JP3209155B2 - 半導体圧力センサ及びその製造方法 - Google Patents

半導体圧力センサ及びその製造方法

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JP3209155B2 JP23411597A JP23411597A JP3209155B2 JP 3209155 B2 JP3209155 B2 JP 3209155B2 JP 23411597 A JP23411597 A JP 23411597A JP 23411597 A JP23411597 A JP 23411597A JP 3209155 B2 JP3209155 B2 JP 3209155B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体圧力センサ
及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来例に係る半導体圧力セン
サを示す略断面図である。1は半導体圧力センサチップ
であり、単結晶シリコン基板の略中央部が薄肉状に形成
されてダイヤフラム1aが形成され、ダイヤフラム1a
の一面側には圧力変化に応じて抵抗値が変化する歪みゲ
−ジ(図示せず)が形成されている。
【0003】2はガラス台座であり、略中央にはダイヤ
フラム1aに連通する貫通孔2aが形成され、一方の面
は半導体圧力センサチップ1と陽極接合法等により接合
され、他方の面には金属膜3が形成されている。
【0004】 11はパッケージであり、リード12が
一体成型され、半導体圧力センサチップ1を収納するた
めの凹部11aを有し、凹部11aの底面には略中央に
圧力導入孔4aを有する金属部材としての金属パイプ4
がパッケージ11と一体成型されている。そして、金属
パイプ4の凹部11aの底面に露出している部分はガラ
ス台座2に接合された半導体圧力センサチップ1をダイ
ボンディングするために平坦に形成されている。
【0005】この半導体圧力センサは、パッケージ11
の凹部11a底面に露出した金属パイプ4上に、半導体
圧力センサチップ1が接合されたガラス台座2を半田5
(錫,錫−アンチモン合金,鉛,錫−鉛合金,金−シリ
コン合金,錫−銀合金等)によりダイボンディングす
る。このとき、圧力導入孔4aは貫通孔2aを介してダ
イヤフラム1aに連通するように配置されている。そし
て、半導体圧力センサチップ1の電極(図示せず)とリ
ード12とはワイヤ13によりワイヤボンディングさ
れ、半導体圧力センサチップ1のガラス台座2との接合
面と異なる面側はシリコン樹脂14等が塗布されてお
り、パッケージ11の凹部11a開口端は蓋体15によ
り塞がれている。
【0006】また、従来例に係る半導体圧力センサの異
なる例を示す。図12は、従来例に係る半導体圧力セン
サを示す略断面図である。なお、図11に示す半導体圧
力センサと同一個所には同一符号を付して説明を省略す
る。半導体圧力センサチップ1がガラス台座2を介して
ダイボンディングされた金属パイプ4が、プラスチック
や金属等から成る平板状のボード16の略中央に設けら
れた貫通孔に挿通され、金属パイプ4の端部においてボ
ード16とホウケイ酸ガラス17等により接合されてい
る。また、ボード16にはピン18が挿通されており、
ピン18はホウケイ酸ガラス17等によりボード16に
接合されている。
【0007】ピン18と半導体圧力センサチップ1の電
極(図示せず)とはワイヤ13によりワイヤボンディン
グされ、半導体圧力センサチップ1のガラス台座2との
接合面と異なる面側はシリコン樹脂14等が塗布されて
いる。
【0008】そして、ボード16の半導体圧力センサチ
ップ1がダイボンディングされた面側はキャップ19で
覆われ、キャップ19とボード16とは溶接等により接
合されている。
【0009】なお、図11,図12に示す金属膜3とし
ては、Cr/Ni/Au膜,Ti/Ni/Au膜,Ti
/Pt/Au膜等があり、半田5はAuの表面に塗られ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
な半導体圧力センサにおいては、図13に示すように、
ガラス台座2と金属パイプ4とをダイボンディングする
際に、接合位置ずれが発生した場合、半田5に引っ張り
応力20が加わり、ガラス台座2の開口端近傍にクラッ
ク21が生じ、半導体圧力センサチップ1が破壊される
という問題があった。
【0011】本発明は、上記の点に鑑みて成されたもの
であり、その目的とするところは、ガラス台座と金属部
材とのダイボンディングの際に、位置ずれが生じた場合
にもガラス台座にクラックが生じることのない半導体圧
力センサ及びその製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
半導体基板の一部を薄肉状にしてダイヤフラムを形成
し、該ダイヤフラムの一面側に歪みゲ−ジが形成された
半導体圧力センサチップと、前記ダイヤフラムに連通す
る貫通孔を有し、前記半導体圧力センサチップに接合さ
れたガラス台座と、前記貫通孔に連通する圧力導入孔を
有する金属部材とから成り、前記ガラス台座の前記半導
体圧力センサチップとの接合面と異なる面側には金属膜
が設けられ、前記金属膜と前記金属部材とが半田により
接合されて成る半導体圧力センサにおいて、前記貫通孔
を、前記ガラス台座の前記金属部材が接合される面側か
ら前記半導体圧力センサチップ接合面側近傍まで形成さ
れた第一の孔と、該第一の孔に連通する該第一の孔より
も小さな口径の複数の第二の孔とで構成することによ
り、前記貫通孔の形状を、前記ガラス台座の前記半導体
圧力センサチップ接合面側の前記貫通孔の口径が、前記
ガラス台座の前記金属部材接合面側の貫通孔の口径より
も小さい構成としたことを特徴とするものである。
【0013】請求項2記載の発明は、半導体基板の一部
を薄肉状にしてダイヤフラムを形成し、該ダイヤフラム
の一面側に歪みゲ−ジが形成された半導体圧力センサチ
ップと、前記ダイヤフラムに連通する貫通孔を有し、前
記半導体圧力センサチップに接合されたガラス台座と、
前記貫通孔に連通する圧力導入孔を有する金属部材とか
ら成り、前記ガラス台座の前記半導体圧力センサチップ
との接合面と異なる面側には金属膜が設けられ、前記金
属膜と前記金属部材とが半田により接合されて成る半導
体圧力センサにおいて、前記貫通孔の形状を、前記ガラ
ス台座の前記半導体圧力センサチップ接合面側の前記貫
通孔の口径が、前記ガラス台座の前記金 属部材接合面側
の貫通孔の口径よりも小さい構成とした半導体圧力セン
サを製造する半導体圧力センサの製造方法であって、超
音波加工法により金属針を往復させ、その振動で孔開け
加工を行う際に、前記金属針の先端形状をテーパ状また
は曲面状にし、前記金属針の先端部分が前記ガラス台座
内に位置するようにしたことを特徴とするものである。
【0014】請求項3記載の発明は、半導体基板の一部
を薄肉状にしてダイヤフラムを形成し、該ダイヤフラム
の一面側に歪みゲ−ジが形成された半導体圧力センサチ
ップと、前記ダイヤフラムに連通する貫通孔を有し、前
記半導体圧力センサチップに接合されたガラス台座と、
前記貫通孔に連通する圧力導入孔を有する金属部材とか
ら成り、前記ガラス台座の前記半導体圧力センサチップ
との接合面と異なる面側には金属膜が設けられ、前記金
属膜と前記金属部材とが半田により接合されて成る半導
体圧力センサにおいて、前記貫通孔の形状を、前記ガラ
ス台座の前記半導体圧力センサチップ接合面側の前記貫
通孔の口径が、前記ガラス台座の前記金属部材接合面側
の貫通孔の口径よりも小さい構成とした半導体圧力セン
サを製造する半導体圧力センサの製造方法であって、超
音波加工法により金属針を往復させ、その振動で孔開け
加工を行う際に、前記金属針として径が異なる複数の金
属針を用い、前記ガラス台座の前記金属部材接合面側か
ら前記半導体圧力センサチップ接合面側に進むに従っ
て、前記金属針の径を小さくし、最も小さい径の前記金
属針により前記ガラス台座を貫通させるようにしたこと
特徴とするものである。
【0015】請求項4記載の発明は、半導体基板の一部
を薄肉状にしてダイヤフラムを形成し、該ダイヤフラム
の一面側に歪みゲ−ジが形成された半導体圧力センサチ
ップと、前記ダイヤフラムに連通する貫通孔を有し、前
記半導体圧力センサチップに接合されたガラス台座と、
前記貫通孔に連通する圧力導入孔を有する金属部材とか
ら成り、前記ガラス台座の前記半導体圧力センサチップ
との接合面と異なる面側には金属膜が設けられ、前記金
属膜と前記金属部材とが半田により接合されて成る半導
体圧力センサにおいて、前記貫通孔の形状を、前記ガラ
ス台座の前記半 導体圧力センサチップ接合面側の前記貫
通孔の口径が、前記ガラス台座の前記金属部材接合面側
の貫通孔の口径よりも小さい構成とした半導体圧力セン
サを製造する半導体圧力センサの製造方法であって、前
記ガラス台座に、貫通する孔を形成し、該孔の前記金属
部材接合面側近傍を、前記孔の口径よりも大きい径の金
属針を超音波加工法により往復させ、その振動で削り取
ることにより、前記ガラス台座の前記金属部材接合面側
近傍をテーパ状または曲面状にしたことを特徴とするも
のである。
【0016】請求項5記載の発明は、半導体基板の一部
を薄肉状にしてダイヤフラムを形成し、該ダイヤフラム
の一面側に歪みゲ−ジが形成された半導体圧力センサチ
ップと、前記ダイヤフラムに連通する貫通孔を有し、前
記半導体圧力センサチップに接合されたガラス台座と、
前記貫通孔に連通する圧力導入孔を有する金属部材とか
ら成り、前記ガラス台座の前記半導体圧力センサチップ
との接合面と異なる面側には金属膜が設けられ、前記金
属膜と前記金属部材とが半田により接合されて成る半導
体圧力センサにおいて、前記貫通孔の形状を、前記ガラ
ス台座の前記半導体圧力センサチップ接合面側の前記貫
通孔の口径が、前記ガラス台座の前記金属部材接合面側
の貫通孔の口径よりも小さい構成とした半導体圧力セン
サを製造する半導体圧力センサの製造方法であって、超
音波加工法により金属針を往復させ、その振動で孔開け
加工を行う際に、前記金属針の先端形状をテーパ状また
は曲面状にし、前記ガラス台座から前記金属針の先端部
分の一部が突出したときに孔開け加工を止めるようにし
ことを特徴とするものである。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項1記載の半
導体圧力センサの製造方法であって、前記ガラス台座の
前記半導体圧力センサチップ接合面側の前記貫通孔の口
径が、前記ガラス台座の前記金属部材接合面側の貫通孔
の口径よりも小さくする方法として、超音波加工法によ
り金属針を往復させ、その振動で孔開け加工を行う際
に、前記ガラス台座の前記金属部材接合面側から孔開け
加工を行って、前記ガラス台座を貫通する前に孔開け加
工を停止して第一の孔を形成し、前記金属針よりも小さ
い径の金属針を用いて前記第一の孔に連通する複数の第
二の孔を超音波加 工法により形成するようにしたことを
特徴とするものである。
【0018】請求項7記載の発明は、請求項1記載の半
導体圧力センサの製造方法であって、前記ガラス台座の
前記半導体圧力センサチップ接合面側の前記貫通孔の口
径が、前記ガラス台座の前記金属部材接合面側の貫通孔
の口径よりも小さくする方法として、超音波加工法によ
り金属針を往復させ、その振動で孔開け加工を行う際
に、前記ガラス台座の前記金属部材接合面側から孔開け
加工を行って、前記ガラス台座を貫通する前に孔開け加
工を停止して第一の孔を形成し、前記第一の孔の口径よ
りも小さい口径の第二の孔を、サンドブラスト法または
エッチングにより前記第一の孔に連通するように形成し
ことを特徴とするものである。
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面に基づき説明する。なお、従来例として図11,図
12に示す構成と同一の構成については同一符号を付し
て説明を省略する。
【0024】=実施形態1= 図1は、本発明の一実施形態に係る半導体圧力センサ
製造方法により製造された半導体圧力センサの一部を示
す略断面図である。この半導体圧力センサは、従来例と
して図11,図12に示す半導体圧力センサにおいて、
ガラス台座2の半導体圧力センサチップ1との接合面側
の貫通孔2aの口径を、他方の面側の貫通孔2aの口径
よりも小さくして、貫通孔2aの形状をテーパ状にした
構成である。
【0025】なお、本実施形態により製造された半導体
圧力センサにおいては、ガラス台座2の一方の面に形成
された金属膜3として、ガラス台座2表面(以下におい
てこの層を最上層という)にチタン(Ti),クロム
(Cr),パラジウム(Pd),ニッケル(Ni),白
金(Pt),タングステン(W)の内のいずれか1つの
層を形成し、その上(以下においてこの層を中間層とい
う)にNi層を形成し、Ni層上(以下においてこの層
を最下層という)に金(Au)層を形成して構成してい
るが、これに限定される必要はなく、半田5が付着する
金属膜3であればよい。
【0026】以下、テーパ状の貫通孔2aの形成方法に
ついて図面に基づいて説明する。図2は、ガラス台座2
への貫通孔2aの形成工程を示す略断面図である。先
ず、ガラス台座2の一方の面側から、超音波加工法によ
り先端形状がテーパ状の金属針としての鋼針6を、先端
がガラス台座2内に位置するように往復移動させ、その
振動によりテーパ状の貫通孔2aを形成する(図2
(a)
【0027】最後に、ガラス台座2の貫通孔2aの口径
の大きい面側に金属膜3をスパッタリングまたは蒸着等
により形成する(図2(b))。なお、本実施形態にお
いては、鋼針6は、ガラス台座2の貫通孔2aの配置ピ
ッチと等しい間隔で超音波加工ホーン7上に配置されて
いる。
【0028】なお、貫通孔2aの形状をテーパ状にした
半導体圧力センサを製造するにあたって、金属膜3を貫
通孔2a形成後に形成するようにしたが、これに限定さ
れる必要はなく、先ず金属膜3を形成した後に貫通孔2
aを形成するようにしても良い。
【0029】従って、本実施形態の半導体圧力センサの
製造方法により製造された半導体圧力センサにおいて
は、ガラス台座2の半導体圧力センサチップ1との接合
面側の貫通孔2aの口径を、他方の面側の貫通孔2aの
口径よりも小さくして、貫通孔2aの形状をテーパ状に
したので、外部から熱的ストレスや機械的ストレスが加
わっても半田5に加わる応力を緩和することができ、ガ
ラス台座2へのクラックの発生を防止することができ
る。
【0030】=実施形態2= 図3は、本発明の他の実施形態に係る半導体圧力センサ
の製造方法により製造された半導体圧力センサの一部を
示す略断面図である。この半導体圧力センサは、従来例
として図11,図12に示す半導体圧力センサにおい
て、ガラス台座2の半導体圧力センサチップ1との接合
面側の貫通孔2aの口径が、他方の面側の貫通孔2aの
口径よりも小さくなるように段を有する貫通孔2aを形
成した構成である。
【0031】なお、本実施形態の半導体圧力センサの製
造方法により製造された半導体圧力センサにおいては、
貫通孔2aの段数は1段であるが、2段以上あっても良
い。
【0032】以下、階段状の貫通孔2aの形成方法につ
いて図面に基づいて説明する。図4は、ガラス台座2
貫通孔2aの形成工程を示す略断面図である。先ず、ガ
ラス台座2の一方の面側から、超音波加工法により複数
の径の金属針としての鋼針(本実施形態においては鋼針
8a,8b)を用い、徐々に径が小さくなるように鋼針
8a,8bを選択して往復移動させ、その振動で貫通孔
2aを形成する。このとき、鋼針8a,8bの口径が小
さくなっていくように変えてガラス台座2に溝を形成し
ていき、最後の鋼針(本実施形態においては鋼針8b)
だけがガラス台座2を貫通するようにする。なお、最後
の鋼針(本実施形態においては鋼針8b)はガラス台座
2のどちらの面から往復移動させても良い。また、本実
施形態においては、鋼針8a,8bは、ガラス台座2の
貫通孔2aの配置ピッチと等しい間隔で超音波加工ホー
ン7上に配置されている。
【0033】なお、ガラス台座2の半導体圧力センサチ
ップ1との接合面側の貫通孔2aの口径が他方の面側の
貫通孔2aの口径よりも小さくなるように段を有する貫
通孔2aを形成した半導体圧力センサを製造するにあた
って、金属膜3を貫通孔2a形成後に形成するようにし
たが、これに限定される必要はなく、先ず金属膜3を形
成した後に貫通孔2aを形成するようにしても良い。
【0034】従って、本実施形態の半導体圧力センサの
製造方法により製造された半導体圧力センサにおいて
は、ガラス台座2の半導体圧力センサチップ1との接合
面側の貫通孔2aの口径を、他方の面側の貫通孔2aの
口径よりも小さくして、貫通孔2aの形状を階段状にし
たので、外部から熱的ストレスや機械的ストレスが加わ
っても半田5に加わる応力を緩和することができ、ガラ
ス台座2へのクラックの発生を防止することができる。
【0035】=実施形態3= 図5は、本発明の他の実施形態に係る半導体圧力センサ
の製造方法により製造された半導体圧力センサの一部を
示す略断面図である。この半導体圧力センサは、従来例
として図11,図12に示す半導体圧力センサにおい
て、ガラス台座2の半導体圧力センサチップ1との接合
面側の貫通孔2aの口径が、他方の面側の貫通孔2aの
口径よりも小さくなるように、ガラス台座2の金属層3
形成面側からテーパ状または曲面状の孔をガラス台座2
の中途まで形成し、残りの箇所を垂直な孔を形成して貫
通孔2aを形成した構成である。
【0036】以下、貫通孔2aの形成方法について図面
に基づいて説明する。図6は、本実施形態に係るガラス
台座2への貫通孔2aの形成方法を示す略断面図であ
る。本実施形態においては、小さな貫通孔が形成された
ガラス台座2の一方の面側から前記貫通孔の径よりも
きい径の鋼針9を用いて、前記貫通孔の一方(金属パイ
プ4接合面側)を削り取ることにより、一方がテーパ状
または曲面状であり、他方が垂直な孔を有する貫通孔2
aを形成する。ここで、切削治具または鋼針9の先端形
状は、曲面状またはテーパ状に形成されており、本実施
形態においては、切削治具または鋼針9は、先端部分ま
でしかガラス台座2内に挿入しない。
【0037】なお、ガラス台座2の金属層3形成面側か
らテーパ状または曲面状の孔をガラス台座2の中途まで
形成し、残りの箇所を垂直な孔を形成して貫通孔2aを
形成 した半導体圧力センサを製造するにあたって、金属
膜3を貫通孔2a形成後に形成するようにしたが、これ
に限定される必要はなく、先ず金属膜3を形成した後に
貫通孔2aを形成するようにしても良い。
【0038】従って、本実施形態の半導体圧力センサの
製造方法により製造された半導体圧力センサにおいて
は、ガラス台座2の半導体圧力センサチップ1との接合
面側の貫通孔2aの口径を、他方の面側の貫通孔2aの
口径よりも小さくして、貫通孔2aの形状を階段状にし
たので、外部から熱的ストレスや機械的ストレスが加わ
っても半田5に加わる応力を緩和することができ、ガラ
ス台座2へのクラックの発生を防止することができる。
【0039】=実施形態4= 図7は、本発明の他の実施形態に係る半導体圧力センサ
の製造方法により製造された半導体圧力センサの一部を
示す略断面図である。この半導体圧力センサは、従来例
として図11,図12に示す半導体圧力センサにおい
て、ガラス台座2の半導体圧力センサチップ1との接合
面側の貫通孔2aが、ガラス台座2の半導体圧力センサ
チップ1との接合面側近傍でテーパ状または曲面状に
し、かつ、ガラス台座2の半導体圧力センサチップ1と
の接合面側の貫通孔2aの口径を、他方の面側の貫通孔
2aの口径よりも小さくした構成である。
【0040】以下、貫通孔2aの形成方法について図面
に基づいて説明する。図8は、ガラス台座2への貫通孔
2aの形成方法を示す略断面図である。本実施形態にお
いては、超音波加工法により鋼針9を、ガラス台座2に
おける金属パイプとの接合側から孔開け加工をしてい
き、ガラス台座2の他方の面から鋼針9の先端部分(曲
面状またはテーパ状に形成された部分)の一部が突出し
た段階で鋼針9の押し込みを停止することにより、ガラ
ス台座2の一方の面側から他方の面側近傍まで開口寸法
が同一の孔で、前記他方の面側近傍において曲面状また
はテーパ状になって開口寸法が小さくなるような孔を形
成する。
【0041】従って、本実施形態の半導体圧力センサの
製造方法により製造された半導体圧力センサにおいて
は、ガラス台座2の半導体圧力センサチップ1との接合
面側の貫通孔2aが、ガラス台座2の半導体圧力センサ
チップ1との接合面側近傍でテーパ状または曲面状に
し、かつ、ガラス台座2の半導体圧力センサチップ1と
の接合面側の貫通孔2aの口径を、他方の面側の貫通孔
2aの口径よりも小さくしたので、外部から熱的ストレ
スや機械的ストレスが加わっても半田5に加わる応力を
緩和することができ、ガラス台座2へのクラックの発生
を防止することができる。
【0042】=実施形態5= 図9は、本発明の他の実施形態に係る半導体圧力センサ
の製造方法により製造された半導体圧力センサの一部を
示す略断面図である。この半導体圧力センサは、従来例
として図11,図12に示す半導体圧力センサにおい
て、ガラス台座2における金属パイプ4との接合側から
他方の側の近傍まで開口寸法が同一の孔が形成され、ガ
ラス台座2の半導体圧力センサチップ1接合側から前記
孔に連通する小さな開口寸法の孔を複数形成して貫通孔
2aを形成した構成である。
【0043】以下、ガラス台座2への貫通孔2aの形成
工程を図面に基づいて説明する。先ず、超音波加工法に
より、金属針としての太い鋼針10aを用いて、ガラス
台座2の金属パイプ4接合側から孔開け加工を行い、ガ
ラス台座2を貫通する前に孔開け加工を止めて大きな径
の孔を形成し(図10(a))、次に、ガラス台座2の
金属パイプ4接合面側または半導体圧力センサチップ1
接合面側から金属針としての細い鋼針10bを用いて前
記孔に連通するように複数の小さな径の孔を形成して、
ガラス台座2の金属パイプ4接合面側の径が半導体圧力
センサチップ1接合面側の径よりも大きな貫通孔2aを
形成する(図10(b))。
【0044】従って、本実施形態の半導体圧力センサの
製造方法により製造された半導体圧力センサにおいて
は、ガラス台座2における金属パイプ4との接合側から
他方の側の近傍まで開口寸法が同一の孔が形成され、ガ
ラス台座2の半導体圧力センサチップ1接合側から前記
孔に連通する小さな開口寸法の孔を複数形成して貫通孔
2aを形成したので、外部から熱的ストレスや機械的ス
トレスが加わっても半田5に加わる応力を緩和すること
ができ、ガラス台座2へのクラックの発生を防止するこ
とができる。
【0045】なお、本実施形態の半導体圧力センサの製
造方法においては、大きな径の孔に連通する小さな径の
孔の形成方法として超音波加工法を用いたが、これに限
定される必要はなく、例えばサンドブラスト法やエッチ
ングにより形成するようにしても良い。
【0046】
【発明の効果】請求項1乃至請求項記載の発明は、半
導体基板の一部を薄肉状にしてダイヤフラムを形成し、
ダイヤフラムの一面に歪みゲ−ジが形成された半導体圧
力センサチップと、ダイヤフラムに連通する貫通孔を有
し、半導体圧力センサチップに接合されたガラス台座
と、貫通孔に連通する圧力導入孔を有する金属部材とか
ら成り、ガラス台座の半導体圧力センサチップとの接合
面と異なる面側には金属膜が設けられ、金属膜と金属部
材とが半田により接合されて成る半導体圧力センサにお
いて、貫通孔の形状を、ガラス台座の半導体圧力センサ
チップ接合面側の貫通孔の口径が、ガラス台座の金属部
材が接合される面側の貫通孔の口径よりも小さくなるよ
うにしたので、外部から熱的ストレスや機械的ストレス
が加わっても半田に加わる応力を緩和することができ、
ガラス台座へのクラックの発生を防止することができ、
ガラス台座と金属部材とのダイボンディングの際に、位
置ずれが生じた場合にもガラス台座にクラックが生じる
ことのない半導体圧力センサ及びその製造方法を提供す
ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る半導体圧力センサ
製造方法により製造された半導体圧力センサの一部を示
す略断面図である。
【図2】本実施形態に係るガラス台座への貫通孔の形成
工程を示す略断面図である。
【図3】本発明の他の実施形態に係る半導体圧力センサ
の製造方法により製造された半導体圧力センサの一部を
示す略断面図である。
【図4】本実施形態に係るガラス台座への貫通孔の形成
工程を示す略断面図である。
【図5】本発明の他の実施形態に係る半導体圧力センサ
の製造方法により製造された半導体圧力センサの一部を
示す略断面図である。
【図6】本実施形態に係るガラス台座への貫通孔の形成
方法を示す略断面図である。
【図7】本発明の他の実施形態に係る半導体圧力センサ
の製造方法により製造された半導体圧力センサの一部を
示す略断面図である。
【図8】本実施形態に係るガラス台座への貫通孔の形成
方法を示す略断面図である。
【図9】本発明の他の実施形態に係る半導体圧力センサ
の製造方法により製造された半導体圧力センサの一部を
示す略断面図である。
【図10】本実施形態に係るガラス台座への貫通孔の形
成工程を示す略断面図である。
【図11】従来例に係る半導体圧力センサを示す略断面
図である。
【図12】従来例に係る半導体圧力センサを示す略断面
図である。
【図13】従来例に係るガラス台座へのクラックの生じ
る動作原理を示す略断面図である。
【符号の説明】
1 半導体圧力センサチップ 1a ダイヤフラム 2 ガラス台座 2a 貫通孔 3 金属膜 4 金属パイプ 4a 圧力導入孔 5 半田 6 鋼針 7 超音波加工ホーン 8a,8b,9,10a,10b 鋼針 11 パッケージ 11a 凹部 12 リード 13 ワイヤ 14 シリコン樹脂 15 蓋体 16 ボード 17 ホウケイ酸ガラス 18 ピン 19 キャップ 20 引っ張り応力 21 クラック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石上 敦史 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−126924(JP,A) 特開 昭63−147374(JP,A) 特開 平9−101219(JP,A) 特開 平1−146647(JP,A) 実開 昭62−178340(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01L 9/04 H01L 29/84

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の一部を薄肉状にしてダイヤ
    フラムを形成し、該ダイヤフラムの一面側に歪みゲ−ジ
    が形成された半導体圧力センサチップと、前記ダイヤフ
    ラムに連通する貫通孔を有し、前記半導体圧力センサチ
    ップに接合されたガラス台座と、前記貫通孔に連通する
    圧力導入孔を有する金属部材とから成り、前記ガラス台
    座の前記半導体圧力センサチップとの接合面と異なる面
    側には金属膜が設けられ、前記金属膜と前記金属部材と
    が半田により接合されて成る半導体圧力センサにおい
    て、前記貫通孔を、前記ガラス台座の前記金属部材が接合さ
    れる面側から前記半導体圧力センサチップ接合面側近傍
    まで形成された第一の孔と、該第一の孔に連通する該第
    一の孔よりも小さな口径の複数の第二の孔とで構成する
    ことにより、 前記貫通孔の形状を、前記ガラス台座の前
    記半導体圧力センサチップ接合面側の前記貫通孔の口径
    が、前記ガラス台座の前記金属部材接合面側の貫通孔の
    口径よりも小さい構成としたことを特徴とする半導体圧
    力センサ。
  2. 【請求項2】 半導体基板の一部を薄肉状にしてダイヤ
    フラムを形成し、該ダイヤフラムの一面側に歪みゲ−ジ
    が形成された半導体圧力センサチップと、前記ダイヤフ
    ラムに連通する貫通孔を有し、前記半導体圧力センサチ
    ップに接合されたガラス台座と、前記貫通孔に連通する
    圧力導入孔を有する金属部材とから成り、前記ガラス台
    座の前記半導体圧力センサチップとの接合面と異なる面
    側には金属膜が設けられ、前記金属膜と前記金属部材と
    が半田により接合されて成る半導体圧力センサにおい
    て、前記貫通孔の形状を、前記ガラス台座の前記半導体
    圧力センサチップ接合面側の前記貫通孔の口径が、前記
    ガラス台座の前記金属部材接合面側の貫通孔の口径より
    も小さい構成とした半導体圧力センサを製造する半導体
    圧力センサの製造方法であって、超音波加工法により金
    属針を往復させ、その振動で孔開け加工を行う際に、前
    記金属針の先端形状をテーパ状または曲面状にし、前記
    金属針の先端部分が前記ガラス台座内に位置するように
    したことを特徴とする半導体圧力センサの製造方法。
  3. 【請求項3】 半導体基板の一部を薄肉状にしてダイヤ
    フラムを形成し、該ダイヤフラムの一面側に歪みゲ−ジ
    が形成された半導体圧力センサチップと、前記ダイヤフ
    ラムに連通する貫通孔を有し、前記半導体圧力センサチ
    ップに接合されたガラス台座と、前記貫通孔に連通する
    圧力導入孔を有する金属部材とから成り、前記ガラス台
    座の前記半導体圧力センサチップとの接合面と異なる面
    側には金属膜が設けられ、前記金属膜と前記金属部材と
    が半田により接合されて成る半導体圧力センサにおい
    て、前記貫通孔の形状を、前記ガラス台座の前記半導体
    圧力センサチップ接合面側の前記貫通孔の口径が、前記
    ガラス台座の前記金属部材接合面側の貫通孔の口径より
    も小さい構成とした半導体圧力センサを製造する半導体
    圧力センサの製造方法であって、超音波加工法により金
    属針を往復させ、その振動で孔開け加工を行う際に、前
    記金属針として径が異なる複数の金属針を用い、前記ガ
    ラス台座の前記金属部材接合面側から前記半導体圧力セ
    ンサチップ接合面側に進むに従って、前記金属針の径を
    小さくし、最も小さい径の前記金属針により前記ガラス
    台座を貫通させるようにしたことを特徴とする半導体圧
    力センサの製造方法。
  4. 【請求項4】 半導体基板の一部を薄肉状にしてダイヤ
    フラムを形成し、該ダイヤフラムの一面側に歪みゲ−ジ
    が形成された半導体圧力センサチップと、前記ダイヤフ
    ラムに連通する貫通孔を有し、前記半導体圧力センサチ
    ップに接合されたガラス台座と、前記貫通孔に連通する
    圧力導入孔を有する金属部材とから成り、前記ガラス台
    座の前記半導体圧力センサチップとの接合面と異なる面
    側には金属膜が設けられ、前記金属膜と前記金属部材と
    が半田により接合されて成る半導体圧力センサにおい
    て、前記貫通孔の形状を、前記ガラス台座の前記半導体
    圧力センサチップ接合面側の前記貫通孔の口径が、前記
    ガラス台座の前記金属部材接合面側の貫通孔の口径より
    も小さい構成とした半導体圧力センサを製造する半導体
    圧力センサの製造方法であって、前記ガラス台座に、貫
    通する孔を形成し、該孔の前記金属部材接合面側近傍
    を、前記孔の口径よりも大きい径の金属針を超音波加工
    法により往復させ、その振動で削り取ることにより、前
    記ガラス台座の前記金属部材接合面側近傍をテーパ状ま
    たは曲面状にしたことを特徴とする半導体圧力センサの
    製造方法。
  5. 【請求項5】 半導体基板の一部を薄肉状にしてダイヤ
    フラムを形成し、該ダイヤフラムの一面側に歪みゲ−ジ
    が形成された半導体圧力センサチップと、前記ダイヤフ
    ラムに連通する貫通孔を有し、前記半導体圧力センサチ
    ップに接合されたガラス台座と、前記貫通孔に連通する
    圧力導入孔を有する金属部材とから成り、前記ガラス台
    座の前記半導体圧力センサチップとの接合面と異なる面
    側には金属膜が設けられ、前記金属膜と前記金属部材と
    が半田により接合されて成る半導体圧力センサにおい
    て、前記貫通孔の形状を、前記ガラス台座の前記半導体
    圧力センサチップ接合面側の前記貫通孔の口径が、前記
    ガラス台座の前記金属部材接合面側の貫通孔の口径より
    も小さい構成とした半導体圧力センサを製造する半導体
    圧力センサの製造方法であって、超音波加工法により金
    属針を往復させ、その振動で孔開け加工を行う際に、前
    記金属針の先端形状をテーパ状または曲面状にし、前記
    ガラス台座から前記金属針の先端部分の一部が突出した
    ときに孔開け加工を止めるようにしたことを特徴とする
    半導体圧力センサの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の半導体圧力センサの製造
    方法であって、前記ガラス台座の前記半導体圧力センサ
    チップ接合面側の前記貫通孔の口径が、前記ガラス台座
    の前記金属部材接合面側の貫通孔の口径よりも小さくす
    る方法として、超音波加工法により金属針を往復させ、
    その振動で孔開け加工を行う際に、前記ガラス台座の前
    記金属部材接合面側から孔開け加工を行って、前記ガラ
    ス台座を貫通する前に孔開け加工を停止して第一の孔を
    形成し、前記金属針よりも小さい径の金属針を用いて前
    記第一の孔に連通する複数の第二の孔を超音波加工法に
    より形成するようにしたことを特徴とする半導体圧力セ
    ンサの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の半導体圧力センサの製造
    方法であって、前記ガラス台座の前記半導体圧力センサ
    チップ接合面側の前記貫通孔の口径が、前記ガラス台座
    の前記金属部材接合面側の貫通孔の口径よりも小さくす
    る方法として、超音波加工法により金属針を往復させ、
    その振動で孔開け加工を行う際に、前記ガラス台座の前
    記金属部材接合面側から孔開け加工を行って、前記ガラ
    ス台座を貫通する前に孔開け加工を停止して第一の孔を
    形成し、前記第一の孔の口径よりも小さい口径の第二の
    孔を、サンドブラスト法またはエッチングにより前記第
    一の孔に連通するように形成したことを特徴とする半導
    体圧力センサの製造方法。
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