JP3371346B2 - 2入力2出力光バンドパスフィルタおよび低コヒーレント光源 - Google Patents
2入力2出力光バンドパスフィルタおよび低コヒーレント光源Info
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Description
スペクトル幅の狭い、高出力の低コヒーレント光を発生
させるための、2入力2出力光バンドパスフィルタおよ
び光源に関する。
コヒーレント光源としては、たとえば、図1〜図3に示
すものが知られている。
増幅器11からの自然放出光は、光アイソレータ12を
介して、光バンドパスフィルタ13に供給され、そこで
フィルタされ、バンド幅が約1nmの光が出力される。
このフィルタ光の中心波長は、光バンドパスフィルタ1
3の透過中心波長を、波長制御装置14で変化させるこ
とによって、変えることができる。光ファイバ増幅器1
1の未使用の光ファイバ入射端は、8度に斜研磨されて
おり、光アイソレータ12とともに、光ファイバ増幅器
11のレーザ発振を抑制している。この構成によれば、
1台の光ファイバ増幅器と、1台の光バンドパスフィル
タとで、可変波長の低コヒーレント光源を構築できる。
ーレント光源の従来例を示す。光ファイバ増幅器11か
ら出射され、図の左方向に進む自然放出光は、光バンド
パスフィルタ13でフィルタされ、バンド幅1nmのフ
ィルタ光が得られる。このフィルタ光は、反射鏡15で
反射され、光ファイバ増幅器11に入射され、そこで光
増幅される。この構成では、フィルタ光を1mW以上に
光増幅することも可能である。
た、中心波長可変な低コヒーレント光源の従来例を示
す。光ファイバ増幅器21からの自然放出光は、光アイ
ソレータ22を通過して、光バンドパスフィルタ23で
バンド幅が約1nmの光にフィルタされる。このフィル
タ光は、光ファイバ増幅器24で増幅されるが、増幅さ
れた光には、光ファイバ増幅器24で発生した自然放出
光が混入する。そこで、光バンドパスフィルタ26の透
過中心波長を、フィルタ光の波長、すなわち、光バンド
パスフィルタ23の透過波長中心に一致させて、増幅さ
れたフィルタ光を通過させ自然放出光を除去する。
24でのレーザ発振を防ぐために設置してある。また、
光ファイバ増幅器21の未使用の光ファイバ入射端は、
8度に斜研磨されていて、光アイソレータ22ととも
に、光ファイバ増幅器21でのレーザ発振を抑制してい
る。
23と26の透過中心波長を、波長制御装置27で常に
一致させながら可変することによって、中心波長が可
変、かつ光出力が1mW以上で、自然放出光が除去され
た低コヒーレント光を発生させることができる。
示す低コヒーレント光源では、光ファイバ増幅器11か
らの自然放出光をフィルタすると、フィルタ光の光パワ
ーが、かなり弱くなってしまうという欠点があった。た
とえば、自然放出光のスペクトル幅が40nm、光パワ
ーが1mWの場合、フィルタバンド幅が1nmである
と、フィルタ光のパワーは、1/40程度、すなわち、
25μw程度に落ちてしまう。このため、1nm近辺の
バンド幅をもち、かつ1mW程度の光パワーを得るため
には、光増幅器でフィルタ光を再度増幅する必要があっ
た。
は、光ファイバ増幅器11でフィルタ光を光増幅する際
に、光ファイバ増幅器11で発生し、図2の右方向に進
む自然放出光が、このフィルタ光に混入するという欠点
があった。混入された自然放出光は、広帯域であり、全
光パワーもフィルタ光とほぼ同一なため、この混入した
自然放出光を除去するために、第2の光バンドパスフィ
ルタを直列に接続する必要が生じる。
は、光バンドパスフィルタが2台必要であるという欠点
があった。さらに、2台の光バンドパスフィルタ23お
よび26の波長チューニング特性は、通常、わずかに異
なっているので、2台の光バンドパスフィルタ23およ
び26の中心波長を、常に一致させながら可変するに
は、かなり複雑な制御系が必要であった。また、光バン
ドパスフィルタ素子に、多層膜干渉フィルタを使用し、
このフィルタを回転軸の回りにステップモータで回転さ
せることで、その透過中心波長を変化させる場合、ステ
ップモータの離散的回転のため、波長は離散的にしか変
化しない。このため、2台の光バンドパスフィルタを1
nm以下の精度で、一致させながら変化させることは困
難であるという問題もあった。
ルが抑制された、波長可変で高出力の低コヒーレント光
源を実現するためには、光増幅器からの自然放出光をフ
ィルタして光増幅し、再度フィルタに通すというプロセ
スが要求される。
2台使用し、さらに、独立したフィルタを2台使用し
て、各バンドパス波長を高精度に制御する必要があっ
た。
長制御系とを用いることなく、簡易な波長可変低コヒー
レント光源を構築することが強く求められてきた。この
目的の成否は、2入力2出力で、透過中心波長が一致し
たまま、可変な光バンドパスフィルタを簡便に構築でき
るかどうかに依存している。
スフィルタを示す図である。図において、符号31は、
バンド幅1nmの光バンドパスフィルタであり、ガラス
基板上に誘電体多層膜を蒸着した構造をもっている。こ
の光バンドパスフィルタ31は、面内の回転軸32の周
りを回転できるように支持されている。光バンドパスフ
ィルタ31には、光ビーム33が入射される。光ビーム
33は、光ファイバ入力ポートから出射された光ビーム
を、コリメートレンズで平行にして、空間中を伝搬させ
たものである。光ビーム33は、光バンドパスフィルタ
31を通過した後、再びコリメートレンズで集光され、
出射側のファイバポートに入射する。
の回りを回転すると、光バンドパスフィルタ31に入射
する光ビーム33の入射角度が変化するので、光ビーム
33が透過できる波長、すなわち、バンドパス波長が変
化する。
スフィルタを示す図である。図において、2本の入力ポ
ートからの光ビーム33および34は平行にされて、異
なる2点O,O′で光バンドパスフィルタ31に入射す
る。この構成では、2本の光ビームが平行であることか
ら、光バンドパスフィルタ31が、回転軸32を中心に
して回転すると、各光ビーム33および34の入射角が
等しいまま変化する。
nm近辺の狭帯域多層膜フィルタ31では、多層膜蒸着
時の空間的不均一性のため、光ビームの通過点が異なる
と、透過中心波長がずれるという問題があった。この場
合、光バンドパスフィルタ31の特定の回転角に対して
は、光ビーム34の入射角を、光ビーム33の入射角に
対して若干変化させることで、両光ビームの透過中心波
長を一致させることができる。しかしながら、回転角が
少しでも変化すると、両光ビームの透過中心波長がずれ
てしまう。
フィルタでは、一台の光バンドパスフィルタを用いて、
その中心透過波長が可変で、かつ常に一致する、2入力
2出力光バンドパスフィルタを実現することは、きわめ
て困難であった。
パスフィルタを用いて、2本の入力光ビームに対して、
透過中心波長を常に一致させながら可変できる、2入力
2出力光バンドパスフィルタを提供することにある。
スフィルタを用いて、中心波長が可変で高出力、かつバ
ックグラウンドのスペクトルを抑制した、狭帯域の低コ
ヒーレント光源を提供することである。
るために、本発明の請求項1に記載の発明は、誘電体多
層膜からなる干渉フィルタであって、該干渉フィルタの
空間的位置を変化させることによって、その透過特性を
変化できる干渉フィルタと、第1の光ビームを前記干渉
フィルタに入射する第1のポートと、第2の光ビームを
前記干渉フィルタに入射する第2のポートと、前記第1
のポートから入射され、前記干渉フィルタを通過した光
ビームを出射する第3のポートと、前記第2のポートか
ら入射され、前記干渉フィルタを通過した光ビームを出
射する第4のポートとを具備し、前記第1から第4の4
つのポートが、前記干渉フィルタ面内の回転軸を含む仮
想平面内に固定配置され、前記第1の光ビームと前記第
2の光ビームとは、前記干渉フィルタ面内の同一入射点
で交わり、かつ該入射点を通る前記干渉フィルタ面の法
線に関して対称であることを特徴とする。
の2入力2出力光バンドパスフィルタにおいて、前記干
渉フィルタの空間的位置変化は、前記回転軸の周りに該
干渉フィルタを回転させることによって与えられること
を特徴とする。
の2入力2出力光バンドパスフィルタにおいて、前記干
渉フィルタの空間的位置変化は、前記干渉フィルタ面に
平行に前記干渉フィルタを移動させることによって与え
られることを特徴とする。
の2入力2出力光バンドパスフィルタにおいて、前記干
渉フィルタの空間的位置変化は、前記干渉フィルタ上の
前記入射点以外の点を通る法線を中心にして、該干渉フ
ィルタを回転させることによって与えられることを特徴
とする。
4のいずれかの項に記載の2入力2出力光バンドパスフ
ィルタと、前記2入力2出力光バンドパスフィルタの第
2のポートに、一端が接続された第1の光アイソレータ
と、前記2入力2出力光バンドパスフィルタの第1のポ
ートと、前記第1の光アイソレータの他端との間に接続
された第1の光増幅器と、前記2入力2出力光バンドパ
スフィルタの第3のポートに接続された反射鏡とを具備
し、前記2入力2出力光バンドパスフィルタの第4のポ
ートから出力光を出力することを特徴とする。
の低コヒーレント光源において、前記反射鏡に代えて、
前記2入力2出力光バンドパスフィルタの第3のポート
に一端が接続された第2の光アイソレータと、前記第2
の光アイソレータの他端に接続された第2の光増幅器と
を具備することを特徴とする。
の低コヒーレント光源において、前記反射鏡に代えて、
前記2入力2出力光バンドパスフィルタの第3ポートに
接続された、レーア発振を抑えたスーパールミネッセン
トダイオードまたは端面発光型ダイオードを具備するこ
とを特徴とする。
従来の光バンドパスフィルタと異なる点は、次の2点で
ある。
ィルタの同一地点を通過するように、光バンドパスフィ
ルタへの入射光ビームを交差させた点。
ビームが、常に光バンドパスフィルタの表面の法線に関
して、対称に入射するようにした点。
て、光バンドパスフィルタの同一地点に、同一の入射角
で、2本の光ビームが交差状態で入射するので、1台の
光バンドパスフィルタを用いて、各光ビームに対して透
過中心波長が常に一致し、かつ可変である2入力2出力
光バンドパスフィルタを実現することができる。
ルタを使用することによって、中心波長が可変で高出
力、かつバックグランドのスペクトルが抑制された狭帯
域の低コヒーレント光源を提供することができる。
タの一実施例を示す図である。
nmの干渉フィルタである。この干渉フィルタ35は、
ガラス基板上に誘電帯多層膜を蒸着して作ったものであ
り、その表面36は蒸着面で形成されている。干渉フィ
ルタ35の透過中心波長は、基板を光ビームに対して回
転させることで可変できる。すなわち、フィルタの面内
に設けられた回転軸37を中心として、干渉フィルタ3
5を回転することによって、透過中心波長を可変するこ
とができる。図では、回転角はゼロであるとする。
の干渉フィルタ35のフィルタ表面36に垂直な仮想平
面38と、干渉フィルタ35との交線上には、一点Oが
とられている。また、この点Oを通り、フィルタ表面3
6と回転軸37に垂直な法線39が示されている。
射されている。すなわち、入射ポートファイバ40から
出射された光は、コリメータ42によって平行な光ビー
ム44とされて、点Oに入射する。同様に、入射ポート
ファイバ41から出射された光は、コリメータ43によ
って平行な光ビーム45とされて、点Oに入射する。光
ビーム44は、干渉フィルタ35でフィルタされ、透過
ビーム46となり、コリメータ48で平行な光ビームと
されて、出射ポートファイバ50に入射される。同様
に、光ビーム45は、干渉フィルタ35でフィルタさ
れ、透過ビーム47となり、コリメータ49で平行な光
ビームとされて、出射ポートファイバ51に入射され
る。なお、図中、符号52は、干渉フィルタ35を、回
転軸37の回りにθだけ回転したときの、点Oを通る法
線を示している。
想平面38に含まれ、かつ法線39に関して対称に、同
一の入射角φ(=5度)で、点Oに入射する配置となっ
ている。ここで、回転軸37を中心として、干渉フィル
タ35をθだけ回転させると、法線39も、回転軸37
を中心として角度θだけ回転して、法線52となる。た
だし、回転されるのは、干渉フィルタ35たけであり、
仮想平面38上の光ファイバ40、41や、光ビーム4
4、45は回転されない。
もと法線39に対して対称に配置されていたので、法線
39が回転して法線52となっても、法線52に対して
同一の角度Θをとる。このΘは、Θ=cos-1(cos
φcosθ)で与えられる。ここで、cos-1は、逆余
弦関数、すなわち、cos(Θ)=cos(φ)cos
(θ)を満足するΘの値を示す。
交差する配置を採用することで、これらの光ビーム44
と45は、干渉フィルタ35の回転に際しても、入射角
が同一のまま変化し、かつ、常に同一の点Oを通過する
ことになる。たとえば、回転角θが0度から30度まで
変化すると、光ビーム44と45の入射角は、5度から
30.4度まで変化する。
は、同一地点Oに入射し、かつ、入射角が等しいので、
それらの透過中心波長は一致する。また、干渉フィルタ
35のガラス基板の厚さは、0.2mmなので、回転に
よって透過ビーム46と47の方向が変化して、ファイ
バ50、51に入射する際の結合効率が低下することは
ない。したがって、図6に示した同一地点Oに、法線に
関して対称に、交差状態で2本の光ビーム44と45を
入射させることで、透過中心波長の一致した2入力2出
力光バンドパスフィルタを実現できる。
過中心波長を変化させたときの、透過バンド幅の変化、
および2本の光ビーム44および45の透過中心波長の
ずれの変化を示すグラフである。
して、ファイバ40からの出射光が、干渉フィルタ35
を通過して、ファイバ50に入射するときの透過中心波
長をλ1 (θ)、そのときの透過バンド幅(半値全幅)
をδλ1 (θ)とし、同様に、ファイバ41からの出射
光が、干渉フィルタ35を通過して、ファイバ51に入
射するときの透過中心波長をλ2 (θ)、そのときの透
過バンド幅(半値全幅)をδλ2 (θ)とする。このと
き、図7は、干渉フィルタ35を回転させて、透過中心
波長λ1 (θ)を変化させたときの、(a)透過バンド
幅δλ1 (θ)の変化、および(b)2本の光ビームの
透過中心波長のずれλ1 (θ)−λ2 (θ)の変化を示
す。
ても、バンド幅は、ほぼ一定(約1nm)であり、透過
中心波長のずれは、±0.35nm以内であった。この
ずれの原因は、2本の光ビーム44と45が干渉フィル
タ35を通過する実際の地点が、わずかにずれているた
めであると考えられる。しかし、バンド幅が1nmであ
るから、このずれは、ほぼ無視できるほど小さいもので
ある。また、2つの透過バンド幅δλ1 (θ)とδλ2
(θ)とは、測定誤差内で一致した。
て、光バンドパスフィルタを用いたが、長波長側を透過
する光ハイパスフィルタや、短波長側を透過する光ロー
パスフィルタに対しても、2入力2出力のモジュールを
構成することができる。
た、中心波長可変な低コヒーレント光源の一実施例を示
す。
やスーパールミネッセントダイオードのように、低コヒ
ーレント光、すなわち、レーザ発振が抑制され、レーザ
光と比較して時間的コヒーレンスが劣化した、スペクト
ル幅の広い光を出射する光源を意味する。
出力された自然放出光は、入射ポート40から干渉フィ
ルタ35に入射し、約1nmの狭帯域の光にフィルタさ
れる。このフィルタ光は、ポート50に入射した後、全
反射鏡57で反射され、ポート50、および干渉フィル
タ35を逆方向に通過する。その後、ポート40を伝搬
し、光ファイバ増幅器56で光増幅される。
タ58を通過して、ポート41から三たび干渉フィルタ
35に入射する。このときの透過中心波長は、フィルタ
光の中心波長と一致する。したがって、フィルタ光は、
ポート51側へ通過できる一方、光増幅の際に生じた自
然放出光は、干渉フィルタ35によって除去される。光
アイソレータ58は、レーザ発振を抑制するために設置
してある。この低コヒーレント光源においても、干渉フ
ィルタ35を回転することによって、フィルタ光の波
長、すなわち、出力光の波長を変化させることができ
る。
源では、光ファイバ増幅器11からの自然放出光をフィ
ルタすると、フィルタ光の光パワーが、かなり弱くなっ
てしまうという欠点があった。また、図2の低コヒーレ
ント光源では、光ファイバ増幅器11でフィルタ光を光
増幅する際に、このフィルタ光に自然放出光が混入する
という欠点があった。さらに、図3の低コヒーレント光
源では、光バンドパスフィルタが2台必要であるという
欠点があった。
のフィルタで2回のフィルタ作用をまかなうことによっ
て、1台の光ファイバ増幅器で2回の光増幅作用を行う
ことが可能となる。
転させて、透過中心波長を1nm間隔で変化させたとき
の、ポート51からの出射光のスペクトルを対数表示し
たものである。干渉フィルタ35の回転角は、スキャナ
に加えた電圧に比例する。したがって、図9の縦軸は、
干渉フィルタ35の回転角を、印加電圧で表しものであ
り、横軸は、出射光の波長を表している。
を変化させることで、1535nm−1560nmの波
長域で、4dBmの光出力が得られた。さらに、各中心
波長に対して、光増幅したフィルタ光を、再度、光バン
ドパスフィルタに通しているので、光ファイバ増幅器5
6で発生する自然放出光によるバックグラウンドは、ピ
ーク値に対して、40dBも抑圧されていることが、図
から分かる。
た、中心波長可変な低コヒーレント光源の他の実施例を
示す。この実施例が、図8に示す第2実施例と異なる点
は、ポート50に、全反射鏡57の代わりに、光アイソ
レータ62を介して、光ファイバ増幅器61の一端が接
続されている点である。この光ファイバ増幅器61の他
端は終端されている。具体的には、その他端のファイバ
を折るか、斜めに研磨するかして終端している。
域自然放出光は、光アイソレータ62を通過して、ポー
ト50から干渉フィルタ35に入射し、スペクトル幅1
nm近辺の狭帯域な光にフィルタされる。このフィルタ
光は、ポート40を介して光ファイバ増幅器56に入力
され、そこで増幅される。増幅されたフィルタ光には、
広帯域自然放出光が混入するので、光アイソレータ58
およびポート41を介して、このフィルタ光を、干渉フ
ィルタ35に再び通す。このときの透過中心波長は、フ
ィルタ光の中心波長と一致するので、フィルタ光は、干
渉フィルタ35を通過して、ポート51から出力され
る。このとき、光増幅の際に生じた自然放出光は、この
干渉フィルタ35で除去される。
ペクトルは、図9に示したスペクトルと同様、自然放出
光によるバックグラウンドのレベルは、ピーク値に対し
て−40dBであった。
ファイバ増幅器が1台余分に必要であるが、光フィード
バックが、図8の構成に比べて極端に抑制されているた
め、高光出力が期待できる。以下、この点について説明
する。
を反射しているので、リターンロスはほぼ0dBであ
る。これに対して、光ファイバ増幅器56および光アイ
ソレータ58のリターンロスは、通常60dB程度であ
る。一般に、光ファイバ増幅器のゲインが片道30dB
以上になると、往復で60dB以上になり、損失を上回
るようになる。その結果、光ファイバ増幅器は、レーザ
発振してしまう。このため、光ファイバ増幅器のゲイン
は上げられず、光出力は4dBm程度に制限される。
所に使用することによって、各光ファイバ増幅器から見
たリターンロスを100dB程度にまで増加させること
ができる。光ファイバ増幅器の往復のゲインは、せいぜ
い80dBであるので、レーザ発振することなく、光フ
ァイバ増幅器への励起パワーを増大させることができ
る。したがって、励起パワーに比例した光出力が得られ
る。具体的には、15dBm程度の光出力が得られる。
1および光アイソレータ62を用いたが、これに代えて
スペクトル幅の広い光を出射する(レーザ発振を抑え
た)スーパールミネッセントダイオード(SLD)や端
面発光型ダイオード等の低コヒーレント光源を用いても
よい。
ルタの一実施例を示す図である。
る点は、干渉フィルタ35を回転させるかわりに、図1
1の矢印Aの方向に平行移動させるようにした点であ
る。矢印Aの方向は、法線39に垂直な方向、すなわ
ち、フィルタ面に平行な方向である。この実施例は、蒸
着の際の空間的不均一性により、光バンドパスフィルタ
の入射地点が異なると、透過中心波長が異なることを利
用して、この光バンドパスフィルタを、フィルタ面に対
して平行な矢印A方向に移動せしめることにより透過中
心波長を変化させることができる。
ルタ表面36に平行な方向Aに移動させると、両光ビー
ム44と45の入射角φは変化しないが、入射点Oの位
置が変化する。干渉フィルタ35は、入射地点によって
透過中心波長が異なるので、この干渉フィルタの移動に
よって、両光ビームの透過中心波長は等しいまま変化す
ることになる。
て、光ビーム44と45の透過中心波長λ1 とλ2 を変
化させたときの、λ1 とλ1 −λ2 の関係を示す。図の
横軸はλ1 を示す。図に示す通り、本構成によって、1
530〜1560nmの波長範囲で、透過中心波長のず
れを±0.2nm以内に抑えることができた。
ルタ35の法線を中心に、干渉フィルタ35を回転させ
ることによっても同様の作用、効果をあげることができ
る。
スフィルタを示す図である。図において、109はバン
ド幅1nmの光バンドパスフィルタであり、ガラス基板
上に誘電体多層膜を蒸着した構造をもっている。この光
バンドパスフィルタ109は、面内の回転軸110(紙
面に垂直)の周りを回転できるように支持されている。
光ファイバポート111を伝搬してコリメータ112で
平行にされた光ビーム113と、光ファイバポート11
4を伝搬してコリメータ115で平行にされた光ビーム
116は、互いに平行にされて、異なる点O,O′で多
層膜光フィルタ109に入射する。フィルタ109を透
過した各光ビームは各々コリメータ117と118によ
り、光ファイバポート119と120に入射する。2本
の光ビーム113と116が平行であるため、フィルタ
109が回転軸110を中心にして回転すると、各光ビ
ーム113と116の入射角が等しいまま変化するの
で、各ビームの透過中心波長が一致するものと期待され
る。
0の周りに回転させて、光ビーム113と116の透過
中心波長λ1 とλ2 を変化させたときの、λ1 とλ1 −
λ2関係を示す。透過中心波長のずれは、1530〜1
560nmの波長範囲でほぼ±2nmであった。
が1nmの狭帯域多層膜フィルタでは、多層膜蒸着時の
空間的不均一性のために、5mm離れた地点O,O′で
の光ビームの透過特性が異なるためである。多層膜フィ
ルタ109の回転に際して、両光ビームの透過波長のず
れを最小限に留めるためは、ビームを平行のまま近づけ
て、多層膜フィルタの入射点O,O′をできるだけ近づ
ければよい。しかしながら、この従来例では、コリメー
タ112と115の直径は通常3mm程度であり、ま
た、固定することを考慮すれば、コリメータ112と1
15の間隔を5mm以下に接近させることは難しい。そ
こで、本発明は、入射点O,O′をできるだけ近づける
構成とした。
ルタの実施例である。図において、121はコリメータ
112からの光ビーム、122はコリメータ115から
の光ビーム、123と124はプリズムである。光ビー
ム121は、多層膜フィルタ109を通過してプリズム
124で反射され、コリメータ117を通って出射ポー
ト119に入射する。コリメータ115からの光ビーム
122は、プリズム123で反射されて光ビーム121
と平行となり、多層膜フィルタ109を通過して、コリ
メータ118を介して出射ポート120に入射する。ビ
ーム121と122のビーム径はいずれも250μmで
ある。プリズム123をビーム121に接近させ、か
つ、プリズムのへりでビーム122を反射させることに
より、ビーム121と122の距離を1mmにすること
ができた。
多層膜フィルタ109を軸110の周りに回転させ、光
ビーム121と122の透過中心波長λ1 とλ2 を変化
させたときの、λ1 とλ1 −λ2 関係を示す。2本の光
ビームが非常に接近した結果、透過中心波長のずれは、
1530〜1560nmの波長範囲でほぼ±0.2nm
以下であった。
ルタの実施例である。図において、コリメータ112お
よび115は、それらから出力された光ビームが一直線
となるように配置されている。また、コリメータ112
および115の中間には、プリズム123が配置されて
いる。これによって、コリメータ112および115か
らの光ビームは、プリズム123によって直角に反射さ
れ、近接した2本の平行な光ビーム121および122
とされて、多層膜フィルタ109に入射される。多層膜
フィルタ109を通過した2本の平行な光ビーム121
および122は、プリズム124によって直角に反対方
向に反射される。反射された光ビーム121は、コリメ
ータ117を通って出射ポート119に入射する。一
方、反射された光ビーム122は、コリメータ118を
通って出射ポート120に入射する。このように、プリ
ズム123と124の両側の縁で、ビーム121と12
2を反射させることで、間隔1mmの平行光ビームをつ
くる。光ビーム間隔が図15の実施例と同じなので、透
過中心波長のずれは±0.2nmであった。
ルタの実施例である。図において、125,126はウ
ォラストンプリズムである。ここで、光ビーム121お
よび122は、互いに直交した直線偏光状態に設定して
あり、損失なく、ウォラストンプリズム125で直交偏
波状態で合波されて、1本の光ビームとなり、多層膜フ
ィルタ109を通過する。ウオラストンプリズム126
は、ウォラストンプリズム125とフィルタ109に関
して対称に配置されている。多層膜フィルタ109を通
過した光ビームは、ウォラストンプリズム126によっ
てそれぞれの光ビームに空間的に分離され、それぞれの
出射ポートに入射する。本実施例では、入射ポートから
の2本の光ビームは、一本となって多層膜フィルタの同
一地点を通過するので、フィルタの回転に際しても同一
のバンド特性となる。実験の結果、波長のずれは±0.
1nm程度であった。
た、中心波長可変な低コヒーレント光源の実施例を示
す。図において、127は、図15に示した2入力2出
力の光バンドパスフィルタであり、128は光ファイバ
増幅器、129は光アイソレータ、130は反射鏡、1
31は波長制御装置である。光ファイバ増幅器128か
らの自然放出光は、入射ポート111から光バンドパス
フィルタ127に入射し、約1nmの狭帯域な光にフィ
ルタされる。このフィルタ光は、ポート119に入射し
た後、反射鏡130で反射され、ポート119から再び
光バンドパスフィルタ127を通過し、ポート111を
伝搬し、光ファイバ増幅器128で光増幅される。光増
幅されたフィルタ光は、光アイソレータ129を通過し
て、ポート114から三たび、光バンドパスフィルタ1
27に入射する。この時の透過中心波長は、フィルタ光
の中心波長と一致するので、フィルタ光はポート120
へ通過できる。一方、光増幅の際に生じた自然放出光は
このフィルタ127で除去される。光アイソレータ12
9は、レーザ発振を抑制するために設置してある。フィ
ルタ127を回転する波長制御装置131により、フィ
ルタ光の中心波長を変化させる。光出力は1530〜1
560nmの波長域で3dBmであった。
ドパスフィルタ127の多層膜フィルタ109を、波長
制御装置131で回転させて、透過中心波長を1nm間
隔で変化させたときの、ポート120からの出射光のス
ペクトルを対数表示した結果を示す。光増幅器に加える
励起パワーを変化させることで、1535〜1560n
mの波長域で3dBmの光出力が得られた。さらに、各
中心波長に対して、光増幅したフィルタ光を再度光バン
ドパスフィルタに通過させているので、図に示すよう
に、光増幅器で発生する自然放出光によるバックグラン
ドは、ピーク値に対して40dBも抑圧されていること
が分かる。
た、中心波長可変な低コヒーレント光源の他の実施例を
示す。図において、132は光ファイバ増幅器、133
は光アイソレータである。光増幅器132からの広帯域
自然放出光は、光アイソレータ133を通過して、ポー
ト119から光バンドパスフィルタ127に入射して、
スペクトル幅1nm近辺の狭帯域な光にフィルタされ
る。このフィルタ光は、光増幅器128で増幅される
が、増幅されたフィルタ光には広帯域な自然放出光が混
入するので、ポート114を介して、再び光バンドパス
フィルタ127に通過させる。この時の透過中心波長
は、フィルタ光の中心波長と一致するので、フィルタ光
はポート120へ通過できる。一方、光増幅の際に生じ
た自然放出光は、このフィルタ127で除去される。
スペクトルは、図20に示したスペクトルと同様、自然
放出光によるバックグランドレベルは、ピーク値に比べ
て−40dBであった。
32およびアイソレータ133を用いたが、これに代え
てスペクトル幅の広い光を出射する(レーザ発振を抑え
た)スーパールミネッセントダイオード(略してSL
D)や端面発光型ダイオード等の低コヒーレント光源を
用いてもよい。
が一台余分であるが、光フィードバックの効果が、図1
9の構成に比べて極端に抑圧されており、高光出力化が
期待できる。すなわち、図19の構成では、反射鏡13
0でフィルタ光を反射させているので、リターンロスは
ほぼ0dBである。一方、光増幅器128や光アイソレ
ータ129のリターンロスは通常60dB程度なので、
光増幅器のゲインが片道30dB以上になると、ゲイン
は往復で60dB以上となり、損失を上回るようになる
ので、レーザ発振してしまう。このため、光増幅器のゲ
インは上げられず、その結果、光出力は0dBm程度に
制限される。一方、図21の構成では、光アソレータを
多用することにより、各光増幅器からみたリターンロス
を、100dB程度まで増加させることができる。一
方、光増幅器の往復のゲインはせいぜい80dBである
ので、レーザ発振することなく、光増幅器への励起パワ
ーを増大させることができ、励起パワーに比例した光出
力が得られる。光出力は、1530〜1560nmの波
長域で8dBmであった。
ント光源においては、図6に示す光バンドパスフィルタ
を用い、実施例8および9の低コヒーレント光源におい
ては、図15に示す光バンドパスフィルタを用いたが、
これに限定されるものではない。すなわち、これらの低
コヒーレント光源には、実施例1,4〜7の任意の光バ
ンドパスフィルタを用いることができる。
対して、透過中心波長が常に一致した、波長可変光バン
ドパスフィルタを提供することができる。また、この光
バンドパスフィルタを使用して、中心波長が可変で、バ
ックグラウンドのスペクトルが抑制された、高出力、狭
帯域の低コヒーレント光源を実現することができる。
ある。
図である。
ロック図である。
す概略図である。
す概略図である。
タの実施例を示す斜視図である。
の透過バンド幅と、2つの光ビームの中心波長のずれと
を示すグラフである。
タを使用した、波長可変低コヒーレント光源の実施例を
示す斜視図である。
ラフである。
ルタを使用した、波長可変低コヒーレント光源の他の実
施例を示す斜視図である。
タの実施例を示す斜視図である。
ルタの各透過中心波長における、2つの光ビームの中心
波長のずれとを示すグラフである。
示すブロック図である。
ずれを示すグラフである。
ルタの実施例を示すブロック図である。
ずれを示すグラフである。
ルタの実施例を示すブロック図である。
ルタの実施例を示すブロック図である。
実施例を示すブロック図である。
クトルを対数表示で示すグラフである。
実施例を示すブロック図である。
直な法線 40 入射ポートファイバ 41 入射ポートファイバ 42 コリメータ 43 コリメータ 44 入射光ビーム 45 入射光ビーム 46 透過ビーム 47 透過ビーム 48 コリメータ 49 コリメータ 50 出射ポート 51 出射ポート 52 干渉フィルタをθだけ回転させたときのフィルタ
表面の点Oを通る法線 56 光ファイバ増幅器 57 反射鏡 58 光アイソレータ 61 光ファイバ増幅器 62 光アイソレータ 109 誘電体多層膜干渉フィルタ 110 干渉フィルタの回転軸(紙面に垂直) 111,114 入射ポート 112,115,117,118 コリメータ 116,125 ウォラストンプリズム 119,120 出射ポート 121,122 光ビーム 123,124 プリズム 127 2入力2出力光バンドパスフィルタ 128 光ファイバ増幅器 129 光アイソレータ 130 反射鏡 131 波長制御装置 132 光ファイバ増幅器 133 光アイソレータ
Claims (7)
- 【請求項1】 誘電体多層膜からなる干渉フィルタであ
って、該干渉フィルタの空間的位置を変化させることに
よって、その透過特性を変化できる干渉フィルタと、 第1の光ビームを前記干渉フィルタに入射する第1のポ
ートと、 第2の光ビームを前記干渉フィルタに入射する第2のポ
ートと、 前記第1のポートから入射され、前記干渉フィルタを通
過した光ビームを出射する第3のポートと、 前記第2のポートから入射され、前記干渉フィルタを通
過した光ビームを出射する第4のポートとを具備し、 前記第1から第4の4つのポートが、前記干渉フィルタ
面内の回転軸を含む仮想平面内に固定配置され、前記第
1の光ビームと前記第2の光ビームとは、前記干渉フィ
ルタ面内の同一入射点で交わり、かつ該入射点を通る前
記干渉フィルタ面の法線に関して対称であることを特徴
とする2入力2出力光バンドパスフィルタ。 - 【請求項2】 前記干渉フィルタの空間的位置変化は、
前記回転軸の周りに該干渉フィルタを回転させることに
よって与えられることを特徴とする請求項1に記載の2
入力2出力光バンドパスフィルタ。 - 【請求項3】 前記干渉フィルタの空間的位置変化は、
前記干渉フィルタ面に平行に前記干渉フィルタを移動さ
せることによって与えられることを特徴とする請求項1
に記載の2入力2出力光バンドパスフィルタ。 - 【請求項4】 前記干渉フィルタの空間的位置変化は、
前記干渉フィルタ上の前記入射点以外の点を通る法線を
中心にして、該干渉フィルタを回転させることによって
与えられることを特徴とする請求項1に記載の2入力2
出力光バンドパスフィルタ。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかの項に記載
の2入力2出力光バンドパスフィルタと、 前記2入力2出力光バンドパスフィルタの第2のポート
に、一端が接続された第1の光アイソレータと、 前記2入力2出力光バンドパスフィルタの第1のポート
と、前記第1の光アイソレータの他端との間に接続され
た第1の光増幅器と、 前記2入力2出力光バンドパスフィルタの第3のポート
に接続された反射鏡とを具備し、 前記2入力2出力光バンドパスフィルタの第4のポート
から出力光を出力することを特徴とする低コヒーレント
光源。 - 【請求項6】 前記反射鏡に代えて、前記2入力2出力
光バンドパスフィルタの第3のポートに一端が接続され
た第2の光アイソレータと、前記第2の光アイソレータ
の他端に接続された第2の光増幅器とを具備することを
特徴とする請求項5に記載の低コヒーレント光源。 - 【請求項7】 前記反射鏡に代えて、前記2入力2出力
光バンドパスフィルタの第3ポートに接続された、レー
ザ発振を抑えたスーパールミネッセントダイオードまた
は端面発光型ダイオードを具備することを特徴とする請
求項5に記載の低コヒーレント光源。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30497994A JP3371346B2 (ja) | 1994-08-24 | 1994-12-08 | 2入力2出力光バンドパスフィルタおよび低コヒーレント光源 |
Applications Claiming Priority (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6-199784 | 1994-08-24 | ||
| JP19978494 | 1994-08-24 | ||
| JP24621194 | 1994-10-12 | ||
| JP6-246211 | 1994-10-12 | ||
| JP30497994A JP3371346B2 (ja) | 1994-08-24 | 1994-12-08 | 2入力2出力光バンドパスフィルタおよび低コヒーレント光源 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08166511A JPH08166511A (ja) | 1996-06-25 |
| JP3371346B2 true JP3371346B2 (ja) | 2003-01-27 |
Family
ID=27327696
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30497994A Expired - Lifetime JP3371346B2 (ja) | 1994-08-24 | 1994-12-08 | 2入力2出力光バンドパスフィルタおよび低コヒーレント光源 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3371346B2 (ja) |
-
1994
- 1994-12-08 JP JP30497994A patent/JP3371346B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08166511A (ja) | 1996-06-25 |
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