JP3396258B2 - 金属製中子の除去方法 - Google Patents

金属製中子の除去方法

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    • B29C45/4457Removing or ejecting moulded articles for undercut articles using fusible, soluble or destructible cores

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明に係る金属製中子の除去方
法は、例えば自動車用エンジンのシリンダ内に空気を送
り込む為の合成樹脂製吸気マニホールドを、金属製中子
を用いて製造した後、この金属製中子を加熱溶融して除
去する為に利用する。 【0002】 【従来の技術】自動車用エンジンのシリンダ内に空気を
送り込む為の吸気マニホールドは、従来はアルミニウム
合金のダイキャスト成形により造られていたが、近年、
自動車の軽量化を図る為、例えば特開昭58−8205
9号公報に開示されている様に、この吸気マニホールド
を合成樹脂の射出成形により造る事が行なわれている。 【0003】一方、吸気マニホールドは中空で、しかも
外面形状並びに内面形状が三次元方向に屈曲している
為、通常使用されている様な単純な割型を有する射出成
形装置により造る事が出来ない。この為、三次元方向に
屈曲した形状を有する吸気マニホールドを合成樹脂の射
出成形により造る場合、次の様にして行なっている。 【0004】即ち、射出成形に先立って、BiとSnとの合
金、或はBiとSnとPbとの合金の様な、低融点金属(例え
ば融点が150℃)により造られた中子を用意する。こ
の中子の外面形状は、造るべき合成樹脂製吸気マニホー
ルドの内面形状と一致させる。 【0005】そして、造るべき吸気マニホールドの外面
形状と一致する内面形状を有する成形型中に上記中子を
セットした状態で、この成形型内に、上記低融点金属よ
りも高い融点を持つ合成樹脂、例えばガラス繊維を含ん
だナイロン66(例えば融点が240度以上)を注入
し、成形型の内面と中子の外面との間の空間(キャビテ
ィ)内で固化させる。 【0006】キャビティ内に注入される溶融合成樹脂の
温度は、中子を構成する低融点金属の融点よりも高い
が、熱容量が大きく、しかも熱伝達性の良い中子に接触
する事で、直ちに温度低下する為、溶融合成樹脂の注入
に伴って中子の一部が溶融する事はない。 【0007】成形型内に合成樹脂を注入し、固化させた
ならば、成形型を開いて吸気マニホールドを取り出す
が、この吸気マニホールドは三次元方向に屈曲している
為、前記中子はこの吸気マニホールドに内包されたまま
の状態となる。そこで、この中子を、高温の油中に於い
て高周波誘導加熱する事により、溶融除去する。 【0008】即ち、図1に示す様に、成形型から取り出
した、中子1を内包する吸気マニホールド2を、特開平
4−282207号公報に示された様な高周波誘導加熱
装置のコイル部3の内側に位置させた状態で、加熱した
油中に浸漬する。この状態で上記コイル部3に高周波電
流を通電する事により、中子1を構成するBi−Sn等の合
金を発熱させ、この中子1を溶融する。尚、上記コイル
部3は、銅製チューブ4により構成しており、内側に冷
却水を流通自在である。高周波誘導加熱装置の作動時に
は、コイル部3を構成する銅製チューブ4内に冷却水を
流し、コイル部3自体の温度上昇を防止する。上記油と
しては、ポリエチレングリコール等の多価アルコール、
鉱油等を使用する。 【0009】上述した様に、高周波誘導加熱装置を用い
た中子の溶融除去を、高温の油中に於いて行なうのは以
下の理由による。即ち、上記溶融金属は回収し、再利用
を図るが、中子の溶融除去作業を大気中で行った場合、
溶融金属が酸化してしまい、回収率が悪化してしまう。
又、高周波誘導加熱により中子を溶融除去する場合、合
成樹脂製の吸気マニホールドの内側に、中子を構成する
合金による残渣が生じる事が避けられない。そこで、上
記中子の溶融除去を、例えば160〜180℃に加熱し
た油中で行ない、上記合成樹脂の内側に上記油を流通さ
せれば、上記残渣を洗い流す事が出来る。これらの理由
により、高温の油中に於いて、中子の溶融除去を行な
う。 【0010】上述した様に、低融点合金製の中子を溶融
させ、合成樹脂製吸気マニホールドの内側から除去する
結果、外面形状が成形型の内面形状と一致し、内面形状
が中子の外面形状と一致する合成樹脂製吸気マニホール
ドが得られる。油中から取り出した合成樹脂製吸気マニ
ホールドには油が付着している為、洗浄処理を施してか
ら次の検査工程に移す。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した様
に、油中に於いて高周波誘導加熱を行ない、金属製中子
を溶融除去する場合、以下に述べる様な不都合が存在す
る。 【0012】即ち、上記油は熱容量が小さい為、中子を
完全に溶融除去するのに要する時間が増大してしまう。
又、中子を溶融除去した後に油中から取り出した合成樹
脂製吸気マニホールドは、前述した様に洗浄する必要が
あり、面倒である。更に、溶融金属を再利用すべく回収
する際、この溶融金属と油との分離作業を行なわなけれ
ばならず、やはり面倒である。本発明の金属製中子の除
去方法は、上述した不都合を何れも解消すべく、発明さ
れたものである。 【0013】 【課題を解決するための手段】本発明の金属製中子の除
去方法は、前述した従来の金属製中子の除去方法と同
様、低融点合金により造られた金属製中子の周囲に合成
樹脂製の管状部材を射出成形した後、上記管状部材及び
金属製中子を、高周波誘導加熱コイルのコイル部の内側
に位置させた状態で、このコイル部と共に高温の液体中
に浸漬すると共に、上記高周波誘導加熱コイルに通電す
る事により、上記金属製中子を溶融させて上記管状部材
の内側から除去する。 【0014】特に、本発明の金属製中子の除去方法に於
いては、上記液体を、上記金属製中子を構成する低融点
合金と同材質の低融点合金を溶融させたものとしてい
る。又、上記高周波誘導加熱コイルを構成する導体の表
面には絶縁層を設けている。そして、少なくとも上記高
周波誘導加熱コイルへの通電時には、上記液体を撹拌流
動させる。 【0015】 【作用】本発明の金属製中子の除去方法は、上述した様
に中子と同一組成を有する合金を溶融させた液体合金中
で、この中子を溶融させるが、上記液体合金は熱容量が
大きい為、中子を溶融させる速度が早くなり、中子の溶
融効率が向上する。更に、油中で中子を溶融させる従来
方法の様に、油と溶融金属との分離作業、及び合成樹脂
製の管状部材の洗浄作業が不要になる為、上記溶融効率
の向上と相まって、合成樹脂製の管状部材の製造効率が
向上する。 【0016】 【実施例】次に図示の実施例に就いて説明する。本発明
の金属製中子の除去方法は、低融点合金により造られた
金属製の中子1の周囲に、例えば合成樹脂製の管状部材
である吸気マニホールド2を射出成形した後、上記中子
1を溶融除去するものである。即ち、前述した従来方法
と同様、射出成形後の、中子1を内包した合成樹脂製吸
気マニホールド2を、高周波誘導加熱コイルのコイル部
3の内側に位置させた状態で高温の液体に浸漬する。そ
して、上記コイル部3をなす銅製チューブ4に高周波電
流を流す事によって、中子1を発熱させ、この中子1を
溶融させる。 【0017】特に、本発明の金属製中子の除去方法に於
いては、上記液体を、中子1を構成する低融点合金と同
材質の低融点合金を溶融させた液体金属5としている。
そして、上記コイル部3と、このコイル部3の内側に位
置させた、中子1を内包した合成樹脂製吸気マニホール
ド2とを、加熱した高温の液体金属5中に浸漬した状態
で、中子1の溶融除去を行なう。これに伴い、上記コイ
ル部3を構成する銅製チューブ4の表面には、予めポリ
四弗化エチレン(PTFE)、アルミナ溶射層等の絶縁
層を設け、上記液体金属5が上記銅製チューブ4に直接
接触する事でショートするのを防止する。又、中子1を
溶融除去する際、コイル部3内に位置する中子1の過熱
を防止すると共に、溶融した中子1を吸気マニホールド
2の内側から速やかに除去する為に、図示しない撹拌装
置により、上記液体金属5を攪拌する。 【0018】更に、好ましくは、上記液体金属5が酸化
するのを防止すべく、この液体金属5が酸素と接触する
のを防止する為の手段を講じる。この手段としては、例
えば液体金属5表面を酸化防止剤、或は、軽量の蓋部材
で覆う事が考えられる。又、本発明に係る中子の溶融除
去を、不活性ガス雰囲気中で行なっても良い。 【0019】上述の様に構成される本発明の金属製中子
の除去方法に於いては、中子1を浸漬する液体を、油よ
りも熱容量の大きい、中子1と同材質の低融点合金を融
解させた液体金属5としている為、中子1の溶融除去に
要する時間が短縮する。又、溶融除去した中子1を構成
する合金は、液体金属5と同一組成である為、従来方法
の様に分離作業を要せず、再利用の為の回収作業が容易
となる。更に、油を使用しない事に伴い、液体金属5中
から取り出した吸気マニホールド2を洗浄する必要がな
くなると共に、中子1の溶融除去を繰り返す事で劣化し
た油を取り換える手間もなくなる。 【0020】これらの結果、中子1の溶融除去作業を迅
速に行なえる様になり、中子1を効率よく溶融除去出来
る。 【0021】尚、本実施例に於いては、本発明を合成樹
脂製吸気マニホールドを製造する場合に適用した例に就
いて説明したが、本発明はこれに限定される事はなく、
低融点合金製の中子を用いて、他の合成樹脂製の管状部
材を製造する場合に広く適用する事が可能である。 【0022】 【発明の効果】本発明の金属製中子の除去方法は、上述
の様に構成され作用する為、中子の溶融除去を効率よく
行なえ、合成樹脂製吸気マニホールド等、合成樹脂製の
管状部材の製造効率の向上に寄与する。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施例を示す略図。 【符号の説明】 1 中子 2 吸気マニホールド 3 コイル部 4 銅製チューブ 5 液体金属
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 33/52,45/44

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 低融点合金により造られた金属製中子の
    周囲に合成樹脂製の管状部材を射出成形した後、上記管
    状部材及び金属製中子を、高周波誘導加熱コイルのコイ
    ル部の内側に位置させた状態で、このコイル部と共に高
    温の液体中に浸漬すると共に、上記高周波誘導加熱コイ
    ルに通電する事により、上記金属製中子を溶融させて上
    記管状部材の内側から除去する、金属製中子の除去方法
    に於いて、上記液体は上記金属製中子を構成する低融点
    合金と同材質の低融点合金を溶融させたものであり、上
    記高周波誘導加熱コイルを構成する導体の表面には絶縁
    層が設けられており、少なくとも上記高周波誘導加熱コ
    イルへの通電時には、上記液体を撹拌流動させる事を特
    徴とする金属製中子の除去方法。
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