JP3365244B2 - 排ガス浄化装置 - Google Patents
排ガス浄化装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジ
ン等から排出されるパティキュレート(煤等の可燃性微
粒子)をフィルタにより捕集し、捕集したパティキュレ
ートを燃焼させてフィルタを再生させる排ガス浄化装置
に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、ディーゼルエンジン等から排出さ
れるパティキュレートが環境保護の観点および健康上の
理由から規制され始めている。パティキュレートを取り
除いてディーゼルエンジンの排ガスを浄化する方法とし
て、排気管の途中に耐熱性のセラミックハニカム構造の
フィルタを取り付けてパティキュレートを濾過する方法
がある。この方法の特徴は、或る程度パティキュレート
が堆積したとき、この堆積したパティキュレートに火を
つけて燃焼させ、炭酸ガスに変えて大気に放出し、フィ
ルタをクリーンに再生して、繰り返し使用することであ
る。このようなフィルタの再生を燃焼再生(リジェネレ
ーション)と呼ぶ。 【0003】一般にディーゼルエンジンの排ガスはパテ
ィキュレートの着火温度より低いので、そのままではパ
ティキュレートは燃焼せず堆積するだけであり、堆積し
たパティキュレートは排気圧力を過度に上昇させ、エン
ジンおよびエミッションの性能を低下させる。従って、
フィルタの燃焼再生をさせるには、何らかの方法によっ
て排ガス温度を上げるか又はフィルタ温度を上げる必要
がある。近年は、排気系に2個のフィルタを備えて排ガ
ス浄化を交互に行う方法が提案されている。このときの
一方のフィルタの燃焼再生は、排ガス濾過中ではなく、
一方のフィルタに或る程度のパティキュレートが堆積し
た後、排ガス浄化を他方のフィルタで行っているときに
行われる。加熱部としては電気ヒータ、バーナー、マイ
クロ波発信器などがあり、この加熱部によりフィルタを
加熱してフィルタの温度を上げ、パティキュレートを燃
焼させることにより燃焼再生を行っている。以下、従来
の排ガス浄化装置について説明する。 【0004】図8は従来の排ガス浄化装置を示す構成図
である。図8において、1はディーゼルエンジンの排ガ
ス浄化装置、2はディーゼルエンジン、3はマニホール
ド、4、5a、5b、9a、9bはそれぞれエンジン排
ガスの流路配管、6はエンジン排ガスの流路を制御する
弁、7a、7bはフィルタ8a、8bを収納するフィル
タ収納容器、10a、10b、12は燃焼再生の二次空
気が導入される流路配管、11は二次空気の流路を制御
する導入弁、13はエアブロア、16は弁6、導入弁1
1、エアブロア13、排気弁18a、18b、電気ヒー
タ20a、20bを制御するコントローラ、19a、1
9bは燃焼再生の二次空気を排気する流路配管である。 【0005】以上のような構成の従来の排ガス浄化装置
について、その燃焼再生の動作を説明する。 【0006】フィルタ8aの排ガス浄化中にコントロー
ラ16が差圧センサ(図示せず)等の捕集量検知装置で
再生開始時期と判定すると、これまで配管4から配管5
aに流れていた排ガスは、弁6、導入弁11が作動し
て、配管4から配管5bに流れ、フィルタ8bを通過す
ることにより浄化され、配管9bから流出される。一
方、コントローラ16により再生開始時期と判定された
フィルタ8a側では、電気ヒータ20aに電力が供給さ
れ、加熱される。同時に排気弁18aが開き、エアブロ
ア13から配管10aを通ってフィルタ8aに二次空気
が供給される。或る時間経過すると、フィルタ8aの温
度がパティキュレート着火温度に達し、パティキュレー
トが燃焼を開始する。その燃焼排ガスは配管19aから
流出される。 【0007】或る時間経過後、電気ヒータ20aへの電
力供給が終了し、二次空気のみによるパティキュレート
燃焼が継続する。この燃焼はパティキュレートの火炎伝
搬によって実現される。さらに或る時間経過すると、コ
ントローラ16は、燃焼再生が完了したと判定し、エア
ブロア13を停止し、排気弁18aを閉じ、二次空気の
供給も終了させ、フィルタ8aを浄化待機の状態とす
る。その後、差圧センサ等の捕集量検知装置でフィルタ
8bが再生開始時期に達したと判定すると、コントロー
ラ16は、いままで配管4から配管5bに流れていた排
ガスを弁6、導入弁11を作動させて配管4から配管5
aに流し、フィルタ8aを通過させることにより浄化
し、配管9aから流出させる。これ以降は、上述の燃焼
再生動作が繰り返し継続され、フィルタ8aと8bとで
交互に排ガス浄化と燃焼再生が繰り返される。 【0008】上記従来例では、電気ヒータによる加熱を
例としたが、加熱方法としては、軽油等をバーナーによ
り燃焼させて加熱する方法やマイクロ波を発信させて加
熱する方法(特開平4−136409号公報)がある。
バーナーによる加熱方法はバーナーの安定性や火炎を出
すための安全性の確保等に問題点を有する。 【0009】また、マイクロ波による加熱方法は、パテ
ィキュレートの捕集量を検知できる利点があるが、フィ
ルタ内の均一加熱やマイクロ波の漏れ対策、高電圧使用
による安全性確保等に問題点を有する。 【0010】さらに、フィルタの入口部の温度を規定し
た特公平3−36133号公報があるが、これはパティ
キュレートを完全に燃焼するために必要な温度を規定し
ているだけで、この方法では、着火現象が見られ、急激
な温度上昇が発生し、フィルタが破損する可能性がある
という問題点がある。 【0011】さらに、二重容器をフィルタ収納容器に利
用した排ガス浄化装置として特開平7−247826号
公報があるが、これは上述したような電気ヒータやマイ
クロ波加熱を用いた火炎伝搬による燃焼再生方法を適用
したものであり、フィルタ収納容器からの熱の拡散を最
小限に止めることにより、フィルタの信頼性および再生
効率の向上が期待できるものであるが、火炎伝搬による
燃焼再生方法では着火を伴うため、フィルタ内温度分布
の差分を小さくするのには限界があり、フィルタの信頼
性および再生効率の向上にも限界があるという問題点が
ある。 【0012】さらに、フィルタを加熱せずに、高圧エア
でパティキュレートを払い落とし、フィルタ外部で加熱
燃焼する逆洗と呼ばれるフィルタ再生方法もあるが、高
圧エアでパティキュレートを払い落とすので効率が低
く、また、高圧エアを漏らさないような高いシール性が
必要で構造が複雑になるという問題点がある。 【0013】 【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の排ガス浄化装置では、電気ヒータ等による加熱である
ため、フィルタ内のパティキュレートの燃焼は火炎伝搬
による燃焼となって着火を伴い、また、フィルタ外周部
ではフィルタ収納容器を伝わって熱が逃げるためにフィ
ルタ内の温度勾配が非常に大きくなってフィルタのクラ
ック発生の要因となるという問題点を有していた。 【0014】また、火炎伝搬で燃焼継続を実現するた
め、温度が低下したフィルタ外周部ではパティキュレー
トの燃え残りが発生して再生効率を下げると共に捕集再
生を繰り返しているうちに異常燃焼で高温になり溶損の
原因となるという問題点を有していた。 【0015】上記クラック、溶損は共にフィルタの機能
を大きく損なうものであり、実用化に向けての大きな課
題となっている。また、再生動作中はフィルタ収納容器
が高温になり危険であり、再生動作時以外でもフィルタ
収納容器外部からの振動、衝撃によりフィルタが破損し
やすいことも実用化に向けての課題である。 【0016】この排ガス浄化装置では、フィルタにクラ
ックが入ったり、溶損・破損することが防止されること
が要求されている。 【0017】本発明は、フィルタにクラックが入った
り、溶損・破損することを防止できると共に効率良くフ
ィルタを再生することができる排ガス浄化装置を提供す
ることを目的とする。 【0018】 【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の排ガス浄化装置は、排ガスを通過させて排ガ
ス中のパティキュレートを捕集するフィルタに付着した
パティキュレートを燃焼させる排ガス浄化装置であっ
て、外筒金属管とフィルタを内蔵する内筒金属管とから
成り、外筒金属管と内筒金属管との間の空隙が密閉され
た中空部である二重容器と、内筒金属管に内蔵され、導
入する所定流量の空気を加熱して熱風をフィルタに吹き
付ける加熱部とを有し、二重容器は、中空部に連通する
安全弁を有する構成を備えている。 【0019】これにより、フィルタにクラックが入った
り、溶損・破損することを防止できると共に効率良くフ
ィルタを再生することができる排ガス浄化装置が得られ
る。 【0020】 【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、排ガスを通過させて排ガス中のパティキュレートを
捕集するフィルタに付着したパティキュレートを燃焼さ
せる排ガス浄化装置であって、外筒金属管とフィルタを
内蔵する内筒金属管とから成り、外筒金属管と内筒金属
管との間の空隙が密閉された中空部である二重容器と、
内筒金属管に内蔵され、導入する所定流量の空気を加熱
して熱風をフィルタに吹き付ける加熱部とを有し、二重
容器は、中空部に連通する安全弁を有することとしたも
のであり、熱風がフィルタに吹き付けられてフィルタ全
体が均一に加熱されると共に熱風が二重容器により外部
と断熱され、更に、フィルタ再生動作中の高温下での密
閉された中空部内の気体膨脹による内圧上昇が防止され
るという作用を有する。 【0021】 【0022】 【0023】以下、本発明の実施の形態について、図1
〜図7を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1による
排ガス浄化装置を示す構成図であり、ディーゼルエンジ
ンの排ガス浄化装置を示すものである。 【0024】図1において、101はディーゼルエンジ
ンの排ガス浄化装置、102はディーゼルエンジン、1
03はディーゼルエンジン102の各排気孔(図示せ
ず)に各上流端部がそれぞれ連設された排気マニホール
ド、104は排気マニホールド103の下流端部に上流
端部が連設された排気管(以下、「上流側排気管」とい
う)、105a、105bは上流側排気管104の下流
側から2つに分岐された流路配管、106は上流側排気
管104から各流路配管105a、105bに分岐され
る分岐部に配設され、上流側排気管104から流路配管
105a、105bに導入される排気ガスの流路を切り
換える切換えバルブ、107a、107bは各流路配管
105a、105bの下流端部にそれぞれ連設され、ス
テンレス鋼を溶接して成るフィルタ収納二重容器、10
8a、108bはコージェライト(2MgO・5SiO
2・2Al2O3)を押出し成型法により作製した直径
(φ)5.66インチ×長さ(L)6インチのウォール
フロー型のハニカム構造のセラミックフィルタから成
り、各フィルタ収納二重容器107a、107b内にそ
れぞれが収納されたフィルタ、109a、109bは各
フィルタ収納二重容器107a、107bの下流側に連
設された下流側排気管、110a、110bは二次空気
供給配管、111は二次空気供給流路を切り換える切換
えバルブ、112は二次空気供給管、113は二次空気
供給管112の端部に配設され、各フィルタ収納二重容
器107a、107bに所定流量の二次空気を供給する
エアブロア等の二次空気供給部、114a、114bは
各フィルタ収納二重容器107a、107bに取り付け
られ、二次空気供給配管110a、110bに接続され
た電気ヒータ等の加熱部、115a、115bは温度セ
ンサ、116は切換えバルブ106、111、二次空気
供給部113、加熱部114a、114bに電気的に接
続され、排ガス浄化装置101の全体を制御するコント
ローラ、118a、118bは放出弁、119a、11
9bは各端部が各放出弁118a、118bを介して各
流路配管105a、105bに接続された放出管、12
1a、121bは各フィルタ収納二重容器107a、1
07b内のフィルタ108a、108bのそれぞれの両
端の圧力差を測定する差圧センサである。 【0025】ここで、フィルタ収納二重容器107a、
107b、フィルタ108a、108b、二次空気供給
部113、加熱部114a、114b、温度センサ11
5a、115b、差圧センサ121a、121bの材質
等について説明する。 【0026】フィルタ収納二重容器107a、107b
は、予め熱処理を施したステンレスSUS304から成
る内径の異なる大小2つの金属管(外筒金属管と内筒金
属管)と2つの金属管を接続するための2枚のリングと
から構成され、そのリングの断面は高温下で二重容器を
使用する際に発生する内外の金属管の延びの差を吸収す
るためにV字形あるいはU字形に成形した。これらの部
材を気密性よく溶接により接続し、密閉された中空部を
有する二重容器を構成した。容器107a、107bの
材料としては上記ステンレスSUS304のように耐熱
性、耐食性のある金属が使用され、フィルタ108a、
108bとの間には蛭石等が含有され熱によって膨脹す
る材料のシールド材を用い、パティキュレートの漏れを
防止する。 【0027】上記構成の説明では、パティキュレートを
捕集するフィルタ108a、108bは、コージェライ
トを押出し成型法により作製した直径5.66インチ×
長さ6インチのウォールフロー型のハニカム構造のセラ
ミックフィルタとしたが、材質としてはムライトを用い
てもよく、また耐熱性、耐食性に優れた金属材料でも構
わない。形状は円筒形のものがほとんどであるが、楕円
筒形や方形でもかまわない。大きさは例えば直径4〜1
3インチ、長さ5〜14インチで、セル数は1インチ平
方あたり50〜400個である。フィルタに捕集される
パティキュレートの捕集量は、フィルタの単位体積(1
リットル)当たりの重量(グラム)で表すと、1〜30
程度である。パティキュレートの成分の1つに可溶性有
機物(SOF)があり、フィルタ108a、108bに
捕集された場合でも、再生中に燃焼せず、蒸発して大気
中に放出されるので、フィルタ108a、108bの前
または後に貴金属等を担持したSOF酸化触媒を設ける
ことが好ましい。 【0028】二次空気供給部113としては、エアブロ
ア、エアポンプ、コンプレッサ等があるが、エアブロア
は大流量であるが小静圧であり、エアポンプやコンプレ
ッサは大静圧であるが小流量である。空気の流量として
は0.1〜2.0立米で多ければ多いほど良いが、送風
手段の能力から1立米以下が適当である。また、1立米
程度の空気を加熱するには多大な電力が必要となるた
め、加熱空気の循環やエンジン排ガス利用等の電力削減
手段を設けることが好ましい。 【0029】加熱部114a、114bは例えば、Fe
−Cr−Al系から成る発熱体をコイル状に巻回してそ
の巻回物を絶縁体等で覆い、更にそれをステンレス等の
金属保護管に挿入したもの、あるいは、セラミック製の
サポート部内に発熱体を熱効率の良い巻き方で巻いたも
のを収納したものが好ましい。加熱部114a、114
bが空気加熱用の電気ヒータの場合、発熱体と空気が接
触する構造を有し、発熱体としてはニクロム線、カンタ
ル線、セラミックヒータ等がある。また、耐食性等の信
頼性を考慮してシースタイプとしてもかまわない。加熱
する空気量と熱交換率に応じてヒータ容量は決定され
る。 【0030】温度センサ115a、115bは、シース
タイプの熱電対や白金抵抗体等の比較的高温を検知でき
るものであれば良いが、排ガスに晒されるので耐食性が
良いものが好ましい。また、放射伝熱による指示温度の
低下を防ぐように各センサの配置を考慮することが好ま
しい。 【0031】差圧センサ121a、121bのフィルタ
収納二重容器107a107bに配置される部分には半
導体圧力センサ等を用いることが好ましいが、排ガスが
直接触れないようにミストフィルタ等をセンサの周りに
配置することが好ましい。 【0032】以上のように構成された排ガス浄化装置に
ついて以下、その動作を図2〜図4を用いて説明する。
図2は図1の排ガス浄化装置における燃焼再生の動作を
示すフローチャートであり、図3は図1の排ガス浄化装
置のフィルタ108a、108b内の温度を求める際の
測定位置を示す測定位置図、図4(a)は二重容器を用
い、空気を加熱媒体とした場合の実験結果を示すグラフ
図、図4(b)は一重容器を用い、空気を加熱媒体とし
た場合の実験結果を示すグラフ図、図4(c)は一重容
器を用い、電気ヒータによる火炎伝搬で燃焼再生を行っ
た場合の実験結果を示すグラフ図である。図3におい
て、130は熱風流入面、140は熱風流出面である。 【0033】ここでは、排ガス浄化装置101は、ディ
ーゼルエンジン102から排出された排気ガスを一方の
フィルタ108aで浄化しているものとする。まず、コ
ントローラ116が、燃焼再生時期か否かを判定するの
に、差圧センサ121aの出力信号を参照する。すなわ
ち、コントローラ116は、差圧センサ121aの出力
信号に基づいて差圧信号を生成し、その差圧信号によっ
て燃焼再生時期か否かを判定する。本実施の形態では、
フィルタ収納二重容器107aの排ガス流入側の圧力と
排ガス流出側の圧力との圧力差が大きくなればなるほど
フィルタ108aに煤などが多く捕集されていることに
なるので、圧力差が所定圧力差以上の場合にコントロー
ラ116はフィルタ108aは燃焼再生時期であると判
定する。 【0034】次に、コントローラ116は、他方のフィ
ルタ108bで排気ガスを浄化するために、切換えバル
ブ106を流路配管105aを閉塞するように流路配管
105b側に傾斜させると同時に、切換えバルブ111
を二次空気供給配管110b側を閉塞するように二次空
気供給配管110a側に傾斜させ、かつ、放出弁118
aを開とする(S1)。これによりディーゼルエンジン
102から排出された排気ガスは、排気マニホールド1
03、上流側排気管104から流路配管105bを順次
介してフィルタ収納二重容器107b内に導入され、フ
ィルタ108bで排気ガス中の煤等が捕集された後、煤
等が除かれた浄化ガスが下流側排気管109bから大気
中に放出される。 【0035】次に、コントローラ116は、走行距離や
ステップ1で生成した差圧信号から煤等のパティキュレ
ートの捕集量を算出する(S2)。 【0036】次に、コントローラ116は、算出された
パティキュレートの捕集量に応じて、二次空気供給部1
13からの風量を一定として加熱部114aに印加する
電圧、電流を制御する燃焼再生プログラムを決定する
(S3)。二次空気供給部113からは所定流量の常温
の空気が吐出され、その吐出空気量が風量となる。 【0037】次に、コントローラ116は、ステップ3
で決定した燃焼再生プログラムに従い、二次空気供給部
113をオンとし、また、加熱部114aに印加する電
圧、電流を温度センサ115aからの温度信号を参照し
ながら制御して、燃焼再生動作が開始する(S4)。 【0038】次に、コントローラ116は、燃焼再生プ
ログラム上で設定された時間が経過すると、フィルタ1
08aの排気ガス流路方向の前後の差圧を差圧センサ1
21aにより測定し、その差圧が設定値より低いか否か
を判定する(S5)。コントローラ116は、ステップ
5で差圧が設定値より高いと判定したときには燃焼再生
プログラムを継続する(S6)。差圧が設定値より低い
と判定したときには、コントローラ116は、二次空気
供給部113の風量を一定として加熱部114aに印加
する電圧、電流を制御する燃焼再生プログラムにおける
所定の降温動作を開始する(S7)。 【0039】次に、コントローラ116は、上記所定の
降温動作開始から所定時間が経過すると、加熱部114
aに印加する電圧、電流を停止し、さらに二次空気供給
部113をオフとし、フィルタ108aの燃焼再生動作
を終了する(S8)。 【0040】ここで、本実施の形態による排ガス浄化装
置における実験について説明する。この実験において
は、中空部を減圧下に置いたフィルタ収納二重容器を用
い、空気を加熱媒体とする排ガス浄化装置を用いて、排
気ガス中の煤等のパティキュレートを捕集させた後、パ
ティキュレートの捕集量に応じた燃焼再生プログラムを
設定し、かつ、実験のため図3に示すようにフィルタ内
に合計9個の温度センサT1〜T9を位置Z1〜Z9に
配置し、燃焼再生動作における温度を測定した。 【0041】実験結果を図4(a)に示す。また、比較
のため、二重容器ではなく一重容器を用い、空気を加熱
媒体としてフィルタを加熱して燃焼再生を行った場合の
結果を図4(b)に示し、一重容器を用い、電気ヒータ
による火炎伝搬で燃焼再生を行った場合の結果(つまり
従来の装置における結果)を図4(c)に示す。また、
各々の実験結果における各時間でのフィルタ内9点の温
度ばらつきを(表1)に示す。 【0042】 【表1】 【0043】図4(a)〜(c)、(表1)から明らか
なように、中空部を減圧下に置いた二重容器を用い、空
気を加熱媒体とした場合の方が、一重容器を用いた場
合、および、一重容器を用い且つ電気ヒータによる火炎
伝搬で燃焼再生を行った場合に比べ、最もフィルタの均
一加熱が実現できる。 【0044】図5は本実施の形態による排ガス浄化装置
を構成するフィルタ収納二重容器を示す断面図である。
図5において、105はエンジン排ガスの導入および燃
焼再生の二次空気の排気の流路配管、107は後述のフ
ィルタ108を収納するフィルタ収納二重容器、108
はセラミックハニカム構造のフィルタ、109はフィル
タ108を通過した排ガスの排気用および燃焼再生の二
次空気の導入用の流路配管、114は導入された二次空
気123を加熱して熱風とするための電気ヒータ、12
2はエンジン排ガスである。なお、それぞれの配管は耐
食性のあるステンレス鋼等で構成することが好ましい。
また、フィルタ108は上述したように圧力損失の小さ
なハニカム構造が好ましい。さらに、フィルタ108の
少なくとも一方に酸化触媒を設けてもよい。 【0045】フィルタ108を収納する二重容器107
は、2つの円筒状の金属管すなわち外筒金属管117
a、内筒金属管117bおよび金属管117a、117
bの双方の端部を接続する2つの金属リング117c、
117dにより構成されている。また、金属管117
a、117bおよび金属リング117c、117dはそ
れぞれ溶接により接合され、中空部を有する密閉構造と
なっている。これらは耐食性、耐熱性のあるステンレス
鋼等で構成することが好ましい。 【0046】以上のように構成されたフィルタ収納二重
容器107の機能等を説明する。まず、エンジン排ガス
122がフィルタ108を通過することにより所定量の
煤等のパティキュレートをフィルタ108により捕集し
た後、エンジン排ガス122を遮断し、切換えバルブ1
06、111の切換えにより燃焼再生の二次空気および
その排気の流路を確保する。その後、パティキュレート
が捕集されたフィルタ108の再生を開始する。まず、
燃焼再生の二次空気の導入用流路配管109から燃焼再
生の二次空気123を導入する。二次空気123は電気
ヒータ114により加熱され、熱風となる。この熱風は
フィルタ108に吹き付けられ、フィルタ108を加熱
する。フィルタ108の加熱を熱風により行うことによ
り熱風はフィルタ108を一様に通過するため、フィル
タ108全体を一様に加熱する。 【0047】また、フィルタ108の外周部から収納容
器を伝わって逃げていく熱は二重容器107の中空部に
ある空気層により断熱され、熱の逃げを低減することが
できる。 【0048】これにより、フィルタ108に捕集された
パティキュレートが各部で一様に燃焼し、フィルタ10
8にダメージを与えることなく再生が可能となる。ま
た、二重容器107に振動、衝撃等の外力が加わった場
合、外力は外筒金属管117aと中空部に吸収されてフ
ィルタ108に伝わりにくく、フィルタ108にダメー
ジを与えることが少ない。 【0049】以上のように本実施の形態によれば、フィ
ルタ108aを密閉された中空部を有する二重容器に収
納し、火炎伝搬による燃焼再生ではなく、空気を加熱媒
体とし、この加熱された空気をフィルタ108aに吹き
付けることにより、フィルタ108a全体を効率的にむ
らなく加熱昇温させることができるので、パティキュレ
ートが捕集されたフィルタ108a内でパティキュレー
トは、着火(急激な温度上昇を伴う燃焼)の連続による
燃焼ではなく、一様な燃焼となり、フィルタ108a内
の温度分布、温度勾配が小さく、フィルタをクラック、
溶損の発生なしに再生することができる。また、フィル
タ108aが二重容器107aにより保護されているた
め、外部からの衝撃、振動によるフィルタ108aの破
損が防止できると共に二重容器107aの中空部による
断熱効果も期待できるため、再生効率よくフィルタ10
8aを再生することができる。中空部による断熱効果に
より、フィルタ108a外周部の温度低下がなく、フィ
ルタ108a内の温度勾配を小さくし、かつ、異常高温
および燃え残りも防止される。 【0050】(実施の形態2)図6は本実施の形態によ
る排ガス浄化装置を構成するフィルタ収納二重容器を示
す断面図である。図6において、流路配管105、フィ
ルタ収納二重容器107、フィルタ108、流路配管1
09、電気ヒータ114、エンジン排ガス122、二次
空気123は図5と同様のものであり、同一符号を付
し、説明は省略する。124は中空部に連通し、中空部
の内圧が所定値以上になったときに自動的に弁から中空
部内部の気体を大気中に解放する安全弁である。また、
本実施の形態1における図1のフィルタ収納二重容器1
07a、107b、フィルタ108a、108b、図5
のフィルタ収納二重容器107、フィルタ108につい
て述べたことと同様のことが、本実施の形態における図
6のフィルタ収納二重容器107、フィルタ108につ
いても言える。 【0051】本実施の形態と(実施の形態1)との相違
は、図5と図6との比較から分かるように、安全弁12
4の有無であるので、安全弁124についてのみを説明
する。熱風によるフィルタ108加熱中の高温下では密
閉された中空部内の気体は膨脹してその内圧が上昇す
る。この内圧上昇により自動的に安全弁124が作動し
て、上昇圧を大気中に解放する。このことにより、内圧
の上昇を防止することができ、内圧上昇による容器破裂
等を防止することができる。 【0052】以上のように本実施の形態によれば、フィ
ルタ108の再生動作中の高温下での密閉された中空部
内の気体膨脹による内圧上昇を安全弁124により防止
することができるので、内圧上昇によるフィルタ収納二
重容器107の破裂等を防止することができる。 【0053】(実施の形態3)図7は本実施の形態によ
る排ガス浄化装置を構成するフィルタ収納二重容器を示
す断面図である。図7において、流路配管105、フィ
ルタ収納二重容器107、フィルタ108、流路配管1
09、電気ヒータ114、エンジン排ガス122、二次
空気123は図5と同様のものであり、同一符号を付
し、説明は省略する。125は外筒金属管117aに溶
接により取り付けられ、中空部を減圧する(例えば高真
空状態にする)ための吸気口である。また、実施の形態
1における図1のフィルタ収納二重容器107a、10
7b、フィルタ108a、108b、図5のフィルタ収
納二重容器107、フィルタ108について述べたこと
と同様のことが、本実施の形態における図7のフィルタ
収納二重容器107、フィルタ108についても言え
る。 【0054】本実施の形態と実施の形態1との相違は、
図5と図7との比較から分かるように、吸気口125の
有無であるので、吸気口125についてのみを説明す
る。 【0055】中空部を減圧下に置く場合、吸気口125
に真空ポンプを接続し、10-4Torr程度の真空度ま
で減圧した後、吸気口125を密封する。このときの真
空度の程度は、断熱性能の面からは真空度は小さいほど
望ましいが、製造上の制約から、10-1Torr〜10
-6Torrの範囲が好ましい。このように構成されるフ
ィルタ収納二重容器107は耐食性、耐熱性のある金属
材料たとえばステンレス鋼で制作することが好ましい。
また、中空部の減圧状態を維持するためには、高温時に
金属材料から発生するガスによる減圧状態の劣化を防止
する目的で金属材料使用時の高温状態(例えば熱風温度
を600℃と設定する場合には600℃以上)で熱処理
するか、あるいは、発生するガスを吸収する吸着剤を配
置することが好ましい。この吸着剤には一例として、ゲ
ッタ材と呼ばれる合金が用いられる。ゲッタ材はジルコ
ニウムを主成分とするジルコニウム−バナジウム−鉄等
の合金である。 【0056】以上のように本実施の形態によれば、中空
部を適正な減圧下状態とすることができるので、中空部
を確実に断熱状態とすることができる。 【0057】 【発明の効果】以上のように本発明の排ガス浄化装置に
よれば、フィルタを密閉された中空部を有する二重容器
に収納し、加熱媒体である空気をフィルタに吹き付ける
ことにより、フィルタ全体を効率的にむらなく加熱昇温
させることができるので、パティキュレートが捕集され
たフィルタ内でパティキュレートは一様な燃焼となり、
フィルタ内の温度分布、温度勾配が小さく、フィルタを
クラック、溶損の発生なしに再生することができるとい
う有利な効果がある。また、フィルタが二重容器により
保護されているため、外部からの衝撃、振動によるフィ
ルタの破損が防止できると共に二重容器の中空部による
断熱効果も期待できるため、再生効率よくフィルタを再
生することができるという有利な効果も得られる。 【0058】また、二重容器は、中空部に連通する安全
弁を有することにより、フィルタの再生動作中の高温下
での密閉された中空部内の気体膨脹による内圧上昇を安
全弁により防止することができるので、内圧上昇による
フィルタ収納二重容器の破裂等を防止することができる
という有利な効果が得られる。 【0059】
ン等から排出されるパティキュレート(煤等の可燃性微
粒子)をフィルタにより捕集し、捕集したパティキュレ
ートを燃焼させてフィルタを再生させる排ガス浄化装置
に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、ディーゼルエンジン等から排出さ
れるパティキュレートが環境保護の観点および健康上の
理由から規制され始めている。パティキュレートを取り
除いてディーゼルエンジンの排ガスを浄化する方法とし
て、排気管の途中に耐熱性のセラミックハニカム構造の
フィルタを取り付けてパティキュレートを濾過する方法
がある。この方法の特徴は、或る程度パティキュレート
が堆積したとき、この堆積したパティキュレートに火を
つけて燃焼させ、炭酸ガスに変えて大気に放出し、フィ
ルタをクリーンに再生して、繰り返し使用することであ
る。このようなフィルタの再生を燃焼再生(リジェネレ
ーション)と呼ぶ。 【0003】一般にディーゼルエンジンの排ガスはパテ
ィキュレートの着火温度より低いので、そのままではパ
ティキュレートは燃焼せず堆積するだけであり、堆積し
たパティキュレートは排気圧力を過度に上昇させ、エン
ジンおよびエミッションの性能を低下させる。従って、
フィルタの燃焼再生をさせるには、何らかの方法によっ
て排ガス温度を上げるか又はフィルタ温度を上げる必要
がある。近年は、排気系に2個のフィルタを備えて排ガ
ス浄化を交互に行う方法が提案されている。このときの
一方のフィルタの燃焼再生は、排ガス濾過中ではなく、
一方のフィルタに或る程度のパティキュレートが堆積し
た後、排ガス浄化を他方のフィルタで行っているときに
行われる。加熱部としては電気ヒータ、バーナー、マイ
クロ波発信器などがあり、この加熱部によりフィルタを
加熱してフィルタの温度を上げ、パティキュレートを燃
焼させることにより燃焼再生を行っている。以下、従来
の排ガス浄化装置について説明する。 【0004】図8は従来の排ガス浄化装置を示す構成図
である。図8において、1はディーゼルエンジンの排ガ
ス浄化装置、2はディーゼルエンジン、3はマニホール
ド、4、5a、5b、9a、9bはそれぞれエンジン排
ガスの流路配管、6はエンジン排ガスの流路を制御する
弁、7a、7bはフィルタ8a、8bを収納するフィル
タ収納容器、10a、10b、12は燃焼再生の二次空
気が導入される流路配管、11は二次空気の流路を制御
する導入弁、13はエアブロア、16は弁6、導入弁1
1、エアブロア13、排気弁18a、18b、電気ヒー
タ20a、20bを制御するコントローラ、19a、1
9bは燃焼再生の二次空気を排気する流路配管である。 【0005】以上のような構成の従来の排ガス浄化装置
について、その燃焼再生の動作を説明する。 【0006】フィルタ8aの排ガス浄化中にコントロー
ラ16が差圧センサ(図示せず)等の捕集量検知装置で
再生開始時期と判定すると、これまで配管4から配管5
aに流れていた排ガスは、弁6、導入弁11が作動し
て、配管4から配管5bに流れ、フィルタ8bを通過す
ることにより浄化され、配管9bから流出される。一
方、コントローラ16により再生開始時期と判定された
フィルタ8a側では、電気ヒータ20aに電力が供給さ
れ、加熱される。同時に排気弁18aが開き、エアブロ
ア13から配管10aを通ってフィルタ8aに二次空気
が供給される。或る時間経過すると、フィルタ8aの温
度がパティキュレート着火温度に達し、パティキュレー
トが燃焼を開始する。その燃焼排ガスは配管19aから
流出される。 【0007】或る時間経過後、電気ヒータ20aへの電
力供給が終了し、二次空気のみによるパティキュレート
燃焼が継続する。この燃焼はパティキュレートの火炎伝
搬によって実現される。さらに或る時間経過すると、コ
ントローラ16は、燃焼再生が完了したと判定し、エア
ブロア13を停止し、排気弁18aを閉じ、二次空気の
供給も終了させ、フィルタ8aを浄化待機の状態とす
る。その後、差圧センサ等の捕集量検知装置でフィルタ
8bが再生開始時期に達したと判定すると、コントロー
ラ16は、いままで配管4から配管5bに流れていた排
ガスを弁6、導入弁11を作動させて配管4から配管5
aに流し、フィルタ8aを通過させることにより浄化
し、配管9aから流出させる。これ以降は、上述の燃焼
再生動作が繰り返し継続され、フィルタ8aと8bとで
交互に排ガス浄化と燃焼再生が繰り返される。 【0008】上記従来例では、電気ヒータによる加熱を
例としたが、加熱方法としては、軽油等をバーナーによ
り燃焼させて加熱する方法やマイクロ波を発信させて加
熱する方法(特開平4−136409号公報)がある。
バーナーによる加熱方法はバーナーの安定性や火炎を出
すための安全性の確保等に問題点を有する。 【0009】また、マイクロ波による加熱方法は、パテ
ィキュレートの捕集量を検知できる利点があるが、フィ
ルタ内の均一加熱やマイクロ波の漏れ対策、高電圧使用
による安全性確保等に問題点を有する。 【0010】さらに、フィルタの入口部の温度を規定し
た特公平3−36133号公報があるが、これはパティ
キュレートを完全に燃焼するために必要な温度を規定し
ているだけで、この方法では、着火現象が見られ、急激
な温度上昇が発生し、フィルタが破損する可能性がある
という問題点がある。 【0011】さらに、二重容器をフィルタ収納容器に利
用した排ガス浄化装置として特開平7−247826号
公報があるが、これは上述したような電気ヒータやマイ
クロ波加熱を用いた火炎伝搬による燃焼再生方法を適用
したものであり、フィルタ収納容器からの熱の拡散を最
小限に止めることにより、フィルタの信頼性および再生
効率の向上が期待できるものであるが、火炎伝搬による
燃焼再生方法では着火を伴うため、フィルタ内温度分布
の差分を小さくするのには限界があり、フィルタの信頼
性および再生効率の向上にも限界があるという問題点が
ある。 【0012】さらに、フィルタを加熱せずに、高圧エア
でパティキュレートを払い落とし、フィルタ外部で加熱
燃焼する逆洗と呼ばれるフィルタ再生方法もあるが、高
圧エアでパティキュレートを払い落とすので効率が低
く、また、高圧エアを漏らさないような高いシール性が
必要で構造が複雑になるという問題点がある。 【0013】 【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の排ガス浄化装置では、電気ヒータ等による加熱である
ため、フィルタ内のパティキュレートの燃焼は火炎伝搬
による燃焼となって着火を伴い、また、フィルタ外周部
ではフィルタ収納容器を伝わって熱が逃げるためにフィ
ルタ内の温度勾配が非常に大きくなってフィルタのクラ
ック発生の要因となるという問題点を有していた。 【0014】また、火炎伝搬で燃焼継続を実現するた
め、温度が低下したフィルタ外周部ではパティキュレー
トの燃え残りが発生して再生効率を下げると共に捕集再
生を繰り返しているうちに異常燃焼で高温になり溶損の
原因となるという問題点を有していた。 【0015】上記クラック、溶損は共にフィルタの機能
を大きく損なうものであり、実用化に向けての大きな課
題となっている。また、再生動作中はフィルタ収納容器
が高温になり危険であり、再生動作時以外でもフィルタ
収納容器外部からの振動、衝撃によりフィルタが破損し
やすいことも実用化に向けての課題である。 【0016】この排ガス浄化装置では、フィルタにクラ
ックが入ったり、溶損・破損することが防止されること
が要求されている。 【0017】本発明は、フィルタにクラックが入った
り、溶損・破損することを防止できると共に効率良くフ
ィルタを再生することができる排ガス浄化装置を提供す
ることを目的とする。 【0018】 【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の排ガス浄化装置は、排ガスを通過させて排ガ
ス中のパティキュレートを捕集するフィルタに付着した
パティキュレートを燃焼させる排ガス浄化装置であっ
て、外筒金属管とフィルタを内蔵する内筒金属管とから
成り、外筒金属管と内筒金属管との間の空隙が密閉され
た中空部である二重容器と、内筒金属管に内蔵され、導
入する所定流量の空気を加熱して熱風をフィルタに吹き
付ける加熱部とを有し、二重容器は、中空部に連通する
安全弁を有する構成を備えている。 【0019】これにより、フィルタにクラックが入った
り、溶損・破損することを防止できると共に効率良くフ
ィルタを再生することができる排ガス浄化装置が得られ
る。 【0020】 【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、排ガスを通過させて排ガス中のパティキュレートを
捕集するフィルタに付着したパティキュレートを燃焼さ
せる排ガス浄化装置であって、外筒金属管とフィルタを
内蔵する内筒金属管とから成り、外筒金属管と内筒金属
管との間の空隙が密閉された中空部である二重容器と、
内筒金属管に内蔵され、導入する所定流量の空気を加熱
して熱風をフィルタに吹き付ける加熱部とを有し、二重
容器は、中空部に連通する安全弁を有することとしたも
のであり、熱風がフィルタに吹き付けられてフィルタ全
体が均一に加熱されると共に熱風が二重容器により外部
と断熱され、更に、フィルタ再生動作中の高温下での密
閉された中空部内の気体膨脹による内圧上昇が防止され
るという作用を有する。 【0021】 【0022】 【0023】以下、本発明の実施の形態について、図1
〜図7を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1による
排ガス浄化装置を示す構成図であり、ディーゼルエンジ
ンの排ガス浄化装置を示すものである。 【0024】図1において、101はディーゼルエンジ
ンの排ガス浄化装置、102はディーゼルエンジン、1
03はディーゼルエンジン102の各排気孔(図示せ
ず)に各上流端部がそれぞれ連設された排気マニホール
ド、104は排気マニホールド103の下流端部に上流
端部が連設された排気管(以下、「上流側排気管」とい
う)、105a、105bは上流側排気管104の下流
側から2つに分岐された流路配管、106は上流側排気
管104から各流路配管105a、105bに分岐され
る分岐部に配設され、上流側排気管104から流路配管
105a、105bに導入される排気ガスの流路を切り
換える切換えバルブ、107a、107bは各流路配管
105a、105bの下流端部にそれぞれ連設され、ス
テンレス鋼を溶接して成るフィルタ収納二重容器、10
8a、108bはコージェライト(2MgO・5SiO
2・2Al2O3)を押出し成型法により作製した直径
(φ)5.66インチ×長さ(L)6インチのウォール
フロー型のハニカム構造のセラミックフィルタから成
り、各フィルタ収納二重容器107a、107b内にそ
れぞれが収納されたフィルタ、109a、109bは各
フィルタ収納二重容器107a、107bの下流側に連
設された下流側排気管、110a、110bは二次空気
供給配管、111は二次空気供給流路を切り換える切換
えバルブ、112は二次空気供給管、113は二次空気
供給管112の端部に配設され、各フィルタ収納二重容
器107a、107bに所定流量の二次空気を供給する
エアブロア等の二次空気供給部、114a、114bは
各フィルタ収納二重容器107a、107bに取り付け
られ、二次空気供給配管110a、110bに接続され
た電気ヒータ等の加熱部、115a、115bは温度セ
ンサ、116は切換えバルブ106、111、二次空気
供給部113、加熱部114a、114bに電気的に接
続され、排ガス浄化装置101の全体を制御するコント
ローラ、118a、118bは放出弁、119a、11
9bは各端部が各放出弁118a、118bを介して各
流路配管105a、105bに接続された放出管、12
1a、121bは各フィルタ収納二重容器107a、1
07b内のフィルタ108a、108bのそれぞれの両
端の圧力差を測定する差圧センサである。 【0025】ここで、フィルタ収納二重容器107a、
107b、フィルタ108a、108b、二次空気供給
部113、加熱部114a、114b、温度センサ11
5a、115b、差圧センサ121a、121bの材質
等について説明する。 【0026】フィルタ収納二重容器107a、107b
は、予め熱処理を施したステンレスSUS304から成
る内径の異なる大小2つの金属管(外筒金属管と内筒金
属管)と2つの金属管を接続するための2枚のリングと
から構成され、そのリングの断面は高温下で二重容器を
使用する際に発生する内外の金属管の延びの差を吸収す
るためにV字形あるいはU字形に成形した。これらの部
材を気密性よく溶接により接続し、密閉された中空部を
有する二重容器を構成した。容器107a、107bの
材料としては上記ステンレスSUS304のように耐熱
性、耐食性のある金属が使用され、フィルタ108a、
108bとの間には蛭石等が含有され熱によって膨脹す
る材料のシールド材を用い、パティキュレートの漏れを
防止する。 【0027】上記構成の説明では、パティキュレートを
捕集するフィルタ108a、108bは、コージェライ
トを押出し成型法により作製した直径5.66インチ×
長さ6インチのウォールフロー型のハニカム構造のセラ
ミックフィルタとしたが、材質としてはムライトを用い
てもよく、また耐熱性、耐食性に優れた金属材料でも構
わない。形状は円筒形のものがほとんどであるが、楕円
筒形や方形でもかまわない。大きさは例えば直径4〜1
3インチ、長さ5〜14インチで、セル数は1インチ平
方あたり50〜400個である。フィルタに捕集される
パティキュレートの捕集量は、フィルタの単位体積(1
リットル)当たりの重量(グラム)で表すと、1〜30
程度である。パティキュレートの成分の1つに可溶性有
機物(SOF)があり、フィルタ108a、108bに
捕集された場合でも、再生中に燃焼せず、蒸発して大気
中に放出されるので、フィルタ108a、108bの前
または後に貴金属等を担持したSOF酸化触媒を設ける
ことが好ましい。 【0028】二次空気供給部113としては、エアブロ
ア、エアポンプ、コンプレッサ等があるが、エアブロア
は大流量であるが小静圧であり、エアポンプやコンプレ
ッサは大静圧であるが小流量である。空気の流量として
は0.1〜2.0立米で多ければ多いほど良いが、送風
手段の能力から1立米以下が適当である。また、1立米
程度の空気を加熱するには多大な電力が必要となるた
め、加熱空気の循環やエンジン排ガス利用等の電力削減
手段を設けることが好ましい。 【0029】加熱部114a、114bは例えば、Fe
−Cr−Al系から成る発熱体をコイル状に巻回してそ
の巻回物を絶縁体等で覆い、更にそれをステンレス等の
金属保護管に挿入したもの、あるいは、セラミック製の
サポート部内に発熱体を熱効率の良い巻き方で巻いたも
のを収納したものが好ましい。加熱部114a、114
bが空気加熱用の電気ヒータの場合、発熱体と空気が接
触する構造を有し、発熱体としてはニクロム線、カンタ
ル線、セラミックヒータ等がある。また、耐食性等の信
頼性を考慮してシースタイプとしてもかまわない。加熱
する空気量と熱交換率に応じてヒータ容量は決定され
る。 【0030】温度センサ115a、115bは、シース
タイプの熱電対や白金抵抗体等の比較的高温を検知でき
るものであれば良いが、排ガスに晒されるので耐食性が
良いものが好ましい。また、放射伝熱による指示温度の
低下を防ぐように各センサの配置を考慮することが好ま
しい。 【0031】差圧センサ121a、121bのフィルタ
収納二重容器107a107bに配置される部分には半
導体圧力センサ等を用いることが好ましいが、排ガスが
直接触れないようにミストフィルタ等をセンサの周りに
配置することが好ましい。 【0032】以上のように構成された排ガス浄化装置に
ついて以下、その動作を図2〜図4を用いて説明する。
図2は図1の排ガス浄化装置における燃焼再生の動作を
示すフローチャートであり、図3は図1の排ガス浄化装
置のフィルタ108a、108b内の温度を求める際の
測定位置を示す測定位置図、図4(a)は二重容器を用
い、空気を加熱媒体とした場合の実験結果を示すグラフ
図、図4(b)は一重容器を用い、空気を加熱媒体とし
た場合の実験結果を示すグラフ図、図4(c)は一重容
器を用い、電気ヒータによる火炎伝搬で燃焼再生を行っ
た場合の実験結果を示すグラフ図である。図3におい
て、130は熱風流入面、140は熱風流出面である。 【0033】ここでは、排ガス浄化装置101は、ディ
ーゼルエンジン102から排出された排気ガスを一方の
フィルタ108aで浄化しているものとする。まず、コ
ントローラ116が、燃焼再生時期か否かを判定するの
に、差圧センサ121aの出力信号を参照する。すなわ
ち、コントローラ116は、差圧センサ121aの出力
信号に基づいて差圧信号を生成し、その差圧信号によっ
て燃焼再生時期か否かを判定する。本実施の形態では、
フィルタ収納二重容器107aの排ガス流入側の圧力と
排ガス流出側の圧力との圧力差が大きくなればなるほど
フィルタ108aに煤などが多く捕集されていることに
なるので、圧力差が所定圧力差以上の場合にコントロー
ラ116はフィルタ108aは燃焼再生時期であると判
定する。 【0034】次に、コントローラ116は、他方のフィ
ルタ108bで排気ガスを浄化するために、切換えバル
ブ106を流路配管105aを閉塞するように流路配管
105b側に傾斜させると同時に、切換えバルブ111
を二次空気供給配管110b側を閉塞するように二次空
気供給配管110a側に傾斜させ、かつ、放出弁118
aを開とする(S1)。これによりディーゼルエンジン
102から排出された排気ガスは、排気マニホールド1
03、上流側排気管104から流路配管105bを順次
介してフィルタ収納二重容器107b内に導入され、フ
ィルタ108bで排気ガス中の煤等が捕集された後、煤
等が除かれた浄化ガスが下流側排気管109bから大気
中に放出される。 【0035】次に、コントローラ116は、走行距離や
ステップ1で生成した差圧信号から煤等のパティキュレ
ートの捕集量を算出する(S2)。 【0036】次に、コントローラ116は、算出された
パティキュレートの捕集量に応じて、二次空気供給部1
13からの風量を一定として加熱部114aに印加する
電圧、電流を制御する燃焼再生プログラムを決定する
(S3)。二次空気供給部113からは所定流量の常温
の空気が吐出され、その吐出空気量が風量となる。 【0037】次に、コントローラ116は、ステップ3
で決定した燃焼再生プログラムに従い、二次空気供給部
113をオンとし、また、加熱部114aに印加する電
圧、電流を温度センサ115aからの温度信号を参照し
ながら制御して、燃焼再生動作が開始する(S4)。 【0038】次に、コントローラ116は、燃焼再生プ
ログラム上で設定された時間が経過すると、フィルタ1
08aの排気ガス流路方向の前後の差圧を差圧センサ1
21aにより測定し、その差圧が設定値より低いか否か
を判定する(S5)。コントローラ116は、ステップ
5で差圧が設定値より高いと判定したときには燃焼再生
プログラムを継続する(S6)。差圧が設定値より低い
と判定したときには、コントローラ116は、二次空気
供給部113の風量を一定として加熱部114aに印加
する電圧、電流を制御する燃焼再生プログラムにおける
所定の降温動作を開始する(S7)。 【0039】次に、コントローラ116は、上記所定の
降温動作開始から所定時間が経過すると、加熱部114
aに印加する電圧、電流を停止し、さらに二次空気供給
部113をオフとし、フィルタ108aの燃焼再生動作
を終了する(S8)。 【0040】ここで、本実施の形態による排ガス浄化装
置における実験について説明する。この実験において
は、中空部を減圧下に置いたフィルタ収納二重容器を用
い、空気を加熱媒体とする排ガス浄化装置を用いて、排
気ガス中の煤等のパティキュレートを捕集させた後、パ
ティキュレートの捕集量に応じた燃焼再生プログラムを
設定し、かつ、実験のため図3に示すようにフィルタ内
に合計9個の温度センサT1〜T9を位置Z1〜Z9に
配置し、燃焼再生動作における温度を測定した。 【0041】実験結果を図4(a)に示す。また、比較
のため、二重容器ではなく一重容器を用い、空気を加熱
媒体としてフィルタを加熱して燃焼再生を行った場合の
結果を図4(b)に示し、一重容器を用い、電気ヒータ
による火炎伝搬で燃焼再生を行った場合の結果(つまり
従来の装置における結果)を図4(c)に示す。また、
各々の実験結果における各時間でのフィルタ内9点の温
度ばらつきを(表1)に示す。 【0042】 【表1】 【0043】図4(a)〜(c)、(表1)から明らか
なように、中空部を減圧下に置いた二重容器を用い、空
気を加熱媒体とした場合の方が、一重容器を用いた場
合、および、一重容器を用い且つ電気ヒータによる火炎
伝搬で燃焼再生を行った場合に比べ、最もフィルタの均
一加熱が実現できる。 【0044】図5は本実施の形態による排ガス浄化装置
を構成するフィルタ収納二重容器を示す断面図である。
図5において、105はエンジン排ガスの導入および燃
焼再生の二次空気の排気の流路配管、107は後述のフ
ィルタ108を収納するフィルタ収納二重容器、108
はセラミックハニカム構造のフィルタ、109はフィル
タ108を通過した排ガスの排気用および燃焼再生の二
次空気の導入用の流路配管、114は導入された二次空
気123を加熱して熱風とするための電気ヒータ、12
2はエンジン排ガスである。なお、それぞれの配管は耐
食性のあるステンレス鋼等で構成することが好ましい。
また、フィルタ108は上述したように圧力損失の小さ
なハニカム構造が好ましい。さらに、フィルタ108の
少なくとも一方に酸化触媒を設けてもよい。 【0045】フィルタ108を収納する二重容器107
は、2つの円筒状の金属管すなわち外筒金属管117
a、内筒金属管117bおよび金属管117a、117
bの双方の端部を接続する2つの金属リング117c、
117dにより構成されている。また、金属管117
a、117bおよび金属リング117c、117dはそ
れぞれ溶接により接合され、中空部を有する密閉構造と
なっている。これらは耐食性、耐熱性のあるステンレス
鋼等で構成することが好ましい。 【0046】以上のように構成されたフィルタ収納二重
容器107の機能等を説明する。まず、エンジン排ガス
122がフィルタ108を通過することにより所定量の
煤等のパティキュレートをフィルタ108により捕集し
た後、エンジン排ガス122を遮断し、切換えバルブ1
06、111の切換えにより燃焼再生の二次空気および
その排気の流路を確保する。その後、パティキュレート
が捕集されたフィルタ108の再生を開始する。まず、
燃焼再生の二次空気の導入用流路配管109から燃焼再
生の二次空気123を導入する。二次空気123は電気
ヒータ114により加熱され、熱風となる。この熱風は
フィルタ108に吹き付けられ、フィルタ108を加熱
する。フィルタ108の加熱を熱風により行うことによ
り熱風はフィルタ108を一様に通過するため、フィル
タ108全体を一様に加熱する。 【0047】また、フィルタ108の外周部から収納容
器を伝わって逃げていく熱は二重容器107の中空部に
ある空気層により断熱され、熱の逃げを低減することが
できる。 【0048】これにより、フィルタ108に捕集された
パティキュレートが各部で一様に燃焼し、フィルタ10
8にダメージを与えることなく再生が可能となる。ま
た、二重容器107に振動、衝撃等の外力が加わった場
合、外力は外筒金属管117aと中空部に吸収されてフ
ィルタ108に伝わりにくく、フィルタ108にダメー
ジを与えることが少ない。 【0049】以上のように本実施の形態によれば、フィ
ルタ108aを密閉された中空部を有する二重容器に収
納し、火炎伝搬による燃焼再生ではなく、空気を加熱媒
体とし、この加熱された空気をフィルタ108aに吹き
付けることにより、フィルタ108a全体を効率的にむ
らなく加熱昇温させることができるので、パティキュレ
ートが捕集されたフィルタ108a内でパティキュレー
トは、着火(急激な温度上昇を伴う燃焼)の連続による
燃焼ではなく、一様な燃焼となり、フィルタ108a内
の温度分布、温度勾配が小さく、フィルタをクラック、
溶損の発生なしに再生することができる。また、フィル
タ108aが二重容器107aにより保護されているた
め、外部からの衝撃、振動によるフィルタ108aの破
損が防止できると共に二重容器107aの中空部による
断熱効果も期待できるため、再生効率よくフィルタ10
8aを再生することができる。中空部による断熱効果に
より、フィルタ108a外周部の温度低下がなく、フィ
ルタ108a内の温度勾配を小さくし、かつ、異常高温
および燃え残りも防止される。 【0050】(実施の形態2)図6は本実施の形態によ
る排ガス浄化装置を構成するフィルタ収納二重容器を示
す断面図である。図6において、流路配管105、フィ
ルタ収納二重容器107、フィルタ108、流路配管1
09、電気ヒータ114、エンジン排ガス122、二次
空気123は図5と同様のものであり、同一符号を付
し、説明は省略する。124は中空部に連通し、中空部
の内圧が所定値以上になったときに自動的に弁から中空
部内部の気体を大気中に解放する安全弁である。また、
本実施の形態1における図1のフィルタ収納二重容器1
07a、107b、フィルタ108a、108b、図5
のフィルタ収納二重容器107、フィルタ108につい
て述べたことと同様のことが、本実施の形態における図
6のフィルタ収納二重容器107、フィルタ108につ
いても言える。 【0051】本実施の形態と(実施の形態1)との相違
は、図5と図6との比較から分かるように、安全弁12
4の有無であるので、安全弁124についてのみを説明
する。熱風によるフィルタ108加熱中の高温下では密
閉された中空部内の気体は膨脹してその内圧が上昇す
る。この内圧上昇により自動的に安全弁124が作動し
て、上昇圧を大気中に解放する。このことにより、内圧
の上昇を防止することができ、内圧上昇による容器破裂
等を防止することができる。 【0052】以上のように本実施の形態によれば、フィ
ルタ108の再生動作中の高温下での密閉された中空部
内の気体膨脹による内圧上昇を安全弁124により防止
することができるので、内圧上昇によるフィルタ収納二
重容器107の破裂等を防止することができる。 【0053】(実施の形態3)図7は本実施の形態によ
る排ガス浄化装置を構成するフィルタ収納二重容器を示
す断面図である。図7において、流路配管105、フィ
ルタ収納二重容器107、フィルタ108、流路配管1
09、電気ヒータ114、エンジン排ガス122、二次
空気123は図5と同様のものであり、同一符号を付
し、説明は省略する。125は外筒金属管117aに溶
接により取り付けられ、中空部を減圧する(例えば高真
空状態にする)ための吸気口である。また、実施の形態
1における図1のフィルタ収納二重容器107a、10
7b、フィルタ108a、108b、図5のフィルタ収
納二重容器107、フィルタ108について述べたこと
と同様のことが、本実施の形態における図7のフィルタ
収納二重容器107、フィルタ108についても言え
る。 【0054】本実施の形態と実施の形態1との相違は、
図5と図7との比較から分かるように、吸気口125の
有無であるので、吸気口125についてのみを説明す
る。 【0055】中空部を減圧下に置く場合、吸気口125
に真空ポンプを接続し、10-4Torr程度の真空度ま
で減圧した後、吸気口125を密封する。このときの真
空度の程度は、断熱性能の面からは真空度は小さいほど
望ましいが、製造上の制約から、10-1Torr〜10
-6Torrの範囲が好ましい。このように構成されるフ
ィルタ収納二重容器107は耐食性、耐熱性のある金属
材料たとえばステンレス鋼で制作することが好ましい。
また、中空部の減圧状態を維持するためには、高温時に
金属材料から発生するガスによる減圧状態の劣化を防止
する目的で金属材料使用時の高温状態(例えば熱風温度
を600℃と設定する場合には600℃以上)で熱処理
するか、あるいは、発生するガスを吸収する吸着剤を配
置することが好ましい。この吸着剤には一例として、ゲ
ッタ材と呼ばれる合金が用いられる。ゲッタ材はジルコ
ニウムを主成分とするジルコニウム−バナジウム−鉄等
の合金である。 【0056】以上のように本実施の形態によれば、中空
部を適正な減圧下状態とすることができるので、中空部
を確実に断熱状態とすることができる。 【0057】 【発明の効果】以上のように本発明の排ガス浄化装置に
よれば、フィルタを密閉された中空部を有する二重容器
に収納し、加熱媒体である空気をフィルタに吹き付ける
ことにより、フィルタ全体を効率的にむらなく加熱昇温
させることができるので、パティキュレートが捕集され
たフィルタ内でパティキュレートは一様な燃焼となり、
フィルタ内の温度分布、温度勾配が小さく、フィルタを
クラック、溶損の発生なしに再生することができるとい
う有利な効果がある。また、フィルタが二重容器により
保護されているため、外部からの衝撃、振動によるフィ
ルタの破損が防止できると共に二重容器の中空部による
断熱効果も期待できるため、再生効率よくフィルタを再
生することができるという有利な効果も得られる。 【0058】また、二重容器は、中空部に連通する安全
弁を有することにより、フィルタの再生動作中の高温下
での密閉された中空部内の気体膨脹による内圧上昇を安
全弁により防止することができるので、内圧上昇による
フィルタ収納二重容器の破裂等を防止することができる
という有利な効果が得られる。 【0059】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による排ガス浄化装置を
示す構成図 【図2】図1の排ガス浄化装置における燃焼再生の動作
を示すフローチャート 【図3】図1の排ガス浄化装置のフィルタ内の温度を求
める際の測定位置を示す測定位置図 【図4】(a)二重容器を用い、空気を加熱媒体とした
場合の実験結果を示すグラフ図 (b)一重容器を用い、空気を加熱媒体とした場合の実
験結果を示すグラフ図 (c)一重容器を用い、電気ヒータによる火炎伝搬で燃
焼再生を行った場合の実験結果を示すグラフ図 【図5】本実施の形態1による排ガス浄化装置を構成す
るフィルタ収納二重容器を示す断面図 【図6】本実施の形態2による排ガス浄化装置を構成す
るフィルタ収納二重容器を示す断面図 【図7】本実施の形態3による排ガス浄化装置を構成す
るフィルタ収納二重容器を示す断面図 【図8】従来の排ガス浄化装置を示す構成図 【符号の説明】 101 排ガス浄化装置 102 ディーゼルエンジン 103 排気マニホールド 104 上流側排気管 105、105a、105b、109、109a、10
9b 流路配管 106、111 切換えバルブ 107、107a、107b フィルタ収納二重容器 108、108a、108b フィルタ 110a、110b 二次空気供給配管 112 二次空気供給管 113 二次空気供給部 114、114a、114b 加熱部 115a、115b 温度センサ 116 コントローラ 117a 外筒金属管 117b 内筒金属管 118a、118b 放出弁 119a、119b 放出管 121a、121b 差圧センサ 122 エンジン排ガス 123 二次空気 124 安全弁 125 吸気口 130 熱風流入面 140 熱風流出面
示す構成図 【図2】図1の排ガス浄化装置における燃焼再生の動作
を示すフローチャート 【図3】図1の排ガス浄化装置のフィルタ内の温度を求
める際の測定位置を示す測定位置図 【図4】(a)二重容器を用い、空気を加熱媒体とした
場合の実験結果を示すグラフ図 (b)一重容器を用い、空気を加熱媒体とした場合の実
験結果を示すグラフ図 (c)一重容器を用い、電気ヒータによる火炎伝搬で燃
焼再生を行った場合の実験結果を示すグラフ図 【図5】本実施の形態1による排ガス浄化装置を構成す
るフィルタ収納二重容器を示す断面図 【図6】本実施の形態2による排ガス浄化装置を構成す
るフィルタ収納二重容器を示す断面図 【図7】本実施の形態3による排ガス浄化装置を構成す
るフィルタ収納二重容器を示す断面図 【図8】従来の排ガス浄化装置を示す構成図 【符号の説明】 101 排ガス浄化装置 102 ディーゼルエンジン 103 排気マニホールド 104 上流側排気管 105、105a、105b、109、109a、10
9b 流路配管 106、111 切換えバルブ 107、107a、107b フィルタ収納二重容器 108、108a、108b フィルタ 110a、110b 二次空気供給配管 112 二次空気供給管 113 二次空気供給部 114、114a、114b 加熱部 115a、115b 温度センサ 116 コントローラ 117a 外筒金属管 117b 内筒金属管 118a、118b 放出弁 119a、119b 放出管 121a、121b 差圧センサ 122 エンジン排ガス 123 二次空気 124 安全弁 125 吸気口 130 熱風流入面 140 熱風流出面
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI
F01N 3/02 F01N 3/02 341R
ZAB ZAB
(56)参考文献 特開 平7−247826(JP,A)
特開 平8−144740(JP,A)
実開 平5−21121(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
F01N 3/02
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 排ガスを通過させて排ガス中のパティキ
ュレートを捕集するフィルタに付着した前記パティキュ
レートを燃焼させる排ガス浄化装置であって、外筒金属
管と前記フィルタを内蔵する内筒金属管とから成り、前
記外筒金属管と前記内筒金属管との間の空隙が密閉され
た中空部である二重容器と、前記内筒金属管に内蔵さ
れ、導入する所定流量の空気を加熱して熱風を前記フィ
ルタに吹き付ける加熱部とを有し、前記二重容器は、前
記中空部に連通する安全弁を有することを特徴とする排
ガス浄化装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05131897A JP3365244B2 (ja) | 1997-03-06 | 1997-03-06 | 排ガス浄化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05131897A JP3365244B2 (ja) | 1997-03-06 | 1997-03-06 | 排ガス浄化装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10252446A JPH10252446A (ja) | 1998-09-22 |
| JP3365244B2 true JP3365244B2 (ja) | 2003-01-08 |
Family
ID=12883579
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05131897A Expired - Fee Related JP3365244B2 (ja) | 1997-03-06 | 1997-03-06 | 排ガス浄化装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3365244B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010071182A (ja) * | 2008-09-18 | 2010-04-02 | Yanmar Co Ltd | 排気ガス浄化装置 |
| JP2012180841A (ja) * | 2012-05-28 | 2012-09-20 | Yanmar Co Ltd | 排気ガス浄化装置 |
| EP3423686A1 (en) * | 2016-03-02 | 2019-01-09 | Watlow Electric Manufacturing Company | Thermal storage device for use in a fluid flow system |
-
1997
- 1997-03-06 JP JP05131897A patent/JP3365244B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10252446A (ja) | 1998-09-22 |
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