JP3393265B2 - レンズ付きフィルムユニット - Google Patents
レンズ付きフィルムユニットInfo
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- Cameras In General (AREA)
- Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、簡単なカメラ機能を
備えており、未露光フィルムが予め装填されているレン
ズ付きフィルムユニットに関するものである。 【0002】 【従来の技術】レンズ付きフィルムユニットは、周知の
如く簡便に写真撮影を楽しむことができるフィルム一体
型カメラであり、標準型以外に画面サイズをパノラマサ
イズやハイビジョンサイズしたものや、防水型、望遠型
等が市販され好評を得ている。本発明者達は、ユーザー
に更に写真撮影を楽しんでもらうために、特願平4-6234
4号、特願平4-85613号、特願平4-85614号において、3
眼式立体写真用レンズ付きフィルムユニットを提案し
た。本願発明は、このような立体写真を作成するレンズ
付きフィルムユニットの改良技術に関するものである。 【0003】立体写真を簡単に見るためには、ビュアー
等を用いず裸眼で見ることができるレンチキュラー方式
というものがある。これは、フィルム給送方向に所定の
間隔を置いて並べた複数の撮影レンズ(例えば3個の3
眼式)により、同時に撮影して若干視差の異なる複数の
ネガを得る。この複数のネガを重ねて1枚のプリントを
作成し、複数のカマボコ形の微細なレンズを多数並べた
レンチキュラーレンズをプリント上に乗せることによ
り、立体像を観察できる。 【0004】このようなレンチキュラー方式により立体
写真を楽しむことのできるレンズシャッタカメラが僅か
であるが市販されている。しかし、これらは撮影駒が3
駒ある以外は、従来のレンズシャッタカメラを踏襲した
ものであるため、構造が複雑であり、大きさや重量が大
きく、コストも高いものであった。従って、特殊カメラ
であるということも影響して市場も拡大せず、大量生産
体制を取ることができず、その結果余程大きなカメラ店
でないと手に入れることができなかった。このため、ユ
ーザーがレンチキュラー方式の立体写真を楽しもうとし
ても、カメラの入手が困難である上、高価であるので、
気軽に立体写真を楽しむことは出来なかった。 【0005】本発明者達は、上記問題に鑑み、カメラ機
構の簡素化やスペースの有効活用によって、小型で安価
であり、簡単で気軽にレンチキュラー方式の立体写真撮
影を行える3眼式立体写真用レンズ付きフィルムユニッ
トを、前記先願発明により提案した。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかし、本発明者達は
更に3眼式立体写真用レンズ付きフィルムユニットの研
究を進めた結果、下記の如き問題が未解決であることを
発見した。 【0007】第1の問題として、フィルム面に何らかの
理由によりゴミ等の異物が付着していたとき、巻上げ又
は巻戻しによるフィルム給送によってフィルムに線状の
傷が付くことがある。特に、3眼式のときはカメラサイ
ズを小型にするため、画面サイズをハーフサイズにして
いるため、24mm×36mmの標準サイズからの引き延ばしと
比べて拡大率が2倍になり、プリント上のキズが一層目
立つことになった。 【0008】第2の問題として、撮影レンズから撮影画
枠に連なる空間部に固定絞りを形成すると、内面反射に
よるゴーストやフレアを低減することができるが、一体
成形の従来の本体では固定絞りの形成は困難であった。 【0009】第3の問題として、小型で安価な内部機構
を実現するため、回動することによりシャッタチャージ
を行い、直進移動することによりシャッタレリーズを行
うチャージレバーを採用したが、直進移動するときにチ
ャージレバーが左右に振れて、スムーズなレリーズがで
きなかった。 【0010】 【課題を解決するための手段】本願発明における第1の
課題は、少なくとも2個の撮影レンズをフィルム給送方
向に連設し、前記撮影レンズよりフィルム上に前記撮影
レンズの個数に相当する数の画像を同時に形成すること
により、立体写真を観察すべくしたレンズ付きフィルム
ユニットにおいて、各々の前記撮影レンズの光軸をフィ
ルム給送方向と直角方向に異ならしめたことを特徴とす
るレンズ付きフィルムユニット、により解決される。 【0011】本願発明における第2の課題は、少なくと
も2個の撮影レンズをフィルム給送方向に連設し、前記
撮影レンズよりフィルム上に前記撮影レンズの個数に相
当する数の画像を同時に形成することにより、立体写真
を観察すべくしたレンズ付きフィルムユニットにおい
て、前記撮影レンズ近傍に配設された絞りより口径の大
きい固定絞りと、前記撮影レンズの結像光路毎に撮影画
枠を規定する仕切り板と、フィルム給送方向により多く
の光線を結像させる前記仕切り板の一部に設けた切り欠
き部と、前記切り欠き部に設けた射出成形を行うための
ゲートとを備えた遮光枠を、前記撮影レンズのフィルム
面側に挿着したことを特徴とするレンズ付きフィルムユ
ニット、により解決される。 【0012】本願発明における第3の課題は、回動する
ことによりシャッタチャージを行い、直進移動すること
によりシャッタレリーズを行うチャージレバーを備えた
レンズ付きフィルムユニットにおいて、前記チャージレ
バーの直進移動する方向の端部と遊嵌すべく、操作面の
裏面側に軸受けを突設したレリーズ部材を備えたことを
特徴とするレンズ付きフィルムユニット、により解決さ
れる。 【0013】 【実施例】以下、本願発明におけるレンズ付きフィルム
ユニットの実施例を図1乃至図19に基づいて、詳細に説
明する。 【0014】図1はレンズ付きフィルムユニットの平面
図、図2は上カバーを外した状態のレンズ付きフィルム
ユニットの平面図、図3は前カバーを除き上カバーを外
した状態のレンズ付きフィルムユニットの斜視図、図4
は撮影レンズ部の横断面図、図5は図4のXIV−XIV線に
沿う断面図、図6は図4のXV−XV線に沿う断面図、図7
は撮影レンズ部の分解斜視図、図8は遮光枠の斜視図、
図9は仕切り板の拡大図、図10は撮影されたフィルムの
図、図11は図1のIV−IV線に沿う断面図、図12はレリー
ズ機構及びチャージ機構を示す正面図、図13はチャージ
レバー、コイルバネ及びトリガーレバーの組み付け状態
を示す側面図、図14はチャージレバー、コイルバネ及び
トリガーレバーの分解斜視図、図15はチャージレバーの
側面図、図16はチャージレバーの底面図、図17はトリガ
ーレバーの平面図、図18はトリガーレバーの底面図、図
19は図17のXII−XII線に沿う断面図である。 【0015】レンズ付きフィルムユニットはフィルムが
装填された状態で市販される簡易カメラであり、ユーザ
ーはフィルムの装填や巻き戻し等の操作が不要であり、
直ちに撮影することができる。 【0016】図1乃至図3に示すように、レンズ付きフ
ィルムユニットはカメラ本体1、上カバー2、前カバー
3及び後カバー4を有しており、これらはそれぞれ樹脂
により成形されている。カメラ本体1の中央には撮影レ
ンズ部5が設けられ、撮影レンズ部5には3個の撮影レ
ンズがフィルム給送方向に連設され、撮影レンズ部5を
挟んで一方に収納室部6が、他方に巻取室部7が設けら
れている。カメラ本体1の収納室部6には予め写真フィ
ルムFを巻取軸8に巻取った状態で装填され、巻取室部
7ではパトローネ9に撮影された写真フィルムFが巻取
可能になっている。 【0017】次に、撮影レンズ部5について図4乃至図
7に基づき、詳細に説明する。撮影レンズ部5にはレン
ズ受50、レンズ押さえ51、撮影レンズ30が備えられてい
る。レンズ受50には爪部50aが形成されており、この爪
部50aをカメラ本体1の露光枠1aに係合して取り付け
られる。レンズ受50には3個のレンズ保持部50bが形成
され、このレンズ保持部50bに撮影レンズ30が保持さ
れ、更にレンズ保持部50b同士の間に2個のボス50cが
形成されている。 【0018】一方、レンズ押さえ51には3箇所に孔部51
aが形成されるとともに、3個所にレンズ窓部51bが形
成され、更に両側のフレーム部51cには孔部51aと対向
する位置に突起51dが形成されている。レンズ押さえ51
には両側の窓部51eによって両側にフレーム部51cが形
成されており、このフレーム部51cでレンズ押さえ51に
バネ性を持たせている。 【0019】レンズ受50は、レンズ保持部50bに撮影レ
ンズ30を乗せた状態で、そのボス50cにレンズ押さえ51
の孔部51aを係合させて固定してレンズユニットにして
おり、複数の撮影レンズ30をレンズ受50とレンズ押さえ
51の2部材で簡単に固定することができ、コンパクトで
固定のためのスペースを小さくすることができる。しか
も、撮影レンズ30の組立の工数を減らすことで、組立ミ
スを防ぐことができる。 【0020】また、このレンズユニットをカメラに組み
付けた状態では、レンズ押さえ51の突起51dが前カバー
3に当接し、3個のそれぞれの撮影レンズ30をレンズ押
さえ51の1部材でバネ性をもって押さえることができ、
撮影レンズ5の固定を確実に行うことができる。 【0021】撮影レンズ部のフィルムF側には遮光枠60
が本体1に挿着されている。図4及び図8に示すよう
に、遮光枠60には仕切り板60aが2枚設けられ、本体1
と共に3個の撮影画枠61を形成している。本実施例にお
いては、撮影画枠61の大きさは横17mm×縦24mmのハーフ
サイズである。また、遮光枠60には本体の絞り1bより
口径の大きい固定絞り61bが設けられ、本体の側壁等の
内面反射によるゴーストやフレヤーの発生を防止してい
る。更に、仕切り板60aの後端の一部には切り欠き部60
cが設けられ、図9に示すように切り欠き部60cでは、
より光線が入射することになる。この切り欠き部60cに
遮光枠60を射出成形するためのゲート60dを設けること
により、ゲートカット時に多少のゲート残りがあっても
問題が生じない。 【0022】図3において、カメラ本体1の収納室部6
の上方位置にはストロボ機構10が設けられ、また、カメ
ラ本体1の撮影レンズ部5の上方位置にはファインダ機
構11が設けられ、このファインダ機構11には2個のファ
インダレンズ12,13が組み付けられている。更に、カメ
ラ本体1には撮影するレリーズ機構14、撮影毎に写真フ
ィルムFを巻き上げる巻上機構15及びこの巻き上げに連
動してレリーズ機構14を撮影可能にするチャージ機構16
が組み付けられているが詳細は後述する。 【0023】以上の如き構成のレンズ付きフィルムユニ
ットで撮影したフィルムを図10に示す。本レンズ付きフ
ィルムユニットにおいては、同時に3駒撮影するので、
3駒ずつで1組となり、通常の24枚撮りのフィルムでは
16ショット、通常の36枚撮りのフィルムでは24ショット
の撮影ができる。同図の如く、撮影画面F1,F2,F
3と撮影画面F4,F5,F6が異なるときは、3駒で
1組の境界、即ち撮影画面F3と撮影画面F4との境界
を判別できるが、隣合った2組が非常に類似した画像で
あるときは、その境界を判別し難い。このために、前述
した切り欠き部60cが遮光枠60に設けられており、切り
欠き部60cにおいてはF7の如き画面になるので、他の
画面との境界が明確になる。 【0024】また、レンズ付きフィルムユニットに限っ
たものではなく一般のカメラでも同様であるが、フィル
ム面にゴミ等の異物が何らかの理由で付着していたと
き、フィルム給送を行うと、同図のF10の如く線状のフ
ィルム傷が発生する。このような傷はプリントの品質を
著しく低下させるものである。この対策として、3個の
撮影レンズ30の光軸を、フィルム給送方向に対して直角
方向に、少しずつずらせておくと、各画面において傷の
位置が異なってくる。本願のレンズ付きフィルムユニッ
トは3駒を合成したプリントを作成し、その上に乗せた
レンチキュラーレンズにより両眼で立体視するものであ
るので、視認する画像におけるフィルム傷の位置が左右
の目で異なり、両眼で立体視したときは、傷が目立たな
くなる。この場合、光軸のずらし方は制約がなく、どの
駒を最も上方にずらしてもよいし、どの駒を最も下方に
ずらしてもよい。また、光軸のずれ量は、フィルムの最
大傷幅を0.1mmとしたとき、0.2mm乃至0.5mmが望まし
い。 【0025】なお、以上の実施例では3個の撮影レンズ
を連設したが、3個に限定されるものでなく、2個以上
であれば何個でもよい。 【0026】図1乃至図3において、カメラ本体1の上
部には2個のボス部17,18が上方へ突出して一体に形成
され、このボス部17,18に上カバー2の裏側に形成した
凹部19,20を係合して上カバー2がカメラ本体1に組み
付けられている。上カバー2はレリーズ機構14、巻上機
構15及びチャージ機構16を覆っており、更に上カバー2
をカメラ本体1に組み付けることでレリーズ機構14、巻
上機構15及びチャージ機構16を保持している。このカメ
ラ本体1の前側から前カバー3を組み付け、また後側か
ら後カバー4を組み付けることで、前カバー3と後カバ
ー4とで上カバー2を挟み込んでいる。上カバー2に
は、その一部を残して切り欠きレリーズ機構14を作動す
るレリーズ部21が上カバー2と一体に形成されており、
レリーズ部21を特別の部材で形成する必要がなく、上カ
バー2と兼用することで、構造が簡単で部品点数を軽減
でき組立性も向上する。 【0027】図11乃至図19に示すように、レリーズ機構
14はレリーズ部21によって作動し、このレリーズ機構14
はチャージレバー22、トリガーレバー23、コイルバネ24
等から構成されている。チャージレバー22の軸部22aに
は段部22fが形成され、この段部22fの下側の軸部には
2箇所の対称位置に平面部22gを形成し、その先端部に
爪部22dが形成されている。一方、トリガーレバー23に
は軸挿通孔23dが形成され、この軸挿通孔23dには2箇
所の対称位置に軸方向に溝23eを形成し、この溝23eに
よってフック23fが形成されている。 【0028】従って、トリガーレバー23の軸挿通孔23d
と、チャージレバー22の軸部22aとを、コイルバネ24を
両側から挟んで挿通する時に、チャージレバー22の先端
部の爪部22dがトリガーレバー23の軸挿通孔23dに当接
して変形して挿入が許容され、この爪部22dはトリガー
レバー23の溝23eに係合して軸方向へ移動可能になる。
このため、トリガーレバー23の軸挿通孔23dにチャージ
レバー22の軸部22aを、コイルバネ24を両側から挟んで
軸方向へ圧縮させて軸係合して組み付けると、チャージ
レバー22の爪部22dがトリガーレバー23のフック23fに
係合し、チャージレバー22とトリガーレバー23とは凹凸
係合で抜け止めしてユニットにされる。 【0029】また、トリガーレバー23のボス部23aには
孔部23bが形成され、この孔部23bにチャージレバー22
のアーム部22bに形成されたストッパ部22cが挿通さ
れ、チャージレバー22とトリガーレバー23は一体に回転
可能になっている。 【0030】このように、トリガーレバー23と、チャー
ジレバー22と、コイルバネ24を両側から挟んで軸方向へ
圧縮させて軸係合して組み付け、このトリガーレバー23
とチャージレバー22とは凹凸係合で抜け止めしてユニッ
トにしているため、カメラ本体1にレリーズ作動をする
部品を容易に組み付けることができ、組立の自動化に対
応できる。 【0031】一方、チャージレバー22の上端部には細軸
22hが立設しており、上カバー2のレリーズ部21の底面
に突設した軸受部21aと遊嵌し、チャージレバー22の作
動中に生じるガタを防止している。 【0032】このようにして、コイルバネ24の一端24a
はカメラ本体2の巻取室部7の外面に当接し、他端24b
はチャージレバー22のアーム部22bに係合しており、ア
ーム部22bの当接部22eを常にチャージ機構16のカム部
材36に当接させるように付勢している。 【0033】トリガーレバー23には爪部23cが形成され
ており、このトリガーレバー23はチャージ機構16のカム
部材36によるチャージが解除されると、コイルバネ24に
よってチャージレバー22と連動してレリーズ方向へ回転
し、爪部23cで撮影レンズ部5の作動部材26の受部26a
をレリーズ方向へ押動するようになっている。 【0034】この作動部材26には長孔26bが形成され、
この長孔26bをカメラ本体1の支持軸27に係合して保持
されている。この作動部材26には連結ピン28を介してセ
クタ29が連結され、このセクタ29で撮影レンズ30の光路
を開放して撮影する。 【0035】作動部材26の係止軸31にはコイルバネ32の
一端部32aが連結され、このコイルバネ32の他端部32b
はカメラ本体1の支持ピン33に連結されており、このコ
イルバネ32は作動部材26を常にチャージ位置になるよう
に付勢し、セクタ29が撮影レンズ30の光路を遮光するよ
うになっている。 【0036】このように、コイルバネ24の一端24aはカ
メラ本体1に係止され、他端24bはチャージレバー22に
係止され、このコイルバネ24はチャージレバー22のチャ
ージ方向の回転で巻方向に圧縮されており、トリガーレ
バー23にコイルバネ24の力がかからないため、トリガー
レバー23が変形することがなく、トリガーレバー23がセ
クタ29と接触して誤動作したり、セクタ29の開閉時期が
変化する等の撮影に悪影響を及ぼすことが防止される。 【0037】巻上機構15はノブ34で構成され、このノブ
34は巻取室部7の上部と上カバー2とで回動可能に保持
されている。このノブ34の軸部が巻取室部7に装着され
たパトローネ9のスプールを回動し、これで写真フィル
ムFがパトローネ9に巻き上げられる。 【0038】レリーズ機構14はスプロケット35及びカム
部材36から構成されている。このスプロケット35はカメ
ラ本体1に写真フィルムFの巻上で回転可能に設けら
れ、このスプロケット35にはカム部材36が一体回転可能
に設けられている。このカム部材36の上部には凸部36a
が形成されており、この凸部36aはカウンタ37の歯部37
aに係合している。 【0039】このカム部材36及びカウンタ37はそれぞ
れ、カメラ本体1と上カバー2に回動可能に保持されて
おり、カム部材36の1回転で、その凸部36aによってカ
ウンタ37が1駒分回転する。カウンタ37には写真フィル
ムFの撮影枚数を表示する数字38が設けられ、前カバー
3の上部にはカウンタ37の数字38と対向する位置に窓部
39が形成されており、この窓部39で撮影枚数を確認する
ことができる。 【0040】カム部材36にはストッパ36bの下側にカム
部36cが一体に形成され、このカム部36cの内側36dは
軸部に連続して形成され、この内側36dから螺旋状に外
側36eへ広がり、外側36eはストッパ36bに形成された
凹部36fに連通している。このカム部材36の凹部36f
に、チャージレバー22の当接部22eが係合してチャージ
状態にし、これでトリガーレバー23をチャージ状態に保
持するようになっている。 【0041】従って、上カバー2のレリーズ部21を押す
と、チャージレバー22がコイルバネ24に抗して下方へ移
動し、その当接部22eがカム部材36の凹部36fから外れ
る。このため、チャージレバー22のチャージが解除さ
れ、チャージレバー22の当接部22eがカム部材36のスト
ッパ36bの下側に当接した状態で位置規制され、この状
態でチャージレバー22はコイルバネ24によってレリーズ
方向へ回転し、これに連動してトリガーレバー23がレリ
ーズ方向へ回転し、その爪部23cが作動部材26の受部26
aをレリーズ方向へ押動する。これによって、作動部材
26がレリーズ方向へ回動してセクタ29を作動して撮影レ
ンズ30の光路を開放して写真フィルムFを露光する。 【0042】トリガーレバー23が所定位置まで移動する
と、作動部材26の受部26aが爪部23cから外れる。これ
により、作動部材26はコイルバネ32によって反対方向の
チャージ方向へ回動してチャージ位置へ復帰し、セクタ
29を逆方向へ移動して撮影レンズ30の光路を閉じて撮影
を終了する。 【0043】そして、写真フィルムFの巻上でスプロケ
ット35が回転すると、スプロケット35に連動してカム部
材36が回転し、このカム部材36のカム部36cによってチ
ャージレバー22の当接部22eが内側36dから外側へ押さ
れてチャージ方向へ回転する。そして、カム部材36の外
側36eにチャージレバー22の当接部22eが位置すると、
コイルバネ24のバネ力で当接部22eが自動的にカム部材
36の凹部36fに係合してチャージされ、これにトリガー
レバー23が連動して回転してチャージ状態で保持され
る。 【0044】このチャージレバー22の回転に連動してト
リガーレバー23がチャージ方向へ回転するとき、このト
リガーレバー23の爪部23cがチャージ方向へ移動し、こ
れで爪部23cが作動部材26の受部26aを下方へ押動す
る。このため、作動部材26は長孔26bに沿って下方へ移
動して逃げて、トリガーレバー23の爪部23cの移動を許
容する。そして、トリガーレバー23の爪部23cが作動部
材26の受部26aから外れると、作動部材26はコイルバネ
32によってチャージ位置へ復帰し、一方トリガーレバー
23もチャージ位置に復帰し、次の撮影に備える。 【0045】 【発明の効果】請求項1〜4のいずれにおけるレンズ付
きフィルムユニットにおいても、少なくとも2個連設し
た各々の撮影レンズの光軸をフィルム給送方向と直角方
向に異ならしめたので、ゴミ等がフィルムに付着してい
てフィルムに給送方向の傷が線状に付いても、各駒を合
成したプリントを作成し、その上に乗せたレンチキュラ
ーレンズにより両眼で立体視したとき、視認するフィル
ム傷の位置が左右の目で異なることになり、両眼で立体
視したときは、フィルム傷が目立たなくなるという効果
を奏する。特に、カメラの大型化を防ぐために、撮影画
面を標準サイズより小さくするとプリントの拡大率が大
きくなるので、フィルム傷が目立つものであるが、この
ような場合に一層有効である。 【0046】請求項5〜7のいずれにおけるレンズ付き
フィルムユニットにおいても、遮光枠を本体とは別体に
したので、内面反射防止のための固定絞りを設けること
ができる。また、遮光枠を射出成形するとき、撮影画枠
を規定する仕切り板に設けた切り欠き部をゲートに用い
ることができるので、ゲートカットの切り残しがあって
も問題なく、作業性が向上する。 【0047】請求項8又は請求項9におけるレンズ付き
フィルムユニットによれば、回動することによりシャッ
タチャージを行い、直進移動することによりシャッタレ
リーズを行うチャージレバーの直進移動する方向の端部
と遊嵌すべく、操作面の裏面側に軸受けを突設したレリ
ーズ部材を備えたので、チャージレバーのガタがなく、
スムーズなレリーズが可能になる。
備えており、未露光フィルムが予め装填されているレン
ズ付きフィルムユニットに関するものである。 【0002】 【従来の技術】レンズ付きフィルムユニットは、周知の
如く簡便に写真撮影を楽しむことができるフィルム一体
型カメラであり、標準型以外に画面サイズをパノラマサ
イズやハイビジョンサイズしたものや、防水型、望遠型
等が市販され好評を得ている。本発明者達は、ユーザー
に更に写真撮影を楽しんでもらうために、特願平4-6234
4号、特願平4-85613号、特願平4-85614号において、3
眼式立体写真用レンズ付きフィルムユニットを提案し
た。本願発明は、このような立体写真を作成するレンズ
付きフィルムユニットの改良技術に関するものである。 【0003】立体写真を簡単に見るためには、ビュアー
等を用いず裸眼で見ることができるレンチキュラー方式
というものがある。これは、フィルム給送方向に所定の
間隔を置いて並べた複数の撮影レンズ(例えば3個の3
眼式)により、同時に撮影して若干視差の異なる複数の
ネガを得る。この複数のネガを重ねて1枚のプリントを
作成し、複数のカマボコ形の微細なレンズを多数並べた
レンチキュラーレンズをプリント上に乗せることによ
り、立体像を観察できる。 【0004】このようなレンチキュラー方式により立体
写真を楽しむことのできるレンズシャッタカメラが僅か
であるが市販されている。しかし、これらは撮影駒が3
駒ある以外は、従来のレンズシャッタカメラを踏襲した
ものであるため、構造が複雑であり、大きさや重量が大
きく、コストも高いものであった。従って、特殊カメラ
であるということも影響して市場も拡大せず、大量生産
体制を取ることができず、その結果余程大きなカメラ店
でないと手に入れることができなかった。このため、ユ
ーザーがレンチキュラー方式の立体写真を楽しもうとし
ても、カメラの入手が困難である上、高価であるので、
気軽に立体写真を楽しむことは出来なかった。 【0005】本発明者達は、上記問題に鑑み、カメラ機
構の簡素化やスペースの有効活用によって、小型で安価
であり、簡単で気軽にレンチキュラー方式の立体写真撮
影を行える3眼式立体写真用レンズ付きフィルムユニッ
トを、前記先願発明により提案した。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかし、本発明者達は
更に3眼式立体写真用レンズ付きフィルムユニットの研
究を進めた結果、下記の如き問題が未解決であることを
発見した。 【0007】第1の問題として、フィルム面に何らかの
理由によりゴミ等の異物が付着していたとき、巻上げ又
は巻戻しによるフィルム給送によってフィルムに線状の
傷が付くことがある。特に、3眼式のときはカメラサイ
ズを小型にするため、画面サイズをハーフサイズにして
いるため、24mm×36mmの標準サイズからの引き延ばしと
比べて拡大率が2倍になり、プリント上のキズが一層目
立つことになった。 【0008】第2の問題として、撮影レンズから撮影画
枠に連なる空間部に固定絞りを形成すると、内面反射に
よるゴーストやフレアを低減することができるが、一体
成形の従来の本体では固定絞りの形成は困難であった。 【0009】第3の問題として、小型で安価な内部機構
を実現するため、回動することによりシャッタチャージ
を行い、直進移動することによりシャッタレリーズを行
うチャージレバーを採用したが、直進移動するときにチ
ャージレバーが左右に振れて、スムーズなレリーズがで
きなかった。 【0010】 【課題を解決するための手段】本願発明における第1の
課題は、少なくとも2個の撮影レンズをフィルム給送方
向に連設し、前記撮影レンズよりフィルム上に前記撮影
レンズの個数に相当する数の画像を同時に形成すること
により、立体写真を観察すべくしたレンズ付きフィルム
ユニットにおいて、各々の前記撮影レンズの光軸をフィ
ルム給送方向と直角方向に異ならしめたことを特徴とす
るレンズ付きフィルムユニット、により解決される。 【0011】本願発明における第2の課題は、少なくと
も2個の撮影レンズをフィルム給送方向に連設し、前記
撮影レンズよりフィルム上に前記撮影レンズの個数に相
当する数の画像を同時に形成することにより、立体写真
を観察すべくしたレンズ付きフィルムユニットにおい
て、前記撮影レンズ近傍に配設された絞りより口径の大
きい固定絞りと、前記撮影レンズの結像光路毎に撮影画
枠を規定する仕切り板と、フィルム給送方向により多く
の光線を結像させる前記仕切り板の一部に設けた切り欠
き部と、前記切り欠き部に設けた射出成形を行うための
ゲートとを備えた遮光枠を、前記撮影レンズのフィルム
面側に挿着したことを特徴とするレンズ付きフィルムユ
ニット、により解決される。 【0012】本願発明における第3の課題は、回動する
ことによりシャッタチャージを行い、直進移動すること
によりシャッタレリーズを行うチャージレバーを備えた
レンズ付きフィルムユニットにおいて、前記チャージレ
バーの直進移動する方向の端部と遊嵌すべく、操作面の
裏面側に軸受けを突設したレリーズ部材を備えたことを
特徴とするレンズ付きフィルムユニット、により解決さ
れる。 【0013】 【実施例】以下、本願発明におけるレンズ付きフィルム
ユニットの実施例を図1乃至図19に基づいて、詳細に説
明する。 【0014】図1はレンズ付きフィルムユニットの平面
図、図2は上カバーを外した状態のレンズ付きフィルム
ユニットの平面図、図3は前カバーを除き上カバーを外
した状態のレンズ付きフィルムユニットの斜視図、図4
は撮影レンズ部の横断面図、図5は図4のXIV−XIV線に
沿う断面図、図6は図4のXV−XV線に沿う断面図、図7
は撮影レンズ部の分解斜視図、図8は遮光枠の斜視図、
図9は仕切り板の拡大図、図10は撮影されたフィルムの
図、図11は図1のIV−IV線に沿う断面図、図12はレリー
ズ機構及びチャージ機構を示す正面図、図13はチャージ
レバー、コイルバネ及びトリガーレバーの組み付け状態
を示す側面図、図14はチャージレバー、コイルバネ及び
トリガーレバーの分解斜視図、図15はチャージレバーの
側面図、図16はチャージレバーの底面図、図17はトリガ
ーレバーの平面図、図18はトリガーレバーの底面図、図
19は図17のXII−XII線に沿う断面図である。 【0015】レンズ付きフィルムユニットはフィルムが
装填された状態で市販される簡易カメラであり、ユーザ
ーはフィルムの装填や巻き戻し等の操作が不要であり、
直ちに撮影することができる。 【0016】図1乃至図3に示すように、レンズ付きフ
ィルムユニットはカメラ本体1、上カバー2、前カバー
3及び後カバー4を有しており、これらはそれぞれ樹脂
により成形されている。カメラ本体1の中央には撮影レ
ンズ部5が設けられ、撮影レンズ部5には3個の撮影レ
ンズがフィルム給送方向に連設され、撮影レンズ部5を
挟んで一方に収納室部6が、他方に巻取室部7が設けら
れている。カメラ本体1の収納室部6には予め写真フィ
ルムFを巻取軸8に巻取った状態で装填され、巻取室部
7ではパトローネ9に撮影された写真フィルムFが巻取
可能になっている。 【0017】次に、撮影レンズ部5について図4乃至図
7に基づき、詳細に説明する。撮影レンズ部5にはレン
ズ受50、レンズ押さえ51、撮影レンズ30が備えられてい
る。レンズ受50には爪部50aが形成されており、この爪
部50aをカメラ本体1の露光枠1aに係合して取り付け
られる。レンズ受50には3個のレンズ保持部50bが形成
され、このレンズ保持部50bに撮影レンズ30が保持さ
れ、更にレンズ保持部50b同士の間に2個のボス50cが
形成されている。 【0018】一方、レンズ押さえ51には3箇所に孔部51
aが形成されるとともに、3個所にレンズ窓部51bが形
成され、更に両側のフレーム部51cには孔部51aと対向
する位置に突起51dが形成されている。レンズ押さえ51
には両側の窓部51eによって両側にフレーム部51cが形
成されており、このフレーム部51cでレンズ押さえ51に
バネ性を持たせている。 【0019】レンズ受50は、レンズ保持部50bに撮影レ
ンズ30を乗せた状態で、そのボス50cにレンズ押さえ51
の孔部51aを係合させて固定してレンズユニットにして
おり、複数の撮影レンズ30をレンズ受50とレンズ押さえ
51の2部材で簡単に固定することができ、コンパクトで
固定のためのスペースを小さくすることができる。しか
も、撮影レンズ30の組立の工数を減らすことで、組立ミ
スを防ぐことができる。 【0020】また、このレンズユニットをカメラに組み
付けた状態では、レンズ押さえ51の突起51dが前カバー
3に当接し、3個のそれぞれの撮影レンズ30をレンズ押
さえ51の1部材でバネ性をもって押さえることができ、
撮影レンズ5の固定を確実に行うことができる。 【0021】撮影レンズ部のフィルムF側には遮光枠60
が本体1に挿着されている。図4及び図8に示すよう
に、遮光枠60には仕切り板60aが2枚設けられ、本体1
と共に3個の撮影画枠61を形成している。本実施例にお
いては、撮影画枠61の大きさは横17mm×縦24mmのハーフ
サイズである。また、遮光枠60には本体の絞り1bより
口径の大きい固定絞り61bが設けられ、本体の側壁等の
内面反射によるゴーストやフレヤーの発生を防止してい
る。更に、仕切り板60aの後端の一部には切り欠き部60
cが設けられ、図9に示すように切り欠き部60cでは、
より光線が入射することになる。この切り欠き部60cに
遮光枠60を射出成形するためのゲート60dを設けること
により、ゲートカット時に多少のゲート残りがあっても
問題が生じない。 【0022】図3において、カメラ本体1の収納室部6
の上方位置にはストロボ機構10が設けられ、また、カメ
ラ本体1の撮影レンズ部5の上方位置にはファインダ機
構11が設けられ、このファインダ機構11には2個のファ
インダレンズ12,13が組み付けられている。更に、カメ
ラ本体1には撮影するレリーズ機構14、撮影毎に写真フ
ィルムFを巻き上げる巻上機構15及びこの巻き上げに連
動してレリーズ機構14を撮影可能にするチャージ機構16
が組み付けられているが詳細は後述する。 【0023】以上の如き構成のレンズ付きフィルムユニ
ットで撮影したフィルムを図10に示す。本レンズ付きフ
ィルムユニットにおいては、同時に3駒撮影するので、
3駒ずつで1組となり、通常の24枚撮りのフィルムでは
16ショット、通常の36枚撮りのフィルムでは24ショット
の撮影ができる。同図の如く、撮影画面F1,F2,F
3と撮影画面F4,F5,F6が異なるときは、3駒で
1組の境界、即ち撮影画面F3と撮影画面F4との境界
を判別できるが、隣合った2組が非常に類似した画像で
あるときは、その境界を判別し難い。このために、前述
した切り欠き部60cが遮光枠60に設けられており、切り
欠き部60cにおいてはF7の如き画面になるので、他の
画面との境界が明確になる。 【0024】また、レンズ付きフィルムユニットに限っ
たものではなく一般のカメラでも同様であるが、フィル
ム面にゴミ等の異物が何らかの理由で付着していたと
き、フィルム給送を行うと、同図のF10の如く線状のフ
ィルム傷が発生する。このような傷はプリントの品質を
著しく低下させるものである。この対策として、3個の
撮影レンズ30の光軸を、フィルム給送方向に対して直角
方向に、少しずつずらせておくと、各画面において傷の
位置が異なってくる。本願のレンズ付きフィルムユニッ
トは3駒を合成したプリントを作成し、その上に乗せた
レンチキュラーレンズにより両眼で立体視するものであ
るので、視認する画像におけるフィルム傷の位置が左右
の目で異なり、両眼で立体視したときは、傷が目立たな
くなる。この場合、光軸のずらし方は制約がなく、どの
駒を最も上方にずらしてもよいし、どの駒を最も下方に
ずらしてもよい。また、光軸のずれ量は、フィルムの最
大傷幅を0.1mmとしたとき、0.2mm乃至0.5mmが望まし
い。 【0025】なお、以上の実施例では3個の撮影レンズ
を連設したが、3個に限定されるものでなく、2個以上
であれば何個でもよい。 【0026】図1乃至図3において、カメラ本体1の上
部には2個のボス部17,18が上方へ突出して一体に形成
され、このボス部17,18に上カバー2の裏側に形成した
凹部19,20を係合して上カバー2がカメラ本体1に組み
付けられている。上カバー2はレリーズ機構14、巻上機
構15及びチャージ機構16を覆っており、更に上カバー2
をカメラ本体1に組み付けることでレリーズ機構14、巻
上機構15及びチャージ機構16を保持している。このカメ
ラ本体1の前側から前カバー3を組み付け、また後側か
ら後カバー4を組み付けることで、前カバー3と後カバ
ー4とで上カバー2を挟み込んでいる。上カバー2に
は、その一部を残して切り欠きレリーズ機構14を作動す
るレリーズ部21が上カバー2と一体に形成されており、
レリーズ部21を特別の部材で形成する必要がなく、上カ
バー2と兼用することで、構造が簡単で部品点数を軽減
でき組立性も向上する。 【0027】図11乃至図19に示すように、レリーズ機構
14はレリーズ部21によって作動し、このレリーズ機構14
はチャージレバー22、トリガーレバー23、コイルバネ24
等から構成されている。チャージレバー22の軸部22aに
は段部22fが形成され、この段部22fの下側の軸部には
2箇所の対称位置に平面部22gを形成し、その先端部に
爪部22dが形成されている。一方、トリガーレバー23に
は軸挿通孔23dが形成され、この軸挿通孔23dには2箇
所の対称位置に軸方向に溝23eを形成し、この溝23eに
よってフック23fが形成されている。 【0028】従って、トリガーレバー23の軸挿通孔23d
と、チャージレバー22の軸部22aとを、コイルバネ24を
両側から挟んで挿通する時に、チャージレバー22の先端
部の爪部22dがトリガーレバー23の軸挿通孔23dに当接
して変形して挿入が許容され、この爪部22dはトリガー
レバー23の溝23eに係合して軸方向へ移動可能になる。
このため、トリガーレバー23の軸挿通孔23dにチャージ
レバー22の軸部22aを、コイルバネ24を両側から挟んで
軸方向へ圧縮させて軸係合して組み付けると、チャージ
レバー22の爪部22dがトリガーレバー23のフック23fに
係合し、チャージレバー22とトリガーレバー23とは凹凸
係合で抜け止めしてユニットにされる。 【0029】また、トリガーレバー23のボス部23aには
孔部23bが形成され、この孔部23bにチャージレバー22
のアーム部22bに形成されたストッパ部22cが挿通さ
れ、チャージレバー22とトリガーレバー23は一体に回転
可能になっている。 【0030】このように、トリガーレバー23と、チャー
ジレバー22と、コイルバネ24を両側から挟んで軸方向へ
圧縮させて軸係合して組み付け、このトリガーレバー23
とチャージレバー22とは凹凸係合で抜け止めしてユニッ
トにしているため、カメラ本体1にレリーズ作動をする
部品を容易に組み付けることができ、組立の自動化に対
応できる。 【0031】一方、チャージレバー22の上端部には細軸
22hが立設しており、上カバー2のレリーズ部21の底面
に突設した軸受部21aと遊嵌し、チャージレバー22の作
動中に生じるガタを防止している。 【0032】このようにして、コイルバネ24の一端24a
はカメラ本体2の巻取室部7の外面に当接し、他端24b
はチャージレバー22のアーム部22bに係合しており、ア
ーム部22bの当接部22eを常にチャージ機構16のカム部
材36に当接させるように付勢している。 【0033】トリガーレバー23には爪部23cが形成され
ており、このトリガーレバー23はチャージ機構16のカム
部材36によるチャージが解除されると、コイルバネ24に
よってチャージレバー22と連動してレリーズ方向へ回転
し、爪部23cで撮影レンズ部5の作動部材26の受部26a
をレリーズ方向へ押動するようになっている。 【0034】この作動部材26には長孔26bが形成され、
この長孔26bをカメラ本体1の支持軸27に係合して保持
されている。この作動部材26には連結ピン28を介してセ
クタ29が連結され、このセクタ29で撮影レンズ30の光路
を開放して撮影する。 【0035】作動部材26の係止軸31にはコイルバネ32の
一端部32aが連結され、このコイルバネ32の他端部32b
はカメラ本体1の支持ピン33に連結されており、このコ
イルバネ32は作動部材26を常にチャージ位置になるよう
に付勢し、セクタ29が撮影レンズ30の光路を遮光するよ
うになっている。 【0036】このように、コイルバネ24の一端24aはカ
メラ本体1に係止され、他端24bはチャージレバー22に
係止され、このコイルバネ24はチャージレバー22のチャ
ージ方向の回転で巻方向に圧縮されており、トリガーレ
バー23にコイルバネ24の力がかからないため、トリガー
レバー23が変形することがなく、トリガーレバー23がセ
クタ29と接触して誤動作したり、セクタ29の開閉時期が
変化する等の撮影に悪影響を及ぼすことが防止される。 【0037】巻上機構15はノブ34で構成され、このノブ
34は巻取室部7の上部と上カバー2とで回動可能に保持
されている。このノブ34の軸部が巻取室部7に装着され
たパトローネ9のスプールを回動し、これで写真フィル
ムFがパトローネ9に巻き上げられる。 【0038】レリーズ機構14はスプロケット35及びカム
部材36から構成されている。このスプロケット35はカメ
ラ本体1に写真フィルムFの巻上で回転可能に設けら
れ、このスプロケット35にはカム部材36が一体回転可能
に設けられている。このカム部材36の上部には凸部36a
が形成されており、この凸部36aはカウンタ37の歯部37
aに係合している。 【0039】このカム部材36及びカウンタ37はそれぞ
れ、カメラ本体1と上カバー2に回動可能に保持されて
おり、カム部材36の1回転で、その凸部36aによってカ
ウンタ37が1駒分回転する。カウンタ37には写真フィル
ムFの撮影枚数を表示する数字38が設けられ、前カバー
3の上部にはカウンタ37の数字38と対向する位置に窓部
39が形成されており、この窓部39で撮影枚数を確認する
ことができる。 【0040】カム部材36にはストッパ36bの下側にカム
部36cが一体に形成され、このカム部36cの内側36dは
軸部に連続して形成され、この内側36dから螺旋状に外
側36eへ広がり、外側36eはストッパ36bに形成された
凹部36fに連通している。このカム部材36の凹部36f
に、チャージレバー22の当接部22eが係合してチャージ
状態にし、これでトリガーレバー23をチャージ状態に保
持するようになっている。 【0041】従って、上カバー2のレリーズ部21を押す
と、チャージレバー22がコイルバネ24に抗して下方へ移
動し、その当接部22eがカム部材36の凹部36fから外れ
る。このため、チャージレバー22のチャージが解除さ
れ、チャージレバー22の当接部22eがカム部材36のスト
ッパ36bの下側に当接した状態で位置規制され、この状
態でチャージレバー22はコイルバネ24によってレリーズ
方向へ回転し、これに連動してトリガーレバー23がレリ
ーズ方向へ回転し、その爪部23cが作動部材26の受部26
aをレリーズ方向へ押動する。これによって、作動部材
26がレリーズ方向へ回動してセクタ29を作動して撮影レ
ンズ30の光路を開放して写真フィルムFを露光する。 【0042】トリガーレバー23が所定位置まで移動する
と、作動部材26の受部26aが爪部23cから外れる。これ
により、作動部材26はコイルバネ32によって反対方向の
チャージ方向へ回動してチャージ位置へ復帰し、セクタ
29を逆方向へ移動して撮影レンズ30の光路を閉じて撮影
を終了する。 【0043】そして、写真フィルムFの巻上でスプロケ
ット35が回転すると、スプロケット35に連動してカム部
材36が回転し、このカム部材36のカム部36cによってチ
ャージレバー22の当接部22eが内側36dから外側へ押さ
れてチャージ方向へ回転する。そして、カム部材36の外
側36eにチャージレバー22の当接部22eが位置すると、
コイルバネ24のバネ力で当接部22eが自動的にカム部材
36の凹部36fに係合してチャージされ、これにトリガー
レバー23が連動して回転してチャージ状態で保持され
る。 【0044】このチャージレバー22の回転に連動してト
リガーレバー23がチャージ方向へ回転するとき、このト
リガーレバー23の爪部23cがチャージ方向へ移動し、こ
れで爪部23cが作動部材26の受部26aを下方へ押動す
る。このため、作動部材26は長孔26bに沿って下方へ移
動して逃げて、トリガーレバー23の爪部23cの移動を許
容する。そして、トリガーレバー23の爪部23cが作動部
材26の受部26aから外れると、作動部材26はコイルバネ
32によってチャージ位置へ復帰し、一方トリガーレバー
23もチャージ位置に復帰し、次の撮影に備える。 【0045】 【発明の効果】請求項1〜4のいずれにおけるレンズ付
きフィルムユニットにおいても、少なくとも2個連設し
た各々の撮影レンズの光軸をフィルム給送方向と直角方
向に異ならしめたので、ゴミ等がフィルムに付着してい
てフィルムに給送方向の傷が線状に付いても、各駒を合
成したプリントを作成し、その上に乗せたレンチキュラ
ーレンズにより両眼で立体視したとき、視認するフィル
ム傷の位置が左右の目で異なることになり、両眼で立体
視したときは、フィルム傷が目立たなくなるという効果
を奏する。特に、カメラの大型化を防ぐために、撮影画
面を標準サイズより小さくするとプリントの拡大率が大
きくなるので、フィルム傷が目立つものであるが、この
ような場合に一層有効である。 【0046】請求項5〜7のいずれにおけるレンズ付き
フィルムユニットにおいても、遮光枠を本体とは別体に
したので、内面反射防止のための固定絞りを設けること
ができる。また、遮光枠を射出成形するとき、撮影画枠
を規定する仕切り板に設けた切り欠き部をゲートに用い
ることができるので、ゲートカットの切り残しがあって
も問題なく、作業性が向上する。 【0047】請求項8又は請求項9におけるレンズ付き
フィルムユニットによれば、回動することによりシャッ
タチャージを行い、直進移動することによりシャッタレ
リーズを行うチャージレバーの直進移動する方向の端部
と遊嵌すべく、操作面の裏面側に軸受けを突設したレリ
ーズ部材を備えたので、チャージレバーのガタがなく、
スムーズなレリーズが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レンズ付きフィルムユニットの平面図である。
【図2】上カバーを外した状態のレンズ付きフィルムユ
ニットの平面図である。 【図3】前カバーを除き上カバーを外した状態のレンズ
付きフィルムユニットの斜視図である。 【図4】撮影レンズ部の横断面図である。 【図5】図4のXIV−XIV線に沿う断面図である。 【図6】図4のXV−XV線に沿う断面図である。 【図7】撮影レンズ部の分解斜視図である。 【図8】遮光枠の斜視図である。 【図9】仕切り板の拡大図である。 【図10】撮影されたフィルムの図である。 【図11】図1のIV−IV線に沿う断面図である。 【図12】レリーズ機構及びチャージ機構を示す正面図
である。 【図13】チャージレバー、コイルバネ及びトリガーレ
バーの組み付け状態を示す側面図である。 【図14】チャージレバー、コイルバネ及びトリガーレ
バーの分解斜視図である。 【図15】チャージレバーの側面図である。 【図16】チャージレバーの底面図である。 【図17】トリガーレバーの平面図である。 【図18】トリガーレバーの底面図である。 【図19】図17のXII−XII線に沿う断面図である。 【符号の説明】 1 カメラ本体 2 上カバー 21 レリーズ部 14 レリーズ機構 15 巻上機構 16 チャージ機構 22 チャージレバー 30 撮影レンズ 60 遮光枠 F 写真フィルム
ニットの平面図である。 【図3】前カバーを除き上カバーを外した状態のレンズ
付きフィルムユニットの斜視図である。 【図4】撮影レンズ部の横断面図である。 【図5】図4のXIV−XIV線に沿う断面図である。 【図6】図4のXV−XV線に沿う断面図である。 【図7】撮影レンズ部の分解斜視図である。 【図8】遮光枠の斜視図である。 【図9】仕切り板の拡大図である。 【図10】撮影されたフィルムの図である。 【図11】図1のIV−IV線に沿う断面図である。 【図12】レリーズ機構及びチャージ機構を示す正面図
である。 【図13】チャージレバー、コイルバネ及びトリガーレ
バーの組み付け状態を示す側面図である。 【図14】チャージレバー、コイルバネ及びトリガーレ
バーの分解斜視図である。 【図15】チャージレバーの側面図である。 【図16】チャージレバーの底面図である。 【図17】トリガーレバーの平面図である。 【図18】トリガーレバーの底面図である。 【図19】図17のXII−XII線に沿う断面図である。 【符号の説明】 1 カメラ本体 2 上カバー 21 レリーズ部 14 レリーズ機構 15 巻上機構 16 チャージ機構 22 チャージレバー 30 撮影レンズ 60 遮光枠 F 写真フィルム
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G03C 3/00
G03B 17/04
G03B 35/00 - 35/26
G03B 19/07
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 回動することによりシャッターチャージ
を行い、直進移動することによりシャッターレリーズを
行うチャージレバーを備えたレンズ付きフィルムユニッ
トにおいて、前記チャージレバーの直進移動する方向の
端部と遊嵌すべく、操作面の裏面側に軸受けを突設した
レリーズ部材を備えたことを特徴とするレンズ付きフィ
ルムユニット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02548294A JP3393265B2 (ja) | 1994-02-23 | 1994-02-23 | レンズ付きフィルムユニット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02548294A JP3393265B2 (ja) | 1994-02-23 | 1994-02-23 | レンズ付きフィルムユニット |
Publications (2)
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|---|---|
| JPH07234462A JPH07234462A (ja) | 1995-09-05 |
| JP3393265B2 true JP3393265B2 (ja) | 2003-04-07 |
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ID=12167277
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP02548294A Expired - Fee Related JP3393265B2 (ja) | 1994-02-23 | 1994-02-23 | レンズ付きフィルムユニット |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3393265B2 (ja) |
-
1994
- 1994-02-23 JP JP02548294A patent/JP3393265B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07234462A (ja) | 1995-09-05 |
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