JP3234576U - 吸収性物品包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】開封しやすい吸収性物品包装体を提供する。【解決手段】複数の吸収性物品20と、複数の吸収性物品を収容する袋部材30と、少なくとも一部分が袋部材から分離可能に設けられたシール部材40と、を有する吸収性物品包装体10であって、袋部材は、開口部31を規定する開口規定部32を有し、シール部材は、開口規定部を覆うように袋部材の表面に接着されており、シール部材の一部分を、引っ張り方向に引っ張って袋部材から分離することにより、開口規定部が破断されて開口部が形成されるように構成されており、袋部材の表面に、幅方向の成分を有する図柄34が設けられており、図柄は、厚さ方向に、表面から突出した凸部を有し、且つ、シール部材よりも引っ張り方向の上流側に設けられている。【選択図】図2

Description

本考案は、吸収性物品包装体に関する。
生理用ナプキン等の吸収性物品が複数内包されている吸収性物品包装体として、特許文献1には、ナプキンを取り出すための開口部が設けられた袋部材と、開口部を覆うように設けられたラベルテープ(シール部材)とを有し、ラベルテープによって開口部を再封止できる包装体が開示されている。このような吸収性物品包装体を開封する際(すなわち吸収性物品を取り出す際)には、ラベルテープの一部分を、引っ張り方向に引っ張って袋部材から引き剥がし、開口部を露出させることになる。
中国実用新案公告第2481312号明細書
吸収性物品を収容するのに用いられる袋部材は、通常、フィルムで形成されており表面が平滑である。しかしながら、このように袋部材の表面が平滑であると、摩擦力が小さくて滑りやすいため、開封しにくくなっていた。例えば、ラベルテープを引き剥がす時(開封時)に、吸収性物品包装体が手から抜け落ちる(脱落する)などのおそれがあった。
本考案は、上記のような問題に鑑みてなされたものであって、開封しやすい吸収性物品包装体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる考案は、複数の吸収性物品と、前記複数の吸収性物品を収容する袋部材と、少なくとも一部分が前記袋部材から分離可能に設けられたシール部材と、を有する吸収性物品包装体であって、前記袋部材は、開口部を規定する開口規定部を有し、前記シール部材は、前記開口規定部を覆うように前記袋部材の表面に接着されており、前記シール部材の前記一部分を、引っ張り方向に引っ張って前記袋部材から分離することにより、前記開口規定部が破断されて前記開口部が形成されるように構成されており、前記袋部材の前記表面に、前記引っ張り方向と交差する幅方向の成分を有する図柄が設けられており、前記図柄は、前記引っ張り方向及び前記幅方向と交差する厚さ方向に、前記表面から突出した凸部を有し、且つ、前記シール部材よりも前記引っ張り方向の上流側に設けられている、ことを特徴とする吸収性物品包装体である。
本考案の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本考案によれば、開封しやすい吸収性物品包装体を提供できる。
吸収性物品包装体10の概略斜視図である。 吸収性物品包装体10を開封した状態の図である。 図3Aは、吸収性物品20の斜視図であり、図3Bは、吸収性物品20の展開状態の平面図である。 図1の吸収性物品包装体10について、シール部材40を透視した状態を示す概略斜視図である。 図柄34の形成方法を示す概念図である。 シール部材40を引き剥がす時の様子を示す図である。 吸収性物品包装体10のシール部材40を異なる位置に留めた状態の一例を示す図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
複数の吸収性物品と、前記複数の吸収性物品を収容する袋部材と、少なくとも一部分が前記袋部材から分離可能に設けられたシール部材と、を有する吸収性物品包装体であって、前記袋部材は、開口部を規定する開口規定部を有し、前記シール部材は、前記開口規定部を覆うように前記袋部材の表面に接着されており、前記シール部材の前記一部分を、引っ張り方向に引っ張って前記袋部材から分離することにより、前記開口規定部が破断されて前記開口部が形成されるように構成されており、前記袋部材の前記表面に、前記引っ張り方向と交差する幅方向の成分を有する図柄が設けられており、前記図柄は、前記引っ張り方向及び前記幅方向と交差する厚さ方向に、前記表面から突出した凸部を有し、且つ、前記シール部材よりも前記引っ張り方向の上流側に設けられている、ことを特徴とする吸収性物品包装体である。
このような吸収性物品包装体によれば、袋部材の図柄が、シール部材を引き剥がす時(開封時)の滑り止めになる。よって、開封しやすくすることができる。
かかる吸収性物品包装体であって、前記幅方向において、前記図柄は前記シール部材と重なる部位を有することが望ましい。
このような吸収性物品包装体によれば、図柄が滑り止めとなるので、図柄が幅方向においてシール部材と重なっていると、シール部材を引っ張り方向に引き剥しやすい。
かかる吸収性物品包装体であって、前記幅方向において、前記図柄の全体が前記シール部材と重なっていることが望ましい。
このような吸収性物品包装体によれば、シール部材をより引き剥しやすい。
かかる吸収性物品包装体であって、前記袋部材の前記幅方向の中心に対して、前記図柄の前記幅方向の中心がずれていることが望ましい。
このような吸収性物品包装体によれば、袋部材を把持する時に、図柄に指(親指)を当てやすい。
かかる吸収性物品包装体であって、前記幅方向において、前記図柄は前記開口規定部と重なる部位を有することが望ましい。
このような吸収性物品包装体によれば、開口規定部を破断させやすい。
かかる吸収性物品包装体であって、前記幅方向において、前記図柄の全体が前記開口規定部と重なっていることが望ましい。
このような吸収性物品包装体によれば、開口規定部をより破断させやすい。
かかる吸収性物品包装体であって、前記開口規定部は、前記幅方向に離間し、前記引っ張り方向に沿った1対の直線部と、前記1対の直線部の前記引っ張り方向の上流側端部同士を曲線状に繋ぐように設けられた曲線部と、を有し、前記幅方向において、前記図柄は前記曲線部と重なる部位を有することが望ましい。
このような吸収性物品包装体によれば、曲線部の方が直線部よりも破断し難い(破断させる時大きな力で引っ張られる)ので、図柄が曲線部と(幅方向に)重なっていると、滑り止めに効果的である。
かかる吸収性物品包装体であって、前記幅方向において、前記曲線部の中央と前記曲線部の一端との間に前記図柄が設けられていることが望ましい。
このような吸収性物品包装体によれば、袋部材を把持する時に、図柄に指(親指)を当てやすい。
かかる吸収性物品包装体であって、前記図柄は、前記袋部材の前記引っ張り方向の中心を前記引っ張り方向に跨いで設けられていることが望ましい。
このような吸収性物品包装体によれば、図柄に指を当てる確率が高くなる。
かかる吸収性物品包装体であって、前記吸収性物品は、吸収性本体と、前記吸収性本体を包装する包装材とを備え、前記厚さ方向において、前記図柄は前記吸収性本体と重なる部位を有することが望ましい。
このような吸収性物品包装体によれば、開封時に図柄を押圧した際に、適度の反発力を発生させることができ、滑り止めの効果を高めることができる。
かかる吸収性物品包装体であって、前記袋部材の前記表面には、前記図柄とは異なる本体図柄が設けられており、前記厚さ方向において、前記図柄の突出高さは、前記本体図柄の突出高さよりも高いことが望ましい。
このような吸収性物品包装体によれば、(本体図柄によって)意匠性の向上を図るとともに、(図柄によって)開封時の滑りを防止することができる。
かかる吸収性物品包装体であって、前記図柄の光沢度は、前記本体図柄の光沢度よりも高いことが望ましい。
このような吸収性物品包装体によれば、本体図柄よりも図柄の方が目立つので、図柄の部分を把持するように誘導できる。
かかる吸収性物品包装体であって、前記開口部を形成した後に、前記シール部材によって前記開口部を再封止可能であり、前記開口部の前記引っ張り方向の上流側端と前記シール部材の前記引っ張り方向の下流側端が揃うように再封止した場合においても、前記図柄の少なくとも一部が露出していることが望ましい。
このような吸収性物品包装体によれば、袋部材に残っている吸収性物品の数が少なく(例えば1つに)なった状態でも、開封しやすい。
===実施形態===
<吸収性物品包装体10の構成>
図1は、吸収性物品包装体10の概略斜視図であり、図2は、吸収性物品包装体10を開封した状態の図である。また、図3Aは、吸収性物品20の斜視図であり、図3Bは、吸収性物品20の展開状態の平面図である。また、図4は、図1の吸収性物品包装体10について、シール部材40を透視した状態を示す概略斜視図である。
吸収性物品包装体10は、図1及び図2に示すように、複数の吸収性物品20と、複数の吸収性物品20を収容するための袋部材30と、シール部材40とを有している。また、吸収性物品包装体10は、互いに交差する上下方向、前後方向及び左右方向を有する。上下方向において、吸収性物品20を取り出す側を「上」とし、その反対側を「下」とする。前後方向においても、吸収性物品20を取り出す側を「前」とし、その反対側を「後」とする。また、左右方向において、前側から吸収性物品包装体10を見た時の右側を「右」とし、その反対側を「左」とする。なお、本実施形態において、前後方向のことを「厚さ方向」ともいい、左右方向のことを「幅方向」ともいう。また、シール部材40を袋部材30から引き剥がす(分離する)時に、シール部材40が引っ張られる方向を引っ張り方向とする。図1に示すように、引っ張り方向は、シール部材40の表面に沿って、一方側(上流側:ここではつまみ部41の設けられた側)から他方側(下流側)に向かう方向である。例えば、袋部材30の前面に貼着されたシール部材40に対する引っ張り方向は、上下方向に沿って下側から上側に向かう方向である。
本実施形態では吸収性物品20として生理用ナプキン(以下「ナプキン20」という)を例に挙げて説明するが、吸収性物品20には、生理用ナプキンに限らず、パンティーライナー、又は軽失禁用パッド等も含まれる。
ナプキン20は、吸収性本体21が、包装材である包装シート22によって包装された個包装体である。ナプキン20は、製品状態(図3A)において、互いに直行する横方向、縦方向、及び、厚み方向を有している。本実施形態におけるナプキン20は、図3Bに示す展開状態において吸収性本体21及び包装シート22が厚み方向に重ねられ、縦方向における所定位置FL1及びFL2にて、包装シート22が外側となるように縦方向に折り畳まれている(縦方向に3つ折りにされている)。そして、ナプキン20の横方向の両端部に、包装シート22の対向する面同士を縦方向に沿って接合させたサイドシール部23が形成され、ナプキン20の開封口はリードテープ24で留められている。これにより、ナプキン20は図3Aに示されるような個包装体の状態となる。また、サイドシール部23の形成(接合)方法は、例えば、ヒートシール、超音波シール、接着剤、これらの組み合わせ等、周知の接合方法を例示できる。
袋部材30は、フィルムで形成された袋状の部材であり、図2に示すように複数のナプキン20を収容している。袋部材30において、各ナプキン20は、ナプキン20の横方向の両端部にあるサイドシール部23が袋部材30の左右方向の端に沿うように挿入されている。また、各ナプキン20は、厚み方向に重ねられて、袋部材30の前後方向に並ぶように袋部材30に収容されている。すなわち、複数のナプキン20の並ぶ方向(厚み方向)が、袋部材30の前後方向(厚さ方向)に揃っている。なお、各ナプキン20は、リードテープ24の留められている面が袋部材30の後側を向くように挿入されている。
なお、図1、図2などに示す位置C1は、袋部材30の上下方向(袋部材30の前面における引っ張り方向に相当)の中心位置であり、位置C2は、袋部材30の左右方向の中心位置である。また、位置C3は、後述する図柄34の左右方向の中心位置である。
また、図4に示すように、吸収性物品包装体10を最初に開封する前の状態において、袋部材30は、図2Bに示す開口部31を規定するためのミシン目等の開口規定部32(以下「ミシン目32」)を有している。図4においては、便宜的にシール部材40の範囲を二点鎖線で示し、ミシン目32(点線部分)の位置を分り易くするために、シール部材40を透視して示している。ミシン目32は、シール部材40の外縁よりも内側に位置しているため、ミシン目32の全体がシール部材40によって覆われる構成となっている。
本実施形態のミシン目32は、1対の直線部32Aと、曲線部32Bとを有している。1対の直線部32Aは、曲線部32Bよりも引っ張り方向の下流側に形成されており、幅方向に間隔を空けて(幅方向に離間して)、引っ張り方向に沿って設けられている(図4参照)。曲線部32Bは、1対の直線部32Aの引っ張り方向の上流側端部同士を所定の曲率で曲線状に繋ぐように設けられている。図2及び図4に示す点Aは、曲線部32Bの引っ張り方向の上流側端であり、当該点Aは、曲線部32Bの左右方向の中央に位置し、また、袋部材30の左右方向の中心線(中心位置C2)上に位置している。なお、本実施形態において、1対の直線部32Aは、主に袋部材30の上面に形成されており、曲線部32Bは、主に袋部材30の前面に形成されている。
また、袋部材30の前面(前側表面)には本体図柄33と図柄34が設けられている。
本体図柄33は、インクによって印刷されている。なお、袋部材30は、フィルムで形成されており、インクが付着しにくいため、印刷の前にコロナ放電処理を行っている。そしてコロナ放電処理を施した後に、フィルム表面に本体図柄33を印刷している。さらに、印刷層の保護などの目的により、本体図柄33の印刷後、全面にコーティング剤(ニス)を塗布してコーティングを行っている。このため、袋部材30の表面(後述の図柄34を除く)は平滑となっている。なお、本実施形態において、本体図柄33は花の図であるが、これには限られず、どのような図であっても良い。このような本体図柄33を設けることで、デザイン性(意匠性)の向上を図ることができる。
図柄34は、袋部材30の前面のうち、シール部材40よりも下側(引っ張り方向の上流側)に設けられている。なお、図柄34の形成位置の詳細については後述する。本実施形態において、図柄34はアルファベット文字(A,B,C)であり、それぞれ、左右方向(幅方向)の成分を有している。また、図柄34は、袋部材30の前面から前側に凸状に突出して形成されている(換言すると凸部を有している)。
図柄34の形成方法については後述する。
シール部材40は、図4から分かるように、吸収性物品包装体10の上面の少なくとも一部を覆い、さらに吸収性物品包装体10の前面の少なくとも一部を覆うように設けられている。すなわち、シール部材40は、吸収性物品包装体10の上面と前面の境界を跨ぐように設けられる。また、シール部材40には、引っ張り方向の上流側につまみ部41が設けられており、使用者は、つまみ部41を用いることで吸収性物品包装体10を開封及び再封止しやすくなる。また、シール部材40には、袋部材30と対向する側の面(図2の状態において前側の面)に粘着層があり、図1に示すように、シール部材40は袋部材30に貼着されている。なお、シール部材40の粘着層は、袋部材30に対してシール部材40の貼着及び剥離を複数回繰り返すことが可能な粘着力を有している。
また、シール部材40には、シール図柄50及びシール図柄51が設けられている。
シール図柄50は、つまみ部41もしくはその近辺に設けられている。そして、シール部材40が袋部材30に貼着された状態(図1)において、シール図柄50は、本体図柄33とともに一つの図柄を構成している。使用者がシール部材40を用いて開口部31を再封止する際には、シール図柄50と本体図柄33とを合わせて一つの図柄となるようにシール部材40のつまみ部41を袋部材30に合わせればよいため、封止の位置合わせの目安となる。また、開口部31をシール部材40によって再封止する場合、シール図柄50と本体図柄33とが一つの図柄を構成しないように再封止することも可能であり、この場合、開封済みの吸収性物品包装体10の外観上の違いを容易に視認できるようになる(図7参照)。
シール図柄51は、シール図柄50から離れた位置(本実施形態では、上面)に設けられている。なお、シール図柄50及びシール図柄51は必ずしも必要ではなく、設けられていなくても良い。
<図柄34の形成方法>
図5は、図柄34の形成方法の一例を示す概念図である。本実施形態では、箔押しによって図柄34を形成している。
図5において、箔60は、例えば、金箔、銀箔などのメタリックの輝きを持つシート状の部材である。また、型70は、形成する図柄34(ここでは文字A)に対応した出っ張りを有する箔版である。
まず、印刷対象の媒体(ここでは袋部材30)の表面に箔60を配置する。なお、図示していないが、袋部材30の表面には、本体図柄33が印刷されており、さらにその上にコーティング剤が全面塗布されている。すなわち、袋部材30は、フィルム上に印刷層とコーティング層が形成された状態である。
次に、箔60の上に型70を押し当てて熱と圧力を加える。この型70からの熱と圧力によって、箔60を袋部材30に熱圧着させる。その後、型70を外すと、袋部材30の表面には型70の出っ張りの形に箔60が転写される(図柄34が形成される)。また、箔60は、型70の形が抜けた形状となる。こうして、袋部材30の表面に凸状の図柄34を形成できる。なお、本実施形態ではコーティング層の上に図柄34を形成しているが、コーティング層を設けていない場合においても、箔押しによって形成された図柄34の厚さ方向の突出高さは、印刷によって形成された本体図柄33の厚さ方向の突出高さよりも高くなる。
本実施形態において図柄34の厚さ(突出高さ)は、4〜5μm程度である。厚さの測定は、マイクロスコープ(顕微鏡)による断面観察にて行った。なお、図柄34の厚さ(突出高さ)の範囲としては、0.3μm〜200μmが良く、特に好ましくは、3μm〜20μmが良い。上記範囲(3μm〜20μm)においては、グリップ効果(滑り止め効果)と袋部材80の柔らかさとを両立できることが確認された。
また、図柄34は、メタリックの輝きを持つ箔60が転写されて形成されるため、図柄34の光沢度は、本体図柄33の光沢度よりも高い。例えば、本実施形態において、図柄34の光沢度は80以上であるのに対し、本体図柄33の光沢度は80未満である。この光沢度の測定は、日本電色工業株式会社製の光沢計(VG2000)を用いて、「鏡面光沢度−測定方法(JIS Z 8741)」に準拠(入射角は60°に設定)して実施した。なお、図柄34と本体図柄33の光沢度の差を、8以上(より好ましくは10以上)とすることで、図柄34が本体図柄33よりも相対的に光沢が高いという印象を与えることができる。これにより、本体図柄33よりも図柄34の方が目立つので、使用者が図柄34の部分を把持するように誘導できる。
<吸収性物品包装体10の開封時の動作について>
次に吸収性物品包装体10の開封時の動作について説明する。
図6は、シール部材40を引き剥がす時の様子の一例を示す図である。ここでは、使用者が、右手で袋部材30を把持し、左手でシール部材40を引き剥がす時の状態を示しており、図柄34(ここでは文字B)に使用者の右手親指が当てられている。つまり、使用者が右手で袋部材30を把持することにより、図柄34は、使用者の右手親指で後側に押さえられる。そして、この状態で、使用者は左手でシール部材40のつまみ部41をつまみ、シール部材40を引っ張り方向に引っ張って、シール部材40を袋部材30から引き剥がすこととなる。
使用者がシール部材40のつまみ部41を引っ張り方向に引っ張ることにより、シール部材40は上下方向の下側から上側に(引っ張り方向の上流側から下流側に)向かって徐々に剥がされる。シール部材40の引き剥がしがミシン目32(曲線部32B)上の点Aに達するまでは、シール部材40のみが袋部材30から分離していく。初回開封時において、シール部材40の引き剥がしが点Aに到達すると、ミシン目32の破断が始まる。ミシン目32は、引っ張り方向の上流側から下流側に順に破断していく。すなわち、最初に曲線部32Bが破断し、その後、1対の直線部32Aが破断する。なお、1対の直線部32Aは、引っ張り方向に沿っているため破断しやすいのに対し、曲線部32Bは、引っ張り方向に沿っていないので直線部32Aと比べて破断しにくい。このため、曲線部32Bを破断させる時には、直線部32Aを破断させる時よりも大きな力でシール部材40が引っ張られる。こうして、袋部材30のうちミシン目32によって囲まれた内側の部分が、シール部材40に付着したまま一緒に袋部材30から分離していく。
その結果、袋部材30の前面及び上面において、破断したミシン目32が開口部31となり、開口部31からナプキン20を取り出すことができる。また、吸収性物品包装体10を一度開封した後も、シール部材40によって開口部31を覆い、粘着層を介してシール部材40を袋部材30に貼着させることにより、開口部31を再封止することができる。これにより、開封及び再封止を繰り返し行うことが可能となり、包装体10の開封後もナプキン20を清潔に保つことができる。
ここで、仮に、袋部材30に図柄34を設けていない場合、袋部材30はフィルムで形成されており、さらに表面がコーティングされて平滑であるため、摩擦力が小さくて手が滑りやすい。このため、例えば、吸収性物品包装体10の開封時(シール部材40を引き剥がす時)において、吸収性物品包装体10が手から抜け落ちる(脱落する)などのおそれがある。
これに対し、本実施形態では、袋部材30の前面のうちシール部材40よりも下側(引っ張り方向の上流側)に図柄34を設けている。図柄34は、引っ張り方向と交差する左右方向の成分を有しているとともに、袋部材30の前面から前側に突出して設けられているので、使用者がシール部材40を引っ張り方向に引っ張る(引き剥がす)時の滑り止めとなる。このように、図柄34を設けていることによって、袋部材30の表面(図柄34を除く部位)が平滑であっても、滑りを抑制できる。これにより、吸収性物品包装体10を開封しやすくなり、脱落等を防止することができる。
また、左右方向において、図柄34の全体がシール部材40と重なっている。これにより、図柄34を指で押さえた状態で、シール部材40を引っ張り方向に引き剥がしやすくすることができる。なお、図柄34の一部分がシール部材40と左右方向に重なっていても良い。すなわち、図柄34がシール部材40の左右方向の外側(この例では右側)にはみ出していても良い。この場合においても、シール部材40を引っ張り方向に引き剥がしやすくすることができる。但し、本実施形態のように、図柄34の全体が、シール部材40と重なっていると、シール部材40をより剥がしやすくすることができる。
さらに、左右方向において、図柄34の全体が、ミシン目32と重なっている。これにより、図柄34がミシン目32を破断させる時の滑り止めとなるので、ミシン目32を破断させやすくすることができる。より具体的には、図柄34の全体が、ミシン目32の曲線部32Bと左右方向に重なっている。前述したように、直線部32Aよりも曲線部32Bの方が破断し難い(破断させる時の引っ張り力が大きい)ので、図柄34が曲線部32Bと左右方向に重なっていると、ミシン目32を破断させるときに滑り止めに効果的である。なお、図柄34の一部分がミシン目32(曲線部32B)と重なっていても良い。すなわち、図柄34がミシン目32(曲線部32B)の左右方向の外側(この例では右側)にはみ出していても良い。この場合においても図柄34がミシン目32を破断させる時の滑り止めとなり、ミシン目32を破断させやすくすることができる。但し、本実施形態のように、図柄34の全体がミシン目32と重なっていると、ミシン目32をより破断させやすくすることができる。
また、厚さ方向において、図柄34は、袋部材80に封入されたナプキン20の吸収性本体21(より好ましくは、吸収性コア部分)と重なる部位を有している。これにより、吸収性物品包装体10の開封時に使用者が図柄34を指で押圧した際に、適度な反発力を発生させることができ、図柄34による滑り止めの効果を高めることができる。
また、前述したように、ナプキン20は、吸収性本体21及び包装シート22が縦方向に折り畳まれた状態で袋部材30に封入されており、厚さ方向において、図柄34の少なくとも一部が吸収性本体21の折り畳み部分(吸収性本体21が折り畳まれて厚さ方向に重なった部分)と重なっている。このことによっても、開封時に使用者が図柄34を指で押圧した際に、適度な反発力を発生させることができ、図柄34による滑り止めの効果を高めることができる。
また、図柄34の左右方向の中心位置C3は、袋部材30の左右方向の中心位置C2に対して、右側にずれている。より具体的には、左右方向において、曲線部32Bの中央(点A)と、曲線部32Bの右端(換言すると右側の直線部32A)との間に図柄34が設けられている。これにより、使用者が吸収性物品包装体10(袋部材30)を右手で把持する時に、図柄34に指(親指)を当てやすい。
また、図柄34は、袋部材30の上下方向の中心位置C1を上下方向に跨いで設けられている。つまり、図柄34は、中心位置C1に対して上側と下側の両側に亘って設けられている。使用者が吸収性物品包装体10を把持する時には、上下方向の中心C1付近を持つことが多いので、中心位置C1を上下方向に跨いで図柄34が設けられていることにより、図柄34に指(親指)を当てる確率が高くなる。
図7は、吸収性物品包装体10のシール部材40を異なる位置に留めた状態の一例を示す図である。図7では、例えば、吸収性物品包装体10に収容されているナプキン20の数が約半分程に減ってきた場合に、シール部材40を吸収性物品包装体10の上面側よりも前面側に多く被せるようにして再封止した状態を示している。このため、図7では図1と比べて、シール部材40の引っ張り方向の下流側端が、開口部30の引っ張り方向の上流側端により近づいている。この場合においても、図に示すように、図柄34は、シール部材40によって隠れておらず、外部に露出している(視認可能である)。よって、このようにナプキン20の数が少なくなった場合でも、図柄34を滑り止めとして用いることができる。
さらに、本実施形態では、開口部30の引っ張り方向の上流側端と、シール部材40の引っ張り方向の下流側端が揃うように再封止した状態(シール部材40全体を吸収性物品包装体10の前面に留めた状態)においても、図柄34の少なくとも一部(例えば文字Cなど)が露出するようにしている。これにより、吸収性物品包装体10の最後の開封時(最後のナプキン20を取り出す時)まで、図柄34を滑り止めとして用いることができ、開封しやすくなる。
===その他の実施形態===
以上、本考案の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本考案の理解を容易にするためのものであり、本考案を限定して解釈するためのものではない。また、本考案は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本考案にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。
前述の実施形態では、図柄34は文字であったが、これには限られず、左右方向(幅方向)の成分を有するものであれば良い。例えば、絵、矢印、記号などでも良い。また、上下方向に間隔を空けて左右方向に引かれた線(罫線)や、格子状の模様などであっても良い。
また、前述の実施形態では、図柄34を箔押しによって形成していたが、箔押しには限られず、他の方法で形成しても良い。例えば、特殊なインク(UVインクなど)を袋部材30の表面に厚く載せることで、盛り上げる(表面から突出する)ように形成しても良い。また、予め、図柄34の形状にパターン形成した部材を、ホットメルト型の接着剤などを用いて袋部材30の表面に接着するようにしても良い。
また、前述の実施形態では、図柄34の左右方向の中心位置C3が、袋部材30の左右方向の中心位置C2に対して、右側にずれていたが、左側にずれていても良い。この場合、使用者が左手で袋部材30を把持して右手でシール部材40を引き剥がす際に開封しやすくなる。
また、前述の実施形態では、シール部材40及びミシン目32(開口部31)は、吸収性物品包装体10(袋部材30)の前面と上面の境界を跨ぐように設けられていたが、これには限られない。例えば、吸収性物品包装体10の前面のみに設けられていても良い。
10 吸収性物品包装体、
20 生理用ナプキン(吸収性物品)、
21 吸収性本体、22 包装シート(包装材)、
23 サイドシール部、24 リードテープ、
30 袋部材、31 開口部、
32 ミシン目(開口規定部)、
32A 直線部、32B 曲線部、
33 本体図柄、34 図柄、
40 シール部材、41 つまみ部、
50 シール図柄、51 シール図柄、
60 箔、70 型、
C1 袋部材30の上下方向の中心位置、
C2 袋部材30の左右方向の中心位置、
C3 図柄34の左右方向の中心位置

Claims (13)

  1. 複数の吸収性物品と、前記複数の吸収性物品を収容する袋部材と、少なくとも一部分が前記袋部材から分離可能に設けられたシール部材と、を有する吸収性物品包装体であって、
    前記袋部材は、開口部を規定する開口規定部を有し、
    前記シール部材は、前記開口規定部を覆うように前記袋部材の表面に接着されており、
    前記シール部材の前記一部分を、引っ張り方向に引っ張って前記袋部材から分離することにより、前記開口規定部が破断されて前記開口部が形成されるように構成されており、
    前記袋部材の前記表面に、前記引っ張り方向と交差する幅方向の成分を有する図柄が設けられており、
    前記図柄は、前記引っ張り方向及び前記幅方向と交差する厚さ方向に、前記表面から突出した凸部を有し、且つ、前記シール部材よりも前記引っ張り方向の上流側に設けられている、
    ことを特徴とする吸収性物品包装体。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品包装体であって、
    前記幅方向において、前記図柄は前記シール部材と重なる部位を有する、
    ことを特徴とする吸収性物品包装体。
  3. 請求項2に記載の吸収性物品包装体であって、
    前記幅方向において、前記図柄の全体が前記シール部材と重なっている、
    ことを特徴とする吸収性物品包装体。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の吸収性物品包装体であって、
    前記袋部材の前記幅方向の中心に対して、前記図柄の前記幅方向の中心がずれている、
    ことを特徴とする吸収性物品包装体。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載の吸収性物品包装体であって、
    前記幅方向において、前記図柄は前記開口規定部と重なる部位を有する、
    ことを特徴とする吸収性物品包装体。
  6. 請求項5に記載の吸収性物品包装体であって、
    前記幅方向において、前記図柄の全体が前記開口規定部と重なっている、
    ことを特徴とする吸収性物品包装体。
  7. 請求項5又は6に記載の吸収性物品包装体であって、
    前記開口規定部は、
    前記幅方向に離間し、前記引っ張り方向に沿った1対の直線部と、
    前記1対の直線部の前記引っ張り方向の上流側端部同士を曲線状に繋ぐように設けられた曲線部と、を有し、
    前記幅方向において、前記図柄は前記曲線部と重なる部位を有する、
    ことを特徴とする吸収性物品包装体。
  8. 請求項7に記載の吸収性物品包装体であって、
    前記幅方向において、前記曲線部の中央と前記曲線部の一端との間に前記図柄が設けられている、
    ことを特徴とする吸収性物品包装体。
  9. 請求項1〜8の何れか1項に記載の吸収性物品包装体であって、
    前記図柄は、前記袋部材の前記引っ張り方向の中心を前記引っ張り方向に跨いで設けられている、
    ことを特徴とする吸収性物品包装体。
  10. 請求項1〜9の何れか1項に記載の吸収性物品包装体であって、
    前記吸収性物品は、吸収性本体と、前記吸収性本体を包装する包装材とを備え、
    前記厚さ方向において、前記図柄は前記吸収性本体と重なる部位を有する、
    ことを特徴とする吸収性物品包装体。
  11. 請求項1〜10の何れか1項に記載の吸収性物品包装体であって、
    前記袋部材の前記表面には、前記図柄とは異なる本体図柄が設けられており、
    前記厚さ方向において、前記図柄の突出高さは、前記本体図柄の突出高さよりも高い、
    ことを特徴とする吸収性物品包装体。
  12. 請求項11に記載の吸収性物品包装体であって、
    前記図柄の光沢度は、前記本体図柄の光沢度よりも高い、
    ことを特徴とする吸収性物品包装体。
  13. 請求項1〜12の何れか1項に記載の吸収性物品包装体であって、
    前記開口部を形成した後に、前記シール部材によって前記開口部を再封止可能であり、
    前記開口部の前記引っ張り方向の上流側端と前記シール部材の前記引っ張り方向の下流側端が揃うように再封止した場合においても、前記図柄の少なくとも一部が露出している、
    ことを特徴とする吸収性物品包装体。
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