JP3225319U - 箱用シート - Google Patents
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Abstract
【課題】緩衝機能を有するとともに、天面側を容易に封止できる箱体を組み立てられる箱用シートを提供する。【解決手段】1枚のシート材から形成され、箱体に組立可能な箱用シートであって、左右方向に交互に連接され、四角筒状に組み立てられる一対の長さ面パネル1及び一対の幅面パネル2と、一対の幅面パネルの上縁から延出し、内側かつ垂直に折り曲げられる一対のフランジ5と、一対のフランジの先端縁から延出し、組立状態でフランジの先端縁を下方から支持する一対の支持パネル6と、一対の長さ面パネルの上縁から延出し、先端縁同士が突き合わせ可能に構成される一対の蓋フラップ7とを備え、蓋フラップが、組立状態でフランジと重なる基端側の両端部に内面が窪んだ一対の薄肉部71を有する。【選択図】図2
Description
本考案は、箱用シートに関する。
段ボールシートのようなシート材から形成される箱体(包装容器)として、側壁の内側に間隔を空けて内壁を配置することによって、外部からの衝撃を吸収し、収容する品物に加わる力を低減する緩衝機能を有するものが使用されている(特開平8−310578号公報参照)。
上記従来の包装容器は、底板の対向辺から互いに上方向へ谷折りして立上げられるとともに途中で容器内側に緩衝空間を形成した状態で折返される側板を備え、例えば包装する電子機器の保護を図ることができる。
上記従来の包装容器に蓋フラップを設けて天面側を閉じられる構成にしようとすると、蓋フラップが緩衝空間を形成する側板と干渉して蓋フラップの先端側が浮き上がり易いため、蓋フラップの先端同士を突き合わせることが難しく、天面側を封止することが難しい。上記従来の包装容器は、このように天面側が開放されているため、例えば外箱に収容して用いる必要がある。
本考案は、このような事情に鑑みてなされたものであり、緩衝機能を有するとともに、天面側を容易に封止できる箱体を組み立てられる箱体シートの提供を課題とする。
本考案の一態様に係る箱用シートは、1枚のシート材から形成され、箱体に組立可能な箱用シートであって、左右方向に交互に連接され、四角筒状に組み立てられる一対の長さ面パネル及び一対の幅面パネルと、上記一対の幅面パネルの上縁から延出し、内側かつ垂直に折り曲げられる一対のフランジと、上記一対のフランジの先端縁から延出し、組立状態で上記フランジの先端縁を下方から支持する一対の支持パネルと、上記一対の長さ面パネルの上縁から延出し、先端縁同士が突き合わせ可能に構成される一対の蓋フラップとを備え、上記蓋フラップが、組立状態で上記フランジと重なる基端側の両端部に内面が窪んだ一対の薄肉部を有する。
本考案の箱用シートは、緩衝機能を有するとともに、天面側を容易に封止できる箱体を組み立てられる。
[本考案の実施形態の説明]
最初に本考案の実施態様を列記して説明する。
最初に本考案の実施態様を列記して説明する。
本考案の一態様に係る箱用シートは、1枚のシート材から形成され、箱体に組立可能な箱用シートであって、左右方向に交互に連接され、四角筒状に組み立てられる一対の長さ面パネル及び一対の幅面パネルと、上記一対の幅面パネルの上縁から延出し、内側かつ垂直に折り曲げられる一対のフランジと、上記一対のフランジの先端縁から延出し、組立状態で上記フランジの先端縁を下方から支持する一対の支持パネルと、上記一対の長さ面パネルの上縁から延出し、先端縁同士が突き合わせ可能に構成される一対の蓋フラップとを備え、上記蓋フラップが、組立状態で上記フランジと重なる基端側の両端部に内面が窪んだ一対の薄肉部を有する。
当該箱用シートは、組立状態でフランジ及び支持パネルにより緩衝空間を形成することができる。また、当該箱用シートは、組立状態でフランジと重なる基端側の両端部に内面が窪んだ一対の薄肉部を蓋フラップに設けることで、フランジと蓋フラップとの干渉を緩和し、蓋フラップの先端同士を突き合わせ易くすることができる。従って、当該箱用シートを用いることで、緩衝機能を有するとともに、天面側を容易に封止できる箱体を得ることができる。
上記薄肉部が、上記フランジの延出長さよりも幅広の長方形状であるとよい。このように上記薄肉部を上記フランジの延出長さよりも幅広の長方形状とすることで、比較的小さい面積で効果的に蓋フラップとフランジとの干渉を抑止することができる。従って、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の天面側をさらに封止し易くすることができる。
上記薄肉部の幅と上記フランジの延出長さとの差としては、20mm以下が好ましい。このように上記薄肉部の幅と上記フランジの延出長さとの差を上記上限以下とすることで、蓋フラップの強度を維持しつつ天面側をさらに封止し易くすることができる。
上記フランジの一対の側縁が延出方向に沿って内側に向かって傾斜しているとよい。このように上記フランジの一対の側縁を延出方向に沿って内側に向かって傾斜させることで、蓋フラップとフランジとの干渉を抑止することができる。従って、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の天面側をさらに封止し易くすることができる。
上記一対の幅面パネルの下縁から延出する一対の底内フラップと、上記一対の長さ面パネルの下縁から延出し、先端縁同士が突き合わせ可能に構成される一対の底外フラップとをさらに備え、上記一対の支持パネルが、組立状態で上記幅面パネルの内側に折り曲げられる内壁板と、組立状態で上記底内フラップの内面側に重ねられる折り返し片とを有し、上記一対の底内フラップが、基端縁の中央部にスリットを有し、上記内壁板が、先端に上記底内フラップのスリットと嵌合可能な凸部を有するとよい。このように組立状態で底内フラップの内面側に重ねられる折り返し片を設け、底内フラップのスリットと嵌合可能な凸部を内壁板に設けることで、フランジを幅面パネルに対して略垂直に保ち易くなり、優れた緩衝機能を維持することができる。また、上記凸部を底内フラップのスリットと嵌合させることで、支持パネルを固定できるので、箱体への組立が容易である。
なお、本考案において、「左右方向」とは、箱用シートを組み立ててなる箱体の想定される一般的な使用態様における水平方向を意味し、「上」及び「下」とは、想定される一般的な使用態様における上下を意味するが、上記箱体の使用時の向きを制限することを企図するものではない。また、「内」及び「外」は、それぞれ箱体の内側及び外側を指す。
[本考案の実施形態の詳細]
以下、本考案の一実施形態に係る箱用シートについて適宜図面を参照しつつ説明する。
以下、本考案の一実施形態に係る箱用シートについて適宜図面を参照しつつ説明する。
本考案の一態様に係る箱用シートは、図1に示すように、1枚のシート材から形成され、図2に示すような箱体に組立可能な箱用シートである。なお、図1において、太い実線はシート材を切断した切断線を示し、細い実線はシート材に筋押しして形成される罫線を示す。
当該箱用シートを形成するシート材としては、例えば段ボールシート、プラスチックボード、ボール紙等を用いることができ、中でも段ボールシートが好適に用いられる。
上記ダンボールシートとしては、1枚の中芯の両側を一対のライナーで挟み込んだものだけでなく、3枚のライナーの間にそれぞれ中芯が挟み込まれたいわゆるダブルフルートであってもよく、あるいは中芯の片側にのみライナーが貼着されたいわゆる片面段ボールであってもよい。
上記シート材の厚さの下限としては、強度の観点から、3mmが好ましい。一方、シート材の厚さの上限としては、特に限定されないが、箱体への組立の容易性から8mmが好ましい。
当該箱用シートは、左右方向(図1ではx方向)に交互に連接され、四角筒状に組み立てられる一対の長さ面パネル1及び一対の幅面パネル2と、一対の幅面パネル2の下縁から延出する一対の底内フラップ3と、一対の長さ面パネル1の下縁から延出し、先端縁同士が突き合わせ可能に構成される一対の底外フラップ4と、一対の幅面パネル2の上縁から延出し、内側かつ垂直に折り曲げられる一対のフランジ5と、一対のフランジ5の先端縁から延出し、組立状態でフランジ5の先端縁を下方から支持する一対の支持パネル6と、一対の長さ面パネル1の上縁から延出し、先端縁同士が突き合わせ可能に構成される一対の蓋フラップ7と、糊代部8とを備える。
<長さ面パネル及び幅面パネル>
長さ面パネル1と幅面パネル2とは略方形状である。また、一対の長さ面パネル1は同等の大きさとされ、一対の幅面パネル2は同等の大きさとされる。
長さ面パネル1と幅面パネル2とは略方形状である。また、一対の長さ面パネル1は同等の大きさとされ、一対の幅面パネル2は同等の大きさとされる。
長さ面パネル1の上下方向長さ(図1のy方向の長さ)と、幅面パネル2の上下方向長さとは等しい。また、長さ面パネル1の左右方向長さ(図1のx方向の長さ)は、幅面パネル2の左右方向長さ以上である。
なお、長さ面パネル1及び幅面パネル2の上下方向長さ、長さ面パネル1の左右方向の長さ、並びに幅面パネル2の左右方向の長さは、当該箱用シートにより組み立てられる箱体に収容が想定される収容物の大きさや個数に対応できるように適宜決定される。
<底内フラップ及び底外フラップ>
一対の底内フラップ3及び一対の底外フラップ4は略方形状であり、組み立てられる箱体の底面側を閉塞可能に構成されている。つまり、一対の底内フラップ3及び一対の底外フラップ4は、組立時に、それぞれ延出する長さ面パネル1及び幅面パネル2に対して直角に折り曲げられ、底内フラップ3が内側となるように重ね合わされて箱体の底部を形成することができる。
一対の底内フラップ3及び一対の底外フラップ4は略方形状であり、組み立てられる箱体の底面側を閉塞可能に構成されている。つまり、一対の底内フラップ3及び一対の底外フラップ4は、組立時に、それぞれ延出する長さ面パネル1及び幅面パネル2に対して直角に折り曲げられ、底内フラップ3が内側となるように重ね合わされて箱体の底部を形成することができる。
一対の底外フラップ4の先端縁同士が突き合わせ可能となるように、底外フラップ4の高さ(延出方向の長さで、図1のy方向の長さ)は、例えば幅面パネル2の幅の1/2とされる。これにより上記箱体の底面側を閉塞できる。
一方、底内フラップ3の高さは、特に限定されないが、底外フラップ4の高さと同等とできる。
なお、底内フラップ3及び底外フラップ4の幅(図1のx方向の長さ)は、特に限定されないが、それぞれ延出する長さ面パネル1及び幅面パネル2の幅と同等とすることが好ましい。
一対の底内フラップ3は、図1に示すように、基端縁の中央部にスリット3aを有する。スリット3aは、後述する支持パネル6の内壁板61に設けられる凸部61aと嵌合可能な大きさとされる。具体的には、スリット3aは、左右方向長さが凸部61aの基端側の幅と同等であるとよく、上下方向長さが凸部61aの厚さ、すなわち当該箱シートを形成するシート材の厚さと同等であるとよい。
<フランジ>
フランジ5は、図1に示すように、先端縁が短辺となる等脚台形状である。すなわち、フランジ5の一対の側縁が延出方向に沿って内側に向かって傾斜している。このようにフランジ5の一対の側縁を延出方向に沿って内側に向かって傾斜させることで、蓋フラップ7とフランジ5との干渉を抑止することができる。従って、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の天面側をさらに封止し易くすることができる。
フランジ5は、図1に示すように、先端縁が短辺となる等脚台形状である。すなわち、フランジ5の一対の側縁が延出方向に沿って内側に向かって傾斜している。このようにフランジ5の一対の側縁を延出方向に沿って内側に向かって傾斜させることで、蓋フラップ7とフランジ5との干渉を抑止することができる。従って、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の天面側をさらに封止し易くすることができる。
等脚台形状であるフランジ5の下底(基端縁側の辺)の長さは、幅面パネル2の左右方向長さと等しくすることが好ましい。また、フランジ5の上底(先端縁側の辺)は、上述のようにフランジ5の下底より短く、その長さの差の下限としては、5mmが好ましく、7mmがより好ましい。一方、上記差の上限としては、20mmが好ましく、15mmがより好ましい。上記差が上記下限未満であると、フランジ5を等脚台形状とすることにより得られる天面側をさらに封止し易くする効果が不十分となるおそれがある。逆に、上記差が上記上限を超えると、箱体として組み立てた際、長さ面パネル1とフランジ5の端部との間に生じる隙間が大きくなり過ぎ、収容物がこの隙間に挟まったり、幅面パネル2と内壁板61との間に入り込んでしまったりするおそれがある。
フランジ5の延出長さの下限としては、20mmが好ましく、25mmがより好ましい。一方、フランジ5の延出長さの上限としては、40mmが好ましく、35mmがより好ましい。フランジ5の延出長さが上記下限未満であると、組立状態で形成されるフランジ5及び支持パネル6により干渉空間が不足し、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の干渉機能が不十分となるおそれがある。逆に、フランジ5の延出長さが上記上限を超えると、上記箱体に収容物を収容可能な容積が減少し、収容力が低下するおそれがある。
なお、フランジ5と幅面パネル2との境界には、折り曲げを容易化するため、断続的にシート材を切断したミシン目とこのミシン目の切断線間を接続する罫線とを有するいわゆるリード罫線が形成されているとよい。
<支持パネル>
一対の支持パネル6は、組立状態で幅面パネル2の内側に折り曲げられる内壁板61と、組立状態で底内フラップ3の内面側に重ねられる折り返し片62とを有する。また、内壁板61は、先端に底内フラップ3のスリット3aと嵌合可能な凸部61aを有する。
一対の支持パネル6は、組立状態で幅面パネル2の内側に折り曲げられる内壁板61と、組立状態で底内フラップ3の内面側に重ねられる折り返し片62とを有する。また、内壁板61は、先端に底内フラップ3のスリット3aと嵌合可能な凸部61aを有する。
このように組立状態で底内フラップ3の内面側に重ねられる折り返し片62を設け、底内フラップ3のスリット3aと嵌合可能な凸部61aを内壁板61に設けることで、フランジ5を幅面パネル2に対して垂直に保ち易くなり、優れた緩衝機能を維持することができる。また、凸部61aを底内フラップ3のスリット3aと嵌合させることで、支持パネル6を固定できるので、箱体への組立が容易である。
内壁板61及び折り返し片62は略方形状である。内壁板61及び折り返し片62の左右方向の長さは等しくされることが好ましく、その長さはフランジ5の先端縁の左右方向長さと同等であることが好ましい。このように内壁板61、折り返し片62及びフランジ5の先端縁の左右方向長さを等しくとることで、支持パネル6によりさらに安定してフランジ5を支持することができる。
内壁板61は、凸部61aを底内フラップ3のスリット3aと嵌合させると、その先端縁が底内フラップ3の基端縁と接するように固定される。内壁板61の延出長さは、この固定された状態で、基端縁に連続するフランジ5が幅面パネル2に対して垂直となるようにフランジ5の先端縁を下方から支持できる長さとされる。つまり、内壁板61は幅面パネル2と傾斜して対向する。
折り返し片62の延出長さの下限としては、20mmが好ましく、30mmがより好ましい。一方、折り返し片62の延出長さの上限としては、60mmが好ましく、50mmがより好ましい。折り返し片62の延出長さが上記下限未満であると、底内フラップ3のスリット3aと嵌合させた内壁板61の凸部61aが外れ易くなるおそれがある。逆に、折り返し片62の延出長さが上記上限を超えると、底内フラップ3のスリット3aと内壁板61の凸部61aとを嵌合させた状態であっても折り返し片62の先端縁が底内フラップ3から浮き易くなり、折り返し片62と底内フラップ3との間に収容物が入り込むおそれがある。
内壁板61の凸部61aは、内壁板61の先端縁の略中央部に設けられる。また、凸部61aは先端縁を短辺とする等脚台形状であること、つまり先端縁に向かって幅が漸減することが好ましい。このように凸部61aを等脚台形状とすることで、凸部61aを底内フラップ3のスリット3aに嵌合させ易くすることができる。
凸部61aの基端側の幅の下限としては、30mmが好ましく、35mmがより好ましい。一方、凸部61aの基端側の幅の上限としては、50mmが好ましく、45mmがより好ましい。凸部61aの基端側の幅が上記下限未満であると、凸部61aの強度が不足するおそれがある。逆に、凸部61aの基端側の幅が上記上限を超えると、底内フラップ3のスリット3aの幅を大きくする必要が生じるため、底内フラップ3の強度が低下するおそれがある。
凸部61aの先端側の幅は、上述のように基端側の幅より小さいことが好ましく、その差としては、例えば2mm以上5mm以下とできる。上記差が上記下限未満であると、凸部61aをスリット3aに嵌合し易くする効果が不十分となるおそれがある。逆に、上記差が上記上限を超えると、凸部61aの強度が不足し、嵌合させる際に凸部61aが折れ曲がるおそれがある。
凸部61aの高さ(支持パネル6の延出方向の長さ)は、当該箱シートを形成するシート材の厚さに応じて適宜決定されるが、例えば5mm以上10mm以下とできる。凸部61aの高さが上記下限未満であると、底内フラップ3のスリット3aと嵌合させた内壁板61の凸部61aが外れ易くなるおそれがある。逆に、凸部61aの高さが上記上限を超えると、凸部61aにより内壁板61の先端縁が浮き上がり底内フラップ3の基端縁と十分に当接せず、支持パネル6によるフランジ5の支持が不十分となるおそれがある。
なお、内壁板61とフランジ5との境界には、折り曲げを容易化するため、リード罫線が形成されているとよい。また、内壁板61と折り返し片62との境界については、凸部61aと折り返し片62との境界には切断線が形成され、凸部61aを除く内壁板61との境界にはリード罫線が形成されているとよい。
<蓋フラップ>
蓋フラップ7は、図3に示すように、先端同士を突き合わせることで、箱体の天面側を封止することができる。
蓋フラップ7は、図3に示すように、先端同士を突き合わせることで、箱体の天面側を封止することができる。
蓋フラップ7の高さ(延出方向の長さで、図1のy方向の長さ)は、一対の蓋フラップ7の先端縁同士が突き合わせ可能となるように、例えば幅面パネル2の幅の1/2とされる。これにより上記箱体の天面側を閉塞できる。
蓋フラップ7の幅(図1のx方向の長さ)は、特に限定されないが、延出する長さ面パネル1の幅と同等とすることが好ましい。
蓋フラップ7は、組立状態でフランジ5と重なる基端側の両端部に内面が窪んだ一対の薄肉部71を有する。薄肉部71は、例えばシートの内面の潰し加工によって形成される。この潰し加工としては、例えばシートの内面に多重罫線(並列な複数の罫線)を形成する方法が挙げられる。
薄肉部71は、図1に示すように、フランジ5の延出長さよりも幅広の長方形状である。具体的には、薄肉部71は、蓋フラップ7の基端縁の一端を頂点とし、この頂点を端点とする2辺が蓋フラップ7の基端縁及び側縁上に位置する。また、蓋フラップ7の側縁上に位置する辺の長さ、つまり薄肉部71の幅がフランジ5の延出長さよりも大きい。このように薄肉部71をフランジ5の延出長さよりも幅広の長方形状とすることで、比較的小さい面積で効果的に蓋フラップ7とフランジ5との干渉を抑止することができる。従って、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の天面側をさらに封止し易くすることができる。
薄肉部71の幅とフランジ5の延出長さとの差の上限としては20mmが好ましく、15mmがより好ましい。上記差が上記上限を超えると、箱体の天面側をさらに封止し易くする効果が向上し難くなり、蓋フラップ7の強度のみを低下させてしまうおそれがある。一方、上記差の下限は、特に限定されず、0mmであってもよいが、5mmがより好ましい。上記差を上記下限以上とすることで、より確実に蓋フラップ7とフランジ5との干渉を抑止できる。
薄肉部71の左右方向の長さの下限としては、30mmが好ましく、35mmがより好ましい。一方、薄肉部71の左右方向の長さの上限としては、60mmが好ましく、50mmがより好ましい。薄肉部71の左右方向の長さが上記下限未満であると、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の天面側を封止し難くなるおそれがある。逆に、薄肉部71の左右方向の長さが上記上限を超えると、箱体の天面側をさらに封止し易くする効果が向上し難くなり、蓋フラップ7の強度のみを低下させてしまうおそれがある。
以下、図4及び図5を用いて、この薄肉部71の効果について説明する。図4は、当該箱用シートを組み立ててなる箱体で、蓋フラップ7を閉じた場合を示す。フランジ5は厚みがあるため、組立状態でフランジ5の表面は長さ面パネル1の端面より上方に位置する。当該箱用シートでは、蓋フラップ7が基端側に薄肉部71を有しており、この薄肉部71がフランジ5の延出長さよりも幅広である。このため、蓋フラップ7を閉じていくと、蓋フラップ7の基端側がフランジ5の表面に接触することがなく、蓋フラップ7の先端側の薄肉部71との境界71aがフランジ5と接触するまで曲げることができる。つまり、当該箱用シートを組み立ててなる箱体では、蓋フラップ7を長さ面パネル1に対して略垂直となるまで曲げることができる。従って、箱体の天面側を封止することができる。
これに対し、図5に示すように、蓋フラップ17が薄肉部を有さない箱用シートである場合、蓋フラップ17を閉じていくと、まず蓋フラップ17の基端側がフランジ5の表面に接触する。組立状態でフランジ5の表面は長さ面パネル1の端面より上方に位置するため、蓋フラップ17は、長さ面パネル1に対して比較的浅い角度で、それ以上曲げることができなくなる。従って、蓋フラップ17が薄肉部を有さない場合、箱体の天面側を封止することが難しい。
<糊代部>
糊代部8は、左右方向に交互に連接される一対の長さ面パネル1及び一対の幅面パネル2の一方の側端と他方の側端とを連結するために設けられている。つまり、左右方向に連接される一対の長さ面パネル1及び一対の幅面パネル2を四角筒状に組み立てると、糊代部8が設けられていない他方の側端に位置する幅面パネル2が、糊代部8に当接可能となる。この幅面パネル2の当接部分を糊代部8に貼着することで一対の長さ面パネル1及び一対の幅面パネル2を無端状に構成できる。あるいは、貼着に代えてワイヤー接合等により結合してもよい。
糊代部8は、左右方向に交互に連接される一対の長さ面パネル1及び一対の幅面パネル2の一方の側端と他方の側端とを連結するために設けられている。つまり、左右方向に連接される一対の長さ面パネル1及び一対の幅面パネル2を四角筒状に組み立てると、糊代部8が設けられていない他方の側端に位置する幅面パネル2が、糊代部8に当接可能となる。この幅面パネル2の当接部分を糊代部8に貼着することで一対の長さ面パネル1及び一対の幅面パネル2を無端状に構成できる。あるいは、貼着に代えてワイヤー接合等により結合してもよい。
<箱体の組立方法>
当該箱シートを箱体に組み立てる箱体の組立方法は、四角筒状部組立工程と、底部組立工程と、緩衝空間組立工程と、蓋部組立工程とを備える。
当該箱シートを箱体に組み立てる箱体の組立方法は、四角筒状部組立工程と、底部組立工程と、緩衝空間組立工程と、蓋部組立工程とを備える。
(四角筒状部組立工程)
四角筒状部組立工程では、左右方向に交互に連接される一対の長さ面パネル1及び一対の幅面パネル2を四角筒状に組み立てる。
四角筒状部組立工程では、左右方向に交互に連接される一対の長さ面パネル1及び一対の幅面パネル2を四角筒状に組み立てる。
具体的には、以下の手順による。まず、左右方向に交互に連接される一対の長さ面パネル1及び一対の幅面パネル2のうち、一方の側端(図1の左側)に位置する長さ面パネル1を、隣接する幅面パネル2の内面側に折り重ね、他方の側端(図1の右側)に位置する幅面パネル2を、隣接する長さ面パネル1の内面側に折り重ねる。そして糊代部8を幅面パネル2の左右方向他方側(長さ面パネル1との連接側と反対側)の内面に貼着する。これにより、一対の長さ面パネル1及び一対の幅面パネル2が無端状に接続される。当該箱用シートは、この状態でユーザ(箱体の使用者)に提供される。幅面パネル2への糊代部8の貼着は、例えば接着剤、ステープラー等を用いて行うことができる。
次に、無端状に接続された一対の長さ面パネル1及び一対の幅面パネル2を四角筒状に広げる。これにより、箱体の側面が四角筒状に組み立てられる。
(底部組立工程)
底部組立工程では、一対の底内フラップ3及び一対の底外フラップ4により箱体の底部を組み立てる。
底部組立工程では、一対の底内フラップ3及び一対の底外フラップ4により箱体の底部を組み立てる。
具体的には、以下の手順による。まず、一対の底内フラップ3を幅面パネル2に対して直角になるように四角筒状の箱体の内側に折り曲げる。次に、その外面に接するように一対の底外フラップ4を長さ面パネル1に対して直角になるように折り曲げる。一対の底外フラップ4は、先端縁同士を突き合わせ可能に構成されているので、この突き合わせ部に例えば封函テープを貼着することで、底部が形成される。
(緩衝空間組立工程)
緩衝空間組立工程では、一対のフランジ5及び一対の支持パネル6により一対の幅面パネル2の内側に緩衝空間を組み立てる。この緩衝空間は、それぞれの幅面パネル2に対して、これと連接するフランジ5及び支持パネル6により組み立てられる。
緩衝空間組立工程では、一対のフランジ5及び一対の支持パネル6により一対の幅面パネル2の内側に緩衝空間を組み立てる。この緩衝空間は、それぞれの幅面パネル2に対して、これと連接するフランジ5及び支持パネル6により組み立てられる。
具体的には、以下の手順による。まず、フランジ5を幅面パネル2に対して直角になるように箱体の内側に折り曲げる。さらに、フランジ5に連接する支持パネル6について、内壁板61を山折り、折り返し片62を谷折りする。つまり、内壁板61は下方へ折り曲げられ、内壁板61が下方へ折り曲げられた状態で折り返し片62が箱体の内側(内壁板61に対して幅面パネル2とは反対側)に底内フラップ3に沿うように折り曲げられる。この状態で、内壁板61の先端縁が底内フラップ3の基端縁と重ねるように、内壁板61を押し込むと、内壁板61の凸部61aが底内フラップ3のスリット3aと嵌合し、支持パネル6が固定される。これにより、内壁板61と幅面パネル2とに挟まれた緩衝空間が組み立てられる。
(蓋部組立工程)
蓋部組立工程では、一対の蓋フラップ7により箱体の天面側を封止する蓋部を組み立てる。
蓋部組立工程では、一対の蓋フラップ7により箱体の天面側を封止する蓋部を組み立てる。
具体的には、一対の蓋フラップ7を長さ面パネル1に対して直角になるように折り曲げる。一対の蓋フラップ7は、先端縁同士を突き合わせ可能に構成されているので、この突き合わせ部に例えば封函テープを貼着することで、蓋部が形成される。
以上のようにして、当該箱シートを箱体に組み立てることができる。
<利点>
当該箱用シートは、組立状態でフランジ5及び支持パネル6により緩衝空間を形成することができる。また、当該箱用シートは、組立状態でフランジ5と重なる基端側の両端部に内面が窪んだ一対の薄肉部71を蓋フラップ7に設けることで、フランジ5と蓋フラップ7との干渉を緩和し、蓋フラップ7の先端同士を突き合わせ易くすることができる。従って、当該箱用シートを用いることで、緩衝機能を有するとともに、天面側を容易に封止できる箱体を得ることができる。
当該箱用シートは、組立状態でフランジ5及び支持パネル6により緩衝空間を形成することができる。また、当該箱用シートは、組立状態でフランジ5と重なる基端側の両端部に内面が窪んだ一対の薄肉部71を蓋フラップ7に設けることで、フランジ5と蓋フラップ7との干渉を緩和し、蓋フラップ7の先端同士を突き合わせ易くすることができる。従って、当該箱用シートを用いることで、緩衝機能を有するとともに、天面側を容易に封止できる箱体を得ることができる。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本考案の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本考案の範囲に属するものと解釈されるべきである。
上記実施形態は、本考案の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本考案の範囲に属するものと解釈されるべきである。
上記実施形態では、フランジが等脚台形状である場合を説明したが、フランジの形状は等脚台形状に限定されるものではなく、例えば方形状等であってもよい。
上記実施形態では、蓋フラップの薄肉部がフランジの延出長さよりも幅広の長方形状である場合を説明したが、薄肉部の大きさや形状は本考案の効果を失わない範囲で適宜変更することができる。
上記実施形態では、底内フラップのスリットと内壁板の凸部とを嵌合させることで支持パネルを固定する場合について説明したが、支持パネルの固定方法はこれに限定されるものではない。例えば切り返し片を底内フラップに接着することで固定することもできる。この場合、底内フラップのスリット及び内壁板の凸部は省略可能である。
上記実施形態では、支持パネルが内壁板と折り返し片とを有する場合を説明したが、支持パネルの構成はこれに限定されるものではない。組立状態で上記フランジの先端縁を下方から支持する構成であれば、他の構成を採用することができる。例えば支持パネルは内壁板のみで構成されてもよい。
以上のように、本考案の箱用シートは、緩衝機能を有するとともに、天面側を容易に封止できる箱体を組み立てられる。
1 長さ面パネル
2 幅面パネル
3 底内フラップ
3a スリット
4 底外フラップ
5 フランジ
6 支持パネル
61 内壁板
61a 凸部
62 折り返し片
7、17 蓋フラップ
71 薄肉部
71a 境界
8 糊代部
2 幅面パネル
3 底内フラップ
3a スリット
4 底外フラップ
5 フランジ
6 支持パネル
61 内壁板
61a 凸部
62 折り返し片
7、17 蓋フラップ
71 薄肉部
71a 境界
8 糊代部
Claims (5)
- 1枚のシート材から形成され、箱体に組立可能な箱用シートであって、
左右方向に交互に連接され、四角筒状に組み立てられる一対の長さ面パネル及び一対の幅面パネルと、
上記一対の幅面パネルの上縁から延出し、内側かつ垂直に折り曲げられる一対のフランジと、
上記一対のフランジの先端縁から延出し、組立状態で上記フランジの先端縁を下方から支持する一対の支持パネルと、
上記一対の長さ面パネルの上縁から延出し、先端縁同士が突き合わせ可能に構成される一対の蓋フラップと
を備え、
上記蓋フラップが、組立状態で上記フランジと重なる基端側の両端部に内面が窪んだ一対の薄肉部を有する箱用シート。 - 上記薄肉部が、上記フランジの延出長さよりも幅広の長方形状である請求項1に記載の箱用シート。
- 上記薄肉部の幅と上記フランジの延出長さとの差が、20mm以下である請求項2に記載の箱用シート。
- 上記フランジの一対の側縁が、延出方向に沿って内側に向かって傾斜している請求項1、請求項2又は請求項3に記載の箱用シート。
- 上記一対の幅面パネルの下縁から延出する一対の底内フラップと、
上記一対の長さ面パネルの下縁から延出し、先端縁同士が突き合わせ可能に構成される一対の底外フラップと
をさらに備え、
上記一対の支持パネルが、
組立状態で上記幅面パネルの内側に折り曲げられる内壁板と、
組立状態で上記底内フラップの内面側に重ねられる折り返し片と
を有し、
上記一対の底内フラップが、基端縁の中央部にスリットを有し、
上記内壁板が、先端に上記底内フラップのスリットと嵌合可能な凸部を有する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の箱用シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2019004770U JP3225319U (ja) | 2019-12-16 | 2019-12-16 | 箱用シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2019004770U JP3225319U (ja) | 2019-12-16 | 2019-12-16 | 箱用シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP3225319U true JP3225319U (ja) | 2020-02-27 |
Family
ID=69593898
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2019004770U Active JP3225319U (ja) | 2019-12-16 | 2019-12-16 | 箱用シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3225319U (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102361106B1 (ko) * | 2021-09-15 | 2022-02-14 | 염상민 | 가금류 란 유통용 포장상자 |
-
2019
- 2019-12-16 JP JP2019004770U patent/JP3225319U/ja active Active
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102361106B1 (ko) * | 2021-09-15 | 2022-02-14 | 염상민 | 가금류 란 유통용 포장상자 |
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