JP3255286B2 - 可変風量空気調和装置 - Google Patents

可変風量空気調和装置

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JP3255286B2 JP28911598A JP28911598A JP3255286B2 JP 3255286 B2 JP3255286 B2 JP 3255286B2 JP 28911598 A JP28911598 A JP 28911598A JP 28911598 A JP28911598 A JP 28911598A JP 3255286 B2 JP3255286 B2 JP 3255286B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内の空気条件を
快適に保持する空調装置の係わり、特に、送風ファンの
回転を可変とする空気調和装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、室内の空気条件を快適に保持する
空調装置は、ダクトからの風量を常に一定にして給気の
温度・湿度を可変にするタイプと、ダクトからの風量を
可変として給気の温度・湿度をほぼ一定にするタイプと
が知られている。前者のダクトからの風量を常に一定に
して、給気の温度・湿度を可変にするタイプは、全空気
方式であるため、換気量を定常的に十分確保でき制御も
容易である。後者のダクトからの風量を可変として給気
の温度・湿度をほぼ一定にするタイプは、可変風量ユニ
ットを各ゾーン毎あるいは各室毎に配置しているため
に、個別に制御が可能であり、また、設備容量を小さく
でき、さらに、負荷変動を的確にとらえて室温を維持す
るため熱源エネルギーの損失が小さい等の利点から現在
多用されている。
【0003】そして、後者のタイプ、即ち、給気の温度
・湿度をほぼ一定にしてダクトからの吹出風量および静
圧を調整するタイプは、可変風量空気調和装置(VAV)
といい、これはまず、空気の吹出口あるいは吐出口にダ
ンパ等を設けて風量を制御するタイプが知られている。
これは、例えば特開平5-296552号公報に示されるよう
に、吹き出し口に風量調整板を設けて、開口の吹き出し
面積を調整するものである。また、別の後者のタイプの
可変風量空気調和装置(VAV)としては、ファンの回転
を制御してダクトからの吹出風量および静圧を調整する
ものがある。このタイプとしては、モータの極数変換装
置を用いてモータの回転を段階的に変化させる方式と、
インバーターでファンを駆動する回転を電気的に制御す
る方式とが知られている。これは、例えば、特開平5-79
683号公報に示されるように、室内ファンのモータ回転
数をインバータによって周波数制御するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した前者のタイプ
においては、空気調和装置のファンの回転を所定の一定
回転数に設定するが、回転数は出荷前に予め計算して設
定しておき設置する。しかし、実際に空気調和装置を設
置して運転しても計算どうりに空調が作動しない場合が
あり、工事現場において送風ファンの回転数を設定し直
す場合も多く、モータ側とファン側との間に介在する歯
車の歯車比を変える等の面倒な作業をしなければならな
いという問題点がある。更に、その後に部屋の間仕切り
を変更したり、負荷が経年変化したりした場合にもファ
ンの回転速度を変えなければならず、この場合にも、モ
ータ側とファン側との間に介在する歯車の歯車比を変え
る等の面倒な作業を現場でしなければならないという問
題点があった。
【0005】他方、上述した後者のタイプの1つであ
る、特開平5-296552号公報に開示される従来装置は、吹
出口にダンパ等のように風量調整板を設けて、吸込口や
吹出口の開口面積を調整するもので、制御性が悪くハン
チングやオーバーロードの危険性を伴い、また、効率が
悪く初期圧損が大きく、騒音も大きいという種々の問題
点があった。また、従来装置のモータの極数変換装置を
用いてモータの回転を段階的に変化させる方式の可変風
量空気調和装置においては、モータ自体が高価であり、
なおかつ、モータの回転数はステップ状の段階的制御し
かできず、設定が限られているため、スムーズなファン
の回転速度制御や、自由な回転速度制御の設定が困難で
あるという問題点があった。
【0006】さらに、従来装置の特開平5-79683号公報
の室外ファンの回転数をインバータによって周波数制御
する方式の装置は、インバータによる周波数制御装置自
体が高価であり、しかも、インバータに組み込まれるコ
ンデンサに寿命があってそのための保守管理が常に必要
となるという問題点があるうえ、インバータからの高調
波が発生して、これが種々の高調波障害や騒音等を引き
起こすとともに、モータ回転の自励現象等による細かい
振動が加えられるために、モータの軸受やランナー等が
破損するという問題点があった。
【0007】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
もので、その課題は、ファンの回転を任意回転数に設定
することが容易であって、電気回路を無くして高調波の
発生や回転軸に対する自励現象を無くし、保守管理が容
易であって、且つ、安価である空気調和装置を提供する
ことにある。
【0008】
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、送風ファンの回転を制御して空気調和
を行う装置において、駆動源と送風ファンとは無段変速
手段を介して連結され、該無段変速手段は滑りのない機
械的な噛み合わせ手段による変速機構で、互いに同軸状
に配置された入力軸及び出力軸と、入力軸に対して径方
向に偏心可能な回転軸を中心に回転する入力側回転体
と、入力側回転体を径方向に移動可能に係合し、入力軸
を中心に回転する複数の出力側回転体と、各出力側回転
体の所定方向の回転力のみを出力軸側に伝達する一方向
伝達機構とを備え、入力側回転体を任意の偏心位置に移
動させることにより各出力側回転体の各速度をそれぞれ
周期的に変化させ、角速度の最も早い出力側回転体の回
転力を一方向伝達機構によって出力に伝達するようにし
た機械的な噛み合わせ手段による無段変速機構であっ
て、前記各出力回転体を、出力軸を中心に配列された環
状部と、環状部の周方向一部に向かって軸方向に延びる
腕部とからそれぞれ形成するとともに、各環状部を互い
に軸方向に同軸状に配列し、各腕部をそれぞれ環状部の
位置から入力側回転体までの距離に対応するように互い
に軸方向に異なった長さに形成して周方向に配置し、各
出力側回転体の環状部の周面と出力軸側の周面との間に
それぞれ前記一方向伝達機構を周方向均一に配置した無
段変速機構である可変風量空気調和装置である。その作
用は、ベルト駆動のような滑りがなく動力を効率よく伝
達することができ、ベルトのような消耗部材が少なく、
粉塵の発生も少なく保守管理が容易であり、送風ファン
を任意の回転数に設定することが容易であって、効率よ
く回転数を変更でき、電気回路がなくて高調波の発生や
回転軸に対する自励現象がなく、円滑に回動させること
ができ、常に安定した動作を得ることができ、送風ファ
ンの回転変速範囲を大きく設定することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】ここで、本発明の好適な空気調和
装置の1実施例を図面に沿って説明する。 [実施例]図1は可変風量空気調和装置に適用した実施例
の全体を説明する概略図であるが、可変風量空気調和装
置として次の3つタイプがあり、本実施例はタイプ1
に適用した例である。 タイプ1:還気温度による制御方式であって、変風量
ユニット(VAVユニット)を用いないもので、還気温度
を検出し、この還気温度と設定値とを比較して、送風機
風量を制御するタイプ。 タイプ2:給気ダクトの内圧力による制御方式であっ
て、各変風量ユニット(VAVユニット)の合計風量に応
じて給気ダクトで変化する内圧力を検出して、その検出
値と設定値とを比較して、室内温度に応じて各変風量ユ
ニット(VAVユニット)の風量を制御するタイプ。 タイプ3:変風量ユニット(VAVユニット)のダンパ
の開度信号による制御方式であって、ダンパの開度信号
によって送風機風量を制御するタイプ。
【0011】図1はタイプ1の可変風量空気調和シス
テムの全体の概略図、図2はその中央空調機1の概略の
図、図3は可変風量空気調和システムおける空気吐出口
側に配置した可変風量機構および動作を説明する図、図
4〜図9は機械的な噛み合わせによる変速手段による無
段変速機を説明する図である。図1において、中央空調
機1の外壁パネル11内には、フィルター12、冷却コイル
13、加熱コイル14、加湿器15、および、給気ファン16が
配置されて、外気Aおよび還気Bを取り入れ所定の温度と
湿度にされた給気Cは、給気ファン16によって給気ダク
ト17を通じて各a,b,c室に搬送される。上記の給気Cは、
a室,b室,c室に配置された変風量ユニット2に搬送され、
変風量ユニット2の吹出し口21より新たな空気Dとして各
室に給気される。そして、還気ファン3によって、a室,b
室,c室に配置された吸込み口31から各室の室内空気Eが
吸込まれ、中央空調機1に還気Bとして戻され、一部は
還気ダクト32を通じて外部に排気Fとして排気される。
【0012】この中央空調機1を、図2を用いて詳細に
説明するが、図2の(a)は中央空調機の給気ファン16側
からの側面からの部分断面図であり、図2の(b)は中央
空調機の正面からの断面図である。そして、図2の(b)
の中央空調機1の右室には、フィルター、冷却コイル、
加熱コイル、加湿器が組み込まれ、中央空調機1の左室
には、図2の(a)および図3の(b)に示すように、ダク
ト17を介してa室,b室,c室に給気する給気ファン16とモ
ータ18とが配置されて、外気Aおよび還気Bを取り入れ所
定の温度と湿度にされた給気Cは、給気ファン16によっ
て給気ダクト17を通じて各a,b,c室に搬送され、変風量
ユニット2の吹出し口21より新たな空気Dとして各室に給
気される。この際、給気ファン16の駆動は、定速回転す
るモータ18が配備され、モータ18の回転軸は、機械的な
機構による無段変速機4の入力軸181として無段変速機
4に連結され、この無段変速機4の出力軸161は送風フ
ァン16の回転軸と連結して送風ファン16を回転させ、給
気Cを給気ダクト17から給気して、吹出し口21から各室
に新たな空気Dとして給気する。
【0013】上記無段変速機4は、一対のプーリの直径
比を変化させる手段や、電気的な変速手段ではなく、滑
りのない機械的な噛み合わせ手段の無段変速機である必
要がある。本実施例では、図3の(b)に示すように、変
速設定手段54を操作することによって、機械的な噛み合
わせ手段の機構よる無段変速手段を用い、変速比を変化
させるが、この変速機の制御系5は、先ず、熱負荷の増
減を検知する熱負荷検知手段51と、室温を設定する室温
設定手段52と、熱負荷検知手段51と室温設定手段52とか
らの値を比較して送風ファン32に関して、適切な回転数
を演算する回転数演算手段53とが設けられ、回転数演算
手段53の指令により無段変速機4の変速比を設定する変
速設定手段54(変速ディスク43)を操作する。したがっ
て、上記の制御系により、空気調整すべきスペースの熱
負荷の増減に応じて無段変速機の変速比を自動的に変
え、送風ファン16の回転数を所定の回転数に制御し給気
量を調整して、a室,b室,c室を所定の温度および湿度に
維持する。
【0014】次に、本実施例に用いる機械的な噛み合わ
せ手段による無段変速機4を詳細に説明するが、本実施
例では、本発明人・出願人が特願平10-94870号として提
案した無段変速機4を用いた。すなわち、図4乃至図9
を沿って上記の無段変速機4を説明すると、無段変速機
4は、本体の外装をなすケース4aと、互いに同軸状に配
置された入力側及び出力側シャフト181、161と、各シャ
フト181、161の回転軸に対して径方向に偏心可能な回転
軸を中心に回転する入力側ロータ41と、入力側シャフト
181の回転力を入力側ロータ41に伝達するギヤリング42
と、入力側ロータ41を任意の偏心位置に移動させる変速
デイスク43と、入力ロータ41を径方向に移動可能に係合
し、各シャフト181、161の回転軸を中心に回転する複数
の出力側リング44と、各シャフト181、161の回転軸を中
心に回転する出力側ロータ45と、各出力側リング44の一
方向の回転力のみを出力側ロータ45にそれぞれ伝達する
複数の一方向クラッチ46と、出力側ロータ45の回転力を
出力側シャフト161に伝達する複数のプラネタリーギヤ4
7とから構成されている。
【0015】入力側シャフト181は一端側をベアリング1
81a介してケース1に回動自在に支持されるとともに、他
端側をベアリング181bを介して出力側シャフト161の一
端側に回動自在に係合している。入力側シャフト181の
一端側にはギヤリング42に噛み合うギヤ181cが設けられ
他端側には各プラネタリーギヤ47を支持する支持部181d
が設けられている。出力側シャフト161はベアリング161
a、161bを介してケース1に回動自在に支持されるととも
に、各プラネタリーギヤ47に噛み合うギヤ161cを有して
いる。入力側ロータ41は一端側に径方向に放射状に延び
る複数の溝41aを有し、その他端側にはギヤリング42に
噛み合うギヤ41bが設けられている。ギヤリング42は各
シャフト181、161の回転軸に対して径方向に偏心した位
置に配置され、その内周面には入力側シャフト181のギ
ヤ181c及び入力側ロータ41のギヤ41bが周方向の一部に
噛み合うギヤ42aが設けられている。
【0016】図3における変速設定手段54たる変速ディ
スク43は、ケース1に回動自在に支持され、その回動中
心は各シャフト181、161の回転軸に対して径方向に偏心
している。変速ディスク43の一端側には入力側ロータ41
が変速ディスク43の回動軸に対して径方向に偏心した位
置にベアリング43aを介して回動自在に支持され、変速
ディスク43の内周面にはギヤリング42がベアリング43b
を介して回動自在に支持されている。また、変速ディス
ク43の他端側には変速ディスク43の回動軸を中心にして
ギヤ43cが設けられ、ギヤ43cは外部から任意に回動可能
な変速シャフト43dに噛み合っている。各出力側リング4
4は、各シャフト181、161の回転軸を中心に配置された
環状部44aと、環状部44aの周方向の一部から入力側ロー
タ41に向かって軸方向に延びる腕部44bとからそれぞれ
形成され、互いに環状部44aが軸方向に同軸状になるよ
うに配列されている。各腕部44bは軸方向の長さが環状
部44aの位置から入力側ロ一タ41までの距離に対応する
ようにそれぞれ異なった長さに形成され、各腕部44bは
互いに周方向に間隔をおいて配置されている。また、各
腕部44bの先端側には入力側ロータ41の各溝41aに径方向
に移動自在に係合する突起44cが設けられている。
【0017】出力側ロータ45は各出力側リング44の内側
に配置され、入力側シャフト181にベアリング45aを介し
て回動自在に支持されている。出力側ロータ45の外周面
には各出力側リング44の環状部44aに対応する環状凹部4
5bが設けられ、環状凹部45bの軸方向の対向面及び各環
状部44aの対向面の間にはそれぞれ複数のボール45cが転
動自在に介装されている。各ボール45cはその接触面に
設けられた円周溝44dに係合し、隣り合うポール45c同士
が互いに接触しながら転動するようになっている。この
場合、各ボール45cを互いに間隔をおいて配置し、ケー
ジによって保持するようにしてもよい。また、出力側ロ
−タ45の一端側の内周面には各プラネタリーギヤ47に噛
み合うギヤ45dが設けられている。
【0018】各一方向クラッチ46は各出力側リング44の
環状部44aの内周面と出力側ロータ45の環状凹部45bの外
周面との間にそれぞれ周方向に配置された多数の伝達部
材46aを有し、各伝達部材46を互いに同一方向に傾斜し
た状態で図示しないケージ及びスプリングによって支持
された周知の構造からなる。各プラネタリーギヤ47は入
力側シャフト181の支持部181dにベアリング47aを介して
回動自在に支持され、それぞれ出力側シャフト161のギ
ヤ161c及び出力側ロータ45のギヤ45dに噛み合ってい
る。
【0019】以上のように構成された無段変速機におい
ては、外部からの駆動力によって入力側シャフト181が
回転すると、入力側シャフト181この回転力はギヤ181
c、ギヤリング42及び入力側ロータ41のギヤ41bに伝達さ
れ、入力側ロータ41が変速ディスク43に支持された状態
で回転する。次に、入力側ロータ41の回転力は入力側ロ
ータ41の各溝41aに係合する各出力側リング44の突起44c
に伝達され、各出力側リング44が各シャフト181、161の
回転軸を中心に回転する。その際、各出力側リング44の
回転力は各一方向クラッチ46によって出力側ロータ45に
伝達され、出力側ロータ45の回転力は各プラネタリーギ
ヤ47に伝達される。また、各プラネタリーギヤ47は出力
側ロータ45と噛み合ながら入力側シャフト181と一体に
回転し、各プラネタリーギヤ47の回転力は出力側シャフ
ト161に伝達される。
【0020】次に、前記無段変速機において、変速ディ
スク43(変速設定手段54)の変速シャフト43dを任意の量
だけ回動すると、変速ディスク43が各シャフト181、161
の回転軸に対して偏心した軸を中心に回動し、その回動
量に応じて入力側ロータ41が偏心方向に移動する。これ
により、入力側ロータ41の回転軸が各出力側リング44の
回転軸に対して径方向に偏心するため、各出力側リング
44の角速度がそれぞれ周期的に変化し、角速度の最も速
いまたは最も遅い出力側リング44の向転力が一方向クラ
ッチ46によって出力側ロータ45に伝達される。その際、
入力側ロータ41の偏心方向への移動は、各出力側リング
44の突起44cが入力側ロータ41の各溝41aに沿って移動す
ることにより許容される。また、各一方向クラッチ46は
それぞれ周方向に均一に配圧されていることから、各出
力側リング44の回転力が出力側ロータ45の回転軸に対し
て常に均一に伝達される。次に、出力側ロータ45と噛み
合う各プラネタリーギヤ47は入力側シャフト181と一体
に回転しているため、出力側ロータ45の角速度が各プラ
ネクリーギヤ47の公転角速度よりも速くまたは遅くな
り、その回転差の分だけ出力側シャフト161が入力側シ
ャフト181に対して変速される。
【0021】このように、本実施例の無段変速機によれ
ば、入力側ロータ41の回転軸を径方向に偏心させること
により、各出力側リング44の角速度をそれぞれ周期的に
変化させ、角速度の最も速いまたは最も遅い出力側リン
グ44の回転力を一方向クラッチ46によって出力側ロータ
45に伝達するようにしたので、ベルトとプーリを用いた
無段変速機に比べて部点同士の滑りや摩耗を少なくする
ことができ、動力を効率よく伝達することができる。こ
の場合、各一方向クラッチ46をそれぞれ各出力側リング
44の周方向に均一に配置したので、各出力側リング44の
回転力を出力側ロータ45の回転軸に対して常に均一に伝
達することができ、耐久性の向上を図ることができる.
また、各出力側リング44の間に介装したポール45cによ
り、各出力側リング44を互いに軸方向及び径方向に位置
ずれを生ずることなく円滑に回動させることができるの
で、常に安定した動作を得ることができる。
【0022】上述したような機械的な噛み合わせ手段に
よる無段変速機4は、プーリ使用のベルト駆動の無段変
速機のような滑りがなく、動力を効率よく伝達すること
ができ、ベルトのような消耗部材が少なく、粉塵の発生
も少なく保守管理が容易で、しかも送風ファンの回転変
速範囲を大きく設定することのできるものである。した
がって、変速機を介在させる空気調和の送風ファンにお
いては勿論、送風ファンの回転が常時変化する可変風量
空気調和装置においては特に有効である。
【0023】ところで、本発明は、冷却コイル13や加熱
コイル14を可変に制御してダクトからの風量を常に一定
にして給気の温度・湿度を可変にするタイプの一定風量
空気調和装置に適用しても有効であり、例えば、図3の
(b)において、冷却コイル13や加熱コイル14を可変に制
御して、変速設定手段55を手動で操作し一定回転に設定
した一定風量空気調和装置でも有効である。すなわち、
無段変速機4は、図4乃至図9に示されるような上記実
施例おいて、変速設定手段54(変速ディスク43)を手動で
操作することによって、機械的な噛み合わせ手段による
変速比を変化さて一定回転に設定する。この変速設定手
段54は無段変速機4に付随しており、送風ファンの回転
数の出荷前の設定は、設定現場において再度設置し直す
が、簡単に送風ファンの回転数を設定し直すことができ
る。また、その後に部屋の間仕切りを変更したり、負荷
が経年変化したりした場合にファンの回転を変える際
も、同様に作業現場で簡単に送風ファンの回転数を所定
の一定回転に、簡単に設定し直すことができる。
【0024】なお、本発明の特徴を損うものでなけれ
ば、上記の実施例に限定されるものでないことは勿論で
ある。例えば、上記無段変速機は、電気的な変速手段で
はなく機械的な機構の無段変速機であればよく、本実施
例の機械的な噛み合わせ手段でなくても、一対のプーリ
の直径比を変化させる手段の無段変速機でもよいのは勿
論であり、この場合には、一対のコーン型のプーリが大
型となり、ベルトの消耗による粉塵が発生するためベル
トカバーを設けたり、モータを外に置く必要があるが、
高調波の発生や回転軸に対する自励現象がなく構造が簡
単であるため、保守が容易である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
無段変速手段は滑りのない機械的な噛み合わせ手段によ
る変速機構を用いた空気調和装置であるので、送風ファ
ンの回転数の設定が容易であって、効率もよく、電気回
路がなくて高調波の発生や回転軸に対する自励現象がな
く、保守管理が容易であって、且つ安価に製造できると
いう効果が得られ、更に、遊星歯車を用いた無段変速機
なので、断ベルト駆動のような滑りがなく動力を効率よ
く伝達することができ、ベルト駆動の無段変速機のよう
な消耗部材が少なく、粉塵の発生も少なく保守管理が容
易であるという効果が得られ、更に、本発明の無段変速
手段による駆動は円滑に回動させることができ、常に安
定した動作を得ることができ、送風ファンの回転変速範
囲を大きく設定できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した可変風量空気調和システムの
実施例の全体を説明する概略図である。
【図2】図2の(a)は、図1の可変風量空気調和システ
ムにおける中央空調機の側面からの部分断面図であり、
図2の(b)はその正面からの断面図である。
【図3】図3の(a)は可変風量空気調和システムおける
可変風量機構の概略を説明する斜視図、図2の(b)はそ
の平面図および作動のフローを示した図である。
【図4】本発明に1実施例の機械的な噛み合わせによる
無段変速機における側面断面図である。
【図5】図4のA−A線矢視方向断面図である。
【図6】図4のB−B線矢視方向断面図である。
【図7】図4のC−C線矢視方向断面図である。
【図8】図4のD−D線矢視方向断面図である。
【図9】本発明に実施例の機械的な噛み合わせによる無
段変速機における主要部分解図である。
【符号の説明】
A…外気,B…還気,C…給気,D…新たな空気,E…室内空気,
F…排気 a…a室,b…b室,c…c室 1…中央空調機 11…外壁パネル 12…フィルター 13…冷却コイル 14…加熱コイル 15…加湿器 16…給気ファン 161…変速機の出力軸 17…給気ダクト 18…モータ 181…変速機の入力軸 2…変風量ユニット 21…吹出し口 3…還気ファン 31…吸込み口 32…還気ダクト 4…無段変速機 4a…ケース 41…入力側ロータ 42…ギヤルング 43…変速デ゛ィスク(変速設定手段) 44…出力リング 44a…環状部 44b…腕部 45…出力側ロータ 46…一方向クラッチ 47…プラネタリーギア 5…変速機の制御系 51…熱負荷検知手段 52…室温設定手段 53…回転数演算手段 54…変速設定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐野 雅一 神奈川県秦野市菩提160−1新晃空調工 業株式会社内 (72)発明者 三村 建治 神奈川県横浜市旭区若葉台4−29−1105 (56)参考文献 特開 昭56−144349(JP,A) 特開 昭62−127546(JP,A) 特開 平11−294546(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 7/14 F24F 11/04 F16H 3/00 - 3/78

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送風ファンの回転を制御して空気調和を行
    う装置において、駆動源と送風ファンとは無段変速手段
    を介して連結され、該無段変速手段は滑りのない機械的
    な噛み合わせ手段による変速機構で、互いに同軸状に配
    置された入力軸及び出力軸と、入力軸に対して径方向に
    偏心可能な回転軸を中心に回転する入力側回転体と、入
    力側回転体を径方向に移動可能に係合し、入力軸を中心
    に回転する複数の出力側回転体と、各出力側回転体の所
    定方向の回転力のみを出力軸側に伝達する一方向伝達機
    構とを備え、入力側回転体を任意の偏心位置に移動させ
    ることにより各出力側回転体の各速度をそれぞれ周期的
    に変化させ、角速度の最も早い出力側回転体の回転力を
    一方向伝達機構によって出力に伝達するようにした機械
    的な噛み合わせ手段による無段変速機構であって、 前記各出力回転体を、出力軸を中心に配列された環状部
    と、環状部の周方向一部に向かって軸方向に延びる腕部
    とからそれぞれ形成するとともに、各環状部を互いに軸
    方向に同軸状に配列し、各腕部をそれぞれ環状部の位置
    から入力側回転体までの距離に対応するように互いに軸
    方向に異なった長さに形成して周方向に配置し、 各出力側回転体の環状部の周面と出力軸側の周面との間
    にそれぞれ前記一方向伝達機構を周方向均一に配置した
    無段変速機構で あることを特徴とする可変風量空気調和
    装置。
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