JP3295017B2 - 手振れ補正機構を有する双眼鏡 - Google Patents

手振れ補正機構を有する双眼鏡

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JP3295017B2
JP3295017B2 JP12644997A JP12644997A JP3295017B2 JP 3295017 B2 JP3295017 B2 JP 3295017B2 JP 12644997 A JP12644997 A JP 12644997A JP 12644997 A JP12644997 A JP 12644997A JP 3295017 B2 JP3295017 B2 JP 3295017B2
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謙 蛭沼
伸治 塚本
茂男 榎本
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旭光学工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手振れ補正機構を
備えた双眼鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、手振れ補正機構を有する双眼鏡と
して特開平7−43647号公報に記載されているよう
に、左右2つの光学系のそれぞれに像の振れを補正する
補正手段が設けられ、それらの補正手段を独立して駆動
させるという構成を有するものが知られている。このタ
イプの双眼鏡では左右の補正手段を独立して駆動させて
いるために両者の動きの同期をとるための制御手段を別
途設けなければならず、その結果制御が複雑となりかつ
装置構成が大型化するという問題があった。
【0003】このような問題を解決するものとして特開
平2−284113号公報には、一対の対物レンズを通
過した一対の光束を互いに接近させることにより、左右
一体化した手振れ補正手段および単一の駆動手段による
手振れ補正を可能とした双眼鏡が開示されている。しか
しながらこのタイプの双眼鏡は、眼幅調整に用いていた
反射部材を光束を接近させる手段として用いているた
め、新たに眼幅調整のための部材を設けなければなら
ず、装置構成が複雑になりかつ大型化するという問題が
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の問題を
解決するものであり、簡易な装置構成、制御方法による
手振れ補正が可能な双眼鏡を提供することを目的として
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る像振れ補正
機構を備えた双眼鏡は、第1の像反転光学系と観察像の
ぶれを補正するための第1の補正光学系を有する第1の
望遠光学系と、第2の像反転光学系と観察像のぶれを補
正するための第2の補正光学系を有する第2の望遠光学
系とを有する双眼鏡であって、第1および第2の補正光
学系は第1および第2の像反転光学系よりも対物側に配
置された単一の保持部材により一体的に保持されるとと
もに、保持部材を第1および第2の望遠光学系の両光軸
と直交する面内で2次元的に駆動して観察像のぶれを補
正する制御手段と、制御手段による単一の保持部材の駆
動を案内する一対の案内手段とを備え、第1および第2
の補正光学系は、一対の案内手段の間に位置することを
特徴とする。
【0006】例えば、第1の望遠光学系が第1の対物レ
ンズを有し、第2の望遠光学系が第2の対物レンズを有
し、第1の補正光学系が第1の像反転光学系と第1の対
物レンズの間に位置決めされ、第2の補正光学系は第2
の像反転光学系と第2の対物レンズの間に位置決めされ
るよう保持手段が配設される。
【0007】第1および第2の補正光学系は例えば対物
レンズである。
【0008】好ましくは、制御手段が直動型アクチュエ
ータを有する。
【0009】本願の像振れ補正機構を備えた双眼鏡は例
えば、第1の望遠光学系はさらに第1の接眼レンズを有
し、第2の望遠光学系はさらに第2の接眼レンズを有
し、第1の像反転光学系および第1の接眼レンズは第1
の対物レンズの光軸回りに一体的に回動可能に保持さ
れ、第2の像反転光学系および第2の接眼レンズは第2
の対物レンズの光軸回りに一体的に回動可能に保持さ
れ、第1および第2の接眼レンズの光軸間隔が調整可能
である。
【0010】本願の像振れ補正機構を備えた双眼鏡は例
えば、第1の望遠光学系はさらに第1の接眼レンズを有
し、第2の望遠光学系はさらに第2の接眼レンズを有
し、第1の接眼レンズと第2の接眼レンズがそれぞれの
光軸方向に沿って一体的に駆動されることにより合焦が
行われる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。尚、本明細書において「縦」とは
平行に延びる2つの光軸を含む平面と直交する方向、す
なわち図1の紙面に直交する方向であり、「横」とは平
行に延びる2つの光軸を含む平面と平行かつその2つの
光軸と直交する軸と平行となる方向、すなわち図1にお
いて水平方向である。図1は、本発明に係る第1実施形
態が適用された双眼鏡をその対物レンズ31、32の光
軸Ol、Orと水平な面で切断した一部断面図である。
一対の対物レンズ31(第1の対物レンズ)、対物レン
ズ32(第2の対物レンズ)を通過した光束は一対の補
正レンズ21(第1の補正光学系)、補正レンズ22
(第2の補正光学系)を介して一対の像反転光学系41
(第1の像反転光学系)、像反転光学系42(第2の像
反転光学系)に導かれる。像反転光学系41、42はそ
れぞれ2個の直角プリズムからなる正立像を作るポロプ
リズムである。像反転光学系41、42を通過した光束
は、一対の接眼レンズ51(第1の接眼レンズ)、接眼
レンズ52(第2の接眼レンズ)に導かれる。すなわ
ち、左望遠光学系(第1の望遠光学系)は補正レンズ2
1、対物レンズ31、像反転光学系41、接眼レンズ5
1から成り、右望遠光学系(第2の望遠光学系)は補正
レンズ22、対物レンズ32、像反転光学系42、接眼
レンズ52から成る。Olは対物レンズ31の光軸、O
rは対物レンズ32の光軸を示し、Ol’は接眼レンズ
51の光軸、Or’は接眼レンズ52の光軸を示してい
る。
【0012】対物レンズ31は対物レンズ鏡筒31A
に、対物レンズ32は対物レンズ鏡筒32Aにそれぞれ
保持されている。対物レンズ鏡筒31Aは左鏡体13の
対物レンズ鏡筒支持部13Aの支持孔13Bに光軸Ol
に沿って往復動可能に支持されている。同様に、対物レ
ンズ鏡筒32Aは右鏡体14の対物レンズ鏡筒支持部1
4Aの支持孔14Bに光軸Orに沿って往復動可能に支
持されている。
【0013】接眼レンズ51は接眼レンズ鏡筒51A
に、接眼レンズ52は接眼レンズ鏡筒52Aに保持され
ている。接眼レンズ鏡筒51Aは左鏡体13の接眼レン
ズ鏡筒支持部13Dに固定され、接眼レンズ鏡筒52A
は右鏡体14の接眼レンズ鏡筒支持部14Dに固定され
ている。また、像反転光学系41のポロプリズムは、左
鏡体13において対物レンズ鏡筒支持部13Aと接眼レ
ンズ鏡筒支持部13Dの間に設けられたプリズム室13
Cに配設されている。同様に、像反転光学系42のポロ
プリズムは、右鏡体14において対物レンズ鏡筒支持部
14Aと接眼レンズ鏡筒支持部14Dの間に設けられた
プリズム室14Cに配設されている。
【0014】左鏡体13のプリズム室13Cと右鏡体1
4のプリズム室14Cが対向する外側面にはそれぞれ噛
合部材が設けられ(図示せず)、互いに噛合している。
【0015】接眼レンズ鏡筒51Aと接眼レンズ鏡筒5
2Aの間には円筒形の転輪90が配設されている。転輪
90の軸心には転輪軸91が固定され、転輪軸91には
昇降軸92が螺合している。昇降軸92は、左アーム9
3を介して対物レンズ鏡筒31Aと連結され、右アーム
94を介して対物レンズ鏡筒32Aと連結されている。
【0016】転輪90を回転させると、その回転運動は
転輪軸91を介して昇降軸92に伝達され、昇降軸92
は光軸Ol、Or方向に沿って駆動される。すなわち、
転輪90の回転は昇降軸92の光軸Ol、Or方向に沿
った動きに変換される。昇降軸92の動きは、左望遠光
学系において左アーム93を介して対物レンズ鏡筒31
Aに伝達され、同様に、右望遠光学系において右アーム
94を介して対物レンズ鏡筒32Aに伝達される。従っ
て、昇降軸92が光軸Ol、Orに沿って駆動されるの
に応じて対物レンズ鏡筒31A、32Aが連動して駆動
される。
【0017】すなわち、転輪90、転輪軸91、昇降軸
92、アーム93、94、対物レンズ鏡筒31A、対物
レンズ鏡筒32Aは合焦のための一体化されたユニット
であり、転輪90を回転させることにより左右の対物レ
ンズ鏡筒31A、32Aが同期をとって光軸Ol、Or
に沿って駆動される。従って、使用者は転輪90を所定
量時計回り若しくは反時計回りに回転させることによ
り、合焦動作を行うことができる。
【0018】さらに、左鏡体13と右鏡体14は前述の
互いの噛合部材の噛合位置の変化に応じて、左鏡体13
は対物レンズ31の光軸Olの回りに、右鏡体14は対
物レンズ32の光軸Orの回りに、前述の合焦のための
一体化されたユニットに対して同期をとって回動する。
左鏡体13と右鏡体14は対向する側面で噛合している
ため、左鏡体13が光軸Ol回りに時計方向に回動する
ときは右鏡体14は光軸Or回りに反時計回りに回動
し、左鏡体13が光軸Ol回りに反時計方向に回動する
ときは右鏡体14は光軸Or回りに時計回りに回動す
る。以上の左鏡体13および右鏡体14の回動により、
光軸Ol’、Or’の距離が変化し眼幅調整が行われ
る。
【0019】図2は、本実施形態に係る双眼鏡を、補正
レンズの近傍において光軸Ol、Orに垂直な面で切断
した場合の一部断面図である。支持枠板20は略長方形
の平板であり、左右対称な位置に補正レンズ21、22
が固定されている。支持枠板20の左端面には、支持枠
板の内部に向かって光軸Ol、Orを含む面と平行でか
つ光軸Ol、Orと直角のねじれの位置となる軸方向に
延び、所定の深さを有する穴23、24が上端部および
下端部近傍に穿設されている。支持枠板20の右端面に
も同様に穴25、26が設けられている。
【0020】コの字型のガイドバー61は、それぞれの
軸方向が平行である横方向ガイド部61a、61bと、
横方向ガイド部61aと61bを連結する縦方向ガイド
部61cとからなる。縦方向ガイド部61cの軸方向の
長さは、支持板枠20の左端部の穴23、24間の距離
に略等しい。穴23にはガイドバー61の横方向ガイド
部61aが、穴24には横方向ガイド部61bがそれぞ
れ摺動可能に挿入されている。
【0021】ガイドバー62は、ガイドバー61と同様
にそれぞれの軸方向が平行である横方向ガイド部62
a、62bと、横方向ガイド部62aと62bを連結す
る縦方向ガイド部62cとからなり、コの字型を有して
いる。縦方向ガイド部62cの軸方向の長さは、支持板
枠20の右端部の穴25、26間の距離に略等しい。穴
25にはガイドバー62の横方向ガイド部62aが、穴
26には横方向ガイド部62bがそれぞれ摺動可能に挿
入されている。
【0022】すなわち支持枠板20はガイドバー61お
よび62に支持されており、ガイドバー61の横方向ガ
イド部61a、61bの先端がそれぞれ穴23、24の
底部に当接し、ガイドバー62の横方向ガイド部62
a、62bの先端がそれぞれ穴25、26の底部に当接
する範囲内において、横方向に往復動が可能である。
【0023】ガイドバー61の縦方向ガイド部61cは
外枠10の内壁面に形成された突起部11を挿通し、縦
方向に往復動が可能なように突起部11に支持されてい
る。同様にガイドバー62の縦方向ガイド部62cは外
枠10の内壁面に形成された突起部12を挿通してお
り、縦方向に往復動が可能なように突起部12に支持さ
れている。
【0024】ガイドバー61の横方向ガイド部61aお
よび61bの外周囲にはコイルバネ112c、112d
が巻き付けられている。コイルバネ112c、112d
の一方の端は支持枠板20の左側面に当接しており、補
正レンズ21から補正レンズ22に向かう方向(図2に
おいて右方向)に付勢力を与えている。また、ガイドバ
ー61の縦方向ガイド部61cにおいて突起部11の上
方の外周囲にはコイルバネ111c、ガイドバー62の
縦方向ガイド部62cにおいて突起部12の上方の外周
囲にはコイルバネ111dが巻き付けられている。コイ
ルバネ111c、111dの一方の端は突起部11、1
2の上面にそれぞれ当接しており、縦方向のうち横方向
ガイド部61bから横方向ガイド部61aに向かう方向
(図2において上方向)に付勢力を与えている。
【0025】外枠10の底部の内面側には横方向アクチ
ュエータ112が配設されている。横方向アクチュエー
タ112は直動型アクチュエータであり、例えばリニア
ステッピングアクチュエータから構成される。リニアス
テッピングアクチュエータはステッピングモータ112
aとリードネジ112bから成り、前述のコイルバネ1
12c、112dの付勢力により、リードネジ112b
の先端が支持枠板20の底面の突起部28の側面に常時
当接するよう配設されている。リードネジ112bはス
テッピングモータ112aの回転に応じて横方向に変位
する。ステッピングモータ112aの回転によりリード
ネジ112bが補正レンズ22から補正レンズ21に向
かう方向(図2において左方向)に進むと突起部28を
介して支持枠板20はコイルバネ112c、112dの
付勢力に抗して左方向に移動し、リードネジ112bが
右方向に進むとコイルバネ112c、112dの付勢力
により支持枠板20は右方向に移動する。
【0026】外枠10の上部の内面側と補正レンズ2
1、22の間には縦方向アクチュエータ111が配設さ
れている。縦方向アクチュエータ111は直動型アクチ
ュエータあるいはリニアステッピングアクチュエータと
呼ばれ、ステッピングモータ111aとリードネジ11
1bから成り、前述のコイルバネ111c、111dの
付勢力によりリードネジ111bの先端が支持枠板20
において補正レンズ21と22の間に設けられた突起部
27の上面に常時当接するよう配設されている。リード
ネジ111bはステッピングモータ111aの回転に応
じて縦方向に変位する。ステッピングモータ111aの
回転によりリードネジ111bが横方向ガイド部61a
から横方向ガイド部61bに向かう方向(図2において
下方向)に進むと突起部27を介して支持枠板20はコ
イルバネ111c、111dの付勢力に抗して下方向に
移動し、リードネジ111bが上方向に進むとコイルバ
ネ111c、111dの付勢力により支持枠板20は上
方向に移動する。
【0027】図3は本実施形態の双眼鏡のブロック図で
ある。縦振れ検出手段301は、双眼鏡を保持した時の
縦方向における振れの方向(上方向に向かっているの
か、下方向にむかっているのか)及び角速度を検出し、
横振れ検出手段302は、横方向における振れの方向
(左方向にむかっているのか、右方向にむかっているの
か)及び角速度を検出する。縦振れ検出手段301には
フィルタ311が接続されており、縦振れ検出手段30
1が検出した信号からノイズをカットし手振れ周波数帯
のみを取り出し、方向および角速度情報を有する縦振れ
検出信号として出力する。同様に横振れ検出手段302
にはフィルタ312が接続されており、横振れ検出手段
302が検出した信号からノイズをカットし手振れ周波
数帯のみを取り出し、方向および角速度情報を有する横
振れ検出信号として出力する。
【0028】フィルタ311および312はマイクロコ
ンピュータ300に接続されている。マイクロコンピュ
ータ300はフィルタ311および312から入力され
た縦振れ検出信号および横振れ検出信号をもとにそれぞ
れ角速度情報を積分し、支持枠板20の基準位置(補正
レンズ21、22の光軸とそれぞれの望遠光学系の他の
光学系の光軸とが一致している位置)に対する縦方向お
よび横方向の変位量、すなわち振れを相殺する縦振れ補
正位置および横振れ補正位置を演算し、比較器321、
322に出力する。
【0029】縦位置検出手段331は、例えばLED
(発光ダイオード)とPSD(Position Se
nsitive Device)センサから成り、補正
レンズ21、22を支持する支持枠板20の基準位置に
対して縦方向の位置を検出し、縦位置検出信号を比較器
321に出力する。同様に、LEDとPSDセンサから
成る横位置検出手段332は、支持枠板20の基準位置
に対する横方向の位置を検出し、横位置検出信号を比較
器322に出力する。
【0030】比較器321は、マイクロコンピュータ3
00から出力された縦振れ補正量と縦位置検出手段33
1から出力された縦位置検出信号とを比較し、支持枠板
20の位置が演算された縦振れ補正位置と一致するよう
縦振れ補正信号を駆動手段111に出力する。同様に、
比較器322は、マイクロコンピュータ300から出力
された横振れ補正量と横位置検出手段332から出力さ
れた横位置検出信号とを比較し、支持枠板20の位置が
横振れ補正位置と一致するよう横振れ補正信号を駆動手
段112に出力する。
【0031】駆動手段111は前述のようにステッピン
グモータ111aおよびリードネジ111bから成るリ
ニアステッピングアクチュエータ(すなわち直動型アク
チュエータ)であり、比較器から出力された縦振れ補正
信号に基づいてステッピングモータ111aが駆動さ
れ、縦振れが補正される。駆動手段112はステッピン
グモータ112aおよびリードネジ112bから成るリ
ニアステッピングアクチュエータであり、比較器から出
力された横振れ補正信号に基づいてステッピングモータ
112aが駆動され、横振れが補正される。以上のよう
に縦振れおよび横振れが補正されることにより観察像の
振れが補正される。
【0032】以上のように、本実施形態によれば、支持
枠板20により左右の補正光学系を一体化して保持し、
支持枠板20を駆動することにより観察像の振れを補正
しているため、縦振れ補正、横振れ補正それぞれに駆動
手段、位置検出手段等をそれぞれ1組設ければよく、駆
動制御および装置構成が簡単である。
【0033】また、本実施形態によれば、補正光学系を
対物レンズと像反転光学系の間に配設しているため像反
転光学系、接眼レンズを光軸回りに回転させる眼幅調整
機構に影響を与えることがない。
【0034】図4は、本発明に係る第2実施形態が適用
された双眼鏡の一部断面図である。尚、第1実施形態と
同一の部材には同一の符号を付している。一対の対物レ
ンズ31、32を通過した光束は一対の像反転光学系4
3、44に導かれる。正立正像を得るための像反転光学
系43、44はそれぞれダハプリズム43a、44aと
補助プリズム43b、44bとから構成されている。像
反転光学系43、44を通過した光束は一対の接眼レン
ズ51、52に導かれる。接眼レンズ51、52はそれ
ぞれ接眼レンズ保持枠51A、接眼レンズ保持枠52A
に固定されている。すなわち、左望遠光学系は対物レン
ズ31、像反転光学系43、接眼レンズ51から成り、
右望遠光学系は対物レンズ32、像反転光学系44、接
眼レンズ52から成る。尚、図4中、像反転光学系のプ
リズム内の光軸は省略している。
【0035】接眼レンズ保持枠51Aと接眼レンズ保持
枠52Aの間には円筒形の転輪190が配設されてい
る。転輪190の軸心には転輪軸191が固定され、転
輪軸191には昇降軸192が螺合している。昇降軸1
92は円板部分と円筒部分を有しており、昇降軸192
は、円板部分の接眼レンズ保持枠51A側においてピン
193により、接眼レンズ保持枠52A側においてピン
194により固定されている。ピン193およびピン1
94の長手部分は左右の接眼レンズ51、52の光軸に
平行な方向に沿って延びており、光軸に沿って移動可能
に外枠15に支持されている。さらに、ピン193はア
ーム195の一方の端部に固定されており、アーム19
5の他方の端部は接眼レンズ保持枠51Aに固定されて
いる。同様にピン194はアーム196の一方の端部に
固定されており、アーム196の他方の端部は接眼レン
ズ保持枠52Aに固定されている。
【0036】転輪190を回転させると、その回転運動
は転輪軸191を介して昇降軸192に伝達される。昇
降軸192はピン193および194により固定されて
いるためピン193、194に案内されて左右の接眼レ
ンズ51、52の光軸方向に沿って駆動される。すなわ
ち、転輪190の回転は昇降軸192の左右の接眼レン
ズ51、52の光軸方向に沿った動きに変換される。昇
降軸192の動きは、左望遠光学系においてピン19
3、アーム195を介して接眼レンズ保持枠51Aに伝
達され、同様に、右望遠光学系においてピン194、ア
ーム196を介して接眼レンズ保持枠52Aに伝達され
る。従って、昇降軸192が接眼レンズ51、52の光
軸に沿って駆動されるのに応じて接眼レンズ保持枠51
A、52Aも同様に駆動される。
【0037】すなわち、転輪190を回転させることに
より左右の接眼レンズ保持枠51A、52Aが同期をと
って接眼レンズ51、52の光軸方向に沿って駆動され
る。従って、使用者は転輪190を所定量時計回り若し
くは反時計回りに回転させることにより、合焦動作を行
うことができる。
【0038】一方、対物レンズ31、32は、略長方形
の平板である対物レンズ枠30に左右対称な位置に固定
されている。対物レンズ枠30は図2に示す第1実施形
態と同様の構成により縦方向および横方向に往復動可能
である。すなわち、対物レンズ枠30の左右端面には穴
が設けられ、それぞれの穴にはコの字型のガイドバー6
3、64が摺動可能に挿入されている。ガイドバー6
3、64は双眼鏡の外枠15の内壁面の突起部を挿通し
縦方向に摺動可能に突起部に支持されている。ガイドバ
ー63、64には、不図示のコイルバネが第1実施形態
と同様に巻き付けられており、後述するアクチュエータ
による駆動の方向と反対方向の付勢力を対物レンズ枠3
0に与えている。
【0039】対物レンズ31、32の間には対物レンズ
枠30を縦および横方向に駆動する縦方向アクチュエー
タ113および横方向アクチュエータ114が配設され
ている。縦方向アクチュエータ113、横方向アクチュ
エータ114は第1実施形態の縦方向アクチュエータ1
11、横方向アクチュエータ112と同様、ステッピン
グモータとリードネジから成る。すなわち、横方向アク
チュエータ114は、ステッピングモータ114aとリ
ードネジ114bから成り、リードネジ114bの先端
は対物レンズ枠30において右望遠光学系の対物レンズ
32を保持する部分の側面に当接している。また、縦方
向アクチュエータ113は、ステッピングモータ113
aと不図示のリードネジから成り、リードネジは対物レ
ンズ枠30において左右の対物レンズ31、32の光軸
方向に沿って像反転光学系43、44側に突出する突起
物に当接している。
【0040】以上のように、対物レンズ枠30は第1実
施形態の支持枠板20と同様、縦方向アクチュエータ1
13およびガイドバー63、64に巻き付けられたコイ
ルバネにより縦方向に駆動され、また、横方向アクチュ
エータ114およびガイドバー64に巻き付けられたコ
イルバネにより横方向に駆動される。
【0041】さらに、縦方向アクチュエータ113、横
方向アクチュエータ114の近傍には、第1実施形態と
同様の、双眼鏡を保持した時の縦方向の振れを検出する
縦振れ検出手段301、および横方向の振れを検出する
横振れ検出手段302が設けられている。また、第1実
施形態と同様の機能を有するフィルタ、位置検出手段、
マイクロコンピュータ、比較器を備えている。
【0042】すなわち、振れ検出手段およびフィルタに
より検出された振れ検出信号をもとにマイクロコンピュ
ータにより振れ補正量が演算され、位置検出手段により
検出された位置検出信号と振れ補正量が比較器により比
較され振れ補正信号が出力される。比較器から出力され
た振れ補正信号に基づいて縦方向アクチュエータおよび
横方向アクチュエータのステッピングモータが駆動され
縦振れおよび横振れが補正される。
【0043】以上のように本実施形態によれば、対物レ
ンズ31、32を観察像の振れの補正に用いているた
め、手振れ補正のために新たな光学系を設ける必要がな
い。
【0044】また、対物レンズ31、32を一体的に駆
動しているので簡易な装置構成で手振れ補正を行うこと
ができる。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、双眼鏡を大型化するこ
となく手振れ補正を簡易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る双眼鏡の一部断面
図である。
【図2】第1実施形態の双眼鏡の補正レンズ近傍の断面
図である。
【図3】第1実施形態の双眼鏡のブロック図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る双眼鏡の一部断面
図である。
【符号の説明】
10、15 外枠 20 支持枠板 21、22 補正レンズ 31、32 対物レンズ 41、42 像反転光学系 51、52 接眼レンズ 61、62 ガイドバー 90、190 転輪 91、191 転輪軸 92、192 昇降軸 193、194 ピン 195、196 アーム 111、112 駆動手段 111a、112a ステッピングモータ 111b、112b リードネジ 111c、111d、112c、112d コイルバネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−20213(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 23/18 G02B 27/64

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の像反転光学系と観察像のぶれを補
    正するための第1の補正光学系を有する第1の望遠光学
    系と、第2の像反転光学系と観察像のぶれを補正するた
    めの第2の補正光学系を有する第2の望遠光学系とを有
    する双眼鏡であって、 前記第1および第2の補正光学系は前記第1および第2
    の像反転光学系よりも対物側に配置された単一の保持部
    材により一体的に保持されるとともに、 前記保持部材を前記第1および第2の望遠光学系の両光
    軸と直交する面内で2次元的に駆動して観察像のぶれを
    補正する制御手段と、 前記制御手段による前記単一の保持部材の駆動を案内す
    る一対の案内手段と を備え 前記第1および第2の補正光学系は、前記一対の案内手
    段の間に位置する ことを特徴とする双眼鏡。
  2. 【請求項2】 前記第1の望遠光学系が第1の対物レン
    ズを有し、前記第2の望遠光学系が第2の対物レンズを
    有し、前記第1の補正光学系が前記第1の像反転光学系
    と前記第1の対物レンズの間に位置決めされ、前記第2
    の補正光学系は前記第2の像反転光学系と前記第2の対
    物レンズの間に位置決めされるよう前記保持手段が配設
    されることを特徴とする請求項1に記載の双眼鏡。
  3. 【請求項3】 前記第1および第2の補正光学系が対物
    レンズであることを特徴とする請求項1に記載の双眼
    鏡。
  4. 【請求項4】 前記制御手段が直動型アクチュエータを
    有することを特徴とする請求項1に記載の双眼鏡。
  5. 【請求項5】 前記第1の望遠光学系はさらに第1の接
    眼レンズを有し、前記第2の望遠光学系はさらに第2の
    接眼レンズを有し、前記第1の像反転光学系および前記
    第1の接眼レンズは前記第1の対物レンズの光軸回りに
    一体的に回動可能に保持され、前記第2の像反転光学系
    および前記第2の接眼レンズは前記第2の対物レンズの
    光軸回りに一体的に回動可能に保持され、前記第1およ
    び第2の接眼レンズの光軸間隔が調整可能なことを特徴
    とする請求項2に記載の双眼鏡。
  6. 【請求項6】 前記第1の望遠光学系はさらに第1の接
    眼レンズを有し、前記第2の望遠光学系はさらに第2の
    接眼レンズを有し、前記第1の接眼レンズと前記第2の
    接眼レンズがそれぞれの光軸方向に沿って一体的に駆動
    されることにより合焦が行われることを特徴とする請求
    項1に記載の双眼鏡。
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