JP3351279B2 - 鍵盤装置 - Google Patents

鍵盤装置

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JP3351279B2
JP3351279B2 JP04106997A JP4106997A JP3351279B2 JP 3351279 B2 JP3351279 B2 JP 3351279B2 JP 04106997 A JP04106997 A JP 04106997A JP 4106997 A JP4106997 A JP 4106997A JP 3351279 B2 JP3351279 B2 JP 3351279B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子オルガン,
電子ピアノ,シンセサイザ等の電子鍵盤楽器に用いられ
る鍵盤装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上述のような電子鍵盤楽器に用いられる
鍵盤装置としては、例えば図6に示すように、押鍵操作
される複数の白鍵1W及び黒鍵1B(総称して鍵1とい
う)と、その鍵1を矢視Aで示す押離鍵方向に揺動可能
に支持する鍵盤フレーム2と、その鍵1と鍵盤フレーム
2の間に設けられた板状の支持部材であるプリント基板
3(鍵スイッチ回路が形成されている)と、そのプリン
ト基板3に支持されて各鍵1との間にそれぞれ設けられ
た鍵スイッチ5とを備えた鍵盤装置が多用されている。
【0003】そして、その鍵スイッチ5は、それぞれプ
リント基板3上に支持された対の固定接点51と、その
固定接点51を囲む閉空間53を形成し、固定接点51
に対向する可動接点52を設けたカップ状弾性部材54
とからなる。このカップ状弾性部材54は合成ゴム等に
よって成形されており、鍵1に上方への復帰力を付与す
る役目も果している。
【0004】このような鍵盤装置において、白鍵1W又
は黒鍵1Bを押鍵すると、対応する鍵スイッチ5のカッ
プ状弾性部材54がその鍵の下面あるいはアクチュエー
タ部に押圧されて弾性変形し、その中央部内面に設けら
れている可動接点52が下降して対の固定接点51に当
接し、それを導通させてスイッチ回路をONにする。そ
れによってキーオン信号が発生し、図示しない楽音信号
発生回路から押鍵された鍵に対応する音高の楽音信号が
発生される。
【0005】その押鍵時にカップ状弾性部材54が弾性
変形する際には、その閉空間53内の空気を流出させる
必要があり、離鍵時にはカップ状弾性部材54が復元す
るために、その閉空間53内に空気を流入させる必要が
ある。従来のこの種の鍵スイッチにおいては、このよう
な空気の流出及び流入は、カップ状弾性部材54の基部
とプリント基板3との間に形成される僅かな隙間を通し
て行なわれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この鍵
スイッチのカップ状弾性部材内の空気の流出および流入
が迅速に行なわれないと、押離鍵時の鍵操作とスイッチ
回路のON/OFFが応答性よくなされず、速い鍵操作
による演奏に支障をきたすという問題がある。
【0007】そのため、空気が流通する隙間を大きくし
たり、プリント基板のカップ状弾性部材内の部分に空気
孔を設けることが考えられるが、そうすると、離鍵時に
カップ状弾性部材の復元のためにその内部に空気が流入
する際に、外部から塵埃を一緒に吸いこんでしまい、そ
れが固定接点や可動接点に付着し、長期の使用により接
点の接触不良(導通不良)が発生しやすくなるという問
題が発生する。
【0008】この発明は、このような問題を解決するた
めになされたものであり、上述のような鍵スイッチを備
えた鍵盤装置において、鍵操作により鍵スイッチが応答
性よくON/OFF動作し、しかもカップ状弾性部材の
内部に塵埃が吸いこまれて接点の導通不良が生じるよう
なことがないようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述のよう
な鍵盤装置において上記の目的を達成するため、押離鍵
時に、鍵スイッチのカップ状弾性部材の変形に伴う閉空
間内の空気の流出及び流入を促進する空気孔を、プリン
ト基板等の支持部材の表裏を貫通して設けると共に、そ
の支持部材の下面側に、上記空気孔の外側近傍を囲むよ
うに鍵並び方向に延びるチャンネル状の遮蔽部材を固定
具によって取り付けたものである。
【0010】この鍵盤装置によれば、押鍵時には鍵スイ
ッチのカップ状弾性部材による閉空間内の空気が支持部
材の空気孔を通して迅速に流出するので、カップ状弾性
部材がスムーズに圧縮変形して接点をONにし、離鍵時
には支持部材の空気孔を通して閉空間内に空気が迅速に
流入するので、カップ状弾性部材が速やかに復元して、
接点をOFFにすると共に鍵を上昇復帰させることがで
きる。その際、遮蔽部材によって塵埃がカップ状弾性部
材内へ進入するのを防止するので、固定接点や可動接点
が汚れて導通不良を起こすようなことはない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて具体的に説明する。図1は、この発明の第
1の実施形態を示す鍵盤装置の鍵長手方向に沿う断面図
であり、図6に示した従来例と対応する部分には同一符
号を付してあり、それらの説明は省略する。
【0012】この鍵盤装置は、櫛歯型鍵盤装置と称され
るものであり、複数の黒鍵1Bがそれぞれ薄肉の接続部
11によって鍵共通支持部12に押離鍵方向に揺動可能
に支持された黒鍵ユニットと、それぞれ複数の白鍵1W
が薄肉の接続部13又は15によって鍵共通支持部14
又は16に押離鍵方向に揺動可能に支持された2種類の
白鍵ユニットが、その各鍵共通支持部12,14,16
を三段に積み重ねて一連の鍵盤を構成し、その鍵共通支
持部を螺子6等の締結手段によって鍵盤フレーム2に固
着している。
【0013】板状の支持部材であるプリント基板3は、
鍵盤フレーム2の低段部に突設された支柱21に螺子7
で固着されて、片持ち支持されている。そして、このプ
リント基板3には、押離鍵時に、鍵スイッチ5のカップ
状弾性部材54の変形に伴う閉空間53内の空気の流出
及び流入を促進する空気孔31を、プリント基板3の表
裏面を貫通して設けている。
【0014】さらに、鍵盤フレーム2上に、この空気孔
31を挾むように鍵並び方向(図1では紙面に直交する
方向)に沿って、並行な2枚の板状のリブ22をプリン
ト基板3の下面の近傍まで突設して、空気孔31からの
塵埃の進入を防ぐ遮蔽部材として、空気孔31の外側近
傍を囲むように設けている。このリブ22がプリント基
板3に当接しないようにしているのは、当接させると、
演奏時の衝撃に起因するヒビリ音が発生することがある
からであり、それが問題にならない場合には、当接させ
てもよい。
【0015】このリブ22の手前側には、鍵盤フレーム
2から逆L字状の支持片23が、鍵並び方向に沿って突
設されており、その折曲部下面にフエルト等の緩衝材に
よる上限ストッパ8が貼着されており、各鍵1の下部に
延設したL字状のストッパ片17を当接させて、各鍵1
の上限位置を規制している。また、その少し手前側の鍵
盤フレーム2の上面には、鍵並び方向に沿ってフエルト
等の緩衝材による下限ストッパ9が貼着されており、押
鍵された鍵1のストッパ片17が当接してその下限位置
を規制する。
【0016】図2はプリント基板3と鍵スイッチ5の分
解斜視図である。この図に示すように、鍵スイッチ5の
カップ状弾性部材54は、鍵1の並び方向に細長い板状
の共通基部55から上方へ膨出して、複数個(図示の例
では4個)が各鍵に対応して形成されている。そして、
共通基部55の下面には、各カップ状弾性部材54内の
閉空間53を互いに連通させる複数の連通溝56が形成
されている。
【0017】一方、この共通基部55を支持する板状の
支持部材であるプリント基板3には、共通基部55を載
置したときに各連通溝56に対応する位置に、それぞれ
空気孔31を形成している。対の固定接点51は、実際
にはプリント基板3の上面に設けられているが、カップ
状弾性部材との位置関係を判りやすく示すため、カップ
状弾性部材側に図示している。
【0018】この鍵盤装置によれば、押鍵時には、その
鍵1に対応する鍵スイッチ5のカップ状弾性部材54が
押圧され、その閉空間内の空気が共通基部55の連通溝
56及びプリント基板3に形成された空気孔31を通し
て迅速に流出するので、カップ状弾性部材54がスムー
ズに圧縮変形して、可動接点52が対の固定接点51に
当接して接点をONにする。
【0019】離鍵時には、プリント基板3の空気孔31
及び共通基部55の連通溝56を通して閉空間内に空気
が迅速に流入するので、カップ状弾性部材が速やかに復
元し、接点をOFFにすると共に鍵1を速やかに上昇復
帰させることができる。その際、空気孔31の外側近傍
を囲むように遮蔽部材であるリブ22が鍵盤フレーム2
上に設けられているので、空気孔31から塵埃がカップ
状弾性部材内へ進入するのが防止され、固定接点51や
可動接点52が汚れて導通不良を起こすようなことはな
い。
【0020】なお、この実施形態では、遮蔽部材として
の対のリブ22を鍵並び方向に沿って複数鍵あるいは全
鍵に対する各空気孔31に対して共通に形成したが、図
3に示すような円筒状の遮蔽部材24を、各空気孔31
の外側近傍を囲むように個々に鍵盤フレーム2上に設け
るようにしてもよい。それによって、塵埃の進入防止効
果を一層高めることができる。
【0021】次に、この発明の第2の実施形態を図4に
よって説明する。図4はその鍵盤装置の鍵長手方向に沿
う断面図であり、図1と対応する部分には同一符号を付
し、それらの説明は省略する。
【0022】この第2の実施形態の鍵盤装置では、鍵盤
フレーム2′の直接上方に凸出した基板支持部25を形
成し、そこにプリント基板3を螺子7で螺着して片持ち
支持すると共に、その基板支持部25に続いて、プリン
ト基板3の下面に近接して、その各空気孔31の外側近
傍を囲むように、鍵並び方向に延びるチャンネル状の凹
陥部26を形成して遮蔽部材に充当している。このよう
に構成しても、前述の第1の実施形態の場合と同様な作
用効果が得られる。
【0023】図5は、この発明の第3の実施形態の要部
のみを示す鍵長手方向に沿う断面図である。この鍵盤装
置では、鍵スイッチ5のカップ状弾性部材54を、その
共通基部55に突設したクリップ部57によってプリン
ト基板3に固定し、そのプリント基板3の下面側に、遮
蔽部材として各空気孔31の外側近傍を囲むように、鍵
並び方向に延びるチャンネル状のカバー40を、螺子あ
るいはリベット等の固定具10によって取り付けてい
る。このように構成しても、前述の各実施形態の場合と
同様な作用効果が得られる。
【0024】なお、上述の各実施形態の鍵盤装置におい
ては、鍵スイッチ5を支持する板状の支持部材が硬質の
プリント基板であるが、鍵スイッチ5の固定接点および
スイッチ回路をフレキシブル基板に形成し、そのフレキ
シブル基板を鉄板,アルミ板等の金属板によって、カッ
プ状弾性部材の共通基部と共に支持するようにしてもよ
い。また、カップ状弾性部材を各鍵スイッチごとに個別
に設けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す鍵盤装置の鍵
長手方向に沿う断面図である。
【図2】図1におけるプリント基板3と鍵スイッチ5の
分解斜視図である。
【図3】遮蔽部材の他の例を示す斜視図である。
【図4】この発明の第2の実施形態を示す鍵盤装置の鍵
長手方向に沿う断面図である。
【図5】この発明の第3の実施形態の要部のみを示す鍵
長手方向に沿う断面図である。
【図6】従来の鍵盤装置の一例を示す鍵長手方向に沿う
断面図である。
【符号の説明】
1…鍵、1W…白鍵、1B…黒鍵、2,2′…鍵盤フレ
ーム、3…プリント基板(板状の支持部材)、5…鍵ス
イッチ、21…支柱、22…リブ(遮蔽部材)、24…
円筒状の遮蔽部材、25…基板支持部、26…チャンネ
ル状の凹陥部(遮蔽部材)、31…空気孔、40…チャ
ンネル状のカバー(遮蔽部材)、51…固定接点、52
…可動接点、53…閉空間、54…カップ状弾性部材、
55…共通基部、56…連通溝、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−22279(JP,A) 特開 平10−240228(JP,A) 特開 平10−240229(JP,A) 実開 平2−146726(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/32 - 1/34

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押鍵操作される鍵と、該鍵を押離鍵方向
    に揺動可能に支持する鍵盤フレームと、前記鍵と鍵盤フ
    レームの間に設けられた板状の支持部材と、該支持部材
    に支持されて前記鍵との間に設けられた鍵スイッチとを
    備え、 該鍵スイッチが、それぞれ前記支持部材に支持された固
    定接点と、該固定接点を囲む閉空間を形成し、該固定接
    点に対向する可動接点を設けたカップ状弾性部材とから
    なる鍵盤装置において、 押離鍵時に、前記鍵スイッチのカップ状弾性部材の変形
    に伴う前記閉空間内の空気の流出及び流入を促進する空
    気孔を、前記支持部材の表裏を貫通して設けると共に、 該支持部材の下面側に、前記空気孔の外側近傍を囲むよ
    うに鍵並び方向に延びるチャンネル状の遮蔽部材を固定
    具によって取り付けたことを特徴とする鍵盤装置。
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