JP3257777B2 - 耐転写性に優れた耐熱離型表面処理鋼板 - Google Patents
耐転写性に優れた耐熱離型表面処理鋼板Info
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Description
も良好な離型性を示す耐熱離型性であって、更に耐転写
性、表面平滑性にも優れた表面処理鋼板に関する。本発
明の表面処理鋼板は、耐熱離型性に優れているので、プ
リント基板の製造工程中の熱プレス時に、金型とプリン
ト基板上の銅箔等とが密着するのを防ぐため、あるいは
複数のプリント基板を一挙に熱プレスする際に各層の間
に挟んで銅箔同士が密着するのを防ぐためなどに使用さ
れる中間板として有用である他;耐転写性にも優れてい
るので、プリント基板上の内層回路(型材)の模様が中
間板に転写したり、中間板の粗度が銅箔に転写したりす
るのを効率よく防ぐこともでき;更に平坦度及び剛性に
も優れる、安価で繰返し使用が可能である等の点で極め
て有用である。また、本発明の表面処理鋼板は、高撥油
性鋼板として、種々の用途に使用することもできる。
れている。銅張積層板は、熱硬化性樹脂を紙やガラスク
ロスのような基材に含浸させて得られたプリプレグの上
に銅箔を重ねて、プレスで加熱圧着することにより製造
される。例えば、両面銅張り積層板では、プレス機の金
型−銅箔−プリプレグ−内層回路(型材)−プリプレグ
−銅箔−プレス機の金型という順で接触することとな
る。このとき、金型の表面の凹凸が銅箔に転写するのを
防ぐため、あるいは金型と銅箔が密着してしまうのを防
ぐため、金型と銅箔の間には中間板と呼ばれる部材を挿
入し、均一に圧下させている。また、積層時に発生した
プリプレグの粉や溶融したプリプレグに含有した樹脂が
中間板に付着しないようにする(離型性)ため、中間板
の両面に離型材を使用する場合がある。
性としては、離型性、特に繰返し離型性がよいこと、
耐熱性(熱プレスに耐える)に優れること、耐転写
性に優れること、即ち、内層回路(型材)の模様が中間
板に転写しないこと及び中間板の粗度が製品の銅箔に転
写しないこと、平坦度及び剛性に優れ、積層板を均一
に圧下し得ること等が挙げられる。
めた中間板としては例えば以下のものが挙げられるが、
夫々、以下に併記する問題を抱えている。
る方法(離型材なし) 原料として高価なSUSを使用しているため、コストが
高くつく他;研磨後洗浄することにより繰返し使用が可
能であるが、研磨が均一に行われない場合は、繰返し使
用によって平坦度が確保できなくなるという問題があ
る。
または離型フィルムを使用する方法 原材料が高価であり、このうち離型フィルムは繰返し使
用できないため、使い捨てとなる。繰返し使用する場合
には洗浄及び研磨の工程が別途必要である。
なし) 原材料がやや高価であり、繰返し使用できないため、使
い捨てとなる。
として離型皮膜樹脂を使用する方法 原材料がやや高価である。繰返し使用できるが、Al箔
の場合、皺になり易く、平坦度が不十分で取扱いが困難
である。
を使用する方法 原材料が高価であり、このうち離型フィルムは繰返し使
用できないため、使い捨てとなる。また、皺になり易
く、平坦度が不十分で取扱いが困難である。
ルム、離型用金属箔および離型紙を使用した場合は平坦
度が不充分であり、表面外観に優れた銅張積層板が要求
される場合には適用できない。また、薄くて取り扱い作
業性が困難であるという問題がある。しかも使い捨てを
前提としているので再利用するための工夫は何ら行われ
ていない。一方、鏡面仕上げしたSUS板は表面平滑性
に優れているが、再利用するためには研磨および洗浄工
程が必要であり、コストアップにつながっていた。
目してなされたものであり、その目的は、繰返し使用が
可能であり、耐転写性、表面平滑性、耐熱性、離型性等
のすべての特性に優れた表面処理鋼板を提供することに
ある。
発明に係る耐転写性に優れた耐熱離型表面処理鋼板は、
プリント配線用銅張積層板の熱プレス用離型板に用い
られる表面処理鋼板であって、該表面処理鋼板は、Zn
めっき鋼板またはZn合金めっき鋼板(以下、Znめっ
き鋼板で代表させる場合がある)の上に離型樹脂皮膜が
形成されており、該Znめっき鋼板の表面粗さをIS−
B0601に準拠した表面粗さ試験によって測定される
算術平均粗さRaで0.30μm以下に制御することに
より、銅箔への耐転写性が高められたものであるか、及
び/又はプリント配線用銅張積層板の熱プレス用中間
板に用いられる表面処理鋼板であって、該表面処理鋼板
は、Znめっき鋼板の上に離型樹脂皮膜が形成されてお
り、該Znめっき鋼板の降伏点を200N/mm2以上
及び/又は引張強度を300N/mm2以上に制御する
ことにより、該中間板への耐転写性が高められたもので
あるところに要旨を有するものである。
aを0.30μm以下に制御した表面処理鋼板は、プリ
ント配線用銅張積層板の熱プレス用離型板として使用し
た場合、中間板の粗度が銅箔へ転写するのを有効に防止
できるので極めて有用である。また、上記の如く前記
Znめっき鋼板の降伏点を200N/mm2以上及び/
又は引張強度を300N/mm2以上に制御した表面処
理鋼板は、プリント配線用銅張積層板の熱プレス用中間
板として使用した場合、熱プレス時に内層回路模様が中
間板へ転写するのを有効に防止できるので極めて有用で
ある。更に上記及びの要件を満足するものは、これ
らの作用が両方発揮されるので、最も有効である。
度グレードISO VG460のギヤ油を鋼板表面温度
180℃で接触角を測定した場合、ギヤ油の接触角が1
5°以上であるもの;エポキシ樹脂、フェノール樹
脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド、ケトン系樹
脂、全芳香族系ポリエステル、不飽和ポリエステル樹脂
のうちのいずれかの樹脂皮膜であるもの;JIS K
5400に規定されている鉛筆引っかき試験の試験機
法を行って得られる鉛筆引っかき値が2H以上であるも
の;当該樹脂皮膜の表面粗さをJIS−B0601に
準拠した試験によって測定される算術平均粗さaで0.
3μm以下であるものはいずれも本発明の好ましい態様
である。
であり、且つ、耐転写性、表面平滑性、耐熱性、離型性
等のすべての特性に優れた表面処理鋼板を提供すべく鋭
意検討してきた。その結果、Znめっき鋼板の上に離型
樹脂皮膜が形成されている表面処理鋼板であって、Zn
めっき鋼板の引張特性や表面粗さが制御されたものは、
特に耐転写性や表面平滑性の向上に有用であること;詳
細には、Znめっき鋼板の降伏点を200N/mm2以
上及び/又は引張強度を300N/mm2以上に制御し
たり、Znめっき鋼板の表面粗さをRaで0.30μm
以下に制御することにより、内層回路模様の中間板への
転写、中間板粗度の銅箔への転写を防止し得る耐転写性
に優れた表面処理鋼板が得られることを見出し、本発明
を完成したのである。
要件について詳述する。
離型表面処理鋼板は、プリント配線用銅張積層板の熱プ
レス用中間板に用いられる表面処理鋼板であって、該表
面処理鋼板は、Znめっき鋼板の上に離型樹脂皮膜が形
成されており、該Znめっき鋼板の降伏点を200N/
mm2以上及び/又は引張強度を300N/mm2以上に
制御することにより、該中間板への耐転写性が高められ
たものである。即ち、熱プレス時に内層回路模様が中間
板へ転写するのを有効に防止する為にはZnめっき鋼板
の特性を制御することが重要であり、特にZnめっき鋼
板の引張特性を制御することによって所望の耐転写性特
性が得られることを見出したところに本発明の最重要ポ
イントが存在する。
様が中間板に転写しない様にする為には、中間板の引張
強度を高くして材質を硬くすることが必要であり、その
為に、Znめっき鋼板の引張強度を300N/mm2以
上に制御する。300N/mm2を下回る場合は、中間
板表面への内層回路模様の転写が顕著になるからであ
る。より好ましくは400N/mm2以上である。一
方、その上限については、耐転写性の観点からは特に制
限されるものではないが、引張強度があまり高くなると
鋼板自体が硬くなり過ぎてしまい、鋼板製造工程の際、
平坦に圧延して平坦度を充分確保することが困難にな
る。この様な観点からすれば、Znめっき鋼板の引張強
度は1700N/mm2以下であることが好ましい。
を200N/mm2以上に制御する。これによっても、
熱プレスにより内層回路の模様が中間板に転写するのを
防止することができるからである。即ち、耐転写性を高
めるためには、Znめっき鋼板の引張強度を制御しても
良いし、或いは降伏点を制御しても良く、勿論、両方の
要件を制御すれば、一層優れた耐転写性が得られる。
向上のみならず、表面平滑向上作用も有しており、結果
的に表面処理鋼板の表面外観を高めることができる点で
有用である。即ち、熱プレス時に積層された基板を均一
に圧下する為には、中間板の剛性を向上し得る耐力を高
めることが必要であり、本発明では、耐転写性および表
面外観の両方の観点に基づき、Znめっき鋼板の降伏点
を200N/mm2以上に制御した次第である。降伏点
が200N/mm2未満の場合は、耐転写性が低下する
のみならず、プリプレグに起因した凹凸が製品である銅
貼り積層板表面に顕著に浮出てしまい、平坦性が損なわ
れる。好ましくは300N/mm2以上である。尚、そ
の上限については、耐転写性および製品の表面外観の観
点からは特に制限されるものではないが、降伏点があま
り高くなると鋼板自体が硬くなり過ぎてしまい、鋼板製
造工程の際、平坦に圧延して所望の平坦度を確保するこ
とが困難になる。この様な観点からすれば、Znめっき
鋼板の降伏点は1500N/mm2以下であることが好
ましい。
離型表面処理鋼板は、プリント配線用銅張積層板の熱プ
レス用離型板に用いられる表面処理鋼板であって、該表
面処理鋼板は、Znめっき鋼板の上に離型樹脂皮膜が形
成されており、該Znめっき鋼板の表面粗さをIS−B
0601に準拠した表面粗さ試験によって測定される算
術平均粗さRaで0.30μm以下に制御することによ
り、銅箔への耐転写性が高められたものである。即ち、
熱プレス時に中間板の粗度が銅箔へ転写するのを有効に
防止する為にはZnめっき鋼板の表面粗さRaを制御す
ることが重要であり、これにより、所望の耐転写性特性
が得られることを見出したところに本発明の最重要ポイ
ントが存在する。
粗度が銅箔に転写しない様にする為には、Znめっき鋼
板の表面粗さを細かくして平滑にすることが必要であ
り、その為に、Znめっき鋼板の表面粗さがRaで0.
30μm以下に制御する。Raが0.30μmを超える
と、中間板の表面粗度が製品である銅貼り積層板表面に
転写し、該転写に起因する模様が顕著になるからであ
る。好ましくは0.2μm以下である。一方、その下限
については、耐転写性の観点からは特に制限されるもの
ではないが、Znめっき鋼板のRaが小さくなり過ぎる
とZnめっき鋼板表面に生じた疵が目立ち易くなってし
まう。この様な観点からすれば、Znめっき鋼板のRa
は0.05μm以上であることが好ましい。
熱離型表面処理鋼板を提供すべく、熱プレス時に内層
回路模様が中間板へ転写するのを防止する為にはZnめ
っき鋼板の引張特性を制御することが重要であり、一
方、熱プレス時に中間板の粗度が銅箔へ転写するのを
防止する為にはZnめっき鋼板の表面粗さRaを制御す
ることが重要である、という知見に基づき、これらの要
件を特定した次第である。従って、引張特性もRaも共
に本発明の範囲内に制御されたものは特に有用であり、
これにより、製品自身への耐転写性に優れるのみなら
ず、中間板への耐転写性にも優れるという両方の作用を
有効に発揮させることができる。
っき鋼板の上に離型樹脂皮膜が形成されている表面処理
鋼板において、Znめっき鋼板自体の機械的特性や粗
度、即ち、Znめっき鋼板の引張特性やRaを制御する
ことにより耐転写性や表面外観を向上したところに最大
の特徴を有しており、その他の要件(Znめっき鋼板の
種類、離型樹脂皮膜等)については、本発明の作用を損
なわない限り、特に制限されない。以下、これらの要件
について説明する。
Znめっき鋼板に離型樹脂皮膜が形成されたものであ
る。本発明鋼板を中間板として使用する場合、アルミ板
は熱伝導率が大きくプレス型の熱が積層板に早く伝わり
熱効率的には好ましいが、線膨張係数が銅箔よりも大き
く、プレス中に銅箔と中間板がずれてしまうため好まし
くなく、よって本発明の範囲からは排除される。これに
対し、鋼板は適度に良好な熱伝導率を有する上に、線膨
張係数が12.5×10-6であり、銅箔の線膨張係数1
7×10-6に近いため、銅箔と中間板がずれるような不
都合は起こらない。本発明に用いられるZnめっき鋼板
としては、冷延鋼板、耐食性に優れているステンレス鋼
板や、ステンレス鋼板以外の鋼板をZnめっきして使用
することができる。めっきは、単一金属または各種合金
を用いて公知の方法で行えば良く、めっき方法は特に限
定されない。Znめっき鋼板やZn合金めっき鋼板は、
特に繰返し使用した場合における保管時の耐食性に優れ
ている。なお、樹脂皮膜をZnめっき層上に設ける前に
クロメート処理を施しても良い。クロメート皮膜の存在
によって樹脂皮膜との密着性が向上し、防錆効果も付与
されるからである。
しては、プリント基板製造に必要な離型性や耐熱性を有
するものであれば特に制限されず、使用することができ
る。
温で撥油性を有するものであることが推奨される。高温
状態での樹脂皮膜の撥油性は中間板の離型性に大きく影
響を及ぼしており、特に粘度グレードISO VG46
0のギヤ油を鋼板表面温度180℃で接触角を測定した
場合、ギヤ油の接触角が15°以上であるものは、撥油
性を良好に再現性良く把握できるからである。
定する。液滴を作るために使用するのは、粘度グレード
ISO VG460のギヤ油とする。ギヤ油の粘度が接
触角に影響を及ぼすと考えられ、また引火点が高いほう
が安全性に優れているので、上記粘度グレードのギヤ油
を用いる。例えば、出光興産社製「ダフニスーパーギヤ
オイル460」を用いることができ、この油は、動粘度
が40℃で459.9mm2s、100℃で30.85
mm2s、引火点274℃、密度(15℃)0.902
8、全酸価0.38mgKOH/gである。接触角測定
温度は180℃とする。すなわち、表面処理鋼板の表面
温度が180℃を示している状態で測定する。ギヤ油で
樹脂皮膜表面に液滴を形成し、接触角計(例えば、協和
界面化学社製「CD−DT・A 型」)で接触角を測定する。
とが推奨される。接触角が15°より小さいと撥油性が
発現されず、離型性に劣るからである。
IS K 5400に規定されている鉛筆引っかき試験
の試験機法を行ったときに得られる鉛筆引っかき値(鉛
筆硬度)が2H以上であることが好ましい。鉛筆硬度が
2Hより小さいと、樹脂皮膜に疵が入りやすくなるた
め、この疵が銅箔に転写される恐れがあるからである。
板について、JIS−B0601に準じて測定した算術
平均表面粗さ(Ra)は0.3μm以下であることが好
ましい。樹脂皮膜表面に凹凸があると、該凹凸が銅箔に
転写され、正確なプリント回路を形成することができな
くなることがあるからである。尚、樹脂皮膜および塗布
後の表面処理鋼板の表面粗さを平滑にする為、樹脂皮膜
の厚さを厚くすることも考えられるが、これでは、元来
鋼板に比べて軟らかい樹脂皮膜によって最表面が低下
し、内層回路の模様転写を助長することになるので好ま
しくない。
とは、取扱い時における疵付き防止を考慮すれば好まし
い態様である。
ることが推奨される。本発明の表面処理鋼板を中間板と
して用いる場合には、加熱プレスの際に高温環境下とな
ることを考慮すれば、特に、耐熱性に優れた有機樹脂の
使用が推奨される。具体例としては、エポキシ樹脂、フ
ェノール樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド、ポ
リエーテルエーテルケトン等のケトン系樹脂、全芳香族
系ポリエステル、不飽和ポリエステル樹脂等が使用可能
である。更にこれらの樹脂には、該樹脂に組合わせるこ
とが知られている公知の架橋剤を添加してもよい。この
様な架橋剤の添加により、樹脂中のポリマー鎖同士が架
橋され、一層緻密な皮膜が形成される結果、皮膜硬度が
高められるからである。
膜構成成分として離型剤を添加することが好ましい。離
型剤としてはシリコーン樹脂やフッ素樹脂が挙げられ
る。これらは樹脂皮膜の表面エネルギーを低下させ、撥
油性を向上させるからである。また、離型剤の量は、皮
膜中に0.5〜10重量%の割合で添加することが好ま
しい。離型剤が少な過ぎると離型性が発現せず、逆に多
過ぎると、樹脂皮膜から離型剤が銅箔側に転写され、回
路印刷時にインクを弾く等の不都合が生じるからであ
る。
は、皮膜表面を粗化する機能を有する表面粗化剤を皮膜
中に含有させることが好ましい。皮膜表面が粗過ぎてR
aが0.5μmを超えることは好ましくなく、皮膜表面
が微細な方が離型性は良好になるからである。上記表面
粗化剤としては、SiO2、Al2O3、MgO等の粒子
状無機添加剤を用いることができる。
0g/m2とすることが好ましい。付着量が少ないと、
鋼板素地の凹凸を樹脂皮膜によって平滑化する効果が少
なく、凹凸が銅箔へ転写してしまうことがある他、離型
性や耐食性も不充分となるからである。上記範囲内であ
れば、硬い鋼板に適切な付着量で樹脂皮膜が形成されて
いる為、銅箔およびプリプレグの下に位置する型材の凹
凸(15〜80μm程度)が、プリプレグや銅箔を介し
て離型材の樹脂皮膜に転写する恐れはない。しかし、樹
脂皮膜の付着量が8.0g/m2を超えると、鋼板の拘
束力の影響が皮膜表面に及ばなくなり、型材の凹凸が樹
脂皮膜に転写し、中間板の再使用ができなくなることが
ある。
に、樹脂皮膜構成成分を配合した樹脂皮膜用組成物を調
整し、ディッピング法、ロールコーター法、ナイフコー
ター法、スプレー法等の公知の塗布方法で塗布し、皮膜
を加熱固化することにより製造することができる。
造する為の中間板として特に有用であり、従来使用され
ていた鏡面仕上げのステンレス板や離型フィルムの代わ
りに使用でき、何度でも繰返して使用できるという利点
がある。本発明鋼板を中間板として用いて積層板を製造
するには、銅箔とプリプレグや型材等を積層し、金型と
銅箔の間や、1つの積層板用銅箔と隣接する他の積層板
用銅箔との間に該中間板を介装してプレスを行えばよ
い。
るが、下記実施例は本発明を制限するものではなく、本
発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施することはすべ
て本願発明に含まれる。
後、焼鈍し、調質圧延した鋼板を原板として使用した
(板厚0.8mm)。原板の引張強度および降伏点は、
鋼板の鋼種および焼鈍方法を変化させることにより調整
した。また、中間板の粗度Raは、冷間圧延および調質
圧延時の圧延ロールの粗度を変化させることにより調整
した。
し、電気亜鉛めっき(Zn付着量20g/m2)を施し
た後、表面にクロメート処理(Cr付着量20mg/m
2)を行った。
表面に、離型皮膜処理として、エポキシ樹脂100重量
部に対し、シリコン樹脂を固形分重量で5重量部含む樹
脂液を塗布した後、焼付け、乾燥塗膜で3μmの皮膜を
形成させた。なお、樹脂皮膜の硬度は、エポキシ樹脂と
架橋できるメラミン樹脂の添加量および焼付け温度を変
化させることにより調整した。
施した。
規定されている金属材料の引張試験試験方法に則り、J
IS−Z2201に規定されている5号試験片を用いて
測定した。尚、降伏点が明確でない試験片については、
0.2%耐力を当該試験片の降伏点とした。
を用い、JIS−B0601に規定されている方法に則
り、鋼板の算術平均粗さRaを算出した。
れている鉛筆引っかき試験機法に則り、塗膜に擦り傷が
付いたときの鉛筆引っかき値(鉛筆硬度)を測定した。
プレグ/中間板の順番で積層して40kgf/cm2で
加圧した後、180℃で60分間保持した。その後室温
まで冷却し、型開きを行った後、中間板と銅箔およびプ
リプレグの積層板を剥がした。銅箔表面に中間板の粗度
が転写していないかどうかを目視で観察し、下記基準で
評価した。
日東シンコー社製で厚さ0.1mm、標準硬化条件が温
度140〜160℃、時間60〜90分、圧力20〜5
0kgf/cm2のエポキシ樹脂含浸ガラスクロスを用
いた。耐転写性の評価: ◎:銅箔への転写が認められない, ○:銅箔への転写がわずかに認められる, △:銅箔への転写が認められる, ×:銅箔への転写が顕著に認められる。
00mm×500mm当たりに発生したプリプレグに起
因した凹凸の個数を目視で観察し、下記基準で評価し
た: ◎:1個未満, ○:1個以上3個未満, △:3個以上7個未満, ×:7個以上。
を繰返し実施した後、中間板と銅箔付きプリプレグが容
易に剥がれなくなった時点を繰返し使用が可能な限界
(回数)とした。
した表面疵の程度を目視で観察し、下記基準で評価し
た: ◎:表面疵が認められない, ○:表面疵がほとんど認められない, △:表面疵が認められる, ×:表面疵が顕著に認められる。
プレグ/内層回路(型材)/プリプレグ/銅箔/中間板
の順番で積層して40kgf/cm2で加圧し、180
℃で60分間保持した。その後室温まで冷却し、型開き
を行った後、中間板と積層板を剥がした。中間板表面に
内層回路の凹凸が転写していないかどうかを目視で観察
し、下記基準で評価した。
両面銅貼り積層板を用い、表面には、高さ25μm(銅
箔厚さ)の回路が形成されているものを用いた。また、
プリプレグと銅箔は、上記(4)と同じものを用いた。
内層回路の中間板への耐転写性の評価: ◎:転写無し, ○:わずかに転写が認められる, △:転写が認められる, ×:転写が顕著に認められる。
張強度)及びRaが本発明の要件を満足するNo.1〜
16は、いずれも耐転写性に優れており、プリプレグに
起因する凹凸も少なく表面外観も良好であることが分か
る。更に、皮膜樹脂の鉛筆硬度を好ましい範囲に制御す
ることにより耐疵付き性も向上した。尚、本実施例に用
いた鋼板は、いずれも離型皮膜の繰返し離型性は7回と
良好であった。
の要件を満足しないNo.17〜20は、耐転写性が低
下し、プリプレグに起因する凹凸が多くなり、表面外観
に劣るものであった。
されているので、繰返し使用が可能であり、耐転写性、
表面平滑性、耐熱性、離型性等のすべての特性に優れて
いる。従って、本発明鋼板は、プリント配線板用等の積
層板をプレスする場合の中間板として有用である。特
に、本発明の表面処理鋼板は、耐転写性、耐熱性、離型
性等に優れているので、鏡面仕上げのステンレス板や、
離型剤をコーティングしたアルミ箔といった従来の中間
板と異なり、特別な処理をせずに繰返し使用することが
できるので、コストダウンおよび資源保護の点から有用
な発明である。なお、本発明の表面処理鋼板は、中間板
以外にも、撥油性鋼板として、各種分野に適用可能であ
る。
Claims (7)
- 【請求項1】 プリント配線用銅張積層板の熱プレス用
離型板に用いられる表面処理鋼板であって、 該表面処理鋼板は、Znめっき鋼板またはZn合金 めっ
き鋼板の上に離型樹脂皮膜が形成されており、該Znめっき鋼板またはZn合金 めっき鋼板の表面粗さ
をIS−B0601に準拠した表面粗さ試験によって測
定される算術平均粗さRaで0.30μm以下に制御す
ることにより、銅箔への耐転写性が高められたものであ
ることを特徴とする耐転写性に優れた耐熱離型表面処理
鋼板。 - 【請求項2】 プリント配線用銅張積層板の熱プレス用
中間板に用いられる表面処理鋼板であって、 該表面処理鋼板は、Znめっき鋼板またはZn合金 めっ
き鋼板の上に離型樹脂皮膜が形成されており、該Znめっき鋼板またはZn合金 めっき鋼板の降伏点を
200N/mm2以上及び/又は引張強度を300N/
mm2以上に制御することにより、該中間板への耐転写
性が高められたものであることを特徴とする耐転写性に
優れた耐熱離型表面処理鋼板。 - 【請求項3】 プリント配線用銅張積層板の熱プレス用
離型板及び/又は熱プレス用中間板に用いられる表面処
理鋼板であって、 該表面処理鋼板は、Znめっき鋼板またはZn合金 めっ
き鋼板の上に離型樹脂皮膜が形成されており、 該Znめっき鋼板またはZn合金めっき鋼板の表面粗さ
をIS−B0601に準拠した表面粗さ試験によって測
定される算術平均粗さRaで0.30μm以下に制御す
ると共に、該Znめっき鋼板またはZn合金 めっき鋼板
の降伏点を200N/mm2以上及び/又は引張強度を
300N/mm2以上に制御することにより、銅箔およ
び中間板への耐転写性が高められたものであることを特
徴とする耐転写性に優れた耐熱離型表面処理鋼板。 - 【請求項4】 前記離型樹脂皮膜は、粘度グレードIS
O VG460のギヤ油を鋼板表面温度180℃で接触
角を測定した場合、ギヤ油の接触角が15°以上である
請求項1〜3のいずれかに記載の耐熱離型表面処理鋼
板。 - 【請求項5】 前記離型樹脂皮膜は、エポキシ樹脂、フ
ェノール樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド、ケ
トン系樹脂、全芳香族系ポリエステル、不飽和ポリエス
テル樹脂のうちのいずれかの樹脂皮膜である請求項4に
記載の耐熱離型表面処理鋼板。 - 【請求項6】 前記離型樹脂皮膜について、JIS K
5400に規定されている鉛筆引っかき試験の試験機
法を行って得られる鉛筆引っかき値が、2H以上である
請求項4または5に記載の耐熱離型表面処理鋼板。 - 【請求項7】 前記離型樹脂皮膜の表面粗さは、JIS
−B0601に準拠した試験によって測定される算術平
均粗さaで0.3μm以下である請求項4〜6のいずれ
かに記載の耐熱離型表面処理鋼板。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07055599A JP3257777B2 (ja) | 1999-03-16 | 1999-03-16 | 耐転写性に優れた耐熱離型表面処理鋼板 |
| TW088113762A TW590885B (en) | 1998-08-24 | 1999-08-11 | Surface-coated steel sheet with good heat resistance and releasability |
| KR1019990033475A KR100310560B1 (ko) | 1998-08-24 | 1999-08-14 | 양호한 내열성 및 이형성을 가진 표면처리강판 |
| SG9904160A SG84542A1 (en) | 1998-08-24 | 1999-08-24 | Surface-coated steel sheet with good heat resistance and releasability |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07055599A JP3257777B2 (ja) | 1999-03-16 | 1999-03-16 | 耐転写性に優れた耐熱離型表面処理鋼板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000263689A JP2000263689A (ja) | 2000-09-26 |
| JP3257777B2 true JP3257777B2 (ja) | 2002-02-18 |
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ID=13434900
Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
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|---|---|
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-
1999
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