその要旨を逸脱しない限り、これら実
施例に何ら制限されるものではない。
子量が22000のビスフェノールA型ポリカーボネー
ト樹脂(A1)(三菱化成(株)製、商品名:ノバレッ
クス7022A)を、タルク(B)として林化成(株)
製、商品名:ミクロンホワイト5000S(B1)及び
ミクロンホワイト5000Sにエポキシシラン1%、表
面処理したタルク(B2)を、芳香族ポリエステル樹脂
(C)として、固有粘度が0.77のポリエチレンテレ
フタレート樹脂(C1)(日本ユニペット(株)製、商
品名:RT−543F)及び固有粘度が1.10のポリ
ブチレンテレフタレート樹脂(C2)(三菱化成(株)
製、商品名:ノバドゥール5010)を、有機リン酸エ
ステル(D)として、下記式 O=P(OC18H37)n(OH)3-n (n=1及び2の混合物)で表される化合物(D1)を
用い、また、エラストマー成分としてMBS(三菱レイ
ヨン(株)製、商品名:メタブレンC223S(E1)
及びE901(E2)及びポリオルガノシロキサンゴム
とポリアルキル(メタ)アクリレートゴムとの複合化ガ
ムに1種以上のビニル系単量体がグラフト重合されてな
る複合ゴム系グラフト共重合体または該複合ゴム系グラ
フト共重合体と、ビニル系重合体との混合物からなるコ
アシェルエラストマー(三菱レイヨン(株)製、商品名
メタブレンS2001(E3))を又、ガラス繊維(F
1)(旭ファイバーグラス(株)製 03MA409
C)を用いて、表1、表2に示す組成にて混合した後、
スクリュー径40mmの単軸押出機を用いて樹脂温度2
70〜280℃で溶融混練してペレット化した。
時間乾燥後、型締力75トンの射出成形機(東芝機械
(株)製:商品名IS75PNII)を用いて、シリンダ
ー温度260〜270℃、金型温度90〜100℃、射
出時間15秒、冷却時間15秒にて、下記の植物値測定
に必要な各種試験片を射出成形した。
度、曲げ弾性率、面衝撃エネルギーを測定した。
に、同じ射出成形機を用いて、シリンダー温度を280
℃、滞留時間を180秒として同じ試験片を成形し、得
られた成形品の外観を観察した。
物性値の測定方法は下記の通りである。また、測定温度
は23℃を標準として行なった。
て行なった。
て行なった。
て行なった。
ster RIT8000(Rheometric.I
nc.) ・試験速度…4.43m/sec(1mの高さからの落
下を想定。) ・試験片 …□100mm×2mmtシート ・□100mm×2mmtシートを図1に示す方法で衝
撃試験を行い、ロードセルにかかる衝撃エネルギーを測
定した。
ボネート樹脂を持つ優れた外観、耐熱性、機械的強度を
維持しながら、剛性及び溶融熱安定性が向上している。
に良好な外観および機械的強度のある成形品が製造でき
るポリカーボネート樹脂組成物を得ることが可能となっ
た。
用途に使用可能であるが、特に自動車部品、機械部品と
て好適である。
Claims (1)
- 【請求項1】 (A),(B),(C)及び(D)の合
計を基準として、芳香族ポリカーボネート樹脂(A)5
0〜97重量%、タルク(B)1〜35重量%、芳香族
ポリエステル樹脂(C)1〜48重量%、及び下記式 O=P(OR)n(OH)3-n (式中Rは炭素数10〜30のアルキル基であり、nは
1または2である。)で表される有機リン酸エステル
(D)0.005〜1重量%からなる事を特徴とするポ
リカーボネート樹脂組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20666092A JP3201836B2 (ja) | 1992-08-03 | 1992-08-03 | ポリカーボネート樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20666092A JP3201836B2 (ja) | 1992-08-03 | 1992-08-03 | ポリカーボネート樹脂組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0649343A JPH0649343A (ja) | 1994-02-22 |
| JP3201836B2 true JP3201836B2 (ja) | 2001-08-27 |
Family
ID=16527028
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20666092A Expired - Lifetime JP3201836B2 (ja) | 1992-08-03 | 1992-08-03 | ポリカーボネート樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3201836B2 (ja) |
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-
1992
- 1992-08-03 JP JP20666092A patent/JP3201836B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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