JP3299070B2 - 冷凍・冷蔵車両の空調装置 - Google Patents

冷凍・冷蔵車両の空調装置

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JP3299070B2
JP3299070B2 JP06771795A JP6771795A JP3299070B2 JP 3299070 B2 JP3299070 B2 JP 3299070B2 JP 06771795 A JP06771795 A JP 06771795A JP 6771795 A JP6771795 A JP 6771795A JP 3299070 B2 JP3299070 B2 JP 3299070B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は冷凍・冷蔵車両の荷物室
の温度の均一化を図るようにした空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】冷凍・冷蔵車両にあっては、保冷式の荷
物室を備え、冷却クーラにより荷物室の温度を所定の低
温に維持している。
【0003】なお、この冷却クーラを車両の走行条件に
よってソーラシステムにより駆動し、車両のエンジン負
荷を軽減するようにしたものが、特開平2−54650
号公報によって提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、荷物室の内
部にはたくさんの荷物を積んでいるときは、荷物室の温
度分布が均一化しにくく、室内の温度差が大きくなる。
【0005】通常は荷物室の前部上方から後方に向けて
冷風が放出されるので、上方から後部扉にむけて冷風が
当たり、そのまま扉に沿って下降するため、この部分に
温度が非常に低くなりやすい。
【0006】温度むらが大きいと、通常は荷物室内の一
部の温度を検出しながら、その温度を設定値に維持する
ように冷却クーラをオンオフ作動させるため、その他の
部分では必要以上に温度が低下してしまい過剰冷却にな
り、冷却エネルギも無駄になる。
【0007】本発明はこのような問題を解決することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、保冷式の
荷物室と、この荷物室に冷却風を送り込み設定温度に維
持するようにオン・オフする冷却クーラを備えた冷凍・
冷蔵車両において、荷物室の後部の床面に開口した外気
導入口と、この外気導入口を開閉する弁手段と、少なく
ともクーラのオフのときに所定の時間だけ前記弁手段を
開いて外気を導入する制御手段とを備え、前記クーラを
荷物室の前部上方に設け、後方に冷気を吹き出すことを
特徴とする。
【0009】第2の発明は、保冷式の荷物室と、この荷
物室に冷却風を送り込み設定温度に維持するようにオン
・オフする冷却クーラを備えた冷凍・冷蔵車両におい
て、荷物室の後部の床面に開口した外気導入口と、この
外気導入口に接続したブロアと、少なくともクーラのオ
フのときに所定の時間だけ前記ブロアを駆動して外気を
導入する制御手段とを備え、前記クーラを荷物室の前部
上方に設け、後方に冷気を吹き出すことを特徴とする。
【0010】
【0011】
【作用】第1の発明において、設定温度に達してクーラ
がオフになると、弁手段が開いて荷物室の床面に開口し
た外気導入口から外気が導入される。この導入された外
気により荷物室内で自然対流が発生し、低温の床面付近
の温度を上げ、荷物室内の温度の均一化を促進する。な
お、外気の導入により平均温度が上昇しても、導入時間
の限定により温度上昇は限られ、これよりも自然対流を
強化して荷物室内の温度分布を均一化することにより、
局部的な過剰冷却を防止することによるメリットの方が
大きい。
【0012】また、外気の導入はクーラがオフになった
ときに行われるので、クーラがオンのときの冷却作用を
阻害することはない。
【0013】第2の発明では、クーラがオフになったと
きに、ブロアが作動して荷物室の床面から外気を吹き出
させる。この吹き出した外気により、荷物室内の自然対
流が加速され、荷物室内の温度は短時間のうちに均一化
していく。このようにして温度むらを防ぎ、結果的に過
剰冷却をも防止する。
【0014】第3の発明では、外気の導入時間は、クー
ラの設定温度に依存して変化し、外気導入が全体の温度
上昇に与える影響を少なくし、自然対流による温度の均
一化の効果をより多く発揮させられる。
【0015】
【実施例】本発明の実施例を説明する。図1、図2にお
いて、1は冷凍・冷蔵車両の保冷式の荷物室で、荷物室
1の前部の上方には冷気を吹き出す冷却ファン2が設け
られ、コンプレッサ3により圧縮された冷媒がクーラユ
ニット4を経由して冷却ファン2の熱交換器に循環させ
られる。クーラユニット4は図示しないクーラスイッチ
のオン作動に伴い、荷物室内の温度を検出しながら、そ
の室内温度が設定温度を維持するように、オン・オフ作
動する。
【0016】冷却ファン2から送りだされた冷気は、天
井部分に沿うようにして後部扉5に向けて吹き出され、
荷物室内を矢印のように循環する。
【0017】荷物室1の後部の床面7には外気導入口8
が開口し、この外気導入口8に接続したパイプ9が車両
の後方に向けて外部に開口し、その途中にはフィルタ1
2の下流に電磁弁10が介装され、コントロールユニッ
ト11からの信号により開閉作動する。
【0018】なお、図示はしないが、荷物室1の内部に
縦方向に仕切板を設け、外気導入口8は両側から外気を
導入するようにしてもよい。
【0019】コントロールユニット11はクーラユニッ
ト4がオフになっているときに、所定の時間だけ電磁弁
10をオン、つまり開弁させ、荷物室内の床面7から外
気を導入する。
【0020】コントロールユニット11は図3のフロー
チャートに示すように、電磁弁8の作動を制御する。
【0021】つまり、ステップ1でクーラスイッチがO
Nになっているかどうか判断し、クーラの作動中である
ときは、ステップ2,3でクーラユニットが作動中かど
うか、つまり設定温度T1を維持するために、クーラユ
ニットがONまたはOFFを判定し、クーラOFFのと
きにステップ4に進み、設定温度T1を読み取り、ステ
ップ5で電磁弁10をONして外気を導入する。
【0022】図4にも示すように、この電磁弁10の作
動時間t1は、クーラの設定温度に応じて変化し、温度
が高いほど時間が長くなる。
【0023】次いでステップ6でクーラのON動作にな
いことを確認したら、ステップ7に移行して作動時間t
1の経過をまつ。
【0024】つまり、電磁弁10はt1時間の間だけ開
弁作動させられ、t1が経過したらステップ8に移行し
て電磁弁10を閉じて、制御を終了する。
【0025】なお、電磁弁10の開弁途中にクーラがO
Nとなると、ステップ6からステップ8に移り、設定時
間t1が経過する前であっても、直ちに電磁弁10を閉
弁する。
【0026】以上のように構成され、次に作用について
説明する。
【0027】図5に示すように、冷却ファン2から送り
出された冷気は、天井部分に沿うように後部扉5に向け
て吹き出され、荷物室内を矢印のように循環する。
【0028】荷物室1には荷物Fがあり、冷気の循環は
必ずしも円滑に行われない。このため温度分布にむらが
でて、とくにクーラユニット4により温度管理され、設
定温度に達して一時的にクーラがOFFになると、冷気
の循環も停止するので、後部扉5に沿っての下層部につ
いては、冷気が溜まり、温度が低くなる。
【0029】このようなときに、クーラのOFFを検出
して、電磁弁10がコントロールユニット11からの信
号により開弁作動し、荷物室1の床面7の近傍に開口す
る外気導入口8より外気(点線矢印で示す)を導入す
る。導入された温度の高い外気は、床面付近の冷気を押
し上げつつ、上方に循環し、荷物室内に自然対流を生起
する。
【0030】この結果、荷物室内の冷気はこの自然対流
により効率よく循環し、荷物室内の温度分布が均一化し
ていく。
【0031】そして、所定の時間が経過すると、電磁弁
10は閉じられ、荷物室内の平均温度が不要に高くなる
のを防止する。
【0032】なお、外気の導入により平均温度としては
上昇するが、導入時間を限定することにより温度上昇は
限られ、これよりも自然対流を強化して荷物室内の温度
分布を均一化することにより、局部的な過剰冷却を防止
することによるメリットの方が大きく、結果的にクーラ
の冷却効率も改善される。
【0033】また、外気を導入する時間は、クーラの設
定温度により変化し、温度が低いときほど導入時間は短
くなり、このため外気導入が全体の温度上昇に与える影
響を少なくし、自然対流による温度の均一化の効果をよ
り多く発揮させられる。
【0034】ところで、この実施例では、外気導入口8
から電磁弁10の開弁により外気を自然に導入するよう
にしたが、ブロアにより強制的に外気を導入し、荷物室
内に吹き出させるようにしてもよい。
【0035】この場合には、外気を強制循環することが
でき、より短時間のうちに荷物室内の温度分布を均一化
できる。ブロアの作動時間等については、上記と同じ
く、クーラ設定温度に応じて変化させる。なお、外気導
入時以外の気密性を確保するために、ブロアと電磁弁1
0とを直列に配置し、ブロアを作動させるときだけ電磁
弁10を開いて外気を導入し、それ以外では電磁弁10
を閉じるようにしてもよい。
【0036】
【発明の効果】第1の発明によれば、保冷式の荷物室
と、この荷物室に冷却風を送り込み設定温度に維持する
ようにオン・オフする冷却クーラを備えた冷凍・冷蔵車
両において、荷物室の後部の床面に開口した外気導入口
と、この外気導入口を開閉する弁手段と、少なくともク
ーラのオフのときに所定の時間だけ前記弁手段を開いて
外気を導入する制御手段とを備え、前記クーラを荷物室
の前部上方に設け、後方に冷気を吹き出すことを特徴と
するので、導入された外気により荷物室内で自然対流が
発生し、低温の床面付近の温度を上げ、荷物室内の温度
分布の均一化を促進でき、局部的な過剰冷却を防止し、
結果的に冷却効率の改善も図れる。
【0037】第2の発明によれば、保冷式の荷物室と、
この荷物室に冷却風を送り込み設定温度に維持するよう
にオン・オフする冷却クーラを備えた冷凍・冷蔵車両に
おいて、荷物室の後部の床面に開口した外気導入口と、
この外気導入口に接続したブロアと、少なくともクーラ
のオフのときに所定の時間だけ前記ブロアを駆動して
外気を導入する制御手段とを備え、前記クーラを荷物室
の前部上方に設け、後方に冷気を吹き出すことを特徴と
するので、クーラがオフになったときに、ブロアが作動
して荷物室の床面から外気を吹き出させ、これにより荷
物室内の自然対流を加速し、荷物室内の温度分布を短時
間のうちに均一化でき、このようにして温度むらを防
ぎ、局部的な過剰冷却を防止できる。
【0038】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す斜視図である。
【図2】同じくその一部を示す断面図である。
【図3】制御動作を示すフローチャートである。
【図4】電磁弁の作動時間を示す特性図である。
【図5】荷物室の冷気の循環状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 荷物室 2 冷却ファン 5 後部扉 7 床面 8 外気導入口 10 電磁弁1 11 コントロールユニット
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−148176(JP,A) 特開 平6−239229(JP,A) 特開 平2−220915(JP,A) 特開 平6−18154(JP,A) 特開 昭53−67586(JP,A) 特開 昭58−97511(JP,A) 特開 昭59−114108(JP,A) 実開 平4−100492(JP,U) 実開 昭64−48568(JP,U) 実開 昭57−130184(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/32 F24F 1/00 F25D 11/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保冷式の荷物室と、この荷物室に冷却風
    を送り込み設定温度に維持するようにオン・オフする冷
    却クーラを備えた冷凍・冷蔵車両において、荷物室の後
    部の床面に開口した外気導入口と、この外気導入口を開
    閉する弁手段と、少なくともクーラのオフのときに所定
    の時間だけ前記弁手段を開いて外気を導入する制御手段
    とを備え、前記クーラを荷物室の前部上方に設け、後方
    に冷気を吹き出すことを特徴とする冷凍・冷蔵車両の空
    調装置。
  2. 【請求項2】 保冷式の荷物室と、この荷物室に冷却風
    を送り込み設定温度に維持するようにオン・オフする冷
    却クーラを備えた冷凍・冷蔵車両において、荷物室の後
    部の床面に開口した外気導入口と、この外気導入口に接
    続したブロアと、少なくともクーラのオフのときに所定
    の時間だけ前記ブロアを駆動して外気を導入する制御手
    段とを備え、前記クーラを荷物室の前部上方に設け、後
    方に冷気を吹き出すことを特徴とする冷凍・冷蔵車両の
    空調装置。
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