JP3353536B2 - エンジンの制御装置 - Google Patents

エンジンの制御装置

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JP3353536B2
JP3353536B2 JP11912795A JP11912795A JP3353536B2 JP 3353536 B2 JP3353536 B2 JP 3353536B2 JP 11912795 A JP11912795 A JP 11912795A JP 11912795 A JP11912795 A JP 11912795A JP 3353536 B2 JP3353536 B2 JP 3353536B2
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fuel supply
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rotation speed
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光伸 寺田
佳宣 山下
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Suzuki Motor Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エンジンの制御装置
に係り、特にエンジンへの燃料供給の停止中に燃費低減
運転開始判定条件(エコラン運転開始判定条件)が成立
したとしても、燃料消費量を低減させる運転(エコラン
運転)をエンジンへの燃料供給の開始後に行わせてエン
ジンストップが発生するのを防止し得るエンジンの制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両においては、エンジンの特性がその
ままの状態では不向きなので、エンジンと車輪間の動力
伝達系に変速機を設けている。また、エンジンから車両
の駆動輪までの伝動経路には、エンジンからの駆動力を
継続するように接続・解放するクラッチが備えられてい
る。
【0003】また、エンジンには、エンジンへの燃料を
供給停止制御する燃料制御装置が設けられ、また、燃料
供給停止条件が成立した場合にはエンジンへの燃料供給
を停止するように燃料制御装置を作動制御するエンジン
の制御装置が設けられているものがある。
【0004】このエンジンの制御装置は、第1の燃料供
給停止条件として、運転者のアクセルペダルの踏み込み
操作の有無(例えばアイドルスイッチのオン・オフ等)
とエンジン回転速度状態とに応じて、エンジンへの燃料
供給を停止したり、又は、第2の燃料供給停止条件とし
て、エンジン回転速度が所定に高い高回転時の設定値に
なった時に、アクセルペダルの踏み込み操作量とは無関
係に、エンジンへの燃料供給を停止している。
【0005】即ち、図11に示す如く、エンジンの制御
装置402において、燃料制御装置404の制御手段
(エンジンコントローラ)406は、アクセルペダル操
作判定手段としての例えばアイドルスイッチ408とエ
ンジン回転速度センサ410とからの各信号を入力し、
燃料噴射弁412を作動してエンジン(図示せず)への
燃料を供給停止制御し、そして、上述の燃料供給停止条
件が成立すると、エンジンへの燃料供給を停止してい
る。
【0006】この制御手段406においては、図9のフ
ローチャートに示すように、燃料供給停止制御のプログ
ラムが開始すると(ステップ502)、先ず、エンジン
回転速度(Ne)と高回転時の設定値である高回転時燃
料供給停止回転速度(Ne)トリガ(NeTR1)とを
比較する(ステップ504)。
【0007】このステップ504でNe<NeTR1の
場合には、アイドルスイッチ408がオンか否かを判断
する(ステップ506)。
【0008】このステップ506で、アイドルスイッチ
408がオンであり、YESの場合には、エンジンへの
燃料供給の停止中か否かを判断する(ステップ50
8)。
【0009】このステップ508で、燃料供給の停止中
でなく、NOの場合には、エンジン回転速度(Ne)と
アクセル(スロットル)全閉時燃料供給停止開始回転速
度(Ne)トリガ(NeTR2)とを比較する(ステッ
プ510)。
【0010】このステップ510で、Ne≦NeTR2
の場合には、燃料供給を行う(ステップ512)。
【0011】前記ステップ506で、アイドルスイッチ
408がオフであり、NOの場合には、このステップ5
12に直ちに移行して燃料供給を行う。
【0012】前記ステップ508で、エンジンへの燃料
供給の停止中であり、YESの場合には、エンジン回転
速度(Ne)とアクセル全閉時燃料供給停止終了回転速
度(Ne)トリガ(NeTR3)とを比較する(ステッ
プ514)。
【0013】このステップ514で、Ne<NeTR3
の場合には、前記ステップ512に移行して燃料供給を
行う。
【0014】このステップ514で、Ne≧NeTR3
の場合には、燃料供給を停止する(ステップ516)。
【0015】前記ステップ504で、Ne≧NeTR1
の場合には、エンジン回転速度(Ne)が高いので、こ
のステップ516に直ちに移行させて燃料供給を停止す
る。
【0016】また、前記ステップ510で、Ne>Ne
TR2の場合にも、このステップ516に移行させて燃
料供給を停止する。
【0017】前記ステップ512、516の処理後は、
このプログラムを終了する(ステップ518)。
【0018】この燃料供給停止制御は、微小時間毎に行
われる。
【0019】また、図10のタイムチャートに基づい
て、この燃料供給停止制御を説明すれば、エンジン回転
速度(Ne)が高回転時燃料供給停止回転速度(Ne)
トリガ(NeTR1)以上(時点a〜時点bで示す)の
場合には、上述の第2の燃料供給停止条件が成立し、ア
クセルペダルの操作量とは無関係に燃料供給が停止され
ている。また、エンジン回転速度(Ne)が高回転時燃
料供給停止回転速度(Ne)トリガ(NeTR1)未満
でも、アクセルペダルの操作量が零になると(時点cで
示す)、上述の第1の燃料供給停止条件が成立し、燃料
供給の停止が開始される。そして、この燃料供給の停止
状態は、エンジン回転速度(Ne)がアクセル全閉時燃
料供給停止開始回転速度(Ne)トリガ(NeTR2)
(時点dで示す)よりも低いアクセル全閉時燃料供給停
止終了回転速度(Ne)トリガ(NeTR3)になるま
で継続する(時点c〜時点eで示す)。次いで、エンジ
ン回転速度(Ne)がアクセル全閉時燃料供給停止終了
回転速度(Ne)トリガ(NeTR3)に達すると(時
点eで示す)、アクセルペダルの操作量が零でも、燃料
制御装置404が作動されて燃料供給を再び開始する。
【0020】また、エンジンの制御装置にあっては、所
定の燃費低減運転開始判定条件(エコラン運転開始判定
条件)が成立すると、燃料消費量を低減する運転(エコ
ラン運転)が行うものである。
【0021】このエコラン運転を行うための状態判定方
法として、例えば、第1に、スロットル弁が全閉状態に
なった時に減速時とみなして判断する方法、第2に、エ
ンジン発生トルクが略0〓mの場合を推定して判断する
方法、第3に、減速走行時において車速に対するスロッ
トル開度と車両の減速度から運転者の減速走行意思を判
定して判断する方法、第4に、定速走行時において車速
に対するスロットル開度と車両の減速度とから運転者の
定速走行意思を判定して判断する方法がある。
【0022】更に、車両のエンジンには、例えば、実公
昭53−19317号公報、実開昭58−169135
号公報に開示されているように、自動始動停止装置が設
けられているものがある。実公昭53−19317号公
報に記載のものは、クラッチペダルの踏み込みが生じる
と第1の検出信号を発生する第1のクラッチスイッチを
設け、クラッチペダルの踏み込みが完了すると第2の検
出信号を発生する第2のクラッチスイッチを設け、車両
の発進開始時に第1、第2の検出信号の発生によりエン
ジンを自動始動するとともに停車時には第1、第2の検
出信号の消滅によりエンジンを自動停止する制御手段を
設け、エンジンの作動維持条件の成立によりエンジンの
作動を維持するとともに作動維持条件の消滅により制御
手段の制御動作を行わせる条件検出手段を設けたもので
ある。実開昭58−169135号公報に記載のもの
は、エンジンの自動始動後にバッテリ充電量が始動時に
おけるバッテリ放電量以下の期間において自動始動を禁
止するものである。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来、燃料
供給停止条件の成立によるエンジンへの燃料供給の停止
中(燃料カット中)に、例えば、エンジンへの空気流量
をアイドル運転時の空気流量に規制するとともにクラッ
チを解放させてエコラン運転を実施しようとすると、ク
ラッチが解放されてしまうことにより、エンジンストッ
プが発生するという不都合があった。
【0024】即ち、例えば、上述した第2のエコラン運
転開始判定条件としてエンジン発生トルクが略0kgm
の場合を判断した時には、空気流量をアイドル運転時の
空気流量に規制するとともにクラッチを解放させ、エン
ジン回転速度が高回転時の設定値である高回転時燃料供
給停止回転速度を越えた場合には、燃料供給停止条件の
成立によるエンジンへの燃料供給が停止(燃料カット)
されているので、このような状態で、エコラン運転を行
うと、クラッチが解放され且つ燃料供給が停止されてい
るので、エンジンストップが発生するという不都合があ
る。
【0025】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、車両に搭載されたエンジ
ンへの燃料を供給停止制御する燃料制御装置を設け、高
回転時燃料供給停止回転速度を越えて燃料供給停止条件
が成立した場合には前記エンジンへの燃料供給を停止す
るように前記燃料制御装置を作動制御するエンジンの制
御装置において、前記エンジンに変速機を連結して設
け、前記エンジンから前記車両の駆動輪までの伝動経路
には電子的にクラッチトルク容量が調整可能なクラッチ
を設け、前記エンジンに供給される空気流量をアイドル
運転時の空気流量に規制するアイドル時空気流量実現装
置を設け、エンジン発生トルクが略0kgmとなる燃費
低減運転開始判定条件が設定され、前記燃料供給停止条
件の成立による前記エンジンへの燃料供給の停止中に前
記燃費低減運転開始判定条件が成立した場合には、前記
燃料供給停止条件の成立による前記エンジンへの燃料供
給の停止が解除されて前記エンジンへの燃料供給の開始
後に、前記アイドル運転時空気流量実現装置を作動して
前記エンジンに供給される空気流量をアイドル運転時の
空気流量に規制するとともに、前記クラッチを解放する
制御手段を設けたことを特徴とする。
【0026】
【作用】この発明の構成によれば、制御手段は、エンジ
ン発生トルクが略0kgmとなる燃費低減運転開始判定
条件が設定され、燃料供給停止条件の成立によるエンジ
ンへの燃料供給の停止中に燃費低減運転開始判定条件が
成立した場合には、燃料供給停止条件の成立によるエン
ジンへの燃料供給の停止が解除されてエンジンへの燃料
供給の開始後に、アイドル運転時空気流量実現装置を作
動してエンジンに供給される空気流量をアイドル運転時
の空気流量に規制するとともに、クラッチを解放する。
これにより、燃料供給停止条件の成立によるエンジンへ
の燃料供給の停止中(燃料カット中)に燃費低減運転開
始判定条件が成立しても、クラッチを通常の制御状態に
維持させ、そして、エンジンへの燃料供給が開始してか
らクラッチを解放させるので、エンジンストップが発生
するのを防止することができる。
【0027】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。図1〜8は、この発明の実施例
を示すものである。図6、7において、2は車両(図示
せず)に搭載されたエンジン、4はエンジン2の制御装
置、6は吸気マニホルド、8は吸気通路、10はこの吸
気通路8内に配設されたスロットル弁、12はエアクリ
ーナである。
【0028】エンジン2には、変速部14を有する変速
機(無段変速機:CVT)16が連結される。この変速
機16は、駆動プーリ18と、被動プーリ20と、この
駆動プーリ18と被動プーリ20とに巻掛けられたベル
ト22とを有している。
【0029】駆動プーリ18は、駆動軸24と、この駆
動軸24に一体的に設けられた駆動側固定プーリ部片2
6と、該駆動軸24に軸方向移動可能で且つ回転不可能
に設けられた駆動側可動プーリ部片28とを有してい
る。
【0030】被動プーリ20は、前記駆動軸24と平行
に配設された被動軸30と、この被動軸30に一体的に
設けられた被動側固定プーリ部片32と、該被動軸30
に軸方向移動可能で且つ回転不可能に設けられた被動側
可動プーリ部片34とを有している。
【0031】エンジン2のクランク軸36と変速機16
の駆動軸24との間、つまり、エンジン2から車両の駆
動輪(図示せず)までの伝動経路には、電子的にクラッ
チトルク容量が調整可能なクラッチしての発進クラッチ
38が設けられている。この発進クラッチ38は、例え
ば変速機16に一体的に取付けられている。
【0032】また、エンジン2には、このエンジン2に
供給される空気流量をアイドル運転時の空気流量に規制
するアイドル時空気流量実現装置40が設けられる。こ
のアイドル時空気流量実現装置40は、図6、7に示す
如く、スロットル弁10とエアクリーナ12間の吸気通
路8に配設された全閉弁42と、この全閉弁42及びス
ロットル弁10を迂回するアイドル運転用吸気通路44
と、全閉弁42を作動するソレノイド46とを有してい
る。ソレノイド46は、制御手段48に連絡してこの制
御手段48によって作動制御される。つまり、アイドル
時空気流量実現装置40は、制御手段48がソレノイド
46を作動し、このソレノイド46が全閉弁42を動作
して吸気通路8を開閉させることによってエンジン2へ
の空気流量を規制する。
【0033】詳述すれば、この図7におけるアイドル時
空気流量実現装置40においては、図8に示す如く、エ
ンジン2が通常の運転状態時に、ソレノイド46がオフ
とされていることによって全閉弁42が開状態となり、
エンジン2への吸気流量をスロットル弁10によるスロ
ットル開度によって調整させる一方、エンジン2がエコ
ラン運転によるアイドル運転状態時には、ソレノイド4
6がオンとされることによって全閉弁42が閉状態とな
り、よって、吸気通路8が全閉弁42によって全閉状態
となり、これにより、エンジン2への吸気流量をアイド
ル運転用吸気通路44のみで調整する。
【0034】スロットル弁10は、アクセルペダル50
に連絡され、このアクセルペダル50の踏み込み量によ
って開閉動作するものである。
【0035】また、制御手段48には、図6に示す如
く、アイドル時空気流量実現装置40の他に、発進クラ
ッチ38を解放・接続動作させるための発進クラッチ装
置52と、変速部14の変速比を調整するための変速比
調整装置(油圧制御装置)54と、燃料制御装置56と
が連絡している。
【0036】この燃料制御装置56は、燃料噴射弁58
を作動制御してエンジン2への燃料を供給停止制御する
ものである。
【0037】前記変速比調整手段54は、車両の走行中
に、発進クラッチ38が解放状態になった場合に、変速
機16の適正な変速制御を行うために、制御手段48に
よって電気的に作動されるものである。
【0038】更に、制御手段48は、図6に示す如く、
入力側に、スロットル弁10の開閉状態であるスロット
ル開度(θ)を検出するスロットル開度センサ60と、
クランク軸36の回転をエンジン回転速度(Ne)とし
て検出するエンジン回転速度センサ62と、変速部14
の入力回転速度(Ni)を検出する変速部入力回転速度
センサ64と、被動軸30の回転を車速(Nv)として
検出する車速センサ66と、エンジン2がアイドル運転
になるとオンするアイドルスイッチ68と、その他の検
出手段とが連絡している。
【0039】前記制御手段48は、各種信号を入力し、
高回転時燃料供給停止回転速度を越えて燃料供給停止条
件が成立した場合に、燃料制御装置56を介して燃料噴
射弁58を作動してエンジン2への燃料供給を停止(燃
料カット)するとともに、エンジン発生トルクが略0k
gmとなる燃費低減運転開始判定条件(エコラン運転開
始判定条件)が設定され、燃料供給停止条件の成立によ
るエンジン2への燃料供給の停止中(燃料カット中)に
エンジン発生トルクが略0kgmとなる燃費低減運転開
始判定条件が成立した場合には、燃料供給停止条件の成
立によるエンジン2への燃料供給の停止が解除されてエ
ンジン2への燃料供給の開始後に、アイドル運転時空気
流量実現装置40を作動してエンジン2に供給される空
気流量をアイドル運転時の空気流量に規制するととも
に、発進クラッチ38を解放させてエコラン運転を行わ
せるものである。上述の高回転時燃料供給停止回転速度
を越えた燃料供給停止条件とは、エンジン回転速度(N
e)が所定に高い高回転時の設定値になった条件をい
う。
【0040】このため、制御手段48のプログラムに
は、図1に示す如く、エンジン回転速度の高回転時の設
定値としての高回転時燃料供給停止回転速度トリガ(N
eTR1)が設定されている。
【0041】また、制御手段48のプログラムには、図
4に示す如く、スロットル開度(θ)と変速部入力回転
速度トリガ(NiTRθ)とによるエコラン用回転速度
トリガマップが組込まれている。このエコラン用回転速
度トリガのマップにおいては、エンジン発生トルクが略
0Kgmに対し、第1エコラン入場用変速部入力回転速
度(Ne)トリガ(NiTR1)と、第2エコラン入場
用変速部入力回転速度(Ne)トリガ(NiTRθ2)
と、第1エコラン脱出用変速部入力回転速度(Ne)ト
リガ(NiTRθ3)と、第2エコラン脱出用変速部入
力回転速度(Ne)トリガ(NiTRθ4)とが設定さ
れている。
【0042】次に、この実施例の作用を、図1のタイム
チャート及び図2のフローチャートに基づいて説明す
る。
【0043】図1の時点aまでの間においては、エンジ
ン2が通常の運転状態であり、燃料制御装置56が燃料
噴射弁58を作動してエンジン2に燃料供給をしてお
り、また、アイドル時空気流量実現手段40の全閉弁4
2が開状態となってエンジン2への吸気流量がスロット
ル弁10のスロットル開度によってのみで決定され、更
に、発進クラッチ38が通常に制御されている。
【0044】そして、エンジン回転速度(Ne)が高回
転時燃料供給停止回転速度トリガ(NeTR1)を越え
ると、つまり、Ne≧NeTR1になると(図1の時点
aで示す)、燃料制御装置56が燃料噴射弁58を非作
動としてエンジン2への燃料供給を停止するが、エンジ
ン2が通常の運転状態であり、また、全閉弁42が全開
状態であり、更に、発進クラッチ38が通常に制御され
ている。
【0045】そして、制御手段48においては、エコラ
ン運転開始判定条件が成立したか否かを判定し、発進ク
ラッチ38の制御をも行う。
【0046】即ち、図2に示す如く、エコラン運転開始
判定条件のプログラムが開始すると(ステップ10
2)、先ず、エコラン運転のアイドル運転(エコランア
イドル運転)条件の判定を行う(ステップ104)。
【0047】このステップ104のエコラン運転のアイ
ドル運転条件の判定は、例えば、図3に示すように行わ
れる。
【0048】この図3においては、エコラン運転のアイ
ドル運転の判定条件のプログラムが開始すると(ステッ
プ202)、先ず、図4に示すエコラン用回転速度トリ
ガマップにより(ステップ204)、エコラン運転のア
イドル運転中か否かの判断を行う(ステップ206)。
【0049】このステップ206がNOの場合で、エコ
ラン運転のアイドル運転中でない場合には、変速部入力
回転速度(Ni)と第1エコラン入場用変速部入力回転
速度トリガ(NiTRθ1)とを比較する(ステップ2
08)。
【0050】このステップ208で、Ni≧NiTRθ
1の場合には、変速部入力回転速度(Ni)と第2エコ
ラン入場用変速部入力回転速度トリガ(NiTRθ2)
とを比較する(ステップ210)。
【0051】このステップ210で、Ni≧NiTRθ
2の場合には、エコラン運転のアイドル運転の判定条件
が不成立とする(ステップ212)。また、前記ステッ
プ208で、Ni<NiTRθ1の場合は、直ちにエコ
ラン運転のアイドル運転(エコランアイドル運転)の判
定条件が不成立とする(ステップ212)。
【0052】一方、前記ステップ206がYESの場合
で、エコラン運転のアイドル運転中の場合には、変速部
入力回転速度(Ni)と第1エコラン脱出用変速部入力
回転速度(NiTRθ3)とを比較する(ステップ21
4)。
【0053】このステップ214で、Ni≧NiTRθ
3の場合には、変速部入力回転速度(Ni)と第2エコ
ラン脱出用変速部入力回転速度(NiTRθ4)とを比
較する(ステップ216)。
【0054】前記ステップ214でNi<NiTRθ3
の場合及び前記ステップ216でNi≧NiTRθ4の
場合には、前記ステップ212に移行してエコラン運転
のアイドル運転の判定条件が不成立とする。
【0055】前記ステップ216で、Ni<NiTRθ
4の場合には、エコラン運転のアイドル運転の判定条件
が成立したとする(ステップ218)。また、前記ステ
ップ210で、Ni<NiTRθ2の場合には、ステッ
プ218に移行してエコラン運転のアイドル運転の判定
条件が成立したとする。
【0056】そして、ステップ212、218の処理後
は、このエコラン運転のアイドル運転の判定条件のプロ
グラムをエンド(ステップ220)とする。
【0057】そして、図2においては、エコラン運転の
アイドル運転条件が成立したか否かを判断する(ステッ
プ106)。
【0058】このステップ106でNOの場合には、発
進クラッチ38を通常の制御状態にするとともに全閉弁
42を開状態にする(ステップ108)。
【0059】一方、ステップ106でYESの場合に
は、燃料供給停止の判定を行う(ステップ110)。
【0060】この燃料供給停止の判定は、図5に示すよ
うに行われる。
【0061】この図5においては、燃料供給停止制御の
プログラムが開始すると(ステップ302)、先ず、エ
ンジン回転速度(Ne)と高回転時の設定値である高回
転時燃料供給停止回転速度(Ne)トリガ(NeTR
1)とを比較する(ステップ304)。
【0062】このステップ304でNe<NeTR1の
場合には、アイドルスイッチ68がオンか否かを判断す
る(ステップ306)。
【0063】このステップ306で、アイドルスイッチ
68がオンであり、YESの場合には、エンジン2への
燃料供給の停止中か否かを判断する(ステップ30
8)。
【0064】このステップ308で、燃料供給の停止中
でなく、NOの場合には、エンジン回転速度(Ne)と
アクセル(スロットル)全閉時燃料供給停止開始回転速
度(Ne)トリガ(NeTR2)とを比較する(ステッ
プ310)。
【0065】このステップ310で、Ne≦NeTR2
の場合には、燃料供給を行う(ステップ312)。
【0066】前記ステップ306で、アイドルスイッチ
68がオフであり、NOの場合には、このステップ31
2に直ちに移行して燃料供給を行う。
【0067】前記ステップ308で、エンジン2への燃
料供給の停止中であり、YESの場合には、エンジン回
転速度(Ne)とアクセル全閉時燃料供給停止終了回転
速度(Ne)トリガ(NeTR3)とを比較する(ステ
ップ314)。
【0068】このステップ314で、Ne<NeTR3
の場合には、前記ステップ312に移行して燃料供給を
行う。
【0069】このステップ314で、Ne≧NeTR3
の場合には、燃料供給を停止する(ステップ316)。
【0070】前記ステップ304で、Ne≧NeTR1
の場合には、エンジン回転速度(Ne)が高いので、こ
のステップ316に直ちに移行させて燃料供給を停止す
る。
【0071】また、前記ステップ310で、Ne>Ne
TR2の場合にも、このステップ316に移行させて燃
料供給を停止する。
【0072】前記ステップ312、316の処理後は、
このプログラムを終了する(ステップ318)。
【0073】この燃料供給停止制御は、微小時間毎に行
われる。
【0074】そして、図2においては、燃料供給停止が
成立したか否かを判断する(ステップ112)。
【0075】このステップ112でYESの場合には、
ステップ108に移行して、発進クラッチ38を通常の
制御状態にするとともに全閉弁42を開状態とする。
【0076】一方、ステップ112でNOの場合には、
発進クラッチ38を解放状態にするとともに全閉弁42
を閉状態とする(ステップ114)。
【0077】そして、ステップ108及びステップ11
4での処理後は、このプログラムを終了する(ステップ
116)。
【0078】また、図1において、変速部入力回転速度
(Ni)と第1エコラン入場用変速部入力回転速度トリ
ガ(NiTRθ1)と第2エコラン入場用変速部入力回
転速度トリガ(NiTRθ2)との関係が、NiTRθ
1<Ni<NiTRθ2になると、エコラン運転開始判
定条件が成立したとする(図1の時点bで示す)。
【0079】次いで、エンジン回転速度(Ne)が減小
して燃料供給停止回転速度トリガ(NeTR1)よりも
小さくなると、つまり、Ne<NeTR1になると、燃
料制御装置56が作動して燃料噴射弁58からエンジン
2に燃料供給が行われる(時点cで示す)。
【0080】この図1の時点cから第1時間(t1 )が
経過した時点dになると、全閉弁42が全閉状態にな
り、吸気通路8が閉成される。
【0081】そして、この時点dから第2時間(t2
が経過した時点eになると、発進クラッチ38が解放さ
れ、これにより、エンジン2への空気流量をアイドル運
転用吸気通路44からのみ供給させて空気流量をアイド
ル時の空気流量に規制するとともに、発進クラッチ38
を解放させ、よって、エコラン運転が実施される。
【0082】そして、図1の時点eから第3時間t3
経過した時点fになると、エンジン2は、このエコラン
運転制御によるアイドル運転状態になる。
【0083】この結果、高回転時燃料供給停止回転速度
(NeTR1)を越えて燃料供給停止条件の成立によっ
て燃料供給を停止している時(燃料カット時)には、エ
ンジン発生トルクが略0kgmとなるエコラン運転開始
判定条件(燃料供給停止と同じ)が成立しても、発進ク
ラッチ38を通常の制御状態に維持し、エンジン2への
燃料供給の開始後に発進クラッチ38を解放させてエコ
ラン運転を行わせるので、つまり、燃料供給停止中(燃
料カット中)にエコラン運転の入場を禁止し、エコラン
運転による発進クラッチ38の解放を禁止することによ
り、エンジンストップの発生を防止することができる。
【0084】また、この実施例においては、アイドル時
空気流量実現装置40の追加と制御手段48のプログラ
ムの少しの変更だけで対処することができ、ハードウェ
アの追加を不要とし、構成が簡単で、廉価とすることが
できる。
【0085】更にまた、発進クラッチ38等の電子制御
クラッチを備えた全ての変速機に適用することができ、
実用上有利にすることができる。
【0086】なお、この実施例においては、燃料供給を
停止させる燃料供給停止条件の判定を、スロットル開度
(θ)とエンジン回転速度(Ne)とによって行うこと
も可能である。
【0087】
【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなようにこの
発明によれば、エンジンに変速機を連結して設け、エン
ジンから車両の駆動輪までの伝動経路には電子的にクラ
ッチトルク容量が調整可能なクラッチを設け、エンジン
に供給される空気流量をアイドル運転時の空気流量に規
制するアイドル時空気流量実現装置を設け、エンジン発
生トルクが略0kgmとなる燃費低減運転開始判定条件
が設定され、燃料供給停止条件の成立によるエンジンへ
の燃料供給の停止中に燃費低減運転開始判定条件が成立
した場合には、燃料供給停止条件の成立によるエンジン
への燃料供給の停止が解除されてエンジンへの燃料供給
の開始後に、アイドル運転時空気流量実現装置を作動し
てエンジンに供給される空気流量をアイドル運転時の空
気流量に規制するとともに、クラッチを解放する制御手
段を設けたことにより、燃料供給停止条件の成立による
エンジンへの燃料供給の停止中に燃費低減運転開始判定
条件が成立しても、クラッチを通常の制御状態に維持さ
せ、そして、エンジンへの燃料供給が開始してからクラ
ッチを解放させることができるので、エンジンストップ
が発生するのを防止し得る。
【0088】また、制御手段のプログラムを少し変更す
るだけでよく、構成を簡単にし、しかも、廉価とし得
る。
【0089】更に、この発明に係るエコラン運転の制御
を、電子式クラッチを備えた全ての変速機に採用するこ
とができ、実用上有利とし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンの制御のタイムチャートである。
【図2】エコラン運転開始判定条件のフローチャートで
ある。
【図3】エコラン運転のアイドル運転の判定条件のフロ
ーチャートである。
【図4】エコラン用回転速度トリガの図である。
【図5】燃料供給停止制御のフローチャートである。
【図6】エンジンの制御装置のシステム構成図である。
【図7】アイドル時空気流量実現装置の構成図である。
【図8】図7のアイドル時空気流量実現装置の作動を説
明する図である。
【図9】従来の燃料供給停止制御のフローチャートであ
る。
【図10】従来の燃料供給停止制御のタイムチャートで
ある。
【図11】従来の燃料制御装置の構成図である。
【符号の説明】
2 エンジン 4 エンジンの制御装置 10 スロットル弁 16 変速機 38 発進クラッチ 40 アイドル時空気流量実現装置 42 全閉弁 48 制御手段 56 燃料制御装置 58 燃料噴射弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−30457(JP,A) 特開 昭60−67737(JP,A) 特開 昭62−243952(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 41/12 F02D 29/00 F02D 41/04,41/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載されたエンジンへの燃料を供
    給停止制御する燃料制御装置を設け、高回転時燃料供給
    停止回転速度を越えて燃料供給停止条件が成立した場合
    には前記エンジンへの燃料供給を停止するように前記燃
    料制御装置を作動制御するエンジンの制御装置におい
    て、前記エンジンに変速機を連結して設け、前記エンジ
    ンから前記車両の駆動輪までの伝動経路には電子的にク
    ラッチトルク容量が調整可能なクラッチを設け、前記エ
    ンジンに供給される空気流量をアイドル運転時の空気流
    量に規制するアイドル時空気流量実現装置を設け、エン
    ジン発生トルクが略0kgmとなる燃費低減運転開始判
    定条件が設定され、前記燃料供給停止条件の成立による
    前記エンジンへの燃料供給の停止中に前記燃費低減運転
    開始判定条件が成立した場合には、前記燃料供給停止条
    件の成立による前記エンジンへの燃料供給の停止が解除
    されて前記エンジンへの燃料供給の開始後に、前記アイ
    ドル運転時空気流量実現装置を作動して前記エンジンに
    供給される空気流量をアイドル運転時の空気流量に規制
    するとともに、前記クラッチを解放する制御手段を設け
    たことを特徴とするエンジンの制御装置。
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