JP3292597B2 - シート体搬送装置 - Google Patents

シート体搬送装置

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JP3292597B2
JP3292597B2 JP15323994A JP15323994A JP3292597B2 JP 3292597 B2 JP3292597 B2 JP 3292597B2 JP 15323994 A JP15323994 A JP 15323994A JP 15323994 A JP15323994 A JP 15323994A JP 3292597 B2 JP3292597 B2 JP 3292597B2
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実 早乙女
彰 益田
秀紀 佐々木
剛 深渡
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  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Manual Feeding Of Sheets (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層された複数枚のシ
ート体を一枚ずつ自動搬送する自動搬送モードと、シー
ト体を直接手差し供給する手差しモードとに切り換え可
能なシート体搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、製版機で印刷用原版を作成する
際、原稿載置部に積層されている読取原稿(シート体)
が、搬送系を介して一枚ずつ取り出されて画像読取部に
搬送位置決めされ、この画像読取部により前記読取原稿
に担持されている画像情報が読み取られた後、原稿排出
部に排出されるように構成された原稿搬送装置が使用さ
れている。
【0003】前記原稿搬送装置は、搬送系として、通
常、回転駆動されるローラを備えており、このローラが
積層された最上位の読取原稿に摺接して回転することに
よって、前記読取原稿を一枚ずつ自動搬送するように構
成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、積層されて
いる読取原稿を自動搬送して読み取り作業を行っている
間に、緊急に他の読取原稿の読み取り処理が必要となる
場合がある。その際、読取原稿を手差しにより画像読取
部に供給すべく、手差し専用の搬送系を採用することが
考えられる。しかしながら、自動搬送系の他に手差し専
用の搬送系を組み込むため、装置全体の大型化およびコ
ストアップが惹起されるという問題が指摘されている。
【0005】本発明は、この種の問題を解決するための
ものであり、シート体を手差し供給するための専用搬送
系を不要にし、これにより装置構成の簡素化を容易に遂
行可能な原稿搬送装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、複数枚のシート体を積層する載置機構
と、前記積層された最上位のシート体に摺接して前記シ
ート体を積層位置から所定距離だけ取り出す取り出し手
段と、前記取り出されたシート体を送り出す送り出し手
段と、前記送り出し手段に対向して配設され、該送り出
された最上位のシート体と一体的に送り出された他のシ
ート体を前記積層位置に戻す戻し手段と、前記取り出し
手段および前記送り出し手段が装着されるとともに、前
記送り出し側にシート体を直接手差し供給するために上
方に揺動自在なユニットと、前記ユニットが上方に揺動
された際、前記ユニットの揺動動作に従って変位し、前
記取り出し手段および前記送り出し手段の駆動系を覆う
保持板と、前記保持板とともに前記ユニットが開放姿勢
まで変位した際、前記ユニットを開放姿勢に係止する係
止部材と、を備えることを特徴とする(請求項1記載の
発明)また、本発明は、複数枚のシート体を積層する
載置機構と、 前記積層された最上位のシート体に摺接し
て前記シート体を積層位置から所定距離だけ取り出す取
り出し手段と、 前記取り出されたシート体を送り出す送
り出し手段と、 前記送り出し手段に対向して配設され、
該送り出された最上位のシート体と一体的に送り出され
た他のシート体を前記積層位置に戻す戻し手段と、 前記
取り出し手段および前記送り出し手段が装着されるとと
もに、前記送り出し側にシート体を直接手差し供給する
ために上方に揺動自在なユニットと、 前記ユニットが上
方に揺動された際、前記ユニットの揺動動作に従って変
位し、前記取り出し手段および前記送り出し手段の駆動
系を覆う保持板と、 前記保持板とともに前記ユニットが
開放姿勢まで変位した際、前記ユニットを開放姿勢に係
止する係止部材と、 前記ユニットが下方に揺動された際
に前記取り出し手段および前記送り出し手 段に駆動力を
伝達するとともに、前記ユニットが上方に揺動された際
に前記取り出し手段および前記送り出し手段への駆動力
の伝達を遮断可能な駆動機構と、 を備えることを特徴と
する(請求項2記載の発明)。 さらに、本発明は、複数
枚のシート体を積層する載置機構と、 前記積層された最
上位のシート体に摺接して前記シート体を積層位置から
所定距離だけ取り出す取り出し手段と、 前記取り出され
たシート体を送り出す送り出し手段と、 前記送り出し手
段に対向して配設され、該送り出された最上位のシート
体と一体的に送り出された他のシート体を前記積層位置
に戻す戻し手段と、 前記取り出し手段および前記送り出
し手段が装着されるとともに、前記送り出し側にシート
体を直接手差し供給するために上方に揺動自在なユニッ
トと、 を備え、前記戻し手段には、前記ユニットが下方
に揺動された際にシート体が前記積層位置に戻される方
向に前記戻し手段を駆動する一方、前記ユニットが上方
に揺動された際に前記シート体が前記送り出し側に搬送
される方向に前記戻し手段を駆動するための切り換え駆
動手段が連結されることを特徴とする(請求項3記載の
発明)。
【0007】
【作用】本発明に係るシート体搬送装置では、取り出し
手段が最上位のシート体上に摺接してこのシート体を積
層位置から取り出した後、送り出し手段の作用下に前記
シート体が自動的に搬送される。そして、ユニットが、
取り出し手段および送り出し手段と一体的に上方に揺動
されるだけで、シート体を直接手差し供給することがで
きる。これによって、自動搬送モードと手差しモードと
の切り換え作業が迅速に遂行されるとともに、該手差し
モード専用の搬送系が不要になる。
【0008】
【実施例】本発明に係るシート体搬送装置について実施
例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明す
る。
【0009】図1および図2において、参照数字10
は、製版機を示す。この製版機10は、実際上、画像読
取装置と画像記録装置とを一体として構成されたもので
あり、前記製版機10を構成する基台12上に、本実施
例に係る原稿搬送装置14が離脱自在に装着される。
【0010】原稿搬送装置14は、複数枚の読取原稿1
6が積層される原稿載置部18と、この積層された最上
位の読取原稿16から一枚ずつ取り出して撮影部20に
搬送する分離搬送部22と、この撮影部20で撮影後の
読取原稿16を積層収容する原稿排出部24とを備え
る。読取原稿16は、図2に示すように、紙等の台紙1
6a上の所定の位置に文字、絵等の切り抜きや写真等の
貼り込み部分16bを有した貼り込み原稿を含んでい
る。
【0011】原稿載置部18は、複数枚の読取原稿16
が積層される昇降自在な載置台26を備え、この載置台
26上には、図1に示すように、読取原稿16の寸法
(例えば、A5〜B3サイズ)に対応して矢印Y方向に
スライド移動自在な可動ガイド部材28と、前記読取原
稿16の後端をガイドする着脱自在な後端ガイド部材3
0とが配設されている。
【0012】図2乃至図4に示すように、本実施例の要
部である分離搬送部22は、載置台26の最上位の読取
原稿16の搬送方向(矢印X方向)に交差する両端部
(貼り込み部分16bを避けた部位)に摺接し前記読取
原稿16を積層位置から所定距離だけ取り出す取り出し
ローラ(取り出し手段)32と、前記取り出された読取
原稿16の搬送方向先端部に摺接し前記読取原稿16を
さらに搬送方向に送り出す送り出しローラ(送り出し手
段)34と、前記送り出しローラ34に対向して配設さ
れ該送り出された最上位の読取原稿16と一体的に送り
出された他の読取原稿16を積層位置に戻す戻しローラ
(戻し手段)36と、前記送り出された読取原稿16を
撮影部20側に搬送する搬送ローラ38およびこの搬送
ローラ38に摺接するニップローラ40と、前記取り出
しローラ32、送り出しローラ34およびニップローラ
40が装着されるとともに、前記撮影部20側に読取原
稿16を直接手差し供給するために上方に揺動自在なユ
ニット42とを備える。
【0013】ユニット42は、それぞれ取り出しローラ
32、送り出しローラ34およびニップローラ40が装
着される一対のブラケット44と、読取原稿16を手差
しする際に対応して各ブラケット44と一体的に上方に
揺動されるカバー部材46と、このカバー部材46を開
放姿勢で保持するための保持機構48とを備える。
【0014】各ブラケット44は、図4に示すように、
矢印Y方向に互いに平行に配設された第1および第2回
転軸50、52に位置調整可能に支持される。この第1
および第2回転軸50、52の両端がカバー部材46に
支持されるとともに、このカバー部材46は、前記第1
回転軸50を支点にして揺動可能である。ブラケット4
4には、第2回転軸52を支点に揺動自在でかつその揺
動先端側に送り出しローラ34が軸55を介して回転自
在に装着された第1揺動部材56が係合し、この軸55
に揺動自在に係合する第2揺動部材58には、その揺動
先端側に取り出しローラ32が軸57を介して回転自在
に装着される。送り出しローラ34は、軸55に対しベ
アリング(図示せず)を介して回転自在であり、取り出
しローラ32は、軸57に一体的に固定される。
【0015】図4に示すように、第1回転軸50にクラ
ッチ機構(後述する)を介して第1モータ60が連結さ
れ、この第1モータ60を介して回転される前記第1回
転軸50に第1歯車62が固定される。第1歯車62
は、第2回転軸52に回転自在に配設された第2歯車6
4に噛合し、この第2歯車64に一体的に設けられた第
1プーリ66と軸55に固定された第2プーリ68とに
ベルト70が係合する。この第2プーリ68には、偏心
した位置にピン72が固着され、このピン72が第2揺
動部材58に形成された円弧状孔部74に嵌合する。第
2揺動部材58には、第1揺動部材56に設けられた第
1係止板部56aに当接して前記第2揺動部材58を上
方に押圧するための第2係止板部58aが形成される。
【0016】第2回転軸52には、ユニット42が下方
に揺動された際に取り出しローラ32および送り出しロ
ーラ34に駆動力を伝達するとともに、該ユニット42
が上方に揺動された際に該取り出しローラ32および該
送り出しローラ34への駆動力の伝達を遮断可能な駆動
機構76が連結される。
【0017】駆動機構76は、図5に示すように、第2
モータ78を備え、この第2モータ78に連結された駆
動軸80には、切り換え駆動手段82を介して戻しロー
ラ36が連結される。この切り換え駆動手段82は、矢
印A方向にのみ回転力を伝達するワンウエイクラッチ付
き駆動プーリ84と、矢印B方向(矢印A方向とは反対
方向)にのみ回転力を伝達するワンウエイクラッチ付き
駆動歯車86と、この駆動軸80にベアリング88を介
して回転自在に装着された戻しローラ36に接続された
トルクリミッタ90とを備える。
【0018】駆動プーリ84に係合するベルト92は、
第1および第2従動プーリ94a、94bに係合し、こ
の第1および第2従動プーリ94a、94bが第1およ
び第2従動軸96a、96bに固着される。第1従動軸
96aには、駆動歯車86に噛合する従動歯車98と、
搬送ローラ38に固着された歯車100に噛合してこの
搬送ローラ38に回転力を伝達する歯車102とが固定
される。第2従動軸96bには、歯車104が固着さ
れ、この歯車104が噛合する歯車106は、第2回転
軸52に固着された歯車108に離脱自在に噛合する。
【0019】図4に示すように、第2回転軸52には、
第2モータ78の回転力を伝達するために第3プーリ1
10が固定され、送り出しローラ34に一体的に設けら
れた第4プーリ112とこの第3プーリ110にベルト
114が係合する。取り出しローラ32が固着された軸
57には、第5プーリ116が設けられ、この第5プー
リ116と第4プーリ112にベルト118が係合す
る。
【0020】第1および第2回転軸50、52には、軸
方向に延在してキー溝50a、52aが形成されてお
り、第1歯車62および第3プーリ110等をこのキー
溝50a、52aにキー止めすることにより、各ブラケ
ット44を読取原稿16の寸法に応じて前記第1および
第2回転軸50、52の所定の位置に固定させることが
できる。
【0021】図3に示すように、ブラケット44には、
ソレノイド120が装着され、このソレノイド120に
固着された板ばね121がニップローラ40に係合して
このニップローラ40を昇降させる。
【0022】図6および図7に示すように、保持機構4
8は、第1および第2モータ60、78側に位置してカ
バー部材46に支持される屈曲形状の保持板122と、
この保持板122を案内するガイド溝124が形成され
たガイド板126とを備える。保持板122は、カバー
部材46を開放する際に第1および第2モータ60、7
8側の駆動系を覆う位置に対応しており、その端部にガ
イド溝124に嵌合するガイドピン128が固定され
る。このガイド溝124は、所定の軌跡を形成してお
り、その上端側に、ガイドピン128を係止してカバー
部材46を開放姿勢で保持するための係止溝124aが
連通する。保持板122には、ガイドピン128を係止
溝124aから離脱させるためにこの保持板122を上
方に引張可能な把持部129が設けられる。
【0023】図3に示すように、カバー部材46の内方
には、手差し用レジスト板127が揺動自在に配設され
る。このレジスト板127は、手差し時に読取原稿16
の挿入を阻止するように下方に揺動されており、ソレノ
イド120を介して上昇自在に構成される。
【0024】図8に示すように、第1回転軸50の端部
にクラッチ機構130を構成するカップリング132が
キー(図示せず)を介して軸方向にのみ移動自在に装着
される。カップリング132の大径外周部に周溝134
が形成され、この周溝134に嵌合するガイドピン13
6a、136bは、揺動部材138の揺動先端側に固定
される。揺動部材138は、ガイドピン136aが設け
られた揺動先端側に上方に突出して係止部138aを有
するとともに、この揺動部材138には、それぞれ反対
方向に引張力を付与する第1および第2ばね140a、
140bの一端が係合される。第1ばね140aの他端
が分離搬送部22内に固定される一方、第2ばね140
bの他端がソレノイド142に固定される。この第1ば
ね140aは、第2ばね140bよりも大きなばね定数
を有している。
【0025】カップリング132の大径部端面に連結ピ
ン144が設けられ、この連結ピン144は、第1回転
軸50にベアリング(図示せず)を介して回転自在に装
着された従動プーリ146の側面孔部148に嵌合自在
である。この従動プーリ146と第1モータ60に固着
された駆動プーリ150とに、ベルト152が係合す
る。
【0026】カップリング132は、固定/解除機構1
54を介して従動プーリ146に着脱自在である。この
固定/解除機構154は、カバー部材46に形成された
孔部156に嵌合してこのカバー部材46を閉姿勢で固
定可能な固定ピン158を備え、この固定ピン158
が、ホルダ160内に配設されてばね162を介し前記
孔部156側に付勢されている。
【0027】固定ピン158の端部にリング部材164
がピン止めされるとともに、この固定ピン158にリン
ク166の一端が係合する。リンク166の他端は、揺
動レバー168に係合し、この揺動レバー168が押し
ボタン170により下方に押圧される。ホルダ160に
近接して固定部材172が配設され、この固定部材17
2の揺動中心側に設けられたばね174を介し、前記固
定部材172の揺動先端側の爪部176が揺動部材13
8の係止部138aに係合する。固定部材172の略中
央部分には、リング部材164に当接自在な屈曲部17
8が形成される。
【0028】図2に示すように、撮影部20は、昇降自
在な撮影台180と、分離搬送部22から矢印X方向に
送り出された読取原稿16をこの撮影台180の所定の
撮影位置に搬送するために周回走行する複数のエンドレ
スベルト182と、図示しない真空発生手段に連結され
このエンドレスベルト182に前記読取原稿16を吸着
保持させるための第1および第2サクションボックス1
84、186と、前記撮影台180が上昇されることに
より前記読取原稿16を押圧して該読取原稿16の平面
性を確保するための圧着ガラス188とを備える。
【0029】原稿排出部24は、エンドレスベルト18
2の端部に近接して配設され支点190を介して揺動自
在な反転トレイ192と、鉛直方向に対して傾斜する傾
斜トレイ194とを備える。
【0030】製版機10は、撮影部20の撮影位置で読
取原稿16に照明光を照射する照明196a乃至196
dと、圧着ガラス188の上方で所定角度傾斜して配置
される反射ミラー198と、この反射ミラー198で反
射された前記読取原稿16の画像等を所定の記録媒体に
直接記録するカメラ200とを備える。
【0031】次に、このように構成された原稿搬送装置
14の動作を、製版機10との関連で説明する。
【0032】まず、製版機10の基台12に原稿搬送装
置14が装着された後、載置台26上に複数枚の読取原
稿16がその撮影面を上方に向けて積層して収容され
る。そして、載置台26が昇降されて最上位の読取原稿
16が所定の取り出し高さ位置に調整されると、駆動機
構76を構成する第2モータ78が回転駆動される。
【0033】この第2モータ78を介して駆動軸80
が、図5中、矢印A方向に回転すると、駆動プーリ84
が矢印A方向に回転してベルト92を介し第1および第
2従動プーリ94a、94bと一体的に第1および第2
従動軸96a、96bが回転する。第1従動軸96aの
回転は、歯車102、100を介して搬送ローラ38に
伝達される一方、第2従動軸96bの回転は、歯車10
4、106および108を介して第2回転軸52に伝達
される。
【0034】図4に示すように、第2回転軸52の矢印
方向の回転は、第3プーリ110、ベルト114および
第4プーリ112を介して送り出しローラ34に伝達さ
れ、さらにベルト118および第5プーリ116を介し
て軸57から取り出しローラ32に伝えられる。なお、
送り出しローラ34は、図3に示すように、戻しローラ
36に摺接して矢印方向に回転するため、この戻しロー
ラ36には、トルクリミッタ90の設定値以上のトルク
が作用する。これにより、戻しローラ36は、送り出し
ローラ34に摺動して矢印B方向に連れ回りする。
【0035】ここで、取り出しローラ32は、読取原稿
16の上方に配置されており(図3中、位置P2
照)、第1モータ60の作用下に第1回転軸50が、図
4中、矢印方向に回転されることにより、第1歯車6
2、第2歯車64、第1プーリ66およびベルト70を
介して第2プーリ68が矢印方向に回転する。このた
め、第2プーリ68のピン72が第2揺動部材58の孔
部74内で揺動しこの第2揺動部材58を自重で降下さ
せる。これにより、取り出しローラ32は、回転しなが
ら軸55を支点に下方に揺動して載置台26の最上位の
読取原稿16に摺接し、この読取原稿16が矢印X方向
に所定距離だけ取り出される(図3中、位置P1
照)。
【0036】読取原稿16が、さらに送り出しローラ3
4の回転作用下に矢印X方向に搬送される一方、第1モ
ータ60が前記とは逆方向に回転駆動され、第1回転軸
50が矢印とは逆方向に回転する。従って、第2揺動部
材58が軸55を支点に上方に揺動し、取り出しローラ
32は、位置P1 から位置P2 に至って読取原稿16か
ら離間する。そして、読取原稿16は、搬送ローラ38
とニップローラ40に挟持されて矢印X方向に搬送され
るとともに、第1モータ60がさらに回転駆動されて第
2揺動部材58の第2係止板部58aが第1揺動部材5
6の第1係止板部56aに当接する。このため、第2揺
動部材58が第2回転軸52を支点にして上方に揺動
し、送り出しローラ34が読取原稿16から離間する
(図3中、位置P3 参照)。
【0037】送り出しローラ34が上方に揺動すること
により、戻しローラ36に作用していた負荷が解除され
る。これによって、戻しローラ36は、図3中、矢印A
方向に回転され、最上位の読取原稿16に密着して取り
出された他の読取原稿16が積層位置側に戻され、前記
読取原稿16の重送が防止される。
【0038】撮影部20では、第1サクションボックス
184が駆動されて読取原稿16をエンドレスベルト1
82に吸着保持させた状態でこのエンドレスベルト18
2が周回走行される。一方、ソレノイド120が駆動さ
れ、板ばね121を介してニップローラ40が搬送ロー
ラ38から離間する。
【0039】次いで、撮影部20では、第2サクション
ボックス186が駆動され、読取原稿16は、エンドレ
スベルト182に吸着保持されて撮影台180上の所定
の撮影位置に配置される。そして、撮影台180が上昇
されて読取原稿16が圧着ガラス188に押圧保持され
た状態で、製版機10を構成する照明196a乃至19
6dから照明光が照射されるとともに、カメラ200が
付勢され、読取原稿16に貼り込まれている画像、文字
および写真等の貼り込み部分16bが図示しない版材に
直接記録され、印刷用版が作成される。
【0040】撮影終了後の読取原稿16は、撮影台18
0が下降された後、エンドレスベルト182を介して矢
印X方向に搬送され、一旦反転トレイ192に落下供給
された後、この反転トレイ192が支点190を中心に
矢印方向に反転されることにより、前記読取原稿16が
その撮影面を下方に向けて傾斜トレイ194に積層して
収容される。
【0041】ところで、上記のように、載置台26に積
層されている読取原稿16を撮影台180の所定の位置
に自動的に搬送する作業(自動搬送モード)を行ってい
る際に、他の読取原稿16を緊急に読み取り処理する必
要が生ずる場合がある。その際、本実施例に係る原稿搬
送装置14では、他の読取原稿16を撮影部20に直接
手差し供給(手差しモード)すべく、ユニット42を構
成するカバー部材46が、第1回転軸50を支点にして
上方に揺動される(図7中、実線位置から二点鎖線位置
参照)。
【0042】すなわち、まず、図8に示すように、押し
ボタン170が押圧されると、揺動レバー168が下方
に揺動してリンク166を矢印方向に引張するため、固
定ピン158がばね162の弾発力に抗して孔部156
から離脱する。これにより、カバー部材46は、固定ピ
ン158による固定作用から解除され、上方に揺動自在
となる。
【0043】一方、固定ピン158が変位すると、これ
に固定されたリング部材164がホルダ160に対して
カバー部材46から離間する方向に移動する。このた
め、リング部材164が固定部材172の屈曲部178
に当接し、この固定部材172は、ばね174に抗して
揺動し爪部176を揺動部材138の係止部138aか
ら離間させる(図9参照)。この揺動部材138は、第
1ばね140aの弾発力を介して従動プーリ146から
離間する方向に揺動し、ガイドピン136a、136b
が嵌合されたカップリング132が、第1回転軸50に
沿って矢印方向に移動する。従って、カップリング13
2の連結ピン144が従動プーリ146の側面孔部14
8から離脱し、この従動プーリ146が第1回転軸50
に対して回転自在(フリー)となり、後述するカバー部
材46の開閉動作が円滑に遂行されるという利点があ
る。
【0044】この状態で、カバー部材46が上方に揺動
されると、保持機構48を構成する保持板122がガイ
ドピン128とガイド溝124の案内作用下に移動して
第1および第2モータ60、78の駆動系(クラッチ機
構130および固定/解除機構154を含む)が閉塞さ
れる(図6参照)。そして、ガイドピン128が係止溝
124aに嵌合してカバー部材46が開放位置に固定保
持される。なお、カバー部材46には、ニップローラ4
0が装着されており、このカバー部材46が上方に揺動
することにより前記ニップローラ40が搬送ローラ38
から離間する。
【0045】一方、カバー部材46が上方に揺動される
と、このカバー部材46に両端を支持された第2回転軸
52が第1回転軸50を支点にして前記カバー部材46
と一体的に上方に揺動する。従って、第2回転軸52の
歯車108が歯車106から離間し、この第2回転軸5
2が駆動機構76から分離されてこの駆動機構76から
取り出しローラ32および送り出しローラ34に回転力
が伝達されることを阻止する。これにより、他の読取原
稿16を手差し供給する際、作業者の手指が触れ易い取
り出しローラ32および送り出しローラ34が回転しな
いため、該手差し供給作業が容易かつ円滑に遂行される
という効果が得られる。
【0046】また、カバー部材46が上方に揺動される
際、図4に示すように、第1回転軸50の第1歯車62
と第2回転軸52の第2歯車64とが噛合しているた
め、この第2回転軸52の揺動時に前記第2歯車64が
矢印とは反対方向に回転する。従って、第1プーリ66
および第2プーリ68を介して第2揺動部材58が上方
に揺動し、取り出しローラ32がブラケット44に対し
上方に揺動して他の読取原稿16の手差し作業に干渉す
ることがない。
【0047】次いで、図5に示すように、第2モータ7
8を介して駆動軸80が矢印B方向に回転すると、戻し
ローラ36が矢印B方向に回転するとともに、駆動歯車
86が矢印B方向に回転する。さらに、この駆動歯車8
6に噛合する従動歯車98を介して第1および第2従動
プーリ94a、94bと一体的に第1および第2従動軸
96a、96bが矢印方向に回転する。第1従動軸96
aの回転は、歯車102、100を介して搬送ローラ3
8に伝達される一方、第2従動軸96bの回転は、歯車
106と歯車108とが離間しているために第2回転軸
52に伝達されない。これにより、戻しローラ36およ
び搬送ローラ38は、読取原稿16を撮影部20側に送
る方向に回転駆動される。
【0048】そこで、手差し読取原稿16が、戻しロー
ラ36および搬送ローラ38の案内作用下に撮影部20
を構成するエンドレスベルト182の端部に直接供給さ
れると、前記他の読取原稿16がレジスト板127に当
接して位置決めされる。次に、ソレノイド120が駆動
されてレジスト板127が上方に退避されると、手差し
読取原稿16は、撮影部20を構成するエンドレスベル
ト182に吸着保持され、この撮影部20の所定の撮影
位置に搬送されて撮影処理が施される。
【0049】このように、本実施例では、手差しモード
により読取原稿16を供給する際、ユニット42が、取
り出しローラ32、送り出しローラ34およびニップロ
ーラ40と一体的に上方に揺動される。そして、自動搬
送モードで矢印A方向に回転力が付与されていた戻しロ
ーラ36が切り換え駆動手段82を介して矢印B方向に
回転し、搬送ローラ38と共に手差し読取原稿16を撮
影部20側に案内している。これにより、自動搬送モー
ドと手差しモードとの切り換え作業が迅速かつ容易に遂
行されるとともに、同一の駆動機構76で該自動搬送モ
ードと該手差しモードとに対応することができる。従っ
て、手差しモード専用の搬送系が不要になり、原稿搬送
装置14全体の構成が簡素化するという効果が得られ
る。
【0050】ところで、手差しモードから自動搬送モー
ドに再度移る際には、把持部129を介し保持板122
の端部を持ち上げるようにしてガイドピン128が係止
溝124aから離脱された後、カバー部材46が下方に
揺動される。このカバー部材46が閉姿勢に配置される
と、図8に示すように、ソレノイド142が駆動されて
第2ばね140bを介し揺動部材138が従動プーリ1
46側に揺動する。このため、カップリング132の連
結ピン144が従動プーリ146の側面孔部148に嵌
合するとともに、固定部材172の爪部176が係止部
138aに係合して揺動部材138が保持される。ま
た、固定ピン158は、ばね162を介してカバー部材
46の孔部156に嵌合し、このカバー部材46が閉姿
勢に固定される。
【0051】なお、本実施例では、製版機10に装着さ
れて読取原稿16を搬送する原稿搬送装置14を使用し
て説明したが、これに限定されるものではなく、原稿を
CCD等によって光電的に読み取る画像読取装置や、所
望の画像情報をフイルム等に再生する画像記録装置を用
いることも可能である。
【0052】
【発明の効果】本発明に係るシート体搬送装置によれ
ば、以下の効果が得られる。
【0053】ユニットが、取り出し手段および送り出し
手段と一体的に上方に揺動されるだけで、シート体を直
接手差し供給することができる。これによって、自動搬
送モードと手差しモードとの切り換え作業が迅速かつ容
易に遂行されるとともに、該手差しモード専用の搬送系
が不要になり、搬送装置全体の構成が簡素化する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る原稿搬送装置を製版機に
装着した状態の概略斜視図である。
【図2】前記原稿搬送装置の概略構成図である。
【図3】前記原稿搬送装置を構成する分離搬送部の概略
構成説明図である。
【図4】前記分離搬送部の要部斜視説明図である。
【図5】前記分離搬送部の駆動系の斜視説明図である。
【図6】前記分離搬送部を構成するユニットの要部斜視
説明図である。
【図7】前記ユニットを揺動させる際の動作説明図であ
る。
【図8】前記分離搬送部を構成するクラッチ機構および
固定/解除機構の斜視説明図である。
【図9】前記クラッチ機構および固定/解除機構の動作
説明図である。
【符号の説明】
10…製版機 12…基台 14…原稿搬送装置 16…読取原稿 18…原稿載置部 20…撮影部 22…分離搬送部 24…原稿排出
部 26…載置台 32…取り出し
ローラ 34…送り出しローラ 36…戻しロー
ラ 38…搬送ローラ 40…ニップロ
ーラ 42…ユニット 44…ブラケッ
ト 46…カバー部材 48…保持手段 50、52…回転軸 56、58…揺
動部材 60…モータ 76…駆動機構 78…モータ 82…切り換え
駆動手段 130…クラッチ機構 132…カップ
リング 138…揺動部材 146…従動プ
ーリ 154…固定/解除機構 158…固定ピ
ン 164…リング部材 182…エンド
レスベルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G03G 15/00 516 G03G 15/00 516 (72)発明者 深渡 剛 神奈川県綾瀬市小園1005番地 富士マイ クログラフィックス株式会社内 (56)参考文献 特開 昭56−23137(JP,A) 実開 昭61−171746(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 3/00 - 3/68 B65H 11/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数枚のシート体を積層する載置機構と、 前記積層された最上位のシート体に摺接して前記シート
    体を積層位置から所定距離だけ取り出す取り出し手段
    と、 前記取り出されたシート体を送り出す送り出し手段と、 前記送り出し手段に対向して配設され、該送り出された
    最上位のシート体と一体的に送り出された他のシート体
    を前記積層位置に戻す戻し手段と、 前記取り出し手段および前記送り出し手段が装着される
    とともに、前記送り出し側にシート体を直接手差し供給
    するために上方に揺動自在なユニットと、前記ユニットが上方に揺動された際、前記ユニットの揺
    動動作に従って変位し、前記取り出し手段および前記送
    り出し手段の駆動系を覆う保持板と、 前記保持板とともに前記ユニットが開放姿勢まで変位し
    た際、前記ユニットを開放姿勢に係止する係止部材と、 を備えることを特徴とするシート体搬送装置。
  2. 【請求項2】複数枚のシート体を積層する載置機構と、 前記積層された最上位のシート体に摺接して前記シート
    体を積層位置から所定距離だけ取り出す取り出し手段
    と、 前記取り出されたシート体を送り出す送り出し手段と、 前記送り出し手段に対向して配設され、該送り出された
    最上位のシート体と一体的に送り出された他のシート体
    を前記積層位置に戻す戻し手段と、 前記取り出し手段および前記送り出し手段が装着される
    とともに、前記送り出し側にシート体を直接手差し供給
    するために上方に揺動自在なユニットと、 前記ユニットが上方に揺動された際、前記ユニットの揺
    動動作に従って変位し、前記取り出し手段および前記送
    り出し手段の駆動系を覆う保持板と、 前記保持板とともに前記ユニットが開放姿勢まで変位し
    た際、前記ユニットを開放姿勢に係止する係止部材と、 前記ユニットが下方に揺動された際に前記取り出し手段
    および前記送り出し手段に駆動力を伝達するとともに、
    前記ユニットが上方に揺動された際に前記取り出し手段
    および前記送り出し手段への駆動力の伝達を遮断可能な
    駆動機構と、 を備えることを特徴とするシート体搬送装置。
  3. 【請求項3】複数枚のシート体を積層する載置機構と、 前記積層された最上位のシート体に摺接して前記シート
    体を積層位置から所定距離だけ取り出す取り出し手段
    と、 前記取り出されたシート体を送り出す送り出し手段と、 前記送り出し手段に対向して配設され、該送り出された
    最上位のシート体と一体的に送り出された他のシート体
    を前記積層位置に戻す戻し手段と、 前記取り出し手段および前記送り出し手段が装着される
    とともに、前記送り出し側にシート体を直接手差し供給
    するために上方に揺動自在なユニットと、 を備え、 前記戻し手段には、前記ユニットが下方に揺動
    された際にシート体が前記積層位置に戻される方向に
    戻し手段を駆動する一方、前記ユニットが上方に揺動
    された際に前記シート体が前記送り出し側に搬送される
    方向に前記戻し手段を駆動するための切り換え駆動手段
    が連結されることを特徴とするシート体搬送装置。
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