JP3297796B2 - 焼結機の操業方法 - Google Patents
焼結機の操業方法Info
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Description
(以下、「DL式」と言う。)焼結機を用いて品質的に
安定した焼結鉱を効率良く生産するための操業方法に関
するものである。
結機においては、給鉱部からパレット上に400〜60
0mm程度の層厚で配合原料を供給してその表面側から
点火し、配合原料層の上部から下部に向かって空気を吸
引して、配合原料中に混合してあるコークスを順次燃焼
させながら、配合原料の鉱石粒子相互の焼結反応及び溶
融反応を促進して焼成し、冷却して気孔率の高い塊状の
焼結鉱を製造している。このDL式焼結機を用いた焼結
鉱の製造においては、パレット幅方向に均一な焼成を図
ることが、生産性の向上、品質の安定及びエネルギー原
単位の向上の重要なポイントである。
成を図る方法としては、配合原料の移動に従い、幅方
向別に測定した各ウインドボックスの排ガス温度推移か
ら幅方向別に焼成点と温度勾配を検出した後、該幅方向
別に、それぞれ焼成点の値と、温度勾配に所定の係数を
乗じた値とを加算し、該加算値間の差がなくなるように
給鉱部原料装入嵩高さの幅方向差を調整する方法(特開
昭63−210245号公報)、給鉱部に、幅方向に
多分割されたゲートを配設すると共に、排鉱部に該分割
ゲートに即応した赤熱層厚計測手段を前記ゲートによる
分割ブロック毎に配設し、該赤熱厚層の偏差と給鉱部に
おける装入線形状の関係をオフラインで求め、前記赤熱
層厚計測手段で排鉱部における各分割ブロックの赤熱厚
層を測定し、該赤熱層厚の偏差が零状態となるように給
鉱側における装入線形状を上記分割ゲートにより制御す
る方法(特開平1−191751号公報)等が提案され
ている。
ト幅方向の均一な焼成においては、配合原料ホッパー1
の下部に図4に示す分割ゲート2を設け、この分割ゲー
ト2を操作して原料給鉱状態を図5に示すように種々変
化させた場合、焼成前線がパレット内のグレートバーに
到達する付近のウインドボックス内(図6では#19W
B直下温度で表示)の排ガス温度の幅方向でのパターン
が、逆V型の場合(図6における●印)には、図6に示
すように、排鉱部での成品断面温度が均一化でき(図6
における○印)、最も良いことが知られている。なお、
図4中の3はロールフィーダーを示す。
パターンの場合と、図8に示すような逆V型ヒートパタ
ーンの場合を比較すれば明らかなように、従来の給鉱状
態では、焼成の進行につれて焼結鉱の焼き締まりによっ
てパレット4の側壁部と成品となる焼結鉱層5の間に隙
間が生じるので、通気抵抗の少ない焼結鉱層5の両側部
の風量のみが上昇し、中央部に赤熱部6が残存すること
になる。このため、図9に示すように、排ガス中のO2
濃度が上昇し、成品となる焼結鉱層5と排ガスとの熱交
換性が悪化して、蒸気回収率の低下、電力原単位の悪化
を招くことになる。また、これとは逆に、逆V型ヒート
パターンの場合には、赤熱部6が均一となり、焼結鉱層
5の品質が向上して、エネルギーの原単位の好転を図る
ことができる。なお、図7,図8中の7はグレートバ
ー、8はウインドボックスを示す。
45号公報や特開平1−191751号公報に開示され
た方法においては、上記の知見を基に、配合原料ホッパ
ーの下部に設けた分割ゲートを用いてパレット内への配
合原料の装入状態を制御していたが、分割ゲートへの配
合原料の付着や、塊の噛み込み等の外乱発生によってそ
の都度分割ゲートの開度調整を余儀なくされるという問
題があった。この原因は、配合原料が水分を有している
こと、原料粒度にバラツキがあることに起因している。
敷鉱をパレット幅方向の中央部分全域が両側よりも厚く
なるように敷くことが記載されているが、この特開平7
−268496号に記載された方法では、床敷鉱の使用
量が多くなるので焼結鉱の生産性が悪くなると共に、幅
方向に平坦状であるために小さいクラックが多数均一に
発生せずに、初期の1つの小クラックが起点となって助
長され、パレット幅方向の中央部分にのみ大きなクラッ
クが発生し、均一な焼成が行えないという問題がある。
なされたものであり、配合原料の水分や粒度のバラツキ
に左右されることなく、焼成前線がパレット内のグレー
トバーに到達する付近のウインドボックス内の排ガス温
度の幅方向でのパターンを逆V型に制御して焼結鉱の品
質の向上と、エネルギー原単位の好転を達成できる焼結
機の操業方法を提供することを目的としている。
ために、本発明は、配合原料の供給前にパレット底部に
敷かれる床敷鉱を、パレット幅方向に所定の範囲、所定
の凹凸状となるようにしている。そして、このようにす
ることで、パレット幅方向の通気性が均一化し、燃焼前
線がパレット内のグレートバーに到達する付近のウイン
ドボックス内幅方向の排ガス温度が最適なヒートパター
ンとなる。
成するために、種々実験、検討を重ねた。その結果、グ
レートバーからの落鉱を防止するためにパレット底部に
敷かれている床敷鉱は、成品となった焼結鉱の一部を回
収して用いており、水分をほとんど含有しておらず、か
つ、整粒されたもので粒度も揃っているので、制御が容
易で、切り出しゲートへの付着や、塊の噛み込み等の外
乱が発生せず、パレット幅方向のヒートパターンの制御
が容易であるとの結論に到ると共に、また、床敷鉱の厚
さに凹凸を付けることにより、凹に比べ凸部の通気性が
向上し、従って、この部分からのクラックが生じやす
く、凸の数だけパレット幅方向に小クラックが発生す
る。クラックの幅は配合原料の焼き締まりによるもので
あり、パレットの幅が大きくなるほど大きくなり、クラ
ック数が多くなれば、その数だけ1個当たりのクラック
幅が小さくなるとの結論から、次のような本発明を成立
させた。
底部に床敷鉱を敷いたパレット上に給鉱部から配合原料
を供給した後、この配合原料を表面側から点火し、パレ
ットの移動に伴って順次パレット下方に向けて焼成する
焼結機の操業方法において、燃焼前線がパレット内のグ
レートバーに到達する付近のウインドボックス内幅方向
の排ガス温度が最適なヒートパターンとなるように、配
合原料の供給前にパレット底部に敷かれる床敷鉱を、パ
レットの両側10〜30%を除く中央部が、パレット幅
方向に、凸部の高さが20〜100mmで凹部の厚さが
20〜100mm、ピッチが200〜400mmの凹凸
状となるようにしたものである。
ットの両側10〜30%を除く中央部のみを凹凸状とす
るのは、焼き締まりによるパレット側板部からの漏風を
防ぐためにサイド部の通気を抑え中央部の通気を改善す
る目的からである。また、本発明の焼結機の操業方法に
おいて、凹凸状の凸部の高さを20〜100mmとした
のは、凸部の高さが20mm未満では、床敷鉱を厚くし
た効果が表れないからである。また、凸部の高さが10
0mmを超えると、局部的通気が上がりすぎて焼きむら
の原因となるからである。
て、凹凸状の凹部の厚さを20〜100mmとしたの
は、凹部の厚さが20mm未満では、グレートバー間隙
等から床敷鉱としての粒度が制約されるので、床敷鉱と
して使用できないからである。また、凹部の厚さが10
0mmを超えると、通気性が上がりすぎ凹部と凸部との
焼きむらが生じるからである。
て、凹凸状のピッチを200〜400mmとしたのは、
ピッチが200mm未満では、中央部の通気とサイド部
の通気の差がつきすぎ、かえって品質悪化を招き、ピッ
チが400mmを超えると、中央部の通気改善が不十分
となるからである。
〜図3に示す一実施例に基づいて説明する。図1は本発
明に係る焼結機の操業方法を適用するDL式焼結機の概
略全体図、図2は本発明に係る焼結機の操業方法を実施
するために使用する床敷鉱の切り出しゲートの説明図、
図3は図2の切り出しゲートによってパレットの底部に
切り出された床敷鉱の説明図である。
のパレット、12は床敷鉱ホッパー、13は配合原料ホ
ッパー、14は配合原料ホッパー13の下部に設けたロ
ールフィーダーで、パレット11上には、先ず床敷鉱ホ
ッパー12から床敷鉱15を供給し、この床敷鉱15の
上に配合原料ホッパー13からロールフィーダー14に
よって配合原料16を供給して配合原料層を形成する。
点火炉17によってその表面に点火された後、パレット
11の進行に伴って焼成ゾーンの各ウインドボックス1
8における上部から下部に向かって主排風機19によっ
て吸引管20を介して空気を吸引され、配合原料16中
に混合してあるコークスを順次燃焼させながら、原料鉱
石粒子相互の燃焼反応、及び、溶融反応が促進される。
において各ウインドボックス21a,21bの上部から
下部に向かって第1循環ファン22a及び第2循環ファ
ン22bによって吸引管23a,23bを介して循環さ
れる温風と熱交換して冷却された後、排鉱部で破砕機2
4で破砕され、簡易クーラーによって冷却された後、図
示しない次工程に搬送される。
に配置された電気集塵機、26は煙突、27a,27b
は第1循環ファン22a,第2循環ファン22bの上流
に配置された第1ボイラー,第2ボイラー、28は冷却
ゾーンを覆う循環フード、29は排鉱部を撮影するカメ
ラ、30は前記簡易クーラーのファン、31は電気集塵
機、32は煙突である。
ンの給鉱側先端のウインドボックス21aに、パレット
11幅方向に排風温度計を複数個設置し、これら各排風
温度計の測定値に基づいて、最適なパレット幅方向の温
度分布、すなわち、焼成前線がパレット11内のグレー
トバー11aに到達する付近のウインドボックス内の排
ガス温度の幅方向でのパターンが例えば逆V型となるよ
うに、床敷鉱ホッパー12の切り出しゲート33を図2
に示すように加工し、パレット11の底部に敷かれる床
敷鉱15を、パレット11の両側例えば10%を除く中
央部が、パレット11の幅方向に、例えば凸部の高さが
50mmで凹部の厚さが50mm、ピッチが250mm
の連続した凹凸状となるようにする。
とで、焼結鉱層の全域に小さい焼き締まりクラックを発
生させることができて、パレット11幅方向の通気性が
均一化し、燃焼前線がパレット11内のグレートバーに
到達する付近のウインドボックス内幅方向の排ガス温度
が最適なヒートパターンとなって、パレット11の側壁
近辺の焼き締まりによる漏風が抑えられ、幅方向に均一
な焼成が可能となる。
た実験結果について説明する。 〔実験1〕平均粒径が10mmの床敷鉱と、ホット焼結
篩下:7.5重量%、焼結粉:17.7重量%、ローブ
リバー:11.5重量%、ヤンディクージナ:23.3
重量%、アソマン:14.0重量%、雑鉄源:3.0重
量%、リオドセ:17.0重量%、カラジャス:6.0
重量%に外割として石灰:11.5重量%、コークス:
3.00重量%からなる配合原料を幅3660mmのパ
レット上に供給して、層厚500mmの配合原料層を形
成し、2.8m/minの速度でパレットを移動させて
前記配合原料を焼成した。
ス中に、パレット幅方向に設けた5本の熱電対の測定結
果に基づき、冷却ゾーン冒頭のウインドボックス中の幅
方向の排ガス温度分布が逆V型の目標温度となるよう
に、床敷鉱の給鉱状態を床敷鉱切り出しゲートを加工
して、パレットの両側800mm(22%)を除く中央
部が、パレット幅方向に、凸部の高さが50mmで凹部
の厚さが50mm、ピッチが200mmの連続した凹凸
状に調整した本発明方法と、配合原料の層厚を切り出
しゲートの開度を調整して制御した従来方法のそれぞれ
について、1ケ月間における冷却ゾーン冒頭のウインド
ボックス中の幅方向排ガス温度分布の平均値と、排鉱部
成品焼結鉱断面温度分布の平均値を測定し、目標値との
偏差を求めた。その結果を下記表1に示す。
施した場合、冷却ゾーン冒頭の目標温度に対する温度偏
差は、従来方法を実施した場合の16.6℃に対して
1.9℃と極めて小さくなっており、かつ、排鉱部にお
ける成品焼結鉱断面の目標温度に対する温度偏差も、従
来方法を実施した場合の8.0℃に対して3.6℃と小
さくなっている。
をパレット上に供給して、層厚500mmの配合原料層
を形成し、2.8m/minの速度でパレットを移動さ
せて前記焼結原料を焼成した。
ス中に、パレット幅方向に設けた5本の熱電対の測定結
果に基づき、冷却ゾーン冒頭のウインドボックス中の幅
方向の排ガス温度分布が逆V型の目標温度となるよう
に、床敷鉱の給鉱状態を床敷鉱切り出しゲートを加工し
て、パレットの両側800mm(22%)を除く中央
部が、パレット幅方向に、凸部の高さが50mmで凹部
の厚さが50mm、ピッチが200mmの連続した凹凸
状に調整した本発明方法と、パレット側壁部の厚さが
50mm、パレット中央部の厚さが80mmとなるよう
に調整した特開平7−268496号に記載の方法を実
施した。
粉化指数のバラツキを求めたところ、特開平7−268
496号に記載の方法によって製造した焼結鉱では、回
転強度TIは1.0%、還元粉化指数RDIは2.0%
であったところ、本発明方法によって製造した焼結鉱で
は、回転強度TIは0.7%、還元粉化指数RDIは
1.5%であった。また、生産歩留りも、特開平7−2
68496号に記載の方法によって製造した焼結鉱より
0.7%向上した。
操業方法によれば、床敷鉱の使用量を必要以上に多くす
ることなく、パレットサイド部の焼き締まりによる漏風
を抑え、パレット幅方向の通気性が均一化し、燃焼前線
がパレット内のグレートバーに到達する付近のウインド
ボックス内幅方向の排ガス温度が最適なヒートパターン
となる。従って、排鉱部での成品断面温度が均一化で
き、焼結鉱の品質が向上すると共に、歩留りも良くな
る。
式焼結機の概略全体図である。
に使用する床敷鉱の切り出しゲートの説明図である。
に切り出された床敷鉱の説明図である。
である。
配合原料の給鉱状況、及び、幅方向の給鉱密度の説明図
である。
る付近のウインドボックス内、及び、排鉱部の成品断面
における幅方向ヒートパターン別温度分布を示す図であ
る。
メージを示した図である。
ージを示した図である。
方向ヒートパターン別諸元の変化を示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 底部に床敷鉱を敷いたパレット上に給鉱
部から配合原料を供給した後、この配合原料を表面側か
ら点火し、パレットの移動に伴って順次パレット下方に
向けて焼成する焼結機の操業方法において、燃焼前線が
パレット内のグレートバーに到達する付近のウインドボ
ックス内幅方向の排ガス温度が最適なヒートパターンと
なるように、配合原料の供給前にパレット底部に敷かれ
る床敷鉱を、パレットの両側10〜30%を除く中央部
が、パレット幅方向に、凸部の高さが20〜100mm
で凹部の厚さが20〜100mm、凸部のピッチが20
0〜400mmの凹凸状となるようにしたことを特徴と
する焼結機の操業方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33356996A JP3297796B2 (ja) | 1996-12-13 | 1996-12-13 | 焼結機の操業方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33356996A JP3297796B2 (ja) | 1996-12-13 | 1996-12-13 | 焼結機の操業方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10176887A JPH10176887A (ja) | 1998-06-30 |
| JP3297796B2 true JP3297796B2 (ja) | 2002-07-02 |
Family
ID=18267517
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33356996A Expired - Fee Related JP3297796B2 (ja) | 1996-12-13 | 1996-12-13 | 焼結機の操業方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3297796B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100384634B1 (ko) * | 1998-12-22 | 2003-08-19 | 주식회사 포스코 | 소결기의상부광적출방법 |
| CN104567405B (zh) * | 2014-12-01 | 2016-10-05 | 中冶长天国际工程有限责任公司 | 一种料仓辅门开度控制方法及装置 |
-
1996
- 1996-12-13 JP JP33356996A patent/JP3297796B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10176887A (ja) | 1998-06-30 |
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