JP3325664B2 - 薄膜トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents
薄膜トランジスタ及びその製造方法Info
- Publication number
- JP3325664B2 JP3325664B2 JP22257893A JP22257893A JP3325664B2 JP 3325664 B2 JP3325664 B2 JP 3325664B2 JP 22257893 A JP22257893 A JP 22257893A JP 22257893 A JP22257893 A JP 22257893A JP 3325664 B2 JP3325664 B2 JP 3325664B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- polycrystalline silicon
- semiconductor active
- silicon layer
- forming
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Thin Film Transistor (AREA)
Description
の製造方法に係り、特に半導体活性層に多結晶シリコン
層を用いる多結晶シリコン薄膜トランジスタ及びその製
造方法に関する。近年、薄膜トランジスタは、アクティ
ブマトリクス型の液晶表示パネルやエレクトロルミネッ
センス等の駆動素子として用いられている。特に液晶表
示パネルは、薄型の液晶テレビや情報端末として使用さ
れており、その高精彩化、高性能化のために、多結晶シ
リコン薄膜トランジスタが注目され、開発されている。
の製造方法を、図10を用いて説明する。ガラス基板等
からなる透明絶縁性基板70上に、例えばSiH4 (シ
ラン)ガス等を原料ガスとするプラズマCVD(気相成
長)法により、多結晶シリコン層からなる半導体活性層
72を形成する。
ト絶縁膜74を介してゲート電極76を形成した後、ゲ
ート電極76をマスクとして半導体活性層72に例えば
V族不純物原子を添加して、半導体活性層72表面にn
+ 型ソース領域78及びn+型ドレイン領域80を相対
して形成する。次いで、全面に、層間絶縁膜82を堆積
した後、コンタクト窓を開口し、このコンタクト窓を介
して、n+ 型ソース領域78及びn+ 型ドレイン領域8
0にそれぞれ接続するソース電極84及びドレイン電極
86を形成する。こうして図10に示すような多結晶シ
リコン薄膜トランジスタを作製する。
多結晶シリコン薄膜トランジスタの製造方法において、
非晶質基板である透明絶縁性基板70上にプラズマCV
D法を用いて半導体活性層72となる多結晶シリコン層
を成長させる場合、透明絶縁性基板70付近では下地の
影響を受けて結晶性が悪く、膜厚が厚くなるにしたがっ
て結晶性が向上していき、ある程度の膜厚で飽和傾向を
示す。
くてキャリアの移動度が小さいほどデバイスに用いるの
が不利となり、その結晶性が良いほど、薄膜トランジス
タの特性が良好となるため、通常、半導体活性層72の
膜厚は500nm程度に厚く成長させている。しかし、
結晶性を良くするため、半導体活性層72の膜厚を厚く
すると、ゲート電極76から遠く離れて電圧制御の効か
ない領域においては、チャネル導電型と同じキャリアが
流れるため、オフ電流が増大してしまう。
スプレーは、チャネル部に遮光膜を形成する等の特別の
手段を取らない限り、常に外部光やバックライトの光が
入射する環境にあるため、透明絶縁性基板70裏面等か
ら半導体活性層72に外部光が入射する。こうした場
合、光リーク電流が発生して薄膜トランジスタのオフ電
流を増加させる原因となるが、この光リーク電流は半導
体活性層72の膜厚が厚いほど増加してしまう。
ければ、良好なオン電流特性を得ることができず、オン
電流特性を向上させるために膜厚を厚くすると、逆にオ
フ電流特性が劣化してしまう。従って、オン/オフ比の
大きな良質の薄膜トランジスタを得ることが困難であっ
た。尚、この問題を解決する方法として、非晶質シリコ
ンを減圧CVD法等で成長した後、熱やレーザによるア
ニールで多結晶シリコンを固相成長させる方法がある。
この場合、結晶性の膜厚方向の依存性は少なく、厚さが
50nmから100nm程度の多結晶シリコン層でも必
要な特性を満たすことができる。
要であることにより、この温度で使用できる透明絶縁性
基板は石英のような高価な基板を用いなければならない
ため、コスト的な問題がある。また、レーザによるアニ
ールは低温で可能だが、大面積に渡って各素子ごとに均
一に結晶化を行うのは再現性の点で困難である。そこで
本発明は、オン電流特性を向上させると共にオフ電流を
大幅に低減して、オン/オフ比を大きくすることができ
る薄膜トランジスタ及びその製造方法を提供することを
目的とする。
板と、前記透明絶縁基板上に形成された半導体活性層
と、前記半導体活性層表面に相対して形成されたソース
領域及びドレイン領域と、前記ソース領域と前記ドレイ
ン領域とに挟まれた前記半導体活性層上にゲート絶縁膜
を介して形成されたゲート電極とを具備する薄膜トラン
ジスタにおいて、前記半導体活性層が、前記透明絶縁基
板上に形成された第1の多結晶シリコン層からなるオフ
電流低減層と、前記オフ電流低減層上に積層された第2
の多結晶シリコン層からなるチャネル層とを有し、前記
ソース領域及び前記ドレイン領域が、それぞれ前記チャ
ネル層内に形成されており、前記オフ電流低減層が、水
素を含有しない原料及び雰囲気ガスを用いて前記透明絶
縁基板上に形成された第1の多結晶シリコン層からな
り、前記チャネル層が、水素を含有する原料又は雰囲気
ガスを用いて前記オフ電流低減層上に形成された第2の
多結晶シリコン層からなることを特徴とする薄膜トラン
ジスタによって達成される。
上に形成された半導体活性層と、前記半導体活性層表面
に相対して形成されたソース領域及びドレイン領域と、
前記ソース領域と前記ドレイン領域とに挟まれた前記半
導体活性層上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート
電極とを具備する薄膜トランジスタにおいて、前記半導
体活性層が、前記透明絶縁基板上に形成された第1の多
結晶シリコン層からなるオフ電流低減層と、前記オフ電
流低減層上に積層された第2の多結晶シリコン層からな
るチャネル層とを有し、前記ソース領域及び前記ドレイ
ン領域が、それぞれ前記チャネル層内に形成されてお
り、前記オフ電流低減層が、チャネル導電型と逆導電型
の不純物が添加された不純物ドープ層を有する第1の多
結晶シリコン層からなり、前記チャネル層が、水素を含
有する原料又は雰囲気ガスを用いて前記不純物ドープ層
上に形成された第2の多結晶シリコン層からなり、前記
チャネル層内の前記ソース領域及び前記ドレイン領域と
前記オフ電流低減層の前記不純物ドープ層とが、30n
m以上の間隔を有していることを特徴とする薄膜トラン
ジスタによって達成される。
透明絶縁基板上に形成された半導体活性層と、前記半導
体活性層表面に相対して形成されたソース領域及びドレ
イン領域と、前記ソース領域と前記ドレイン領域とに挟
まれた前記半導体活性層上にゲート絶縁膜を介して形成
されたゲート電極とを具備する薄膜トランジスタの製造
方法において、前記透明絶縁基板上に、水素を含有しな
い原料及び雰囲気ガスを用いて、第1の多結晶シリコン
層を形成する第1の工程と、前記第1の多結晶シリコン
層表面を大気に晒すことなく、前記第1の多結晶シリコ
ン層上に、水素を含有する原料又は雰囲気ガスを用い
て、第2の多結晶シリコン層を形成する第2の工程と、
前記第1及び第2の多結晶シリコン層を所定の形状にパ
ターニングして、前記第1の多結晶シリコン層からなる
前記オフ電流低減層と前記第2の多結晶シリコン層から
なる前記チャネル層とが順に積層された前記半導体活性
層を形成する第3の工程と、前記半導体活性層の前記チ
ャネル層上に、前記ゲート絶縁膜を介して前記ゲート電
極を形成した後、前記ゲート電極を挟む前記半導体活性
層に所定の不純物を添加して、前記チャネル層内に前記
ソース領域及び前記ドレイン領域を形成する第4の工程
とを含むことを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法
によって達成される。
上に形成された半導体活性層と、前記半導体活性層表面
に相対して形成されたソース領域及びドレイン領域と、
前記ソース領域と前記ドレイン領域とに挟まれた前記半
導体活性層上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート
電極とを具備する薄膜トランジスタの製造方法におい
て、前記透明絶縁基板上に、チャネル導電型と逆導電型
の第1の多結晶シリコン層を形成する第1の工程と、前
記第1の多結晶シリコン層表面を大気に晒すことなく、
前記第1の多結晶シリコン層上に、水素を含有する原料
又は雰囲気ガスを用いて、第2の多結晶シリコン層を形
成する第2の工程と、前記第1及び第2の多結晶シリコ
ン層を所定の形状にパターニングして、前記第1の多結
晶シリコン層からなる前記オフ電流低減層と前記第2の
多結晶シリコン層からなる前記チャネル層とが順に積層
された前記半導体活性層を形成する第3の工程と、前記
半導体活性層の前記チャネル層上に、前記ゲート絶縁膜
を介して前記ゲート電極を形成した後、前記ゲート電極
を挟む前記半導体活性層に所定の不純物を添加して、前
記チャネル層内に前記ソース領域及び前記ドレイン領域
を形成する第4の工程とを含み、前記第1の工程が、前
記透明絶縁基板上に、ノンドープの多結晶シリコン層を
形成した後、連続して、チャネル導電型と逆導電型の不
純物ドープ層を形成し、前記ノンドープの多結晶シリコ
ン層と前記不純物ドープ層とが順に積層した第1の多結
晶シリコン層を形成する工程であることを特徴とする薄
膜トランジスタの製造方法によって達成される。
上に形成された半導体活性層と、前記半導体活性層表面
に相対して形成されたソース領域及びドレイン領域と、
前記ソース領域と前記ドレイン領域とに挟まれた前記半
導体活性層上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート
電極とを具備する薄膜トランジスタの製造方法におい
て、前記透明絶縁基板上に、チャネル導電型と逆導電型
の第1の多結晶シリコン層を形成する第1の工程と、前
記第1の多結晶シリコン層表面を大気に晒すことなく、
前記第1の多結晶シリコン層上に、水素を含有する原料
又は雰囲気ガスを用いて、第2の多結晶シリコン層を形
成する第2の工程と、前記第1及び第2の多結晶シリコ
ン層を所定の形状にパターニングして、前記第1の多結
晶シリコン層からなる前記オフ電流低減層と前記第2の
多結晶シリコン層からなる前記チャネル層とが順に積層
された前記半導体活性層を形成する第3の工程と、前記
半導体活性層の前記チャネル層上に、前記ゲート絶縁膜
を介して前記ゲート電極を形成した後、前記ゲート電極
を挟む前記半導体活性層に所定の不純物を添加して、前
記チャネル層内に前記ソース領域及び前記ドレイン領域
を形成する第4の工程とを含み、前記半導体活性層に所
定の不純物を添加して前記チャネル層内に形成する前記
ソース領域及び前記ドレイン領域の接合深さを制御し
て、前記ソース領域及び前記ドレイン領域と前記オフ電
流低減層との間隔が、30nm以上になるようにするこ
とを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法によって達
成される。
において、前記第1の工程が、前記第1の多結晶シリコ
ン層を100nm以上の厚さに形成する工程であり、前
記第2の工程が、前記第2の多結晶シリコン層を100
nm以下の厚さに形成する工程であることが望ましい。
また、上記の薄膜トランジスタの製造方法において、前
記半導体活性層に所定の不純物を添加して前記チャネル
層内に形成する前記ソース領域及び前記ドレイン領域の
接合深さを制御して、前記ソース領域及び前記ドレイン
領域と前記オフ電流低減層との間隔が、30nm以上に
なるようにすることが望ましい。
多結晶シリコン層を、途中で大気に晒すことなく連続し
て成長させ、しかも第1の多結晶シリコン層の膜厚を1
00nm以上とすることにより、また第2の多結晶シリ
コン層を水素を含む原料ガス中で成長させることによ
り、第2の多結晶シリコン層は良好な結晶性を有するこ
とができる。このため、この第2の多結晶シリコン層か
らなるチャネル層は大きな移動度をもつ良好な電気特性
を得ることができる。
リコン層を、水素を含まない原料及び雰囲気ガス中で成
長させることにより、第1の多結晶シリコン層中の多結
晶シリコンのグレインの粒界には未結合手などに起因す
る欠陥が多数存在することになる。このため、第1の多
結晶シリコン層からなるオフ電流低減層に外部からの光
が入射した場合に発生する光リーク電流は、多数の欠陥
により直ちに再結合してしまって外部には流れ出すこと
は殆どなく、膜厚を100nm以上に厚くても、光リー
ク電流の増加に寄与することはない。
導電型と逆導電型の第1の多結晶シリコン層若しくはノ
ンドープの多結晶シリコン層とチャネル導電型と逆導電
型の不純物ドープ層とが積層した第1の多結晶シリコン
層を成長させることにより、チャネル層の下に逆導電型
の層が接することになるため、ゲート電極から遠く離れ
て電圧制御の効かない領域においてチャネル導電型と同
じキャリアが流れることを防止し、オフ電流を低減する
ことができる。
て光リーク電流の流出を防止したり、チャネル導電型と
逆導電型の層の存在によってリークパスの拡大を阻止し
たりするオフ電流低減層と、良好な結晶性によって移動
度が大きくなるチャネル層とから半導体活性層を構成す
ることにより、オン電流特性を向上させつつオフ電流を
低減することができるため、薄膜トランジスタのオン/
オフ比を大きくすることが可能となる。
的に説明する。図1は本発明の第1の実施例による多結
晶シリコン薄膜トランジスタを示す断面図である。ガラ
ス基板等からなる透明絶縁性基板10上に、水素を含有
しない原料及び雰囲気ガスを用いて形成された厚さ10
0nm以上、例えば450nmの多結晶シリコン層から
なるオフ電流低減層12と、水素を含有する原料又は雰
囲気ガスを用いて形成された厚さ100nm以下、例え
ば50nmの多結晶シリコン層からなるチャネル層14
とが順に積層され、これらオフ電流低減層12及びチャ
ネル層14から半導体活性層26が構成されている。
面には、n+ 型ソース領域22及びn+ 型ドレイン領域
24が相対して形成されている。尚、ここで、n+ 型ソ
ース領域22及びn+ 型ドレイン領域24はチャネル層
14内に形成され、オフ電流低減層12には達していな
い。n+ 型ソース領域22及びn+ 型ドレイン領域24
がオフ電流低減層12にまで達すると、オフ電流低減層
12に多数存在する欠陥によってオフ電流が増加する悪
影響が現れるからである。
イン領域24とに挟まれたチャネル層14上には、例え
ば厚さ150nmのSiO2 (酸化シリコン)膜からな
るゲート絶縁膜16を介して、例えば厚さ300nmの
Al(アルミニウム)膜からなるゲート電極18が形成
されている。また、全面に、例えば厚さ400nmのS
iNx (窒化シリコン)膜からなる層間絶縁膜28が形
成されている。更に、この層間絶縁膜28に開口された
コンタクト窓を介して、n+ 型ソース領域22及びn+
型ドレイン領域24にそれぞれ接続する例えば厚さ60
0nmのAl膜からなるソース電極30及びドレイン電
極32が形成されている。
スタの製造方法を、図2及び図3に示す工程図を用いて
説明する。まず、透明絶縁性基板10上に、Ar(アル
ゴン)雰囲気中におけるシリコンターゲットを用いた高
周波スパッタ法により、基板温度450℃、圧力5×1
0 -3Torrの条件で、多結晶シリコン層12aを450n
mの厚さに堆積する。
晒すことなく、透明絶縁性基板10をスパッタ装置から
CVD装置に移動させた後、プラズマCVD法により、
原料ガスとして流量10sccmのSiH4 ガス及び流量5
00sccmのH2 (水素)ガスを用い、基板温度450
℃、圧力0.5Torr、放電電力200Wの条件で、多結
晶シリコン層12a上に、多結晶シリコン層14aを5
0nmの厚さに成長させる(図2(a)参照)。
ラズマCVD法により、SiO2 膜16aを150nm
の厚さに成長させた後、このSiO2 膜16a上に、ス
パッタ法により、Al膜18aを300nmの厚さに堆
積する。そしてこのAl膜18a上に、所定の形状にパ
ターニングしたレジスト20を形成する(図2(b)参
照)。
て、Al膜18a及びSiO2 膜16aを順にエッチン
グし、Al膜18aからなるゲート電極18及びSiO
2 膜16aからなるゲート絶縁膜16をそれぞれ形成す
る。続いて、レジスト20を剥離除去した後、ゲート電
極18をマスクとするイオンシャワー法により、例えば
V族不純物原子としてのP(リン)を多結晶シリコン層
14a内にのみ導入して、ゲート電極18を挟む多結晶
シリコン層14a表面にn+ 型ソース領域22及びn+
型ドレイン領域24を相対して形成する(図2(c)参
照)。
晶シリコン層12aを所定の形状にパターニングして、
多結晶シリコン層14aからなるチャネル層14及び多
結晶シリコン層12aからなるオフ電流低減層12を形
成し、これらチャネル層14及びオフ電流低減層12か
らなる半導体活性層26を形成する。続いて、全面に、
SiNx 膜を400nmの厚さに成長させて、SiNx
膜からなる層間絶縁膜28を形成する(図3(d)参
照)。
ドレイン領域24上の層間絶縁膜28にコンタクト窓を
開口した後、このコンタクト窓を介して、n+ 型ソース
領域22及びn+ 型ドレイン領域24にそれぞれ接続す
る厚さ600nmのAl膜からなるソース電極30及び
ドレイン電極32を形成する。こうして、図1に示す多
結晶シリコン薄膜トランジスタを完成する(図3(e)
参照)。
中における高周波スパッタを用いて透明絶縁性基板10
上に多結晶シリコン層12aを堆積することにより、即
ち水素を含まない原料及び雰囲気ガス中で形成すること
により、多結晶シリコン層12aには殆ど水素が含まれ
ないため、また成長の際の基板温度が450℃と低温で
あるため、多結晶シリコン層12a中の多結晶シリコン
のグレインの粒界には未結合手などに起因する欠陥が多
数存在する。
るオフ電流低減層12は、その電気的特性は良くなく、
外部から入射した光によって発生する光リーク電流は、
グレインの粒界に存在する未結合手などの欠陥により直
ちに再結合してしまうため、外部には流れ出すことは殆
どない。従って、多結晶シリコン層12aからなるオフ
電流低減層12の膜厚が450nmと厚くても、光リー
ク電流の増加に寄与することはない。
多結晶シリコン層12aの結晶性は、その膜厚が厚くな
るに従って向上していき、膜厚が100nm以上となる
多結晶シリコン層12a表面近傍では良好な結晶性を得
ることができるため、この結晶性の向上した多結晶シリ
コン層12a上に、途中で大気に晒すことなく、多結晶
シリコン層14aを連続して成長させることにより、多
結晶シリコン層14aの結晶性を良好なものにすること
ができる。
SiH4 ガス及びH2 ガスを用いるプラズマCVD法に
より成長させることにより、即ち水素を含む原料ガス中
で形成することにより、プラズマで分解した水素ラジカ
ルや水素原子が多結晶シリコン層14a中に取り込ま
れ、グレインの粒界に存在する未結合手を水素が終端し
ているため、欠陥が減少している。
るチャネル層14は、キャリア移動度が大きくなり、良
好な電気特性を得ることができ、従ってオン電流特性を
向上させことができる。尚、このチャネル層14に発生
する光リーク電流は、その膜厚を100nm以下、例え
ば50nm程度に薄くすることにより、その増加を抑制
することができる。
ーク電流の流出を防止する多結晶シリコン層12aから
なるオフ電流低減層12と、良好な結晶性によって大き
な移動度をもつ多結晶シリコン層14aからなるチャネ
ル層14とから半導体活性層26が構成されるため、オ
ン電流特性を向上させつつ光リーク電流を従来の約1/
10に低減することができた。
スタのオン/オフ比を大きくして、アクティブマトリク
スの特性を向上させ、高画質の液晶ディスプレイ等を実
現することが可能となる。更に、多結晶シリコン層12
a及び多結晶シリコン層14aは、500℃以下の基板
温度において形成するため、透明絶縁性基板10として
高価な石英基板を用いなくてもよく、製造コストの低減
にも寄与することができる。
シリコン層12aをAr雰囲気中における高周波スパッ
タを用いて堆積しているが、この方法に限定されず、例
えば真空蒸着法や、SiCl4 等を用いたプラズマCV
D法等を用いてもよい。また、多結晶シリコン層14a
の形成方法も、SiH4 ガス及びH2 ガスを用いるプラ
ズマCVD法に限定されず、例えばArとH2 との混合
ガス雰囲気中での高周波スパッタ法等を用いてもよい。
シリコン薄膜トランジスタを、図4を用いて説明する。
図4は第2の実施例による多結晶シリコン薄膜トランジ
スタを示す断面図である。尚、上記図1に示す多結晶シ
リコン薄膜トランジスタの構成要素と同一の構成要素に
は同一の符号を付して説明を省略する。
素を含有しない原料及び雰囲気ガスを用いて形成された
多結晶シリコン層12aからなるオフ電流低減層12の
代わりに、ノンドープ多結晶シリコン層とp型多結晶シ
リコン層とが順に積層されたオフ電流低減層が形成され
ている点に特徴がある。即ち、透明絶縁性基板10上
に、厚さ100nmのノンドープ多結晶シリコン層34
aとチャネル導電型と逆導電型の不純物が添加された厚
さ100nmのp型多結晶シリコン層36aとが順に積
層され、オフ電流低減層40を形成している。また、こ
のオフ電流低減層40上には、水素を含有する原料又は
雰囲気ガスを用いて形成された厚さ100nmの多結晶
シリコン層からなるチャネル層38が積層されている。
そしてこれらオフ電流低減層40及びチャネル層38か
ら半導体活性層42が構成されている。
面には、上記図1の場合と同様に、n+ 型ソース領域2
2及びn+ 型ドレイン領域24が相対して形成されてい
る。尚、ここで、これらn+ 型ソース領域22及びn+
型ドレイン領域24の接合深さは70nm未満に制御さ
れており、従ってn+ 型ソース領域22及びn+ 型ドレ
イン領域24とオフ電流低減層40のp型多結晶シリコ
ン層36aとの間隔は30nm以上となっている。この
間隔が30nmよりも狭くなると、n+ 型ソース領域2
2及びn+ 型ドレイン領域24とp型多結晶シリコン層
36aとのpn接合におけるエネルギーバンドの傾きが
急俊になり、トンネル電流によるリーク電流が発生する
恐れが生ずるからである。
+ 型ソース領域22とn+ 型ドレイン領域24とに挟ま
れたチャネル層38上には、例えば厚さ300nmのS
iO 2 膜からなるゲート絶縁膜16を介して、例えば厚
さ1500nmのAl膜からなるゲート電極18が形成
されている。更に、全面には、SiNx 膜からなる層間
絶縁膜28が形成され、この層間絶縁膜28に開口され
たコンタクト窓を介して、n+ 型ソース領域22及びn
+ 型ドレイン領域24にそれぞれ接続するAl膜からな
るソース電極30及びドレイン電極32が形成されてい
る。
スタの製造方法を、図5に示す工程図を用いて説明す
る。まず、透明絶縁性基板10上に、プラズマCVD法
により、原料ガスとして流量10sccmのSiH4 ガス及
び流量500sccmのH2 ガスを導入し、基板温度450
℃、圧力0.5Torr、放電電力200Wの条件で、ノン
ドープ多結晶シリコン層34aを成長させる。
4aの膜厚が100nmになったところで、更に流量1
sccmのB2 H6 (ジボラン)ガスを導入し、ノンドープ
多結晶シリコン層34a上に連続してp型多結晶シリコ
ン層36aを100nmの厚さに積層する。続いて、B
2 H6 ガスの導入を止め、SiH4 ガス及びH2 ガスの
みにより、p型多結晶シリコン層36a上に連続して多
結晶シリコン層38aを100nmの厚さに積層する
(図5(a)参照)。
る工程と同様にして、多結晶シリコン層38a上に、S
iO2 膜及びAl膜を順に成長させた後、Al膜上に所
定の形状にパターニングしたレジストをマスクとして、
Al膜及びSiO2 膜を順にエッチングし、Al膜から
なるゲート電極18及びSiO2 膜からなるゲート絶縁
膜16を形成する。
ト電極18をマスクとするイオンシャワー法により、例
えばPを多結晶シリコン層38a内にのみ導入して、多
結晶シリコン層38a表面にn+ 型ソース領域22及び
n+ 型ドレイン領域24を相対して形成する(図5
(b)参照)。尚、このとき、イオンシャワーの加速電
圧等を制御して、n+ 型ソース領域22及びn+ 型ドレ
イン領域24の接合深さが70nm未満になるように制
御し、n+ 型ソース領域22及びn+ 型ドレイン領域2
4とオフ電流低減層40のp型多結晶シリコン層36a
との間隔は30nmより広くなるように留意する。
る工程と同様にして、多結晶シリコン層38a、p型多
結晶シリコン層36a、及びノンドープ多結晶シリコン
層34aを所定の形状にパターニングして、多結晶シリ
コン層38aからなるチャネル層38並びにp型多結晶
シリコン層36a及びノンドープ多結晶シリコン層34
aからなるオフ電流低減層40を形成し、これらチャネ
ル層38及びオフ電流低減層40からなる半導体活性層
44を形成する。
絶縁膜28を形成し、この層間絶縁膜28にコンタクト
窓を開口した後、このコンタクト窓を介してn+ 型ソー
ス領域22及びn+ 型ドレイン領域24にそれぞれ接続
するAl膜からなるソース電極30及びドレイン電極3
2を形成する。こうして、図4に示す多結晶シリコン薄
膜トランジスタを完成する(図5(c)参照)。
ス及びH2 ガスを原料ガスとするプラズマCVD法を用
いて、透明絶縁性基板10上に、厚さ100nmのノン
ドープ多結晶シリコン層34a、厚さ100nmのp型
多結晶シリコン層36a、厚さ100nmの多結晶シリ
コン層38aを連続して成長させることにより、上記第
1の実施例における多結晶シリコン層14aと同様に、
多結晶シリコン層38aを良好な結晶性を有するように
することができるため、その多結晶シリコン層14aか
らなるチャネル層14と同様に、大きな移動度をもつ良
好な電気特性をもつチャネル層38を得ることができ、
薄膜トランジスタのオン電流特性を向上させることがで
きる。
ープ多結晶シリコン層34a及びp型多結晶シリコン層
36aが順に積層されたオフ電流低減層40が形成さ
れ、そのp型多結晶シリコン層36aがチャネル層38
に接していることにより、リークパスの広がりが防止さ
れるため、透明絶縁性基板10上に厚く成長させたオフ
電流低減層40にオフ電流が流れることが阻止され、薄
膜トランジスタのオフ電流を低減することができる。
結晶シリコン層36aによってオフ電流が流れることを
阻止するオフ電流低減層40と、良好な結晶性によって
大きな移動度をもつ多結晶シリコン層38aからなるチ
ャネル層38とから半導体活性層44が構成されるた
め、オン電流を変えずにオフ電流だけを1桁低減するこ
とができた。
様に、薄膜トランジスタのオン/オフ比を大きくして、
アクティブマトリクスの特性を向上させ、高画質の液晶
ディスプレイ等を実現することが可能となる。尚、上記
第2の実施例においては、p型多結晶シリコン層36a
を形成する際に導入する不純物としてB2 H6 を用いて
いるが、こうした III族不純物元素の水素化物に限定さ
れず、例えばBCl3 、BBr3 等のハロゲン化物を用
いてもよい。
スタがnチャネル型の場合であるが、pチャネル型の場
合には、チャネル導電型と逆導電型の不純物が添加され
た多結晶シリコン層を形成する際に、例えばPH3 等の
V族不純物元素の水素化物や、PCl3 等のハロゲン化
物を不純物として用い、n型多結晶シリコン層を形成す
ればよい。
シリコン薄膜トランジスタを、図6を用いて説明する。
図6は第3の実施例による多結晶シリコン薄膜トランジ
スタを示す断面図である。尚、上記図4に示す多結晶シ
リコン薄膜トランジスタの構成要素と同一の構成要素に
は同一の符号を付して説明を省略する。
ンドープ多結晶シリコン層34aとp型多結晶シリコン
層36aとが順に積層されたオフ電流低減層40の代わ
りに、p型多結晶シリコン層からなるオフ電流低減層が
形成されている点に特徴がある。即ち、透明絶縁性基板
10上に、厚さ200nmのp型多結晶シリコン層から
なるオフ電流低減層46と、水素を含有する原料又は雰
囲気ガスを用いて形成された厚さ100nmの多結晶シ
リコン層からなるチャネル層48が積層され、これらオ
フ電流低減層46及びチャネル層48から半導体活性層
50が構成されている。
面には、上記図4の場合と同様に、接合深さ70nm未
満のn+ 型ソース領域22及びn+ 型ドレイン領域24
が相対して形成され、これらn+ 型ソース領域22とn
+ 型ドレイン領域24とに挟まれたチャネル層48上に
は、ゲート絶縁膜16を介してゲート電極18が形成さ
れている。
れ、この層間絶縁膜28に開口されたコンタクト窓を介
して、n+ 型ソース領域22及びn+ 型ドレイン領域2
4にそれぞれ接続するソース電極30及びドレイン電極
32が形成されている。次に、図6の多結晶シリコン薄
膜トランジスタの製造方法を、図7に示す工程図を用い
て説明する。
CVD法により、原料ガスとしてSiH4 ガス、H2 ガ
ス、及びB2 H6 ガスを導入し、p型多結晶シリコン層
46aを200nmの厚さに成長させる。続いて、B2
H6 ガスの導入を止め、SiH4 ガス及びH2 ガスのみ
により、p型多結晶シリコン層46a上に連続して多結
晶シリコン層48aを100nmの厚さに積層する(図
7(a)参照)。
る工程と同様にして、多結晶シリコン層48a上に、ゲ
ート電極18及びゲート絶縁膜16を形成した後、ゲー
ト電極18をマスクとするイオンシャワー法により、多
結晶シリコン層48a表面に、接合深さが70nm未満
のn+ 型ソース領域22及びn+ 型ドレイン領域24を
相対して形成する。
多結晶シリコン層46aを所定の形状にパターニングし
て、多結晶シリコン層48aからなるチャネル層48及
びp型多結晶シリコン層46aからなるオフ電流低減層
46を形成し、これらチャネル層48及びオフ電流低減
層46からなる半導体活性層50を形成する。続いて、
全面に、層間絶縁膜28を形成した後、この層間絶縁膜
28に開口したコンタクト窓を介して、n+ 型ソース領
域22及びn+ 型ドレイン領域24にそれぞれ接続する
ソース電極30及びドレイン電極32を形成する。こう
して、図6に示す多結晶シリコン薄膜トランジスタを完
成する(図7(b)参照)。
基板10上に、厚さ200nmのp型多結晶シリコン層
46aからなるオフ電流低減層46及び厚さ100nm
の多結晶シリコン層48aからなるチャネル層48を連
続成長によって形成することにより、上記第2の実施例
の場合と同様の効果を奏することができる。尚、本実施
例と上記第2の実施例とを比較すると、上記第2の実施
例におけるオフ電流低減層40がノンドープ多結晶シリ
コン層34aとp型多結晶シリコン層36aとが順に積
層された複雑な構造になってはいるが、そのp型多結晶
シリコン層36aの厚さが本実施例におけるp型多結晶
シリコン層46aの厚さよりも薄いため、使用ガス量を
低減して生産コストを低下させる点において、また不必
要な廃棄ガス量を低減する点において、上記第2の実施
例が好ましい。
シリコン薄膜トランジスタを、図8を用いて説明する。
図8は第3の実施例による多結晶シリコン薄膜トランジ
スタを示す断面図である。尚、上記図1及び図4に示す
多結晶シリコン薄膜トランジスタの構成要素と同一の構
成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
素を含有しない原料及び雰囲気ガスを用いて形成された
多結晶シリコン層12aからなるオフ電流低減層12
と、上記第2の実施例におけるノンドープ多結晶シリコ
ン層34a及びp型多結晶シリコン層36aが順に積層
されたオフ電流低減層40とが組み合わさったオフ電流
低減層が形成されている点に特徴がある。
有しない原料及び雰囲気ガスを用いて形成された厚さ3
00nmのノンドープ多結晶シリコン層52aと厚さ1
00nmのp型多結晶シリコン層54aとが順に積層さ
れ、オフ電流低減層58を形成している。また、このオ
フ電流低減層58上に、水素を含有する原料又は雰囲気
ガスを用いて形成された厚さ100nmの多結晶シリコ
ン層56aからなるチャネル層56が積層されている。
そしてこれらオフ電流低減層58及びチャネル層56か
ら半導体活性層60が構成されている。
面には、上記図4の場合と同様に、接合深さ70nm未
満のn+ 型ソース領域22及びn+ 型ドレイン領域24
が相対して形成され、これらn+ 型ソース領域22とn
+ 型ドレイン領域24とに挟まれたチャネル層56上に
は、ゲート絶縁膜16を介してゲート電極18が形成さ
れている。
れ、この層間絶縁膜28に開口されたコンタクト窓を介
して、n+ 型ソース領域22及びn+ 型ドレイン領域2
4にそれぞれ接続するソース電極30及びドレイン電極
32が形成されている。次に、図8の多結晶シリコン薄
膜トランジスタの製造方法を、図9に示す工程図を用い
て説明する。
としてSiCl4 等を用いたプラズマCVD法により、
ノンドープ多結晶シリコン層52aを300nmの厚さ
に成長させる。そして原料ガスをSiCl4 等からSi
H4 等に切り替えると共に、更にB2 H6 ガスを導入
し、ノンドープ多結晶シリコン層52a上に連続してp
型多結晶シリコン層54aを100nmの厚さに積層す
る。
H4 ガス等のみにより、p型多結晶シリコン層54a上
に連続して多結晶シリコン層56aを100nmの厚さ
に積層する(図9(a)参照)。次いで、上記図5
(b)〜(c)に示される工程と同様にして、多結晶シ
リコン層56a上に、ゲート電極18及びゲート絶縁膜
16を形成した後、ゲート電極18をマスクとするイオ
ンシャワー法により、多結晶シリコン層56a表面に、
接合深さが70nm未満のn+ 型ソース領域22及びn
+ 型ドレイン領域24を相対して形成する。
結晶シリコン層54a及びノンドープ多結晶シリコン層
52aを所定の形状にパターニングして、多結晶シリコ
ン層56aからなるチャネル層56とp型多結晶シリコ
ン層54a及びノンドープ多結晶シリコン層52aから
なるオフ電流低減層58とを形成し、これらチャネル層
56及びオフ電流低減層58からなる半導体活性層60
を形成する。
た後、この層間絶縁膜28に開口したコンタクト窓を介
して、n+ 型ソース領域22及びn+ 型ドレイン領域2
4にそれぞれ接続するソース電極30及びドレイン電極
32を形成する。こうして、図8に示す多結晶シリコン
薄膜トランジスタを完成する(図9(b)参照)。この
ように本実施例によれば、透明絶縁性基板10上に、S
iCl4 等の水素を含有しない原料及び雰囲気ガスを用
いたプラズマCVD法による厚さ300nmのノンドー
プ多結晶シリコン層52a、チャネル導電型と逆導電型
の不純物が添加された厚さ100nmのp型多結晶シリ
コン層54a、及びSiH4 等の水素を含有する原料及
び雰囲気ガスを用いたプラズマCVD法による厚さ10
0nmの多結晶シリコン層56aを連続成長させること
により、多数の欠陥の存在によって光リーク電流の流出
を防止する多結晶シリコン層52aとリークパスの広が
りを防止するp型多結晶シリコン層54aとが順に積層
されたオフ電流低減層58が形成され、良好な結晶性に
よって大きな移動度をもつ多結晶シリコン層56aから
なるチャネル層56が形成され、そしてこれらオフ電流
低減層58及びチャネル層56からなる半導体活性層6
0が形成されるため、上記第1及び第2の実施例を組み
合わせた効果を奏することができる。即ち、オン電流特
性を向上させつつ、光リーク電流を低減すると共に、そ
れ以外のリーク電流をも低減することができる。
透明絶縁基板上に、第1の多結晶シリコン層及び第2の
多結晶シリコン層を、途中で大気に晒すことなく連続し
て形成することにより、また第2の多結晶シリコン層を
水素を含む原料ガス中で形成することにより、第2の多
結晶シリコン層は良好な結晶性を有することができるた
め、この第2の多結晶シリコン層からなるチャネル層は
良好な電気特性を得ることができる。
リコン層を、水素を含まない原料及び雰囲気ガス中で形
成することにより、第1の多結晶シリコン層中の多結晶
シリコンのグレインの粒界には未結合手などに起因する
欠陥が多数存在するため、外部から入射した光により発
生する光リーク電流は多数の欠陥により直ちに再結合し
てしまい、従って第1の多結晶シリコン層からなるオフ
電流低減層が光リーク電流の増加に寄与することはな
い。
型と逆導電型の第1の多結晶シリコン層又はノンドープ
多結晶シリコン層とチャネル導電型と逆導電型の不純物
ドープ層とが積層した第1の多結晶シリコン層を形成す
ることにより、チャネル層の下に逆導電型の層が接する
ため、ゲート電極から遠く離れて電圧制御の効かない領
域においてチャネル導電型と同じキャリアが流れること
を防止し、オフ電流を低減することができる。
電流の流出を防止したり、チャネル導電型と逆導電型の
層の存在によってリークパスの拡大を阻止したりするオ
フ電流低減層と、良好な結晶性によって大きなる移動度
をもつチャネル層とから半導体活性層が構成されること
により、オン電流特性を向上させつつオフ電流を低減す
ることができるため、薄膜トランジスタのオン/オフ比
を大きくすることができる。
スタのオン/オフ比を大きくして、アクティブマトリク
スの特性を向上させ、高画質の液晶ディスプレイ等を実
現することが可能となる。
膜トランジスタを示す断面図である。
方法を説明するための工程図(その1)である。
方法を説明するための工程図(その2)である。
膜トランジスタを示す断面図である。
方法を説明するための工程図である。
膜トランジスタを示す断面図である。
方法を説明するための工程図である。
膜トランジスタを示す断面図である。
方法を説明するための工程図である。
明するための断面図である。
形成された多結晶シリコン層 12…オフ電流低減層 14a…水素を含有する原料又は雰囲気ガスを用いて形
成された多結晶シリコン層 14…チャネル層 16a…SiO2 膜 16…ゲート絶縁膜 18a…Al膜 18…ゲート電極 20…レジスト 22…n+ 型ソース領域 24…n+ 型ドレイン領域 26…半導体活性層 28…層間絶縁膜 30…ソース電極 32…ドレイン電極 34a…ノンドープ多結晶シリコン層 36a…p型多結晶シリコン層 38a…多結晶シリコン層 38…チャネル層 40…オフ電流低減層 42…半導体活性層 44…半導体活性層 46a…p型多結晶シリコン層 46…オフ電流低減層 48a…多結晶シリコン層 48…チャネル層 50…半導体活性層 52a…水素を含有しない原料及び雰囲気ガスを用いて
形成されたノンドープ多結晶シリコン層 54a…p型多結晶シリコン層 56a…水素を含有する原料又は雰囲気ガスを用いて形
成された多結晶シリコン層 56…チャネル層 58…オフ電流低減層 60…半導体活性層 70…透明絶縁性基板 72…半導体活性層 74…ゲート絶縁膜 76…ゲート電極 78…n+ 型ソース領域 80…n+ 型ドレイン領域 82…層間絶縁膜 84…ソース電極 86…ドレイン電極
Claims (7)
- 【請求項1】 透明絶縁基板と、前記透明絶縁基板上に
形成された半導体活性層と、前記半導体活性層表面に相
対して形成されたソース領域及びドレイン領域と、前記
ソース領域と前記ドレイン領域とに挟まれた前記半導体
活性層上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極
とを具備する薄膜トランジスタにおいて、 前記半導体活性層が、前記透明絶縁基板上に形成された
第1の多結晶シリコン層からなるオフ電流低減層と、前
記オフ電流低減層上に積層された第2の多結晶シリコン
層からなるチャネル層とを有し、 前記ソース領域及び前記ドレイン領域が、それぞれ前記
チャネル層内に形成されており、 前記オフ電流低減層が、水素を含有しない原料及び雰囲
気ガスを用いて前記透明絶縁基板上に形成された第1の
多結晶シリコン層からなり、 前記チャネル層が、水素を含有する原料又は雰囲気ガス
を用いて前記オフ電流低減層上に形成された第2の多結
晶シリコン層からなる ことを特徴とする薄膜トランジス
タ。 - 【請求項2】 透明絶縁基板と、前記透明絶縁基板上に
形成された半導体活性層と、前記半導体活性層表面に相
対して形成されたソース領域及びドレイン領域と、前記
ソース領域と前記ドレイン領域とに挟まれた前記半導体
活性層上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極
とを具備する薄膜トランジスタにおいて、 前記半導体活性層が、前記透明絶縁基板上に形成された
第1の多結晶シリコン層からなるオフ電流低減層と、前
記オフ電流低減層上に積層された第2の多結晶シリコン
層からなるチャネル層とを有し、 前記ソース領域及び前記ドレイン領域が、それぞれ前記
チャネル層内に形成されており、 前記オフ電流低減層が、チャネル導電型と逆導電型の不
純物が添加された不純物ドープ層を有する第1の多結晶
シリコン層からなり、 前記チャネル層が、水素を含有する原料又は雰囲気ガス
を用いて前記不純物ドープ層上に形成された第2の多結
晶シリコン層からなり、 前記チャネル層内の前記ソース領域及び前記ドレイン領
域と前記オフ電流低減層の前記不純物ドープ層とが、3
0nm以上の間隔を有している ことを特徴とする薄膜ト
ランジスタ。 - 【請求項3】 透明絶縁基板と、前記透明絶縁基板上に
形成された半導体活性層と、前記半導体活性層表面に相
対して形成されたソース領域及びドレイン領域と、前記
ソース領域と前記ドレイン領域とに挟まれた前記半導体
活性層上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極
とを具備する薄膜トランジスタの製造方法において、 前記透明絶縁基板上に、水素を含有しない原料及び雰囲
気ガスを用いて、第1の多結晶シリコン層を形成する第
1の工程と、 前記第1の多結晶シリコン層表面を大気に晒すことな
く、前記第1の多結晶シリコン層上に、水素を含有する
原料又は雰囲気ガスを用いて、第2の多結晶シリコン層
を形成する第2の工程と、 前記第1及び第2の多結晶シリコン層を所定の形状にパ
ターニングして、前記第1の多結晶シリコン層からなる
前記オフ電流低減層と前記第2の多結晶シリコン層から
なる前記チャネル層とが順に積層された前記半導体活性
層を形成する第3の工程と、 前記半導体活性層の前記チャネル層上に、前記ゲート絶
縁膜を介して前記ゲート電極を形成した後、前記ゲート
電極を挟む前記半導体活性層に所定の不純物を添加し
て、前記チャネル層内に前記ソース領域及び前記ドレイ
ン領域を形成する第4の工程とを含むことを特徴とする
薄膜トランジスタの製造方法。 - 【請求項4】 透明絶縁基板と、前記透明絶縁基板上に
形成された半導体活性層と、前記半導体活性層表面に相
対して形成されたソース領域及びドレイン領域と、前記
ソース領域と前記ドレイン領域とに挟まれた前記半導体
活性層上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極
とを具備する薄膜トランジスタの製造方法において、 前記透明絶縁基板上に、チャネル導電型と逆導電型の第
1の多結晶シリコン層を形成する第1の工程と、 前記第1の多結晶シリコン層表面を大気に晒すことな
く、前記第1の多結晶シリコン層上に、水素を含有する
原料又は雰囲気ガスを用いて、第2の多結晶シリコン層
を形成する第2の工程と、 前記第1及び第2の多結晶シリコン層を所定の形状にパ
ターニングして、前記第1の多結晶シリコン層からなる
前記オフ電流低減層と前記第2の多結晶シリコン層から
なる前記チャネル層とが順に積層された前記半導体活性
層を形成する第3の工程と、 前記半導体活性層の前記チャネル層上に、前記ゲート絶
縁膜を介して前記ゲート電極を形成した後、前記ゲート
電極を挟む前記半導体活性層に所定の不純物を添加し
て、前記チャネル層内に前記ソース領域及び前記ドレイ
ン領域を形成する第4の工程とを含み、 前記第1の工程が、前記透明絶縁基板上に、ノンドープ
の多結晶シリコン層を形成した後、連続して、チャネル
導電型と逆導電型の不純物ドープ層を形成し、前記ノン
ドープの多結晶シリコン層と前記不純物ドープ層とが順
に積層した第1の多結晶シリコン層を形成する工程であ
る ことを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。 - 【請求項5】 透明絶縁基板と、前記透明絶縁基板上に
形成された半導体活性層と、前記半導体活性層表面に相
対して形成されたソース領域及びドレイン領域と、前記
ソース領域と前記ドレイン領域とに挟まれた前記半導体
活性層上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極
とを具備する薄膜トランジスタの製造方法において、 前記透明絶縁基板上に、チャネル導電型と逆導電型の第
1の多結晶シリコン層を形成する第1の工程と、 前記第1の多結晶シリコン層表面を大気に晒すことな
く、前記第1の多結晶シリコン層上に、水素を含有する
原料又は雰囲気ガスを用いて、第2の多結晶シリコン層
を形成する第2の工程と、 前記第1及び第2の多結晶シリコン層を所定の形状にパ
ターニングして、前記第1の多結晶シリコン層からなる
前記オフ電流低減層と前記第2の多結晶シリコ ン層から
なる前記チャネル層とが順に積層された前記半導体活性
層を形成する第3の工程と、 前記半導体活性層の前記チャネル層上に、前記ゲート絶
縁膜を介して前記ゲート電極を形成した後、前記ゲート
電極を挟む前記半導体活性層に所定の不純物を添加し
て、前記チャネル層内に前記ソース領域及び前記ドレイ
ン領域を形成する第4の工程とを含み、 前記半導体活性層に所定の不純物を添加して前記チャネ
ル層内に形成する前記ソース領域及び前記ドレイン領域
の接合深さを制御して、前記ソース領域及び前記ドレイ
ン領域と前記オフ電流低減層との間隔が、30nm以上
になるようにする ことを特徴とする薄膜トランジスタの
製造方法。 - 【請求項6】 請求項3乃至5のいずれかに記載の薄膜
トランジスタの製造方法において、 前記第1の工程が、前記第1の多結晶シリコン層を10
0nm以上の厚さに形成する工程であり、 前記第2の工程が、前記第2の多結晶シリコン層を10
0nm以下の厚さに形成する工程であることを特徴とす
る薄膜トランジスタの製造方法。 - 【請求項7】 請求項4記載の薄膜トランジスタの製造
方法において、 前記半導体活性層に所定の不純物を添加して前記チャネ
ル層内に形成する前記ソース領域及び前記ドレイン領域
の接合深さを制御して、前記ソース領域及び前記ドレイ
ン領域と前記オフ電流低減層との間隔が、30nm以上
になるようにすることを特徴とする薄膜トランジスタの
製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22257893A JP3325664B2 (ja) | 1993-09-07 | 1993-09-07 | 薄膜トランジスタ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22257893A JP3325664B2 (ja) | 1993-09-07 | 1993-09-07 | 薄膜トランジスタ及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0778992A JPH0778992A (ja) | 1995-03-20 |
| JP3325664B2 true JP3325664B2 (ja) | 2002-09-17 |
Family
ID=16784669
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22257893A Expired - Fee Related JP3325664B2 (ja) | 1993-09-07 | 1993-09-07 | 薄膜トランジスタ及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3325664B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6541793B2 (en) | 1997-05-30 | 2003-04-01 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Thin-film transistor and semiconductor device using thin-film transistors |
| JP2002094064A (ja) * | 2000-09-11 | 2002-03-29 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタの製造方法、液晶表示装置およびエレクトロルミネッセンス表示装置 |
-
1993
- 1993-09-07 JP JP22257893A patent/JP3325664B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0778992A (ja) | 1995-03-20 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5744818A (en) | Insulated gate field effect semiconductor device | |
| EP0598410B1 (en) | A method of manufacturing a semiconductor device | |
| TW222345B (en) | Semiconductor and its manufacturing method | |
| JP3187086B2 (ja) | 半導体装置および半導体装置の作製方法 | |
| GB2067353A (en) | Thin film transistor | |
| JPH06275807A (ja) | 半導体回路およびその作製方法 | |
| JPS63200572A (ja) | 薄膜半導体装置の製造方法 | |
| JP3134336B2 (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
| JPH04245482A (ja) | 非単結晶半導体装置とその製造方法 | |
| JPH0564862B2 (ja) | ||
| US6887745B2 (en) | Polysilicon thin film transistor and method of forming the same | |
| JPH0778992A (ja) | 薄膜トランジスタ及びその製造方法 | |
| JPH0521798A (ja) | 薄膜トランジスタ | |
| JP3535465B2 (ja) | 半導体装置の作製方法 | |
| JP3065528B2 (ja) | 半導体装置 | |
| KR0139741B1 (ko) | 박막트랜지스터 제조방법 | |
| JP2501451B2 (ja) | 薄膜トランジスタ及びその製造方法 | |
| KR100709282B1 (ko) | 박막 트랜지스터 및 제조 방법 | |
| JP3193813B2 (ja) | 薄膜トランジスタ及びその製造方法 | |
| JPH04214673A (ja) | 薄膜トランジスタ及びその製造方法 | |
| JP3030366B2 (ja) | 半導体作製方法 | |
| JP3153202B2 (ja) | 半導体装置の作製方法 | |
| JP3111488B2 (ja) | 半導体装置及びその製造方法 | |
| KR0165579B1 (ko) | 비정질 실리콘 박막트랜지스터 및 그 제조방법 | |
| JP3142836B2 (ja) | 半導体装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20020625 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070705 Year of fee payment: 5 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080705 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080705 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090705 Year of fee payment: 7 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100705 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110705 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110705 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120705 Year of fee payment: 10 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |