JP3318603B2 - 掘削用工具 - Google Patents

掘削用工具

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JP3318603B2 JP02284198A JP2284198A JP3318603B2 JP 3318603 B2 JP3318603 B2 JP 3318603B2 JP 02284198 A JP02284198 A JP 02284198A JP 2284198 A JP2284198 A JP 2284198A JP 3318603 B2 JP3318603 B2 JP 3318603B2
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直義 秋吉
健二 廣瀬
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、灌木林や荒れ地を
掘削して木の根等を切断し、開墾、耕地化するためや、
対人地雷の除去等に使用するに適した掘削用工具に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】軸方向の両端部に回転機構を備えた円筒
状の基体の外周部に複数列のビット取り付け部を設け、
各列に複数のビットを溶接等の固着方法で取り付けた掘
削装置が実用化されている。このビットとしては、刃先
が焼き入れ硬化されたものや、鋼製シャンクの刃先部に
超硬チップ等の硬質刃体を蝋付け等の方法で固着したも
のが使用されてきたが、焼き入れした刃先を有するもの
は、刃先硬度が十分ではなく、短時間で摩耗して使用で
きなくなることが多かった。また、硬質刃体を刃先部に
固着したものは、刃先部の寿命は長くなるが、シャンク
部が摩耗して使用できなくなることが多いという問題点
があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の装置は、円
筒状基体に溶接等で固着したビットが摩耗した時に、該
ビットを交換するのが難しく、装置全体が使用不能とな
るので、きわめて不経済であった。そこで本発明は、上
記掘削装置における問題点を改良し、ビットが摩耗して
も当該摩耗したビットだけを交換するだけで、基体は再
利用できるようにすることを課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次のような構成を採用した。すなわち、本
発明にかかる掘削用工具は、強制回転させられる円筒状
基体に固着されるホルダと、該ホルダに固着手段によっ
て固着されるビットからなる掘削用工具であって、前記
ビットの基部にはホルダに対する嵌合溝が形成され、前
記ホルダには当該嵌合溝が嵌合する板状部と、該板状部
の前側と後側にそれぞれ一体に設けられた厚肉の支持部
とが設けられ、前記板状部は、ホルダを支持する基体の
回転方向における前側が低く後側が高く形成され、前記
前側の支持部は後側の支持部よりも低く形成されている
とともに、前記ビットの嵌合溝は、当該板状部に対応し
て回転方向前側が浅く、後側が深く形成されていること
を特徴としている。
【0005】
【発明の作用・効果】ホルダを基体に溶接等で固着し、
該ホルダにビットを取り付ける。このビットの取り付け
は、ビットの嵌合溝をホルダの板状部に嵌合し、両者を
固着手段で固着することにより行われる。掘削中にビッ
トが受ける荷重は、ホルダの板状部、支持部、固着手段
等によって支持される。掘削中は、回転方向の前側部分
が被掘削物に当接するため、ホルダやビットの前側部分
が主に摩耗するが、本願発明ではホルダの板状部がビッ
トの嵌合溝内に隠れており、ホルダの露出部のうち前側
の支持部の高さが低く露出面積が小さいので、掘削によ
るホルダの摩耗が少なくて、専らビットが摩耗する。ビ
ットの摩耗が進行して使用できなくなった場合は、当該
ビットを取り外して新たなビットと交換すればよい。ビ
ット自体は消耗品であり、価格も比較的安いのに対し、
基体に固着されているホルダを着脱するのは手間と費用
がかかるが、本願発明の工具ではビットが摩耗してもホ
ルダと基体を繰り返し使用できるので経済的である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面に表された本発明の実
施形態に基づいて、具体的に説明する。
【0007】この掘削用工具1は、回転掘削装置の円筒
状の基体2に固着されるホルダ5,…と、該ホルダに個
々に取り付けられるビット7,…からなる。基体2は、
図6に示すように、軸方向の左右両端部に回転装置1
0,10が設けられており、掘削中はこの回転装置によ
って所定方向に強制回転させられる。
【0008】ホルダ5は円弧状の底面を持つ基部5aが
基体2の円弧状曲面に溶接固着されている。ホルダ5の
上部は側面視概略三角形状となっており、回転方向前側
と後側にそれぞれ厚肉の支持部12、13が設けられ、
両者の中間部は肉厚の薄い板状部15となっている。前
側の支持部12の高さは後側の支持部13の高さよりも
かなり低くなっており、かつ前側の支持部12の上面は
前側が低くなる傾斜面12aとして形成されるととも
に、これに連続する板状部15の上面15aも前側が低
い傾斜面として形成されている。なお、前側の支持部1
2の左右両縁部には硬化肉盛り層17が形成されてい
る。
【0009】ホルダ5の板状部15の下部寄りの位置に
は、左右に貫通する通孔19が設けられている。この通
孔19は、ビットを固着するためのボルト穴である。ま
た、上記前側の支持部12の背面と後側の支持部の前面
には、それぞれ板状部と直角な支持面12b,13bが
設けられている。
【0010】ビット7は、鋼製のシャンク部21の前側
上端部に超硬チップの刃体23を蝋付け固着してなり、
前記シャンク部21の基部の底面から上方に向けて嵌合
溝25が切り込まれている。嵌合溝25の両側部分は脚
部21a,21bとなっている。嵌合溝25は、前側が
浅く、後側が深く切り込まれており、側面視において前
記ホルダの板状部15と対応する形状となっている。ま
た、シャンク部21の基部には、前記脚部21a,21
bを貫通するボルト取り付け用の穴27が設けられてい
る。この穴27のうち、嵌合溝を挟んで一方の脚部21
a側に形成されている部分は、ボルト30の頭部30a
が埋め込まれる皿状部27aとなっており、螺子は切ら
れていない。また、嵌合溝25を挟んで反対側の脚部2
1bに設けられている穴部分はボルト30が螺合する螺
子穴27bとなっている。
【0011】ビット7は、図3に示すように標準型
(a)、軟弱地盤用(b)、礫用(c)等があり、刃体
の形状が若干相違しているが、シャンク部の形状は同じ
である。ビット7をホルダ5に固着するための固着手段
であるボルト30は、皿状の頭部を有する六角穴付きボ
ルトである。なお、固着手段としては他の形状のボル
ト、ビス等を使用することができるが、ビットの側部に
突出していると掘削中に急速に摩耗するので、図示例の
ような角穴付きボルトを用い、固着状態では頭部がビッ
ト側面に突出しないようにするのが好ましい。
【0012】この掘削工具1は、円筒状の基体2の外周
部に適当な配置でホルダ5,…を固着して使用される。
ホルダ5,…の配置は、通常基体2の軸方向に沿う複数
の線上に適当な間隔で列状に配置するのが好ましい。こ
の場合、隣接するホルダ列の各ホルダは、前後で横方向
に位置をずらして、平面視千鳥状に配置するのが効果的
である。なお、ホルダの配置は、これに限らず、基体の
回転により広い範囲にわたって効果的な掘削が行われる
ようなものであればよい。
【0013】基体2に適当な配置で固着されたホルダ
5,…にはそれぞれビット7,…を取り付ける。この取
り付けは、ホルダの板状部15をビットの嵌合溝25に
嵌合させ、固着手段であるボルト30をビットの両脚部
21a,21bと板状部15を挿通して螺着することに
より行われる。このビットの着脱は簡単である。
【0014】基体2の外周部に多数のビット7,…を取
り付けたら、当該基体を例えば図7に示すようなクロー
ラ式走行装置(車輪式走行装置でもよい)40のアーム
41に取り付け、地面に押し付けた状態(場合によって
は単に載置しただけでもよい)で油圧モータを駆動源と
する回転装置10,10で所定方向に強制回転させる。
この回転により基体2が所定方向に転動しつつビット
7,…により掘削が行われる。ビットの先端部には硬質
の刃体23が植設されているので、木の根や石等があっ
てもうまく掘削を行うことができる。また、掘削中にビ
ットに作用する力の多くは、ホルダの板状部15の傾斜
面15aとビットの嵌合溝25の傾斜面25bとの接触
部によって支持される。図示例の走行装置40は油圧シ
ョベルのショベルの代わりにカバー43付きの基体2を
取り付けたもので、このように既存の走行装置を利用す
るのが便利である。
【0015】この掘削用工具1は、ビット7がホルダ5
を介して基体2に取り付けられるが、ホルダの露出部
中、基体2の回転方向前側の部分(支持部12)の高さ
(B)が低く、ビット7の前側の露出面の高さ(A)が
高いので、使用中は専らビット7が摩耗し、ホルダ5の
摩耗は少ない。このため、ビットが摩耗した場合は、当
該ビットだけを取替えることにより、再使用することが
できる。
【0016】なお、この掘削装置を対人地雷の除去に使
用する場合は、遠隔操作等で、対象地面上を進行させれ
るのが安全上好ましい。また、以上の説明では、ホルダ
を円筒状の基体2に取り付けて使用する場合を例示した
が、基体の形状はこれに限られるものではなく、他の形
状の基体に取り付けて使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体例をあらわす組み立て状態におけ
る斜視図である。
【図2】その分解状態の斜視図である。
【図3】ビットの種類をあらわす斜視図である。
【図4】組み立て状態における(a)正面図、(b)側
面図、(c)背面図である。
【図5】ビットの配置を示す(a)平面図、(b)側面
図である。
【図6】掘削装置の(a)正面図及び(b)側面図であ
る。
【図7】使用法の説明図である。
【符号の説明】
1 掘削工具 2 基体 5 ホルダ 7 ビット 10 回転装置 12 前側支持部 13 後側支持部 15 板状部 21 シャンク部 25 嵌合溝 30 ボルト(固着手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−259127(JP,A) 特開 平2−27901(JP,A) 実開 昭62−144402(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01B 33/14 E02F 5/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強制回転させられる円筒状基体に固着さ
    れるホルダと、該ホルダに固着手段によって固着される
    ビットからなる掘削用工具であって、前記ビットの基部
    にはホルダに対する嵌合溝が形成され、前記ホルダには
    当該嵌合溝が嵌合する板状部と、該板状部の前側と後側
    にそれぞれ一体に設けられた厚肉の支持部とが設けら
    れ、前記板状部は、ホルダを支持する基体の回転方向に
    おける前側が低く後側が高く形成され、前記前側の支持
    部は後側の支持部よりも低く形成されているとともに、
    前記ビットの嵌合溝は、当該板状部に対応して回転方向
    前側が浅く、後側が深く形成されていることを特徴とす
    る掘削用工具。
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