JP3320604B2 - 板状物品用のポストパレット - Google Patents

板状物品用のポストパレット

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JP3320604B2
JP3320604B2 JP02019596A JP2019596A JP3320604B2 JP 3320604 B2 JP3320604 B2 JP 3320604B2 JP 02019596 A JP02019596 A JP 02019596A JP 2019596 A JP2019596 A JP 2019596A JP 3320604 B2 JP3320604 B2 JP 3320604B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板状物品、例え
ば、自動車用窓ガラスなどのガラス板を保管あるいは輸
送するために用いられ、当該板状物品がパレット基台上
に縦置きの状態で載置されると共に前記パレット基台の
四隅に支柱が折り畳み自在に設けられた板状物品用のポ
ストパレットの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の国内流通および国際流通の活発化
に伴い、物品を荷役、輸送、保管するなどの物流活動を
合理的に行うために、物品を単位数量にとりまとめて載
置するパレットが多用されている。物品には種々のもの
があるが、板状の物品として、例えば、自動車用窓ガラ
スなどのガラス板がある。ガラス板のように破損しない
よう取り扱う必要がある物品であっても、物流活動を合
理的に行う必要から従来よりパレットが用いられてい
る。
【0003】従来のガラス板用のパレットとして、木製
パレットと段ボールとを用いた使い捨てパレットがある
が、木やダンボールなどの廃棄物の処理に手間と費用を
要するので、物流コストが増加するという問題があっ
た。また、流通過程における結露などによってダンボー
ルの強度が低下するので、使用期間中のパレットの安定
した品質(強度など)を確保することが困難であった。
【0004】このため、繰り返し使用する目的でスチー
ルなどから作られた繰返し使用パレット(reusable pall
et) が用いられている。物流コストの低減を図るために
は、限られた内容積を有する1つのコンテナの中に積載
可能なパレットの数を増やすことが必要であり、このた
めには、繰返し使用パレットに物品を載せているパレッ
ト使用時の大きさを小さくし、かつ、繰返し使用パレッ
トを返却する時の大きさを小さくし得ることが要請され
る。
【0005】かかる要請を満足するために、パレット基
台の四隅に支柱を折り畳み自在に設け、支柱を折り畳む
ことによってパレット返却時の当該パレットの大きさを
小さくし得るようにしたポストパレットが提案されてい
る(例えば、実公平1−44422号公報、実公平3−
11150号公報を参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】パレットに載置した板
状物品、例えばガラス板を固定するため、一般的に、ベ
ルト体を緊縛することによって、上下方向および板状物
品の面に略直交する方向に沿って板状物品を固定するよ
うにしている(例えば、実公昭51−15712号公
報、実公昭58−42309号公報を参照)。
【0007】ところが、上記公報に示されるパレットで
は、ガラス板の面に略平行な方向に沿ってガラス板を固
定する手段が設けられておらず、ガラス板の側方の固定
が不十分で、物流途中でガラス板の破損を招く虞があ
る。
【0008】また、ガラス板の側方位置を固定するた
め、固定ピンを差し込む孔を多数形成しておき、ガラス
板の大きさや載置する量に応じて固定ピンを差し込む孔
を選択するようにした形態のパレットがある。
【0009】しかしながら、物品を確実に固定するため
には、多数の孔をその形成位置の精度を高めて機械加工
しなければならず、パレット1台当たりの加工コストが
増加してしまい、結果的に、物流コストの低減を達成す
ることが困難であった。
【0010】本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決
するためになされたものであり、縦置きの状態で載置さ
れる板状物品の面に略平行な方向に沿う当該板状物品の
固定を、簡素な構造で確実かつ容易に達成することがで
き、しかも、パレット不使用時の小型化も阻害しない板
状物品用のポストパレットを提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、パレット基台上に板状の物品が縦置きの状
態で載置されると共に前記パレット基台の四隅に支柱が
折り畳み自在に設けられた板状物品用のポストパレット
において、前記パレット基台上に設けられ前記板状物品
の下端縁を支持する受け台と、隣り合う2つの前記支柱
を相互に連結して構成される枠体に設けられ、前記板状
物品の一の面を保持する保持部と、上下方向に沿って前
記板状物品を固定する上部押え手段と、前記板状物品の
面に略直交する方向に沿って前記板状物品を固定する面
部押え手段と、前記板状物品の面に略平行な方向に沿っ
て前記板状物品を固定する側部押え手段と、を有し、前
記側部押え手段は、前記パレット基台にレバー部材を介
して回動自在に設けられ前記板状物品の側端縁に対して
接近離反移動自在な側方当接部と、前記側方当接部の側
方位置を無段階で調節して固定し、当該側方当接部を前
記側端縁に押圧させる側方当接部固定手段と、を備え、
前記支柱を折り畳む際には、前記側方当接部が前記パレ
ット基台と略平行になる位置に移動し、 さらに、前記側
方当接部は、中空のパイプ形状を有し、 前記側方当接部
固定手段は、 中空パイプ形状の前記側方当接部内に挿通
され両端が前記パレット基台に着脱自在に掛止されるベ
ルト体と、 前記ベルト体を緊縛する緊縛手段と、を備え
ていることを特徴とする板状物品用のポストパレットで
ある。
【0012】かかる構成の板状物品用のポストパレット
では、受け台上に載置された板状物品は、上部押え手段
により上下方向に沿って固定され、面部押え手段により
板状物品の面に略直交する方向に沿って固定される。さ
らに、側方当接部を回動して板状物品の側端縁に対して
接近移動させ、当該側端縁に当接させる。側方当接部は
レバー部材を介してパレット基台に回動自在に設けてあ
るので、側方当接部の側方位置を無段階で調節すること
ができる。そして、側方当接部固定手段により側方当接
部の側方位置を固定して板状物品の側端縁に押圧させれ
ば、板状物品の面に略平行な方向に沿って当該板状物品
が固定される。回動自在な側方当接部を固定するという
簡素な構造で、板状物品の面に略平行な方向に沿う当該
板状物品の固定を確実かつ容易に達成することができ
る。しかも、支柱を折り畳む際には側方当接部がパレッ
ト基台と略平行になる位置まで移動するので、パレット
不使用時の小型化が阻害されることはない。さらに、中
空パイプ形状の側方当接部内に挿通されたベルト体を緊
縛するという簡単な操作により、側方当接部が板状物品
の側端縁に押圧され、板状物品が固定される。
【0013】
【0014】
【0015】また、前記上部押え手段は、前記枠体に着
脱自在に取り付けられ前記板状物品の上端縁に当接する
上方当接部と、前記上方当接部の上下位置を無段階で調
節して固定し、当該上方当接部を前記上端縁に押圧させ
る上方当接部固定手段と、を備え、前記支柱を折り畳む
際には、前記上方当接部が前記枠体から取り外されるこ
とを特徴とする。
【0016】かかる構成によれば、上方当接部が板状物
品の上端縁を押圧して、板状物品が上下方向に沿って固
定される。上方当接部は上下位置が無段階で調節される
ので、載置される板状物品の種類が異なって上下寸法が
違う場合でも、上下方向の固定に支障は生じない。しか
も、支柱を折り畳む際には上方当接部が枠体から取り外
されるので、パレット不使用時の小型化が阻害されるこ
とはない。
【0017】また、前記上方当接部固定手段は、前記上
方当接部に連結され両端が前記パレット基台および前記
枠体に着脱自在に掛止されるベルト体と、前記ベルト体
を緊縛する緊縛手段と、を備えていることを特徴とす
る。
【0018】かかる構成によれば、上方当接部に連結さ
れたベルト体を緊縛するという簡単な操作により、上方
当接部が板状物品の上端縁に押圧され、板状物品が固定
される。
【0019】また、前記面部押え手段は、前記受け台に
固定され、前記板状物品の一の面における下端縁近傍に
当接する第1当接部と、前記板状物品の他の面に対して
接近離反移動自在に前記受け台に設けられた第2当接部
と、前記受け台に対する前記第2当接部の位置を無段階
で調節して固定し、当該第2当接部を前記他の面におけ
る下端縁近傍に押圧させる第2当接部固定手段と、を備
えていることを特徴とする。
【0020】かかる構成によれば、第2当接部を板状物
品の他の面に対して接近移動させ、他の面における下端
近傍に当接させる。第2当接部は受け台に移動自在に設
けてあるので、受け台に対する第2当接部の位置を無段
階で調節することができる。そして、第2当接部固定手
段により第2当接部の位置を固定して板状物品の他の面
における下端近傍に押圧させれば、板状物品は第1当接
部と第2当接部との間で挟持され、板状物品の面に略直
交する方向に沿って固定される。第2当接部は受け台に
対する位置が無段階で調節されるので、載置される板状
物品の枚数や厚さが違う場合でも、面直交方向の固定に
支障は生じない。
【0021】また、前記面部押え手段は、前記板状物品
の他の面に対して接近離反移動自在に前記上方当接部に
設けられた第3当接部と、前記上方当接部に対する前記
第3当接部の位置を無段階で調節して固定し、当該第3
当接部を前記他の面における上端縁近傍に押圧させる第
3当接部固定手段と、を備えていることを特徴とする。
【0022】かかる構成によれば、第3当接部を板状物
品の他の面に対して接近移動させ、他の面における上端
近傍に当接させる。第3当接部は上方当接部に移動自在
に設けてあるので、上方当接部に対する第3当接部の位
置を無段階で調節することができる。そして、第3当接
部固定手段により第3当接部の位置を固定して板状物品
の他の面における上端近傍に押圧させれば、板状物品は
第3当接部と保持部との間で挟持され、板状物品の面に
略直交する方向に沿って固定される。第3当接部は上方
当接部に対する位置が無段階で調節されるので、載置さ
れる板状物品の枚数や厚さが違う場合でも、面直交方向
の固定に支障は生じない。
【0023】また、縦置き載置される個々の前記板状物
品の間に介装される緩衝部材は、クラフト紙や段ボール
などの紙素材からなることを特徴とする。
【0024】本発明による板状物品用のポストパレット
では、受け台上に載置した板状物品が3方向、すなわ
ち、上下方向、面直交方向および面平行方向に沿って確
実に固定されるので、緩衝部材として安価な紙素材のも
のを使用し得る。
【0025】また、前記板状物品は、自動車用窓ガラス
などのガラス板であることを特徴とする。
【0026】自動車用窓ガラスのように、複雑な三次元
形状を有し、破損しないよう取り扱う必要があるガラス
板であっても、これをパレットに載置して国内流通また
は国際流通に供することができ、物流活動を合理的に行
うことができる。
【0027】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、回動自
在な側方当接部を固定するという簡素な構造で、板状物
品の面に略平行な方向に沿う当該板状物品の固定を確実
かつ容易に達成することができる。しかも、支柱を折り
畳む際には側方当接部がパレット基台と略平行になる位
置まで移動するので、パレット不使用時の小型化が阻害
されることはない。さらに、中空パイプ形状の側方当接
部内に挿通されたベルト体を緊縛するという簡単な操作
により、側方当接部を板状物品の側端縁に押圧させて、
板状物品を固定することができる。
【0028】
【0029】請求項2に記載の発明によれば、上方当接
部は上下位置が無段階で調節されるので、載置される板
状物品の種類が異なって上下寸法が違う場合でも、上下
方向の固定に支障は生じない。しかも、支柱を折り畳む
際には上方当接部が枠体から取り外されるので、パレッ
ト不使用時の小型化が阻害されることはない。
【0030】請求項3に記載の発明によれば、上方当接
部に連結されたベルト体を緊縛するという簡単な操作に
より、上方当接部を板状物品の上端縁に押圧させて、板
状物品を固定することができる。
【0031】請求項4に記載の発明によれば、板状物品
の他の面における下端縁近傍を押圧する第2当接部は、
受け台に対する位置が無段階で調節されるので、載置さ
れる板状物品の枚数や厚さが違う場合でも、面直交方向
の固定に支障を生じることがない。
【0032】請求項5に記載の発明によれば、板状物品
の他の面における上端縁近傍を押圧する第3当接部は、
上方当接部に対する位置が無段階で調節されるので、載
置される板状物品の枚数や厚さが違う場合でも、面直交
方向の固定に支障は生じることがない。
【0033】請求項6に記載の発明によれば、緩衝部材
として安価な紙素材のものを使用でき、物流コストの低
減に寄与し得る。
【0034】請求項7に記載の発明によれば、自動車用
窓ガラスのように、複雑な三次元形状を有し、破損しな
いよう取り扱う必要があるガラス板であっても、これを
パレットに載置して国内流通または国際流通に供するこ
とができ、物流活動を合理的に行うことが可能となる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0036】図1(A)(B)は、本発明の実施の形態
に係る板状物品用のポストパレットの組立時の形態を示
す正面図および側面図、図2は、同ポストパレットを示
す平面図、図3(A)(B)は、同ポストパレットを折
り畳む途中の形態を示す正面図および側面図、図4
(A)(B)は、同ポストパレットを完全に折り畳んだ
パレット返却時の形態を示す正面図および側面図、図5
(A)は、物品を載置したパレット組立時における同ポ
ストパレットをコンテナに積載した状態を概念的に示す
斜視図、同図(B)は、パレット返却時における同ポス
トパレットをコンテナに積載した状態を概念的に示す斜
視図である。
【0037】本実施の形態に係る板状物品用のポストパ
レット20は、板状物品として例えば、自動車用窓ガラ
スなどのガラス板Gを輸送などするために使用され、さ
らに、繰り返し使用する目的で作った繰返し使用パレッ
トである。
【0038】以下、ポストパレット20の全体構成を概
説した後、各構成要素を順次詳細に説明する。なお、本
明細書では、説明の便宜上、ポストパレット20および
各構成要素の前後方向、上下方向および左右方向を図1
(A)(B)に矢印にて示す方向とする。
【0039】《ポストパレット20の全体構成》図1お
よび図2に示すように、ポストパレット20は、ガラス
板Gが縦置きの状態で載置されるパレット基台21を有
し、このパレット基台21の四隅に取り付けたガイドポ
スト22f,22r(総称して「22」とも記す)に、
前後4本の支柱23f,23r(総称して「23」とも
記す)が折り畳み自在に設けられている。4本の支柱2
3のうち後側支柱23rは桟24,25を介して相互に
連結されて背枠体26(枠体に相当する)を構成してい
る。したがって、2本の前側支柱23fはそれぞれ単独
で折り畳まれるが、後側支柱23rは背枠体26として
一体的に折り畳まれる。
【0040】パレット基台21には、ガラス板Gの下端
縁を支持する左右一対の受け台27,27が前後方向に
沿って延伸して設けられている。また、背枠体26に
は、受け台27上に縦置き載置されたガラス板Gの一の
面S1 を保持する左右一対の背ストッパ28,28(保
持部に相当する)が設けられている。
【0041】載置したガラス板Gを固定するために、ポ
ストパレット20には、上部押え手段30と、面部押え
手段31と、側部押え手段32とが設けられている。上
部押え手段30は、ガラス板Gの上端縁を下方に押圧し
て、当該ガラス板Gを上下方向に沿って固定する。面部
押え手段31は、ガラス板Gの面を押圧して、ガラス板
Gの表裏面に略直交する方向、つまり前後方向に沿って
当該ガラス板Gを固定する。また、側部押え手段32
は、ガラス板Gの側端縁を押圧して、ガラス板Gの表裏
面に略平行な方向、つまり左右方向に沿って当該ガラス
板Gを固定する。本実施の形態では、面部押え手段31
は、ガラス板Gの面における下端縁近傍を押圧する下部
ストッパ33と、ガラス板Gの面における上端縁近傍を
押圧する上部ストッパ34とを備え、特に、上部ストッ
パ34は、前記上部押え手段30に組み込んである。
【0042】ガラス板Gを載置して輸送などするパレッ
ト組立時には、ポストパレット20は、図5(A)に示
すように、2列で2段に積み重ねてコンテナ35内に積
載される。一方、同図(B)に示すように、パレット返
却時には、2列で例えば10段に積み重ねてコンテナ3
5内に積載される。パレット返却時においてポストパレ
ット20の積載段数の増加を図ることにより、換言すれ
ば、パレット返却時のポストパレット20の高さ寸法を
小型化することにより、使用するコンテナ台数を少なく
でき、物流コストの低減、引いては製品コストの低減を
図っている。もちろん、パレット組立時のポストパレッ
ト20の大きさも小型化を図っている。ポストパレット
20の最大外形寸法の一例は、 パレット組立時:幅1700×高さ1100×奥行11
40mm パレット返却時:幅1700×高さ 260×奥行11
40mm である。
【0043】また、ポストパレット20は、フォークリ
フトのフォーク爪を差し込む差込口36が前後および左
右の4方向に設けられた四方差しパレットであり、コン
テナやトラックなどへの積み込み、積み降ろし作業の利
便性を図っている。さらに、ポストパレット20の左右
(幅)方向の寸法を小さくしているので、図2に仮想線
で示すように、比較的短いフォーク爪37を用いても、
パレット幅寸法の2/3以上を当該フォーク爪37で支
持することができる。このため、標準的なフォークリフ
トを用いても積み込み、積み降ろし作業時の安全性を確
保でき、当該ポストパレット20専用の大型フォークリ
フトなどを別途準備する必要がなく、設備面のコストの
増加を招くことはない。
【0044】《パレット基台21》図6は、ポストパレ
ットのパレット基台を示す斜視図、図7(A)は、パレ
ット基台の下部フレームを示す斜視図、同図(B)は、
同図(A)の7B−7B線に沿う断面図である。
【0045】図6に示すように、ポストパレット20の
パレット基台21は、複数のフレーム材40から構成さ
れた矩形形状の上部フレーム41と、この上部フレーム
41の下面側に固定された下部フレーム42とを有す
る。フレーム材40は、パレット全体の重量の軽量化を
図るため、中空の断面矩形の角パイプからなる。上部フ
レーム41の上面には、略中央部分を除いて、床板43
が取り付けられている。一方、上部フレーム41の略中
央部分は、下面側から床板44が取り付けられ、上方が
開口したポケット45となっている。このポケット45
は、後述するベルト体114,152や緊縛手段11
5,153などを収納するために利用される。パレット
返却時に、ポストパレット20から取り外し自在な部品
を当該パレット20とは別個に保管すると、これらの部
品を紛失する虞があるが、前記部品をポケット45に収
納してパレット20を返却すれば、このような部品の紛
失を防止することができる。また、上部フレーム41上
の床板43は、ガラス板Gの搬入、搬出作業時の踏み台
として利用することで、作業者の姿勢を保ち易いように
してある。
【0046】なお、ポケット45を形成せずに、上部フ
レーム41上面の略中央部分を、1枚の床板43で覆う
ようにしてもよい。この場合には、床板43の取り付け
が簡素化でき、凹凸がないので見栄えの点でもよくな
る。
【0047】下部フレーム42は、図7に示すように、
上部フレーム41下面の前後左右に取り付けられ設置面
を形成するスキー46,47を有する。左右のスキー4
7と上部フレーム41下面との間には、スキー補強材4
8が設けられている(図6参照)。前後のスキー46と
上部フレーム41下面との間には、ガードプレート51
が設けられている(図6参照)。また、前後左右のスキ
ー46,47を連結するように、フォーク爪カバー49
が設けられている。このフォーク爪カバー49は、各差
込口36に連なるように設けられ、図7(B)に示すよ
うに、皿を伏せたような断面形状を有している。
【0048】例えば上下2段に積層されたポストパレッ
ト20のうち上位側ポストパレット20のみを取り出す
作業時には、上位側ポストパレット20の差込口36に
フォーク爪37が差し込まれる。この作業時にはフォー
ク爪37が上下方向に揺動(チルト)するが、フォーク
爪37はカバー49により下側へのチルトが制限されて
いる。このため、下位側ポストパレット20に載置した
ガラス板Gをフォーク爪37により破損することが防止
される。
【0049】《支柱23およびガイドポスト22》図8
(A)(B)は、前側支柱の要部を示す側面図であり、
同図(A)は前側支柱が組み立てられた状態を示し、同
図(B)は前側支柱が折り畳まれた状態を示している。
また、図9(A)(B)は、後側支柱の要部を示す側面
図であり、同図(A)は後側支柱が組み立てられた状態
を示し、同図(B)は後側支柱が折り畳まれた状態を示
している。
【0050】各ガイドポスト22の下端には連結用突起
55が突設され、ポストパレット20を多段的に連結す
る際には、上位側ポストパレット20の連結用突起55
が、下位側ポストパレット20の支柱23の上端開口に
嵌合することにより、段積みの崩れが防止される。
【0051】図8に示すように、前側ガイドポスト22
fには後側に向かって開口する開口部57fが形成さ
れ、この開口57fを通って前側支柱23fが立設位置
と傾倒位置との間を移動する。図9に示すように、後側
ガイドポスト22rには前側に向かって開口する開口部
57rが形成され、この開口57rを通って後側支柱2
3rが立設位置と傾倒位置との間を移動する。ガイドポ
スト22の一端面には当該一端面から外方に膨出する膨
出部58が形成され、この膨出部58には通孔59が形
成されている。
【0052】図8(A)および図9(A)に示すよう
に、各支柱23は、軽量化を図るため、中空の断面矩形
の角パイプからなり、その下端部が、ガイドポスト22
およびパレット基台21の隅部により形成される保持空
間内に差し込まれて、支柱23は立設位置に保持され
る。支柱23にはフレ止め60が突出して形成され、ガ
イドポスト22の上端には前記フレ止め60が係合する
受け溝61が形成されている。支柱23のフレ止め60
が受け溝61に係合することにより、支柱23の立設位
置でのフレを防止している。
【0053】また、支柱23の下端寄りに、ピン63が
取り付けられている。このピン63は、支柱23が立設
位置と傾倒位置との間を移動するのに伴ってガイドポス
ト22の膨出部58内で移動自在であるが、膨出部58
の内面上端に突き当たることにより、ガイドポスト22
からの支柱23の「抜け」を防止している。
【0054】前記ピン63は、支柱23を最初にガイド
ポスト22に組み付ける際に、支柱23に取り付けられ
る。具体的には、まず、支柱23をガイドポスト22に
差し込んで上下に調節移動し、膨出部58の通孔59
と、支柱23のピン取付孔(図示せず)とを一致させ
る。次いで、膨出部58の通孔59からピン63を差し
込み、ピン取付孔に捩じ込めば、支柱23に対するピン
63の取り付けが完了する。なお、ピン63は、ガイド
ポスト22からの支柱23の抜け止めとして機能するも
のであって、荷重を受けるものではない。このため、ピ
ン63は、抜け止めとして機能する大きさ、強度を有す
ればよい。
【0055】図8(A)および図9(A)に示すよう
に、各支柱23の下端部を保持空間内に差し込み、フレ
止め60を受け溝61に係合させれば、各支柱23は、
フレが防止されつつ立設位置に保持される。この立設位
置から傾倒位置に支柱23を移動させるには、図8
(B)および図9(B)に示すように、まず支柱23を
上方に持ち上げてフレ止め60と受け溝61との係合を
解除し、その後に、前側支柱23fでは時計回り方向に
回動させ、後側支柱23rでは反時計回り方向に回動さ
せればよい。前側支柱23fは、図8(B)に示すよう
に、パレット基台21の左右のフレーム材40の上に折
り畳まれ、後側支柱23rは、図9(B)に示すよう
に、先に折り畳まれた前側支柱23fの上に折り畳まれ
る。
【0056】なお、図9(A)(B)に示される符号
「64」は、後側のガイドポスト22rにのみ設けられ
るガイドプレートを示しており、後側支柱23rを前側
支柱23f上に倒したり前側支柱23f上から起こした
りする際に、後側支柱23rがガイドプレート64に沿
って案内される。
【0057】《背枠体26および背ストッパ28》図1
および図2に示すように、背枠体26は、左右の後側支
柱23rを2本の横方向に伸びる桟24,25を介して
相互に連結されて構成されており、中央から左右方向に
等距離の位置のそれぞれに、2本の桟24,25を相互
に連結する上下方向に伸びた取付桟70が設けられてい
る。この取付桟70に背ストッパ28がピン71を中心
に回動自在に設けられている。また、背枠体26の中央
位置には、後述する上部押え手段30の押え板110が
取り付けられるストッパレール38が設けられている。
【0058】図10(A)は、背枠体に取り付けられる
保持部を示す側面図、同図(B)は、同図(A)の10
B−10B線に沿う断面図である。
【0059】図10(A)に示すように、保持部として
の背ストッパ28は、受け台27上に縦置き載置された
ガラス板Gの一の面S1 (表面)に当接する緩衝材72
と、ピン71を介して取付桟70に連結される一対の支
持板73と、両支持板73を連結すると共に前記緩衝材
72を保持する上下一対の受板74,75と、前記緩衝
材72が抜け落ちるのを防止するために下方の受板75
の下端にリベット止めされた抜止板76とを有する。図
10(B)に示すように、各支持板73の前端にはフラ
ンジ部77が折り曲げ形成され、このフランジ部77が
緩衝材72に形成した溝78に係合して、緩衝材72と
支持板73とが一体化されている。
【0060】本実施の形態の板状物品は自動車用窓ガラ
スであり、その一の面(例えば、車室外に位置する表
面)、他の面(例えば、車室内に位置する裏面)、上下
端縁および左右の側端縁とも、複雑な三次元形状を有し
ている。このためガラス表面S1 に当接する緩衝材の当
接面が平面の場合には、ガラス表面S1 と当接面とが1
点で接触し、この1点に荷重が集中してガラス板Gの破
損を招く虞がある。ここで、載置するガラス板Gに合致
した曲率を有する緩衝材を複数個準備しておき、載置す
るガラス板Gの種類に合わせて緩衝材を選択することも
考えられる。しかしながら、かかる構成では、緩衝材を
付け替える作業を要するのでパレットの使用が著しく煩
雑になるばかりでなく、パレット価格の上昇をも招いて
しまう。
【0061】そこで、本実施の形態では、緩衝材72の
当接面は、図10(A)に示すように側面から見て凹状
のR(アール)に形成され、同図(B)に示すように上
面から見てテーパ状の勾配を持つように形成されてい
る。図2に明らかに示されるように、左右の緩衝材72
では勾配方向が対称となっている。このように形成した
緩衝材72によれば、ガラス板Gの種類が異なってガラ
ス表面S1 の曲率が異なろうとも、ガラス表面S1 と緩
衝材72とが少なくとも2点で接触することから、荷重
を分散してガラス板Gの破損を確実に防止することがで
き、緩衝材72の付け替え作業も不要でパレット20の
使用が煩雑にならない。
【0062】なお、緩衝材72は、例えば、EPDMな
どのゴム製弾性材から形成されるが、その素材はこれに
限定されるものではない。また、緩衝材72をガラス表
面S1 に向けて押圧する方向の弾発力を付勢するスプリ
ングなどをさらに設けてもよい。
【0063】《受け台27》図1および図2に示すよう
に、ガラス板Gの下端縁を支持する受け台27は、中央
から左右方向に等距離の位置のそれぞれに、パレット基
台21の前後方向に沿って延伸して設けられている。背
枠体26を折り畳んだ際に受け台27と背ストッパ28
とが干渉しないように、受け台27は、背ストッパ28
よりも左右外方に位置するように設けられている。
【0064】図11は、受け台および当該受け台に取り
付けられた面部押え手段の下部ストッパを示す概略斜視
図である。
【0065】受け台27は、断面U字形状を有する台座
80と、台座80の上端開口近傍に取り付けられる受け
板81と、この受け板81の上面に取り付けられる緩衝
材82とを有する。前述したように、自動車用窓ガラス
の下端縁は複雑な三次元形状を有し、また、ガラス板G
の種類によっても下端縁形状は種々異なっている。この
ため、本実施の形態では、受け台27を、パレット基台
21上に設けたブラケット83で回動自在に支持してあ
る。このように構成すれば、ガラス板Gの種類が異なっ
ても、ガラス板Gの下端縁形状に合わせて受け台27が
回動するため、ガラス板Gの下端縁を確実に支持するこ
とができる。
【0066】なお、緩衝材82は、例えば、EPDMな
どのゴム製弾性材から形成されるが、その素材はこれに
限定されるものではない。
【0067】図11および図2に示すように、受け台2
7の緩衝材82上には、当該受け台27の中心線に沿う
ように指示線170が設けられている。作業者は、この
指示線170に、ガラス板Gの下端に予め付されている
マーク(図示せず)を合わせつつ、ガラス板Gを受け台
27上に縦置き載置する。このように載置位置を示す指
示線170を設けることにより、載置作業の作業性がよ
くなり、多数枚のガラス板Gを縦置き載置しても所定位
置からのズレが少なくなるので、所定枚数のガラス板G
を確実に載置することができる。指示線170は、例え
ば、白色塗料を塗布した形態でもよいが、ガラス板Gと
の接触による剥がれを防止するため、緩衝材82に溝を
彫り、この溝内に白色の樹脂材料を充填した形態が好ま
しい。
【0068】図12は、受け台の左右方向のずれを防止
する構造を示す断面図である。
【0069】受け台27は比較的長尺で両端で回動自在
に支持される構造であるので、その長手方向に沿う略中
間位置での強度は比較的弱く、左右水平方向に沿って過
大な衝撃が加わると、変形する虞がある。ここに、受け
台27の台座80を厚肉にして強度を増すことも考えら
れるが、重量が増加し、ポストパレット20の風袋重量
の軽量化を達成できない。
【0070】そこで、本実施の形態では、受け台27の
機械的強度を軽量化を図りつつ高めるために、受け台2
7の台座80の外側面に当接する押え棒84をフレーム
材40に溶接により固定してある。この押え棒84は丸
棒部材より形成され、4か所に設けてある(図2参
照)。また、押え棒84は台座80の円弧状外周面に当
接させて固定してあるので、受け台27は、押え棒84
に摺接しつつ円滑に回動する。
【0071】図1(A)に示されるように、本実施の形
態におけるガラス板Gの下端縁は下に凸の円弧状を有し
ている。このため、例えば、急停止による慣性力が右か
ら左に向かう方向に作用すると、ガラス板Gも同じ方向
に向けて動こうとするので、このときの衝撃は、ガラス
板Gの下端縁形状からして、右側の受け台27にはほと
んど作用せず、左側の受け台27に集中することにな
る。この点から、本実施の形態では、右側受け台27で
はこの受け台27の右側にのみ、左側受け台27ではこ
の受け台27の左側にのみ、すなわち各受け台27の外
方側にのみ押え棒84を設けてある。なお、載置の対象
とする物品の形状によっては、各受け台27の左右両側
に押え棒84を設けてもよい。
【0072】《面部押え手段31の下部ストッパ33》
図11には、受け台に取り付けられた面部押え手段の下
部ストッパが示される。図13(A)(B)は、下部ス
トッパの移動側ストッパを示す平面図および正面図、図
14(A)(B)は、移動側ストッパの作動状態の説明
に供する要部断面図であり、同図(A)は固定状態を、
同図(B)は解放状態をそれぞれ示している。
【0073】下部ストッパ33は、受け台27に固定さ
れる固定側ストッパ85と、受け台27にスライド移動
自在に取り付けられる移動側ストッパ86とから構成さ
れ、載置されたガラス板Gの下端縁近傍を両ストッパ8
5,86で挟持することにより、前後方向に沿って当該
ガラス板Gを固定する。
【0074】固定側ストッパ85は、ガラス表面S1 に
おける下端縁近傍に当接する第1緩衝材87(第1当接
部に相当する)を有し、この第1緩衝材87は、ズレ止
め88で保持されてネジ89により受け台27に固定さ
れている。また、第1緩衝材87の前端は円弧面に形成
されている。
【0075】移動側ストッパ86は、ガラス裏面S2 に
対して接近離反移動自在となっており、ガラス裏面S2
における下端縁近傍に当接する第2緩衝材90(第2当
接部に相当する)と、受け台27に対する第2緩衝材9
0の位置を無段階で調節して固定し、当該第2緩衝材9
0をガラス裏面S2 における下端縁近傍に押圧させる第
2当接部固定手段としてのクランプ機構91とを有して
いる。このクランプ機構91は、カムを利用して、受け
台27の前方両側面に設けられたレール材92を挟持す
ることにより、第2緩衝材90を受け台27に対して固
定し、レール材92の挟持を解放することにより第2緩
衝材90を受け台27に対して移動自在にする。
【0076】移動側ストッパ86は、図13および図1
4に示すように、左右一対のサイドフレーム93,93
を有し、これら両サイドフレーム93は支持材94を介
して相互に連結されている。サイドフレーム93の後端
にはピン95を介して一対の支持板96,96が連結さ
れ、両支持板96は第2緩衝材90を保持する受板97
を介して相互に連結されている。受板97の下端には、
第2緩衝材90が抜け落ちるのを防止する抜止板98が
取り付けられている。図13(A)に示すように、各支
持板96の後端にはフランジ部99が折り曲げ形成さ
れ、このフランジ部99が第2緩衝材90に形成した溝
100に係合して、第2緩衝材90と支持板96とが一
体化されている。第2緩衝材90の当接面は、図13
(A)に示すように上面から見てテーパ状の勾配を持つ
ように形成されているが、左右の第2緩衝材90では勾
配方向が対称となっている。図13(B)に示すよう
に、各サイドフレーム93に形成され前記ピン95が挿
通される通孔は長孔93aとなっている。この長孔93
a内でピン95が摺動することにより、同図(A)に示
すように、ピン95が左右方向から若干傾斜するので、
第2緩衝材90が首振り自在となる。そして、第2緩衝
材90は、ピン95を中心に回動すると共に首を振るこ
とにより、ガラス裏面S2 の傾斜に合致し、これによ
り、ガラス裏面S2 に対する第2緩衝材90の線当たり
が回避される。
【0077】なお、第1、第2緩衝材87,90はEP
DMなどのゴム製弾性材から形成されるが、その材質は
これに限定されるものではない。
【0078】サイドフレーム93の下端内方には、前記
レール材92を挟持するための挟持ブロック101が溶
接により固定されている。
【0079】移動側ストッパ86のクランプ機構91
は、サイドフレーム93の挟持ブロック101との間で
前記レール材92を挟持自在な押え金具102を有す
る。この押え金具102は、上下動自在に支持材94上
に保持され、受け台27を左右方向に跨がると共に支持
材94に形成した切り欠き103に挿通される一対の脚
部104が設けられている。脚部104の下端はレール
材92の上面に載置されている。サイドフレーム93の
前端にはピン105を介して偏心カムローラ106が回
動自在に設けられている。この偏心カムローラ106と
押え金具102との間には、CRゴムなどからなる緩衝
材107が下面に取り付けられたプレート109が配置
され、偏心カムローラ106の外周面がプレート109
の上面に圧接するようになっている。また、偏心カムロ
ーラ106には、当該ローラ106を回動操作するハン
ドル108が連結されている。
【0080】クランプ機構91は次ぎのように作用す
る。図13(B)および図14(A)に示すように、ハ
ンドル108を前方に倒すと、偏心カムローラ106の
偏心量に応じて、プレート109および緩衝材107を
介して押え金具102が下方に押圧され、これに伴って
サイドフレーム93が押え金具102に対して相対的に
上昇する。これにより、脚部104の下端とサイドフレ
ーム93の挟持ブロック101とによりレール材92が
上下方向から挟持され、サイドフレーム93が受け台2
7に対して固定され、サイドフレーム93に連結された
第2緩衝材90も受け台27に対して固定される。これ
により載置されたガラス板Gの下端縁近傍は両ストッパ
85,86の間で挟持され、前後方向に沿ってガラス板
Gが固定される。
【0081】一方、図14(B)に示すように、ハンド
ル108を上方に起こすと、偏心カムローラ106によ
る押え金具102の押圧が解除され、これに伴ってサイ
ドフレーム93がその自重によって押え金具102に対
して相対的に下降する。これにより、サイドフレーム9
3の挟持ブロック101がレール材92から下方に離間
してレール材92の挟持が解放され、サイドフレーム9
3が受け台27に対して移動自在となり、結果的に、第
2緩衝材90も受け台27に対して移動自在となって、
その固定位置を任意に選択できる。
【0082】このようにハンドル108を倒したり起こ
したりする簡単な操作だけで、第2緩衝材90を固定す
る位置を無段階で調整することができ、載置するガラス
板Gの種類や枚数が変動しようとも、載置されたガラス
板Gの下端縁近傍を両ストッパ85,86で強固に挟持
して、前後方向に沿って当該ガラス板Gを固定すること
ができる。
【0083】《上部押え手段30》図15は、面部押え
手段の上部ストッパを組み込んだ上部押え手段を示す概
略斜視図である。
【0084】上部押え手段30は、背枠体26に着脱自
在に取り付けられガラス板Gの上端縁に当接する押え板
110(上方当接部に相当する)と、押え板110の上
下位置を無段階で調節して固定する上方当接部固定手段
111とから構成され、載置されたガラス板Gの上端縁
に押え板110を押圧させることにより、上下方向に沿
って当該ガラス板Gを固定する。
【0085】押え板110は、上面が開放されたCチャ
ンネル(C型鋼)からなり、後端にフック112が設け
られている。ストッパレール38には前記フック112
を係止する溝113が形成され、この溝113の上端開
口から前記フック112を嵌め込んだり引き抜いたりす
ることにより、押え板110は、前記背枠体26に着脱
自在となっている。また、ストッパレール38の溝11
3は上下方向に延伸しており、押え板110は、フック
112が溝113に案内されて、上下方向の位置を調整
自在となっている。
【0086】上方当接部固定手段111は、押え板11
0内から前方および後方の両方にかけて延伸し、両端が
パレット基台21および背枠体26に着脱自在に掛止さ
れるベルト体114と、ベルト体114を緊縛する緊縛
手段115とを備えている。押え板110の後方下端面
にはベルト体114を下方に延伸させるための開口(図
示せず)が形成されている。この開口および押え板11
0の前端には、ベルト体114の損傷を防止する丸棒か
らなるガイド118が取り付けられている。ベルト体1
14の両端は折り返されて穴部116f,116rが形
成され、前側穴部116fは、パレット基台21の前端
中央位置に設けたベルト止め117fに掛止される。押
え板110の後方下端面から下方に延伸したベルト体1
14は、パレット基台21の後端中央位置に設けたベル
ト止め117rを回して上方に向けて伸ばされる。ベル
ト体114の後側穴部116rは、背枠体26の桟25
の下面中央位置に設けたベルト止め119に掛止され
る。ベルト止め117f,117rは、フレーム材40
に溶接により固定されるが、床板43に形成した切り欠
き43aから上方に突出している。また、ベルト止め1
19も、桟25に溶接により固定されている。ベルト止
め117f,117rの先端と床板43上端面との間、
およびベルト止め119の先端と桟25下端面との間に
は隙間が設けられ、これら隙間を通してベルト体114
の穴部116f,116rを容易に引っ掛けることがで
き、また、ベルト体114を回してその延伸する向きを
下向きから上向きに容易に変えることができる。緊縛手
段115としては、例えば、ラチェット機構を備えた公
知のものが使用される。
【0087】押え板110によるガラス板Gの固定は次
ぎのようになされる。まず、押え板110のフック11
2をストッパレール38に係止し、上下位置を調整し
て、ガラス板Gの上を前後方向に跨ぐように載置する。
次いで、押え板110の後方下端面から延伸するベルト
体114をパレット基台21のベルト止め117rに回
すことにより、当該ベルト体114が延伸する向きを下
向きから上向きに変え、ベルト体114の後側穴部11
6rを背枠体26のベルト止め119に掛止する。一
方、押え板110の前端から延伸するベルト体114の
前側穴部116fをパレット基台21のベルト止め11
7fに掛止する。そして、緊縛手段115を作動させて
ベルト体114を緊縛すれば、ガラス板Gの上端縁に押
え板110が押圧され、上下方向に沿ってガラス板Gが
固定される。
【0088】このようにベルト体114を掛けて緊縛手
段115を作動させる簡単な操作だけで、押え板110
を固定する位置を無段階で調整することができるので、
載置するガラス板Gの種類が変動しようとも、載置され
たガラス板Gの上端縁を押え板110で強固に押圧し
て、上下方向に沿って当該ガラス板Gを固定することが
できる。
【0089】さらに、ベルト体114の両端をパレット
基台21および背枠体26に掛止するに当たり、ベルト
止め117rでベルト体114の延伸方向を変えてある
ので、ベルト体114を緊縛すれば、背枠体26が下向
きに牽引されることになる。このため、背枠体26にい
かなる振動が作用しようとも、背枠体26の後側支柱2
3rがガイドポスト23r内で浮き上がることを確実に
防止できる。
【0090】《面部押え手段31の上部ストッパ34》
図15には、上部押え手段に組み込まれた上部ストッパ
が示される。図16(A)(B)は、上部押え手段に組
み込まれた面部押え手段の上部ストッパを示す平面図お
よび正面図、図17(A)(B)は、上部ストッパの作
動状態の説明に供する要部断面図であり、同図(A)は
固定状態を、同図(B)は解放状態をそれぞれ示してい
る。
【0091】上部ストッパ34は、前記上部押え手段3
0の押え板110にスライド移動自在に取り付けられ、
載置されたガラス板Gの上端縁近傍を背ストッパ28と
の間で挟持することにより、前後方向に沿って当該ガラ
ス板Gを固定する。
【0092】上部ストッパ34は、ガラス裏面S2 に対
して接近離反移動自在となっており、ガラス裏面S2 に
おける上端縁近傍に当接する第3緩衝材120(第3当
接部に相当する)と、押え板110に対する第3緩衝材
120の位置を無段階で調節して固定し、当該第3緩衝
材120をガラス裏面S2 における上端縁近傍に押圧さ
せる第3当接部固定手段としてのクランプ機構121と
を有している。このクランプ機構121は、カムを利用
して、押え板110を挟持することにより、第3緩衝材
120を押え板110に対して固定し、押え板110の
挟持を解放することにより第3緩衝材120を押え板1
10に対して移動自在にする。
【0093】上部ストッパ34は、図16および図17
に示すように、押え板110を左右方向に跨ぐフレーム
122を有し、フレーム122の頂壁123は押え板1
10上に保持され、一対の側壁124,124は一対の
軸受板125,125を介して相互に連結されている。
フレーム122の後端にはピン126を介して固定金具
127が連結され、固定金具127の後面に支持板12
8が取り付けられている。支持板128は押え板110
の幅寸法よりも長く形成され、この支持板128には左
右方向に2本の支持棒129が挿通されている。支持棒
129の後端にはゴム座板130が連結され、前端側に
はナット131が止め付けられている。ゴム座板130
の後面には所定寸法を隔てて左右方向に2つの第3緩衝
材120,120が取り付けられている。第3緩衝材1
20は、例えば、EPDMなどのゴム製弾性材から形成
されるが、その素材はこれに限定されるものではない。
支持板128とゴム座板130との間の支持棒129に
は、第3緩衝材120を後側に向けて押圧する方向の弾
発力を付勢する圧縮スプリング132が挿通されてい
る。この圧縮スプリング132の弾発力は、ナット13
1の捩じ込み量を適宜調整して、任意の値に変更し得
る。そして、図16(B)に示すように、第3緩衝材1
20は、ガラス板Gの傾斜に合うように、ピン126を
中心に回動自在となっている。なお、フレーム側壁12
4の後端部は上下に傾斜面133が形成され、この傾斜
面133に支持板128の前面が当接することにより、
第3緩衝材120の回動量が規制されている。
【0094】上部ストッパ34のクランプ機構121
は、フレーム頂壁123との間で前記押え板110を挟
持自在なスペーサ134を有する。このスペーサ134
の左右にはガイド片135が突出するように一体的に設
けられ、このガイド片135がフレーム側壁124に形
成した角溝136に案内されて、スペーサ134は角溝
136内で上下動自在に保持される。スペーサ134の
上下両面には耐摩耗性ゴム137,137が取り付けら
れている。スペーサ134の下側で、一対の軸受板12
5の間には、ピン138を介して偏心カムローラ139
が回動自在に設けられている。この偏心カムローラ13
9の外周面がスペーサ134の下面に圧接するようにな
っている。また、偏心カムローラ139には、当該ロー
ラ139を回動操作するハンドル141が連結されてい
る。
【0095】クランプ機構121は次ぎのように作用す
る。図16(B)および図17(A)に示すように、ハ
ンドル141を下方に倒すと、偏心カムローラ139の
偏心量に応じてスペーサ134が上方に押圧され、フレ
ーム頂壁123とスペーサ134との間で押え板110
が上下方向から挟持され、フレーム122が押え板11
0に対して固定され、フレーム122に連結された第3
緩衝材120も押え板110に対して固定される。これ
により載置されたガラス板Gの上端縁近傍は上部ストッ
パ34と背ストッパ28との間で挟持され、前後方向に
沿ってガラス板Gが固定される。
【0096】一方、図17(B)に示すように、ハンド
ル141を右方に起こすと、偏心カムローラ139によ
るスペーサ134の押圧が解除され、これに伴ってスペ
ーサ134がその自重によって下降する。これにより、
押え板110の挟持が解放され、フレーム122が押え
板110に対して移動自在となり、結果的に、第3緩衝
材120も押え板110に対して移動自在となって、そ
の固定位置を任意に選択できる。
【0097】このようにハンドル141を倒したり起こ
したりする簡単な操作だけで、第3緩衝材120を固定
する位置を無段階で調整することができ、載置するガラ
ス板Gの種類や枚数が変動しようとも、載置されたガラ
ス板Gの上端縁近傍を上部ストッパ34と背ストッパ2
8との間で強固に挟持して、前後方向に沿って当該ガラ
ス板Gを固定することができる。
【0098】《側部押え手段32》図18(A)は、側
部押え手段を示す概略斜視図、同図(B)は、側部押え
手段のサイドストッパの端部を示す拡大断面図である。
【0099】側部押え手段32は、左右方向に対をなす
ように設けられ、各側部押え手段32は、パレット基台
21に支持レバー145(レバー部材に相当する)を介
して回動自在に設けられガラス板Gの側端縁に対して接
近離反移動自在なサイドストッパ146(側方当接部に
相当する)と、サイドストッパ146の側方位置を無段
階で調節して固定する側方当接部固定手段147とから
構成され、載置されたガラス板Gの左右端に2つのサイ
ドストッパ146を押圧させることにより、左右方向に
沿って当該ガラス板Gを固定する。
【0100】サイドストッパ146は、芯材として機能
する中空のパイプ148と、このパイプ148の外周に
取り付けられた緩衝材149とを有している。緩衝材1
49は、例えば、ゴム製弾性材から形成される。パイプ
148には前後一対の支持レバー145の一端が連結さ
れ、この支持レバー145の他端は、パレット基台21
の左右端近傍に設けられたブラケット150にピン15
1を介して連結されている。したがって、サイドストッ
パ146は、前記ピン151を中心に回動することによ
り、ガラス板Gの側端縁に対して接近離反移動する。
【0101】また、支柱23f,23rを折り畳む際に
は、サイドストッパ146は、パレット基台21と略平
行になる位置までピン151を中心に回動する。
【0102】側方当接部固定手段147は、前述した上
方当接部固定手段111と同様に、ベルト体152と、
ベルト体152を緊縛する緊縛手段153とを備えてい
る。前記パイプ148の両端は開口され、このパイプ1
48内に前記ベルト体152が挿通されている。中空パ
イプ148の両端開口には、図18(B)に示すよう
に、ベルト体152の損傷を防止するリング154が取
り付けられている。ベルト体152の両端は折り返され
て穴部155が形成され、この穴部155は、パレット
基台21の前後に設けたベルト止め156に掛止され
る。ベルト止め156の先端とパレット基台21との間
には隙間が設けられ、この隙間を通してベルト体152
の穴部155を容易に引っ掛けることができる。また、
緊縛手段153としては、例えば、ラチェット機構を備
えた公知のものが使用される。
【0103】サイドストッパ146によるガラス板Gの
固定は次ぎのようになされる。まず、サイドストッパ1
46をピン151を中心に回動し、ガラス板Gの側端縁
に当接させる。そして、ベルト体152の穴部155の
それぞれをベルト止め156に掛止し、緊縛手段153
を作動させてベルト体152を緊縛すれば、ガラス板G
の左右の側端縁にサイドストッパ146が押圧され、左
右方向に沿ってガラス板Gが固定される。
【0104】このようにベルト体152を掛けて緊縛手
段153を作動させる簡単な操作だけで、サイドストッ
パ146を固定する位置を無段階で調整することができ
るので、載置するガラス板Gの種類が変動しようとも、
載置されたガラス板Gの左右側端縁を一対のサイドスト
ッパ146で強固に挟持して、左右方向に沿って当該ガ
ラス板Gを固定することができる。
【0105】また、サイドストッパ146内にベルト体
152を挿通させる構成であるので、サイドストッパ1
46にフックを取り付けたり取付穴を形成したりする必
要がなく、側部押え手段32の構成の簡素化を図ること
ができる。
【0106】《ガラス板G間の緩衝部材160》縦置き
載置される個々のガラス板Gの間には、図19に示すよ
うに、緩衝部材160が介装されている。このポストパ
レット20では、上部押え手段30、面部押え手段31
および側部押え手段32によりガラス板Gが十分に固定
されているので、緩衝部材160としては、クラフト紙
や段ボール161などの紙材でよい。自動車用窓ガラス
を例にとれば、合わせガラスからなるウィンドシールガ
ラスの場合には強度が比較的弱いので段ボール161を
使用し、強化ガラスからなるリヤウィンドーガラスやド
アガラスなどの場合にはクラフト紙を使用すればよい。
また、段ボール161としては、両面段ボールに比べて
安価な片面段ボールを使用でき、この場合には、波形状
に加工された中芯162を自動車用窓ガラスの表面S1
側(車室外側)に位置させ、中芯162にはり合わされ
たライナ163をガラス裏面S2 側(車室内側)に位置
させて、ガラス板G間に介装するのがよい。このように
すれば、ガラス裏面S2 側に設けられるリヤデフォガー
線やアンテナ線164と、中芯162とがこすれて、紙
粉が生じたり、断線を招いたりする虞がない。
【0107】《作用》次ぎに、本実施の形態の作用を説
明する。
【0108】ポストパレット20にガラス板Gを載置す
る場合には、まず、背枠体26を立設位置に保持し、図
1(A)の仮想線A1 で示すように、各側部押え手段3
2のサイドストッパ146を左右外方に拡げておく。こ
のとき、前側支柱23fを傾倒位置に寝かせておく方
が、ガラス板Gの載置作業を行う際の作業スペースが広
くなり、作業性がよい。次いで、同図(B)に示すよう
に、ガラス板Gを、鉛直方向から若干傾斜させ背ストッ
パ28にもたれ掛けるようにして、受け台27上に縦置
き載置する。このとき、ガラス板Gの下端に予め付され
ているマーク(図示せず)を受け台27の指示線170
に合わせつつ、ガラス板Gを載置する。以後、クラフト
紙などからなる緩衝部材160をガラス板Gの間に介装
しながら、ガラス板Gを順次受け台27上に載置する。
【0109】ガラス板Gを所定枚数(例えば、ウィンド
シールガラスで100枚、リヤウィンドーガラスで18
0枚)載置し終えると、前側支柱23fを立設位置に保
持し、上部押え手段30、面部押え手段31および側部
押え手段32により、上述した手順で、ガラス板Gを前
後、左右および上下方向の3方向に沿って十分に固定す
る。これら上部押え手段30、面部押え手段31および
側部押え手段32は固定位置を無段階で調整することが
できる構成であり、固定作業時の作業性が極めてよい。
さらに、複数個形成した穴に選択的にピンを差し込んで
固定する従来構造のパレットに比較して、ガラス板Gの
固定が強固なものとなり、しかも、機械加工箇所が少な
いのでパレット製造コストを低減でき、物流コスト引い
ては製品コストの低減を達成できる。
【0110】なお、図1(A)に明らかに示されるよう
に、自動車用窓ガラスは下端側が幅広の台形形状を有す
ることから、ガラス板Gの側端縁を押圧する側部押え手
段32によっても、ガラス板Gの上下の浮き上がりを防
止して、上下方向に沿う固定が行われている。
【0111】また、載置すべきガラス板Gの大きさが異
なっても、上部押え手段30、面部押え手段31および
側部押え手段32は固定位置を無段階で調整することが
できる構成であり、固定作業時の作業性がよく、ガラス
板Gの固定に対する支障も何ら生じない。例えば、側部
押え手段32にあっては、図1(A)の仮想線A2 で示
すように、サイドストッパ146の回動位置を変え、ベ
ルト体152を適宜緊縛すれば、異なる種類のガラス板
Gでも確実に固定できる。
【0112】ポストパレット20には、輸送時やフォー
クリフトによる作業時において、急発進、急停止あるい
は振動などによって種々の方向への荷重が加わる。例え
ば、急停止による慣性力が図1(B)において実線矢印
B1 で示される後から前に向かう方向に作用すると、ガ
ラス板Gは同矢印B1 方向に向けて動こうとする。この
ときの衝撃は極めて大きいものであるが、面部押え手段
31の上部ストッパ34に設けた第3緩衝材120がガ
ラス板Gの傾斜に合わせてピン126を中心に回動する
と共に圧縮スプリング132が弾性変形することによっ
て、前記衝撃が吸収される。これによって、ガラス板G
の破損が防止される。本発明者らによる実証試験によれ
ば、前記圧縮スプリング132を設けない上部ストッパ
を対比例として用いて実験したところ、合わせガラスの
場合には前記衝撃に耐えられずに割れてしまうことを確
認しており、圧縮スプリング132の有効性を確認して
ある。
【0113】なお、図1(B)において破線矢印B2 で
示される前から後に向かう方向に慣性力が作用する場合
には、ガラス板Gが元々背ストッパ28にもたれ掛かる
ように載置されていることから、背ストッパ28で衝撃
を十分に吸収することができる。この点から、面部押え
手段31の下部ストッパ33における固定側ストッパ8
5の耐荷重は、移動側ストッパ86の耐荷重よりも小さ
くてよく、固定側ストッパ85は移動側ストッパ86の
大きさよりも小さくてよい。
【0114】ポストパレット20を多段的に連結する際
には、上位側パレットの連結用突起55が、下位側パレ
ットの支柱23の上端開口に嵌合して、段積みの崩れが
防止される。また、4方向に設けた差込口36にはフォ
ーク爪カバー49が連なっているので、下位側パレット
に載置したガラス板Gをフォーク爪37により破損する
こともない。
【0115】ポストパレット20に載置したガラス板G
を取り出す場合には、パレット基台21の左右のフレー
ム材40の上に前側支柱23fのみを折り畳み(図3
(B)参照)、上部押え手段30を緩めて背枠体26か
ら取り外し、下部ストッパ33の移動側ストッパ86を
緩め、各側部押え手段32のサイドストッパ146を左
右外方に拡げる。ガラス板Gは背ストッパ28にもたれ
掛かるように載置されていることから、各押え手段3
0,31,32を解放してもガラス板Gが転倒すること
はない。
【0116】全てのガラス板Gの取り出しが完了し、ポ
ストパレット20を返却する場合には、図4(A)
(B)に示すように、先に折り畳まれた前側支柱23f
の上に背枠体26を折り畳めばよい。このとき、ベルト
体114,152や緊縛手段115,153は上部フレ
ーム41の略中央部分に位置するポケット45に収納さ
れており、パレット返却時の部品の紛失が防止される。
各支柱23が傾倒位置に移動すると、ポストパレット2
0の全高はガイドポスト22の高さとなり、パレット返
却時の小型化が達成できる。ポストパレット20は返却
時にも多段的に連結されるが、このときには、上位側パ
レットの連結用突起55が、下位側パレットのガイドポ
スト22の上端開口に嵌合して、段積みの崩れが防止さ
れる。
【0117】また、支柱23を折り畳む際には、サイド
ストッパ146は、パレット基台21と略平行になる位
置までピン151を中心に回動されるので、パレット不
使用時の小型化が阻害されることはない。
【0118】なお、上述した実施の形態では板状物品と
して円弧面を有する自動車用窓ガラスを例示したが、本
発明に係るポストパレットに載置する板状物品として
は、表裏両面が平面に形成されたガラス板も載置でき
る。さらに、ガラス材に限られるものでもなく、板状の
木製パネル、金属製パネルあるいは樹脂製パネルなどを
載置することもでき、本発明に係るポストパレットは広
範囲な用途に亘って利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(A)(B)は、本発明の実施の形態に
係る板状物品用のポストパレットの組立時の形態を示す
正面図および側面図である。
【図2】 同ポストパレットを示す平面図である。
【図3】 図3(A)(B)は、同ポストパレットを折
り畳む途中の形態を示す正面図および側面図である。
【図4】 図4(A)(B)は、同ポストパレットを完
全に折り畳んだパレット返却時の形態を示す正面図およ
び側面図である。
【図5】 図5(A)は、物品を載置したパレット組立
時における同ポストパレットをコンテナに積載した状態
を概念的に示す斜視図、同図(B)は、パレット返却時
における同ポストパレットをコンテナに積載した状態を
概念的に示す斜視図である。
【図6】 ポストパレットのパレット基台を示す斜視図
である。
【図7】 図7(A)は、パレット基台の下部フレーム
を示す斜視図、同図(B)は、同図(A)の7B−7B
線に沿う断面図である。
【図8】 図8(A)(B)は、前側支柱の要部を示す
側面図であり、同図(A)は前側支柱が組み立てられた
状態を示し、同図(B)は前側支柱が折り畳まれた状態
を示す図である。
【図9】 図9(A)(B)は、後側支柱の要部を示す
側面図であり、同図(A)は後側支柱が組み立てられた
状態を示し、同図(B)は後側支柱が折り畳まれた状態
を示す図である。
【図10】図10(A)は、背枠体に取り付けられる保
持部を示す側面図、同図(B)は、同図(A)の10B
−10B線に沿う断面図である。
【図11】受け台および当該受け台に取り付けられた面
部押え手段の下部ストッパを示す概略斜視図である。
【図12】受け台の左右方向のずれを防止する構造を示
す断面図である。
【図13】図13(A)(B)は、下部ストッパの移動
側ストッパを示す平面図および正面図である。
【図14】図14(A)(B)は、移動側ストッパの作
動状態の説明に供する要部断面図であり、同図(A)は
固定状態を、同図(B)は解放状態をそれぞれ示す図で
ある。
【図15】面部押え手段の上部ストッパを組み込んだ上
部押え手段を示す概略斜視図である。
【図16】図16(A)(B)は、上部押え手段に組み
込まれた面部押え手段の上部ストッパを示す平面図およ
び正面図である。
【図17】図17(A)(B)は、上部ストッパの作動
状態の説明に供する要部断面図であり、同図(A)は固
定状態を、同図(B)は解放状態をそれぞれ示す図であ
る。
【図18】図18(A)は、側部押え手段を示す概略斜
視図、同図(B)は、側部押え手段のサイドストッパの
端部を示す拡大断面図である。
【図19】ガラス板間に介装される緩衝部材を示す図で
ある。
【符号の説明】
21…パレット基台 23…支柱 26…背枠体(枠体) 27…受け台 28…背ストッパ(保持部) 30…上部押え手段 31…面部押え手段 32…側部押え手段 33…面部押え手段の下部ストッパ(85…固定側スト
ッパ、86…移動側スト ッパ) 34…面部押え手段の上部ストッパ 87…第1緩衝材(第1当接部) 90…第2緩衝材(第2当接部) 91…第2当接部固定手段としてのクランプ機構 110…押え板(上方当接部) 111…上方当接部固定手段(114…ベルト体、11
5…緊縛手段) 120…第3緩衝材(第3当接部) 121…第3当接部固定手段としてのクランプ機構 145…支持レバー(レバー部材) 146…サイドストッパ(側方当接部) 147…側方当接部固定手段(152…ベルト体、15
3…緊縛手段) 160…緩衝部材 161…段ボール G…自動車用窓ガラスなどのガラス板(板状物品) S1 …ガラス表面(一の面) S2 …ガラス裏面(他の面)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星野 恒雄 茨城県高萩市大字上手綱字朝山3333番地 3 株式会社シンニッタン内 (56)参考文献 特開 平5−16943(JP,A) 実開 昭63−91486(JP,U) 実開 昭62−99576(JP,U) 実開 昭51−42763(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 19/44 B65D 19/02 B65D 85/48

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パレット基台上に板状の物品が縦置きの
    状態で載置されると共に前記パレット基台の四隅に支柱
    が折り畳み自在に設けられた板状物品用のポストパレッ
    トにおいて、 前記パレット基台上に設けられ前記板状物品の下端縁を
    支持する受け台と、 隣り合う2つの前記支柱を相互に連結して構成される枠
    体に設けられ、前記板状物品の一の面を保持する保持部
    と、 上下方向に沿って前記板状物品を固定する上部押え手段
    と、 前記板状物品の面に略直交する方向に沿って前記板状物
    品を固定する面部押え手段と、 前記板状物品の面に略平行な方向に沿って前記板状物品
    を固定する側部押え手段と、を有し、 前記側部押え手段は、 前記パレット基台にレバー部材を介して回動自在に設け
    られ前記板状物品の側端縁に対して接近離反移動自在な
    側方当接部と、 前記側方当接部の側方位置を無段階で調節して固定し、
    当該側方当接部を前記側端縁に押圧させる側方当接部固
    定手段と、を備え、 前記支柱を折り畳む際には、前記側方当接部が前記パレ
    ット基台と略平行になる位置に移動し、 さらに、前記側方当接部は、中空のパイプ形状を有し、 前記側方当接部固定手段は、 中空パイプ形状の前記側方当接部内に挿通され両端が前
    記パレット基台に着脱自在に掛止されるベルト体と、 前記ベルト体を緊縛する緊縛手段と、を備えている こと
    を特徴とする板状物品用のポストパレット。
  2. 【請求項2】 前記上部押え手段は、 前記枠体に着脱自在に取り付けられ前記板状物品の上端
    縁に当接する上方当接部と、 前記上方当接部の上下位置を無段階で調節して固定し、
    当該上方当接部を前記 上端縁に押圧させる上方当接部固
    定手段と、を備え、 前記支柱を折り畳む際には、前記上方当接部が前記枠体
    から取り外される ことを特徴とする請求項1に記載の板
    状物品用のポストパレット。
  3. 【請求項3】 前記上方当接部固定手段は、 前記上方当接部に連結され両端が前記パレット基台およ
    び前記枠体に着脱自在に掛止されるベルト体と、 前記ベルト体を緊縛する緊縛手段と、を備えている こと
    を特徴とする請求項2に記載の板状物品用のポストパレ
    ット。
  4. 【請求項4】 前記面部押え手段は、 前記受け台に固定され、前記板状物品の一の面における
    下端縁近傍に当接する第1当接部と、 前記板状物品の他の面に対して接近離反移動自在に前記
    受け台に設けられた第2当接部と、 前記受け台に対する前記第2当接部の位置を無段階で調
    節して固定し、当該第2当接部を前記他の面における下
    端縁近傍に押圧させる第2当接部固定手段と、を備えて
    いる ことを特徴とする請求項1に記載の板状物品用のポ
    ストパレット。
  5. 【請求項5】 前記面部押え手段は、 前記板状物品の他の面に対して接近離反移動自在に前記
    上方当接部に設けられた第3当接部と、 前記上方当接部に対する前記第3当接部の位置を無段階
    で調節して固定し、当該第3当接部を前記他の面におけ
    る上端縁近傍に押圧させる第3当接部固定手段と、を備
    えている ことを特徴とする請求項2に記載の板状物品用
    のポストパレット。
  6. 【請求項6】 縦置き載置される個々の前記板状物品の
    間に介装される緩衝部材は、クラフト紙や段ボールなど
    の紙素材からなることを特徴とする請求項1〜請求項5
    のいずれかに記載の板状物品用のポストパレット。
  7. 【請求項7】 前記板状物品は、自動車用窓ガラスなど
    のガラス板であることを特徴とする請求項1〜請求項6
    のいずれかに記載の板状物品用のポストパレット。
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