JP3293560B2 - ブラシレスdcモータの駆動方法 - Google Patents

ブラシレスdcモータの駆動方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数相の電機子巻
線に対し低周波の駆動電流を通電してロータを回転駆動
するようにしたブラシレスDCモータの駆動方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ブラシレスDCモータは接点摩耗等に起
因する寿命低下がないため、数十倍速での駆動が要求さ
れる光ディスクの回転動力源に好適である。図3に示す
従来のブラシレスDCモータ1は、ステータ組立体に巻
回した3相の電機子巻線U,V,Wに対し、図4に示す
タイミングでU相駆動電流Iu,V相駆動電流Iv,W
相駆動電流Iwを供給し、ステータ組立体2の外側に対
向する面に複数極のマグネットを備えたロータ3を回転
駆動する構成とされている。ロータ3の回転速度は、ロ
ータ3の回転空間近傍に配置したホールセンサ4により
検出され、このホールセンサ4に誘起するホール電圧を
波形整形することで、回転速度に比例する周波数の速度
パルスが得られるようになっている。
【0003】本例の場合、電機子巻線U,V,Wを星形
結線したステータ組立体2に対し、パワースイッチ回路
5を介して互いに所定の位相関係にある駆動電流Iu,
Iv,Iwを通電し、ロータ3を回転駆動する構成とさ
れている。各電機子巻線U,V,Wを共通接続する接続
中点とは反対側の端点は、それぞれ上流スイッチ(図示
せず)を介して直流電源に接続されるとともに、下流ス
イッチ(図示せず)を介して接地してある。これら6個
のスイッチは、例えば図4(A)〜(C)に示したよう
に、3相のうちのいずれか2相に常に通電する2相駆動
法に従ってオン・オフ制御される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の3相ブラシ
レスDCモータ1は、例えばW相駆動電流Iwを例にと
ると、直流電源側から接続中点に向けて駆動電流が流れ
る正方向通電期間と、接続中点から接地側に向けて駆動
電流が流れる負方向通電期間が、これらの期間と同幅の
非通電期間を挟んで連続する通電パターンを採用するも
のであるが、トルク制御のため、正方向通電期間と負方
向通電期間を細分化した小期間ごとに、それぞれ図4
(D)に一部拡大図示したように、PWM方式によりオ
ン期間とオフ期間の比を可変し、高トルク要求がなされ
るほどオン期間を増大させていた。すなわち、大局的に
は、正方向通電期間、非通電期間、負方向通電期間、非
通電期間の4期間を繰り返す各相の駆動電流パターンで
はあるが、微視的には、正方向通電期間と負方向通電期
間の各期間について、無数のオン期間とオフ期間に細切
れにするPWM方式を採用しているため、正方向通電期
間と非通電期間をセットにして1サイクル、負方向通電
期間と非通電期間をセットにして1サイクルとして見た
ときに、400Hz程度の駆動周波数をもって駆動して
いるときでも、スイッチング周波数は20kHzないし
数100kHzに及ぶことがあり、高速スイッチングに
より高周波ノイズを発生しやすく、ラジオ等の周辺の電
子機器に悪影響を与えるという課題を抱えるものであっ
た。
【0005】本発明は、上記課題を解決したものであ
り、電機子巻線の各相ごとに割り当てられた駆動電流通
電期間を、通電期間と中断期間と通電期間の3期間構成
とし、低周波駆動を実現することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、一のスイッチング素子を閉じることで電
源側から一の電機子巻線へ向けて、又は前記一の電気子
巻線から接地側へ向けて流すべき一の相の駆動電流を、
該一の相の駆動電流通電期間中に他のスイッチング素子
を閉じることで他の電機子巻線に流すべき他の相の駆動
電流通電期間の駆動電流として逆の電位側へ流すことに
より、前記一の相および他の相を含む複数相の電機子巻
線にそれぞれ所定位相の駆動電流を順次通電し、回転子
を回転駆動するブラシレスDCモータの駆動方法におい
て、前記一のスイッチング素子を閉じている前記一の相
の駆動電流通電期間中に前記他のスイッチング素子を開
けていることにより、前記他の相の駆動電流通電期間を
終了した後にさらに他の相および前記一の相のいずれに
も駆動電流が流れない中断期間を設けることで、通電を
続ける期間と、通電されない前記中断期間と、通電する
期間との3期間に前記一の相の駆動電流通電期間を分
け、要求トルクが増すほど前記中断期間を短縮すること
を特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1,
2を参照して説明する。図1は、本発明のブラシレスD
Cモータの駆動方法を適用したブラシレスDCモータの
一実施形態を示す概略回路構成図、図2は、図1に示し
た回路各部の信号波形図である。
【0008】図1に示すブラシレスDCモータ11は、
電機子巻線U,V,Wを星形結線したステータ組立体1
2に対し、パワースイッチ回路13を介して互いに所定
の位相関係にある駆動電流を通電する構成としたもので
あり、全体構成そのものは従来のブラシレスDCモータ
1と大差ないが、パワースイッチ回路13の構成或いは
その動作が従来とは異なる。電機子巻線U,V,Wの接
続中点とは反対側の端点は、それぞれ上流スイッチング
素子Sua,Sva,Swaを介して直流電源に接続さ
れ、かつまた下流スイッチング素子Sub,Svb,S
wbを介して接地してある。これらの上流スイッチング
素子Sua,Sva,Swaと下流スイッチ素子Su
b,Svb,Swbの導通パターンは、従来問題とされ
た高周波スイッチングノイズを招かぬよう、図2(A)
〜(C)に示す低周波駆動を主眼とする内容に切り替え
てある。
【0009】具体的には、例えばU相駆動電流Iuを例
にとると、中間部を除き直流電源側から接続中点に向け
て駆動電流が流れる概略正方向通電期間と、中間部を除
き接続中点から接地側に向けて駆動電流が流れる概略負
方向通電期間が、これらの期間と同幅の非通電期間を挟
んで連続する通電パターンが繰り返される。ただし、概
略正方向通電期間と概略負方向通電期間は、完全な正方
向通電期間或いは負方向通電期間とは異なり、それぞれ
の中間部分に非通電期間が存在するため、ともに概略を
冠した表現にしてある。概略正方向通電期間と概略負方
向通電期間の各中間部分に存在する非通電期間は、自相
の上流スイッチング素子が閉成しても他相の下流スイッ
チング素子が開成していることが原因で発生する通電中
断期間であり、従来のPWM方式通電パターンのオフ期
間を集約した期間に相当するものと言える。
【0010】すなわち、正方向通電期間、非通電期間、
負方向通電期間、非通電期間、正方向通電期間・・・と
続く従前の通電パターンにおいて、正方向通電期間と負
方向通電期間を細分化した小期間ごとに、それぞれPW
M方式に従ってオン期間とオフ期間の比を可変していた
従来方式を踏まえ、小期間ごとにスイッチングを行う代
わりに、細分化された小期間におけるオン期間の合計の
1/2ずつを両側に配し、細分化された小期間における
オフ期間の合計を中間に配すようにしたものであり、概
略正方向通電期間と概略負方向通電期間のいずれも、通
電、中断、通電の3つの小期間で構成される。
【0011】従って、概略正方向通電期間、非通電期
間、概略負方向通電期間、非通電期間の4期間を繰り返
す各相の駆動電流パターンを基本に、概略正方向通電期
間と概略負方向通電期間の各期間について、PWM方式
のように無数のオン期間とオフ期間に細切れにするので
はなく、通電期間、中断期間、通電期間の3つの小期間
に集約し、低周波駆動を実現しているのである。従っ
て、概略正方向通電期間と非通電期間をセットにして1
サイクル、概略負方向通電期間と非通電期間をセットに
して1サイクルとして見たときに、400Hz程度の駆
動周波数をもって駆動しているときでも、スイッチング
周波数は最高で400Hzの3倍程度であり、従来のよ
うな20kHzないし数100kHzに及ぶ高速スイッ
チングにより高周波ノイズを発生するといったことはな
くなる。
【0012】なお、上記駆動方式において、ブラシレス
DCモータ11の駆動トルクを増大させる場合は、個々
の概略正方向通電期間と概略負方向通電期間を構成する
オン期間、オフ期間、オン期間の3つの小期間のうち、
両側のオン期間の幅を拡大するとよい。また、これとは
逆にブラシレスDCモータ11の駆動トルクを減少させ
る場合は、個々の概略正方向通電期間と概略負方向通電
期間を構成するオン期間、オフ期間、オン期間の3つの
小期間のうち、真ん中のオフ期間の幅を拡大するとよ
い。ただし、トルク変更を実施しても、概略正方向通電
期間、非通電期間、概略負方向通電期間、非通電期間の
4期間を繰り返す各相の駆動電流パターンの周期を変更
しない限り、ロータの回転速度はそれまでとほぼ同じ速
度に保つことができる。
【0013】なお、上記実施形態では、3相のブラシレ
スDCモータ11を例にとって説明したが、電機子巻線
の相数は3相に限らず、他の複数相でもよい。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数相の電機子巻線にそれぞれ所定位相の駆動電流を順
次通電して回転子を回転駆動する際に、各相ごとに分与
された駆動電流通電期間を、通電期間と中断期間と通電
期間の3期間に分け、要求トルクが増すほど中断期間を
短縮するようにしたから、概略正方向通電期間、非通電
期間、概略負方向通電期間、非通電期間の4期間を繰り
返す各相の駆動電流パターンのうちの概略正方向通電期
間と概略負方向通電期間の各期間について、PWM方式
のように無数のオン期間とオフ期間に細切れにするので
はなく、通電期間、中断期間、通電期間の3つの小期間
に集約し、低周波駆動を実現することができ、概略正方
向通電期間と非通電期間をセットにして1サイクル、概
略負方向通電期間と非通電期間をセットにして1サイク
ルとして見たときに、400Hz程度の駆動周波数をも
って駆動しているときでも、スイッチング周波数は最高
で400Hzの3倍程度であり、従来のような20kH
zないし数100kHzに及ぶ高速スイッチングにより
高周波ノイズを発生するといったことはなく、ラジオ等
の周辺の電子機器に悪影響を与えないで済む等の優れた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブラシレスDCモータの駆動方法を適
用したブラシレスDCモータの一実施形態を示す概略回
路構成図である。
【図2】図1に示した回路各部の信号波形図である。
【図3】従来のブラシレスDCモータの一例を示す概略
回路構成図である。
【図4】図3に示した回路各部の信号波形図である。
【符号の説明】
11 ブラシレスDCモータ U,V,W 電機子巻線 Sua,Sva,Swa 上流スイッチング素子 Sub,Svb,Swb 下流スイッチング素子 12 ステータ組立体 13 パワースイッチ回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一のスイッチング素子を閉じることで電
    源側から一の電機子巻線へ向けて、又は前記一の電気子
    巻線から接地側へ向けて流すべき一の相の駆動電流を、
    該一の相の駆動電流通電期間中に他のスイッチング素子
    を閉じることで他の電機子巻線に流すべき他の相の駆動
    電流通電期間の駆動電流として逆の電位側へ流すことに
    より、前記一の相および他の相を含む複数相の電機子巻
    線にそれぞれ所定位相の駆動電流を順次通電し、回転子
    を回転駆動するブラシレスDCモータの駆動方法におい
    て、 前記一のスイッチング素子を閉じている前記一の相の駆
    動電流通電期間中に前記他のスイッチング素子を開けて
    いることにより、前記他の相の駆動電流通電期間を終了
    した後にさらに他の相および前記一の相のいずれにも駆
    動電流が流れない中断期間を設けることで、 通電を続ける期間と、通電されない前記中断期間と、通
    電する期間 との3期間に前記一の相の駆動電流通電期間
    を分け、要求トルクが増すほど前記中断期間を短縮する
    ことを特徴とするDCブラシレスモータの制御方法。
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