JP3230860B2 - 磁気ヘッドの加工方法およびその装置 - Google Patents
磁気ヘッドの加工方法およびその装置Info
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- JP3230860B2 JP3230860B2 JP33167592A JP33167592A JP3230860B2 JP 3230860 B2 JP3230860 B2 JP 3230860B2 JP 33167592 A JP33167592 A JP 33167592A JP 33167592 A JP33167592 A JP 33167592A JP 3230860 B2 JP3230860 B2 JP 3230860B2
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- Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ヘッドの加工方法
およびその装置に係わり、特に、磁気ディスクと対向す
る磁気ヘッドの浮上面に、均一な凸の曲率のクラウニン
グ加工面を精度よく高能率に形成し、磁気ディスクの回
転起動時における磁気ディスクと磁気ヘッドとの粘着を
防止するのに好適な、磁気ヘッドの加工方法およびその
装置に関する。
およびその装置に係わり、特に、磁気ディスクと対向す
る磁気ヘッドの浮上面に、均一な凸の曲率のクラウニン
グ加工面を精度よく高能率に形成し、磁気ディスクの回
転起動時における磁気ディスクと磁気ヘッドとの粘着を
防止するのに好適な、磁気ヘッドの加工方法およびその
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10に示すように、磁気ディスク装置
用の磁気ヘッド8は、磁気ディスク9上に載置された状
態で回転を開始するが、その際、磁気ディスク9の回転
に伴う空気動圧によって、該磁気ディスク9上を0.2
μm〜0.1μm浮上する。そして、この浮上量が小さい
ほど記録密度が向上する。
用の磁気ヘッド8は、磁気ディスク9上に載置された状
態で回転を開始するが、その際、磁気ディスク9の回転
に伴う空気動圧によって、該磁気ディスク9上を0.2
μm〜0.1μm浮上する。そして、この浮上量が小さい
ほど記録密度が向上する。
【0003】図11は磁気ヘッド8の外観図で、磁気ヘ
ッドの浮上面8aは、セラミックスの端面に薄膜素子を
形成し、0.01μm以下の面粗さと0.1μm以下の平
面度に、研磨加工で仕上げられている。磁気ヘッド8
は、磁気ディスク9が回転することによって生じる空気
動圧により浮上させられている。
ッドの浮上面8aは、セラミックスの端面に薄膜素子を
形成し、0.01μm以下の面粗さと0.1μm以下の平
面度に、研磨加工で仕上げられている。磁気ヘッド8
は、磁気ディスク9が回転することによって生じる空気
動圧により浮上させられている。
【0004】しかし、磁気ディスク9が回転を停止する
と、図12(a)に示すように、磁気ヘッド8の浮上面
8aのほぼ全体が磁気ディスク9と接触する。このた
め、磁気ディスク9と磁気ヘッドの浮上面8aとが密着
状態になって粘着し、磁気ディスク9が回転起動しても
磁気ヘッド8が浮上せず、ヘッドクラッシュをおこす原
因となっていた。
と、図12(a)に示すように、磁気ヘッド8の浮上面
8aのほぼ全体が磁気ディスク9と接触する。このた
め、磁気ディスク9と磁気ヘッドの浮上面8aとが密着
状態になって粘着し、磁気ディスク9が回転起動しても
磁気ヘッド8が浮上せず、ヘッドクラッシュをおこす原
因となっていた。
【0005】上記磁気ヘッド8の粘着を防止するため、
磁気ヘッド8の浮上面8aと磁気ディスク9との接触部
分の接触面積を低減することが提案されている。これ
は、図12(b)に示すように、磁気ヘッド8の浮上面
8aに、所定のクラウンハイトδを有する凸の曲率面を
形成するクラウニング加工を行うもので、該クラウニン
グ加工により磁気ディスク9との接触面積を低減し、前
記粘着状態を防止するものである。
磁気ヘッド8の浮上面8aと磁気ディスク9との接触部
分の接触面積を低減することが提案されている。これ
は、図12(b)に示すように、磁気ヘッド8の浮上面
8aに、所定のクラウンハイトδを有する凸の曲率面を
形成するクラウニング加工を行うもので、該クラウニン
グ加工により磁気ディスク9との接触面積を低減し、前
記粘着状態を防止するものである。
【0006】凸の円弧状の曲面を形成するクラウニング
加工の従来技術としては、固定治具でテーブルに固定さ
れた磁気ヘッドの摺動面を、所定の曲率形状に成形され
た研削カッターを使用して研削する方法(例えば、特開
昭61ー156505号公報)や、加工前の磁気ヘッド
の裏面に、調整された一定のモーメントを与えることに
より凹に僅かに変形させた浮上面を、平坦にラップし、
そのモーメントの拘束を解放させることで、逆に凸の浮
上面を得るようにした磁気ヘッドの加工方法(例えば、
特開平1−301049号,特開昭61−199765
号の各公報)が提案されている。
加工の従来技術としては、固定治具でテーブルに固定さ
れた磁気ヘッドの摺動面を、所定の曲率形状に成形され
た研削カッターを使用して研削する方法(例えば、特開
昭61ー156505号公報)や、加工前の磁気ヘッド
の裏面に、調整された一定のモーメントを与えることに
より凹に僅かに変形させた浮上面を、平坦にラップし、
そのモーメントの拘束を解放させることで、逆に凸の浮
上面を得るようにした磁気ヘッドの加工方法(例えば、
特開平1−301049号,特開昭61−199765
号の各公報)が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のうち、
研削カッターを使用する方法は、研削カッターの使用頻
度が増すと、局部的に摩耗して研削カッターの形状精度
が劣化するため、相対的に磁気ヘッドの摺動面の形状も
劣化し、所定のクラウニング形状が得られない問題点を
有しており、同時に、クラウニング形状を変更するに
は、曲率の異なる他の研削カッターを用意しなければな
らない欠点を有していた。
研削カッターを使用する方法は、研削カッターの使用頻
度が増すと、局部的に摩耗して研削カッターの形状精度
が劣化するため、相対的に磁気ヘッドの摺動面の形状も
劣化し、所定のクラウニング形状が得られない問題点を
有しており、同時に、クラウニング形状を変更するに
は、曲率の異なる他の研削カッターを用意しなければな
らない欠点を有していた。
【0008】また、加工前にかけたモーメントの拘束を
解放させて凸の浮上面を得る方法は、前記モーメントを
かける治具を必要とし、かけるモーメントが調整されて
いても磁気ヘッドの裏面に与える変形は一定になりにく
く、従って、モーメントの拘束を解放させても浮上面を
均一な曲率にするのは困難であった。そして、本方法に
よるクラウニング加工面の形成は、加工能率の面でも問
題を有していた。
解放させて凸の浮上面を得る方法は、前記モーメントを
かける治具を必要とし、かけるモーメントが調整されて
いても磁気ヘッドの裏面に与える変形は一定になりにく
く、従って、モーメントの拘束を解放させても浮上面を
均一な曲率にするのは困難であった。そして、本方法に
よるクラウニング加工面の形成は、加工能率の面でも問
題を有していた。
【0009】上記従来技術の問題点に鑑み、本発明は、
磁気ディスクと対向する磁気ヘッドの浮上面に、均一な
凸の曲率のクラウニング加工面を、容易に精度よく、し
かも高能率に形成し、磁気ディスクの回転起動時におけ
る磁気ディスクと磁気ヘッドとの粘着を防止することが
できる、磁気ヘツドの加工方法およびその装置を提供す
ることを目的とする。
磁気ディスクと対向する磁気ヘッドの浮上面に、均一な
凸の曲率のクラウニング加工面を、容易に精度よく、し
かも高能率に形成し、磁気ディスクの回転起動時におけ
る磁気ディスクと磁気ヘッドとの粘着を防止することが
できる、磁気ヘツドの加工方法およびその装置を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の磁気ヘッドの加工方法は、 (i)上面が平坦で所定の速度で回動可能な研磨定盤上
に研磨治具を載置し、 (ii)該研磨治具は該研磨定盤の回転速度に対し所定
の速度比で回動可能にし、 (iii)該研磨治具の下面に、整列させた多数の磁気
ヘッドと、該整列させた磁気ヘッドと略同一の寸法・形
状に形成されたダミー材とを、該ダミー材側を平行板ば
ねを介して前記研磨定盤上面に接触状態に、かつ所定の
間隔を設けて略平行に相対配置して前記研磨定盤と研磨
治具とを回動させ、 (iv)その回動に伴う前記平行板ばねの周期的な伸縮
により、研磨治具に繰り返し首振り揺動運動をさせ、 (v)該首振り揺動運動により、前記磁気ヘッドの研磨
定盤上面との接触面に、所定の曲率のクラウニング加工
面を形成するものである。
め、本発明の磁気ヘッドの加工方法は、 (i)上面が平坦で所定の速度で回動可能な研磨定盤上
に研磨治具を載置し、 (ii)該研磨治具は該研磨定盤の回転速度に対し所定
の速度比で回動可能にし、 (iii)該研磨治具の下面に、整列させた多数の磁気
ヘッドと、該整列させた磁気ヘッドと略同一の寸法・形
状に形成されたダミー材とを、該ダミー材側を平行板ば
ねを介して前記研磨定盤上面に接触状態に、かつ所定の
間隔を設けて略平行に相対配置して前記研磨定盤と研磨
治具とを回動させ、 (iv)その回動に伴う前記平行板ばねの周期的な伸縮
により、研磨治具に繰り返し首振り揺動運動をさせ、 (v)該首振り揺動運動により、前記磁気ヘッドの研磨
定盤上面との接触面に、所定の曲率のクラウニング加工
面を形成するものである。
【0011】また、本発明の磁気ヘッドの加工装置は、 (i)上面が平坦で所定の速度で回動可能な研磨定盤
と、 (ii)下面に整列させた多数の磁気ヘッドと、該整列
させた磁気ヘッドと略同一の寸法・形状に形成されたダ
ミー材とを該ダミー材側を平行板ばねを介して前記研磨
定盤上面に接触状態に、かつ所定の間隔を設けて略平行
に相対配置して研磨定盤上に載置された研磨治具と、 (iii)該研磨治具をその外周面を案内し、かつ支持
して前記研磨定盤の回転速度に対し所定の速度比で回動
可能に駆動する複数のローラとを備え、 (iv)前記研磨定盤と研磨治具とを回動させた際、前
記平行板ばねの周期的な伸縮により、研磨治具を繰り返
し首振り揺動運動可能に構成したものである。
と、 (ii)下面に整列させた多数の磁気ヘッドと、該整列
させた磁気ヘッドと略同一の寸法・形状に形成されたダ
ミー材とを該ダミー材側を平行板ばねを介して前記研磨
定盤上面に接触状態に、かつ所定の間隔を設けて略平行
に相対配置して研磨定盤上に載置された研磨治具と、 (iii)該研磨治具をその外周面を案内し、かつ支持
して前記研磨定盤の回転速度に対し所定の速度比で回動
可能に駆動する複数のローラとを備え、 (iv)前記研磨定盤と研磨治具とを回動させた際、前
記平行板ばねの周期的な伸縮により、研磨治具を繰り返
し首振り揺動運動可能に構成したものである。
【0012】
【作用】上部に円形外周面を有する研磨治具を研磨定盤
上に載置し、研磨定盤と研磨治具とを互いにスリップし
ないように回転させると、研磨治具の下面に所定の間隔
を設けて平行に相対配置された磁気ヘッドと平行板ばね
を介したダミー材とは、平行板ばねの周期的な伸縮によ
って研磨治具に発生する一定の振幅の単振動タイプの繰
り返し首振り揺動運動を、研磨治具とともに行うことに
なり、磁気ヘッドとダミー材とに下向きに作用する研磨
荷重に周期的な変動を生じさせる。この変動は磁気ヘッ
ドとダミー材とに作用する研磨荷重に差を生じさせ、前
記研磨定盤と研磨治具との回転速度に対応する角速度の
繰り返し首振り揺動運動と相俟って、磁気ヘッドの浮上
面に所定の曲率のクラウニング加工面を形成することが
可能になる。
上に載置し、研磨定盤と研磨治具とを互いにスリップし
ないように回転させると、研磨治具の下面に所定の間隔
を設けて平行に相対配置された磁気ヘッドと平行板ばね
を介したダミー材とは、平行板ばねの周期的な伸縮によ
って研磨治具に発生する一定の振幅の単振動タイプの繰
り返し首振り揺動運動を、研磨治具とともに行うことに
なり、磁気ヘッドとダミー材とに下向きに作用する研磨
荷重に周期的な変動を生じさせる。この変動は磁気ヘッ
ドとダミー材とに作用する研磨荷重に差を生じさせ、前
記研磨定盤と研磨治具との回転速度に対応する角速度の
繰り返し首振り揺動運動と相俟って、磁気ヘッドの浮上
面に所定の曲率のクラウニング加工面を形成することが
可能になる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の磁気ヘッドの加工装置の一実
施例を、図1ないし図5を参照して説明する。図1は磁
気ヘッドの加工装置を示す平面図、図2は図1のII−
II断面図、図3は研磨治具の下面側を示す斜視図、図
4は研磨治具の下面側を示す平面図、図5は図4のV−
V断面図である。
施例を、図1ないし図5を参照して説明する。図1は磁
気ヘッドの加工装置を示す平面図、図2は図1のII−
II断面図、図3は研磨治具の下面側を示す斜視図、図
4は研磨治具の下面側を示す平面図、図5は図4のV−
V断面図である。
【0014】図1ないし図5において、1は加工前の磁
気ヘッド(以下、ワークともいう)、2は上面が平坦
で、図1に示す矢印方向に所定の速度V1で回動可能な
研磨定盤、3は上部に円形外周面3aを有し、研磨定盤
2上に載置されている研磨治具で、研磨治具3の下面に
は、図3,4に示すように1列に精度よく整列させた数
個〜数十個の多数の磁気ヘッド1と、該整列させた多数
の磁気ヘッド1と同一の寸法・形状に形成されたダミー
材7とが、研磨定盤2上面に接触状態に、かつ所定の間
隔を設けて平行に相対配置させられている。ただし、こ
の場合ダミー材7は、研磨治具3の下面に平行板ばね4
を介して取り付けられている。5は図1,2に示すよう
に研磨治具3の円形外周面3aを案内し、かつ支持する
複数のローラで、各ローラ5は研磨治具3を、図1に示
す矢印方向(研磨定盤2と同方向)に一定の回転速度V
2に保持可能に、研磨定盤2の回転速度V1と一定の速度
比で図示しない駆動機構を介して駆動される構成になっ
ている。なお、研磨定盤2が回転停止している間は、研
磨治具3も停止している。
気ヘッド(以下、ワークともいう)、2は上面が平坦
で、図1に示す矢印方向に所定の速度V1で回動可能な
研磨定盤、3は上部に円形外周面3aを有し、研磨定盤
2上に載置されている研磨治具で、研磨治具3の下面に
は、図3,4に示すように1列に精度よく整列させた数
個〜数十個の多数の磁気ヘッド1と、該整列させた多数
の磁気ヘッド1と同一の寸法・形状に形成されたダミー
材7とが、研磨定盤2上面に接触状態に、かつ所定の間
隔を設けて平行に相対配置させられている。ただし、こ
の場合ダミー材7は、研磨治具3の下面に平行板ばね4
を介して取り付けられている。5は図1,2に示すよう
に研磨治具3の円形外周面3aを案内し、かつ支持する
複数のローラで、各ローラ5は研磨治具3を、図1に示
す矢印方向(研磨定盤2と同方向)に一定の回転速度V
2に保持可能に、研磨定盤2の回転速度V1と一定の速度
比で図示しない駆動機構を介して駆動される構成になっ
ている。なお、研磨定盤2が回転停止している間は、研
磨治具3も停止している。
【0015】上記構成からなる研磨定盤2と研磨治具3
とを、互いにスリップしないように速度V1,V2で回動
させると、平行板ばね4が周期的に伸縮し、研磨治具3
を繰り返し首振り揺動運動させる。この作用を図6の原
理図を参照して説明する。
とを、互いにスリップしないように速度V1,V2で回動
させると、平行板ばね4が周期的に伸縮し、研磨治具3
を繰り返し首振り揺動運動させる。この作用を図6の原
理図を参照して説明する。
【0016】図6において、前記首振り揺動運動の揺動
角度:θ、揺動周期:f、ワーク1の長さ:bとする
と、首振り角速度ωは次式(1)で表される。
角度:θ、揺動周期:f、ワーク1の長さ:bとする
と、首振り角速度ωは次式(1)で表される。
【0017】
【数1】
【0018】ここで、Rは加工面曲率半径で、次式
(2)で表される。
(2)で表される。
【0019】
【数2】
【0020】つぎに、加工速度dZ/dtは、研磨荷
重:P、研磨定数:cとすると、次式(3)で表され
る。
重:P、研磨定数:cとすると、次式(3)で表され
る。
【0021】
【数3】
【0022】上記(1),(2),(3)の各式より、
クラウニング加工面形状の創成方程式を次式(4)とし
て求めることができる。
クラウニング加工面形状の創成方程式を次式(4)とし
て求めることができる。
【0023】
【数4】
【0024】目的とする創成形状がZ(X)として与え
られれば、式(4)より前記首振り揺動運動の角速度分
布が求められる。そして、その求めた角速度分布により
ワーク1に首振り揺動運動させて研磨することにより、
所望のクラウニング加工面形状を創成することが可能に
なる。
られれば、式(4)より前記首振り揺動運動の角速度分
布が求められる。そして、その求めた角速度分布により
ワーク1に首振り揺動運動させて研磨することにより、
所望のクラウニング加工面形状を創成することが可能に
なる。
【0025】つぎに、本発明のクラウニング加工動作
を、図7および図8を参照して具体的に説明する。図7
はクラウニング加工動作説明図、図8はクラウニング加
工時の研磨荷重の変化説明図で、図7の加工動作に対応
して示したものである。
を、図7および図8を参照して具体的に説明する。図7
はクラウニング加工動作説明図、図8はクラウニング加
工時の研磨荷重の変化説明図で、図7の加工動作に対応
して示したものである。
【0026】図7(a)は、研磨定盤2および研磨治具
3の停止状態を示す側断面図である。この場合、研磨治
具3の重心“ロ”にかかる研磨荷重(研磨治具3の自
重)Pは、図8(a)に示すように、“ハ”の位置のワ
ーク1と“ニ”の位置のダミー材7とに均等に負荷さ
れ、研磨治具3は水平状態(非首振り状態)を維持して
いる。つづいて、加工を始めるために研磨定盤2と研磨
治具3とを、互いにスリップしないように速度V1,V2
で回転させると、起動と同時にワーク1およびダミー材
7における研磨抵抗に対抗して、研磨治具3を回転支持
しているローラ5の“イ”の位置(研磨定盤2の上面か
ら高さhの位置)に反力μPが作用し、反力μPによる
モーメントμPhが働く。ここで、μは研磨抵抗係数で
ある。このため、図8(b)に示すように、ワーク1の
“ハ”の位置とダミー材7の“ニ”の位置とでは、垂直
方向の研磨荷重はダミー材7の“ニ”の位置の方が小さ
くて両者間に差を生じ、回転開始状態の図7(b)に示
すように、ダミー材7を支えている平行板ばね4を伸長
させて研磨治具3を傾斜状態にする。
3の停止状態を示す側断面図である。この場合、研磨治
具3の重心“ロ”にかかる研磨荷重(研磨治具3の自
重)Pは、図8(a)に示すように、“ハ”の位置のワ
ーク1と“ニ”の位置のダミー材7とに均等に負荷さ
れ、研磨治具3は水平状態(非首振り状態)を維持して
いる。つづいて、加工を始めるために研磨定盤2と研磨
治具3とを、互いにスリップしないように速度V1,V2
で回転させると、起動と同時にワーク1およびダミー材
7における研磨抵抗に対抗して、研磨治具3を回転支持
しているローラ5の“イ”の位置(研磨定盤2の上面か
ら高さhの位置)に反力μPが作用し、反力μPによる
モーメントμPhが働く。ここで、μは研磨抵抗係数で
ある。このため、図8(b)に示すように、ワーク1の
“ハ”の位置とダミー材7の“ニ”の位置とでは、垂直
方向の研磨荷重はダミー材7の“ニ”の位置の方が小さ
くて両者間に差を生じ、回転開始状態の図7(b)に示
すように、ダミー材7を支えている平行板ばね4を伸長
させて研磨治具3を傾斜状態にする。
【0027】上記状態から90°回転すると、“イ”か
ら“ハ”,“ニ”までの距離が等しくなり、ワーク1お
よびダミー材7に働くモーメントが図8(c)に示すよ
うに等しくなるため前記研磨荷重に差を生じなくなる。
このため、研磨治具3は、図7(c)に示すように水平
状態になる。
ら“ハ”,“ニ”までの距離が等しくなり、ワーク1お
よびダミー材7に働くモーメントが図8(c)に示すよ
うに等しくなるため前記研磨荷重に差を生じなくなる。
このため、研磨治具3は、図7(c)に示すように水平
状態になる。
【0028】さらに、90°回転させて前記停止状態か
ら180°の位置では、図8(d)に示すように、研磨
荷重はワーク1の“ハ”の位置よりもダミー材7の
“ニ”の位置の方が大きくなり、図8(b)と反対の状
態になる。このため、図7(d)に示すように、ダミー
材7を支えている平行板ばね4が縮み、研磨治具3を図
7(b)と対称の反対方向へ傾斜状態にする。
ら180°の位置では、図8(d)に示すように、研磨
荷重はワーク1の“ハ”の位置よりもダミー材7の
“ニ”の位置の方が大きくなり、図8(b)と反対の状
態になる。このため、図7(d)に示すように、ダミー
材7を支えている平行板ばね4が縮み、研磨治具3を図
7(b)と対称の反対方向へ傾斜状態にする。
【0029】さらに、90°回転させて前記停止状態か
ら270°の図7(e)の位置では、前記図7(c),
図8(c)の状態と同様に、図8(e)に示すように前
記研磨荷重に差を生じなくなるため、研磨治具3は、図
7(e)に示すように水平状態に復する。
ら270°の図7(e)の位置では、前記図7(c),
図8(c)の状態と同様に、図8(e)に示すように前
記研磨荷重に差を生じなくなるため、研磨治具3は、図
7(e)に示すように水平状態に復する。
【0030】さらに、90°回転させて前記停止状態か
ら1回転(360°)すると、前記図7(b),図8
(b)の状態に戻る。
ら1回転(360°)すると、前記図7(b),図8
(b)の状態に戻る。
【0031】上記図7(b)〜図7(e)の動作を繰り
返すことにより、平行板ばね4を周期的に伸縮させて研
磨治具3に繰り返し首振り揺動運動をさせ、ワーク1の
研磨定盤2上面との接触面に、複数個同時に、均一な凸
の所定の曲率のクラウニング加工面形状Z(X)を形成
することができる。
返すことにより、平行板ばね4を周期的に伸縮させて研
磨治具3に繰り返し首振り揺動運動をさせ、ワーク1の
研磨定盤2上面との接触面に、複数個同時に、均一な凸
の所定の曲率のクラウニング加工面形状Z(X)を形成
することができる。
【0032】前記したクラウニング加工面形状Z(X)
は、平行板ばね4のコンプライアンスResによって決
まり、形成されるクラウニング加工面のクラウンハイト
δは、下記の理論式により求められる。
は、平行板ばね4のコンプライアンスResによって決
まり、形成されるクラウニング加工面のクラウンハイト
δは、下記の理論式により求められる。
【0033】
【数5】
【0034】式中、Lはワーク1とダミー材7との間の
距離である。
距離である。
【0035】図9に、上記理論式で求めた平行板ばね4
のコンプライアンスResとクラウンハイトδとの相関
値を実線で示す。コンプライアンスResを変えて行っ
た実験値は、この理論値とよく一致しており、平行板ば
ね4のコンプライアンスResを設定し、研磨治具3に
繰り返し首振り揺動運動をさせることにより、容易にか
つ効能率に、所望のクラウンハイトδを有するクラウニ
ング加工面を得ることが可能になった。このため、磁気
ディスク9の回転停止時は、磁気ディスク1の浮上面は
磁気ディスク9の上面と線接触状態になり、回転起動時
における磁気ディスク9と磁気ヘッド1との粘着を確実
に防止することができる。
のコンプライアンスResとクラウンハイトδとの相関
値を実線で示す。コンプライアンスResを変えて行っ
た実験値は、この理論値とよく一致しており、平行板ば
ね4のコンプライアンスResを設定し、研磨治具3に
繰り返し首振り揺動運動をさせることにより、容易にか
つ効能率に、所望のクラウンハイトδを有するクラウニ
ング加工面を得ることが可能になった。このため、磁気
ディスク9の回転停止時は、磁気ディスク1の浮上面は
磁気ディスク9の上面と線接触状態になり、回転起動時
における磁気ディスク9と磁気ヘッド1との粘着を確実
に防止することができる。
【0036】なお、実験結果の一例として、ワーク1の
長さb=4mmの場合に、クラウンハイトδを0.05
μm〜0.1μmに形成可能なことが確認されている。
長さb=4mmの場合に、クラウンハイトδを0.05
μm〜0.1μmに形成可能なことが確認されている。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、磁気デ
ィスクと対向する磁気ヘッドの浮上面に、均一な凸の曲
率のクラウニング加工面を、容易に精度よく、しかも高
能率に形成することが可能になり、磁気ディスクの回転
起動時における磁気ディスクと磁気ヘッドとの粘着を確
実に防止することができる効果を奏する。
ィスクと対向する磁気ヘッドの浮上面に、均一な凸の曲
率のクラウニング加工面を、容易に精度よく、しかも高
能率に形成することが可能になり、磁気ディスクの回転
起動時における磁気ディスクと磁気ヘッドとの粘着を確
実に防止することができる効果を奏する。
【図1】本発明の磁気ヘッドの加工装置の一実施例を示
す平面図である。
す平面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】図1に示す研磨治具の下面側を示す斜視図であ
る。
る。
【図4】図1に示す研磨治具の下面側を示す平面図であ
る。
る。
【図5】図4のV−V断面図である。
【図6】本発明のクラウニング加工面創成原理図であ
る。
る。
【図7】本発明のクラウニング加工動作説明図である。
【図8】本発明のクラウニング加工時の研磨荷重の変化
説明図である。
説明図である。
【図9】本発明のクラウンハイトとばねのコンプライア
ンスとの相関図である。
ンスとの相関図である。
【図10】磁気ヘッドと磁気ディスクとの相対位置関係
を示す図である。
を示す図である。
【図11】磁気ヘッドの外観図である。
【図12】回転停止時における磁気ヘッドと磁気ディス
クとの接触状態説明図である。
クとの接触状態説明図である。
1…加工前の磁気ヘッド(ワーク)、2…研磨定盤、3
…研磨治具、3a…円形外周面、4…平行板バネ、5…
ローラ、7…磁気ヘッドのダミー材、8…磁気ヘッド、
8a…浮上面、9…磁気ディスク、10…首振り支点、
10a…瞬間回転中心。
…研磨治具、3a…円形外周面、4…平行板バネ、5…
ローラ、7…磁気ヘッドのダミー材、8…磁気ヘッド、
8a…浮上面、9…磁気ディスク、10…首振り支点、
10a…瞬間回転中心。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 磯野 千博 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式 会社 日立製作所 ストレージシステム 事業部内 (56)参考文献 特開 平2−308406(JP,A) 特開 平4−358378(JP,A) 特開 平4−146070(JP,A) 特開 平1−135467(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24B 19/26 G11B 5/187 G11B 21/21 101
Claims (2)
- 【請求項1】(i)上面が平坦で所定の速度で回動可能
な研磨定盤上に研磨治具を載置し、 (ii)該研磨治具は該研磨定盤の回転速度に対し所定
の速度比で回動可能にし、 (iii)該研磨治具の下面に、整列させた多数の磁気
ヘッドと、該整列させた磁気ヘッドと略同一の寸法・形
状に形成されたダミー材とを、該ダミー材側を平行板ば
ねを介して前記研磨定盤上面に接触状態に、かつ所定の
間隔を設けて略平行に相対配置して前記研磨定盤と研磨
治具とを回動させ、 (iv)その回動に伴う前記平行板ばねの周期的な伸縮
により、研磨治具に繰り返し首振り揺動運動をさせ、 (v)該首振り揺動運動により、前記磁気ヘッドの研磨
定盤上面との接触面に、所定の曲率のクラウニング加工
面を形成することを特徴とする磁気ヘッドの加工方法。 - 【請求項2】(i)上面が平坦で所定の速度で回動可能
な研磨定盤と、 (ii)下面に整列させた多数の磁気ヘッドと、該整列
させた磁気ヘッドと略同一の寸法・形状に形成されたダ
ミー材とを該ダミー材側を平行板ばねを介して前記研磨
定盤上面に接触状態に、かつ所定の間隔を設けて略平行
に相対配置して研磨定盤上に載置された研磨治具と、 (iii)該研磨治具をその外周面を案内し、かつ支持
して前記研磨定盤の回転速度に対し所定の速度比で回動
可能に駆動する複数のローラとを備え、 (iv)前記研磨定盤と研磨治具とを回動させた際、前
記平行板ばねの周期的な伸縮により、研磨治具を繰り返
し首振り揺動運動可能に構成したことを特徴とする磁気
ヘッドの加工装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33167592A JP3230860B2 (ja) | 1992-12-11 | 1992-12-11 | 磁気ヘッドの加工方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33167592A JP3230860B2 (ja) | 1992-12-11 | 1992-12-11 | 磁気ヘッドの加工方法およびその装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06179162A JPH06179162A (ja) | 1994-06-28 |
| JP3230860B2 true JP3230860B2 (ja) | 2001-11-19 |
Family
ID=18246330
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33167592A Expired - Fee Related JP3230860B2 (ja) | 1992-12-11 | 1992-12-11 | 磁気ヘッドの加工方法およびその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3230860B2 (ja) |
-
1992
- 1992-12-11 JP JP33167592A patent/JP3230860B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06179162A (ja) | 1994-06-28 |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |