JP3317890B2 - 仮撚複合スラブ糸及びその製造方法 - Google Patents
仮撚複合スラブ糸及びその製造方法Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道中部にS撚りと
Z撚りの双方が存在することによる光沢効果に優れた高
度な意匠性を有する仮撚複合スラブ糸及びその製造方法
に関するものである。
Z撚りの双方が存在することによる光沢効果に優れた高
度な意匠性を有する仮撚複合スラブ糸及びその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】芯糸に対して過供給された鞘糸が、1重
巻付構造を持った道中部と3重巻付構造を持ったスラブ
部で構成された仮撚加工によるスラブ調複合糸は、特公
昭45−28018号や特公昭47−49459号の他
多数提案されている。また、最近では複数本の鞘糸によ
る長短スラブ混在糸や、異染性繊維の併用等により多様
な形態、色相変化を含めた表面効果を得る提案が、特開
平1−45838号や特開平8−13276号等に記載
されている。
巻付構造を持った道中部と3重巻付構造を持ったスラブ
部で構成された仮撚加工によるスラブ調複合糸は、特公
昭45−28018号や特公昭47−49459号の他
多数提案されている。また、最近では複数本の鞘糸によ
る長短スラブ混在糸や、異染性繊維の併用等により多様
な形態、色相変化を含めた表面効果を得る提案が、特開
平1−45838号や特開平8−13276号等に記載
されている。
【0003】しかしながら、これらの提案によるスラブ
糸は、1重巻付部である道中部と3重巻付部であるスラ
ブ部の長さ、ピッチ等を改良したり、芯糸と鞘糸に用い
る繊維の染色差を利用した異色効果による意匠性の追求
であり、撚構造を追求したものはなかった。そのため、
たとえ光沢差のある2種の糸条を用いても光沢差として
糸条の外観に効果を出すことは出来ず、単に形態効果と
色相効果を発現しているにすぎなかった。
糸は、1重巻付部である道中部と3重巻付部であるスラ
ブ部の長さ、ピッチ等を改良したり、芯糸と鞘糸に用い
る繊維の染色差を利用した異色効果による意匠性の追求
であり、撚構造を追求したものはなかった。そのため、
たとえ光沢差のある2種の糸条を用いても光沢差として
糸条の外観に効果を出すことは出来ず、単に形態効果と
色相効果を発現しているにすぎなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記、従来技
術の問題点を解消し形態効果と色相効果に加え光沢効果
も有した、従来にない撚斑構造を道中部に有する仮撚複
合スラブ糸及びその製造方法を提供するものである。
術の問題点を解消し形態効果と色相効果に加え光沢効果
も有した、従来にない撚斑構造を道中部に有する仮撚複
合スラブ糸及びその製造方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の第1
の要旨は、2本以上のマルチフィラメント糸条からなる
仮撚複合糸で、芯部を形成する糸条に対し鞘部を形成す
る糸条が1重巻付部と3重巻付部を交互に形成したスラ
ブ糸において、道中部である1重巻付部がS及びZ方向
の撚方向を持つことを特徴とする仮撚複合糸である。
の要旨は、2本以上のマルチフィラメント糸条からなる
仮撚複合糸で、芯部を形成する糸条に対し鞘部を形成す
る糸条が1重巻付部と3重巻付部を交互に形成したスラ
ブ糸において、道中部である1重巻付部がS及びZ方向
の撚方向を持つことを特徴とする仮撚複合糸である。
【0006】また、本発明の第2の要旨は、仮撚加工さ
れつつある芯糸の加撚域に鞘糸を過供給してスラブ糸を
製造する際、仮撚スピンドルを停止させることなく同方
向に高速、低速回転を繰り返すことを特徴とする仮撚複
合スラブ糸の製造方法である。
れつつある芯糸の加撚域に鞘糸を過供給してスラブ糸を
製造する際、仮撚スピンドルを停止させることなく同方
向に高速、低速回転を繰り返すことを特徴とする仮撚複
合スラブ糸の製造方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明の仮撚複合スラブ糸
の一例を示すモデル図であり、(A)は芯糸に対し鞘糸
が3重巻付構造を持ったスラブ部であり、このスラブ部
の撚方向は仮撚加撚方向(加撚方向がZ方向の場合Z方
向)と同じである。(B)、(C)は芯糸に対し鞘糸が
1重巻付構造となっている道中部であり、(B)は仮撚
解撚方向の撚方向(加撚方向がZ方向の場合S方向)を
有する道中部であり、(C)は仮撚加撚方向の撚方向を
有する道中部である。この道中部(C)には仮撚加撚方
向の撚を有する過解撚部と無撚捲縮部が混在一体化した
形態となっている。また、道中部(B)と(C)の間に
は撚方向が切り替わる、長さにして20cm程度の無撚
捲縮部(D)が存在する。
の一例を示すモデル図であり、(A)は芯糸に対し鞘糸
が3重巻付構造を持ったスラブ部であり、このスラブ部
の撚方向は仮撚加撚方向(加撚方向がZ方向の場合Z方
向)と同じである。(B)、(C)は芯糸に対し鞘糸が
1重巻付構造となっている道中部であり、(B)は仮撚
解撚方向の撚方向(加撚方向がZ方向の場合S方向)を
有する道中部であり、(C)は仮撚加撚方向の撚方向を
有する道中部である。この道中部(C)には仮撚加撚方
向の撚を有する過解撚部と無撚捲縮部が混在一体化した
形態となっている。また、道中部(B)と(C)の間に
は撚方向が切り替わる、長さにして20cm程度の無撚
捲縮部(D)が存在する。
【0008】本発明の仮撚複合スラブ糸は、道中部に撚
斑構造(本発明に於ける撚斑構造とは、上記仮撚解撚方
向の撚方向を有する道中部(B)、仮撚加撚方向の撚方
向を有する過解撚部と無撚捲縮部が混在一体化した道中
部(C)及び無撚捲縮部(D)が存在している構造を意
味する。)を有し、道中部(B)と(C)が50〜20
0cmの範囲で交互に切り替わり、その間隔がランダム
である。このため、従来にない表面変化に富んだ仮撚複
合スラブ糸とすることが出来る。道中部(B)と(C)
の長さが50cm未満では従来の仮撚スラブ糸との差が
なくなる傾向であり、200cmより長いと製品中で柄
ぐせとなり易く、本発明の目的とする意匠性に優れた製
品を得ることが出来にくくなる。また、長さの分布がラ
ンダムでなく周期性を有する場合、編織物等の製品中で
柄ぐせとなり好ましくない。
斑構造(本発明に於ける撚斑構造とは、上記仮撚解撚方
向の撚方向を有する道中部(B)、仮撚加撚方向の撚方
向を有する過解撚部と無撚捲縮部が混在一体化した道中
部(C)及び無撚捲縮部(D)が存在している構造を意
味する。)を有し、道中部(B)と(C)が50〜20
0cmの範囲で交互に切り替わり、その間隔がランダム
である。このため、従来にない表面変化に富んだ仮撚複
合スラブ糸とすることが出来る。道中部(B)と(C)
の長さが50cm未満では従来の仮撚スラブ糸との差が
なくなる傾向であり、200cmより長いと製品中で柄
ぐせとなり易く、本発明の目的とする意匠性に優れた製
品を得ることが出来にくくなる。また、長さの分布がラ
ンダムでなく周期性を有する場合、編織物等の製品中で
柄ぐせとなり好ましくない。
【0009】次に、本発明の仮撚複合スラブ糸の製造方
法について説明する。図2は本発明の実施態様の一例を
示す概略工程図である。1本または複数本の糸条(1)
を芯糸として用い、第1フィードローラー(2)又はマ
グネットテンサーにより供給され、第1ヒーター(3)
により熱処理をされつつ、仮撚スピンドル(4)により
仮撚加工される。この仮撚加工されつつある芯糸の加撚
域に、1本または複数本の糸条(5)を鞘糸として用
い、第2フィードローラー(6)により過供給状態で、
ガイド(7)を介して供給する。
法について説明する。図2は本発明の実施態様の一例を
示す概略工程図である。1本または複数本の糸条(1)
を芯糸として用い、第1フィードローラー(2)又はマ
グネットテンサーにより供給され、第1ヒーター(3)
により熱処理をされつつ、仮撚スピンドル(4)により
仮撚加工される。この仮撚加工されつつある芯糸の加撚
域に、1本または複数本の糸条(5)を鞘糸として用
い、第2フィードローラー(6)により過供給状態で、
ガイド(7)を介して供給する。
【0010】この場合、過供給された鞘糸(5)は芯糸
(1)との合糸点を上下に往復しながら巻き付き、道中
部およびスラブ部を交互に形成する。
(1)との合糸点を上下に往復しながら巻き付き、道中
部およびスラブ部を交互に形成する。
【0011】次いで、第1デリベリーローラー(8)を
経由して、第2ヒーター(9)により弛緩熱セットが行
われ、第2デリベリーローラー(10)を経由し、ワイ
ンダー(11)に巻き取られる。ここで、仮撚スピンド
ルの回転を停止することなく、同方向に高速、低速回転
を繰り返すことにより、道中部の撚方向をS、Z交互に
切り替えることが出来る。
経由して、第2ヒーター(9)により弛緩熱セットが行
われ、第2デリベリーローラー(10)を経由し、ワイ
ンダー(11)に巻き取られる。ここで、仮撚スピンド
ルの回転を停止することなく、同方向に高速、低速回転
を繰り返すことにより、道中部の撚方向をS、Z交互に
切り替えることが出来る。
【0012】すなわち、芯糸に対する鞘糸の供給量を多
くし、鞘糸を芯糸に捲回させスラブを形成するが、仮撚
スピンドル(4)と第1デリベリーローラー(8)の間
を走行している解撚状態にある糸条(F)において、該
スラブは芯糸の撚りが仮撚加撚方向に固定され、解撚さ
れない(未解撚)ため、道中部が逆に過解撚状態とな
る。
くし、鞘糸を芯糸に捲回させスラブを形成するが、仮撚
スピンドル(4)と第1デリベリーローラー(8)の間
を走行している解撚状態にある糸条(F)において、該
スラブは芯糸の撚りが仮撚加撚方向に固定され、解撚さ
れない(未解撚)ため、道中部が逆に過解撚状態とな
る。
【0013】ところが、第1フィードローラーから仮撚
スピンドル(4)までの加撚状態にある糸条(E)に対
し、仮撚スピンドル回転数を瞬時に減少させ低速回転と
することにより、解撚状態にある糸条(F)の解撚数が
減少し、道中部にも仮撚加撚方向の実撚が残存すること
となり道中部(C)が形成される。次いで低い加撚数で
加撚状態にある糸条(E)に対し、低い加撚数の状態か
ら、仮撚スピンドル(4)の回転数を瞬時に高速回転に
すると、解撚状態にある糸条(F)の解撚数は増加し、
加撚状態にある糸条(E)の保有する撚数以上を解撚す
ることとなり、道中部には仮撚解撚方向の実撚が残存す
ることとなり道中部(B)が形成される。道中部(B)
と(C)は撚方向が異なるが、この間で無撚捲縮部
(D)が発現することとなる。
スピンドル(4)までの加撚状態にある糸条(E)に対
し、仮撚スピンドル回転数を瞬時に減少させ低速回転と
することにより、解撚状態にある糸条(F)の解撚数が
減少し、道中部にも仮撚加撚方向の実撚が残存すること
となり道中部(C)が形成される。次いで低い加撚数で
加撚状態にある糸条(E)に対し、低い加撚数の状態か
ら、仮撚スピンドル(4)の回転数を瞬時に高速回転に
すると、解撚状態にある糸条(F)の解撚数は増加し、
加撚状態にある糸条(E)の保有する撚数以上を解撚す
ることとなり、道中部には仮撚解撚方向の実撚が残存す
ることとなり道中部(B)が形成される。道中部(B)
と(C)は撚方向が異なるが、この間で無撚捲縮部
(D)が発現することとなる。
【0014】これらの繰り返し操作をパルス信号によっ
て仮撚スピンドルを駆動するモーターの回転駆動数を高
速又は低速に変化させ、かつ高速又は低速駆動時間をラ
ンダムに行うものであるが、仮撚スピンドル回転数を停
止することなく、同方向の高速、低速回転を繰り返し行
うだけであるため、モーター負荷が軽減され実用的であ
るばかりか、加速、減速の切り替えが瞬時に行えるとい
う利点がある。
て仮撚スピンドルを駆動するモーターの回転駆動数を高
速又は低速に変化させ、かつ高速又は低速駆動時間をラ
ンダムに行うものであるが、仮撚スピンドル回転数を停
止することなく、同方向の高速、低速回転を繰り返し行
うだけであるため、モーター負荷が軽減され実用的であ
るばかりか、加速、減速の切り替えが瞬時に行えるとい
う利点がある。
【0015】本発明の仮撚複合スラブ糸の製造方法によ
れば、仮撚加工時に仮撚スピンドルが停止することなく
同方向に高速、低速回転を繰り返すことにより、道中部
を形成する1重巻付部の撚方向が比較的長いピッチで
S、Z交互に切り替わった構造を持つ糸となる。
れば、仮撚加工時に仮撚スピンドルが停止することなく
同方向に高速、低速回転を繰り返すことにより、道中部
を形成する1重巻付部の撚方向が比較的長いピッチで
S、Z交互に切り替わった構造を持つ糸となる。
【0016】この仮撚スピンドル回転数の高速又は低速
回転している時間が変化することは、道中部である1重
巻付部の撚方向が切り替わる長さに関係する。高速又は
低速回転している時間が0.5〜2秒間でランダムに変
化することが好ましく、切り換え時間が0.5秒未満で
あると長ピッチの残存撚数の維持が難しく、また無撚捲
縮部の割合が多くなり集束性が悪くなる傾向を示す。逆
に2秒を越えると長ピッチの撚り部が定常仮撚状態まで
変化し、効果が小さくなる方向である。
回転している時間が変化することは、道中部である1重
巻付部の撚方向が切り替わる長さに関係する。高速又は
低速回転している時間が0.5〜2秒間でランダムに変
化することが好ましく、切り換え時間が0.5秒未満で
あると長ピッチの残存撚数の維持が難しく、また無撚捲
縮部の割合が多くなり集束性が悪くなる傾向を示す。逆
に2秒を越えると長ピッチの撚り部が定常仮撚状態まで
変化し、効果が小さくなる方向である。
【0017】一方、仮撚スピンドル回転数を高速回転、
あるいは低速回転するための切り替え時間は1秒以下が
好ましい。1秒より長い切り替え時間では、加撚数と解
撚数の差を大きく保つことが出来ず、残存撚数を高く保
つことが出来にくくなる。
あるいは低速回転するための切り替え時間は1秒以下が
好ましい。1秒より長い切り替え時間では、加撚数と解
撚数の差を大きく保つことが出来ず、残存撚数を高く保
つことが出来にくくなる。
【0018】又、仮撚スピンドルの高速、あるいは低速
回転数は使用する繊維素材、繊度及び加工安定性等より
決定すればよい。
回転数は使用する繊維素材、繊度及び加工安定性等より
決定すればよい。
【0019】本発明に使用する繊維は特に限定するもの
ではなく、目的とする製品の性状に合わせてポリエステ
ル、ナイロン、アクリル、アセテート、レイヨン等の繊
維が用いられる。また、芯部および鞘部を形成する糸条
は1本でも、複数本でもよく、例えば、鞘糸に2本の糸
条を使用し、各々の供給ガイド距離、または供給量を変
更することにより、形成されるスラブ部の長さに変化を
与えたもの、また、芯部や鞘部に染色性の異なる繊維を
用い異色効果を狙ったものなど、公知の技術を応用する
ことも可能である。
ではなく、目的とする製品の性状に合わせてポリエステ
ル、ナイロン、アクリル、アセテート、レイヨン等の繊
維が用いられる。また、芯部および鞘部を形成する糸条
は1本でも、複数本でもよく、例えば、鞘糸に2本の糸
条を使用し、各々の供給ガイド距離、または供給量を変
更することにより、形成されるスラブ部の長さに変化を
与えたもの、また、芯部や鞘部に染色性の異なる繊維を
用い異色効果を狙ったものなど、公知の技術を応用する
ことも可能である。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。 (実施例1)芯糸として166dTex/60フィラメ
ントのアクリルマルチフィラメントを用い、オーバーフ
ィード率−7%にて供給し、鞘糸として83dTex/
18フィラメントのアクリルマルチフィラメントを用
い、オーバーフィード率+30%にて芯糸からのガイド
距離10cmの位置より供給し、図2に示すランダムに
信号を制御可能なサーボモーター駆動方式を駆動源とし
た仮撚スピンドルを取り付けた2ヒーター仮撚加工機
(三菱重工製)を用い、第1ヒーター温度190℃、第
1デリベリーローラー速度40m/min、第2ヒータ
ー温度180℃、第2オーバーフィード率+10%、仮
撚スピンドル回転数を6.0×104〜10.0×104
rpmとして仮撚数変動範囲を1500〜2500T/
m(Z方向)とし、仮撚スピンドル回転の高速又は低速
回転している時間が各々1〜2秒でランダムに変動さ
せ、仮撚スピンドル回転数の切り替え時間が各々0.1
秒で仮撚複合スラブ糸の製造を行った。
る。 (実施例1)芯糸として166dTex/60フィラメ
ントのアクリルマルチフィラメントを用い、オーバーフ
ィード率−7%にて供給し、鞘糸として83dTex/
18フィラメントのアクリルマルチフィラメントを用
い、オーバーフィード率+30%にて芯糸からのガイド
距離10cmの位置より供給し、図2に示すランダムに
信号を制御可能なサーボモーター駆動方式を駆動源とし
た仮撚スピンドルを取り付けた2ヒーター仮撚加工機
(三菱重工製)を用い、第1ヒーター温度190℃、第
1デリベリーローラー速度40m/min、第2ヒータ
ー温度180℃、第2オーバーフィード率+10%、仮
撚スピンドル回転数を6.0×104〜10.0×104
rpmとして仮撚数変動範囲を1500〜2500T/
m(Z方向)とし、仮撚スピンドル回転の高速又は低速
回転している時間が各々1〜2秒でランダムに変動さ
せ、仮撚スピンドル回転数の切り替え時間が各々0.1
秒で仮撚複合スラブ糸の製造を行った。
【0021】得られた糸条は長ピッチの撚斑構造と比較
的短いスラブ部を有する仮撚複合スラブ糸であり、道中
部である1重巻付部の撚方向がS及びZ方向にそれぞれ
60〜140cmの範囲でランダムに切り替わり、か
つ、5〜7cm程度の3重巻付スラブ部を有する形態効
果のみならず光沢効果をも有した意匠性に優れるもので
あった。
的短いスラブ部を有する仮撚複合スラブ糸であり、道中
部である1重巻付部の撚方向がS及びZ方向にそれぞれ
60〜140cmの範囲でランダムに切り替わり、か
つ、5〜7cm程度の3重巻付スラブ部を有する形態効
果のみならず光沢効果をも有した意匠性に優れるもので
あった。
【0022】(実施例2)芯糸に111dTex/36
フィラメントのポリエステル高分散型シックアンドシン
糸をオーバーフィード率+2%にて供給し、鞘糸に55
dTex/25フィラメントのポリエステル延伸糸をオ
ーバーフィード率+50%で供給し、第1ヒーター温度
180℃、第2ヒーター温度170℃とした以外、実施
例1と同一条件にて仮撚複合スラブ糸を得た。
フィラメントのポリエステル高分散型シックアンドシン
糸をオーバーフィード率+2%にて供給し、鞘糸に55
dTex/25フィラメントのポリエステル延伸糸をオ
ーバーフィード率+50%で供給し、第1ヒーター温度
180℃、第2ヒーター温度170℃とした以外、実施
例1と同一条件にて仮撚複合スラブ糸を得た。
【0023】得られた糸条は長ピッチの撚斑構造と比較
的短いスラブ部を有する仮撚複合スラブ糸であり、道中
部である1重巻付部の撚方向がS及びZ方向にそれぞれ
60〜130cmの範囲でランダムに切り替わり、か
つ、4〜9cm程度の3重巻付スラブ部を持った、形態
効果のみならず光沢効果も有した意匠性に優れるもので
あった。
的短いスラブ部を有する仮撚複合スラブ糸であり、道中
部である1重巻付部の撚方向がS及びZ方向にそれぞれ
60〜130cmの範囲でランダムに切り替わり、か
つ、4〜9cm程度の3重巻付スラブ部を持った、形態
効果のみならず光沢効果も有した意匠性に優れるもので
あった。
【0024】(実施例3)鞘糸を55dTex/24フ
ィラメントのカチオン染料可染性ポリエステル延伸糸と
した以外、実施例2と同一条件にて仮撚複合スラブ糸を
得た。
ィラメントのカチオン染料可染性ポリエステル延伸糸と
した以外、実施例2と同一条件にて仮撚複合スラブ糸を
得た。
【0025】得られた糸条は長ピッチの撚斑構造と比較
的短いスラブ部を有する仮撚複合スラブ糸であり、道中
部である1重巻付部の撚方向がS及びZ方向にそれぞれ
60〜130cmの範囲でランダムに切り替わり、か
つ、4〜9cm程度の3重巻付スラブ部を持ち、芯糸と
鞘糸との異色効果と光沢効果もある意匠性に優れるもの
であった。
的短いスラブ部を有する仮撚複合スラブ糸であり、道中
部である1重巻付部の撚方向がS及びZ方向にそれぞれ
60〜130cmの範囲でランダムに切り替わり、か
つ、4〜9cm程度の3重巻付スラブ部を持ち、芯糸と
鞘糸との異色効果と光沢効果もある意匠性に優れるもの
であった。
【0026】(比較例1)芯糸に166dTex/60
フィラメントのアクリルマルチフィラメントを用い、オ
ーバーフィード率−7%で供給し、鞘糸に83dTex
/18フィラメントのアクリルマルチフィラメントを用
い、オーバーフィード率+70%で芯糸からのガイド距
離10cmの位置より供給し、第1ヒーター温度180
℃、第2ヒーター温度170℃、第1デリベリーローラ
ー速度60m/min、第2オーバーフィード率+10
%にて、スピンドル回転数を一定とし仮撚数1900T
/mに固定し仮撚複合スラブ糸を得た。得られた糸条は
スラブ部の長さが5〜7cm程度の一定したものであり
外観上単調なものであった。
フィラメントのアクリルマルチフィラメントを用い、オ
ーバーフィード率−7%で供給し、鞘糸に83dTex
/18フィラメントのアクリルマルチフィラメントを用
い、オーバーフィード率+70%で芯糸からのガイド距
離10cmの位置より供給し、第1ヒーター温度180
℃、第2ヒーター温度170℃、第1デリベリーローラ
ー速度60m/min、第2オーバーフィード率+10
%にて、スピンドル回転数を一定とし仮撚数1900T
/mに固定し仮撚複合スラブ糸を得た。得られた糸条は
スラブ部の長さが5〜7cm程度の一定したものであり
外観上単調なものであった。
【0027】(比較例2)芯糸に83dTex/36フ
ィラメントのポリエステル延伸糸を用い、オーバーフィ
ード率+2%にて供給し、鞘糸に55dTex/24フ
ィラメントのポリエステル延伸糸(レギュラー糸)と、
55dTex/24フィラメントのカチオン染料可染性
ポリエステル延伸糸(カチオン可染糸)をオーバーフィ
ード率+55%にて供給し、レギュラー糸を芯糸からの
ガイド距離60cm、カチオン可染糸を芯糸からのガイ
ド距離10cmとして、比較例1と同一条件にて仮撚ス
ラブ糸を得た。得られた糸条はレギュラー糸による10
cm前後のスラブ部と、カチオン可染糸による1cm程
度のスラブ部の長短スラブが混在したものであったが、
スラブ部の長さの変化だけであり意匠性に劣るものであ
った。
ィラメントのポリエステル延伸糸を用い、オーバーフィ
ード率+2%にて供給し、鞘糸に55dTex/24フ
ィラメントのポリエステル延伸糸(レギュラー糸)と、
55dTex/24フィラメントのカチオン染料可染性
ポリエステル延伸糸(カチオン可染糸)をオーバーフィ
ード率+55%にて供給し、レギュラー糸を芯糸からの
ガイド距離60cm、カチオン可染糸を芯糸からのガイ
ド距離10cmとして、比較例1と同一条件にて仮撚ス
ラブ糸を得た。得られた糸条はレギュラー糸による10
cm前後のスラブ部と、カチオン可染糸による1cm程
度のスラブ部の長短スラブが混在したものであったが、
スラブ部の長さの変化だけであり意匠性に劣るものであ
った。
【0028】
【発明の効果】本発明の仮撚複合スラブ糸は、道中部で
ある1重巻付部がS及びZ方向の撚方向を持つことを特
徴とし、形態効果、色相効果のみならず色彩効果も有し
た意匠効果に優れた糸条であり、仮撚スピンドルを停止
させることなく同方向に高速、低速回転を繰り返すこと
により得られる。仮撚スピンドルを停止させることがな
いため、駆動モーターへの負荷も少なく、既存の仮撚機
の若干の機械改善で可能となり、基本的には、素材の限
定が無く製造可能である利点も有する。
ある1重巻付部がS及びZ方向の撚方向を持つことを特
徴とし、形態効果、色相効果のみならず色彩効果も有し
た意匠効果に優れた糸条であり、仮撚スピンドルを停止
させることなく同方向に高速、低速回転を繰り返すこと
により得られる。仮撚スピンドルを停止させることがな
いため、駆動モーターへの負荷も少なく、既存の仮撚機
の若干の機械改善で可能となり、基本的には、素材の限
定が無く製造可能である利点も有する。
【図1】本発明の仮撚複合スラブ糸の一例を示す糸側面
モデル図
モデル図
【図2】本発明の仮撚複合スラブ糸の製造方法の1実施
態様を示す概略加工図
態様を示す概略加工図
1,5 供給糸 2, 第1フィードローラー 6 第2フィードローラー 3 第1ヒーター 4 仮撚スピンドル 7 ガイド 8 第1デリベリーローラー 9 第2ヒーター 10 第2デリベリーローラー 11 ワインダー A 仮撚加撚方向の撚を持つ3重巻付構造のスラブ
部 B 仮撚解撚方向の撚方向を有する道中部 C 仮撚加撚方向の撚方向を有する過解撚部と無撚
捲縮部が混在一体化した道中部 D 無撚捲縮部 E 加撚状態糸 F 解撚状態糸
部 B 仮撚解撚方向の撚方向を有する道中部 C 仮撚加撚方向の撚方向を有する過解撚部と無撚
捲縮部が混在一体化した道中部 D 無撚捲縮部 E 加撚状態糸 F 解撚状態糸
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D02G 1/02 - 1/06
Claims (3)
- 【請求項1】 2本以上のマルチフィラメント糸条から
なる仮撚複合糸で、芯部を形成する糸条に対し鞘部を形
成する糸条が1重巻付部と3重巻付部を交互に形成した
スラブ糸において、道中部である1重巻付部がS及びZ
方向の撚方向を持つことを特徴とする仮撚複合スラブ
糸。 - 【請求項2】 道中部である1重巻付部の撚方向がS及
びZ方向にそれぞれ50〜200cmの範囲でランダム
に切り替わることを特徴とする請求項1記載の仮撚複合
スラブ糸。 - 【請求項3】 仮撚加工されつつある芯糸の加撚域に鞘
糸を過供給してスラブ糸を製造する際、仮撚スピンドル
を停止させることなく同方向に高速、低速回転を繰り返
し、該仮撚スピンドルの高速又は低速回転している時間
が0.5〜2秒間でランダムに変化することを特徴とす
る仮撚複合スラブ糸の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07590998A JP3317890B2 (ja) | 1998-03-24 | 1998-03-24 | 仮撚複合スラブ糸及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07590998A JP3317890B2 (ja) | 1998-03-24 | 1998-03-24 | 仮撚複合スラブ糸及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11279872A JPH11279872A (ja) | 1999-10-12 |
| JP3317890B2 true JP3317890B2 (ja) | 2002-08-26 |
Family
ID=13589948
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP07590998A Expired - Fee Related JP3317890B2 (ja) | 1998-03-24 | 1998-03-24 | 仮撚複合スラブ糸及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3317890B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2020097801A (ja) * | 2018-12-17 | 2020-06-25 | 三菱ケミカル株式会社 | スラブ糸及び織編物 |
-
1998
- 1998-03-24 JP JP07590998A patent/JP3317890B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH11279872A (ja) | 1999-10-12 |
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|---|---|---|---|
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