JP3331994B2 - 電源回路 - Google Patents

電源回路

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JP3331994B2
JP3331994B2 JP33066798A JP33066798A JP3331994B2 JP 3331994 B2 JP3331994 B2 JP 3331994B2 JP 33066798 A JP33066798 A JP 33066798A JP 33066798 A JP33066798 A JP 33066798A JP 3331994 B2 JP3331994 B2 JP 3331994B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種電子機器、通
信機器等に用い、トランスの一次側の共振動作によって
電圧パルスを発生させ、この電圧パルスを昇圧して二次
側から出力する電源回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の電源回路について図面を参
照しながら説明する。
【0003】図3は従来の電源回路を示す等価回路図、
図4は同電源回路における電圧、電流、スイッチパルス
の時経変化を示す波形図である。
【0004】図3において、従来の電源回路は、テレビ
やディスプレイ等に使用して、トランスから陰極線管に
加えられる高圧出力電圧の安定化を図っており、トラン
ス1の一次コイル2の一端側に接続した駆動電源3と、
この一次コイル2の他端側に接続したスイッチング素子
4およびコンデンサ5およびダイオード6とを備えてい
る。
【0005】また、スイッチング素子4は内部ダイオー
ドを有したMOS型電界効果トランジスタ(MOS F
ET)とし、このMOS型電界効果トランジスタのドレ
インを一次コイル2の他端側に接続し、ソースをアース
側に接続し、ゲートをスイッチング素子を制御するパル
ス波を発生するPWM制御回路7側に接続し、内部ダイ
オードがアノードをアース側にカソードを一次コイル2
の他端側に接続した状態で保有され、コンデンサ5は一
端を一次コイル2の他端側に接続し、他端をアース側に
接続し、ダイオード6はカソードを一次コイル2の他端
側に接続し、アノードをアース側に接続し、ダイオード
6のカソードおよびコンデンサ5の一端をスイッチング
素子4のドレインと一次コイル2との間に接続してい
る。
【0006】このとき、コンデンサ5の一端はダイオー
ド6のカソードと一次コイル2の他端との間に接続して
いる。
【0007】そして、二次コイル8には、水平周波数や
垂直周波数の高いディスプレイ9(CRT)等を接続し
ている。
【0008】さらに、この電源回路における時経変化に
対する電圧、電流、スイッチパルスを示す波形は図4に
示すようになる。
【0009】図4において、(a)は電源回路のO点に
おけるトランスの一次コイルに誘起される電圧値の時経
変化を示す波形図、(b)は電源回路のO点における電
流値の時経変化を示す波形図、(c)はスイッチング素
子4に入力されるPWM制御回路7の出力波形の時経変
化を示す波形図である。
【0010】A−B期間について、(c)において、ス
イッチング素子4にPWM制御回路7の一定周期のパル
ス波(出力波)が入力され、スイッチング素子4をON
状態にすると、(b)において、スイッチング素子4の
ON状態の長さに比例して、O点における電流値が時間
とともに増大し、一次コイル2にエネルギーが充填され
る。
【0011】B−C期間について、(c)において、ス
イッチング素子4へのPWM制御回路7からのパルス波
の入力をやめ、スイッチング素子4をOFF状態にする
と、一次コイル2に充填されたエネルギーはコンデンサ
5へ充填され始め、(b)において、O点における電流
値が時間とともに減少し、充填が完了すると、(a)に
おいて、一次コイル2の電圧値がピーク値となる。
【0012】C−D期間について、コンデンサ5への充
填が完了すると、コンデンサ5に充填されたエネルギー
は一次コイル2へ再充填され始め、(b)において、O
点における電流値が時間とともに減少し、充填が完了す
ると、(a)において、一次コイル2の電圧値が0とな
る。
【0013】D−E期間について、一次コイル2への充
填が完了すると、一次コイル2に充填されたエネルギー
はコンデンサへ再充填され始めようとするが、このと
き、一次コイル2の両端の電圧の正負極の関係より、コ
ンデンサ5はアース側から再充填され始めようとする。
しかし、一次コイル2の他端とアースとの間には、アー
ス側にアノードを接続したダイオード6があるので、コ
ンデンサ5には充填されず、インピーダンスの低いダイ
オード6を介して電流が流れ、(b)において、O点に
おける電流値が時間とともに増加しつつも、コンデンサ
5にはエネルギーが充填されないので、(a)におい
て、一次コイル2の電圧値は0のままである。
【0014】E−F期間について、ここで、一次コイル
2に充填されたエネルギーはダイオード6を介して電流
が流れたことにより開放されたので、理論的には、
(b)において、O点における電流値は、(c)におい
て、スイッチング素子4をON状態にしない限り、0の
ままであるはずだが、実際には、(b)において、O点
における電流値はある一定時間増加している。
【0015】そして、このO点における電流値の増加に
ともない、一次コイル2に一定のエネルギーが充填され
てしまう。
【0016】F−G期間について、そうすると、上述と
同様に、一次コイル2への充填が完了すると、一次コイ
ル2に充填されたエネルギーはコンデンサ5へ充填され
始め、(b)において、O点における電流値が時間とと
もに減少し、充填が完了すると、(a)において、一次
コイル2の電圧値がピーク値となる。
【0017】G−H期間について、コンデンサ5への充
填が完了すると、コンデンサ5に充填されたエネルギー
は一次コイル2へ再充填され始め、(b)において、O
点における電流値が時間とともに減少し、充填が完了す
ると、(a)において、一次コイル2の電圧が0とな
る。
【0018】H−I期間について、一次コイル2への充
填が完了すると、一次コイル2に充填されたエネルギー
はコンデンサ5へ再充填され始めようとするが、(b)
において、O点における電流値が時間とともに増加しつ
つも、コンデンサ5にはエネルギーが充填されないの
で、(a)において、一次コイル2の電圧値は0のまま
である。
【0019】I−J期間について、そして、上述と同様
に、再度、(b)において、O点における電流値はある
一定時間増加するので、一次コイル2にエネルギーが充
填される。
【0020】J−K(A)期間について、一次コイル2
への充填が完了すると、一次コイル2に充填されたエネ
ルギーはコンデンサ5へ充填され始め、(b)におい
て、O点における電流値が時間とともに減少し、充填が
完了すると、(a)において、一次コイル2の電圧値が
ピーク値となるが、この途中で、(c)において、スイ
ッチング素子4をON状態にしたので、新たに、これを
起点として、上述と同様のことが再度繰り返される。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成では、
一次コイル2の電圧値によって、二次コイル8の出力電
圧が変化するが、一次コイル2の電圧値はスイッチング
素子4のON状態の時間の長短により、変化させること
ができ、ON状態が長いほど、電圧値は大きくなる。
【0022】このとき、PWM制御回路7から一定周期
のパルス波をスイッチング素子4に入力するので、一次
コイル2の電圧値を変化させる場合は、スイッチング素
子4のON−OFFの状態の時間の比率を変えることに
より行っている。
【0023】この際、スイッチング素子4のOFF状態
において、O点の電圧値が0になるとともに、一次コイ
ル2に充填されたエネルギーが開放される状況では、ダ
イオード6のアノードからカソードに電流が流れる。
【0024】このダイオード6のアノードからカソード
に電流が流れる期間(ダンパー期間)においては、スイ
ッチング素子4をON状態にしても、スイッチング素子
4に電流が流れず、一次コイル2にエネルギーを充填す
ることができない。
【0025】従来のような電源回路においては、一般的
に、スイッチング素子4をON状態からOFF状態にし
た直後に発生する一次コイル2の電圧波を昇圧し、二次
コイル8より出力して使用するが、スイッチング素子4
をON状態にした際、一次コイル2にエネルギーを充填
できなければ、スイッチング素子4をOFF状態にした
直後に電圧波が生じない。
【0026】一次コイル2に発生する電圧値は、スイッ
チング素子4をON状態にする時間の長さによって調整
するが、その時間の長さは、PWM制御回路7から一定
周期で発生するパルス波のON時には、前のパルス波の
ON時より発生する電流波に対して、ダイオード6に1
回目の電流が流れる期間を既に経過していることを条件
とした範囲で設定される。
【0027】しかし、ダイオード6に2回目以降の電流
が流れる期間に、パルス波がON状態となると、スイッ
チング素子4に電流が流れなくなり、一次コイル2に電
圧を生じさせることができなくなる。
【0028】特に、水平周波数、垂直周波数が大きい高
解像度を有したディスプレイ9等に二次コイル8が接続
される場合には、一次コイル2に、高周波で電圧を生じ
させる必要があり、PWM制御回路7から発生するパル
ス波の一周期を短くしなければならず、このような場
合、ダイオード6に2回目以降の電流が流れる期間に、
パルス波がON状態になりやすい。
【0029】したがって、高解像度を有したディスプレ
イ9等には、トランス1の一次コイル2に電圧を確実に
発生させることができないという問題点を有していた。
【0030】本発明は上記問題点を解決するもので、水
平周波数、垂直周波数が大きい高解像度を有したディス
プレイ等にトランスの二次コイルを接続した場合も、一
次コイルに高周波の電圧を確実に発生させることができ
る電源回路を提供することを目的としている。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、トランスの一次コイルの一端側に接続した
駆動電源と、前記一次コイルの他端側に接続した第1の
スイッチング素子およびコンデンサおよび第1のダイオ
ードとを備え、前記第1のスイッチング素子は内部ダイ
オードを有した第1のMOS型電界効果トランジスタと
し、前記第1のMOS型電界効果トランジスタのドレイ
ンを前記一次コイルの他端側に接続し、ソースをアース
側に接続し、ゲートをパルス波を発生する制御回路側に
接続し、前記コンデンサは一端を前記一次コイルの他端
側に接続し、他端をアース側に接続し、前記第1のダイ
オードはカソードを前記一次コイルの他端側に接続し、
アノードをアース側に接続しており、前記一次コイルに
相互誘導されるとともに、一端をアース側に接続した補
助コイルを設けるとともに、前記補助コイルの他端側に
接続した第2のダイオードおよび第2のスイッチング素
子を設け、前記第2のスイッチング素子は第2のMOS
型電界効果トランジスタとし、前記第2のダイオードは
アノードを前記補助コイルの他端側に接続し、カソード
を前記第2のMOS型電界効果トランジスタのドレイン
側と接続し、前記第2のMOS型電界効果トランジスタ
はソースをアース側に接続し、ゲートを前記制御回路側
に接続しており、前記制御回路は、第1のスイッチング
素子がON状態の間に、第2のスイッチング素子をOF
F状態に切換え、第1のダイオードに電流が流れている
間に第2のスイッチング素子をON状態に切換えるとと
もに前記補助コイルを短絡するようにした構成である。
【0032】上記構成によれば、制御回路から発生した
パルス波により、第1のスイッチング素子がON状態か
らOFF状態になり、第1のダイオードに1回目の電流
が流れて、電圧値が0となった後に、一次コイルにエネ
ルギーを充填する原因となる電流が一次コイルに流れる
が、この電流が一次コイルに流れても、一次コイルにエ
ネルギーが充填されるのを防止できる。
【0033】これにより、第1のダイオードに1回目の
電流が流れた後においては、電圧波形は、通常におい
て、駆動電源の電圧値を基準にLC共振するところが、
これにおいては、駆動電源の電圧値に保持されて一定と
なり、適確に電圧値を0よりも大きくすることができ
る。
【0034】したがって、第1のダイオードには2回目
以降の電流は流れず、パルス波をON状態にした際、第
1のスイッチング素子に電流が流れないという現象が発
生することを防止できるので、水平周波数、垂直周波数
が大きい高解像度を有したディスプレイ等に対しても、
トランスの一次コイルに電圧を確実に発生させることが
できる。
【0035】特に、制御回路は、第1のダイオードに電
流が流れている間に、第2のスイッチング素子をON状
態に切換えるとともに補助コイルを短絡するようにして
いるので、第1のダイオードに1回目の電流が流れて、
電圧値が0となった後に、一次コイルにエネルギーを充
填する原因となる電流が一次コイルに流れたとしても、
実際には、一次コイルにエネルギーが充填されない。
【0036】この結果、駆動電源の電圧値を基準にして
LC共振する原因となるエネルギーが一次コイルに充填
されないので、共振の発生を防止し、第1のダイオード
に1回目の電流が流れた後において、電圧波形を駆動電
源の電圧値に保持することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
トランスの一次コイルの一端側に接続した駆動電源と、
前記一次コイルの他端側に接続した第1のスイッチング
素子およびコンデンサおよび第1のダイオードとを備
え、前記第1のスイッチング素子は内部ダイオードを有
した第1のMOS型電界効果トランジスタとし、前記第
1のMOS型電界効果トランジスタのドレインを前記一
次コイルの他端側に接続し、ソースをアース側に接続
し、ゲートをパルス波を発生する制御回路側に接続し、
前記コンデンサは一端を前記一次コイルの他端側に接続
し、他端をアース側に接続し、前記第1のダイオードは
カソードを前記一次コイルの他端側に接続し、アノード
をアース側に接続しており、前記一次コイルに相互誘導
されるとともに、一端をアース側に接続した補助コイル
を設けるとともに、前記補助コイルの他端側に接続した
第2のダイオードおよび第2のスイッチング素子を設
け、前記第2のスイッチング素子は第2のMOS型電界
効果トランジスタとし、前記第2のダイオードはアノー
ドを前記補助コイルの他端側に接続し、カソードを前記
第2のMOS型電界効果トランジスタのドレイン側と接
続し、前記第2のMOS型電界効果トランジスタはソー
スをアース側に接続し、ゲートを前記制御回路側に接続
しており、前記制御回路は、第1のスイッチング素子が
ON状態の間に、第2のスイッチング素子をOFF状態
に切換え、第1のダイオードに電流が流れている間に、
第2のスイッチング素子をON状態に切換えるとともに
前記補助コイルを短絡するようにした構成である。
【0038】上記構成により、制御回路から発生したパ
ルス波により、第1のスイッチング素子がON状態から
OFF状態になり、第1のダイオードに1回目の電流が
流れて、電圧値が0となった後に、一次コイルにエネル
ギーを充填する原因となる電流が一次コイルに流れる
が、この電流が一次コイルに流れても、一次コイルにエ
ネルギーが充填されるのを防止できる。
【0039】これにより、第1のダイオードに1回目の
電流が流れた後においては、電圧波形は、通常におい
て、駆動電源の電圧値を基準にLC共振するところが、
これにおいては、駆動電源の電圧値に保持されて一定と
なり、適確に電圧値を0よりも大きくすることができ
る。
【0040】したがって、第1のダイオードには2回目
以降の電流は流れず、パルス波をON状態にした際、第
1のスイッチング素子に電流が流れないという現象が発
生することを防止できるので、水平周波数、垂直周波数
が大きい高解像度を有したディスプレイ等に対しても、
トランスの一次コイルに電圧を確実に発生させることが
できる。
【0041】特に、制御回路は、第1のダイオードに電
流が流れている間に、第2のスイッチング素子をON状
態に切換えるとともに補助コイルを短絡するようにして
いるので、第1のダイオードに1回目の電流が流れて、
電圧値が0となった後に、一次コイルにエネルギーを充
填する原因となる電流が一次コイルに流れたとしても、
実際には、一次コイルにエネルギーが充填されない。
【0042】この結果、駆動電源の電圧値を基準にして
LC共振する原因となるエネルギーが一次コイルに充填
されないので、共振の発生を防止し、第1のダイオード
に1回目の電流が流れた後において、電圧波形を駆動電
源の電圧値に保持することができる。
【0043】(実施の形態) 以下、本発明の一実施の形態におけるトランスについて
図面を参照しながら説明する。
【0044】図1は本発明の一実施の形態におけるトラ
ンスの電源回路を示す等価回路図、図2は同電源回路に
おける電圧、電流、スイッチパルスの時経変化を示す波
形図である。
【0045】図1において、本発明の一実施の形態にお
ける電源回路は、トランス21の一次コイル22の一端
側に接続した駆動電源23と、この一次コイル22の他
端側に接続した第1のスイッチング素子24およびコン
デンサ25および第1のダイオード26とを備えてい
る。
【0046】また、第1のスイッチング素子24は内部
ダイオードを有した第1のMOS型電界効果トランジス
タ(MOS FET)とし、この第1のMOS型電界効
果トランジスタのドレインを一次コイル22の他端側に
接続し、ソースをアース側に接続し、ゲートを第1のス
イッチング素子24を制御するパルス波を発生するPW
M制御回路27側に接続し、内部ダイオードがアノード
をアース側にカソードを一次コイル22の他端側に接続
した状態で保有され、コンデンサ25は一端を一次コイ
ル22の他端側に接続し、他端をアース側に接続し、第
1のダイオード26はカソードを一次コイル22の他端
側に接続し、アノードをアース側に接続し、第1のダイ
オード26のカソードおよびコンデンサ25の一端を第
1のMOS型電界効果トランジスタのドレインと一次コ
イル22との間に接続している。
【0047】さらに、この一次コイル22に相互誘導さ
れるとともに、一端をアース側に接続した補助コイル3
0を設けるとともに、この補助コイル30の他端側に接
続した第2のダイオード31および第2のスイッチング
素子32を設け、第2のスイッチング素子32は第2の
MOS型電界効果トランジスタとし、第2のMOS型電
界効果トランジスタのドレインを第2のダイオード31
を介して補助コイル30の他端側に接続し、ソースをア
ース側に接続し、ゲートを制御回路27側に接続し、第
2のダイオード31はアノードを補助コイル30の他端
側に接続し、カソードを第2のMOS型電界効果トラン
ジスタのドレイン側と接続しており、制御回路27は、
第1のスイッチング素子24がON状態の間に、第2の
スイッチング素子32をOFF状態に切換え、第1のダ
イオード26に電流が流れている間に、第2のスイッチ
ング素子32をON状態に切換えるとともに補助コイル
30を短絡するようにしている。
【0048】そして、二次コイル28には、水平周波数
や垂直周波数の高いディスプレイ29(CRT)等を接
続している。
【0049】このとき、この電源回路における時経変化
に対する電圧、電流、スイッチパルスを示す波形は図2
に示すようになる。
【0050】図2において、(a)は電源回路O点にお
けるトランスの一次コイルに誘起される電圧値の時経変
化を示す波形図、(b)は電源回路のO点における電流
値の時経変化を示す波形図、(c)は第1のスイッチン
グ素子に入力されるPWM制御回路の出力波形の時経変
化を示す波形図、(d)は第2のスイッチング素子に入
力されるPWM制御回路の出力波形の時経変化を示す波
形図、(e)は電源回路のP点における電流値の時経変
化を示す波形図である。
【0051】A−C期間について、(c)において、ス
イッチング素子24にPWM制御回路27の一定周期の
パルス波(出力波)が入力され、スイッチング素子24
をON状態にすると、(b)において、スイッチング素
子24のON状態の長さに比例して、O点における電流
値が時間とともに増大し、一次コイル22にエネルギー
が充填される。また、O点に電流が流れている間は、
(e)において、P点に電流が流れないので、P点にお
ける電流値は0となる。
【0052】このとき、A−C期間における任意のタイ
ミングのB点について、(d)において、第2のスイッ
チング素子32に制御回路27から入力されていた一定
周期のパルス波(出力波)が遮断され、スイッチング素
子32をOFF状態にしておく。
【0053】C−D期間について、(c)において、ス
イッチング素子24へのPWM制御回路27のパルス波
の入力をやめ、スイッチング素子24をOFF状態にす
ると、一次コイル22に充填されたエネルギーはコンデ
ンサ25へ充填され始め、(b)において、O点におけ
る電流値が時間とともに減少し、充填が完了すると、
(a)において、一次コイル22の電圧値がピーク値と
なる。
【0054】D−E期間について、コンデンサ25への
充填が完了すると、コンデンサ25に充填されたエネル
ギーは一次コイル22へ再充填され始め、(b)におい
て、O点における電流値が時間とともに減少し、充填が
完了すると、(a)において、一次コイル22の電圧値
が0となる。
【0055】E−G期間について、一次コイル22への
充填が完了すると、一次コイル22に充填されたエネル
ギーはコンデンサ25へ再充填され始めようとするが、
このとき、一次コイル22の両端の電圧の正負極の関係
より、コンデンサ25はアース側から再充填され始めよ
うとする。しかし、一次コイル22の他端とアースとの
間には、アース側にアノードを接続した第1のダイオー
ド26があるので、コンデンサには充填されず、インピ
ーダンスの低い第1のダイオード26を介して電流が流
れ、(b)において、O点における電流値が時間ととも
に増加しつつも、コンデンサ25にはエネルギーが充填
されないので、(a)において、一次コイル22の電圧
値は0のままである。
【0056】このとき、E−G期間における任意のタイ
ミングのG点について、(d)において、第2のスイッ
チング素子32に制御回路27の一定周期のパルス波
(出力波)を入力して、スイッチング素子32をOFF
状態にしておく。
【0057】G−H期間について、ここで、一次コイル
22に充填されたエネルギーは第1のダイオード26を
介して電流が流れたことにより開放されたので、理論的
には、(b)において、O点における電流値は、(c)
において、スイッチング素子24をON状態にしない限
りは、0のままであるはずだが、実際には、(b)にお
いて、O点における電流値はある一定時間増加してい
る。
【0058】これにより、このO点における電流値の増
加にともない、一次コイル22に一定のエネルギーが充
填されてしまうところが、E−G期間における任意のタ
イミングのG点において、第2のスイッチング素子をO
N状態にしているので、補助コイル30は短絡状態とな
り、一次コイル22にエネルギーが充填されなくなる。
【0059】これは、一般的に、相互誘導される2つの
コイルにおいて、一方が短絡状態にあると、他方に電流
が流れてもエネルギーが充填されないという現象による
ものである。
【0060】H−I期間について、一次コイル22へは
エネルギーが充填されなかったので、コンデンサ25へ
もエネルギーが充填されず、(b)において、O点にお
ける電流値が時間とともに減少して電流値が0となり、
(a)において、一次コイル22の電圧値が駆動電源の
電圧値に保持される。
【0061】I−J(A)期間について、(b)におい
て、電流値が0となると、(e)において、P点に電流
が流れ始め、一次コイル22の電圧値は駆動電源の電圧
値に保持された状態となり、(c)において、ON状態
となるまでこれが続く。
【0062】そして、(A)〜(G)においては、上記
同様のことが繰り返される。
【0063】上記構成の電源回路について、以下その動
作を説明する。
【0064】上記構成により、制御回路27から発生し
たパルス波により、第1のスイッチング素子24がON
状態からOFF状態になり、第1のダイオード26に1
回目の電流が流れて、電圧値が0となった後に、一次コ
イル22にエネルギーを充填する原因となる電流が一次
コイル22に流れるが、この電流が一次コイル22に流
れても、一次コイル22にエネルギーが充填されるのを
防止できる。
【0065】これにより、第1のダイオード26に1回
目の電流が流れた後においては、電圧波形は、通常にお
いて、駆動電源23の電圧値を基準にLC共振するとこ
ろが、これにおいては、駆動電源23の電圧値に保持さ
れて一定となり、適確に電圧値を0よりも大きくするこ
とができる。
【0066】したがって、第1のダイオード26には2
回目以降の電流は流れず、パルス波をON状態にした
際、第1のスイッチング素子24に電流が流れないとい
う現象が発生することを防止できるので、水平周波数、
垂直周波数が大きい高解像度を有したディスプレイ29
等に対しても、トランスの一次コイル22に電圧を確実
に発生させることができる。
【0067】特に、制御回路27は、第1のダイオード
26に電流が流れている間に、第2のスイッチング素子
32をON状態に切換えるようにしているので、第1の
ダイオード26に1回目の電流が流れて、電圧値が0と
なった後に、一次コイル22にエネルギーを充填する原
因となる電流が一次コイル22に流れたとしても、実際
には、一次コイル22にエネルギーが充填されない。
【0068】この結果、駆動電源23の電圧値を基準に
してLC共振する原因となるエネルギーが一次コイル2
2に充填されないので、共振の発生を防止し、第1のダ
イオード26に1回目の電流が流れた後において、電圧
波形を駆動電源23の電圧値に保持することができる。
【0069】このように本発明の一実施の形態によれ
ば、制御回路27は、第1のダイオード26に電流が流
れている間に、第2のスイッチング素子32をON状態
に切換えるとともに補助コイル30を短絡するようにし
ているので、第1のダイオード26に1回目の電流が流
れて、電圧値が0となった後に、一次コイル22にエネ
ルギーを充填する原因となる電流が一次コイル22に流
れたとしても、実際には、一次コイル22にエネルギー
が充填されず、この結果、駆動電源23の電圧値を基準
にしてLC共振する原因となるエネルギーが一次コイル
22に充填されないので、共振の発生を防止し、第1の
ダイオード26に1回目の電流が流れた後において、電
圧波形を駆動電源23の電圧値に保持することができ
る。
【0070】したがって、第1のスイッチング素子24
をON状態にした際、第1のスイッチング素子24に電
流が流れないという現象が発生することを防止し、水平
周波数、垂直周波数が大きい高解像度を有したディスプ
レイ29等に対しても、トランスの一次コイル22に電
圧を確実に発生させることができる。
【0071】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、一次コイ
ルに相互誘導されるとともに、一端をアース側に接続し
た補助コイルを設けるとともに、補助コイルの他端側に
接続した第2のダイオードおよび第2のスイッチング素
子を設け、第2のスイッチング素子は第2のMOS型電
界効果トランジスタとし、第2のMOS型電界効果トラ
ンジスタのドレインを第2のダイオードを介して、補助
コイルの他端側に接続し、ソースをアース側に接続し、
ゲートを制御回路側に接続し、第2のダイオードはアノ
ードを補助コイルの他端側に接続し、カソードを第2の
MOS型電界効果トランジスタのドレイン側と接続した
構成を設けて、制御回路を、第1のダイオードに電流が
流れている間に、第2のスイッチング素子をON状態に
切換えるとともに補助コイルを短絡するようにしている
ので、第1のダイオードに1回目の電流が流れて、電圧
値が0となった後に、一次コイルにエネルギーを充填す
る原因となる電流が一次コイルに流れたとしても、一次
コイルにエネルギーが充填されず、この結果、駆動電源
の電圧値を基準にしてLC共振する原因となるエネルギ
ーが一次コイルに充填されないので、共振の発生を防止
し、第1のダイオードに1回目の電流が流れた後におい
て、電圧波形を駆動電源の電圧値に保持することができ
る。
【0072】したがって、第1のスイッチング素子をO
N状態にした際、第1のスイッチング素子に電流が流れ
ないという現象が発生することを防止し、水平周波数、
垂直周波数が大きい高解像度を有したディスプレイ等に
トランスの二次コイルを接続した場合も、一次コイルに
高周波の電圧を確実に発生させることができる電源回路
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるトランスの電源
回路を示す等価回路図
【図2】同電源回路における電圧、電流、スイッチパル
スの時経変化を示す波形図
【図3】従来のトランスの電源回路を示す等価回路図
【図4】同電源回路における電圧、電流、スイッチパル
スの時経変化を示す波形図
【符号の説明】
21 トランス 22 一次コイル 23 駆動電源 24 第1のスイッチング素子 25 コンデンサ 26 第1のダイオード 27 制御回路 28 二次コイル 29 ディスプレイ 30 補助コイル 31 第2のダイオード 32 第2のスイッチング素子
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05F 1/00 H04N 3/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスの一次コイルの一端側に接続し
    た駆動電源と、前記一次コイルの他端側に接続した第1
    のスイッチング素子およびコンデンサおよび第1のダイ
    オードとを備え、前記第1のスイッチング素子は内部ダ
    イオードを有した第1のMOS型電界効果トランジスタ
    とし、前記第1のMOS型電界効果トランジスタのドレ
    インを前記一次コイルの他端側に接続し、ソースをアー
    ス側に接続し、ゲートをパルス波を発生する制御回路側
    に接続し、前記コンデンサは一端を前記一次コイルの他
    端側に接続し、他端をアース側に接続し、前記第1のダ
    イオードはカソードを前記一次コイルの他端側に接続
    し、アノードをアース側に接続しており、前記一次コイ
    ルに相互誘導されるとともに、一端をアース側に接続し
    た補助コイルを設けるとともに、前記補助コイルの他端
    側に接続した第2のダイオードおよび第2のスイッチン
    グ素子を設け、前記第2のスイッチング素子は第2のM
    OS型電界効果トランジスタとし、前記第2のダイオー
    ドはアノードを前記補助コイルの他端側に接続し、カソ
    ードを前記第2のMOS型電界効果トランジスタのドレ
    イン側と接続し、前記第2のMOS型電界効果トランジ
    スタはソースをアース側に接続し、ゲートを前記制御回
    路側に接続しており、前記制御回路は、第1のスイッチ
    ング素子がON状態の間に、第2のスイッチング素子を
    OFF状態に切換え、第1のダイオードに電流が流れて
    いる間に、第2のスイッチング素子をON状態に切換え
    とともに前記補助コイルを短絡するようにした電源回
    路。
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