JP3201862B2 - スピンドルモータ - Google Patents

スピンドルモータ

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JP3201862B2
JP3201862B2 JP05776893A JP5776893A JP3201862B2 JP 3201862 B2 JP3201862 B2 JP 3201862B2 JP 05776893 A JP05776893 A JP 05776893A JP 5776893 A JP5776893 A JP 5776893A JP 3201862 B2 JP3201862 B2 JP 3201862B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ころがり軸受を介して
ロータハブが固定軸体に対し回転自在に支持され、固定
軸体とロータハブ等の回転部との間が環状のシール部材
によってシールされてなるスピンドルモータに関する。
【0002】
【従来の技術及び解決しようとする課題】玉軸受aを介
してロータハブbを固定軸体cに対し回転自在に支持さ
せ、固定軸体cとロータハブb等の回転部との間を環状
のシール部材によってシールするスピンドルモータにお
いては、複雑な形状の回転シール部材dと固定シール部
材eを組合せてなる、図3に示されるようなものを用い
ることがよく行われていた。
【0003】しかしながら、このような複雑な形状の回
転シール部材dと固定シール部材eを組合せて使用する
場合、シール部材の作成及び組込みに煩雑な点が多いた
め、図4に示されるような環状の回転シール部材fのみ
をロータハブbの内周面b1に内嵌固定して用い、回転
シール部材fと固定軸体cとの間隙をより小さく設定す
るものとした。
【0004】ところがこの場合、玉軸受aのうち固定軸
体cに外嵌される内輪a1の内周面とロータハブbの内
周面b1が外嵌される外輪a2の外周面との同心度、回
転シール部材fのうちロータハブbの内周面b1に内嵌
される外周面f1と固定軸体cの外周面に相対する内周
面f2との同心度のほかに、ロータハブbの内周面b1
の真円度をも、十分に小さくなるように(特に、ロータ
ハブbの内周面b1と回転シール部材fの外周面f1と
が著しいすきまばめ又はしまりばめとならないよう)何
れも精度高く加工しなければ、固定軸体cに対する回転
シール部材fの心合わせを精度良く行って回転シール部
材fと固定軸体cとの間隙を精度良く設定することはで
きず、製造効率を上げる上で障害となった。
【0005】本発明は、従来技術に存した上記のような
問題点に鑑み行われたものであって、その目的とすると
ころは、固定軸体に対するシール部材の心合せ、及びシ
ール部材の内周と固定軸体の外周面との間の径方向間隙
の設定を精度良く而も効率良く行うことが可能なスピン
ドルモータを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のスピンドルモータは、固定軸体に内輪が外
嵌固定された一対のころがり軸受を介してロータハブが
前記固定軸体に対し回転自在に支持されてなるスピンド
ルモータであって、前記ころがり軸受の少なくとも一方
における外輪の外周面の一部をなす環状部分にロータハ
ブの内周面の一部の環状部分が外嵌固定されると共に、
前記外輪の外周面の他の環状部分に、小内径部と大径内
周面を備えた環状のシール部材の前記大径内周面が外嵌
固定され、ころがり軸受の内輪の内周面と外輪の外周面
との同心度、及び、前記シール部材のうち大径内周面と
小内径部の内周との同心度が、それぞれ十分に小さく、
前記シール部材の小内径部が、固定軸体の外周面に対し
僅かな径方向間隙を介して相対したものとしている。
【0007】
【作用】ころがり軸受の内輪の内周面と外輪の外周面と
の同心度、及び、環状のシール部材のうち外輪の外周面
に外嵌される大径内周面と固定軸体の外周面に相対する
小内径部の内周との同心度が、それぞれ十分に小さい。
そのため、一対のころがり軸受を介してロータハブを固
定軸体に対し回転自在に支持し、そのころがり軸受の少
なくとも一方における外輪の外周面の一部をなす環状部
分にロータハブの内周面の一部の環状部分を外嵌固定す
ると共に、その外輪の外周面の他の環状部分に、小内径
部と大径内周面を備えた環状のシール部材の前記大径内
周面を外嵌固定することにより、固定軸体に対するシー
ル部材の心合わせを精度良く行うことができ、シール部
材の小内径部と固定軸体の外周面との間の径方向間隙を
精度良く設定することができる。
【0008】
【実施例】本発明の実施例を、図面を参照しつつ説明す
る。図1は、本発明の1実施例としてのハードディスク
駆動用スピンドルモータの断面図である。なお、本発明
のスピンドルモータをハードディスク以外の各種記録媒
体の駆動等にも使用し得ることは云うまでもない。
【0009】ブラケット10は、上方開口の環状凹部1
0aの内周側に、上下に突出する円筒状部10bを有
し、環状凹部10aの外周側に、フランジ部10cを有
する。なお、ブラケットは、例えばハードディスク駆動
装置の基盤内に一体的に形成することも勿論可能であ
る。
【0010】ブラケット10における円筒状部10bの
上端外周部に、ステータコア12の内周下部が外嵌固定
されている。ステータコア12には、ステータコイル1
4が捲回されている。
【0011】円筒状部10bには、略円筒状の固定軸体
16の下部が圧入固定されている。固定軸体16の中空
部の上部には、ねじ孔18が設けられ、下部には、密封
用のゴム球20がはめ込まれている。固定軸体16の上
部における2個所の外周面には、玉軸受固定用の接着剤
を保持するための接着剤保持溝22が全周に亙って設け
られている。
【0012】鉄系材料製のロータハブ24は、有底二重
円筒状をなし、その内周壁24aの内周部において、固
定軸体16の外周部に、上下玉軸受26・28を介して
回転自在に支持されている。内周壁24aの内周側に突
設されたスペーサ部24bは、上下玉軸受26・28の
外輪26a・28a同士の間に挟まれている。この場
合、上玉軸受26の外輪26aの外周面のうち下部側の
環状部分に、ロータハブ24の内周壁24aのうちスペ
ーサ部24bの上方に隣接する環状内周面が外嵌固定さ
れている。
【0013】ロータハブ24の上部に位置する底部24
cには、ロータハブ24の外周壁24dに外嵌されるハ
ードディスク(図示を略す。)を鍔状部24eの上面と
の間に挟圧固定するためのクランパ(図示を略す。)の
固定に用いる螺子孔30が設けられている。螺子孔30
の下端開口は、底部24cの下面に貼着された密閉部材
32によって密閉されている。底部24cの内周面24
c1は、内周壁24aよりもやや拡径されている。また
底部24cの内周上角部は、面取り状の傾斜面24c2
に形成されている。
【0014】鍔状部24eは、ロータハブ24の外周壁
24dの下端部外方に突設され、その軸線方向約半分が
環状凹部10a内に挿入された状態となっている。
【0015】ロータマグネット34は円筒状をなし、ロ
ータハブ24の外周壁24dの内周部に固定保持され、
ステータコア12とロータマグネット34とは、径方向
ギャップを隔てて内外に相対している。密閉部材32と
ロータマグネット34の上端部との間には、スペーサ3
6が介装されている。
【0016】環状のシール部材38は、水平部38a
と、その外周部下方に位置する垂下部38bからなり、
水平部38aの外周上角部は、面取り状の傾斜面38a
1に形成されている。
【0017】上玉軸受26の内輪26bの内周面と外輪
26aの外周面との同心度、及び、シール部材の垂下部
38bの内周面と水平部38aの内周面との同心度が、
それぞれ十分に小さく、また上玉軸受26の外輪26a
の外周面とシール部材38の垂下部38bの内周面との
隙間又はしめ代が十分に小さくなるように精度良く加工
されており、その外輪26aの外周面のうち上部側の環
状部分にシール部材38の垂下部38bの内周面(大径
内周面)が外嵌固定されている。そしてシール部材38
の水平部38aの内周面は、固定軸体16の外周面に対
し僅かな径方向間隙を介して相対している。また固定軸
体16のうち少なくとも上玉軸受26の内輪26bが外
嵌される部分、およびシール部材38の水平部38aの
内周面に相対する部分の外周面も、その真円度が十分に
小さいように精度良く加工されている。垂下部38bの
外径は、ロータハブ24の底部24cにおける内周面2
4c1の内径よりもやや小さい。
【0018】シール部材38の水平部38aの傾斜面3
8a1とロータハブの底部24cの傾斜面24c2とに
亙って接着剤40が配装され、もって、シール部材38
とロータハブ24との間の密封及び両者の固定が行われ
ている。両傾斜面38a1・24c2のなす角度が鈍角
に設定されているのは、シール部材38とロータハブ2
4の熱膨張率の差により両者にずれが生じた際に接着剤
40が剥離することを可及的に防ぐことができるからで
ある。
【0019】上玉軸受26の内輪26bの内周面と外輪
26aの外周面との同心度、及び、シール部材38の垂
下部38bの内周面と水平部38aの内周面との同心度
が、それぞれ十分に小さく、また上玉軸受26の外輪2
6aの外周面とシール部材38の垂下部38bの内周面
との隙間又はしめ代が十分に小さくなるように精度良く
加工されているので、外輪26aの外周面に垂下部38
bの内周面を外嵌固定することにより、上下玉軸受26
・28の外輪26a・28aの外周面に外嵌されるロー
タハブ24の内周壁24aの内周面及び底部24cの内
周面24c1を高精度に加工せずとも、固定軸体16に
対するシール部材38の心合わせを精度良く行うことが
でき、シール部材38の水平部38aと固定軸体16の
外周面との間の径方向間隙(例えば約25μm)を全周
に亙って均等に精度良く設定することができる。従っ
て、容易にシール効果を高めて上玉軸受26の潤滑剤等
が外方へ漏出することを効果的に防ぎ、ハードディスク
等の汚損を回避することができる。
【0020】また、ロータハブ24の内周壁24aの下
端部とブラケット10の円筒状部10bの外周上端部、
内周壁24aの外周面とステータコア12の内周面、並
びにロータハブ24の鍔状部24eの下面及び外周面と
ブラケット10の環状凹部10aの底面及び外壁内周面
等により、下玉軸受28の潤滑剤等がスピンドルモータ
の外部へ飛散することを防ぐラビリンスシール状の効果
を発揮する。
【0021】図2は、本発明の別の実施例としてのハー
ドディスク駆動用スピンドルモータの断面図である。
【0022】略円柱形状の固定軸体50の上下中間位置
にステータコア52が外嵌固定され、そのステータコア
52にステータコイル53が捲回されている。固定軸体
50の下部には、下玉軸受54の内輪54aが外嵌固定
され、上部には、上玉軸受56の内輪56aが外嵌固定
されている。
【0023】基部58aの中央部が開口する略椀形状の
ロータハブ58は、上下玉軸受56・54を介して固定
軸体50に対し回転自在に支持されている。ロータハブ
58の周壁58bの下端内周部は、内嵌された環状部材
60を介して下玉軸受54の外輪54bの外周側に支持
され、ロータハブ58の基部58aの内周部は、上玉軸
受56の外輪56bの外周面のうち下部側の環状部分に
外嵌固定されて支持されている。ロータハブ58の周壁
58bの内周側には、ロータマグネット62を内嵌保持
したロータヨーク64が内嵌固定され、ロータマグネッ
ト62は、径方向ギャップを隔ててステータコア52と
相対している。ロータハブ58の基部58aには、ロー
タハブ58に外嵌したハードディスク66を周壁58b
の下方の鍔部58cとの間に挟圧保持するためのクラン
パ67を固定する螺子孔68が設けられている。ハード
ディスク66の内周部同士の間には、スペーサ69が介
装されている。ステータコイル53からの引出し線53
aは、モータ内部と固定軸体50の下端面とを連通する
引出し孔70を介して固定軸体50の下方へ引出されて
いる。
【0024】ロータハブ58の基部58aの内周部のう
ち上部は、やや拡径され、内周上角部は、断面略J字形
状の欠切部58a1に形成されている。また環状部材6
0の内周部のうち下部は、やや拡径され、内周下角部
は、断面略J字形状の欠切部60aに形成されている。
【0025】環状の上シール部材72は、水平部72a
と、その外周部下方に位置する垂下部72bからなり、
水平部72aの外周上角部は、断面略J字形状の欠切部
72a1に形成されている。
【0026】上玉軸受56の内輪56aの内周面と外輪
56bの外周面との同心度、及び、上シール部材72の
垂下部72bの内周面と水平部72aの内周面との同心
度が、それぞれ十分に小さく、また上玉軸受56の外輪
56bの外周面と上シール部材72の垂下部72bの内
周面との隙間又はしめ代が十分に小さくなるように精度
良く加工されており、その外輪56bの外周面のうち上
部側の環状部分に上シール部材72の垂下部72bの内
周面(大径内周面)が外嵌固定されている。そして上シ
ール部材72の水平部72aの内周面は、固定軸体50
の外周面に対し僅かな径方向間隙を介して相対してい
る。また固定軸体50のうち少なくとも上玉軸受56の
内輪56aが外嵌される部分、および上シール部材72
の水平部72aの内周面に相対する部分の外周面も、そ
の真円度が十分に小さいように精度良く加工されてい
る。垂下部72bの外径は、ロータハブ58の基部58
aのうちやや拡径された内周上部の内径よりもやや小さ
い。
【0027】上シール部材72の欠切部72a1とロー
タハブ58の基部58aの欠切部58a1とによって形
成された断面略U字状凹部内に接着剤74が配装され、
もって、上シール部材72とロータハブ58の基部58
aとの間の密封及び両者の固定が行われている。両欠切
部72a1・58a1の交差角度は鈍角になるので、上
シール部材72とロータハブ58の熱膨張率の差により
両者にずれが生じた際に接着剤74が剥離することが可
及的に防がれる。
【0028】上玉軸受56の内輪56aの内周面と外輪
56bの外周面との同心度、及び、上シール部材72の
垂下部72bの内周面と水平部72aの内周面との同心
度が、それぞれ十分に小さく、また上玉軸受56の外輪
56bの外周面と上シール部材72の垂下部72bの内
周面との隙間又はしめ代が十分に小さくなるように精度
良く加工されているので、外輪56bの外周面に垂下部
72bの内周面を外嵌固定することにより、上玉軸受5
6の外輪56bの外周面に外嵌され、垂下部72bの外
周側に位置するロータハブ58の基部58aの内周面
を、その真円度が十分に小さくなるように高精度に加工
せずとも、固定軸体50に対する上シール部材72の心
合わせを精度良く行うことができ、上シール部材72の
水平部72aと固定軸体50の外周面との間の径方向間
隙を全周に亙って均等に精度良く設定することができ
る。従って、容易にシール効果を高めて上玉軸受56の
潤滑剤等が外方へ漏出することを効果的に防ぎ、ハード
ディスク等の汚損を回避することができる。
【0029】なお、環状の下シール部材76、環状部材
60及び接着剤78についても、上シール部材72、ロ
ータハブ58の基部58a及び接着剤74と同様の構成
を有し、同様の作用を営む。
【0030】以上の各実施例についての記述における上
下位置関係は、単に図に基づいた説明の便宜のためのも
のであって、実際の使用状態等を限定するものではな
い。
【0031】
【発明の効果】本発明のスピンドルモータでは、従来と
は異なり、ころがり軸受の外輪の外周面に外嵌されるロ
ータハブ等の内周面の加工精度の如何によらず、固定軸
体に対するシール部材の心合わせを精度良く行い得、シ
ール部材の小内径部と固定軸体の外周面との間の径方向
間隙を精度良く設定することができるので、シール効果
を高めつつ製造工程を簡略化して製造効率を上げる上
で、効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハードディスク駆動用スピンドルモータの断面
図である。
【図2】別のハードディスク駆動用スピンドルモータの
断面図である。
【図3】従来のスピンドルモータの要部断面図である。
【図4】従来のスピンドルモータの要部断面図である。
【符合の説明】
16 固定軸体 26 上玉軸受 26a 外輪 26b 内輪 38 シール部材 38a 水平部 38b 垂下部 50 固定軸体 56 上玉軸受 56a 内輪 56b 外輪 72 上シール部材 72a 水平部 72b 垂下部 76 下シール部材
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 5/10 H02K 5/173

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定軸体に内輪が外嵌固定された一対のこ
    ろがり軸受を介してロータハブが前記固定軸体に対し回
    転自在に支持されてなるスピンドルモータであって、前記ころがり軸受の少なくとも一方における外輪の外周
    面の一部をなす環状部分にロータハブの内周面の一部の
    環状部分が外嵌固定されると共に、前記外輪の外周面の
    他の環状部分に、小内径部と大径内周面を備えた環状の
    シール部材の前記大径内周面が外嵌固定され、 ころがり軸受の内輪の内周面と外輪の外周面との同心
    度、及び、前記シール部材のうち大径内周面と小内径部
    の内周との同心度が、それぞれ十分に小さく、 前記シール部材の小内径部が、固定軸体の外周面に対し
    僅かな径方向間隙を介して相対していることを特徴とす
    るスピンドルモータ。
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