JP3204145B2 - プラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理装置

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JP3204145B2
JP3204145B2 JP01891297A JP1891297A JP3204145B2 JP 3204145 B2 JP3204145 B2 JP 3204145B2 JP 01891297 A JP01891297 A JP 01891297A JP 1891297 A JP1891297 A JP 1891297A JP 3204145 B2 JP3204145 B2 JP 3204145B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロ波を利用して
プラズマを発生させて、半導体素子基板や液晶ディスプ
レイ(LCD)用ガラス基板などに、エッチング、アッ
シング、CVD(Chemical Vapor Deposition)などの
処理を施すプラズマ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】LSI製造プロセスでは、反応ガスに外
部からエネルギーを与えてプラズマを発生させ、このプ
ラズマを用いてエッチング、アッシング、CVD等の処
理を施すことが広く行われている。特に、プラズマを用
いたドライエッチング技術はこのLSI製造プロセスに
とって不可欠な基本技術となっている。
【0003】近年、これらのプラズマ処理に、13.5
6MHz程度の高周波を用いてプラズマを発生させる装
置以外に、マイクロ波を用いてプラズマを発生させる装
置が用いられるようになってきている。マイクロ波を用
いる方が13.56MHz前後の高周波を用いるのに比
べて、高密度のプラズマを発生させることが容易なため
である。
【0004】しかし、一般にマイクロ波を用いたプラズ
マ処理装置では、広い領域に均一にプラズマを発生させ
ることが難しいという問題がある。そこで、この問題を
解決すべく、本出願人は誘電体層を用いたプラズマ処理
装置を提案している(特開昭62−5600号公報)。
【0005】図15は、従来の誘電体層を用いたプラズ
マ処理装置を示す模式的断面図である。
【0006】反応容器11(反応室12)の内部には試
料台15が配設されており、反応容器11の上部にはマ
イクロ波導入窓14が試料台15と対面するように設け
られ、反応室12は気密に封止されている。そして、マ
イクロ波導入窓14に対向して中空部31を挟んで誘電
体層32が設けられている。マイクロ波導入窓14とし
ては、石英ガラス(SiO2)やアルミナ(Al23
の平板が用いられる。
【0007】マイクロ波は、マイクロ波発振器35にお
いて発振され、導波管34を介して誘電体層32に導入
される。誘電体層32を伝播するマイクロ波により誘電
体層32の下方に電界が形成され、この電界がマイクロ
波導入窓14を透過して、反応室12に導入され、この
電界によりガス導入管25から導入されるガスが励起さ
れてプラズマが生成される。このプラズマによって、試
料Sの表面にエッチングなどのプラズマ処理が施され
る。
【0008】この装置は、マイクロ波導入窓14および
誘電体層32の面積を大きくすることにより、広い平面
領域に均一にプラズマを発生させることができるという
利点を備えている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
誘電体層を用いたプラズマ処理装置においては、プラズ
マ処理速度の試料面内の均一性を確保するため、試料に
比べて広い領域でプラズマを発生させる構成としてい
る。そのため、プラズマ密度が全体的に低下し、試料の
プラズマ処理速度が低下するという問題や、微細なホー
ルパターンのエッチングにおいては、ホール底部まで垂
直にエッチングされない(パターンの抜け性悪化)の問
題があった。
【0010】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであり、試料に照射される領域のプラズマ密
度を高めることにより、試料のプラズマ処理速度を向上
させ、また微細なホールパターンのエッチングにおいて
はパターンの抜け性を向上させることが可能なプラズマ
処理装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のプラズマ処理装
置は、マイクロ波導波路用として装置の上方側面に沿っ
て配置された誘電体層、誘電体層に対向して略平行に設
けられているマイクロ波導入窓、およびこのマイクロ波
導入窓に対面するように内部に試料台が配置され、内部
でプラズマを生成する反応容器を備えるプラズマ処理装
置であって、マイクロ波導入窓の試料台と対面する領域
の厚みがその外側に比べて薄いことを特徴としている。
【0012】なお、ここで言う「試料台と対面する領
域」は、「試料台上の試料載置面と対面する領域」を意
味している。
【0013】誘電体層を用いた上記構成の装置では、誘
電体層にマイクロ波を導入し伝播させ、この誘電体層か
ら洩れてくるマイクロ波をマイクロ波導入窓を介して反
応容器内に導入している。すなわち、反応容器内のマイ
クロ波の強度は、誘電体層からの距離とマイクロ波導入
窓の厚みに依存する。
【0014】そこで、本発明者らは、マイクロ波導入窓
の厚みに着目し試験を行った結果、マイクロ波導入窓の
厚みを部分的に薄くすることにより、その薄い領域の下
ではプラズマが強く発生することを確認し、本発明を完
成させた。
【0015】すなわち、本発明のプラズマ処理装置で
は、試料台上の試料と直接対面する領域のマイクロ波導
入窓の厚みをその外側に比べて薄くしている。そのた
め、試料台上の試料に照射されるこの領域のプラズマを
それ以外の領域に照射される領域のプラズマに比べて強
く発生させ、試料の処理に効率的なプラズマ密度分布と
することができる。その結果、試料のプラズマ処理速度
を向上させ、また微細なホールパターンのエッチングに
おいてはパターンの抜け性を向上させることができる。
【0016】また、本発明のプラズマ処理装置は、試料
と対面する部分を中心としてマイクロ波導入窓の厚みを
位置により異ならせることによって、プラズマ密度分布
を変化させるものである。したがって、このマイクロ波
導入窓の厚みの位置による分布を適切に選択することに
より、均一なプラズマ処理を試料に施すのみならず、逆
に必要に応じて試料の中央部のプラズマ処理速度を高め
たりすることもできる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。
【0018】(実施の形態−1) (装置の全体構成)図1は、本発明のプラズマ処理装置
の第1の形態の模式的縦断面図である。図中11は、中
空直方体形状の反応容器であり、アルミニウムやステン
レスなどの金属で形成されている。
【0019】反応容器11の内部には反応室12が設け
られている。反応容器11の上部には、試料Sと対面す
る部分に凹部14aが形成されているマイクロ波導入窓
14が、Oリング20を介して設けられており、反応室
12は気密に封止されている。
【0020】反応室12には、試料台15がマイクロ波
導入窓14と対面する位置に配設され、試料Sはこの試
料台15上に載置される。試料台15は、試料Sを保持
するための静電チャックなどの機構(図示せず)や試料
Sを所定温度に保持するための恒温媒体循環機構(図示
せず)などを備えている。試料台15は、基台16上に
固定され、反応容器11とは絶縁部材18により絶縁さ
れており、また試料台15の周囲はプラズマシールド部
材17で覆われている。
【0021】反応容器11には、反応室12内にガスを
導入するためのガス導入孔25および排気装置(図示せ
ず)に接続される排気口26が設けられている。反応容
器11の周囲壁はヒータ(図示せず)によって所定の温
度に加熱できるようになっている。
【0022】反応容器11の上方には、上部をアルミニ
ウムなどの金属板33で覆われた誘電体層32が、マイ
クロ波導入窓14と対向するようにして配設されてい
る。誘電体層32には導波管34を介してマイクロ波発
振器35が連結されている。誘電体層32は、例えばフ
ッ素樹脂やポリエチレンやポリスチレンなどの誘電損失
の小さい材料で構成される。マイクロ波の周波数として
は、例えば2.45GHzが用いられる。
【0023】(マイクロ波導入窓)マイクロ波導入窓1
4は、耐熱性とマイクロ波透過性を有し、かつ誘電損失
が小さい石英ガラス(SiO2 )やアルミナ(Al
23)などの誘電体で形成すれば良い。
【0024】マイクロ波導入窓14の試料Sと対面する
部分の厚みをその外側部分に比べて薄くするには、例え
ばマイクロ波導入窓14の試料Sと対面する部分を削る
などして凹部を形成すれば良い。凹部は、反応室12側
に設ける方が効果があるが、誘電体層32と対面する側
に設けても良い。
【0025】凹部の形状は、平面的には円形や矩形など
どのような形状でも良く、試料の形状やプラズマ処理速
度の試料面内均一性を考慮して決めれば良い。例えば、
シリコンウエハを処理するような場合、多くの場合、円
形とすることが好ましい。
【0026】凹部の径は、均一なプラズマ処理を目的と
する場合や、試料の中央部のプラズマ処理速度を高める
ことを目的とする場合など、その目的に応じて決めれば
良い。均一性を改善するには、通常、試料の径に対して
1.0〜1.2倍程度とすることが好ましい。また、試
料の中央部のプラズマ処理速度を特に高めたい場合に
は、通常、試料の径に対して0.9倍程度以下とするこ
とが好ましい。
【0027】凹部の深さは、目的とするプラズマ処理の
プラズマ処理速度およびその均一性を考慮して決めれば
良い。例えばプラズマ処理速度の向上を目的とする場
合、通常、マイクロ波導入窓の厚みが30mmの場合、
凹部の深さは4mm以上とすることが好ましく、マイク
ロ波導入窓の厚みが20mmの場合、凹部の深さは2m
m以上とすることが好ましい。すなわち、凹部の深さ
は、マイクロ波導入窓の厚みに対して、0.1倍程度以
上とすることが好ましい。ただし、いずれの厚みのマイ
クロ波導入窓も、残りの厚みが10mm以下となると、
強度上の問題が生じるため、これ以上の厚みが残るよう
に凹部の深さを決めることが好ましい。
【0028】図2は、マイクロ波導入窓の1例を示す模
式図であり、(a)は断面図、(b)は底面図である。
この例のマイクロ波導入窓14は、試料Sと対面する中
央部に円形の凹部14a(直径DA、深さHA)が設けら
れている。
【0029】図3は、マイクロ波導入窓の別の例を示す
模式的断面図である。マイクロ波導入窓14は、この図
に示す窓本体14dと環状部14eのように複数の部材
から構成しても良い。
【0030】図4は、マイクロ波導入窓のさらに別の例
を示す模式的断面図である。マイクロ波導入窓の凹部1
4aは、図4(a)に示すように階段状としても良い
し、また図4(b)に示すようにテーパ状としても良
い。
【0031】また、マイクロ波導入窓の凹部14aは、
弧状としても良い。
【0032】図5は、誘電体層と対面する側に凹部を形
成したマイクロ波導入窓の例を示す模式的断面図であ
る。前述したように、凹部は、反応室12側に設ける方
が効果があるが、誘電体層と対面する側に設けても良
い。
【0033】(プラズマ処理方法)このように構成され
たプラズマ処理装置を用いて、試料Sの表面にエッチン
グなどのプラズマ処理を施す場合について、図1に基づ
き説明する。
【0034】反応室12を排気口26から排気し、そ
の後ガス導入孔25から反応室12にガスを供給する。
【0035】マイクロ波発振器35からマイクロ波を
発振させ、導波管34を介して誘電体層32にマイクロ
波を導入する。誘電体層32から洩れてくるマイクロ波
がマイクロ波導入窓14を透過して、反応室12にプラ
ズマを発生させ、試料Sにエッチングを施す。
【0036】このとき、マイクロ波導入窓の試料Sの真
上の部分には凹部14aが設けられ、他の部分に比べて
薄く、マイクロ波の電界強度が強いので、この領域のプ
ラズマ密度が高められ、試料Sのプラズマ処理速度を高
めることができる。
【0037】また、マイクロ波導入窓の凹部14aの形
状を変える(マイクロ波導入窓14の厚みの位置による
分布を変える)ことにより、プラズマ密度分布を変化さ
せることができるので、より均一なプラズマ処理を試料
に施したり、逆に必要に応じて試料Sの中央部のプラズ
マ処理速度を高めたりすることもできる。
【0038】(実施の形態−2) (装置の全体構成)図6は、本発明のプラズマ処理装置
の第2の形態の模式的縦断面図である。
【0039】この装置は、試料Sに高周波を印加しなが
らプラズマ処理を施すものであり、図1の装置構成に加
え、試料台15に接続される高周波電源28および対向
電極21が設けられている。対向電極21は、マイクロ
波導入窓14の周縁部に、反応容器11の周囲壁から張
り出すような形状で設けられており、高周波が印加され
る試料台15に対する接地電極の役割を果たす。対向電
極21をこのような形状とすることにより、試料Sに安
定したバイアス電位を発生させることができる。この対
向電極21は、表面がアルマイト処理されたアルミニウ
ムなどで作製される。高周波電源28の周波数として
は、400kHzや13.56MHzなどが用いられ
る。
【0040】この装置では、さらにマイクロ波透過領域
制限板23がマイクロ波導入窓14の上に設けられてい
る。マイクロ波透過領域制限板23はアルミニウムなど
の金属板の中央部に孔23aを設けたものであり、マイ
クロ波が反応室12に導入される領域をの限定し、プラ
ズマを所定領域に発生させるものである。
【0041】(マイクロ波導入窓部分)図7は、マイク
ロ波導入窓部分の1例を示す模式的断面図である。
【0042】この例のマイクロ波導入窓14は、環状の
凸部14b(内径DA1、外径DA2)を備えることによ
り、円形の凹部14a(直径DA1、深さHA1)形成する
のみならず、対向電極の先端21aをプラズマから保護
している。
【0043】マイクロ波導入窓14をこのような形状と
することにより、試料S上の領域のプラズマ密度を高め
るだけでなく、対向電極の先端21aの表面がスパッタ
されることを防止してパーティクルの発生数を低減させ
ることもできる。
【0044】図8は、マイクロ波導入窓部分の別の例を
示す模式的断面図である。
【0045】マイクロ波導入窓14を、この図に示すよ
うな形状として、対向電極の先端21aをプラズマから
保護しても良い。
【0046】図9は、マイクロ波導入窓部分のさらに別
の例を示す模式的断面図である。
【0047】パーティクルの発生が特に問題にならない
場合は、この図に示すように、対向電極の先端21aを
プラズマから保護する部分をもたないマイクロ波導入窓
14としても良い。
【0048】(プラズマ処理方法)このように構成され
たプラズマ処理装置を用いて、試料Sの表面にエッチン
グなどのプラズマ処理を施す場合について、図6に基づ
き説明する。
【0049】反応室12を排気口26から排気し、そ
の後ガス導入孔25から反応室12にガスを供給する。
【0050】マイクロ波発振器35からマイクロ波を
発振させ、導波管34を介して誘電体層32にマイクロ
波を導入する。誘電体層32から洩れてくるマイクロ波
がマイクロ波導入窓14を透過して、反応室12にプラ
ズマを発生させる。
【0051】プラズマ発生とほぼ同時に高周波電源2
8を用いて試料台15に高周波を印加し、試料S表面に
バイアス電圧を発生させる。このバイアス電圧によって
プラズマ中のイオンのエネルギーを制御しつつ、試料S
の表面にイオンを照射させて、試料Sにエッチングなど
のプラズマ処理を施す。
【0052】このとき、マイクロ波導入窓の試料Sの真
上の部分には凹部が設けられて、他の部分に比べて薄
く、マイクロ波の電界強度が強くなる。そのため、この
領域のプラズマ密度が高められ、試料Sのプラズマ処理
速度を向上させ、また微細なホールパターンのエッチン
グにおいてはパターンの抜け性を向上させることができ
る。
【0053】また、マイクロ波導入窓の凹部の形状を適
切なものにすることにより、プラズマ処理速度の均一性
を高めることができる。
【0054】また、マイクロ波導入窓の形状を対向電極
の表面を保護する形状とすれば、さらに対向電極の先端
がスパッタされることを防止し、パーティクルの発生数
を低減させることもできる。
【0055】なお、この例のプラズマ処理装置は、例え
ばシリコン酸化膜(SiO2 )のホールパターンのエッ
チング工程のようにイオンの制御が特に重要な処理に好
適である。
【0056】
【実施例】本発明の実施例について説明する。本実施例
で用いたプラズマ処理装置は、図6および図7に示した
ものである。マイクロ波導入窓は石英で作製し、表1に
示す7種類の形状のものを用いた。また、マイクロ波の
周波数は2.45GHz、高周波の周波数は400kH
zとした。
【0057】
【表1】
【0058】(試験1)凹部の深さHA1が異なるマイク
ロ波導入窓を用いてシリコン酸化膜のエッチングレート
を測定した。表1の窓A(HA1=12mm)、窓B(HA1
=2mm)および窓G(HA1=0mm)の3種類のマイクロ
波導入窓について、シリコン酸化膜が1μm成膜された
6インチシリコンウエハを試料としてエッチングを行っ
た。エッチング条件は次の通りである。用いたガス:C
HF3 、マイクロ波電力:1300W、高周波電力:6
00W。
【0059】図10は、それぞれの窓に対するエッチン
グレートの測定結果を示す図である。
【0060】凹部深さHA1を大きくすることにより、エ
ッチングレートを増加させることできることを確認し
た。
【0061】(試験2)凹部の設けたマイクロ波導入窓
と凹部を設けないマイクロ波導入窓を用いて、シリコン
酸化膜に対して0.4μmホールパターンのエッチング
を施し、そのエッチング断面形状を観察し、パターン抜
け性を評価した。用いたマイクロ波導入窓は、表1の窓
B(凹部あり)および窓G(凹部なし)である。用いた
試料は、6インチシリコンウエハ上に、シリコン酸化膜
が1.5μm成膜され、さらにその上0.4μmホール
のレジストパターンが形成されたものである。所定の積
算プラズマ放電時間の時点毎に、試料をエッチングし、
エッチングされた試料について、走査型電子顕微鏡(S
EM)を用いて、エッチング断面形状の観察した。エッ
チング条件は次の通りである。用いたガス:CHF3
よびCO、マイクロ波電力:1300W、高周波電力:
600W。
【0062】図11は、窓B(本発明例)に対するエッ
チング断面形状の観察写真の模式図であり、(a)はプ
ラズマ放電20分後、(b)はプラズマ放電570分
後、(c)はプラズマ放電970分後にエッチングした
ものである。また、中心はウエハの中心位置を、周縁は
ウエハの端から10mmの位置でのものである。
【0063】図12は、窓G(比較例)に対するエッチ
ング断面形状の観察写真の模式図であり、図11と同じ
く、(a)はプラズマ放電20分後、(b)はプラズマ
放電570分後、(c)はプラズマ放電970分後にエ
ッチングしたものである。また、図11と同じく、中心
はウエハの中心位置を、周縁はウエハの端から10mm
の位置でのものである。
【0064】図11からわかるように、本発明例では、
プラズマ放電時間が長くなっても、垂直形状のホールを
形成することができ、パターン抜け性は良好であった。
これに対して、図12からわかるように、比較例では、
プラズマ放電時間が短いとき(図12(a))は垂直形
状のホールを形成することができたが、プラズマ放電時
間が長くなるにつれて(図12(b)、図12
(c))、ホールの形状は先細りとなり、パターン抜け
性が悪化していた。
【0065】すなわち、凹部を設けることにより、エッ
チング時のパターン抜け性を向上できることを確認し
た。
【0066】(試験3)凹部の直径DA1が異なるマイク
ロ波導入窓を用いて、シリコン酸化膜をエッチングし、
エッチングレートのウエハ面内均一性(エッチングレー
ト均一性)を測定した。表1の窓A、窓C、窓D、窓E
および窓Fの5種類のマイクロ波導入窓について試験を
行った。試料およびエッチング条件は試験1のものと同
じである。
【0067】図13は、マイクロ波導入窓の凹部直径D
A1に対するエッチングレート均一性の測定結果を示す図
である。なお、図中の点線は、凹部を設けていない窓F
(比較例)の結果である。
【0068】凹部直径DA1を150mm〜180mmの
範囲とすることにより、凹部を設けない窓F(比較例)
に比べて、エッチングレートの均一性が改善されること
を確認した。
【0069】(試験4)対向電極の先端が保護されてい
る窓Aと対向電極の先端が保護されていない窓G(比較
例)を用いて、プラズマを発生させて、パーティクル数
の時間変化を測定し。パーティクル数は、6インチウエ
ハ上の0.2μm以上のものをカウントすることにし
た。プラズマ発生条件は、次の通りである。用いたガ
ス:CHF3およびCO 、マイクロ波電力:1300
W、高周波電力:600W。
【0070】図14は、パーティクル数のプラズマ放電
時間に対する変化を示す図である。
【0071】窓A(本発明例)では、ウエハ上のパーテ
ィクル数が50個未満で安定していた。一方、窓G(比
較例)では、所定の時間を経過すると、ウエハ上のパー
ティクル数が百個を超えていた。
【0072】すなわち、対向電極の先端保護部を設ける
ことにより、パーティクル数の増加を抑制できることを
確認した。
【0073】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のプラズマ
処理装置は、特定領域のプラズマ密度を高めることによ
り、試料のプラズマ処理速度を向上させ、また微細なホ
ールパターンのエッチングにおいてはパターンの抜け性
を向上させることができる。また、マイクロ波導入窓に
設ける凹部の形状を最適化することによりプラズマ処理
速度の均一性を向上させることができる。
【0074】さらに、マイクロ波導入窓の近傍に電極な
どが設ける必要がある場合には、それを保護する形状と
することができ、パーティクル数を低減させることもで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラズマ処理装置の第1の形態の模式
的縦断面図である。
【図2】本発明のプラズマ処理装置のマイクロ波導入窓
の1例を示す模式図であり、(a)は断面図、(b)は
底面図である。
【図3】本発明のプラズマ処理装置のマイクロ波導入窓
の別の例を示す模式的断面図である。
【図4】本発明のプラズマ処理装置のマイクロ波導入窓
のさらに別の例を示す模式的断面図である。
【図5】本発明のプラズマ処理装置のマイクロ波導入窓
のさらに別の例を示す模式的断面図である。
【図6】本発明のプラズマ処理装置の第2の形態の模式
的縦断面図である。
【図7】本発明のプラズマ処理装置のマイクロ波導入窓
部分の1例を示す模式的断面図である。
【図8】本発明のプラズマ処理装置のマイクロ波導入窓
部分の別の例を示す模式的断面図である。
【図9】本発明のプラズマ処理装置のマイクロ波導入窓
部分のさらに別の例を示す模式的断面図である。
【図10】凹部深さの異なるマイクロ波導入窓に対する
エッチングレートの測定結果を示す図である。
【図11】窓B(本発明例)に対するエッチング断面形
状の観察写真の模式図であり、(a)はプラズマ放電2
0分後、(b)はプラズマ放電570分後、(c)はプ
ラズマ放電970分後にエッチングしたものである。
【図12】窓G(比較例)に対するエッチング断面形状
の観察写真の模式図であり、(a)はプラズマ放電20
分後、(b)はプラズマ放電570分後、(c)はプラ
ズマ放電970分後にエッチングしたものである。
【図13】マイクロ波導入窓の凹部直径DA1に対するエ
ッチングレート均一性の測定結果を示す図である。
【図14】パーティクル数のプラズマ放電時間に対する
変化を示す図である。
【図15】従来の誘電体層を用いたプラズマ処理装置を
示す模式的断面図である。
【符号の説明】
11 反応容器 12 反応室 14 マイクロ波導入窓 14a 凹部 14b 凸部(対向電極先端保護部) 14c 凸部(対向電極先端保護部) 14d 窓本体 14e 環状部 15 試料台 16 基台 17 プラズマシールド部材 18 絶縁部材 19 Oリング 20 Oリング 21 対向電極 21a 対向電極の先端 23 マイクロ波透過領域制限板 23a 孔 25 ガス導入孔 26 排気口 31 中空部 32 誘電体層 33 金属板 34 導波管 35 マイクロ波発振器 41 レジスト 42 シリコン酸化膜 43 シリコン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−106994(JP,A) 特開 平8−236296(JP,A) 特開 平9−232099(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/3065 C23C 16/511 H01L 21/205

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マイクロ波導波路用として装置の上方側面
    に沿って配置された誘電体層、誘電体層に対向して略平
    行に設けられているマイクロ波導入窓、およびこのマイ
    クロ波導入窓に対面するように内部に試料台が配置さ
    、内部でプラズマを生成する反応容器を備えるプラズ
    マ処理装置であって、マイクロ波導入窓の試料台と対面
    する領域の厚みがその外側に比べて薄いことを特徴とす
    るプラズマ処理装置。
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