JP3318559B2 - 焼型及び製品の回収方法 - Google Patents

焼型及び製品の回収方法

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JP3318559B2 JP2000259223A JP2000259223A JP3318559B2 JP 3318559 B2 JP3318559 B2 JP 3318559B2 JP 2000259223 A JP2000259223 A JP 2000259223A JP 2000259223 A JP2000259223 A JP 2000259223A JP 3318559 B2 JP3318559 B2 JP 3318559B2
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訓弘 平野
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株式会社平野紙器
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパン、ケーキ等の製
品を焼成する際に用いられる焼型及びその焼型から製品
を回収する際の製品の回収方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の焼型としては、底壁と側
壁とからなるトレイ状のものが広く用いられている。こ
の焼型を使って焼成されたパン、ケーキ等の製品を焼型
から回収するときには、焼型を裏返して回収する方法
や、製品を直接焼型から取り上げたりする方法が採られ
ている。しかし、こうした回収方法は、特に大量の製品
を製造する場合などにおいて効率が悪く、回収作業の一
層の容易化が求められている。
【0003】そこで、こうした要求に応えるべく、本発
明者らは側壁の一部を省いた焼型を考案した。この焼型
の場合、側壁のない側が下方になるように焼型を傾斜さ
せることによって製品を滑り落として回収することがで
きるので、パンを直接取り上げたり、焼型を裏返して回
収する場合に比べて回収作業を容易化することが可能で
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、側壁の一部
を省いた焼型の場合、底壁の剛性が低下するという新た
な問題が生じた。
【0005】本発明は、上記のような従来技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的とす
るところは、底壁の剛性の低下を抑制しつつ、製品の回
収作業を容易化することができる焼型及び製品の回収方
法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、相対向する第1の対向
辺とそれに隣接して相対向する第2の対向辺とを有する
四角形状の底壁と、底壁の全周縁から立ち上がる側壁と
を有する焼型であって、底壁の第1の対向辺のうちの一
方から立ち上がる側壁を、底壁の他の辺から立ち上がる
側壁に比べてより外側に傾斜させて形成したことを要旨
とする。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の焼型において、前記側壁に、側壁の剛性を向上させる
ための補強手段を設けたことを要旨とする。請求項3に
記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の焼型にお
いて、パルプを主たる配合成分として含む原料をモール
ド成形して形成されたパルプモールド体によって構成し
たことを要旨とする。
【0008】請求項4に記載の発明は、請求項1から請
求項3のいずれか一項に記載の焼型において、製品を収
容するための収容部を有し、少なくともその収容部の内
面に、製品の離型を容易化するための離型層を設けたこ
とを要旨とする。
【0009】請求項5に記載の発明は、請求項1から請
求項4のいずれか一項に記載の焼型を、底壁の第1の対
向辺のうちの一方から立ち上がり且つ底壁の他の辺から
立ち上がる側壁よりも外側に傾斜した側壁の下端が、そ
れに対向する側壁の下端に比べて下方となるように傾斜
させて、その焼型内の製品を離型させることを要旨とす
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明をパンの製造の際に
用いられる焼型に具体化した一実施形態を図面に基づい
て説明する。
【0011】図1及び図2に示すように、本実施形態に
おける焼型11は、長方形状の底壁12と、底壁12の
全周縁から立ち上がる側壁13とにより上方に開口した
トレイ状に形成されている。この焼型11は、パルプを
主たる配合成分として含む原料をモールド成形して形成
されたパルプモールド体によって一体的に構成されてい
る。
【0012】この焼型11には、製品としてのパン14
を収容するための収容部15が三つ設けられている。こ
れら各収容部15は、底壁12に設けられた浅い凹部に
よって構成されている。各収容部15は、底壁12の短
辺方向に沿って延びる長円形状をなし、三つの収容部1
5は底壁12の長辺方向に沿って並んでいる。
【0013】側壁13のうち底壁12の一方の長辺から
立ち上がる側壁13aは、側壁13の他の部分、すなわ
ち底壁12の他方の長辺から立ち上がる側壁13b及び
底壁12の短辺から立ち上がる側壁13c,13dに比
べてより外側に大きく傾斜して(より水平に近い角度
に)形成されている。側壁13aと底壁12のなす角度
θは、側壁13b〜13dと底壁12のなす角度よりも
大きければ特に限定されないが、好ましい範囲としては
135〜175°、さらに好ましい範囲としては140
〜170°である。
【0014】また、側壁13の上端縁には、補強手段と
しての折り返し部16が全周にわたって設けられてい
る。この折り返し部16は、側壁13の上端を外側に折
り返して湾曲形成したものであり、これにより側壁13
の剛性が高められている。
【0015】上記のように構成された焼型11を用いて
パンを製造する場合には、各収容部15にパン生地を入
れて焼成を行う。焼成後の焼き上がったパン14を焼型
から離型させる際には、図3に示すように、側壁13a
が下方、側壁13bが上方となるように焼型11を傾斜
させる。そして、側壁13aを乗り越えて滑り落ちるパ
ン14を回収する。
【0016】本実施形態によれば次のような効果が発揮
される。 (1)底壁12の一方の長辺から立ち上がる側壁13a
は、側壁13の他の部分、すなわち底壁12の他方の長
辺から立ち上がる側壁13b及び底壁12の短辺から立
ち上がる側壁13c,13dに比べてより外側に大きく
傾斜して形成されている。このため、側壁13aが下
方、側壁13bが上方となるように焼型11を傾斜させ
ることによって、パン14を滑り落として回収すること
ができる。このため、パン14を直接取り上げたり、焼
型11を裏返したりして回収する場合に比べて回収作業
を容易化及び効率化することが可能である。また、滑り
落として回収を行うのでパン14がひっくり返ることは
なく、このためトッピングが施されたパン14であって
も、製品価値を損なうおそれがない。
【0017】(2)側壁の一部を省いた従来の焼型の場
合は、底壁12の剛性が低下するおそれがあったが、本
実施形態の焼型11は、底壁12の全周縁から立ち上が
る側壁13を有しているので、回収作業の容易化及び効
率化を図りながらも底壁12の剛性の低下を抑制するこ
とができる。
【0018】(3)側壁13の上端縁に全周にわたって
設けられた折り返し部16により、側壁13の剛性を向
上させることができる。 (4)パルプモールド体によって構成されているので、
焼型11は材料コストが安価であるうえに、焼却によっ
て容易に処分することもできる。さらには、焼成後短時
間で冷めるので、焼成後すぐに作業者が直接焼型11に
触れて作業することができ、作業を効率的に行うことが
可能である。
【0019】(5)収容部15は、底壁12に設けられ
た凹部によって構成されているので、収容部15内のパ
ン14が不用意に移動するのを抑制することができる。
また、パン14を回収する際に焼型11を傾斜させた場
合にも、浅い凹部であるので収容部15内からパン14
を支障なく滑り落とすことができる。
【0020】なお、前記実施形態を次のように変更して
構成することもできる。 ・ パン14の離型を容易化するための離型層として、
収容部15の内面にシリコーン皮膜を設けてもよい。ま
た、シリコーン皮膜を収容部15の内面だけでなく、焼
型11の表面全体に設けてもよい。このように構成した
場合、パン14の離型が容易となるので、回収作業を一
層容易化及び効率化することができる。また、パン14
の一部が収容部に付着して残るようなことがないので、
パン14をきれいに取り出すことができ、見栄えのよい
パン14を得ることができる。さらには、シリコーン皮
膜を焼型11の表面全体に設けた場合には、焼型11の
外面などに誤ってパン生地が付着した場合でも容易に取
り除くことができるので、焼型11を清潔に保つことが
できる。加えて、シリコーン皮膜によって、熱や脂等に
よる焼型11自身の劣化を防ぐこともできる。
【0021】
【0022】・ 前記実施形態では、補強手段として折
り返し部16を側壁13の上端縁に設けたが、側壁13
の上端部を厚肉に形成したり、側壁13の上端縁に別体
の口枠を取付けたりすることによって側壁13の剛性を
向上させるようにしてもよい。
【0023】・ 焼型11を金属、合成樹脂等で構成し
てもよい。 ・ 前記実施形態の焼型11を、ケーキ、クッキー、饅
頭、カステラ、パイ、マドレーヌ、マフィン等の焼成に
用いてもよい。また、蒸しパン、蒸し菓子用の蒸し型、
あるいはチョコレート等を冷やし固めるための型として
使用してもよい。
【0024】次に、前記実施形態から把握できる技術的
思想について以下に記載する。 ・ 四角形状の底壁と、底壁の全周縁から立ち上がる側
壁とを有する焼型であって、底壁の相対向する第一の対
向辺から立ち上がる側壁の少なくとも一方を、第1の対
向辺に隣接して相対向する第2の対向辺から立ち上がる
側壁に比べてより外側に傾斜させて形成したことを特徴
とする焼型。このように構成した場合、底壁の剛性の低
下を抑制しつつ、製品の回収作業を容易化することがで
きる。
【0025】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明
によれば、底壁の剛性の低下を抑制しつつ、製品の回収
作業を容易化することができる。
【0026】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加え、側壁の剛性を向上させるこ
とができる。請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は請求項2に記載の発明の効果に加え、材料コストを
抑えることができる。
【0027】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
から請求項3のいずれか一項に記載の発明の効果に加
え、製品の離型が容易となるので、製品の回収作業を一
層容易化することができる。
【0028】請求項5に記載の発明によれば、製品の回
収作業を容易化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態における焼型を示す斜視図。
【図2】 同じく焼型を示す側断面図。
【図3】 焼型の使用状態を示す側断面図。
【符号の説明】
11…焼型、12…底壁、13(13a〜13d)…側
壁、14…製品としてのパン、15…収容部、16…補
強手段としての折り返し部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−289441(JP,A) 特開 平6−327393(JP,A) 特開 平7−8152(JP,A) 特開 昭62−265943(JP,A) 実開 昭54−55695(JP,U) 実開 昭61−180640(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A21B 3/13 - 3/18

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対向する第1の対向辺とそれに隣接し
    て相対向する第2の対向辺とを有する四角形状の底壁
    と、底壁の全周縁から立ち上がる側壁とを有する焼型で
    あって、底壁の第1の対向辺のうちの一方から立ち上が
    る側壁を、底壁の他の辺から立ち上がる側壁に比べてよ
    り外側に傾斜させて形成したことを特徴とする焼型。
  2. 【請求項2】 前記側壁に、側壁の剛性を向上させるた
    めの補強手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載
    の焼型。
  3. 【請求項3】 パルプを主たる配合成分として含む原料
    をモールド成形して形成されたパルプモールド体によっ
    て構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記
    載の焼型。
  4. 【請求項4】 製品を収容するための収容部を有し、少
    なくともその収容部の内面に、製品の離型を容易化する
    ための離型層を設けたことを特徴とする請求項1から請
    求項3のいずれか一項に記載の焼型。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれか一項に
    記載の焼型を、底壁の第1の対向辺のうちの一方から立
    ち上がり且つ底壁の他の辺から立ち上がる側壁よりも外
    側に傾斜した側壁の下端が、それに対向する側壁の下端
    に比べて下方となるように傾斜させて、その焼型内の製
    品を離型させることを特徴とする製品の回収方法。
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USD921416S1 (en) * 2019-10-18 2021-06-08 Yung-Wen CHEN Baking mold
JP7471585B2 (ja) * 2020-02-28 2024-04-22 株式会社モレック ロースター用被覆カバー

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