JP3207750B2 - 掃除機用蛇腹ホースの結線構造 - Google Patents

掃除機用蛇腹ホースの結線構造

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二郎 安藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、掃除機用の蛇腹ホ
ースを製造するうえで採用可能な配線構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図13に示すように最近の掃除機50で
は、吸引パイプ51の先端部へ接続する吸引ヘッド52
に、回転ブラシ等の可動部53を有するものが多くあ
り、この種の掃除機50では、この可動部53と掃除機
本体55との間を電気的に接続する必要がある。そこ
で、掃除機本体55と吸引パイプ51との間を接続する
蛇腹ホース56として、図14及び図15に示すよう
に、複数本の導通線L,Pがホース本体57の長手方向
に沿ってコイル状に巻回され、且つこのホース本体57
の両端部に、掃除機本体55と連結するためのパイプ部
材58や、把手部59を具備して吸引パイプ51と連結
するためのパイプ部材60(図13参照)が設けられて
成る構造のものが用いられている。
【0003】図示のものは、リード線を用いた導通線L
(例えば信号線用とされる)とピアノ線を用いた導通線
P(例えば電源用とされる)とが1本づつ組み合わさ
れ、この組み合わせが2組あって、各組が、2条ねじの
ように交互のリードとなるようにして巻回されたものと
してある。ところで、上記パイプ部材58や60は、ホ
ース本体57の端部(以下、「ホース端部」と言う)へ
差込可能な挿入管部62を有しており、この挿入管部6
2の外周面には、導通線L,Pの巻回リード角に対応し
て突出する係合片63が設けられている。従って、ホー
ス端部へ各パイプ部材58,60を装着させるには、挿
入管部62の係合片63を導通線L,Pの巻回リードへ
沿わせるかたちで、パイプ部材58,60を回転させつ
つ挿入管部62をホース端部へねじ込むようにしてい
た。
【0004】そして、この後、ホース端部から延出して
いる各導通線L,Pと、パイプ部材58,60内に設け
られる通電部64(図示した接続用端子だけでなく、ス
イッチ等もある)とを結線する。この結線は、各導通線
L,Pの短絡を防止するため、予め(ホース端部へパイ
プ部材58,60を装着させる前に)、ホース端部に対
して階段状の切欠を形成させ、それぞれの切り口部で導
通線L,Pを外方へ延出させておく。そして、各リード
ごとにおいて、導通線L,Pの組み合わせを各別に股開
き状にし(即ち、逆方向の巻回方向へ引き出す)、それ
ぞれパイプ部材58,60まわりへ適量づつ巻きつかせ
た後、各々適当な不干渉位置で、パイプ部材58,60
の通電部64から引き出したリード線65(図14参
照)と結線させるようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したようにホース
端部へパイプ部材58,60を装着する場合には、パイ
プ部材58,60を回転させるようにしていた。そのた
め、ホース端部に予め形成させた切欠と、パイプ部材5
8,60の通電部64(リード線)との位置合わせが困
難なものとなり、従って両側のパイプ部材58,60を
所定の向き関係に取り付けることが困難となっていた。
このようなことから、ホース端部へのパイプ部材58,
60の装着及び結線作業は、製品ごとに異ならせなけれ
ばならず、これらが作業の高能率化及び作業の軽減化等
にとってネックとなっていた。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、蛇腹ホースの組み立てに関してパイプ部材の
装着や結線作業等が、簡単、確実且つ正確に行えるよう
にして、作業の高能率化及び軽減化を図ることができる
ようにした掃除機用蛇腹ホースの結線構造を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、請求
項1記載の本発明では、複数本の導通線L,Pが長手方
向に沿ってコイル状に巻回されたホース本体1の端部に
通電部8を有する連結用パイプ部材2が差込装着され、
前記ホース本体1の端部から延出する導通線L,Pの剥
き線と通電部8側のリード線13の剥き線とが結線さ
れ、この各結線を1本ごとに隔離するカバー部品15が
パイプ部材2に径外側から設けられており、 前記カバー
部品15には、各結線間に挿入される複数の仕切片17
と、この複数の仕切片17の基部を連結する背板18と
が設けられ、前記各仕切片17の先 端はパイプ部材2の
外周面に凹設された複数本の位置決め凹部25にそれぞ
れ係合されていることを特徴としている。
【0008】このような構成であれば、ホース端部から
延出している各導通線は、カバー部品の仕切片により、
隣合うもの同士が接触することのないよう隔離される。
このように導通線の短絡防止のために気を使う必要がな
くなるため、いちいちホース端部へ階段状の切欠を形成
させたり、導通線相互を股開き状に引き出したりする必
要はない。従って、各種の位置合わせが容易となり、両
側のパイプ部材を所定の向き関係に取り付けることも簡
単となる。カバー部品は、パイプ部材とは別部品によっ
て形成でき、各導通線を挟む間隔以上離して設けた複数
の仕切片と、これら仕切片を連結する背板とで形成させ
ておき、このカバー部品をパイプ部材の所定部位に後付
けすることで、各仕切片が導通線に臨む面を分離壁とさ
せるものである。
【0009】カバー部品はパイプ部材とは別部品である
ので、製造容易化が図れる利点がある。前記カバー部品
は複数の仕切片17の基部を背板18で連結し、先端を
パイプ部材2の外周面に凹設された複数本の位置決め凹
部25にそれぞれ係合しており、また、パイプ部材2の
外周面に略周方向に沿しており、導通線L,P及びリー
ド線13の結線部分近傍の被覆部も、各仕切片17によ
って離隔しかつ背板18によって包囲している。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。本発明に係る結線構造の一実施形
態を最も分かり易く示した図1において、1はホース本
体であり、2はこのホース本体1の端部へ接続される連
結用パイプ部材であって、これらホース本体1とパイプ
部材2、及びホース本体1の他端側に設けられるパイプ
部材とによって、掃除機用蛇腹ホース(図13の符号5
6参照)が構成されることになる。
【0011】ホース本体1は、複数本の導通線L,Pが
長手方向に沿ってコイル状に巻回されたもので、この点
で、従来のものと大きく変わったところはない。また、
各導通線L,Pが、リード線を用いて例えば信号線用と
されるもの(L)と、ピアノ線を用いて例えば電源用と
されるもの(P)との1本づつの組み合わせとされ、こ
の組み合わせが2組あって、各組が、2条ねじのように
交互のリードとなされている点も、従来例と同じとし
た。ただ、このホース本体1において、ホース端部へ設
ける切欠は、従来とは異なってわざわざ階段状にする必
要はなく、導通線L,Pを、同一切り口面で外方へ延出
させるようにすればよいものとしてある。
【0012】パイプ部材2は、図2に示すように内パイ
プ5と外装パイプ6とが互いに回転自在に結合されたも
ので、内パイプ5の一端側にホース本体1へ差込可能な
挿入管部7が形成されている。また、外装パイプ6に対
して、接続用端子等の通電部8が設けられている。従っ
て、これら内パイプ5と外装パイプ6との周間には、互
いの電気的接続を行うロータリ接点装置10が設けられ
ている。このロータリ接点装置10は、導通線L,Pの
本数に対応して、計4組の接点を有している。そして、
各接点は、内パイプ5に回転不能とされる支持スリーブ
5aに対して巻き付けられたスリップリング11と、外
装パイプ6へ固定される通電部蓋6aに対して保持され
たシュー12とによって構成されている。
【0013】各シュー12は、上記通電部8と電気的に
接続されている(図示略)。また、各スリップリング1
1には、結線用リード線(図1及び図3の符号13参
照)が個別に接続されている。14は、挿入管部7がホ
ース本体1に対して差込装着された状態を覆い隠すため
のカバー筒である。このカバー筒14は、内パイプ5に
対して固定されている。図1及び図3に示すように、上
記ロータリ接点装置10(各スリップリング11)に接
続された結線用リード線13は、パイプ部材2の挿入管
部7まわりへと引き出され、この部分で、ホース本体1
の導通線L,Pと結線されるようになっている。そし
て、挿入管部7には、その外周面に沿った湾曲を有する
カバー部品15が取付可能になっており、このカバー部
品15によって結線部分が覆われるようになっている。
【0014】このカバー部品15は、樹脂等の非導電材
によって形成されており、図4及び図5に示すように複
数の仕切片17と、これら仕切片17を互いに所定間隔
で連結する背板18とを一体に有している。仕切片17
は、全部で5個あり、このうち中央の仕切片17は太く
且つ短くなっている。そのため、背板18には、この中
央の仕切片17が寸足らずとなる部分に平坦スペースが
設けられ、この部分には、外面側に座グリ部を有した取
付用孔19が形成されている。
【0015】各仕切片17の相互間隔は、結線用リード
線13や導通線L,Pを、それらのハンダ部位Xを含ん
で挟むことができる寸法以上とされている。すなわち、
各導通線L,Pは、仕切片17により、隣合うもの同士
が接触することのないよう、1本ごとに隔離保持される
ことになる。従って、各仕切片17において、各導通線
L,Pに臨む面が分離壁23として作用することにな
る。挿入管部7の外周面には、図1及び図4に示すよう
にカバー部品15の各仕切片17を嵌合可能な位置決め
凹部25が形成されている。また、これら位置決め凹部
25のうち、中央の仕切片17に対応するものには、カ
バー部品15の取付用孔19に差込可能となる取付ピン
26が突設されている。
【0016】従って、カバー部品15の取付用孔19を
取付ピン26へ嵌めるようにしつつ、各仕切片17を位
置決め凹部25へ嵌め合わせ、そのうえで、取付用孔1
9から突出する取付ピン26へ輪具27を圧入すること
によって、カバー部品15を挿入管部7へと固定するこ
とができる。このとき、カバー部品15は、結線用リー
ド線13や導通線L,Pに沿わせてスライドさせるよう
にすると、位置決め凹部25への嵌め付けが容易とな
る。即ち、前記カバー部品15は、図1、4〜6に示す
ように、各結線(導通線L,P及びリード線13の被覆
部から突出した剥き線による結線部分)間に挿入されて
これを互いに平行状態のまま1本ごとに隔離するの複数
の仕切片17と、この複数の仕切片17の基部を連結す
る背板18とが設けられ、前記各仕切片17の先端はパ
イプ部材2の外周面に凹設された複数本の位置決め凹部
25にそれぞれ係合されており、前記仕切片17は、パ
イプ部材2の外周面に略周方向に沿わされており、導通
線L,P及びリード線13の結線部分近傍の被覆部は、
各仕切片17によって離隔されかつ背板18によって包
囲されている。
【0017】なお、ホース本体1において、ホース端部
へ切欠を設けて導通線L,Pを延出させる場合、図6に
示すようにピアノ線より成る導通線Pの延出長さmを1
0mm程度とし、リード線より成る導通線Lの延出長さ
n(被覆部であり、剥き線部分を除く)を17〜20m
m程度とすると、互いの短絡を防止するうえで一層効果
的である。図7は、上記カバー部品15を用いず、代わ
りに、パイプ部材2(内パイプ5の挿入管部7)に対し
て溝30を凹設させることで、この溝30の内面を、分
離壁23として作用させる参考例を示している。
【0018】また図8は、上記カバー部品15を用い
ず、代わりに、パイプ部材2(内パイプ5の挿入管部
7)に対して仕切片31を突設させることで、この仕切
片31において各導通線L,Pに臨む面を、分離壁23
として作用させる参考例を示している。ところで、前記
したロータリ接点装置10(図2参照)のスリップリン
グ11は、パイプ材又は棒材から旋盤加工等によって削
り出すようなことはせず、薄板材を内パイプ5(支持ソ
ケット5a)まわりへ巻き付けることによって形成する
のが普通である。従って、このスリップリング11に
は、図9及び図10に示すようにどうしても継ぎ目33
ができている。
【0019】このようなスリップリング11に対し、図
9に示すようにシュー12の接触端12aを、打出しに
よる半球形状のものにした場合、この接触端12aがス
リップリング11の継ぎ目33を通過するたびに、カチ
ッカチッという耳障りな乗り越え音を発するようにな
る。そこで、シュー12の接触端12aを、図10乃至
図12に示すようにスリップリング11の周方向へ向け
て所定長さを有し、且つ底部がアールとなるV字状断面
を呈するような形体とすることにより、このような乗り
越え音を防止することができるようになる。
【0020】ところで、本発明は、上記実施形態に限定
されるものではない。例えば、分離壁23は、前記実施
形態ではパイプ部材2の周方向に沿って設けられたもの
としたが、この方向は、導通線L,Pのリード角に沿っ
たものとしたりすることができる。カバー部品15をパ
イプ部材2に取り付ける方法には、接着、テープ止め、
ねじ止め、嵌着等を採用することができる。この場合、
カバー部品15の取付位置(パイプ部材2に対する周方
向の位置決め)は、現合によって決めるようにしてもよ
い。
【0021】図7や図8に示した参考例において、溝3
0や仕切片31の上部に蓋を被せるようにすることも可
能である。パイプ部材2は、掃除機本体55との連結用
のものでも、吸引パイプ51との連結用のものでもよ
い。また、それらの細部構造は、何ら限定されるもので
はない。ホース本体1において、導通線L,Pを設ける
本数やその材質等は限定されるものではない。
【0022】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、各導通線
は、隣合うもの同士が接触することのないよう、隔離さ
れることになる。従って、いちいちホース端部へ階段状
の切欠を形成させたり、導通線相互を股開き状に引き出
したりする必要はないので、各種の位置合わせが容易と
なり、両側のパイプ部材を所定の向き関係に取り付ける
ことも簡単となる。カバー部品がパイプ部材とは別部品
によって形成され、製造容易化が図れるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る結線構造の一実施形態を示す分解
斜視図である。
【図2】本発明の結線構造を適用した蛇腹ホースの一部
(連結用パイプ部材の取付部分)を示す側断面図であ
る。
【図3】図1に相当する部分を組み立てた状態の平面図
である。
【図4】図3のA−A線拡大断面図である。
【図5】図4のB−B線矢視に相当した図である。
【図6】導通線の延出例を示す斜視図である。
【図7】分離壁をパイプ部材に凹設した溝により形成す
る参考例を示した要部断面図である。
【図8】分離壁をパイプ部材に突設した仕切片により形
成する参考例を示した要部断面図である。
【図9】ロータリ接点装置における一つの接点を示す斜
視図である。
【図10】ロータリ接点装置における一つの接点の好適
例を示す斜視図である。
【図11】図10に示す接点に用いられるシューを示す
正面図である。
【図12】図11のC−C線拡大矢視図である。
【図13】掃除機を示す側面図である。
【図14】蛇腹ホースにおけるホース本体とパイプ部材
との連結部分を分解して従来技術の説明に援用した一部
破砕側面図である。
【図15】従来の配線方法を行うに際してホース本体の
端部から導通線を延出させている状態の斜視図である。
【符号の説明】
1 ホース本体 2 パイプ部材 8 通電部 15 カバー部品 17 仕切片 18 背板 23 分離壁 30 溝 L 導通線 P 導通線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47L 9/28 A47L 9/24

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の導通線(L,P)が長手方向に
    沿ってコイル状に巻回されたホース本体(1)の端部に
    通電部(8)を有する連結用パイプ部材(2)が差込装
    着され、前記ホース本体(1)の端部から延出する導通
    線(L,P)の剥き線と通電部(8)側のリード線(1
    3)の剥き線とが結線され、この各結線を1本ごとに隔
    離するカバー部品(15)がパイプ部材(2)に径外側
    から設けられており、 前記カバー部品(15)には、各結線間に挿入される複
    数の仕切片(17)と、この複数の仕切片(17)の基
    部を連結する背板(18)とが設けられ、前記各仕切片
    (17)の先端はパイプ部材(2)の外周面に凹設され
    た複数本の位置決め凹部(25)にそれぞれ係合さ れて
    いることを特徴とする掃除機用蛇腹ホースの結線構造。
  2. 【請求項2】 前記カバー部品(15)の複数の仕切片
    (17)は、パイプ部材(2)の外周面に略周方向に沿
    わされていることを特徴とする請求項1記載の掃除機用
    蛇腹ホースの結線構造。
  3. 【請求項3】 前記導通線(L,P)及びリード線(1
    3)の結線部分近傍の被覆部は、各仕切片(17)によ
    って離隔されかつ背板(18)によって包囲されている
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の掃除機用蛇腹ホ
    ースの結線構造。
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