JP3376018B2 - 直交流式冷却塔 - Google Patents

直交流式冷却塔

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JP3376018B2
JP3376018B2 JP13697293A JP13697293A JP3376018B2 JP 3376018 B2 JP3376018 B2 JP 3376018B2 JP 13697293 A JP13697293 A JP 13697293A JP 13697293 A JP13697293 A JP 13697293A JP 3376018 B2 JP3376018 B2 JP 3376018B2
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健 柏田
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株式会社荏原シンワ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は直交流式冷却塔に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般的にこの種の直交流式冷却塔の排気
口より冬期において白煙が発生すると、外気を汚染して
いるような嫌悪感を近隣居住者が感じ、また夜間におい
てはこれに赤い光線が当ると火災と見間違うおそれがあ
り、近隣住民の精神衛生又は消防活動に支障を来すおそ
れがあり、白煙発生防止型のものが開発される傾向にあ
る。例えば、排気口近傍またはこの中に、ヒートパイプ
などを施して、排気する空気を若干加熱して外部に排気
する装置があり、一応の成果を治めている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然ながら、これら特別
な、ヒートパイプは相当高価であるし、冷却塔自体に、
これらのものを組み込むため特別な構造としなければな
らず、冷却塔本体のコストを押し上げ普及に今一歩の感
がある。前記課題を解決するために、出願名義で特許出
願した特開平1‐260291号公報に記載させた直交
流式冷却塔における上部水槽は、外気流の流れ方向に上
流側と下流側の二つの領域に上部水槽を仕切ったもので
ある。しかし、前記公報記載のものでは、冬期におい
て、空気取入口から取り込まれた空気は散布水と直接接
触し、湿り空気となった後、排気側において、処理水と
間接接触し、高温化し、相対湿度を低下させるものであ
るから、充分な乾き空気を発生することができない。本
件発明は、前記公報記載の冷却塔の構造に改良を加え、
簡易な構造により高温の乾き空気を発生させ、湿り空気
とこの乾き空気とを併行して発生させ、その後これら空
気の混合に伴い、梅雨時、冬期において直交流式冷却塔
の排気口からの白煙の発生を防止可能な直交流式冷却塔
用の熱交換体を市場に提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、この発明は直交流式冷却塔の上部水槽の内部を、垂
直な仕切板によりこの冷却塔の外気取入口の幅方向にお
いて少なくとも2分割し、相互に区画された散水区画域
を形成し、この上部水槽の下方に上下階層的に、その内
部に循環冷却水が流れている複数の密閉式熱交換器が配
置してあり、これら密閉式熱交換器の直管部にその軸線
方向に間隔をおいて、かつ前記仕切板に対応する真下の
位置で整流板が配列してあり、これら整流板を境とし
て、空気のみが吸入側から放出側に亘って通過する空気
専用通路と気液接触通路とが前記散水区画域に対応して
外気取入口の幅方向において隣接し並列して形成してあ
ることを特徴とする直交流式冷却塔としてある。前記課
題を解決するために、この直交流式冷却塔の前記上部水
槽の内部は冷却塔の外気取入口の幅方向において垂直な
2枚の仕切板により3つの散水区画域に3分割され、こ
れら散水区画域のうち、その中央の区画域に散布水を供
給する散布水供給管が設けてあり、前記仕切板が散布水
の堰板を兼用していることが好ましい。前記課題を解決
するために、この直交流式冷却塔の前記整流板が分割式
のもので、空気専用通路を基準として上側の整流板の下
端を下側の整流板の上端の外側にかぶさるように重ねあ
わせて前記密閉式熱交換器の直管部に組み付けてなるこ
ともある。
【0005】
【作用】請求項1乃至請求項3に記載された発明の作用
を説明する。梅雨時、冬期における白煙多発時期には、
直交流式冷却塔を運転し、前記気液接触通路に対応する
上部水槽における前記散水区画域から散布水は前記気液
接触通路内にのみに散布され、この気液接触通路を形成
する両側の整流板の内壁に濡れ壁を形成する。
【0006】他方前記外気取入口よりそれぞれ吸い込ま
れた空気は、前記気液接触通路においては散布された散
布水と直接接触し、気化の潜熱によって流下する散布水
を流下中に冷却すると共に、この空気は湿り空気とな
る。更に前記空気専用通路を通過中の空気は、整流板の
壁面を介して散布水と間接的に接触し加熱されると共
に、前記各段の密閉式熱交換器内を流れる循環冷却水
(温水)を間接的に冷却し、自身昇温した乾き空気とな
り、この湿り空気と乾き空気は並列にして、冷却塔の排
気口下方にある冷却塔の中心部の空間に向けて流れ、こ
の空間において、前記湿り空気と乾き空気は共に直交流
式冷却塔に設けた上方の排気口に向け上昇しながら混合
し、過飽和空気とならずに湿度の高い梅雨時や冬期にお
いて白煙を伴わずに外部に排気される。
【0007】更に、空気専用通路に前記整流板により、
空気は案内され、この空気専用通路を横断する多段の直
管部により、この空気は撹拌され、上下混合した状態と
なり、空気専用通路を水平に流れていく。春期、夏期の
ように白煙発生がなく冷却能力を100%要求される場
合には、前記散布水供給管により上部水槽における中央
部に供給されル散布水量を多くしその供給された散布水
の一部を前記仕切板を超えて両側の水槽部分である散水
区画域にも流入させ、前記気液接触通路及び空気専用通
路に散布水を散布し、前記密閉式熱交換器内を流れる循
環冷却水(温水)を間接的に冷却する。
【0008】
【実施例】この実施例は、請求項1乃至請求項2記載に
記載された発明の代表的な実施例である。図1におい
て、Aは直交流式冷却塔Bの上部水槽であり、この上部
水槽Aの内部は垂直な2枚の仕切板20により、この冷
却塔Bの外気取入口の幅方向において3つの散水区画域
に3分割されている。この上部水槽Aの下方に上下階層
的に複数の密閉式熱交換器11が配置してあり、その内
部に循環冷却水が流れている。これら密閉式熱交換器1
1の直管部にその軸線方向に間隔をおいて、かつ前記仕
切板20に対応する真下位置に2枚の整流板10が配列
してある。前記これらの垂直な整流板10、10間に気
液接触通路13が形成してあり、この気液接触通路13
の両側には、前記整流板10を境として、空気のみが吸
入側から放出側に亘って通過する空気専用通路12が形
成してある。
【0009】前記整流板10は、上下の密閉式熱交換器
11の直管部すべてが貫通する多数の孔を有する一枚の
ものでも、複数枚のものに分割してなる場合もある(図
2及び図3参照)。分割式のものにおいては、空気専用
通路12を基準として上側の整流板10の下端が下側の
整流板10の上端の外側にかぶさるように重ねあわせる
(図2及び図3参照)。この整流板10の材質は特に限
定しないが好適には真空成形によるPVC板若しくは金
属板が望ましい(請求項3に記載された発明の代表的な
実施例に対応)前記上部水槽Aの3つの区画域のうち、
中央の区画域に散布水を供給する散布水供給管が設けて
あり、前記仕切板20が散布水の堰板を兼用している
(図1参照)。
【0010】必要に応じて、前記直管部間には、整流板
10と平行して、高さの低い矩形の充填板29が小ピッ
チで多数枚挿入され、これら充填板29間が空気流水通
路としてあり、散布水の散布時に前記充填板29の表面
に濡れ壁が形成される構造としてある。前記実施例の直
交流式冷却塔の作用は対応する請求項に記載された発明
の作用と同一であり、重複を避けるためここでの説明を
省略する。
【0011】
【発明の効果】請求項1に記載された発明においては梅
雨時、冬季には前記上部水槽の散水区画域からは前記空
気専用通路を通過する空気は前記区画された上部水槽の
区画域から前記気液接触通路内に散布される散布水と整
流板の壁面を介して、間接的に接触し加熱されると共
に、密閉式熱交換器内を流れる循環冷却水である温水に
より間接的に加熱され、能率良く加温され乾き空気とな
り、前記気液接触通路において冷却塔の外気取入口から
取り込まれた空気は散布水と直接接触することで絶対湿
度が高くなった湿り空気となり、この乾き空気と湿り空
気とを並行して流し、排気口に向けて、共に上昇させ、
排気口の送風機でこれら2種の空気を混合し、この混合
空気を過飽和空気とせずに、冬期及び中間期において白
煙を伴わずに外気へ排気できる。更に、空気専用通路及
び気液接触通路を横断する多段の前記直管部により、こ
の空気は撹拌され、上下で混合した状態となって通路を
水平に流れていくことが出来る。
【0012】請求項2に記載された発明は、前記上部水
槽の内部は冷却塔の外気取入口の幅方向において垂直な
し切り板により2分割され、一方の区画域に散布水を供
給する散布水供給管が設けてあり、仕切板が散布水の堰
板を兼用していることを特徴としてあるため、空気専用
通路への散布水の散布を、一方の区画域に供給される散
布水の流量の増減により選択することができる。
【0013】請求項3に記載された発明は、前記整流板
が分割式のもので、空気専用通路を基準として上側の整
流板の下端が下側の整流板の上端の外側にかぶさるよう
に重ねあわせて前記密閉式熱交換器の直管部に組み付け
てなるため、前記上部水槽から散布される散布水が前記
空気専用通路内に侵入するのを未然に防止出来、乾き空
気の高温化を能率良く行えると共に、これら整流板の前
記直管部への組み付けを、前記直管部の軸線方向に対し
て直角な方向、即ち、上下方向から行うことが出来る。
前記直管部間に前記充填板29を多数枚小ピッチで挿入
すれば、湿り空気を多量に発生し、夏期における冷却能
力をより高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の正面図である。
【図2】整流板の一例を示す正面図である。
【図3】図2における整流板の最上段と次段のものを示
す分解側面図である。
【符号の説明】
A 上部水槽 10 整流板 11 空気専用通路 12 気液接触通路 20 仕切板

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直交流式冷却塔の上部水槽の内部を、垂直
    な仕切板によりこの冷却塔の外気取入口の幅方向におい
    て少なくとも2分割し、相互に区画された散水区画域を
    形成し、 この上部水槽の下方に上下階層的に、その内部に循環冷
    却水が流れている複数の密閉式熱交換器が配置してあ
    り、 これら密閉式熱交換器の直管部にその軸線方向に間隔を
    おいて、かつ前記仕切板に対応する真下の位置で整流板
    が配列してあり、これら整流板を境として、空気のみが
    吸入側から放出側に亘って通過する空気専用通路と気液
    接触通路とが前記散水区画域に対応して外気取入口の幅
    方向において隣接し並列して形成してあることを特徴と
    する直交流式冷却塔。
  2. 【請求項2】前記上部水槽の内部は冷却塔の外気取入口
    の幅方向において垂直な2枚の仕切板により3つの散水
    区画域に3分割され、これら散水区画域のうち、その中
    央の区画域に散布水を供給する散布水供給管が設けてあ
    り、前記仕切板が散布水の堰板を兼用していることを特
    徴とする請求項1記載の直交流式冷却塔。
  3. 【請求項3】前記整流板が分割式のもので、空気専用通
    路を基準として上側の整流板の下端を下側の整流板の上
    端の外側にかぶさるように重ねあわせて前記密閉式熱交
    換器の直管部に組み付けてなることを特徴とする請求項
    1又は2記載の直交流式冷却塔。
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