JP3203608U - ビルトインガレージ付き建物の構造 - Google Patents

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貴之 新井山
貴之 新井山
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Abstract

【課題】ガレージ空間を駐車以外の多目的空間として有効活用できて、建物の付加価値を高められる、ビルトインガレージ付き建物の構造を提供すること。【解決手段】住居部20とガレージ部30を具備するビルトインガレージ付き建物の構造であって、ガレージ部30は、ガレージ空間を上下2層の地上階空間S1と上階空間S2に区画するロフト床31と、両空間に跨って配置した二段式の立体駐車装置40とを具備し、ロフト床31の一部にパレット42の寸法に合わせた開口33が開設してあり、パレット42を昇降させることでロフト床31の開口33を開閉可能に構成した。【選択図】図1

Description

本考案は住宅等の建物内部に多目的に活用可能なカレージ空間を有するビルトインガレージ付き建物の構造に関するものである。
一般にビルトインガレージは都心や狭小地等で、敷地に余裕がなく建ぺい率いっぱいに建物を建てるような場合に、駐車空間を確保するために採用されるが、最近では敷地に余裕がある場合でも建物の付加価値を高めるためにビルトインガレージが採用される場合も少なくない。
ビルトインガレージには、建物の地上階に形成したガレージ空間内に自動車や二輪車等の車両を平置きするタイプと(特許文献1,2)、ガレージ空間内に二段式立体駐車装置を配備するタイプが知られている(特許文献3)。
何れのタイプも、保安上の観点から周囲を複数の壁体で包囲し、道路に面した出入口にシャッター等の開閉扉を設け、上部を天井又は屋根で封鎖したガレージ空間を形成している。
建物の良好な居住環境を保つために、建物の居住空間とガレージ空間の間は非透明性の壁体で隔絶されていて、この壁体の一部に設けた連絡扉を通じてガレージ空間と建物の居住空間との間で人が通行可能な構造となっている。
特開2003−22717号公報 特開2005−146536号公報 特開平5−113045号公報
従来のビルトインガレージ付き建物にはつぎのような課題を有している。
<1>従来のビルトインガレージはガレージ空間が居住空間から視覚的に遮断された独立したワンルーム空間として設計してあるため、ガレージ空間を駐車以外の目的で活用し難い構造であった。
換言すれば、ガレージ空間が居住空間に直接関連した特別な機能的関係を有するビルトインガレージは存在しなかった。
<2>ガレージ空間を駐車以外の多目的空間として活用できれば建物の付加価値を高められるが、実用的な改善技術が未だ提案されていない。
<3>玄関サイズを超えたピアノや大型冷蔵庫等の大重量の大型家財を建物2階へ搬出入するには、クレーン車等の重機類を使用している。
建物の外部空間を経由して大型家財を搬出入する場合、電線や木の枝等の障害物が存在すると、搬出入作業に多くの時間を要するだけでなく、道路環境等により重機類の進入困難なときは人力での作業となるため、大型家財の搬出入作業に要する労力と時間がさらに増す。
<4>車椅子の利用者が建物2階に居住する場合、建物内に専用エレベータを配備している。専用エレベータの設置には高い費用負担を伴うだけでなく、エレベータの設置空間分だけ居住空間が狭くなる。
本考案は以上の点に鑑みて成されたもので、その目的はガレージ空間を駐車以外の多目的空間として有効活用できて、建物の付加価値を高められる、ビルトインガレージ付き建物の構造を提供することにある。
本考案は、2階建て以上の住居部と、該住居部に隣接して一体に形成したガレージ部を具備するビルトインガレージ付き建物の構造であって、前記ガレージ部は、ガレージ空間を上下2層の地上階空間と上階空間に区画するロフト床と、前記地上階空間と前記上階空間とに跨って配置した二段式の立体駐車装置とを具備し、前記ロフト床の一部に立体駐車装置のパレットの寸法に合わせた開口が開設してあり、前記パレットを昇降させることでロフト床の開口を開閉可能に構成したことを特徴とする。
本考案の他の実施形態において、住居部とガレージ部の間に共有する隔壁を有し、該隔壁に少なくとも地上階扉、上階扉、上階窓の何れかひとつを具備している。
本考案の他の実施形態において、前記立体駐車装置が、ガレージ部の床面に立設した支持フレームと、水平状態を維持したまま支持フレームに配備したパレットと、パレットの昇降駆動手段とを具備している。
本考案の他の実施形態において、前記ガレージ部の地上階空間に面した出入口の上部に開閉扉を設置し、該開閉扉を介して地上階空間を開閉可能に構成してある。
本考案は、次の少なくとも一つの効果を奏する。
<1>ガレージ部の内空をロフト床および立体駐車装置のパレットにより上下2層の地上階空間と上階空間とに区画できるから、ガレージ空間、特に上階空間を駐車以外の多目的空間として有効活用できる。
したがって、従来と比べて建物の付加価値を格段に高めることができる。
<2>ガレージ部の立体駐車装置をエレベータとして活用できるので、住居部の出入口を経由せずに、大型家財の搬出入や車椅子の昇降を安全でかつ円滑に行うことができる。
したがって、重機類を使用する必要がなくなるとともに、住居部の居住空間が狭小化する心配もなくなる。
本考案に係るビルトインガレージ付き建物の斜視図 側壁を省略したガレージ部の側面図 パレットをリフトアップした状態におけるガレージ部の側面図 図3におけるIV−IVの断面図
以下図1〜4を参照しながら本考案について詳しく説明する。
<1>ビルトインガレージ付き建物の概要。
本考案に係るビルトインガレージ付き建物10は2階建て以上の住居部20と、住居部20に隣接して一体に形成したガレージ部30とを具備する。
図1においては、ガレージ部30の一部を省略して示している。
住居部20とガレージ部30の外壁は連続性を有していて、共通の隔壁21を介して住居部20とガレージ部30とが隣接している。
<2>住居部。
住居部20は2階建て以上の公知の建物であり、例えばユニット住宅、鉄骨住宅、鉄筋コンクリート住宅、木造住宅等を含む。
住居部20とガレージ部30の境界に位置する隔壁21は、地上階扉22、上階扉23、上階窓24等を有している。
隔壁21の1階部分に設けた地上階扉22は、住居部20の1階部分とガレージ空間の地上階空間Sとの間を連通している。
隔壁21の2階部分に設けた上階扉23は、住居部20の2階部分とガレージ空間の上階空間Sとの間を連通している。
上階扉23は人の移動が可能なサイズに限定されるものではなく、大型サイズにしておくことで、車椅子や玄関サイズを超えたピアノや大型冷蔵庫等の大型家財の移動が可能である。
上階窓24を通じて住居部20の2階部分からガレージ部30の上階空間Sを目視可能な構造になっている。
<3>ガレージ部。
閉鎖構造のガレージ部30は、ガレージ空間を上下2層の地上階空間Sと上階空間Sに区画するロフト床31と、両空間S,Sに跨って配置した二段式の立体駐車装置40とを具備する。
ガレージ部30の出入口の上部には、巻取式の開閉扉32が設けてあり、開閉扉32を開閉することで地上階空間Sの開放または閉鎖が可能である。
本例ではガレージ部30の地上階空間Sに2台の車両を駐車可能な形態について示すが、ガレージ部30の横幅を拡張して3台以上の車両を駐車可能に構成してもよい。
<3.1>ロフト床。
ロフト床31はガレージ空間を地上階空間Sと上階空間Sに区画する床であり、居住部20の2階部分の床とほぼ同じ高さに形成してある。
本例ではロフト床31の開閉扉32側を床高にした形態を示すが、フラット床に形成してもよい。
ロフト床31の一部には立体駐車装置40のパレット42の寸法に合わせた開口33が開設してある。
本例では開口33をロフト床31の住居部20から最も遠い側壁側に形成した形態を示すが、隔壁21側に形成してもよい。
また図示を省略するが、開口33の周囲に落下防止用の安全柵を設ける場合もある。
<3.2>立体駐車装置。
ガレージ空間の左右何れかの側壁に偏倚して配置した立体駐車装置40は、ガレージ部の床面に立設した門型を呈する単数または複数の支持フレーム41と、水平状態を維持したまま支持フレーム41に配備したパレット42と、パレット42の昇降駆動手段とを具備する。
パレット42は地上階空間Sの床面からロフト床31の開口33を封鎖可能な高さまでの間を昇降可能である。
本考案では車両搭載用のパレット42がロフト床31の構成材を兼ねるようにしたものである。
パレット42の昇降駆動手段としては、例えばモータ43の駆動をパレット42の昇降運動に変えるねじ伝達機構やシリンダ等の流体圧式の昇降機構等の公知の昇降機構が適用可能である。
<4>ガレージ部の機能。
つぎにガレージ部30の機能について説明する。
<4.1>駐車機能。
図4を参照して説明すると、ガレージ部30の1階部分に相当する地上階空間Sの床面に複数の車両を駐車できる。
また立体駐車装置40のパレット42に車両を搭載して駐車することも勿論可能である。
<4.2>展示鑑賞機能。
図3に示すように、立体駐車装置40のパレット42をリフト床31の高さまでリフトアップすると、リフト床31の開口33が閉鎖されて上階空間Sが独立した部屋となる。
パレット42に自動車や二輪車等の展示物を搭載しておけば、上階空間Sを展示場として活用できる。
展示物は上階空間S内で直接鑑賞できるだけでなく、透明な上階扉23や上階窓24を通じて住居部20側から鑑賞することも可能である。
<4.3>エレベータ機能。
ガレージ部30の上階空間Sは、上階扉23を通じて住居部20の2階と連通しているので、立体駐車装置40のパレット42に大重量の大型家財や車椅子を搭載すれば、ガレージ部30内に配備した立体駐車装置40をエレベータとして有効に活用できる。
換言すれば、大型家財や車椅子を建物の外部空間を経由せずに、ガレージ部30を通じて地上階と二階の間で大型家財や車椅子を安全確実に搬出入できる。
さらに、立体駐車装置40をエレベータとして兼用することで重機類や専用エレベータが不要となって設備コストの問題や居住空間が狭くなるといった問題も解消できる。
<4.4>その他の機能。
立体駐車装置40のパレット42に何も搭載しない状態でリフト床31の高さまでリフトアップすると、リフト床31の開口33が閉鎖されて上階空間Sが地上階空間Sから完全に分離した独立した部屋となる。
この上階空間Sを住居部20と同様に臨時の居住空間として多目的に使用できる。
なお、必要に応じて地上階空間Sと上階空間S内には、使途に応じた照明設備や窓等を追加配置しておくとよい。
以上説明したように、本考案の建物ではガレージ部20のガレージ空間が住居部20の居住空間と直接関連した特別な機能的関係を有する。
10・・・・・ビルトインガレージ付き建物
・・・・・地上階空間
・・・・・上階空間
20・・・・・住居部
21・・・・・隔壁
22・・・・・地上階扉
23・・・・・上階扉
24・・・・・上階窓
30・・・・・ガレージ部
31・・・・・ロフト床
32・・・・・開閉扉
33・・・・・開口
40・・・・・立体駐車装置
41・・・・・支持フレーム
42・・・・・パレット

Claims (4)

  1. 2階建て以上の住居部と、該住居部に隣接して一体に形成したガレージ部を具備するビルトインガレージ付き建物の構造であって、
    前記ガレージ部は、ガレージ空間を上下2層の地上階空間と上階空間に区画するロフト床と、
    前記地上階空間と前記上階空間とに跨って配置した二段式の立体駐車装置とを具備し、
    前記ロフト床の一部に立体駐車装置のパレットの寸法に合わせた開口が開設してあり、
    前記パレットを昇降させることでロフト床の開口を開閉可能に構成したことを特徴とする、
    ビルトインガレージ付き建物の構造。
  2. 住居部とガレージ部の間に共有する隔壁を有し、該隔壁に少なくとも地上階扉、上階扉、上階窓の何れかひとつを具備していることを特徴とする、請求項1に記載のビルトインガレージ付き建物の構造。
  3. 前記立体駐車装置が、ガレージ部の床面に立設した支持フレームと、水平状態を維持したまま支持フレームに配備したパレットと、パレットの昇降駆動手段とを具備することを特徴とする、請求項1に記載のビルトインガレージ付き建物の構造。
  4. 前記ガレージ部の地上階空間に面した出入口の上部に開閉扉を設置し、該開閉扉を介して地上階空間を開閉可能に構成したことを特徴とする、請求項1に記載のビルトインガレージ付き建物の構造。
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