JP3204864B2 - 合わせガラス用中間膜 - Google Patents

合わせガラス用中間膜

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JP3204864B2 JP00242395A JP242395A JP3204864B2 JP 3204864 B2 JP3204864 B2 JP 3204864B2 JP 00242395 A JP00242395 A JP 00242395A JP 242395 A JP242395 A JP 242395A JP 3204864 B2 JP3204864 B2 JP 3204864B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合わせガラス用中間膜
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、合わせガラスは、自動車用安
全ガラス、公共施設や運動施設等のグレージング材、間
仕切り、防犯用ドアー等に広く用いられており、その構
造は、複数枚の無機ガラス、又はその一部を有機ガラス
即ち透明な合成樹脂板に置き換え、中間膜を介して合わ
せ加工したものである。
【0003】上記中間膜としては、可塑剤により可塑化
されたポリビニルブチラール樹脂が、ガラスとの優れた
接着性、強靱な引張強度、高い透明性等を兼ね備えてい
るため、最も一般的に用いられている。しかしながら、
上記ポリビニルブチラール樹脂よりなる中間膜は、ロー
ル巻き状態で保管される場合には、自着性が強いため低
温で保管するか、中間膜間に離型紙を介在させるなど、
ブロッキング防止のため何らかの対策をとる必要があっ
た。
【0004】また、実際に合わせガラスを製造する場合
は、ガラスと合わせ加工する前に中間膜の調湿工程を必
要とし、しかも合わせ加工はオートクレーブによる高温
高圧下で行う必要があるため、合わせ加工の作業を煩雑
なものにしている。また、合成樹脂透明板を合わせ加工
する場合には、可塑剤が中間膜と合成樹脂板との界面に
ブリードアウトし、接着性を低下させると共に、合成樹
脂板を侵食し、白化させるという欠点があった。
【0005】上記欠点の解決策として、エチレン−酢酸
ビニル共重合体(以下「EVA共重合体」という)の部
分ケン化物を無水フタル酸によって部分エステル化した
熱可塑性樹脂からなる合わせガラス用中間膜(特公昭4
7−2103号公報)や、EVA共重合体に有機過酸化
物を配合した熱硬化性樹脂からなる合わせガラス用中間
膜(特公平2−53381号公報)が開示されている。
【0006】しかしながら、EVA共重合体の部分エス
テル化物からなる中間膜は、ガラスとの接着性が悪く、
耐熱性や耐湿性が劣るという欠点があった。また、EV
A共重合体の有機過酸化物配合物からなる中間膜は、熱
変成時に結晶性が低下するため透明性が向上し、且つ常
温保管が可能で合わせ加工前の調湿が不要であり、さら
にオートクレーブなしに合わせ加工ができるという利点
があった。しかし、有機過酸化物の分解により生じたラ
ジカルを熱硬化反応に利用するので、140〜150℃
の加工温度を必要とし、着色した装飾合わせガラスに用
いる場合には耐熱染料が必要となり、加工作業性の悪
化、コストアップを招くという欠点があった。また、合
成樹脂板との合わせ加工の場合には、高温で合成樹脂板
が熱変形を起こすという問題点もあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたものであり、その目的は、透明性、耐
湿性、耐候性、耐衝撃性、接着性など合わせガラスに必
要な基本特性を損なうことなく、常温で保管が可能であ
り、製造工程では調湿及びオートクレーブを必要とせず
に、比較的低温で合わせ加工が可能な合わせガラス用中
間膜を提供することある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の合わせガラス用
中間膜は、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重
合体、有機過酸化物(a)、(メタ)アクリル酸エステ
ル(b)、多価アルコール及びその誘導体とベンズアル
デヒド又はその誘導体を反応させて得られる縮合反応生
成物(c)、シランカップリング剤(d)よりなる樹脂
組成物から形成される。
【0009】上記エチレン−(メタ)アクリル酸エステ
ル共重合体(以下EA共重合体という)は、その(メ
タ)アクリル酸エステルの含有量によって透明性と力学
特性が異なり、(メタ)アクリル酸エステルの含有量
は、少なくなると引張強度は良好であるが透明性が低下
し、多くなると透明性は良好であるが引張強度が低下す
るので、(メタ)アクリル酸エステル含有量は10〜4
5重量%が好ましい。
【0010】上記EA共重合体は、高圧法、乳化法等公
知の製造方法によって製造可能であり、その平均重量分
子量は5,000〜500,000が好ましく、より好
ましくは3,000〜300,000である。
【0011】また、上記EA共重合体のメルトインデッ
クス(ASTM D1238に準拠して測定された値)
は、0.5〜500(g/10min)のものが好まし
く、より好ましくは1〜200(g/10min)であ
る。
【0012】上記有機過酸化物(a)としては、配合時
の安定性や架橋反応性を考慮すると、30分半減期が9
0℃〜130℃のものが好ましく、このような有機過酸
化物としては、例えば、2,5−ジメチルヘキサン−
2,5−ジハイドロパーオキサイド、2,5−ジメチル
ヘキサン−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサ
ン−3−ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−ブチルク
ミルパーオキサイド、2,5−ジメチルヘキサン−2,
5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチル
パーオキシイソブチレート、1,1−ビス(t−ブチル
パーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサ
ン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキ
サン、t−ブチルパーオキシ(2−エチルヘキサノエー
ト)、m−トルオイルパーオキシド等が挙げられ、これ
らは単独で使用されても二種以上が併用されてもよい。
【0013】上記樹脂組成物において、有機過酸化物
(a)の使用量は、少なくなると透明性の改善が難し
く、多くなると共重合体との相溶性が悪くなるので、E
A共重合体100重量部に対して0.01〜5重量部で
ある。
【0014】上記(メタ)アクリル酸エステル(b)
は、(メタ)アクリル酸と炭素数3〜35の多価アルコ
ールとの反応生成物であって、分子内に2個以上の(メ
タ)アクリロイル基を有するものである。このような
(メタ)アクリル酸エステル(b)としては、例えば、
1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,10−
デカンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコー
ルジアクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレ
ート、トリチレングリコールジメタクリレート、1,3
−ブチレングリコールジメタクリレート、1,6−ヘキ
サンジオールジメタクリレート、トリメチロールプロパ
ントリメタクリレート、トリメチロールプロパントリア
クリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレー
ト等が挙げられ、これらは単独で使用されても二種以上
が併用されてもよい。
【0015】上記樹脂組成物において、(メタ)アクリ
ル酸エステル(b)の使用量は、少なくなると透明性の
向上効果が不十分であり、多くなると樹脂との相溶性が
悪くなって透明性が低下するので、EA共重合体100
重量部に対して0.03〜5重量部である。
【0016】上記縮合反応生成物(c)は、5価以上の
多価アルコール又はその誘導体にベンズアルデヒド又は
その誘導体を縮合反応させて得られるものであって、多
価アルコール又はその誘導体に対するベンズアルデヒド
及びその誘導体の量は、少なくなるとモノアセタール化
物が大量に生成し、多くなるとヘミアセタール化物が大
量に生成し、これらの副生成物が中間膜とした時に透明
性の向上を阻害するので、多価アルコールの水酸基に対
して1.8〜2.8倍当量に限定される。
【0017】上記5価以上の多価アルコール又はその誘
導体にベンズアルデヒド又はその誘導体を縮合反応させ
て得られる縮合反応生成物は、公知の技術、例えば、特
公昭40−15489号公報、特公昭47−7460号
公報等に記載された方法によって製造可能である。
【0018】上記の製造方法では、不活性ガスの存在下
で冷却管と攪拌機の取り付けられた反応器に、5価以上
の多価アルコール又はその誘導体を入れ、次いで、1.
8〜2.8倍当量のベンズアルデヒド又はその誘導体を
投入し、縮合酸触媒として硫酸を添加し加熱反応させる
こにより、縮合反応生成物(c)を合成することができ
る。
【0019】上記5価以上の多価アルコール又はその誘
導体としては、例えば、D,L-ソルビトール(D,L-グルシ
トール)、キシリトール、D,L-マンニトール、ズルシト
ール、L-ソルボース、D-アラビニトール、リビトール、
D-フルクトース等が挙げられ、これらは単独で使用され
ても二種以上が併用されてもよい。特に、多価アルコー
ル又はその誘導体として、D,L-ソルビトール、キシリト
ール、D,L-マンニトール、ズルシトールを使用すると、
得られる中間膜の透明性が著しく向上する。
【0020】上記ベンズアルデヒド又はその誘導体とし
ては、例えば、ベンズアルデヒドのベンゼン環水素の塩
素原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基置換体
が挙げられ、これらは単独で使用されても二種以上が併
用されてもよい。
【0021】上記縮合酸触媒としては、例えば、硫酸、
p−トルエンスルホン酸、リン酸、塩酸、塩化亜鉛等が
挙げられる。
【0022】上記縮合反応生成物(c)としては、例え
ば、ジベンジリデンソルビトール、ビス(メチルベンジ
リデン)ソルビトール、ビス(エチルベンジリデン)ソ
ルビトール、ビス(プロピルベンジリデン)ソルビトー
ル、ビス(ブチルベンジリデン)ソルビトール、ビス
(ペンチルベンジリデン)ソルビトール、ビス(ヘキシ
ルベンジリデン)ソルビトール、ビス(クロルベンジリ
デン)ソルビトール、ジベンジリデンキシリトール、ジ
ベンジリデンマンニトール等が挙げられ、これらは単独
で使用されても二種以上が併用されてもよい。
【0023】上記樹脂組成物において、縮合反応生成物
(c)の量は、少なくなると得られる中間膜の透明性が
十分に向上せず、多くなると樹脂組成物の流動性が低下
すると共に、中間膜の引張強度が低下するので、EA共
重合体100重量部に対して0.01〜4重量部に制限
され、好ましくは0.05〜1重量部である。
【0024】上記樹脂組成物には、さらに、トリベンジ
リデンソルビトール、リン酸ビス(4−t−ブチルフェ
ニル)ナトリウム、ヒドロキシ−ジ(t−ブチル安息香
酸)アルミニウム等の核剤を添加することにより、透明
性がより一層改善される。
【0025】上記シランカップリング剤(d)として
は、アミノ基、グリシジル基及びメルカプト基からなる
群より選ばれる1種以上の官能基を有するものであり、
例えば、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−
クロロプロピルトリエトキシシラン、3−メタクリロキ
シプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプ
ロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)
−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−
(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキ
シシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロ
ピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルジメチル
エトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジエトキシ
シラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−
アミノプロピルトリエトキシシラン、2−(3,4−エ
ポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3
−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、エチルト
リメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、プロピ
ルトリメトキシシラン、プロピルトリエトキシシラン、
ドデシルトリエトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシ
ラン、イソブチルジエトキシシラン、3−メルカプトプ
ロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルメ
チルジメトキシシラン、メチルフェニルジエトキシシラ
ン、メチルフェニルジメトキシシラン等が挙げられ、こ
れらは単独で使用されても二種以上が併用されてもよ
い。
【0026】上記樹脂組成物において、シランカップリ
ング剤の量は、少なくなると得られる中間膜の接着性の
向上効果が認められず、多くなると透明性が低下するの
で、EA共重合体100重量部に対して0.01〜4重
量部に制限される。
【0027】上記樹脂組成物には、樹脂の劣化を防止す
る目的で、必要に応じて、安定剤、酸化防止剤、紫外線
吸収剤等が添加されてもよい。
【0028】上記安定剤としては、例えば、ステアリン
酸カルシウム石鹸、ジアルカノール脂肪族第三級アミン
等が挙げられ、上記酸化防止剤としては、t−ブチルヒ
ドロキシトルエン(BHT)、テトラキス〔メチレン−
3−(3' ,5'-t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート〕メタン(チバガイギー社製「イル
ガノックス1010」)等が挙げられる。
【0029】上記紫外線吸収剤としては、2−(2'-ヒ
ドロキシ−5'-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール
(チバガイギー社製「チヌビンP」)、2−(2'-ヒド
ロキシ−3',5'-ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリ
アゾール(チバガイギー社製「チヌビン320」)、2
−(2'-ヒドロキシ−3'-t−ブチル−5'-メチルフェ
ニル)−5−クロロベンゾトリアゾール(チバガイギー
社製「チヌビン326」)等のベンゾトリアゾール系;
アデカアーガス社製「LA−57」等のヒンダードアミ
ン系;シプロ化成社製「シーソーブ101」、「シーソ
ーブ102」、「シーソーブ103」、「シーソーブ1
04」等のベンゾフェノン系のものが挙げられる。
【0030】上記樹脂組成物を調製するに際し、EA共
重合体とシランカップリング剤を均一に混合する必要が
ある。混合方法としては、EA共重合体及びその他の成
分をロールミル等の混合機を用いて溶融混練する方法;
EA共重合体とその他の成分をそのまま混練するドライ
ブレンド法;EA共重合体以外の成分を高濃度に含有す
るマスターバッチペレットをEA共重合体で希釈して所
定の濃度とする高濃度マスターバッチ等が挙げられる。
また、上記樹脂組成物から、合わせガラス用中間膜を製
膜する方法としては、例えば、押出法、プレス法、カレ
ンダー法等でシート化する方法が挙げられる。
【0031】上記合わせガラス用中間膜から合わせガラ
スを製造する方法としては、通常に行われている合わせ
ガラスの製造方法が採用可能であり、例えば、シート状
中間膜を、その両側から厚さ3mmのガラス板又は合成
樹脂板等の透明剛性板間に挟み込み、この未圧着状態の
サンドイッチ構造体をゴムバックへ入れ、0〜20To
rrの真空度で一定時間脱気した後、脱気状態のまま8
0℃以上のオーブンに入れ、この温度で一定時間保持す
る方法、又は上記サンドイッチ構造体を100℃以上に
加熱した加圧ゴムロールに一定時間通過させた後、オー
ブン中で加熱保持する方法等が挙げられる。
【0032】本発明の合わせガラス用中間膜を使用して
得られる合わせガラスの層構成としては、ガラス/中間
膜/ガラスが基本であるが、これ以外に下記の層構成が
挙げられる。 ・ガラス/中間膜/ポリエステルフィルム/中間膜/ガ
ラス ・ガラス/中間膜/金属板/中間膜/ガラス/中間膜/
ポリウレタンフィルム ・ガラス/中間膜/紙/中間膜/ガラス ・ポリカーボネート板/中間膜/ポリエステルフィルム
/中間膜/ポリカーボネート板 ・アクリル樹脂板/中間膜/金属板/中間膜/アクリル
樹脂板 ・アクリル樹脂板/中間膜/紙/中間膜/アクリル樹脂
板
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 (実施例1)縮合反応生成物(イ)の合成 還流冷却管付及び攪拌機を備えた3リットルフラスコ
に、D−ソルビトール182g(1モル)、ベンズアル
デヒド212g(2モル)、トルエン800ミリリット
ル及び濃硫酸2ミリリットルを加え、80℃で3時間反
応させた後、トルエンを留去し、水酸化カリウムで中和
し熱水で洗浄した後、濾過、乾燥して、ジベンジリデン
ソルビトール347gを得た(収率97%)。
【0034】樹脂組成物の調製 表1に示した所定量の、エチレン−メタクリル酸メチル
共重合体(住友化学社製「アクリフトWH202」、ア
クリル含有量20重量%、MI=3)、有機過酸化物、
1,6−ヘキサンジオールメタクリレート(HDM
A)、上記縮合反応生成物(イ)及びシランカップリン
グ剤をラボプラストミルにより、100℃で5分間混練
して樹脂組成物を得た。合わせガラスの作製 この樹脂組成物をポリエチレンテレフタレートフィルム
間に挟み込んでプレス成形し、厚さ400μmの中間膜
用シートを作製した。次いで、室温になるまで放置しポ
リエチレンテレフタレートフィルムを剥離し、得られた
中間膜用シートを、予め洗浄した厚さ3mmの2枚のフ
ロートガラス板間に挟み込み、ゴムバッグに入れて、1
0Torrの真空度で20分間脱気した後、脱気状態の
まま表3に示した所定温度のオーブン中に入れ30分間
保持することにより、合わせガラスを作製した。
【0035】(実施例2)ガラス板に代えて、ポリカー
ボネート板(三菱ガス化学社製「ユーピロンシートNF
200U」)を使用したこと以外は、実施例1と同様に
して合わせガラスを作製した。
【0036】(実施例3)ガラス板に代えてアクリル樹
脂板(三菱レイヨン社製「アクリライトHR」)を使用
したこと以外は、実施例1と同様にして、合わせガラス
を作製した。
【0037】(実施例4)D−ソルビトールに代えてD
−マンニトール182g(1モル)を使用したこと以外
は、実施例1と同様にして反応させ縮合反応生成物
(ロ)を得た(収率75%)後、表1に示した所定量
の、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(住友化学
社製「アクリフトWH402」、アクリル含有量25重
量%、MI=20)、有機過酸化物、1,6−ヘキサン
ジオールアクリレート(HDA)、上記縮合反応生成物
(ロ)及びシランカップリング剤を配合した樹脂組成物
を使用して、表3に示した合わせ温度としたこと以外
は、実施例1と同様にして、合わせガラスを作製した。
【0038】(実施例5)D−ソルビトールに代えてD
−キシリトール152g(2モル)を使用し、実施例1
と同様に縮合反応を行い、縮合反応生成物(ハ)として
ジベンジリデンキシリトール320g(収率95%)を
得た後、表1に示した所定量の、エチレン−メタクリル
酸メチル共重合体、有機過酸化物、トリチロールプロパ
ントリメタクリレート、上記縮合反応生成物(ハ)及び
シランカップリング剤を配合した樹脂組成物を使用し
て、表3に示した合わせ温度としたこと以外は、実施例
1と同様にして、合わせガラスを作製した。
【0039】(実施例6)表1に示した所定量の、エチ
レン−メタクリル酸メチル共重合体(日本ユニカー社製
「DPDJ−9169」)、有機過酸化物、トリチロー
ルプロパントリアクリレート、上記縮合反応生成物
(イ)及びシランカップリング剤を配合した樹脂組成物
を使用して、表3に示した合わせ温度としたこと以外
は、実施例1と同様にして、合わせガラスを作製した。
【0040】(比較例1)エチレン−酢酸ビニル共重合
体(三井デュポンポリケミカル社製「EVAFLEX3
60」、酢酸ビニル含有量25重量%、MI=2)10
0重量部、トリアリルイソシアヌレート(日本化成社製
「タイク」)3重量部、1,1−ビス(t−ブチルパー
オキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン(日
本油脂社製「パーヘキサ3M」)1重量部及びγ−メタ
クリロキシプロピルトリメトキシシラン0.3重量部か
らなる樹脂組成物を、100℃に加熱したロールミルで
混練してシート状中間膜を得た。このシート状中間膜を
使用したこと以外は、実施例1と同様にして合わせガラ
スを作製した。
【0041】(比較例2)ガラス板に代えて、ポリカー
ボネート板(三菱ガス化学社製「ユーピロンシートNF
200U」)を使用して、表3に示した合わせ温度とし
たこと以外は、比較例1と同様にして、合わせガラスを
作製した。
【0042】(比較例3)表3に示した合わせ温度とし
たこと以外は、比較例1と同様にして、合わせガラスを
作製した。
【0043】(比較例4)エチレン−酢酸ビニル共重合
体(東ソー社製「ウルトラセン750」、酢酸ビニル含
有量32重量%)を水酸化ナトリウムを触媒として加水
分解し、ケン化度90モル%の部分ケン化物を得た後、
この部分ケン化物180g、無水フタル酸104g及び
ピリジン40ミリリットルを1.5リットルのキシレン
中で混合し、110℃で4時間反応を行った。得られた
反応生成物は、赤外線分析法及び化学分析法によって、
酢酸ビニル成分3.2重量%、ビニルアルコール成分
6.1重量%、フタル酸ビニル成分12.7重量%、残
量がエチレン成分から構成されていることを確認した。
樹脂組成物として、上記反応生成物を使用したこと以外
は、実施例1と同様にして、合わせガラスを作製した。
【0044】(比較例5〜8)表1に示した所定量の、
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、有機過酸化
物、1,6−ヘキサンジオールメタクリレート(HDM
A)、縮合反応生成物(1)及びシランカップリング剤
を配合した樹脂組成物を使用したこと以外は、実施例1
と同様にして、合わせガラスを作製した。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】合わせガラスの性能評価 上記実施例及び比較例で得られた合わせガラスにつき、
下記の評価を行い、その結果を表3に示した。 (1)透明性試験 東京電色社製「積分式濁度計」を使用して、温度23
℃、相対湿度50%における全光線透過率(%)及びヘ
イズ値を測定した。
【0048】(2)接着強度試験 片面をガラス板又は合成樹脂板、他面をポリエチレンテ
レフタレートを使用して作製した合わせガラスを、幅2
0mm、長さ100mmに切断して試験片とした。この
試験片を、オリエンテック社製「テンシロンUCE50
0」により、500mm/分の引張速度で90度剥離強
度を測定した。
【0049】(3)衝撃試験 JIS R3205に準拠して、温度23℃、相対湿度
50%で4時間放置した合わせガラス試験体を支持枠に
て垂直に保持し、重さ45kg、最大径75mmの加撃
体を30cmの高さから振り子式に合わせガラスの中心
に落下させ、試験体の破壊部分に直径75mmの球が自
由に通過できる開口が生じた場合を×、生じなかった場
合を○とした。
【0050】(4)冷熱試験 合わせガラスを70℃で2時間放置した後、70℃から
−20℃まで2時間かけて冷却し、−20℃で2時間放
置した後、−20℃から70℃まで2時間かけて昇温す
る工程を1サイクルとして連続して10サイクル行った
後、合わせガラスの層間剥離の有無を目視観察した。
【0051】(5)耐湿試験 合わせガラスを55℃、相対湿度98%の環境下で2週
間放置した後、層間剥離の有無を目視観察した。
【0052】(6)沸騰試験 合わせガラスを沸騰水中に2時間放置した後、層間剥離
の有無を目視観察した。
【0053】
【表3】
【0054】
【発明の効果】本発明の合わせガラス用中間膜の構成
は、上述の通りであり、エチレン−(メタ)アクリル酸
メチル共重合体、(メタ)アクリル酸エステル、特定の
縮合反応生成物及びシランカップリング剤からなる樹脂
組成物より形成されることにより、中間膜としての基本
特性である透明性や耐衝撃性を損なうことなく、製造工
程では調湿及びオートクレーブを必要とせずに合わせ加
工ができ、合わせ温度の低下が可能となるので、製造プ
ロセスを簡略化することができる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共
    重合体100重量部、(a)有機過酸化物0.01〜5
    重量部、(b)(メタ)アクリル酸と炭素数3〜35の
    多価アルコールとの反応生成物であって2個以上の(メ
    タ)アクリロイル基を有する(メタ)アクリル酸エステ
    ル0.03〜5重量部、(c)5価以上の多価アルコー
    ル及びその誘導体と該多価アルコール及びその誘導体に
    対して1.8〜2.8倍当量のベンズアルデヒド又はそ
    の誘導体を反応させて得られる縮合反応生成物0.01
    〜4重量部ならびに(d)アミノ基、グリシジル基及び
    メルカプト基からなる群より選ばれる少なくとも1種以
    上の官能基を有するシランカップリング剤0.01〜4
    重量部よりなる樹脂組成物から形成されることを特徴と
    する合わせガラス用中間膜。
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