JP3212468U - 温室の換気窓開閉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作が簡単で換気窓の開閉がスムーズになされ、開閉位置を確実迅速に設定でき、ブレーキが働いて窓の開口位置を確固として維持し強風等にもガタを生ずることなく堅牢性を発揮する換気窓開閉装置を提供する。【解決手段】温室の妻側に設置した換気窓1が、ロープ12を操作すると窓枠の一側端に位置する駆動手段20を介して回転軸10が可動するのに伴い、回転軸10に固着したL字部材8に基部を枢着し且つ先端部を窓枠の縦材6に枢着した湾曲アーム7の押し引きによって開閉し、駆動手段20はケーシングA内に、伝動部21と減速機構22を備え、ロープ12を操作して湾曲アーム7を所定位置で停止すると伝動部21内のブレーキが働いて位置決めされた窓1の開口状態が保持される。【選択図】図1

Description

本考案は、温室内の環境を良好に保持するため妻側に設置されている換気窓の開閉をスムーズに操作できる温室の換気窓開閉装置に関する。
植物育成のための温室に張架される温室カーテンは、空気注入して膨隆した二枚一対のフィルムからなるものが汎用されていて、そのカーテンからの温熱によって温室内が適温となるように各種装置を付設して温度調節がなされているが、冬場と夏場による外気温の差は当然として同じ季節であっても晴天と雨天、昼と夜には大きな温度差や湿度の変化も多様であり、植物育成のための環境維持には細心の注意がはらわれていなければならず、このため温室外壁を構成するところのカーテンの開閉操作によって空気流通を図るだけでは必ずしも十分とはいえないことが知られている。
ちなみにカーテン開閉個所としての温室側面、天窓部などの開閉に従来装置として開示されている技術が多数存在するとはいえ、それらの開閉装置としての機能を発揮するためには温室全体の構成にゆだねるところが少なからずあり、それゆえ装置に多大な労力と費用がかかるという問題があり、そのために温室カーテンの開閉装置とは別に温室に固定した妻側等に換気窓を設置し、その窓からの通風加減によって程よい換気調節をすることで一層の環境整備がなされていることは膨大な費用を節しつつその目的を達成するうえからも適切有効な手段とみることができる(例えば特許文献1〜3参照)。
すなわち換気窓によって温室上部からの空気流通、適度な排気が行われることはモーター駆動により膨隆するカーテンの温熱が温室上部に集中する不利を解消するための手段として好ましく、また妻側に大掛かりでない換気窓を設置することは雨水等の流入防止は当然として防虫網を取り付けることで害虫の侵入防止を図ることができるというメリットもある。
実開平4−94080号公報 特開平10−248407号公報 特開2011−172560号公報
上記の文献に示された従来技術のうち文献1は高い位置に設置された片開き窓に関するものであり、開閉ロープを操作すると窓枠と駆動枠体間に連結してある支持棒が上下動及び回動して窓の開閉をすることを特徴としているが、この支持棒はいわば突っ張り棒のような働きをするものであるから窓を全開するには適するが、途中での位置決めはラッチ機能に依るためラッチの動きに齟齬を生じると停止位置が不安定となる懸念がある。
しかして文献2に開示されたものは、駆動車と従動車間にエンドレスチェーンを掛装し、該エンドレスチェーンの動きに連動するプッシュロッドが換気窓を押し上げ引き下げることを特徴とした技術であるが、駆動源には電動モーター又は油圧モーターを想定しており(明細書の[0042]参照)、当然ながらそれらを設置するためにはスペースの確保及び装置等に別途費用を要することは否めない。またチェーンは長期使用中に一部でも駆動車又は従動車から外れると本来の働きをすることができず、ひいては窓の開閉に支障を生じるという問題がある。
文献3は駆動機構をいたずらに大型化させず、コストの低減化を可能にすることを意図した技術である。そのために駆動機構が枠体あるいは近傍部に保持される支持体と、この支持体に基端ウオームホイールが枢支されながらこの支持体の外に突出する先端アーム部を遮蔽体(窓)に連結させる駆動アーム部材と、この駆動アーム部材の基端ウオームホイール部に先端ネジ部を噛合させながら支持体に保持される駆動軸とを有し、この駆動軸が支持体の外に突出する基端入力部は外力の入力で回動されて駆動アーム部材の基端ウオームホイール部を回動し、この基端ウオーム部の回動で駆動アーム部材が先端アーム部を揺動させて遮蔽体を動かし、遮蔽体が妻面開口を開閉することを特徴としている。
上記構成とした文献3では駆動機構を保持する支持体が枠体の中央部に設置されていて牽引ロープを操作すると駆動アーム部材の動きでリンク部材等が作動し窓の開閉が行われるというものであるが、駆動機構は窓の中央に位置するため例えば妻面側開閉窓の直下に出入口があると牽引ロープがその部分まで垂れ下がることになるといった不具合が起きる。また窓の中央に駆動機構が存在することでその分空気流通が阻害される恐れもある。
本考案は上記した従来技術に鑑み、その課題解決のために操作が簡単で換気窓の開閉がスムーズになされ、開閉位置も確実迅速に設定でき強風にもガタを生ずることなく堅牢性を発揮するとともに複雑な構成とならないためコストを節して安価に提供できる換気窓開閉装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するための手段として本考案は、温室の妻側に設置した換気窓が、ロープを操作すると窓枠の一側端に位置する駆動手段を介して回転軸が可動するのに伴い、回転軸に固着したL字部材に基部を枢着し且つ先端部を窓枠の縦材に枢着した湾曲アームの押し引きによって開閉し、
前記駆動手段はケーシング内にブレーキ機能を有する伝動部と、大小の駆動及び被動ギアを噛合してなる減速機構を備え、ロープを操作して湾曲アームを所定位置で停止するとブレーキが働いて位置決めされた窓の開口状態が保持されることを主旨とする。
L字部材が回転軸とともに後方下部に傾倒して湾曲アーム後端が回転軸の後部下方に位置すると窓が閉鎖し、L字部材が回転軸の動きに伴い前傾して湾曲アーム先端が上方極限位置で停止すると窓が全開し、夫々の位置で固定保持されることを特徴とする。
伝動部が、滑車の回転に連動する入力軸と、駆動ギアを回転させる出力軸との間にバネ部材を跨設した筒状部を備え、バネ部材が縮径すると出力軸が回転し、拡径するとブレーキ機能が発揮されて出力軸に回転伝達がされないことを特徴とする。
前記減速機構における駆動ギアが小歯車であり、被動ギアが大歯車であることを特徴とする。
L字部材に鉤形ストッパーを固着し、該鉤形ストッパーの鉤片が、窓全開時に湾曲アームを圧接することを特徴とする。
前記回転軸が、断面方形の角形パイプからなることを特徴とする。
湾曲アームの先端部が直接窓枠の縦材に枢着してあり、ロープを操作すると窓開閉時に湾曲アームが放物線を描いて所定の動きをすることにより確実迅速に窓の開閉を行うことができる。
駆動手段が窓枠の一側端に位置するため換気窓の正面中央には通風を阻害する遮蔽物がなく、室内の換気が所望する状態に保たれて植物育成環境を最適な状況とする。
駆動手段がブレーキ機能を有する伝動部と減速機構を備えているため回転軸がスムーズに作動し、開閉操作だけでなく停止したときにブレーキが働いて換気窓の開口位置を不動状とすることができる。
室内側から見た本考案の装置を示す概略正面図である。 湾曲アームによる窓の開閉状態を示す説明図である。 窓開閉時のL字部材と湾曲アームを示す部分図である。 窓全開時に鉤形ストッパーが湾曲アーム基部を押圧する部分図である。 駆動手段を示すケーシング内部の説明図である。 伝動部の説明図である。
図面を参照して本考案の形態を説明すると、図1は温室の妻側に設置した換気窓を室内側から見た図であり、窓1を開閉するための回転軸10が窓枠2の長手方向に沿って横架されている。回転軸10の一方(図では左側)は窓固定枠3に上下部を固定した支柱4に取り付けた軸受け5に回動自在に枢支され、他方(右側)が他方の支柱4に固定されたケーシングAに枢支され、ケーシングAに近接すると滑車11にロープ12が掛装されている。前記回転軸10にはネジ固定によりL字部材8が取り付けられ、このL字部材に基部を枢着した湾曲アーム7の先端部が窓枠2の縦材6に枢着されていて、湾曲アーム7の押し引きにより窓1が開閉する。なお回転軸10は、L字部材8等を取り付けるのを容易にするためにも角パイプとすることが好ましい。
ケーシングAには伝動部21と、駆動及び被動ギアからなる減速機構22で構成される駆動手段20が内蔵され、該駆動手段20が前記ロープ12を操作することで作動するのに連動して回転軸10が回転する仕組みであり、滑車11の中心部はケーシングA内の伝動部21と同軸上にある。
図2は湾曲アーム7の押し引きによる窓1の開閉状態を示したもので、実線が窓1の閉鎖状態、仮想線が開口状態を示している。ロープ12の閉じる側(図では左側)を下方に引っ張るとケーシングA内の駆動・被動ギアの回転により回転軸10が右方向に回転しL字部材8が右回転して先端部が回転軸10の下部に移動し、同時にへ字形とした湾曲アーム7後方が回転軸10を囲うような形でその後端部がL字部材8の先端部と重なり合う。このとき湾曲アーム7の先端部が窓枠2の縦材6を引っ張るため窓1は閉鎖され、しかも湾曲アーム7の後端部が回転軸10下方に移動して回転軸をはさみ先端部と枢着個所に支店のずれを生じさせるためロープ12を開方向に操作しない限り窓1が開口することはなく、窓は固定枠3にぴったりと密着してその閉鎖状態は確固として保たれ、ストッパーを設けなくても強風・振動等によるガタツキなどは生じない。
そして上記と逆にロープ12の開く側(図では右側)を下方に引くと、回転軸10が左回転して回転軸下方にあるL字部材8が反時計方向に動き、その先端部が大きく旋回して湾曲アーム7を押し上げるので湾曲アーム7先端部が窓枠2の縦材6を圧接し窓1が開口される。L字部材8が大きく前傾して水平状態に近い位置で停止すると湾曲アーム7先端部が上昇極限位置となるため押し上げられた窓1が全開状態となる。
図3及び図4は窓の閉鎖時及び全開時における湾曲アーム7の動きをしめすもので、L字部材8には鉤形ストッパー9の基部をネジ止めしてあり、鉤形ストッパー9はL字部材8と同じ動きをする。窓閉鎖時にはL字部材8が前記したように回転軸10の下方に位置するため、固定してある鉤形ストッパー9は図3のように下垂状態となっていて湾曲アーム7とは離れた位置にある。
回転軸10が回転してL字部材8とともに湾曲アーム7が前方に傾動して窓が全開すると、L字部材8に基部を固着してある鉤形ストッパー9の先端鉤片9aが湾曲アーム7の基部をず4のように圧接する。したがって湾曲アーム7は回転軸10が可動しない限り鉤形ストッパー9によりその動きは抑止され、窓の縦材は湾曲アーム7によって押圧された状態が保持され、全開した窓は微動だにすることがなく風圧等を受けても十分にその開口状態は保持される。
図5は前記ケーシングA内の駆動手段20を示すもので、伝動部21は滑車側の入力軸から駆動軸側の出力軸に回転を伝達するだけでなく、ブレーキ機能も有している。そして伝動部本体21a内の軸部に連なる小歯車からなる駆動ギア23が回転をするのに伴って大歯車からなる被動ギア24が回転し、被動ギア24に端部を固定してある回転軸10が回転するもので、駆動ギア23と被動ギア24の減速比は1対2〜5が好ましく、こうすることによって回転トルクが数倍となり、伝動部21のブレーキの動きにも若干の遊びが生じて被動ギア24と同軸上の回転軸10が無理なく回転する。
伝動部21は特に目新しい構成ではなく、従来周知のバネ部材と入出力軸の組み合わせからなるものを用いることができる。すなわち図6で示すように、前記本体21aに内設した筒状体25内面に滑車側の入力軸26と、被動ギア側の出力軸27の周面間にバネ部材28を取り付けた構成であって、前記ロープ12を操作して滑車11が回転すると入出力軸26、27が正・逆回転し、バネ部材28が縮径して筒状体25内面との間に遊びが生じるため入力側からの動きが出力側に及んで駆動ギア23が回転するが、滑車12の動きを止めるとバネ部材28が拡径して筒状体25の内面を圧接するためその動きが止まり、このため駆動ギア23は作動せず回転軸10の逆回は阻止され、したがって例えば窓が半開き状態にあるとブレーキ機能でその位置が確保される。
前記入力軸26と出力軸27には早退する膨隆内端部に夫々弧状の介入片26・27を突設してあり、入力軸26の介入片26が出力軸27の内端部に、また出力軸27の介入片が入力軸26の内端部に接する構成であり、バネ部材28の両端を内向きに屈曲して形成した鉤部28の各内面間に入力軸26の介入片26が臨み、鉤部28の各外周面間に出力軸27の介入片27が臨んでいる。そして入力軸26が回転すると介入片26の側端面のいずれかが鉤部28のいずれかの内側面に当接するためバネ部材28を巻き締め、バネ部材28は縮径して筒状体25内で回転する。バネ部材28が回転すると鉤部28が出力軸側の介入片27の側端面に当接して出力軸27が入力軸26と同方向に回転するので減速機構22を介して回転軸10が回転し、それに伴い湾曲アーム7が可動して換気窓を開閉する。
窓の開閉を所定位置で停止したときになおも出力軸27に回転力が加わった場合は、出力軸介入片27の側端面のいずれかがバネ部材28の鉤部28のいずれかの外側面に当接して押圧する。このためバネ部材28は巻き戻されて拡径し、その外面が筒状体25の内面を圧接するので出力軸27の回転は阻止されて出力軸に加わった回転力は入力軸には伝達されない。なお、このブレーキの構成は従来周知の手法であるから格別目新しいものではないが、このようなブレーキ機能を設けることによって換気窓の開閉操作が確実容易となる。
なお本考案の換気窓には図示はしないが防虫網を取り付けることができ、またケーシングAの構造とその取り付け手段、その他本考案の目的効果を奏する範囲における部材の付加・形状変更、歯車比率その他例えば回転軸10が軸受け内を回転するためにその端部に円形部材を取り付けること、ロープ12が紐・チェーン等を含むことなど、いずれも本考案の実施の範疇に属する。
1 窓 A ケーシング
4 支柱 20 駆動手段
6 縦材 21 伝動部
7 湾曲アーム 22 減速機構
8 L字部材 23 駆動ギア
9 ストッパー 24 被動ギア
9a 鉤片 26 入力軸
10 回転軸 27 出力軸
11 滑車 28 バネ部材
12 ロープ

Claims (4)

  1. 温室の妻側に設置した換気窓が、ロープを操作すると窓枠の一側端に位置する駆動手段を介して回転軸が可動するのに伴い、回転軸に固着したL字部材に基部を枢着し且つ先端部を窓枠の縦材に枢着した湾曲アームの押し引きによって開閉し、
    前記駆動手段はケーシング内に、拡径・縮径可能なバネ部材及び入出力軸からなるブレーキ機能を有する伝動部と、大小の駆動及び被動ギアを噛合してなる減速機構を備え、ロープを操作して湾曲アームを所定位置で停止するとブレーキが働いて位置決めされた窓の開口状態が保持されることを特徴とする温室の換気窓開閉装置。
  2. L字部材が回転軸とともに後方下部に傾倒して湾曲アーム後端が回転軸の後部下方に位置すると窓が閉鎖し、L字部材が回転軸の動きに伴い前傾して湾曲アーム先端が上方極限位置で停止すると窓が全開し、夫々の位置で固定保持されることを特徴とする請求項1記載の温室の換気窓開閉装置。
  3. 減速機構における駆動ギアが小歯車であり、被動ギアが大歯車であることを特徴とする請求項1記載の温室の換気窓開閉装置。
  4. 前記L字部材に鉤形ストッパーを固着し、該鉤形ストッパーの鉤片が、窓全開時に湾曲アームを圧接することを特徴とする請求項1又は2記載の温室の換気窓開閉装置。
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