JP3401559B2 - アルミナ−ガラス複合多孔質体の作製とその多孔質型による透光性アルミナの作製方法 - Google Patents
アルミナ−ガラス複合多孔質体の作製とその多孔質型による透光性アルミナの作製方法Info
- Publication number
- JP3401559B2 JP3401559B2 JP36851699A JP36851699A JP3401559B2 JP 3401559 B2 JP3401559 B2 JP 3401559B2 JP 36851699 A JP36851699 A JP 36851699A JP 36851699 A JP36851699 A JP 36851699A JP 3401559 B2 JP3401559 B2 JP 3401559B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- alumina
- composite porous
- glass
- mold
- glass composite
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Producing Shaped Articles From Materials (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、泥漿鋳込成形によ
り透光性アルミナを作製する方法に関するものであり、
さらに具体的には、アルミナ−ガラス複合多孔質型を用
いた泥漿鋳込成形により不純物の混入を防ぎ、アルミナ
焼結体の透光性を向上させる方法に関するものである。
り透光性アルミナを作製する方法に関するものであり、
さらに具体的には、アルミナ−ガラス複合多孔質型を用
いた泥漿鋳込成形により不純物の混入を防ぎ、アルミナ
焼結体の透光性を向上させる方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アルミナ焼結体は、高圧ナトリウム発光
管として用いられている。セラミックスの成形法におい
て、泥漿鋳込成形は、乾式プレス成形、湿式プレス成
形、押出成形と比較して複雑な形状が作り易い成形法で
ある。従来、泥漿鋳込成形は、石膏型を用いることで安
価に複雑形状なセラミックスの成形体および焼結体を作
製している。しかし、この泥漿鋳込成形で用いられてい
る石膏型は安価であるが、石膏型より溶質する石膏成分
(硫酸カルシウム)による成形体の汚染により、アルミ
ナ焼結体の粒成長が異常粒成長が引き起こされるために
アルミナの透光性が落ちる欠点がある。
管として用いられている。セラミックスの成形法におい
て、泥漿鋳込成形は、乾式プレス成形、湿式プレス成
形、押出成形と比較して複雑な形状が作り易い成形法で
ある。従来、泥漿鋳込成形は、石膏型を用いることで安
価に複雑形状なセラミックスの成形体および焼結体を作
製している。しかし、この泥漿鋳込成形で用いられてい
る石膏型は安価であるが、石膏型より溶質する石膏成分
(硫酸カルシウム)による成形体の汚染により、アルミ
ナ焼結体の粒成長が異常粒成長が引き起こされるために
アルミナの透光性が落ちる欠点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の観点から、本発
明者らは、鋳込型として石膏型の替わりにアルミナ−ガ
ラス複合多孔質体型の作製に関して研究し、その型を用
いた透光性アルミナの作製について研究を行ったとこ
ろ、このアルミナ−ガラス複合多孔質型を用いた鋳込成
形体は石膏型を用いた場合と同様、ダルシー則に当ては
まり鋳込成形が可能であること、アルミナ焼結体の異常
粒成長を防ぐことが可能であることを見出し、本発明を
なすに至った。すなわち、本発明は、アルミナ−ガラス
複合多孔質泥漿鋳込成形型によりアルミナ焼結体を作製
する方法において、石膏型を用いたときと同様の鋳込成
形体を作り出し、アルミナ焼結体の透光性を向上させる
鋳込型の提供を目的とする。また、本発明は、この鋳込
型として、アルミナ−ガラス複合多孔質体型を使用し
て、透光性アルミナを作製する方法を提供することを目
的とする。
明者らは、鋳込型として石膏型の替わりにアルミナ−ガ
ラス複合多孔質体型の作製に関して研究し、その型を用
いた透光性アルミナの作製について研究を行ったとこ
ろ、このアルミナ−ガラス複合多孔質型を用いた鋳込成
形体は石膏型を用いた場合と同様、ダルシー則に当ては
まり鋳込成形が可能であること、アルミナ焼結体の異常
粒成長を防ぐことが可能であることを見出し、本発明を
なすに至った。すなわち、本発明は、アルミナ−ガラス
複合多孔質泥漿鋳込成形型によりアルミナ焼結体を作製
する方法において、石膏型を用いたときと同様の鋳込成
形体を作り出し、アルミナ焼結体の透光性を向上させる
鋳込型の提供を目的とする。また、本発明は、この鋳込
型として、アルミナ−ガラス複合多孔質体型を使用し
て、透光性アルミナを作製する方法を提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、下記の技術的手段より構成される。 (1)アルミナ泥漿鋳込成形によりアルミナ焼結体を作
製する方法において、鋳込型としてアルミナ−ガラス複
合多孔質型を用いることにより透光性を向上させた高い
光透過率を有するアルミナ焼結体を作製する方法であっ
て、 上記アルミナ−ガラス複合多孔質型が、球状アル
ミナ又は板状アルミナにガラス、可塑剤及び水を加え、
混合し、作製した練土をプレスして成形した成形体を、
所定時間加熱して可塑剤をとばし、さらに焼成して得ら
れるアルミナ−ガラス複合多孔質型であることを特徴と
する上記アルミナ焼結体の作製方法。 (2)透光性を向上させた高い光透過率を有する透光性
アルミナを作製する方法であって、球状アルミナ又は板
状アルミナにガラス、可塑剤及び水を加え、混合し、作
製した練土をプレスして成形した成形体を、所定時間加
熱して可塑剤をとばし、さらに焼成して得られるアルミ
ナ−ガラス複合多孔質体型にアルミナ泥漿を流し込んで
成形体を作製し、焼結を行い透光性アルミナを得ること
を特徴とする上記透光性アルミナの作製方法。 (3)アルミナにガラスを略1:1で混合する前記
(1)又は(2)に記載の方法。
の本発明は、下記の技術的手段より構成される。 (1)アルミナ泥漿鋳込成形によりアルミナ焼結体を作
製する方法において、鋳込型としてアルミナ−ガラス複
合多孔質型を用いることにより透光性を向上させた高い
光透過率を有するアルミナ焼結体を作製する方法であっ
て、 上記アルミナ−ガラス複合多孔質型が、球状アル
ミナ又は板状アルミナにガラス、可塑剤及び水を加え、
混合し、作製した練土をプレスして成形した成形体を、
所定時間加熱して可塑剤をとばし、さらに焼成して得ら
れるアルミナ−ガラス複合多孔質型であることを特徴と
する上記アルミナ焼結体の作製方法。 (2)透光性を向上させた高い光透過率を有する透光性
アルミナを作製する方法であって、球状アルミナ又は板
状アルミナにガラス、可塑剤及び水を加え、混合し、作
製した練土をプレスして成形した成形体を、所定時間加
熱して可塑剤をとばし、さらに焼成して得られるアルミ
ナ−ガラス複合多孔質体型にアルミナ泥漿を流し込んで
成形体を作製し、焼結を行い透光性アルミナを得ること
を特徴とする上記透光性アルミナの作製方法。 (3)アルミナにガラスを略1:1で混合する前記
(1)又は(2)に記載の方法。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明について更に詳細に
説明する。本発明は、アルミナ泥漿鋳込成形により作製
した成形体を焼結してアルミナ焼結体の透光性を向上さ
せる手法として、鋳込成形体に不純物が入らないアルミ
ナ−ガラス複合多孔質型を作製する方法、泥漿鋳込成形
法によりアルミナ成形体を作製するにあたり、石膏型を
用いたときと同様の鋳込み成形体が得られ、焼結により
透光性アルミナが得られる型の作り方を提供する。本発
明は、上記のように、泥漿鋳込成形で用いられている石
膏型の替わりに作製したアルミナ−ガラス複合多孔質型
をアルミナの泥漿鋳込成形に用いることで成形体を作製
し、アルミナ焼結体の透光性を向上させることを特徴と
している。アルミナ泥漿は、好適には、粉体濃度を重量
パーセントで80パーセントとなるようにアルミナに水
を加え、ポリカルボン酸系の分散剤を重量パーセントで
2.6パーセント加え調整後、ボールミルにより8−2
4時間粉砕して作製される。泥漿で使用するアルミナは
高純度の市販品、(例えば、大明化学社製のTMDARな
ど)を使用でき、水は蒸留水、分散剤は市販品(例え
ば、東亜合成株式会社製のアロンA 6114など)を使
用できるが、これに限らず、それと同効のものであれば
適宜のものを使用することができる。
説明する。本発明は、アルミナ泥漿鋳込成形により作製
した成形体を焼結してアルミナ焼結体の透光性を向上さ
せる手法として、鋳込成形体に不純物が入らないアルミ
ナ−ガラス複合多孔質型を作製する方法、泥漿鋳込成形
法によりアルミナ成形体を作製するにあたり、石膏型を
用いたときと同様の鋳込み成形体が得られ、焼結により
透光性アルミナが得られる型の作り方を提供する。本発
明は、上記のように、泥漿鋳込成形で用いられている石
膏型の替わりに作製したアルミナ−ガラス複合多孔質型
をアルミナの泥漿鋳込成形に用いることで成形体を作製
し、アルミナ焼結体の透光性を向上させることを特徴と
している。アルミナ泥漿は、好適には、粉体濃度を重量
パーセントで80パーセントとなるようにアルミナに水
を加え、ポリカルボン酸系の分散剤を重量パーセントで
2.6パーセント加え調整後、ボールミルにより8−2
4時間粉砕して作製される。泥漿で使用するアルミナは
高純度の市販品、(例えば、大明化学社製のTMDARな
ど)を使用でき、水は蒸留水、分散剤は市販品(例え
ば、東亜合成株式会社製のアロンA 6114など)を使
用できるが、これに限らず、それと同効のものであれば
適宜のものを使用することができる。
【0006】アルミナ−ガラス複合多孔質型の作製方法
は、例えば、以下の通りである。球状アルミナ、板状ア
ルミナにガラスを1:1で混合し、可塑剤を重量パーセ
ントで10パーセントとなるようにカードランを加え、
水を重量パーセントで10パーセント加え混合し練土を
作製する。球状アルミナ、板状アルミナは、例えば、市
販品(例えば、住友化学社製の低ソーダアルミナAES
−11C、YKK社製のYFA10030など)を使用
し、ガラスは市販品(例えば、日本電気焼成機社製GA
−13/500など)を使用し、水は蒸留水、カードラ
ンは市販品(例えば、武田薬品株式会社製のビオポリー
など)を使用することができる。作製した練土は、好適
には、25kg/cm2 のプレス圧でプレス成形を行
う。乾燥後、球状アルミナ−ガラス成形体は、例えば、
500℃で5時間保持し可塑剤をとばし、さらに100
0℃で10分間焼成する。また、同様に板状アルミナ−
ガラス成形体は、例えば、500℃で5時間保持し、1
200℃で10分間焼結し型を得る。これらの条件は必
要に応じて適宜変更することができる。このようにして
得られるアルミナ−ガラス焼結体の内部構造は、後記す
る実施例に示すように、多孔質体の構造を持つようにな
る。
は、例えば、以下の通りである。球状アルミナ、板状ア
ルミナにガラスを1:1で混合し、可塑剤を重量パーセ
ントで10パーセントとなるようにカードランを加え、
水を重量パーセントで10パーセント加え混合し練土を
作製する。球状アルミナ、板状アルミナは、例えば、市
販品(例えば、住友化学社製の低ソーダアルミナAES
−11C、YKK社製のYFA10030など)を使用
し、ガラスは市販品(例えば、日本電気焼成機社製GA
−13/500など)を使用し、水は蒸留水、カードラ
ンは市販品(例えば、武田薬品株式会社製のビオポリー
など)を使用することができる。作製した練土は、好適
には、25kg/cm2 のプレス圧でプレス成形を行
う。乾燥後、球状アルミナ−ガラス成形体は、例えば、
500℃で5時間保持し可塑剤をとばし、さらに100
0℃で10分間焼成する。また、同様に板状アルミナ−
ガラス成形体は、例えば、500℃で5時間保持し、1
200℃で10分間焼結し型を得る。これらの条件は必
要に応じて適宜変更することができる。このようにして
得られるアルミナ−ガラス焼結体の内部構造は、後記す
る実施例に示すように、多孔質体の構造を持つようにな
る。
【0007】本発明に従えば、アルミナの泥漿鋳込成形
に上記の方法で作製したアルミナ−ガラス複合多孔質型
を用いることで、焼結時におけるアルミナ焼結体内の異
常粒成長が防止され、アルミナ焼結体の透光性を向上さ
せることができる。本発明のアルミナ−ガラス複合多孔
質型を用いる方法は、従来の石膏型を用いるときと同様
に成形体を作製でき、透光性アルミナを作製でき、比較
的安価な方法であるため、工業的に有効な方法である。
に上記の方法で作製したアルミナ−ガラス複合多孔質型
を用いることで、焼結時におけるアルミナ焼結体内の異
常粒成長が防止され、アルミナ焼結体の透光性を向上さ
せることができる。本発明のアルミナ−ガラス複合多孔
質型を用いる方法は、従来の石膏型を用いるときと同様
に成形体を作製でき、透光性アルミナを作製でき、比較
的安価な方法であるため、工業的に有効な方法である。
【0008】
【実施例】次に、実施例によって本発明をさらに詳細に
説明する。以下の実施例は本発明の好適な一例を示すも
のである。 実施例 (1)泥漿鋳込みのためのアルミナ−ガラス複合多孔質
型の作製 本実施例におけるアルミナ−ガラス複合多孔質型の作製
方法では、以下の通り2種類の形状のアルミナ(球状ア
ルミナ、板状アルミナ)を用いた。球状アルミナ、板状
アルミナ(住友化学社製の低ソーダアルミナAES−1
1C、YKK社製のYFA 10030)にガラス(日
本電気焼成機社製のGA−13/500)を1:1で混
合し可塑剤を10重量%となるようにカードラン(武田
薬品株式会社製のビオポリー)、水を重量パーセントで
10重量%加え、混合し、練土を作製した。作製した練
土は、25kg/cm2 のプレス圧でプレスを行った。
乾燥後、球状アルミナ−ガラス成形体は500℃で5時
間保持し可塑剤をとばし、さらに1000℃で10分間
焼成した。また、同様に板状アルミナ−ガラス成形体は
500℃で5時間保持し、1200℃で10分間焼結
し、アルミナ−ガラス複合多孔質型を得た。
説明する。以下の実施例は本発明の好適な一例を示すも
のである。 実施例 (1)泥漿鋳込みのためのアルミナ−ガラス複合多孔質
型の作製 本実施例におけるアルミナ−ガラス複合多孔質型の作製
方法では、以下の通り2種類の形状のアルミナ(球状ア
ルミナ、板状アルミナ)を用いた。球状アルミナ、板状
アルミナ(住友化学社製の低ソーダアルミナAES−1
1C、YKK社製のYFA 10030)にガラス(日
本電気焼成機社製のGA−13/500)を1:1で混
合し可塑剤を10重量%となるようにカードラン(武田
薬品株式会社製のビオポリー)、水を重量パーセントで
10重量%加え、混合し、練土を作製した。作製した練
土は、25kg/cm2 のプレス圧でプレスを行った。
乾燥後、球状アルミナ−ガラス成形体は500℃で5時
間保持し可塑剤をとばし、さらに1000℃で10分間
焼成した。また、同様に板状アルミナ−ガラス成形体は
500℃で5時間保持し、1200℃で10分間焼結
し、アルミナ−ガラス複合多孔質型を得た。
【0009】(2)透光性アルミナの作製
アルミナ(大明化学社製のTMDAR)に水とポリカル
ボン酸系分散剤(東亜合成株式会社製のアロンA611
4)を加え、粉体濃度を調整後、ボールミルにより8時
間から24時間粉砕しアルミナ泥漿を作製した。本実施
例では、粉体濃度を80重量%となるようにアルミナに
水を加え、分散剤を2.6重量%加えて泥漿を調整し
た。その泥漿を上記(1)で作製したアルミナ−ガラス
複合多孔質型に流し込み、排泥後、乾燥した。乾燥後、
型より取りだし、800℃でか焼を行った。その成形体
を1350℃で真空焼結し、透光性アルミナを得た。
ボン酸系分散剤(東亜合成株式会社製のアロンA611
4)を加え、粉体濃度を調整後、ボールミルにより8時
間から24時間粉砕しアルミナ泥漿を作製した。本実施
例では、粉体濃度を80重量%となるようにアルミナに
水を加え、分散剤を2.6重量%加えて泥漿を調整し
た。その泥漿を上記(1)で作製したアルミナ−ガラス
複合多孔質型に流し込み、排泥後、乾燥した。乾燥後、
型より取りだし、800℃でか焼を行った。その成形体
を1350℃で真空焼結し、透光性アルミナを得た。
【0010】(3)結果
本発明のアルミナ−ガラス複合多孔質体の内部構造は、
球状アルミナを使用した場合、穴の多孔質構造が電子顕
微鏡により確認され( 図1)、板状アルミナを使用した
場合、板状アルミナ粒子の積み重なり、言い換えるなら
ば、板状粒子同士の隙間による多孔質構造が電子顕微鏡
により確認された( 図2)。比較として、石膏では、石
膏成分の針状結晶の積み重なりによる多孔質構造( 図
3)であり、板状アルミナを使用したアルミナ−ガラス
複合多孔質体の内部構造に類似していると思われる。
球状アルミナを使用した場合、穴の多孔質構造が電子顕
微鏡により確認され( 図1)、板状アルミナを使用した
場合、板状アルミナ粒子の積み重なり、言い換えるなら
ば、板状粒子同士の隙間による多孔質構造が電子顕微鏡
により確認された( 図2)。比較として、石膏では、石
膏成分の針状結晶の積み重なりによる多孔質構造( 図
3)であり、板状アルミナを使用したアルミナ−ガラス
複合多孔質体の内部構造に類似していると思われる。
【0011】本発明で得たアルミナ−ガラス複合多孔質
型および石膏型を用いた泥漿鋳込成形の成形体の成長厚
さと鋳込時間の関係を図4に示す。図中、(a)(b)はアル
ミナ−ガラス複合多孔質型を用いた場合で、(c) は石膏
型を用いた場合である。この図から明らかなように、石
膏型を用いた場合と同様にアルミナ−ガラス複合多孔質
型を用いた場合も鋳込時間と成形体の厚さの2乗の関係
は比例関係にありダルシー則が適用され、アルミナ−ガ
ラス複合多孔質型を用いた成形体は鋳込によって成形さ
れることがわかる。
型および石膏型を用いた泥漿鋳込成形の成形体の成長厚
さと鋳込時間の関係を図4に示す。図中、(a)(b)はアル
ミナ−ガラス複合多孔質型を用いた場合で、(c) は石膏
型を用いた場合である。この図から明らかなように、石
膏型を用いた場合と同様にアルミナ−ガラス複合多孔質
型を用いた場合も鋳込時間と成形体の厚さの2乗の関係
は比例関係にありダルシー則が適用され、アルミナ−ガ
ラス複合多孔質型を用いた成形体は鋳込によって成形さ
れることがわかる。
【0012】本発明により作製したアルミナ−ガラス複
合多孔質型および石膏型を用いた泥漿鋳込成形によって
得られた成形体の焼成後のアルミナ焼結体の電子顕微鏡
写真(X15000)を図5に示す。(a) は石膏型を使
用した場合、(b) はアルミナ−ガラス複合多孔質型のア
ルミナ焼結体の微構造である。(b) は(a) よりも異常粒
成長が少なく抑えられていることがわかる。また、本発
明により作製したアルミナ−ガラス複合多孔質型と石膏
型により作製したアルミナ焼結体を比較すると、明らか
に本発明に従って作製した型により作製したアルミナ焼
結体は透光性を示すことがわかった(図6)。このよう
にして得られた透光性アルミナと石膏型を用いて作製し
たアルミナ焼結体の可視領域の透過率を測定したところ
(試料厚さ1mm)、本発明により作製したアルミナ焼
結体は透過率が向上することがわかった(図7)。
合多孔質型および石膏型を用いた泥漿鋳込成形によって
得られた成形体の焼成後のアルミナ焼結体の電子顕微鏡
写真(X15000)を図5に示す。(a) は石膏型を使
用した場合、(b) はアルミナ−ガラス複合多孔質型のア
ルミナ焼結体の微構造である。(b) は(a) よりも異常粒
成長が少なく抑えられていることがわかる。また、本発
明により作製したアルミナ−ガラス複合多孔質型と石膏
型により作製したアルミナ焼結体を比較すると、明らか
に本発明に従って作製した型により作製したアルミナ焼
結体は透光性を示すことがわかった(図6)。このよう
にして得られた透光性アルミナと石膏型を用いて作製し
たアルミナ焼結体の可視領域の透過率を測定したところ
(試料厚さ1mm)、本発明により作製したアルミナ焼
結体は透過率が向上することがわかった(図7)。
【0013】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明により作製し
たアルミナ−ガラス複合多孔質型を用いることにより、
1)アルミナ焼結体の異常粒成長を防ぎ、アルミナ焼結
体の透光性を向上させる、2)泥漿鋳込成形による成形
体は、石膏型を使用した場合と同様に鋳込成形が可能で
ある、3)簡便な方法で透光性アルミナの作製を可能と
する、等の従来の方法にない格別の効果が得られる。
たアルミナ−ガラス複合多孔質型を用いることにより、
1)アルミナ焼結体の異常粒成長を防ぎ、アルミナ焼結
体の透光性を向上させる、2)泥漿鋳込成形による成形
体は、石膏型を使用した場合と同様に鋳込成形が可能で
ある、3)簡便な方法で透光性アルミナの作製を可能と
する、等の従来の方法にない格別の効果が得られる。
【図1】本発明により作製した(a) 球状アルミナを使用
した多孔質体の内部構造の電子顕微鏡写真を示す。
した多孔質体の内部構造の電子顕微鏡写真を示す。
【図2】本発明により作製した(b) 板状アルミナを使用
した多孔質体の内部構造の電子顕微鏡写真を示す。
した多孔質体の内部構造の電子顕微鏡写真を示す。
【図3】本発明により作製した(c) 石膏の内部構造の電
子顕微鏡写真を示す。
子顕微鏡写真を示す。
【図4】本発明により作製したアルミナ−ガラス複合多
孔質型および石膏型を用いた泥漿鋳込成形の成形体の成
長厚さの2乗と鋳込時間の関係を示す説明図であり、
(a) は球状アルミナを使用した多孔質体、(b) は板状ア
ルミナを使用した多孔質体、(c) は石膏、を示す。
孔質型および石膏型を用いた泥漿鋳込成形の成形体の成
長厚さの2乗と鋳込時間の関係を示す説明図であり、
(a) は球状アルミナを使用した多孔質体、(b) は板状ア
ルミナを使用した多孔質体、(c) は石膏、を示す。
【図5】本発明により作製したアルミナ−ガラス複合多
孔質型および石膏型を用いた泥漿鋳込成形によって得ら
れた成形体の焼成後のアルミナ焼結体の電子顕微鏡写真
(X15000)であり、(a) は石膏型を使用した場
合、(b) はアルミナ−ガラス複合多孔質型のアルミナ焼
結体の微構造を示す。
孔質型および石膏型を用いた泥漿鋳込成形によって得ら
れた成形体の焼成後のアルミナ焼結体の電子顕微鏡写真
(X15000)であり、(a) は石膏型を使用した場
合、(b) はアルミナ−ガラス複合多孔質型のアルミナ焼
結体の微構造を示す。
【図6】本発明により作製したアルミナ−ガラス複合多
孔質型および石膏型を用いた泥漿鋳込成形によって得ら
れた成形体の焼成後のアルミナ焼結体写真であり、(a)
は球状アルミナを使用した多孔質体、(b) は板状アルミ
ナを使用した多孔質体、(c) は石膏型を用いて作製した
アルミナ焼結体を示す。
孔質型および石膏型を用いた泥漿鋳込成形によって得ら
れた成形体の焼成後のアルミナ焼結体写真であり、(a)
は球状アルミナを使用した多孔質体、(b) は板状アルミ
ナを使用した多孔質体、(c) は石膏型を用いて作製した
アルミナ焼結体を示す。
【図7】本発明により作製したアルミナ−ガラス複合多
孔質型および石膏型を用いた泥漿鋳込成形によって得ら
れた成形体の焼成後のアルミナ焼結体の可視領域での透
過率を示す説明図であり、(a) は球状アルミナを使用し
た多孔質体、(b) は板状アルミナを使用した多孔質体、
(c) は石膏型を用いて作製したアルミナ焼結体を示す。
孔質型および石膏型を用いた泥漿鋳込成形によって得ら
れた成形体の焼成後のアルミナ焼結体の可視領域での透
過率を示す説明図であり、(a) は球状アルミナを使用し
た多孔質体、(b) は板状アルミナを使用した多孔質体、
(c) は石膏型を用いて作製したアルミナ焼結体を示す。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 伴野 巧
愛知県名古屋市北区八代町2−109 八
代宿舎103号室
(72)発明者 都築 明博
愛知県豊田市若林西町門田51
(56)参考文献 特開 平11−226922(JP,A)
特開 平11−226923(JP,A)
特開 平6−170821(JP,A)
特開 平6−285825(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B28B 1/26 101
Claims (3)
- 【請求項1】 アルミナ泥漿鋳込成形によりアルミナ焼
結体を作製する方法において、鋳込型としてアルミナ−
ガラス複合多孔質型を用いることにより透光性を向上さ
せた高い光透過率を有するアルミナ焼結体を作製する方
法であって、 上記アルミナ−ガラス複合多孔質型が、球状アルミナ又
は板状アルミナにガラス、可塑剤及び水を加え、混合
し、作製した練土をプレスして成形した成形体を、所定
時間加熱して可塑剤をとばし、さらに焼成して得られる
アルミナ−ガラス複合多孔質型であることを特徴とする
上記アルミナ焼結体の作製方法。 - 【請求項2】 透光性を向上させた高い光透過率を有す
る透光性アルミナを作製する方法であって、球状アルミナ又は板状 アルミナにガラス、可塑剤及び水
を加え、混合し、作製した練土をプレスして成形した成
形体を、所定時間加熱して可塑剤をとばし、さらに焼成
して得られるアルミナ−ガラス複合多孔質体型にアルミ
ナ泥漿を流し込んで成形体を作製し、焼結を行い透光性
アルミナを得ることを特徴とする上記透光性アルミナの
作製方法。 - 【請求項3】 アルミナにガラスを略1:1で混合する
請求項1又は2に記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36851699A JP3401559B2 (ja) | 1999-12-24 | 1999-12-24 | アルミナ−ガラス複合多孔質体の作製とその多孔質型による透光性アルミナの作製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36851699A JP3401559B2 (ja) | 1999-12-24 | 1999-12-24 | アルミナ−ガラス複合多孔質体の作製とその多孔質型による透光性アルミナの作製方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001179719A JP2001179719A (ja) | 2001-07-03 |
| JP3401559B2 true JP3401559B2 (ja) | 2003-04-28 |
Family
ID=18492034
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP36851699A Expired - Lifetime JP3401559B2 (ja) | 1999-12-24 | 1999-12-24 | アルミナ−ガラス複合多孔質体の作製とその多孔質型による透光性アルミナの作製方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3401559B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002293609A (ja) * | 2001-03-29 | 2002-10-09 | Ngk Insulators Ltd | セラミックス多結晶体及びその製造方法 |
| JP5652762B2 (ja) * | 2010-11-16 | 2015-01-14 | 独立行政法人産業技術総合研究所 | 多孔質成形型 |
-
1999
- 1999-12-24 JP JP36851699A patent/JP3401559B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2001179719A (ja) | 2001-07-03 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN102482162B (zh) | 氧化锆烧结体和氧化锆烧结体的烧结用混合体、烧结前成形体以及烧结前假烧体 | |
| JP2008511524A (ja) | ジルコニアセラミック | |
| JP3420377B2 (ja) | イットリウム−アルミニウム−ガーネット焼結体の製造方法 | |
| JP7675940B2 (ja) | 低温無加圧焼結による高密度マグネシア・アルミニウムスピネルセラミックスの製造方法 | |
| JPS58185478A (ja) | 透光性アルミナ磁器の製造方法 | |
| CN113024228A (zh) | 一种镁锰尖晶石耐火材料及其制备方法和应用 | |
| JP3401559B2 (ja) | アルミナ−ガラス複合多孔質体の作製とその多孔質型による透光性アルミナの作製方法 | |
| CN104230344A (zh) | 一种添加多元烧结助剂的AlN陶瓷低温烧结制备方法 | |
| JP5019380B2 (ja) | 透光性酸化イットリウムアルミニウムガーネット焼結体およびその製造方法。 | |
| KR102246258B1 (ko) | pH가 조절된 수계 분산 슬러리를 이용한 나노 이트리아 소결체의 제조방법 | |
| JP2004269350A (ja) | Y2o3焼結体及びその製造方法 | |
| EP0704414A1 (en) | Alumina fiber granules, process for producing the granules and a process for producing a porous article using the granules | |
| JPH01172263A (ja) | 陶磁器製品の製造方法 | |
| JPH03285865A (ja) | 透光性アルミナセラミックスおよびその製造方法 | |
| JP2566737B2 (ja) | 透光性酸窒化アルミニウムマグネシウム焼結体の製造方法 | |
| JP4397713B2 (ja) | 窒化珪素焼結体の製造方法 | |
| EP1702904B1 (en) | New method for the production of NZP ceramic bodies having high porosity and high flexural strength | |
| JP4729705B2 (ja) | 透光性アルミナ焼結体の製造方法と光フィルタの製造方法 | |
| JP3245234B2 (ja) | 透光性イットリウム−アルミニウム−ガーネット焼結体の製造方法 | |
| CN100361933C (zh) | 一种热释电陶瓷材料的制备方法 | |
| JP2699111B2 (ja) | 透光性アルミナ磁器とその製法 | |
| JP5352218B2 (ja) | 複合酸化物の製造方法 | |
| JP3122250B2 (ja) | セラミックス粉末の鋳込み成形方法 | |
| JPH02307871A (ja) | セラミックス焼結体の製造方法 | |
| JP2919857B2 (ja) | 緻密質セラミック膜の製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3401559 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |