JP3291096B2 - 電子ビーム露光装置のビーム制御方法 - Google Patents

電子ビーム露光装置のビーム制御方法

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JP3291096B2
JP3291096B2 JP32949693A JP32949693A JP3291096B2 JP 3291096 B2 JP3291096 B2 JP 3291096B2 JP 32949693 A JP32949693 A JP 32949693A JP 32949693 A JP32949693 A JP 32949693A JP 3291096 B2 JP3291096 B2 JP 3291096B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子ビーム露光装置のビ
ーム制御方法に係り、特に複数のスリットを組み合わせ
て所定のビームサイズの電子ビームを生成する電子ビー
ム露光装置のビーム制御方法に関する。
【0002】近年、益々ICの集積度と機能が向上し
て、計算機・通信・機械等広く産業全般に渡る技術進歩
の核技術としての役割が期待されている。
【0003】ICのプロセス技術の大きな柱は微細加工
による高集積化である。光リソグラフィーは、限界が
0.3μm程度の所にあるとされているが、電子ビーム
露光では0.1μm以下の微細加工が0.05μm以下
の位置合わせ精度で出来る。従って、1cm2 を1秒程
度で露光する電子ビーム露光装置が実現すれば、微細さ
・位置合わせ精度・クイックターンアラウンド・信頼性
どれをとっても、他のリソグラフィー手段の追随を許さ
ず、これにより1又は4ギガビットメモリや、1メガゲ
ートLSIが製造可能になる。ただし、このとき、より
微細で正確な電子ビームパターンを必要とする。
【0004】
【従来の技術】図7に電子ビーム露光装置の構成図を示
す。電子銃11はLaB6 (ランタンヘキサボライト)
カソード11a、ウェルネルト(グリッド)11b、ア
ノード11c等よりなり、加速電圧20kV又は30k
Vで電子を加速して放出する。
【0005】電子銃11から放出された電子ビームBM
はアライメントコイル12で光軸を合わされ、第1スリ
ット14に供給される。第1スリット14は矩形状の孔
14aを有し、電子ビームBMの断面形状を矩形状に成
形する。
【0006】第1スリット14で矩形状に成形された電
子ビームBMは第1レンズ15に供給される。第1レン
ズ15は供給された電子ビームBMを収束させる。第1
レンズ15で収束された電子ビームBMはスリットデフ
レクタ部16に供給される。
【0007】スリットデフレクタ部16はスリットデフ
レクタ16a及びスリット振り戻しデフレクタ16bよ
り構成され、供給された電子ビームBMを偏向する。ス
リットデフレクタ部16で偏向された電子ビームBMは
第2スリット17に照射される。
【0008】第2スリット17は矩形状の孔17aを有
し、第1スリット14で成形された矩形状の電子ビーム
BMをこの穴部を用いて所定のサイズの矩形状の電子ビ
ームBMに成形する。
【0009】第2スリット17でその断面形状が所定の
サイズに成形された電子ビームBMは第2レンズ18に
より照射ビームとされ、電子ビームBMの照射を制御す
るブランカー19を介して第3レンズ20及び第4レン
ズ21に供給される。
【0010】第3レンズ20及び第4レンズ21は2段
の縮小レンズを構成しており、供給された電子ビームB
Mのサイズを1/100程度に縮小する。電子ビームB
Mは第3レンズ20及び第4レンズ21による縮小の途
中にラウンドアパーチャ22を通過する。ラウンドアパ
ーチャ22は得ようとする電子ビームBM周囲の軸上よ
り大きくずれた電子を除去する。第4レンズ21より出
力された電子ビームBMは第5レンズ23に供給され
る。
【0011】第5レンズ23は投影レンズを構成してお
り、供給された電子ビームBMをさらに縮小して試料
(シリコンウェハ)24上に投影する。試料24上に投
影される電子ビームBMはメインデフレクタ25及びサ
ブデフレクタ26により偏向され、試料24上の所定の
位置に投影されるように制御され、フォーカスコイル2
7、スティグコイル28等によりフォーカスビーム形状
等の制御が行なわれる。
【0012】電子ビームBMはファラデーカップ29に
直接供給される。ファラデーカップ29は電流計33を
介して電子ビームBMの電子を検出し、電流計33で電
子ビームの電流の計測が行なわれる。
【0013】また、電子ビームBMの通過途中には各所
にアライメントコイル12やリフォーカスコイル13が
設けられており、光軸制御等が行なわれている。電子銃
11、スリットデフレクタ部16、ブランカー19、メ
インデフレクタ25、サブデフレクタ26、フォーカス
コイル27、スティグコイル28、第1〜第5レンズ1
5,18,20,23、ファラデーカップ29は電流計
33を介して駆動制御装置30に接続される。駆動制御
装置30は各部に駆動制御信号を供給し、露光動作を実
施すると共に、ファラデーカップ29により検出され、
電流計33で計測された電流値に基づいて駆動制御信号
の補正や制御を行なう。
【0014】図8に第1スリット14及び第2スリット
17による電子ビームの成形動作説明図を示す。図8に
示すように電子銃11から出た電子ビームBMは第1ス
リット14の矩形孔14aを通過し、矩形状の第1スリ
ット像31を得、第2スリット17上に結像される。
【0015】第2スリット17は第1スリット像31の
一部を遮蔽し、小さいビームサイズの第2スリット像3
2を出力する。このとき、ビームサイズは第1及び第2
スリット14,17の入力時位置関係及びスリットデフ
レクタ部16の駆動電圧を制御することにより第1スリ
ット像31の第2スリット17上の結像位置を制御する
ことにより決定される。
【0016】このとき、第1スリット14、第2スリッ
ト17の取りつけ精度やコラム上部のアライメントコイ
ル12調整の影響等のために、成形されるビームは必ず
しも得たいビームサイズとはならない。そこで、正しい
ビームサイズを得るために第1スリット14、第2スリ
ット17の回転をメカ的に調整した後、スリットデフレ
クタ部16に印加する電圧を補正していた。
【0017】図9,図10,図11に従来の駆動制御装
置30によるビーム補正動作制御方法の動作説明図を示
す。まず、電子銃11により電子ビームを発生させ、シ
リコンウェハ24に照射し、このときの電子ビームBM
の電子をファラデーカップ29により検出し、電流計3
3でその電流値を検出することにより電子ビームBMの
電流密度Jを測定する(ステップS2−1)。図10
(A)に基準電流密度Jの測定時の電子ビームサイズを
示す。例えば、電子ビームサイズを3μm×3μmの比
較的大きなサイズに設定し、このときの電流を検出し、
電流密度Jを算出する。
【0018】次に、ステップS2−1で測定された電流
密度J及びそのときのビームサイズからビームのX方向
及びY方向夫々の基準となる電流値Ix0 ,Iy0 を算
出する(ステップS2−2)。
【0019】次に、調整回数の判断が行なわれる(ステ
ップS2−3)。ステップS2−3で所定回数調整が行
なわれても調整が終了しない場合には処理は終了し、ま
た、所定回数以内であれば、以下に説明する処理が所定
回数になるまで実行される。
【0020】次に、スリットデフレクタ部16を制御し
て、図10(B)に示すようにX方向に細長いビームを
生成し、X方向の電流値Ixをファラデーカップ29及
び電流計33により検出する(S2−4)。
【0021】ファラデーカップ29及び電流計33で検
出した検出電流値Ixを基準電流値Ix0 と比較し、そ
の差分が予め決められた許容範囲内か否かを判別する
(ステップS2−5)。ステップS2−5で、検出電流
値Ixと基準電流値Ix0 との差分が許容範囲内にある
ときには次にスリットデフレクタ部16を制御して、図
10(C)に示すようにY方向に細長いビームを生成
し、Y方向の電流値Iyをファラデーカップ29及び電
流計33により検出する(ステップS2−6)。
【0022】ステップS2−6で検出した検出電流値I
yと基準電流値Iy。とを比較し、その差分が予め決め
られた許容範囲内か否かを判別する(ステップS2−
7)。
【0023】ステップS2−7で、検出電流値Iyと基
準電流値Iy0 との差分が許容範囲内にあるときには調
整を終了する(ステップS2−8)。
【0024】また、ステップS2−5で検出電流値Ix
と基準電流値Ix0 との差分が許容範囲内にないときに
は次に検出電流値Ixと基準電流値Ix0 との大小関係
を比較する(ステップS2−9)。
【0025】ステップS2−9で、(検出電流値Ix)
>(基準電流値Ix0 )のときにはX方向のスリットオ
フセット補正係数OXを任意の量だけ小さくする(ステ
ップS2−10)。また、ステップS2−9で(検出電
流値x)<(基準電流値x0)のときにはX方向のスリ
ットオフセット補正係数Xを任意の量だけ大きくする
(ステップS2−11)。
【0026】また、ステップS2−7で検出電流値Iy
と基準電流値Iy0 との差分が許容範囲内にないときに
は次に検出電流値Iyと基準電流値Iy0 との大小関係
を比較する(ステップS2−12)。
【0027】ステップS2−12で、(検出電流値I
y)>(基準電流値Iy0 )のときにはY方向のスリッ
トオフセット補正係数Xを任意の量だけ小さくする(ス
テップS2−13)。また、ステップS2−12で(検
出電流値Iy)<(基準電流値Iy0 )のときにはY方
向のスリットオフセット補正係数Xを任意の量だけ大き
くする(ステップS2−14)。
【0028】以上ステップS2−4〜S2−14を繰り
返すことにより検出電流値Ix,Iyと基準電流値Ix
0 ,Iy0 との差分を許容範囲内とし、調整処理を終了
する。
【0029】また、ステップS2−4〜S2−14を所
定の回数繰り返しても差分が許容範囲内に治まらないと
きにはそのままでは補正が行なえないため、補正処理は
終了し、装置の入力的な調整を行なう。
【0030】このとき、正しいビームサイズを得るため
に第1スリット14、第2スリット17の回転をメカ的
に調整した後、スリットデフレクタ部16に印加する電
圧を例えば式(1)に基づいて補正していた。
【0031】 Vx=A(Sx-Ox)+B(Sy-SOy)+Hx(Sx-SOx)(Sy-SOy)+Ox ・・・(1) Vy=D(Sx-Ox)+C(Sy-SOy)+Hy(Sx-SOx)(Sy-SOy)+Oy ただし、Sx,Sy:入力ビームサイズ SOx,SOy:スリットデフレクタにかかる電圧が0
のときのビームサイズ A,C:スリット膨張補正係数 B,D:スリット回転補正係数 Hx,Hy:スリット台形的補正係数 Ox,Oy:スリットオフセット補正係数 式(1)において、例えばスリットオフセット補正係数
は以下のような方法で求めることができる。
【0032】まず、あらかじめ3×3μmのような大き
なビームサイズでの電流密度Jを求め、これを基準の電
流密度とする。Ox調整ビームサイズとしてX方向に細
いビーム(例えば0.1×3μm)、Oy調整用ビーム
サイズとしY方向に細いビーム(例えば3×0.1μ
m)のビームサイズを求め、それぞれのビームサイズで
の理想電流値を算出する。3×3μmビームでの電流分
布が均一であると仮定して、理想電流値Iox,Ioy
は基準電流密度Jにそれぞれのビームサイズをかけたも
のである。上記ビームサイズの場合なら、 Iox=Ioy=J×0.1×3.0 となる。次にOx調整用ビームサイズのビームを出し
て、その電流値Ixを測定する。もし、Ix>Ioxな
らば、得たいスリットサイズよりも大きくなっているの
で、Oxを少しずつ小さくしていけば良く(図11
(B))、Ix<Ioxならば、逆にOxを小さくして
いけば良い(図11(C))。Oyについても同様の調
整を行なう。Ox調整Oy調整を交互に行い、Ox,O
y共に測定電流値と理想電流値の差分が許容範囲内に入
り、図11(A)に示すように適正な状態となったら調
整を終了する。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来の電子
ビーム露光装置のビーム制御方法では電子ビームの電流
分布を均一なものとして電子ビームの形状を設定するス
リットサイズの補正を行なっていたため、電子ビームを
発生する電子銃の取り付け精度や装置の使用状況等によ
り電子ビームの電流分布にムラがある場合には基準電流
値が目標サイズのものとは異なってしまい、正しい補正
が行なえず、必要とするビームサイズが得られない等の
問題点があった。
【0034】例えば、ビームの電流分布がX方向で一次
関数的に変化する場合、Y方向のスリットサイズは正し
く調整されるが、X方向に関しては電流値がスリットサ
イズに比例した値よりも少なくしか測定されないため、
スリットサイズのX方向のオフセット係数が大きく補正
されてしまい、このようにして補正されたスリットサイ
ズで0.2×0.2μmのような微細なビームパターン
を得ようとすると、X方向に細長いビームとなってしま
いその精度において満足できないと言う問題点があっ
た。
【0035】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、必要とするビームサイズの電子ビームが得られるよ
うに制御が行なえる電子露光装置のビーム制御方法を提
供することを目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】図1に本発明の原理図を
示す。第1の手順1は、前記検出手段により前記電子ビ
ームの電流を検出し、検出された前記電子ビームの検出
電流に応じて前記電子ビームの電流密度分布を求める。
【0037】第2の手順2は前記第1の手順1で求めた
電流密度分布に基づいて目標とするサイズの電子ビーム
の基準電流値を算出する。
【0038】第3の手順3は前記目標とするサイズに応
じて前記スリットデフレクタを制御し、そのときの電子
ビームの電流値を電流検出手段により検出する。
【0039】第4の手順は前記第2の手順2で算出した
基準電流値と前記第3の手順3で検出した検出電流値と
を比較し、前記基準電流値と前記検出電流値との差に応
じて前記スリットデフレクタを制御し、目標とするサイ
ズの電子ビームを得る。
【0040】
【作用】本発明によれば、電子ビームの電流密度分布を
求め、求めた電流密度分布に基づいて基準電流値を求め
ているため、基準電流値を実際の電子ビームに対応した
値に設定できるため、目標とする電子ビームのサイズに
応じて得られる電流値に近い値が得られ、したがって、
実際に得られる電流値この基準電流値に近づけるように
ビームの補正を行なうことにより実際の電子ビームのサ
イズを目標サイズに補正できる。このため、より精細な
露光が可能となる。
【0041】
【実施例】図2に本発明の一実施例の動作説明図を示
す。本実施例は電子ビーム露光装置の構成は図7と同一
で、駆動制御装置30の動作が異なるものであるから、
その構成については説明を省略する。
【0042】まず、電子銃11により電子ビームを発生
させ、電子ビームをX−Y方向に順次走査することによ
り、電子を順次ファラデーカップ29により直接検出
し、電流計33によりその電流値を計測し、電子ビーム
の電流分布を測定する(ステップS1−1)。なお、電
流値の計測は反射電子検出器でも可能ではあるが、正確
な電流検出を行なうためにはファラデーカップを用いる
のが好ましい。
【0043】図3に反射電子検出器における電流分布の
測定動作説明図を示す。シリコンウェハ24上に図10
(A)に示すような3μm×3μm角の比較的大きなビ
ームサイズの電子ビームを照射する。シリコンウェハ2
4上には所定の位置に0.2〜0.5μm角程度の微細
で電子を反射しやすい、タンタルよりなるマークMを設
けておき、電子ビームをx−y方向に順次走査しつつ、
マークMに対する電子を反射電子検出器により順次検出
し、記憶していくことにより電流分布を求める。
【0044】次に、ステップS1−1で測定された電流
分布及び目標のビームサイズから目標サイズのX方向及
びY方向夫々の基準となる電流値Ix0 ,Iy0 を算出
する(ステップS1−3)。
【0045】次に、ステップS1−1で求めて電流分布
に近似した関数を求める(ステップS1−2)。図4,
図5に近似関数の求め方を説明するための図を示す。
【0046】例えば、ビームが図4(A)に示すような
電子信号の強さを有する場合、X方向は一次関数的な特
性となるため、電流密度Jは一次関数J=aS+b・・
・(2)で近似される。ここで、Jは電流密度、Sはビ
ームサイズ、a,bは定数を示す。
【0047】図5(A)に示すような電流密度分布が均
一な場合には基準電流IはI=J×Sで求めることがで
き、図5(B)に示すような特性となる。また、図5
(C)に示すように電流密度分布が均一でなく、式
(2)に示すような関数に近似される場合には基準電流
値は∫Jds=∫(aS+b)dS=aS2 /2+b・
S・・・(3)で求められ、例えば図5(D)に示すよ
う特性を得る。
【0048】目標とするビームサイズSを式(3)に代
入することにより基準電流値を求める。
【0049】ここで、基準電流値はX方向とY方向とで
夫々式(3)を用いて求める。
【0050】次に、調整回数の判断が行なわれる(ステ
ップS1−4)。ステップS1−4で所定回数調整が行
なわれても調整が終了しない場合には処理は終了し、ま
た、所定回数以内であれば、以下に説明する処理が所定
回数になるまで実行される。
【0051】次に、スリットデフレクタ部16を制御し
て、図10(B)に示すようにX方向に細長いビームを
生成し、X方向の電流値Ixをファラデーカップ29及
び電流計33により検出する(S1−5)。
【0052】ファラデーカップ29及び電流計33で検
出した検出電流値Ixを基準電流値Ix0 と比較し、そ
の差分が予め決められた許容範囲内か否かを判別する
(ステップS1−6)。ステップS1−6で、検出電流
値Ixと基準電流値Ix0 との差分が許容範囲内にある
ときには次にスリットデフレクタ部16を制御して、図
10(C)に示すようにY方向に細長いビームを生成
し、Y方向の電流値Iyをファラデーカップ29及び電
流計33により検出する(ステップS1−7)。
【0053】ステップS1−7で検出した検出電流値I
yと基準電流値Iyとを比較し、その差分が予め決めら
れた許容範囲内か否かを判別する(ステップS1−
8)。
【0054】ステップS1−8で、検出電流値Iyと基
準電流値Iy0 との差分が許容範囲内にあるときには調
整を終了する(ステップS1−9)。
【0055】また、ステップS1−6で検出電流値Ix
と基準電流値Ix0 との差分が許容範囲内にないときに
は次に検出電流値Ixと基準電流値Ix0 との大小関係
を比較する(ステップS1−10)。
【0056】ステップS1−10で、(検出電流値I
x)>(基準電流値Ix0 )のときにはX方向のスリッ
トオフセット補正係数Xを任意の量だけ小さくする(ス
テップS1−11)。また、ステップS1−10で(検
出電流値Ix)<(基準電流値Ix0 )のときにはX方
向のスリットオフセット補正係数Xを任意の量だけ大き
くする(ステップS1−12)。
【0057】また、ステップS1−8で検出電流値Iy
と基準電流値Iy0 との差分が許容範囲内にないときに
は次に検出電流値Iyと基準電流値Iy0 との大小関係
を比較する(ステップS1−13)。
【0058】ステップS1−13で、(検出電流値I
y)>(基準電流値Iy0 )のときにはY方向のスリッ
トオフセット補正係数Xを任意の量だけ小さくする(ス
テップS1−14)。また、ステップS2−12で(検
出電流値y)<(基準電流値y 0 )のときにはY方向の
スリットオフセット補正係数Yを任意の量だけ大きくす
る(ステップS1−15)。
【0059】以上ステップS1−5〜S1−15を繰り
返すことにより検出電流値Ix,Iyと基準電流値Ix
0 ,Iy0 との差分を許容範囲内とし、調整処理を終了
する。
【0060】また、ステップS1−5〜S1−15を所
定の回数繰り返しても差分が許容範囲内に治まらないと
きにはそのままでは補正が行なえないため、補正処理は
終了し、装置の入力的な調整を行なう。
【0061】図6に本発明の他の実施例の動作説明図を
示す。本実施例もその構成は図7と同一で駆動制御装置
30の動作が異なるものであるからその構成について説
明を省略する。
【0062】また、図6中、図2と同一動作手順部分に
は同一符号を付し、その説明は省略する。
【0063】本実施例は電流密度分布を関数で近似せず
にマップデータを作成し、マップデータに基づいて基準
電流Ix0 ,Iy0 を求めるものである。この場合、第
1実施例と同様、試料上のドットマーク(シリコンウェ
ハ上のタンタルドットマーク。0.2〜0.5μm角程
度の大きさ))をビームでx,y方向に2次元走査し、
電子信号gd (x,y)を取得する(ステップS3−
1)。
【0064】ステップS3−1の計測の際に用いたビー
ムサイズ(3μm×3μm)での電流値Idを計測する
(ステップS3−2)。
【0065】ステップS3−1で計測したgd (x,
y)と、そのx,yにわたる総和Σg d (x,y)と、
ステップS3−2で求めた電流値Idにて、電流密度マ
ップデータを σ(x,y)=(Id/Σgd (x,y))・gd (x,y) ・・・式(4) により算出する(ステップS3−3)。
【0066】ステップS3−1〜S3−3で求めたマッ
プデータσ(x,y)を電流密度分布とする。ビームサ
イズ(SX,SY)の電流値I(SX,SY)を算出す
る際には、ステップS3−1の走査ステップをΔX,Δ
Yとする時、 I(SX,SY)=Σ(σ(x,y)・ΔX・ΔY) (和は0≦x≦SX、0≦y≦SYにわたって取る。)
により求められる。
【0067】このようにして求めた基準電流値Ix0 ,
Iy0 を用いて、図2と同様の方法でスリットオフセッ
トを算出する。
【0068】以上、上述の実施例によれば、電子ビーム
の電流密度分布を求め、求めた電流密度分布に基づいて
補正の基準となる基準電流値Ix0 ,Iy0 を求めてい
るため、実際のビームの電流密度分布での目標とするサ
イズのビームに応じた電流値を基準電流値として得るこ
とができ、したがって、この基準電流値に測定した電流
値を近づけるように補正を行なうことにより、目標とす
るサイズのビームを確実に得ることができる。なお、本
実施例ではファラデーカップ29及び電流計33により
電子ビームの電流値を検出したがこれに限ることはな
く、反射電子検出器を用いても同様な効果が得られる。
【0069】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、所定サイ
ズの電子ビームの電流分布を測定し、測定した電流分布
に応じて目標とするサイズの電子ビームの基準電流値を
求め、この基準電流値に基づいて補正を行なうため、目
標サイズ及び電流分布に対応した正確な補正が行なえる
等の特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の一実施例の動作説明図である。
【図3】本発明の一実施例の要部の動作説明図である。
【図4】本発明の一実施例の他の要部の動作説明図であ
る。
【図5】本発明の一実施例の他の要部の動作説明図であ
る。
【図6】本発明の他の実施例の動作説明図である。
【図7】電子ビーム露光装置の構成図である。
【図8】電子ビーム露光装置の要部の動作説明図であ
る。
【図9】従来の一例の動作説明図である。
【図10】従来の一例の要部の動作説明図である。
【図11】従来の一例の他の要部の動作説明図である。
【符号の説明】
1 第1の手順 2 第2の手順 3 第3の手順 4 第4の手順 11 電子銃 14 第1スリット 14a スリット穴 16 スリットデフレクタ部 17 第2スリット 17a スリット穴 29 ファラデーカップ 30 駆動制御装置 33 電流計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−234323(JP,A) 特開 昭54−135998(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 37/04 H01J 37/09 H01L 21/027

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子ビームを発生する電子ビーム発生部
    と、該電子ビーム発生部で発生された電子ビームを矩形
    状に成形する第1のスリットと、該第1のスリットによ
    り矩形状に成形された電子ビームより所定のサイズの矩
    形状の電子ビームを切り出す第2のスリットと、該第1
    のスリットにより成形された電子ビームを偏向させ、該
    第2のスリット上に投影し、該電子ビームの偏向量に応
    じて該電子ビームのサイズを設定するスリットデフレク
    タと、該第2のスリットにより切り出された電子ビーム
    の電流を検出する検出手段とよりなる電子ビーム露光装
    置のビーム制御方法において、 前記検出手段により前記電子ビームの電流を検出し、検
    出された前記電子ビームの検出電流に応じて前記電子ビ
    ームの電流密度分布を求める第1の手順(1)と、 前記第1の手順(1)で求めた電流密度分布に基づいて
    目標とするサイズの電子ビームの基準電流値を求める第
    2の手順(2)と、 前記目標とするサイズに応じて前記スリットデフレクタ
    を制御し、そのときの電子ビームの電流値を電流検出手
    段により検出する第3の手順(3)と、 前記第2の手順(2)で算出した基準電流値と前記第3
    の手順(3)で検出した検出電流値とを比較し、前記基
    準電流値と前記検出電流値との差に応じて前記スリット
    デフレクタを制御し、目標とするサイズの電子ビームを
    得る第4の手順(4)とを有する電子ビーム露光装置の
    ビーム制御方法。
  2. 【請求項2】 前記第2の手順(2)は前記第1の手順
    (1)で測定した電流分布を該電流分布に近似した関数
    で近似させ、該関数に基づいて目標とするビームサイズ
    に対応した基準電流値を算出することを特徴とする請求
    項1記載の電子ビーム露光装置のビーム制御方法。
  3. 【請求項3】 前記第2の手順(2)は前記第1の手順
    (1)で測定した所定サイズの電子ビームの電流分布に
    基づいて、前記電子ビームの電流密度分布マップを形成
    し、該電流密度分布マップに基づいて、目標サイズの電
    子ビームの基準電流値を求めることを特徴とする請求項
    1記載の電子ビーム露光装置のビーム制御方法。
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